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プロフィール |
コメント数 |
893 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. スカーフェイス
《ネタバレ》 重厚なギャングものかと思いきや、'80年代ポップスのミスマッチに拍子抜け。アル・パチーノの狂気の熱演だけでは170分はちょっと長い。それでも心に残る台詞がある。元ボスの「人の欲望に底はない」と母親の「工場で真面目に働け」である。前者は欲望に見合うだけの冷徹さがなければ破滅するだけであり、後者は身の丈に合わないことをすればただのチンピラでしかない。トニーはギラギラの野心を持て余しながらも、家族に、仲間に固執していた一面があり、失ってしまう恐さに苦しみ、コカインに逃げてしまう。もし、その両方を手に入れたいのであれば、欲望と上手く折り合いをつけなければならない。歯止めがきかなかったから、ただのチンピラなのだ。嵐のような銃撃戦が圧巻。そして彼は背後から刺客に撃たれ、"WORLD IS YOURS"と刻まれた地球儀のモニュメントが虚しく輝く。当時のアメリカン・ドリームにおいて、成り上がりたい者たちに共感される理由は分かる。這い上がれなければ社会に存在しないのも同然の、アメリカの歪さと病理が鏡のように映し出されているのだ。[DVD(字幕)] 5点(2018-03-02 18:26:35)
2. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 食わず嫌いだったがやっと見ることができた。見ている間より、見た後にジワジワくるタイプの映画。上映時間が89分というコンパクトさの中で濃密な人間模様が描かれる。冒険ものなのに目的が"死体探し"というあたり、ホラー作家のキングらしさが垣間見えるが、誰もが体験して二度と戻れないかけがえのない少年時代を見事に切り取った監督の手腕も大きい。鉄橋で機関車に追われるスリリングなシーン、キャンプで華を咲かせる下ネタ話、4人に影を落とす複雑な生活環境、初めて見る死体と手柄を横取りしようとするチンピラへの反抗……これらの経験がなければ、彼らは狭い世界の中で偏狭な大人達と同じ轍を踏んでいたかもしれない。弁護士になったクリスがある意味借りを返される末路に、リバー・フェニックスの死と重なり、皮肉にもこの映画を印象深くさせている。進学で疎遠になったかつての友人・クラスメイト達、現在彼らがどうしているのかと思いを馳せる。良くも悪くもあの瞬間はもう戻らないのだから。[インターネット(字幕)] 8点(2015-05-19 00:35:54)
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