みんなのシネマレビュー |
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21. 関の彌太ッぺ(1963) 「ラ・スクムーン」のジャン・ポール・ベルモントが重なるラストショットでの男気漂う中村錦之助に鳥肌。この人特有の目力と台詞回しはこれぞ千両役者。[DVD(邦画)] 7点(2021-02-24 07:13:28) 22. 戦艦バウンティ号の叛乱 帆船好きの身にとってバウンティ号を見ているだけでワクワクします。お目当てチャールズ・ロートンのパワハラぶりはネチーッと絡みつく厭らしさが絶品。髭無し男前クラーク・ゲイブルが殴り込みをかけるのを今か今かと待っておりました。叛乱後の展開が思いもよらぬもので、少し興醒め。鑑賞後、ジェームズ・キャグニー出演(ノンクレジット)を知り仰天。返却を早まったと地団駄踏んでおります。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-07 16:37:08) 23. 征服 シャルル・ボワイエとグレタ・ガルボによるナポレオンとマリア・ヴァレフスカのロマンス。日陰者との逢瀬での色男としての魅力は流石のものだけど、カリスマ性が感じられなかったのが物足りない。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-19 01:32:51) 24. 潜水服は蝶の夢を見る 目力が持ち味のマチュー・アマルリックの「目は口ほどにものを言う」迫真の演技に息を呑みました。「僕は自分を憐れむ事を止めた」千鈞の重みのある言葉を忘れちゃならないと思う次第です。[DVD(字幕)] 7点(2018-09-23 12:45:24) 25. 潜入者 《ネタバレ》 メイザーとアルケイノの友情が何だか切ない。同じ状況で「お前だから許す」と名台詞を残した作品がありましたが、今作で信頼を重んじるアルケイノ一家は裏切りを一生許さないと思いました。演出上の事なのでしょうが、新郎新婦を逮捕せず潜入者とばらしてしまってはこの先命が無いんじゃないでしょうか。以降も潜入捜査官を続けたというのに何だかなぁと釈然としません。[DVD(字幕)] 7点(2018-04-16 00:31:57) 26. 善魔 三國連太郎は瑞々しさに目を奪われるものの、早口過ぎて聞き辛いのは閉口しました。知性と義侠心を持ってはいるものの、身勝手で酷薄で意気地なしの本性が透けて見える役どころが十八番の森雅之はオーラ全開。淡島千景と繰り広げる澄まし返った会話は名人芸の域。堪能させてもらいました。引っ切り無しのBGMのくどさが鬱陶しくて堪りませんでした。[DVD(邦画)] 7点(2014-08-25 00:05:06) 27. 青春群像 《ネタバレ》 顔見るだけで虫唾が走ったファウストのエピソードを軸に口だけはよく動くニート五人組の無聊な日々が綴られています。モラルドと朝3時から働いている少年の別れのシーンに救いを見ました。やはり動かすのは身体なのです。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-01 23:46:39) 28. 宣戦布告 《ネタバレ》 万が一にも起こりえないとは言い切れない内容が不気味です。潜入の目的と危機回避の経緯が明確に描かれていれば一層不気味さが増したでしょう。ところで、敵に遭遇して命のやり取りをするのに「発砲していいですか」「この武器使っていいですか」とお伺いを立てるシステムは事実ですか?酷過ぎますね。世の中の上から下まで長と名のつく者であれば肝心な時にこそ役に立たなければ軽蔑の対象となるだけです。5月27日の党首討論。野次で覆い尽くされた泥田のような場所で立ち回りを演じるお二人。これぞまさしく泥仕合。あの場におられる方々が、今、危機が現実になったとして役に立ってくれるのだろうかを考えると空恐ろしくなります。「わしゃ知らん」と遁走する外務大臣は映画の中だけであって頂きたいものです。[DVD(邦画)] 7点(2009-06-01 03:25:58) 29. 戦艦ポチョムキン 人海戦術を駆使した映像並びに音楽の凄まじい迫力にただただ圧倒され、観終わってからも暫くの間、頭がク~ラク~ラしていました。かの有名なオデッサの階段シーンは一見の価値がありました。「超ド級」「一大スペクタクル」「気合だーっ」の異様なハイテンションは国策映画ならではなのでしょう。容認出来ない内容なのですが、今まで映画からこれほどまでにエネルギーを感じた作品はなかったと言うところにこの点数です。[映画館(字幕)] 7点(2009-05-01 02:52:24) 30. セールスマンの死(1985) 家族のためにコツコツと働き家のローンを払い続けたウイリーが、家族のためにとった最後の行為には胸が詰まってしまう。幻の兄と話し家を出て行く後姿を見て思わず唇を噛みしめてしまった。ダスティン・ホフマンはやっぱり凄い。ジョン・マルコビッチの父の過度の期待に押しつぶされたピフ役も印象深い。自分が老いて衰えた時どう生きるべきか、成人した子供とどう関わるべきか考えてしまった映画。7点(2004-01-04 00:47:41) 31. 聖地には蜘蛛が巣を張る 《ネタバレ》 連続娼婦惨殺事件が描かれており、犯人は早くに分かって、あっさりと逮捕されて 淡々と眺めていましたが、そこからの展開に「ホンマですか?」 需要があるから存在する娼婦を殺しても無罪じゃ!って そこに何時もながらの神さん理論が絡んで、もうウンザリ。 ラストの息子の演出にはアホクサとしか思えず。[DVD(字幕)] 6点(2024-01-08 02:21:01)《改行有》 32. 潜水艦クルスクの生存者たち 《ネタバレ》 事故は当時テレビで取り上げられていて確か全員死亡だったはず。 救助を待ち続けた20数名と生還を待ち続けたその家族の物語。 原子力潜水艦は最新鋭なので軍事機密の観点から他国の協力拒否は分からんでもないのですが、危機管理能力が貧相で救助に向かう(端から見殺しかと思ったので意外)潜水艇がとんだポンコツというのがもの悲しい。 とどのつまりに救助を依頼して事故から9日後にノルウェー民間人ダイバー!が脱出ハッチを開け完全浸水を確認したという。 マックス・フォン・シドー演じる責任者は実際はプーチンだったとか。その彼が今も大統領とは・・・・ お目当てコリン・ファースはピッタリの役どころを淡々とこなしていました。[DVD(字幕)] 6点(2023-06-14 00:52:55)《改行有》 33. セント・マーティンの小径 《ネタバレ》 リバティへの想いを断ち切って大道芸人として前を向いて生きようとするチャールズに心底ホッとしました。チャールズ・ロートンの味わい深い演技は流石。対するリバティのサクセス・ストーリーには反吐が出ます。出世欲は認めるものの、恩人に仁義も切らないやり口は、綺麗にお化粧して着飾っても性根はコソ泥のままの卑しく貧しいもの。演ずるヴィヴィアン・リーは顔は十人並み、ダンスはキレも気品もゼロ、キャンキャン喚く声音が鬱陶しい。キャラに合わせているのなら名演ですが、さて。翌年にスカーレット・オハラを演じたのが信じられません。[インターネット(字幕)] 6点(2020-10-26 14:54:30) 34. 聖衣 巨額の製作費を投じたというのも頷ける史劇。スケールの壮大さとは裏腹に贖罪を実直に描いた地味な物語。キリスト教徒でない身には神に許しを請う考えが解らない。時間は元に戻せなく罪もなかった事には出来ないのであり、罪の意識を持った時点でこれからどう生きてゆくのか自分で考えて実行するのが償いだと思う。 How many fingers am I holding up, Winston? が頭にこびり付いているリチャード・バートン28歳時の演技は同じように淡々としているも遺作に比べて深みが無いのが残念。シネマスコープ初採用作に敬意を表します。[DVD(字幕)] 6点(2018-05-11 15:47:14)《改行有》 35. 生活の設計 85年前に描かれた三角関係のラブコメのカラリとした爽やかさが心地良い。ゲイリー・クーパーとフレデリック・マーチを都合の良い男としてかしずかせるミリアム・ホプキンスは女冥利に尽きますね。夢物語を堪能できる良作。[DVD(字幕)] 6点(2018-01-06 16:00:37) 36. ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 無辜の人をテロで闇討ちにする輩に対する拷問(新大統領が復活させたがっている水責めもありました)は仕方ないと思います。マヤが同僚を爆殺された後私怨に走ったのも仕方ないと思います。ラストで独り涙する彼女が将来、両親を目の前で殺された子供達の報復に怯えて生きてゆかなければならないのも仕方ないと思います。力だけが正しい憎悪の連鎖が終わらないのも仕方ないと思います。[DVD(字幕)] 6点(2017-01-29 15:10:22)(良:1票) 37. 世界の中心で、愛をさけぶ 成就しない初恋、片思いであっても死別であっても破局であっても、その後幾つになっても、色々な思い出は消え去ることがない。もう他の人は愛せない人、新たにめぐり合った人を愛する人、それは人さまざまであるが、思い出を抱えたまま寿命ある限り自分の時間を生きてゆかなければならない。胸を痛くさせられるその思い出が同時に自分を力づけてくれるものであったら幸せだと思う。若い二人の駆け引きも邪心もない純愛模様は若いっていいなぁと感じるが、歳のせいなのか涙はおろかグッと胸に迫ってくるものもなかったなぁ。平井堅の『瞳をとじて 君を描くよ それしか出来ない』という歌詞だけが、本当にその通りだと胸にこたえた。6点(2004-05-20 21:18:04) 38. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド ダニエル・デイ=ルイス熱演は引き込まれるものがあり、興味深い展開でしたが、途中から銭が全てなダニエルの末路が想像出来てトーンダウン。「終わった」に、それはコッチの台詞、長かったわ。溜息 ポール・ダノの怪演に拍手。[DVD(字幕)] 5点(2023-11-24 02:28:13)《改行有》 39. 赤裸々な事実 《ネタバレ》 デニス・プライス、ピーター・セラーズ共演と言うことで鑑賞。強請屋を亡き者にしようとするお話ですが、お目当て二人はホンワカとして拍子抜け。お笑い部分を担った作家母娘と社長夫婦もベタであまり楽しめず。双方に天罰下る結末がイギリス風というか味わいあった部分に加点。[DVD(字幕)] 5点(2022-08-18 16:43:28) 40. 性本能と原爆戦 原爆が投下されたのですがその描写は無く、家族4人の長であるレイ・ミランドの本性と生存本能が描かれています。このお父さんのサバイバル術はとても理路整然とした且つ銃にものを言わせてどんな事でもやってのける血圧が上がる姿でした。 キューバ危機最中の作品で、こういう浅ましい事は止めましょうというレイ・ミランド監督の警鐘なのでしょうか? 原爆の雑な扱われかたに白けた作品。[DVD(字幕)] 5点(2022-06-24 02:07:17)《改行有》
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