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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  象は静かに座っている 《ネタバレ》 タル・ベーラを師事し、29歳の若さで自らの命を絶ったフー・ボー(胡波)監督の初長編映画であり遺作。 監督自ら感じる絶望感と閉塞感を投影するために4時間の長さが必要だったに違いないが、 興行として成り立たないとファイナルカットを巡り、プロデューサーからの激しい罵倒の末の死だった。 それだけにこの映画で綴られている物語は極めて陰鬱で気持ちの行き場のなさを被写体以外ぼかした長回し撮影で表現している。 誰もがささやかな希望を求めながら第三者の自己保身で裏切られ続け、やがて諦めていく。 誰もが自分勝手で余裕すらない社会。 その果てしない心の闇を色の少ない寒々しい映像とシルエットが突き刺さる。 居場所も帰る場所もない者たちが逃避行の末、新しい家族を築こうとするラスト、 希望の象徴である象の姿も見えないまま雄叫びだけが轟く。 意図的にカタルシスを排した終わり方で現実に帰る。 そう、その先に希望があるとは限らない。 ただ、最低最悪の世界でも人知れず自分の人生を紡ぐしかないのだろう。 皮肉にも監督の死がなければ注目を浴びることがなかった、その後味の悪さが残る。 死ぬこと以外に希望はないのかと言わんばかりに。[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-16 01:12:52)《改行有》

2.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 10年ぶりに監督も脚本も主演4人も続投で、さらにスケールアップ! と思いきや、そこまで肩肘を張らず、いつも通りゆる~いサバイバルライフを可笑しみたっぷりに描き出す。『リトル・ミス・サンシャイン』の頃から体型に片鱗のあったアビゲイル・プレスリンの変貌ぶりをよそに、10年前から全く変わっていないジェシー・アイゼンバーグの対比が面白い。ゾンビは出てもあくまで背景に過ぎず、ファミリー崩壊の危機も最後は大団円に終わる安心感。一見、変化していないように見えるが、その面白さを維持させるのが難しいからこそ、如何にマンネリに陥らせないか。途中からキャラの被る二人組が登場したり、死んだと思ったアホの子がなんと生きていたり、誕生日プレゼントの使い方もそうで、あらゆる小ネタも演出もスマートに決めていく。キャリアを重ねた彼らが成せる業だろう。難しいと思うが、10年後に3作目は如何ですか?[DVD(字幕)] 6点(2020-03-26 23:05:42)

3.  そして父になる 《ネタバレ》 そして父になる。この表題が家族という概念を問う。出産の苦しみを知らない男性にその実感がないから尚更だ。エリートの主人公に訪れた暗転。お金や身分といった面子を剥がされ、過去のトラウマからか素の自分を受け入れないでいる。もし、意図的な取り違えがなかったら、二つの家族は幸せになれたのか? 主人公は本当の父親になれたのか? 夫の連れ子と二人暮らしの女性看護師や電気屋の親父の方がずっと親としての役割を全うしている。この映画には答えはなく、結論は二つの家族で決めることだ。下手したら家庭環境等で人生が狂ってしまう。それでも、起こってしまったことに地団駄を踏まず、時間をかけて前を進むしかない。高級セダンが停まった古い家屋に、誰の声が分からない子供たちのはしゃぎ声が新しい可能性を提示する。[映画館(邦画)] 7点(2016-06-16 21:41:27)

4.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 ◆拘束されたソロモンの背中を板が壊れるまで容赦なく殴り付け、今度は鞭で血肉を飛び散らせるほどに切り裂く。この長回しに「早くカットしてくれ」と思うくらい身体を引き攣らせた。奴隷制度というものがどれほど惨たらしいものかを想像させるには十分なワンシーンである。しかし、それは序章に過ぎない。他の自由黒人も家族もろとも拉致され、別々の所有者に引き裂かれて二度と会えない絶望感。逃げ出すも捕まり吊るされる前の奴隷の表情。「逆らっても無駄だ」と諦め、死ぬまで酷使される運命を悟る奴隷達。歴史に埋もれた黒人達の声なき絶叫が痛烈に伝わってくる。◆一見、善人の白人もいるだろう。同情はするし、人間として接するも生活のため、社会的抹殺をされないために平然と裏切る。制度に対して誰も疑問を持たない当たり前の世界。葛藤しつつも結局パッツィーを痛めつけるエップスもまた、現代社会の矛盾を黙殺している我々と同じではないか。◆ソロモンは偶然助かったに過ぎない。家族と再会しても12年の歳月は帰ってくることはなく、背中の傷跡も死ぬまで消えることはない。心は奴隷時代の闇に残されたままだ。「それでも自由黒人であるお前はまだマシな方だ。奴隷黒人と何が違うのだ?」と重く問いかける。◆アカデミー賞で勝利したのにもかかわらず、『アナと雪の女王』と『ゼロ・グラビティ』に埋もれるのは不憫すぎる。単純に「感動しない、つまらない」と切って捨てるのは恥じるべきだろう。娯楽だけが全てではない。日本が社会現象にさせるべきなのは、"Let It Go"ではなく"Roll Jordan Roll"であるはずだ。『タイタニック』並みにメガヒットさせるべきだった。それでも戦前の迫害行為からまだ目を背けるつもりなのか。我々もまた、鞭を振るう側かもしれないのだから。[映画館(字幕)] 8点(2015-01-24 23:03:51)

5.  ソーシャル・ネットワーク 実際のザッカーバーグがどんな人物像かは知らない(原作はほとんど創作)。幽霊みたいにあやふやな男を作り手と共に探っていく。膨大な情報を2時間にまとめたフィンチャーの手腕はピークに達し、ダークに作り込まれた世界観も相まって完成度は高い。しかし、何だろうこの虚しさは。フェイスブックが如何に大きくなっても現実的な手ごたえが感じられず、ただすり抜けていくだけ。いくら彼が孤立したところで共感出来る出来ない以前に実感が湧かないので、興味すら薄れてしまった。フェイスブック利用者かインターネットの向き合い方次第で印象はかなり違うかもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2015-01-10 19:18:54)

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