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1. 竹取物語(1987)
《ネタバレ》 なぜ市川崑が、よりにもよって「かぐや姫」なのか?といぶかしく思いながら、借りてきて観たところ、UFOが登場するシーンで合点した。これは、竹取物語版「未知との遭遇」という企画(たぶん映画会社の)だったのだ。お金をかけて、役者もそろえて撮ってはいるけど、ただそれだけ。特撮がいまいちチャチなのが致命的。はたして市川崑も真面目に取り組んだのか、疑問。おそらく、これをやるかわりに、ほかの本当にやりたい企画を会社に認めさせたのだろう、と想像する。役者たちは市川崑に敬意をはらってか、しっかり演技しているのに、残念。[DVD(邦画)] 4点(2011-02-06 16:58:22)
2. Wの悲劇
たしかに、この時の角川映画は薬師丸ひろ子の売り出し中で、その路線で作られた一作だったのだろうが、誰がみてもこの映画の実質の主演は三田佳子だ。その押尾学(?)ばりの、なにものにも優先する女優魂には、鬼気迫るものがあった。[DVD(邦画)] 6点(2011-02-06 03:22:23)
3. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 観ていて、白土三平の劇画『カムイ伝』を思い出した。徳川幕府の始祖であり神のごとき存在として祀られる家康が、実は被差別民出身だったという事実がもし発覚すると、士農工商を基礎とする幕府の秩序と権威は崩壊する。それで闘争と殺し合いがくりひろげられる。この話と同じことで、イエス・キリストが妻と子のある普通の人間だったことがばれると、教会の権威と秩序は崩れ落ちる。それで人殺しがおこなわれてきたという。ありそうな話だが、なるほど、こんな話はバチカンがゆるすわけにはゆかない。徳川幕府が健在なら、『カムイ伝』もほうっておくわけにはゆかなかったろう。しかし、信仰をともにせず、権威も感じないわれわれには、しょせんどうでもいい茶番だ。「聖杯」? なんのことか? けれども、仏教国だって戦争の戦利品として聖なるエメラルドの仏像を奪い合ってきたりしているのだから、人のことはいえない。そんなことのために戦争や殺し合いすらおこなわれてきたという、この人類の歴史のあさましさを考えさせてくれる点では、評価いたしましょう。ただし映画作品としてはどうだろう、高い点数はあげにくい。[DVD(吹替)] 6点(2007-02-16 04:43:57)(良:1票)
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