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1. TENET テネット
序盤はノーラン節である。いつも通りマイケルケインが出てきて「この映画はノーラン節だ!」と高らかに宣言する。そこまでは良い。中盤から雲行きが怪しくなってくる。世の中にタイムリープものは沢山あるけど、時間が逆行する話ってのは、聞いたことがない。その点は斬新で素晴らしい。でもそのアイディアをしっかり料理できているかというと……うーん、微妙。この映画のキモは、時間の逆行を利用して、面白いストーリーを展開できるか、面白い映像を生み出せるか、だと思うが、残念ながら両方とも分かりにくくなっている。難しいアイディアに挑戦した心意気は良し。次はがんばれ。[インターネット(字幕)] 6点(2021-09-21 20:27:06)
2. 天才スピヴェット
《ネタバレ》 これは評価が難しい。この映画は何を期待して見るかによって、ストーリーに乗れるか、乗れないかが分かれるでしょう。私は後者で、乗れないままラストを迎えてしまい、「しまった、見方を間違えた」と後悔したクチです。結論から言うと、この話は事故で弟を亡くしたスピヴェット君と、その家族が、心の傷を乗り越え絆を再生していく物語です。そういうドラマだと思って見て下さい。ジュネ監督にヘレナボナムカーター、主人公が子供とあって、私は完全にデリカテッセンやロストチルドレンのような、へんてこファンタジーを期待してしまいました。その結果最後までボタンを掛け違えたような感覚で鑑賞する羽目になりました。この映画は家族ドラマをジュネ節全開、キレッキレの演出と、全編ため息が出るような映像美で堪能する作品です。案外まともなストーリーです。ご注意ください。[DVD(字幕)] 7点(2020-08-18 01:45:43)
3. デリカテッセン
うーん、いい。まさにジュネ節全開。ただし少々クセのある作品なので、この監督の他の作品を知らないでいきなり見ると???となるかも。逆に知って見ると終始ニヤニヤできるでしょう。主人公とヒロインが絶世の美男美女というわけではないけど、物凄く可愛くてチャーミング。脇を固めるキャラは変人ばかり。そんな登場人物たちの行動が微妙に影響し合い、同時進行的に話が進んでいく。このあたりはアメリと共通しているので、アメリが好きならジュネ監督の初期作品として納得できるはず。[DVD(字幕)] 8点(2014-11-09 02:18:13)
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