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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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21.  ドラゴンロード(大陸版) 現代を舞台にした後の作品群の感じが、この作品あたりで完全に出てますね。狭い屋内での、「そこにあるもの」を駆使した格闘。ここぞというシーンでのスローモーション。何より、体を張りまくった危険な命懸けのスタント。 もちろん、ユーモアもしっかり織り込まれていて。 少々、まったりとした時間帯もありますけれども。 あと、この映画を特徴づけているのが、ナゾの競技。中盤にはストーリーそっちのけで羽根つきサッカーみたいなヤツを延々と見せてくれる。まさか試合まるまる映画の中でやっちゃうんじゃないの、と心配になってくるのですが、うん、心配した通りでした。たけど、こちらもストーリーの事を忘れ去って、純粋に試合に見入ってしまいます。よくこんな複雑な動きを映画の中に収めたもんです。 しかしそれを言うなら、ラストの(このバージョンではラストにあります)格闘ラグビーみたいなヤツ。どこまでが演出なのか、完全にカオスです。でも押さえるべき動きはちゃんと、カメラが収めています。 今どきの映画なら、このシーンはCGになるよなあ、というアブないシーンが生身の肉体でこれでもかと展開されていて、そりゃ、後の作品があそこまで過激になっちゃうってもんです。[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-06 21:46:45)《改行有》

22.  トラック野郎 御意見無用 シリーズ第一作からもう、全開モード。むしろ、まだ誰も何も期待してない分、自由奔放なのが第一作の強み、なのかも知れませぬ。 内容は盛り沢山、マドンナに対する一目惚れは勿論のこと、花束のエピソード、ライバルとの対決エピソード、捨て子のエピソード、ジョナサンの隠された過去の話・・・。そうそう、桃次郎とジョナサンとの喧嘩のエピソードもあって、もはや愛川キンキンが何に対して怒ってるのかもよくワカランのだけど、二人が波打ち際で水を掛け合えば、すべてが水に流され、ああ、二人ともバカだなあ、イイなあ、と思えてきます。 このおバカな主人公を演じる文太さん、一見荒削りに見えながらも、ときに絶妙の間で笑いをとってみせ、なかなかの喜劇俳優ぶり。 投入された脈絡のないエピソードが、見事なまでに、落ち着くべきところに落ち着き、サバサバしているのかと思ったら妙なところで泣き出したりするマドンナ中島ゆたかの破綻寸前のキャラクターが、彼女の抱えた苦悩の目眩ましになっていて、その苦悩が明らかになったとき、桃次郎の侠気が炸裂、怒濤の爆走クライマックスへ。  と言ってもアメリカ映画のカーアクションみたいに派手なことは出来ませんが、木の枝がトラックに激突し、泥水が(バケツでかけたように)飛び散り、気分だけは負けてません。 バカだから、カッコいい。それがこのシリーズの持ち味ですね。[インターネット(邦画)] 8点(2021-04-11 12:38:37)《改行有》

23.  ドッグ 私も高校生くらいまでの頃は、「動物が人間を襲う映画ならなんでもいい」と思ってた時期があって、本作みたいな映画が深夜放送とかでやってると、必ず録画してたもんですが(ただし新聞のテレビ欄の表記に誤りがあり、ラスト前で録画が途切れてしまう悲劇が)。この映画の主人公の「巨大アリが登場するような映画」のことをバカにするようなセリフに憤慨したのも今では懐かしい思い出。思えば私もまだ若かった。 しかし、「動物が人間を襲う映画ならなんでもいい」、と言うのは、作り手側にとっても共通認識らしく、そうでも無い限りこんな「ワンちゃんが集団で襲ってくる映画」、なんて作らんでしょう。誰も作らないなら、私が作りましょう、と。 という程度のモチベーションではないかと思われるのですが、ワンちゃん映画という制約の中で、出来る限りのことはやり切った、という感はあります。見てるとどうしても、「たかが犬でしょ」という気持ちが抜けず、どうしてこんな無抵抗に皆、易々と犬ごときにヤラレちゃうんだろう、と思ってしまうのですが、徐々にパニックが広がる過程とか、屋内で大丈夫と思ってたらガラス戸が破られて修羅場化、とか、定番中の定番、戸に板を打ち付けて籠城、とか、とにかく、パニック映画の要素は驚くほど忠実に一通り盛り込んでいて。 これで題材が犬、だなんて、勿体ないとしか良いようがないですね。 ただし、結局コレって、『鳥』を焼き直して『犬』にしただけじゃないの?という気がして。ラストでそれは確信に変わります。 遠吠えの不気味さ、なんてのはイヌ系ならでは、ですけどね。[インターネット(字幕)] 6点(2021-04-06 23:03:08)《改行有》

24.  透明人間(2020) 透明人間なんていう、「見えないもの」を、映画でどう見せるか。というところですが、いや実際、透明なんだから、見えなくったっていいじゃないの、というアプローチの作品になっていて、これが功を奏してます。誰かがそこにいるんじゃないのか、という空間、それが映画の中で重要なファクター、というか重要なキャラクターと言ってもよいような役割を果たしています。何かが起こるんじゃなきいか、という、ボヤっとした空間。この雰囲気は、パラノーマル・アクティビティなんかにも繋がるものがありますけれど、ホレ、この通り、別にインチキドキュメンタリ形式にしなくったって、ちゃんと恐怖が成立するのが、本作を観ればよくわかります。 とは言え、何もない空間に対してひたすら怯える演技をし続ける映画、ってのもさすがに昨今、流行らないワケで、随所に取り入れられた特殊効果が、ちょいとドキリとさせるスパイスになってます。 基本は、SFというより、心理サスペンス。見えるものが正しいもの、である以上、見えないものに怯える主人公はすなわち「正しくないもの」であり、彼女は、ひとり追い詰められていくことになる。だけど透明人間がその姿を垣間見せ、見える・見えないの境界が揺らぎ始める時、物語は一気に加速し始めて。で、最終的にはまた「見えるものが正しいもの」へと回帰していく、ちょっと意表を突くラストへ。 今さら透明人間、という先入観を逆手にとった、意外な面白さのある作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-01-02 17:26:00)《改行有》

25.  ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー ドルフ・ラングレン主演と聞くと、きっと激安のアクション映画だろう、と思っちゃうのですが、さにあらず。そもそも主演じゃないしね。と聞くと余計に不安になりますが。 意外にしっかりした、サスペンス映画。 仲睦まじい若夫婦が手にいれた新居は、セキュリティ万全の、拾い物。と思いきや、家の中で見つけたのは、大量のヤバいブツ。どうやらここは以前は悪党どもの巣窟だったらしい。これも一種の事故物件ですな。しかもそこに当の悪党どもがやってきてしまう。と言う訳で、一軒家での攻防戦の一夜が始まる。 今どきみんなケータイ持ってるんだから、助けを呼べばいい話、こういうシチュエーションが成立しにくい時代となっておりますが、そこは本作、道中のシーンで、主人公の夫婦に、クルマの中でケータイを放り投げさせており、抜け目がありません。 悪党どもが襲い掛かってくる、とは言っても、たったの二人なんですけど、逆に、あまり風呂敷を広げ過ぎずに少人数の戦いとして描いているのがいい。 頑丈な防御が施されているため、侵入に手をあぐねる悪党二人組。その様子を監視カメラ越しに描くのは、映画としては常套手段かもしれないけれど、なかなかの効果を上げています。 そして、家の中にはヤバいブツ以上にさらにヤバい「あるモノ」が。だから悪党どもは、何が何でも侵入しようと躍起になる。 終盤、物語は大きく動き、「悪党との対決」という意味では物語が破綻しかかるのだけど、そこは厚かましく、ひたすら対決の物語として突き進んでいく。破綻を恐れずに厚かましく突き進むからこそ、物語はこうやって盛り上がる訳で。 新居はハズレでしたが、この映画は、拾い物です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-19 17:38:18)《改行有》

26.  TOKYO TRIBE 「ミニスカートの婦人警官」というのは、誰もがその存在を信じているのにまだ誰も見たことがない、一種のUMAですね。トーキョーの街に、ミニスカポリスは確かに実在した!  竹内力が完全にブッ壊れていて、もうセリフ回しも何言ってるんだかわかんないんですけれども、一昔前ならこういう役どころはやっぱり安岡力也の出番、だったかあ、なんて思った途端、竹内力に安岡力也の霊が舞い降りたような気がして。今後もぜひ、この路線でも頑張って欲しい。そんな気が、ホンの少しだけ。 全編にラップが散りばめられたミュージカル仕立て、さすがにこれだけ単調なモノを延々と聞かされると、ちょっとゲンナリしてくる部分もありますが、そこは文句を言っても仕方がない、見る前からわかってた事、ですから。 そしてハチャメチャなセットな中で繰り広げられる、全編、乱闘シーン。長回ししてみたり、大きく視点を変えてみたり、色々と工夫は施されているものの、これも、「カメラの揺れ」があまり乱発されると、少々、辟易してしまいます。 その中でやっぱり光っているのが、清野菜名と坂口茉琴のスピーディなアクションシーン。清野菜名はヌードも見せる思い切りの良さ、その後ではもはや、パンチラもパンチラには見えなくなってきて。一方の坂口茉琴(女の子です)は少年の役。この二人が見事なタッグでキレのよい格闘を演じており、性別を超えた中性的な魅力にあふれています。 鈴木亮平は見事な肉体美を披露していて、帝王・高山よりもイイ体してるかも?(いや、Uインターの頃は高山も引き締まった体してたんですけどね)。それはともかく、マッチョ路線が確立していてこそ、少年少女の格闘も活きてくるワケで。ついでに高山のギャグも活きてくるワケで。 乱闘また乱闘。良くも悪くも、お腹いっぱいです。[DVD(邦画)] 7点(2020-07-24 12:34:29)《改行有》

27.  翔んだカップル オリジナル版 薬師丸ひろ子と石原真理子がモグラたたきを延々とやる長回しの場面、長回しし過ぎて(?)だんだん奇妙な空気が流れ始めるシーンなのですが、一方で、彼らの背景には大勢の高校生たちが群れ集っていて、こんな長回しの背景で一体彼らは何をやり続けているんだろう、撮影にあたってどういう指示を受けているんだろう、なんてことが気になってきちゃったりして。 俳優の演技なのかそれとも素なのか、演出なのかそれともたまたま撮れてしまったのか、つかみどころがないのが作品の特徴でもあるのでしょうが・・・ちょっと長い、ですかね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-23 18:26:22)《改行有》

28.  翔んで埼玉 とことんバカバカしい設定でオブラートにくるんでいるけれど、差別というかなり微妙なテーマを含んでいて、「誰がみてもこんなのウソに決まってるでしょ」という作りになっているとはいえ、製作陣も結構、気を使ったのではないか。と(いや、実際には大して気を使ってないかも知れませんが)。 そういう訳でこれは、弾圧の映画。そして革命の映画。バカバカしくとも、あの埼玉ポーズ(とでもいうのか)のやり取りには、なかなか引き込まれるものがあります。そして、川を挟んで群衆同士が睨み合うシーンの、あの熱さ。バカバカしいけど。 それにしても、その革命の先頭に立ってる連中ってのが、どうみても、ホントに革命が起きたら真っ先に処刑されそうな連中なんですけどね・・・そういうのを含めて、他では絶対に見られない映像の数々。これは、映画革命か。 それにしても、これは映画とは関係ないけれど・・・過去、大災害に直面した日本人が、互いに協力し手を取り合ってそれを乗り越えようとしてきたその一方、新型コロナウィルス危機を前にすると他者に対する忌避がたちまち排斥や差別に直結してしまい、やはりまだまだ日本人は「ケガレ」の概念からくる差別意識に捉われているのだな、と思う次第。[地上波(邦画)] 7点(2020-05-04 16:18:50)(良:1票) 《改行有》

29.  トランスポーター イグニション 映画開始から程なくド派手なカーチェイスが展開され、活きのいいところを見せてくれる、かと思いきや、クルマがクラッシュするたびにいちいち、映像がスローモーションになるのが、どうもいただけません。いや最初のうちは、これもクラッシュシーンの見せ方のひとつだろう、と思って見ているのだけど、こうも判を押したように機械的にスローモーションにされると、スピード感を損なうばかりで、一体この演出に何の効果があるのやら、と。 そう思って見ていると案の定、中盤にいたってストーリー展開もスピード感を失い、停滞してくる。主人公のオヤジのキャラ設定にも問題があるとは思うけれど、それ以上に演出自体がもたついているような。 こういったことはすべて、製作側の狙い通りなのかも知れないけれど、だとしたらそれは、私の好みとはちょいとズレてるんだよなあ。 元のシリーズにおける主人公のハゲオヤジ同様、本作の主人公も「動ける男」なので、肉弾戦の部分は小技も効いてて魅力的、なんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-29 01:46:47)《改行有》

30.  ドラフト・デイ NFLにはさっぱり興味ないし、ましてやそのドラフトなんて、もうまるっきりどうでもいいオハナシ、のはずなんですが、真っ向からその題材で、惹きつけてくれます。 デ・パルマ作品あたりで画面分割が出てきたら、「ああ、またか」ってなもんですが、本作はなかなか新鮮です。ドラフトを迎えるまさにその「運命の日」が舞台、まさに大詰めの一日。だもんで互いに離れた場所同士のやり取りの描写も多くなりますが、そのやり取りする両者の姿を画面分割で描くことで、連続感のある描写になってます。しかも本作の登場人物、分割された画面に収まらず、平気で画面からハミ出てきちゃって、ホント、何て厚かましいんでしょうか。 ドラフト会議(と言うんですかね、NFLでも?)が始まるまでのカウントダウンが挿入されるのも意外に効果的で、会話中心という点ではそれなりに地味なオハナシの映画ですが、時間が迫ってくるのを見るとやっぱり気分は盛り上がってきます。 それにしてもダサさあふれるのがケヴィン・コスナー。オハナシ自体もちょっとクサいところがありますが、それがケヴィン・コスナーにしっかりマッチしてます。カッコ良さの点では、ジェニファー・ガーナーの方が数枚ウワテかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-22 15:46:31)《改行有》

31.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 巨大な顔を相手に押問答をしてオチをつける、ってのは、マトリックス レボリューションズでもう終わりにしてくれると思ってたんですけどね~。 認識が甘かった。[DVD(吹替)] 5点(2019-09-28 02:18:35)《改行有》

32.  遠い喇叭 《ネタバレ》 主人公の若造の少尉が、ダレきった部隊をビシビシやるのですけれども、その若造自身も、いささか下半身にユルいところがあって、どうなのよ、と。その一方で、砦の外にはアパッチ族がいて、凄惨きわまりない虐殺を繰り返している、ってのに。 という、何だか妙な不安感が背景にあるんですね。物語の骨格は、先住民の残虐行為に対する危機感、そしてついに全面対決、ってな流れではあるんですけど、そこに至るまでには様々な人物が登場して、様々なエピソードがあって、どこかモヤモヤした感じもあって。 で、クライマックスではアパッチとの死闘が、これでもかと描かれる。モヤモヤを吹き飛ばすような一大闘争絵巻。 戦闘の後、主人公は和平の交渉に向かうんですが、残虐行為を繰り返す恐るべき存在だったアパッチ族も、実は白人に対する不信感があっての敵対行為であったことがわかってくる。無事、和平は成立。 と思いきや、上からの命令で、主人公はその和平を裏切るハメになってしまう。ああ、なんというモヤモヤ。 という訳で、このモヤモヤ感が、本作の特長で、やりきれない不条理感をよく出しているんですけどね。なのに、映画のラストで唐突な「ツジツマ合わせ」が行われちゃう。妙なハッピーエンド。なんでしょうね、この終わり方は。 「ラストだけが妙にモヤモヤしていない」という事実にこそ、最大のモヤモヤを感じてしまうのですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-27 20:59:15)《改行有》

33.  ドリームハウス 会社を辞めて家族とゆっくり暮らそうと手に入れた家は、訳アリ事故物件だった。というワケで、色々と奇妙な事件が起こるのですが、なるべくネタバレを避けるように感想を書きますと、、、 なるほどそうきたか、そのパターンですか。しかしまだ映画中盤なのに、このあと話をどう持っていくんだろうか。ちょっと尻すぼみ? いやいや、ああ、そういうことね。というワケで、うん、しっかり盛り上がったね! ・・・何言ってるかわかんないですね、すみません。 観てて、多少「?」と感じてた部分も、すべて、織り込み済みなんだろうな、多分、私が気づいてない伏線もまだまだあるんだろうな。 登場人物たちの表情がイマイチはっきりと捉えられていない印象があって、そのせいか映画がモヤモヤした感じがあって、もう少しうまく描けないものか、などと感じたのも、結局はそれも織り込み済みなのかも知れません。ただ、監視カメラの映像に初めて容疑者の顔が映される瞬間、ここだけはもっと鮮明に示してドキリとさせて欲しかった気がします。 それにしても、この家に何かいるのでは、何かがあるのでは、そんな事を感じられるのも、家が広いからだよな~うらやましいな~、とか思っちゃう私はウサギ小屋。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-14 18:06:08)《改行有》

34.  永遠に美しく・・・ そりゃまあ、その昔、金曜ロードショーか何かで初めて観た時には、私も、こりゃヒドイやと思いましたけどね。不老不死になったら、どんなに肉体がポンコツ化しても死ぬに死ねない、という、ただその思い付きだけで突っ走っちゃったような作品で、大してストーリーらしきものも無いまま、投げ出すようなオチで終わっちゃう、この生煮え感。オムニバスの一本で、充分じゃないの、と。 でも最近では、このテの映画に親しみが湧く、というのか、味覚がおかしくなっちゃったのか。久しぶりに観て、結構、楽しませてもらいました。 イザベラ・ロッセリーニが、実にエロ素晴らしくって、しかもそのエロ素晴らしさってのが、何だかサイレント映画から抜け出してきたような不思議な趣きがあって。で、一方にそういうサイレント映画の女優さんみたいな「永遠の美しさ」みたいな存在があり、もう一方にはメリル・ストリープとゴールディ・ホーンという、押しも押されもせぬ現代の大物女優。彼女たちが数々の出演作の中で見せてきた「美」は、今後、どういう形で映画史に刻まれていくのか?と、そんな風にこの映画を捉えると、ああ、見てる間にもう、メッキが剥がれちゃってるじゃないの。と、この上もないブラックな作品になっちゃってるんですね。で、それをこの二人が、なかなか凝った特殊効果の助けも借りて、実に実に楽しそうに演じてます。正直、「え、ブルース・ウィリスも出てたんだ」ってな感じ。 ただ、不老不死になる過程が、ただ「薬を飲みました」ってのは、ちょっと安直過ぎて、もう少し工夫と遊び心があってもいいのに、と思ったりもするんですけども、ま、もともと映画全体が安直なので(笑)そんなもんかな、とも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-20 20:52:16)《改行有》

35.  東京流れ者 ギャング映画をどこまで解体したらギャング映画でなくなるのか、という限界に挑む本作。どうして突然こんなところでロケしているのか、どうしてこんなにスカスカのセットで撮影しているのか、もうワケがわからなくって、そもそもこの映画は「面白い」のだか何だかもわからなくなってくるのですが、そういう、作品を通じて貫かれている姿勢自体が、何かだかカッチョよいのです。 冒頭、渡哲也がリンチされてるシーンからして、まるでミュージカルのように舞踏っぽいところがあります。やたら男前な若き日の渡哲也が、映画でオモチャにされてて、こう言っては何ですが、カワユイのですよ。 森進一は許さなかった川内康範センセイですが、本作は、お気に召したのでしょうか。ちょっと心配。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-17 03:36:00)《改行有》

36.  トレマーズ フットルース以降、今ひとつパッとしなかったケヴィン・ベーコンが、ああとうとうこんな激安映画に出るようになっちゃったのね、と当時は誰もが思って、いざ観てみるとこれが滅法面白く、彼にとっての裏・代表作とでもいう位置づけかとも思える、そんな作品ですね。BSで放送されるってんで、これは子供が喜ぶだろうと思い、私も久しぶりに観たのですが、いやホント、鉄板です。 地中に何やら巨大なニョロニョロがいて、突然そいつらが人間を襲い出す。そのニョロニョロたちが一体何なのか、サッパリわからないし、登場人物たちもあまり関心なさそうなのが、いさぎよいです。一匹見かけたら百匹はいると思え、ってな所ですが、勝手に「4匹いる」ということにしちゃって、実に明快。ジョーズの地上版、というワケで、「ジョーズなら海から出れば大丈夫だけどコチラは陸に逃げても追いかけてくる」・・・と日曜洋画で淀川さんがおっしゃってたのは本作についてではなくアリゲーターか何かだったと思いますが、それはともかく、本作。ニョロニョロがいるのは地中なんだから高いところに逃げればOKだろう、という、むしろジョーズよりもわかりやすい、トホホな設定があって、こういうのが映画では生きてくるんですね。地面を怖がる、という画ヅラのバカバカしさと、その路線で一本、筋を通してみせることからくる、ワクワク感。 ニョロニョロの造形、手作り感はありますが、悪くありません。それにおそらくは予算が無いんだろう、ってコトを逆手にとったような、直接その姿を描かずにその存在を演出してみせる工夫の数々も、笑いを呼びつつスリルを盛り上げます。 バカバカしいことを大真面目にやっていて、でもやっぱり、ご近所さん同士でワイワイ言い合ったり、つまらない口喧嘩したり、という日常的なバカバカしさがあって。 何より、主人公2人の息のあったところ、さらにはヒロイン役も加えた3人の凸凹トリオぶりが魅力的で、いやはや、実に楽しい映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-10-06 08:49:02)(良:2票) 《改行有》

37.  トリガール! 鳥人間コンテストの放送に合わせて、番宣的に深夜にテレビ放送されてたんですけれども。 これじゃ、鳥人間コンテストの映画じゃなくって、自転車の映画じゃないですか。 そう思って観ると、それなりに魅力があるのですが、それにしたって、非日常の中の非日常とでもいうべき「空を飛ぶ」という事に、こんなに無頓着でいいんですかね。飛行機製作班はオタクみたいな連中ばかりだから、ほっといても優秀な機体を勝手に作るだろう、みたいな投げやりな描き方が、非常にもったいない。 主人公はアンポンタンなので、別に「飛行機を作る情熱」というものに無関心でもいいのかも知れないけれど、せっかく、主人公の友人にカメラを持たせているのだから、彼女には「観る」ことに徹してもらって、彼女の目を通して「飛行機を作る情熱」を描く手もあったのでは・・・とか。 いや、情熱を描かないまでも、飛行機自体が持つメカニックな面白さが描かれていれば。 というワケで、鳥人間ではなく自転車の映画になっちゃったのですが、それでも、本番フライトのシーンでは、芝浦工大の二人乗り人力飛行機というモデルをうまく利用して、二人を密室に閉じ込め、向き合うことなく怒鳴りながらの会話をさせる(しかもその会話がマイクを通じて皆に聞こえている)という、世にも秀逸なシチュエーションを提供してくれていて、ここだけは鳥人間ネタならではの面白さ、といった感があります。 で、鳥人間コンテストの本放送の方も観ちゃうのですが・・・見比べてしまうと、どうも、放送席に羽鳥さんしかいないってのは、さすがに寂しいですなあ。[地上波(邦画)] 5点(2018-09-04 21:10:00)《改行有》

38.  トゥルー・ロマンス その昔、初めてこの映画を観た際の感想はというと、「出演者にヴァル・キルマーの名前があったけど、一体どこに出てたんだよ!」。 後で配役を調べてみて、え~~~~(笑)と、妙に感心してしまったのでした。 それはともかく、この作品。監督トニー・スコット、脚本タランティーノというのがよくわからん組み合わせですが、たぶん、これで正解だったんだと思います。主人公が映画オタクでしかもその嗜好にまったく一般性が無い、という、要するにタランティーノが自分自身を主人公にして脚本を書いちゃったワケですから、で、しかもその彼にとっての「ロマンス」を描くワケですから、さあ、これをさらに自分で監督してたら、どこまでイッちゃってたことか(というのも興味深くはありますが)。 これを、職人トニー・スコットが手掛けたことで、不思議なバランスが保たれた作品となりました。セリフの掛け合いの面白さを備えつつも過剰というところまでは行かずにほどほどで留められているし、暴力描写もふんだんにあるけれど鼻白んでしまうほどの残酷描写でもないし。どこか都会的で、スタイリッシュ。随所に登場する「煙」が、雰囲気出してます。 で、バランスは取ってるんだけど、やっぱり脇役陣は怪人がズラリと揃えられてるし、破滅的なクライマックスに向けて強引に突き進んでいくし。アブノーマルな魅力も充分。 ラストが書き換えられてタランティーノが機嫌を損ねた、なんて話もあるけれど、「千葉真一」が採用されたこと自体が奇跡みたいなもんだから、まあ、いいじゃないですか。[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-09-04 20:45:51)《改行有》

39.  トレイン・ミッション ジャウマ・コレット=セラ&リーアム・ニーソンのコンビが、今回もやってくれました、ますます理不尽なシチュエーション、辻褄という観点ではもう崩壊寸前なんですが、その際どさに踏み込んでこそ、サスペンス・ミステリの真骨頂。彼らの挑戦は続きます。 という訳で、今回も辻褄より謎を優先することで、不安感をあおり、先を予想させないウマさが確かにあるのですが・・・やや不満も。謎は謎で結構なんですが、その謎解きの過程がいまひとつの印象で、各座席にクリップされたチケットが手がかりの一つなんですが、コレをチェックして回るってのは、ミステリ映画としては正直、あまり見栄えがせず、さほど面白くないんですね。 途中、意外な事件もあるし、アクションもあるし、誰を信用していいのかわからないサスペンスもあるんですが、主人公を追い詰める決め手が、妻子が誘拐された「かもしれない」ってのがちょいと弱い。主人公が追い詰められ切れてない感があって、緊張感を持続させ切れない。 殴り合いのシーンなど、アクションに関してはなるべく迫力を出すような演出がなされているのですが、少し荒いかな、とも。もう少し丁寧に見せる部分があってもよろしいかと。 すみません、事前に期待しすぎた分、辛口になってるかも知れません(バルカン超特急やら大陸横断超特急やらを思い出させてしまうのも、不利な点かも)。でも、ぜひ今後も、こういう理不尽気味の作品を作り続けてください。 それにしても、通勤列車の路線らしからぬ、なかなか素敵な景色でありました。[映画館(字幕)] 6点(2018-04-19 03:47:46)《改行有》

40.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 この映画、完成度ということについてはよくわかんなくって、何だか繋がりが悪い感じがあるんですけどね。主人公の弟の独白が(冒頭シーンを無理やり思い出させるように)入るのも奇妙だし、映画後半になると波乱万丈の物語がさらにバラバラな感じになってきて、パルチザンに誘拐されるあたりなどちょっと唐突な印象。 この広いロシアで、妙に易々と「再会」が繰り返されるのも、変と言えば変。 それでもやっぱり、タマラないんだなあ、この作品。 ロシアの広大で厳しい大地の圧倒的な映像と、人間の個性を圧殺する共産主義体制の台頭を前にして、人間の存在がいかにちっぽけなものか。主人公はヒーローでも何でもない、やや寡黙ですらあるフツーの男、妻子を愛しつつ、浮気なんかもして、しまいにゃあっけなく、実にあっけなく頓死してしまう。 ホントに容赦なく「ちっぽけ」なんですけどね、それでもどっこい、生きている。 無表情なアレック・ギネスが示す、微かな笑み。 本作のラスト、これほど静かで、これほど力強いも、なかなかありません。[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-04-08 10:34:42)《改行有》

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