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プロフィール
コメント数 3874
性別 男性
年齢 53歳

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41.  虎の尾を踏む男達 さてここでも、「映画はなぜ、おなじみ“勧進帳”をわざわざ取り上げるのか」という問題が(しかもこんな苦しい時代にわざわざ作った映画だよ)。もしも映画という芸術が「特定の“文脈”の中で捉えられるべきものではない」「独立し完結したものとして鑑賞されるべき」というならば・・・ならば、なぜ、「○○○を映画化!!」みたいな安直なコトをするのか。映画はまず外部との連関を拒絶する努力を徹底して行うべきではないのか(って、勿論、してる作品はしてるんだろうけどね、えへへ)。“音楽”という芸術は、20世紀に、血の滲むような努力、ってか、試行錯誤をとめどなく繰り返してきたぜ。で、それは、きっと、失敗だったのかもしれないけど・・・。すみません、これ以上書いても結論なんぞ到底結論なんて出ない。別に不満があるわけでもない。今のところ何となくぼんやり考える、だけ。で、とりあえず、本作の話。いや、実はここでも、本作がそのヒントになるのかも。最近よく聞く“○○○の完全映像化!”とかいうのとは、まったく異なって、ここでは、パロディとしての味わい。特にエノケンという狂言回しの存在が、本作をひとつの新しい作品へと導いており、こういう映画に触れると、何となく、「原作があり、そして、映画がある」という、すでにアタリマエになってしまっている図式に、改めて「ああ、なるほど、そういうことか」と納得できてしまったりするのです。それにしても。後半の、スタジオ感バリバリの雰囲気、音響とかにも十分に気を使っていない(使えていない)感じがするのですが。でも、その不自由さが、(妙な所に)綿密なクロサワ映画に加えられたことで、一期一会の絶妙な味わいを醸し出した、という気も。また、せめて最後にもう一度、屋外シーンを見せて欲しいなあ、と思っていたら、これもしっかりと、とっておきの「空」を背景にラストシーンを見せてくれて、うれしくなっちゃうのでした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-05-04 21:52:47)

42.  トンネル(2001) 壁の向こうとコチラ側、という視覚的な効果も巧みに織り交ぜながら、実際に行われた西ベルリンへの脱出劇を、サスペンス感あふれる映画に仕上げており、歴史の重みを感じつつも、娯楽映画としても充分に楽しめる作品だと思います。ラストのトンネル内部の光景が、感慨深いですね。人間が人間の都合で“壁”を作り、それに対抗するためだけに膨大な苦労のもとに作られたトンネル。“壁”さえ無ければ無用のトンネル。発見されてしまえばもう使用できないトンネル。無駄といえばこれほどの無駄もない、しかし大変な重みを持つトンネル・・・。ところで、「命がけの脱出劇を取材して金儲けするアメリカのTV局」、それを描いた商業映画こそが、本作、だったりするワケなんですけどね~。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-16 19:08:32)(良:1票)

43.  トムとトーマス 世に言う「話題作」ってのはつまり、「たまたま宣伝に力を入れた作品」っつう意味であって、別に、とりわけオモシロイ作品という意味でもなければ、とりわけ完成度が高い作品ってわけでもない。「話題作」ばかりを追いかけるのって、王道かなと思いきや、実はむしろ、映画世界の辺境をひっそりと生きているに過ぎないのかも知れんのです。有名だろうと無名だろうと、完成度が高かろうと低かろうと、難しいことは抜きにして、とにかくオモシロイ映画を観たい! というそこのアナタに、まさにうってつけなのがこの映画。騙されたと思って観てちょ(何だ、結局騙してるのか)。離れ離れに育った双子、という、いかにもアリガチな設定、しかも何やらテレパシーもどきで二人が結ばれてるってのがベタベタ。それでもこれを陳腐に見せないウマさ。ミラーハウスでの意表を突く出会い、とか、二人で共謀して周囲を騙すワクワク感、とか。そういう、稚気と才気が混じりあった、愉快な展開の前半。子供も楽しめるファミリー映画だと思ってると、後半はドキドキハラハラの展開、子供には少々刺激が強すぎるかもしれない程のサスペンスで、結構、容赦が無い。大人も楽しめますヨ。ご家族で、どうぞ。[DVD(字幕)] 8点(2007-02-21 23:21:43)(良:1票)

44.  どら平太 お蔵入りになっていた「四騎の会」共同脚本作品がついに日の目を見る!というわけなんでしょうが、市川崑監督はまるで「あくまでこれはオレの映画だ!」と言わんばかり、まるで犬がションベンで電柱にマーキングしていくがごとく、遠慮会釈なく市川色に染めて行っております。時に艶っぽく、時にバカっぽいこの映像は、誰が何と言おうと市川映画。鶴太郎の役どころも何だか、今にも手をポンと打って「ヨシわかった!」なんて(加藤武の代わりに)叫び出しそうではないですか。さて一方、主人公のどら平太を演じるは役所広司・・・この配役は難しいですねえ。役所さんがやるとどうしても「ホントはきっとマジメな人なんだろう」みたいに思えてきて、あまり意外性がない。ま、でも楽しく観られたので、OKです。ただ、殺陣はちゃんとやって欲しかったなあ(スローなんか使ってカッコつけたのはちょっとガッカリ)。8点(2004-06-26 02:07:10)

45.  トータル・リコール(1990) 原作「追憶売ります(We Can Remember It for You Wholesale)」は、P.K.ディックの短編の中では珍しく(?)、フツーに楽しめるオモシロ作品ですが、これを下敷きにしつつも、実に大胆に話を膨らませて、これまた超オモシロ映画に仕上げてくれました。それでいて、ロボットのタクシーを始め、原作に登場する幾つかの道具立てを、シラジラしくも映画の中にちりばめておくのが心憎いサービス。ストーリーの方も、観客の裏をかきまくり、まさにオドロキの連続(当時の映画にアリガチだった前提を見事覆している!)。特撮は「丁寧さ」より「大胆さ」で魅力を発揮。このストーリー展開と特撮のカラミ合いが、実にいいんですよ。とにかく飽きさせないための工夫が隅々まで徹底されてます。音楽もカッチョいい。初めて観た時の「あ~面白かったな~」という満足感、格別のものがありました。こういう映画好きですよ。ところでこの映画の主役はシュワで正解ですね。元々顔が作り物っぽいので、どんな無茶な特撮でも違和感無いからね。8点(2004-03-28 00:35:41)

46.  鳥(1963) 《ネタバレ》 コレ、私が初めて観たヒッチコック作品、っていうか、当時はヒッチコックなんていう人も知らず、一本の動物パニック映画(=当時の私にとっての映画そのものだった)として観ちゃった訳です。「ウワー、自分がこんな目にあっても、この男の人みたいに勇気を持って立ち向かえるだろうか」などとドキドキしながら観てたのですが、パニック映画を観るときにはいつも「最後はどうやって解決するのか?」が楽しみだった私としては、この映画、何とも物足りなかったのですね。他のパニック映画の方がずっと面白いと感じておりました。しかしまあ、後で観直してみると、ウム、これって結構怖い映画じゃないの、と思えるようになってきて。空を埋め尽くすような不気味な鳥の大群が、頭上から襲ってくるというのは、迫力もあり、なかなかの恐怖感(フライングキラーなみに怖い。ウソ。もっと怖い)。また、「死体の描写がミョーに残酷」「自称・専門家が出てくる」「周囲に訴えても最初は信じてもらえない」など、後のパニック映画の萌芽を色々と読み取ることができるのも楽しいところ。そう、この映画があってこそ、70年代にパニック映画ブームが花開く訳です。例えば、鳥ごときのせいでガソリンスタンド爆発という不釣合いな大惨事が起きるのは、その発展形を『スウォーム』に見る事ができます。家の窓に板を打ち付けて篭城するのはもう基本中の基本だし、それでも敵が(何故か凄いパワーで)壁を食い破って進入しそうになるのは『巨大生物の島』。停電が起きたり、一部の部屋が敵に侵入されてしまうのは『巨大クモ軍団の襲撃』。最後に鳥の群れの中をソロソロ歩いて車を取りに行くシーンは、まさに『ザ・カー』のクライマックス前のシーンでしょう。こんな感じで、パニック物の源流であると同時に、まるで総決算のような映画なのですね。これはもう、愛着が沸いて来ずにはおられないのです。それにしても、鳥に襲われて命を落とした人の、致命傷って、何だったんでしょうね。死ぬほどの大怪我はしないと思うんですけども。ま、これは些細なことです。8点(2004-03-21 01:45:57)(良:1票)

47.  トゥルーライズ 核爆弾の爆発を見ながら「ロマンチックねえ」と、まあ確かにはっきりそう言ってるわけではないけど、事実上そういう描写ですね、これは相当糾弾されていいと思うのですが、ここでは見なかったことにします。見なかったことにすれば、この映画好きですよ。キャメロン作品って、ストーリーは面白くても、「このシーン何てカッチョいいんだ!」と絵でうならされることが、あんまり無いんですが、この映画は例外で、バカかっちょいいシーンが盛りだくさん、別の人の映画じゃないかと思えてくるほど。奥さんを走ってる車から引き上げるシーンとか、その後のハリアー大暴れシーンとか、もう、たまらん。ジェイミー・リー・カーチスが前半不必要にオバチャン臭いので、後半の展開には「やっぱりなー」と思ってしまうけど、別にいいじゃないのさ。面白いんだから。ま、続編は作らんで正解でしょうな。8点(2003-11-30 01:57:56)(良:1票)

48.  トランザム7000 カーアクションが充実してる。ギャグが冴えてる。中身が無い。理想的な映画だ。8点(2003-11-08 01:50:11)

49.  トッツィー ダスティン・ホフマンのあっと驚く女装が見どころなのは間違いないんですが、気のきいたギャグも魅力で、ホント、笑わされました。それでいて妙な切なさがあるのがまたたまりません(チャールズ・ダーニングが何とイイ味出してることか)。シドニー・ポラックもノリノリで、何だか楽しそう。8点(2003-07-26 20:27:11)

50.  突撃(1957) 前半の戦場の舐めるようなカメラワークと、後半の裁判での突き刺すようなカメラとの対比が、鮮烈な印象を残します。短い映画でもあるし、ストーリー的にはコンパクトなんですが、カメラが雄弁に語っている映画です。8点(2003-07-20 22:25:27)

51.  ドクター・モローの島 ウェルズの原作をうまくアレンジしてます(「D.N.A.」と違って)。主人公が実験台にされてしまったり、意外なオチがあったり、もう大変。動物人間がほんとに猛獣と格闘してますが、大丈夫でしょうか。クライマックスのボートでの決闘はスリル満点!8点(2003-06-07 23:18:54)

52.  虎影 映画なるものを見ている最中、面白いと思ったりつまらないと思ったり、あるいは驚いたり退屈したり。色々感じはするけれど、エンマ帳みたいなのをつけながら見ている訳で無し、後で感想文書こうとか点数つけようとか思いながら見ている訳でもなし。「良いシーンが多かったから、つまるところ、これは良い映画である」などと思う訳でもなく。結局は、見終わった時に感じる充実感ってのが、あったり無かったりして、基本的にはそれが映画の印象となる。で、この充実感はどこから来ているのだろう、と思い返せば、なるほど、心当たりにぶつかって、ああ、きっとこれなんだ、と。幸い、充実感を感じることが多いからこそ、まだまだ他の映画も見たくなる。 しかしそこで戸惑ってしまうのが、例えばこの『虎影』なる、フザケたおしたニンジャ映画。あきれ返るほどにフザケまくっているにもかかわらず、見終わった瞬間、ああ、90分余りの充実した時間を過ごせたわい!と感じてしまったのは、なぜなんだろうか。 これは困った。 一応、もう一つの尺度として、「人に勧められるか」という視点もあるんだろうけれど、この点では正直、厳しいものが・・・。 無理矢理この充実感の由来を思い起こせば、結局は陳腐な表現になるけれど、この自由さ、ってことになるんでしょうかねえ。 何だか板みたいなのに縛り付けられた人間が、斜面を滑り落ちる、その上に乗っかって繰り広げられる戦い。合成感丸出しで、いかにもチープ、あり得なさ加減が凄まじいのですが、「そんなに斜面が長い訳無いやろ」というくらい、ひたすら斜面を下り続ける、このずうずうしい時間感覚。いやいや、これこそ、映画の基本ではないでしょうか。 はたまた、石垣での人間パチンコ。アホ過ぎ。 だけど一方では、ケレン味たっぷりの長回しチャンバラもあったりして。 うん、おそらく、この「盛り沢山」感にダマされたのかも知れぬ。 という訳で、これ、オススメです。[インターネット(邦画)] 7点(2023-11-03 07:09:07)《改行有》

53.  東京キッド 《ネタバレ》 それにしてもワルい大人ばかり出て来ます。無人島に置き去りにされかかる美空ひばり。って、ここまでくると、ちょっとオモシロいですけれども。 しかしまあ、いいオハナシです。たぶん。 美空ひばりが身寄りの無い少年の役。のはずなのに女の子の言葉遣い、どうなってるんだよ、と思ってたら案の定、そうなっていたのでした。 あちこちに歌が挿入されるミュージカル仕立て、ドラマの中で突然、歌が始まると、妙な具合になってしまうところ、美空ひばりの場合はドラマの方が何となく妙で、歌が始まると安心してしまいます。いや、演技がヘタな訳じゃないんですけどね。 囚われの身の彼女を捜すため、ギターを爪弾くと、彼女の歌声が返ってきて、居場所が判る、というこのシチュエーション。『知りすぎていた男』はコレを参考にしたとしか思えん。 ラストシーンは向こうに向かって道を歩み去る後ろ姿。堺駿二にチャップリンの霊が乗り移ったようにしか見えないのでした。まだ死んでないってか。[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-28 22:56:11)《改行有》

54.  透明人間(1992) 透明人間映画、ですが、「なぜ透明になったのか」「なぜ追われる身となったのか」「なぜ逃げ回るのか」といったことはあまり深入りせず、追われる、逃げる、という過程で、人間が透明になっちゃった場合に起こる不便の数々、繰り広げられる摩訶不思議な光景、といったものをひたすら描く。というのが何ともユニークな作品です。主演がチェビー・チェイスというのも、見れば納得、何とも言えないトボケた味わいがあり、コメディ映画としても上々の出来。 安いカーペンター、ではなく、特殊効果に拘って我々を驚かせるカーペンター、な作品の一本です。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-15 22:22:56)《改行有》

55.  ドッグ・イート・ドッグ 《ネタバレ》 クズみたいな3人組が、クズみたいな誘拐を企むオハナシ。とにかくどうしようもない連中なんです。3人の中ではニコラス・ケイジが一番マシに思えるくらいだから、コレ、ホントにどうしようもない。 極悪で凄みを利かせた連中なんだったら、また別のピカレスクな魅力があるのだけど、ただのクズだからそうもいかない。微妙に可愛げがあったりするから、始末が悪い。でもって、事件は順調とは程遠い方向に向かっていってしまうのですが、この映画において特徴的なのは、ヒトが結構、アッサリ死んでしまうところ。犯罪映画なら普通、ここで、もうちょっと引っ張るんじゃないか、というシーンで、予想外に早く死人が発生する。これは冒頭からそうだし、主人公3人の運命も似たようなもの。 こういう部分で、「この作品、狂ってるな」と思わされる。そして、そう思わせた段階で、おおむね、作品としては成功してるんじゃないでしょうか。ポール・シュレーダー、まだまだ健在。まだまだ狂ってます。[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-12 17:31:10)《改行有》

56.  ドリラー・キラー 「ミニシアター系」と「グラインドハウス系」とには、本質的な違いなんてあるんだろうか? どこにその境界があるんだろう? と思ってたら、どうやらこの作品が、両者の境界だったみたいです。ハイ。 いかにもお金がありません、という安っぽさは拭うべくもないのですが、主人公のイライラ感が映画全体に蔓延していく様、壁の絵にニラまれるようなヤな感じ、とにかく執拗さようなものがひたすら作品を貫いていて。 殺戮に用いられる凶器が、ドリルとは行ってもいかにもお手軽なハンディタイプ。チェーンソーを振り回してた誰かさんと比べるといささか迫力不足で、ドリラーキラーと言うよりもDIYキラーと言ったところですが、またそれが不気味さにもなって、凶器が狂気へと変貌する。 ラストの意表をつく演出なども、不気味さ全開です。[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-28 23:03:19)《改行有》

57.  ドラキュラ'72 時は1872年。映画冒頭いきなりドラキュラとヴァン・ヘルシングとが死闘を繰り広げており、一体どれだけ仲が悪いんだよ、と。 クリストファー・リー(ボケ)とピーター・カッシング(ツッコミ)がやり合う中、ひとまず決着がついて、ここでようやくタイトル。画面が上がっていき、タイトルの背景に空が映し出されると、そこには飛行機が。と言う訳で、100年後の1972年が、本編の舞台。バカそうな若者がワンサカ出てきて、良くも悪くも70年代。こんな時代にドラキュラ爺さんが復活してきたって、さぞかし居心地悪かろう、と思うのですが、弟子筋らしきヤツ(その名もアルカード! ビートルズに対する「ずうとるび」みたいなもんだな、きっと!)に否応なく復活させられてしまい、本人も、ヘルシングの子孫を抹殺できさえすれば、時代の違いなどにはあまり関心が無さそうなので、かくして、変わり映えのしない、ドラキュラ対ヘルシングの一騎打ちへ。 まったりとした展開ながらも、両者が死闘を繰り広げるクライマックスはそれなりに見応えがあり、特にここでC.リーがボケ、P.カッシングがツッコミ、という点を念頭に置いてこの死闘を見ると、数倍楽しめること請け合い。 ・・・というのはマチガった楽しみ方ですが、いずれにせよこういう、近代社会の中にひっそりと古風な怪談が息づいている、ってのは、何だかイイもんです。[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-12 15:03:44)《改行有》

58.  透明人間(2020) 透明人間なんていう、「見えないもの」を、映画でどう見せるか。というところですが、いや実際、透明なんだから、見えなくったっていいじゃないの、というアプローチの作品になっていて、これが功を奏してます。誰かがそこにいるんじゃないのか、という空間、それが映画の中で重要なファクター、というか重要なキャラクターと言ってもよいような役割を果たしています。何かが起こるんじゃなきいか、という、ボヤっとした空間。この雰囲気は、パラノーマル・アクティビティなんかにも繋がるものがありますけれど、ホレ、この通り、別にインチキドキュメンタリ形式にしなくったって、ちゃんと恐怖が成立するのが、本作を観ればよくわかります。 とは言え、何もない空間に対してひたすら怯える演技をし続ける映画、ってのもさすがに昨今、流行らないワケで、随所に取り入れられた特殊効果が、ちょいとドキリとさせるスパイスになってます。 基本は、SFというより、心理サスペンス。見えるものが正しいもの、である以上、見えないものに怯える主人公はすなわち「正しくないもの」であり、彼女は、ひとり追い詰められていくことになる。だけど透明人間がその姿を垣間見せ、見える・見えないの境界が揺らぎ始める時、物語は一気に加速し始めて。で、最終的にはまた「見えるものが正しいもの」へと回帰していく、ちょっと意表を突くラストへ。 今さら透明人間、という先入観を逆手にとった、意外な面白さのある作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-01-02 17:26:00)《改行有》

59.  ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー ドルフ・ラングレン主演と聞くと、きっと激安のアクション映画だろう、と思っちゃうのですが、さにあらず。そもそも主演じゃないしね。と聞くと余計に不安になりますが。 意外にしっかりした、サスペンス映画。 仲睦まじい若夫婦が手にいれた新居は、セキュリティ万全の、拾い物。と思いきや、家の中で見つけたのは、大量のヤバいブツ。どうやらここは以前は悪党どもの巣窟だったらしい。これも一種の事故物件ですな。しかもそこに当の悪党どもがやってきてしまう。と言う訳で、一軒家での攻防戦の一夜が始まる。 今どきみんなケータイ持ってるんだから、助けを呼べばいい話、こういうシチュエーションが成立しにくい時代となっておりますが、そこは本作、道中のシーンで、主人公の夫婦に、クルマの中でケータイを放り投げさせており、抜け目がありません。 悪党どもが襲い掛かってくる、とは言っても、たったの二人なんですけど、逆に、あまり風呂敷を広げ過ぎずに少人数の戦いとして描いているのがいい。 頑丈な防御が施されているため、侵入に手をあぐねる悪党二人組。その様子を監視カメラ越しに描くのは、映画としては常套手段かもしれないけれど、なかなかの効果を上げています。 そして、家の中にはヤバいブツ以上にさらにヤバい「あるモノ」が。だから悪党どもは、何が何でも侵入しようと躍起になる。 終盤、物語は大きく動き、「悪党との対決」という意味では物語が破綻しかかるのだけど、そこは厚かましく、ひたすら対決の物語として突き進んでいく。破綻を恐れずに厚かましく突き進むからこそ、物語はこうやって盛り上がる訳で。 新居はハズレでしたが、この映画は、拾い物です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-19 17:38:18)《改行有》

60.  TOKYO TRIBE 「ミニスカートの婦人警官」というのは、誰もがその存在を信じているのにまだ誰も見たことがない、一種のUMAですね。トーキョーの街に、ミニスカポリスは確かに実在した!  竹内力が完全にブッ壊れていて、もうセリフ回しも何言ってるんだかわかんないんですけれども、一昔前ならこういう役どころはやっぱり安岡力也の出番、だったかあ、なんて思った途端、竹内力に安岡力也の霊が舞い降りたような気がして。今後もぜひ、この路線でも頑張って欲しい。そんな気が、ホンの少しだけ。 全編にラップが散りばめられたミュージカル仕立て、さすがにこれだけ単調なモノを延々と聞かされると、ちょっとゲンナリしてくる部分もありますが、そこは文句を言っても仕方がない、見る前からわかってた事、ですから。 そしてハチャメチャなセットな中で繰り広げられる、全編、乱闘シーン。長回ししてみたり、大きく視点を変えてみたり、色々と工夫は施されているものの、これも、「カメラの揺れ」があまり乱発されると、少々、辟易してしまいます。 その中でやっぱり光っているのが、清野菜名と坂口茉琴のスピーディなアクションシーン。清野菜名はヌードも見せる思い切りの良さ、その後ではもはや、パンチラもパンチラには見えなくなってきて。一方の坂口茉琴(女の子です)は少年の役。この二人が見事なタッグでキレのよい格闘を演じており、性別を超えた中性的な魅力にあふれています。 鈴木亮平は見事な肉体美を披露していて、帝王・高山よりもイイ体してるかも?(いや、Uインターの頃は高山も引き締まった体してたんですけどね)。それはともかく、マッチョ路線が確立していてこそ、少年少女の格闘も活きてくるワケで。ついでに高山のギャグも活きてくるワケで。 乱闘また乱闘。良くも悪くも、お腹いっぱいです。[DVD(邦画)] 7点(2020-07-24 12:34:29)《改行有》

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