みんなのシネマレビュー |
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41. 友引忌 《ネタバレ》 韓国ホラーは、香港ホラーと比較すれば日本のホラーに近いものがあり、感性の部分では「より日本人向けかな?」などと思えます。が、そもそも昨今のジャパニーズホラーの「怖さ」に不満のある私としては、この作品にも「怖さ」は感じませんでした。「2年前の謎の死」についてのミステリーに徹すれば、もう少し面白いものに仕上がっていたかもしれませんね。説明不足や矛盾を解消しつつね。私は全てが人間の仕業だったとは思っていないのですが、その辺りに表現の不十分さが感じられます。どうとでも取れてしまう曖昧さ、そんな感じでしょうか。まぁ、娯楽作品と割り切って観れば不満も感じないのでしょうけれどね。 ところで、なんで登場人物が美人揃いじゃなきゃいけないのでしょうかね?寧ろヒロイン役(関係ないけど神田うの似)が一番地味?そういう意味では、アイドル系映画なんでしょうか?4点(2005-02-25 22:59:16)《改行有》 42. 逃亡者(1990) 元になった作品は未見。原作は未読。殆ど予備知識なしで観ましたが、スピーディな展開で飽きさせられることなく楽しめました。ただ、たった15年前の作品なのに、今見るとすごく古く感じる。コノ手のサスペンスにすっかり慣れてしまったからかなぁ… あ、ちなみに邦題は今となっては誤解を招きますね。もともとテーマを反映しているとも思えないし。7点(2005-02-13 19:33:23) 43. ドミノ(2002) 惜しいですね、実に惜しい!この作品無理無理に長編にしなくても、40分程度にまとめれば(つまり、3つ目の話だけにしておけば)、結構イケルんじゃないかなぁ~。勿論、某作品の刷り直しみたいに言われてしまうことでしょうけれどね。とにかく欲張りすぎたって感じです。一つ目の話は演出的には一番「怪談」してますね。そこそこ恐い!でもストーリーが… 二番目は話は面白い(コメディ的に)けど、作りが雑と言うか何と言うか短時間で失速してしまう。やっぱり、オチは早々に判ってしまうけれど、上手く演出さえすれば三番目が一番いいかな?ま、何にせよアジアンホラーは当たりハズレが大き過ぎ~っ!2点(2005-01-29 21:16:37) 44. ドーン・オブ・ザ・デッド 潔いですね、この作品。面倒な説明やら、登場人物の感情の起伏やら、その辺を最低限にして、ひたすらゾンビを見せてる。オリジナルを見てなきゃ正確に理解することは出来ない?と思いつつも、オリジナル見なくっても十分楽しめるとも思える。要は、作りがしっかりしてるってコトですね。あえて「バイオ」や「28日後」とは較べたくはないですね。この作品は「ゾンビ映画」じゃなくて、あくまでも「ゾンビ」そのものと捉えたい。邪念を振り払って黙々と鑑賞しましょう。7点(2005-01-21 23:25:41) 45. ドラムライン カッコいい!ただただその一言に尽きる作品。ストーリーはあまりにありふれたものですが、圧倒的なサウンドがそれを補って余りあります。これは、パーカッションを主役に据えたミュージカル。言葉は足りなくても、全てをドラムラインが物語ってくれます。主人公のあまりの身勝手さに感情移入は出来なかったけれど、思わず感動して8点献上!8点(2005-01-17 21:26:48) 46. ドッグヴィル 《ネタバレ》 奇抜な演出だけの作品かと思っていました。とんでもなかった… とてつもなく重い。 作り手は、ドッグヴィルの住人の、つまりは人間の傲慢さ、残酷さ、醜さを描きたかったのでしょうか。いや、当然町の人々だけではなく、グレースや彼女の父親も含む全ての登場人物について同じ視点で描きたかったのでしょう。そうに違いありません。 ただ、私には、そのことを作品の内部でのみ表現しているのではなく、観ている私達観客の心の中にまで拡大して表現しているように思えます。何故なら、このラストシーン、支持しますか?スッキリしましたか?もしかしたら、「早く殺せっ!こんなヤツラは殺してしまえっ!」なんて思いませんでしたか?ラストで彼女が町に残るか、はたまた町を消すか。これだけの長編なのに、僅か数分のラストで作品全体の方向性さえ変わりかねません。 最後の選択を支持するのも傲慢、支持しないのも傲慢。結局人間とは、まだまだその程度の心しか持ち合わせていないのだ、そんなメッセージを観客の心の中に直接生じさせているのだと受け止めました。そして、一匹の犬だけが、全てを客観的を見ていた証人だったのでしょう。全てが消え去り、観察者は姿を現しました。 ちなみに、殺風景なスタジオなのに、途中から(実際には目の前にない)風景が脳裏に浮かび始めました。優れた表現力を持って書き上げられた、そんな小説を読んでいるかのような錯覚におちいったのは、私だけでしょうか?9点(2004-10-10 00:45:50)(良:2票) 《改行有》 47. となりのトトロ ジブリ作品の中では、私は最高の作品だと思います。何度観ても泣ける、笑える、わくわくする!アニメならではの極上の感動を味わえる作品です。 トトロというキャラクターも、日本映画史上、いや世界映画史上最高のものと言って、決して過言ではありません。 全ての人の心の中に住んでいるトトロ。今は居なくとも、かつては必ず住んでいたトトロ。今は見えなくても、いつかきっと目の前に現れてくれる。そう信じ続けていきたいものです。10点(2004-09-27 22:16:49)《改行有》 48. ドーベルマン(1997) 極悪非道の警官とエゴの塊の主人公。オープニングのアニメから赤ん坊とリボルバーのシーンまではワクワクさせるものがありましたけど、そのあとは散々ですね。これが「斬新」なのでしたら、私は「旧態然」の方を好ませていただきます。中途半端なリアリズムは不要、スタイリッシュに徹して欲しかったかも。フランス映画のこういうノリとか色彩感覚、苦手です。 ちなみにドーベルマンは獰猛な犬じゃなくて、とっても賢い犬。そういう意味で使ってるのかなぁ?(謎)2点(2004-09-19 18:35:01)《改行有》 49. トゥームレイダー 劇場公開時は特に観に行きたいとは思えず、レンタル開始時には真っ先に借りたものの途中で飽きてしまって全編観ずに返却、今回の地上波放送で初めて観ました。これって短縮版ですよね?にも関わらず、かなり長く感じました。アクションシーンはそこだけ切り取ってみればそこそこ楽しめるのですけれど、何よりストーリーがあまりに平凡。かろうじてアンジェリーナに救われてますけれど、確か公開時の情報では、彼女の周囲は出演を止めた方がいいように勧めていたとか?この作品、キャスティング次第ではB級、C級作品って感じですものね。(ちなみにジョン・ボイトはその手のB級的作品への出演が以外に多いような…?って、調べるとそうでもないんですけどね。「アナコンダ」のせいかなぁ…) 私は最近ゲームは殆どやらないので、元ネタについては全然予備知識なしなんですけど、考えてみればモロにRPGっぽい展開ですよね。日本での人気が上がらないゲームのようですが、何となく解かるなぁ… やっぱり、映画化に当たってはもっと物語をふくらませて欲しかったと思います。 ちなみに吹き替えの釈由美子。決してキライじゃないんですけど、この役は合わないでしょ~。イメージ違いすぎっ!4点(2004-06-28 06:40:47)《改行有》 50. 時計じかけのオレンジ DVD買ってきて、実に20数年ぶりに鑑賞しました。ずっと忘れられなかった作品でしたけれど、いやぁ~スゴイ!やはりスゴイ!これほどに長い年月を経た後、改めて見直しても全く感想が変わりません。ストーリーの斬新さ、芸術的ともいえる台詞の数々、音楽・美術などなど、何から何まで最高です。そして何よりこのテーマ、30年以上の時を経ても色褪せていないじゃないですか。私にとって、「2001年」と並ぶキューブリックの最高傑作です。 ちなみに、仕方ないことではありますが、未来の設定にも関わらず最新式のオーディオがマイクロカセットだったり、伝票にカーボン紙が使われていたり、いかに天才的な発想をもってしても、小物の創造までは及ばなかったところに妙な共感を得たりして… それから、改めて鑑賞すると、公開当時は随分と多くの場面がカットされていたような気が。映倫の基準には時の流れを感じさせられました。10点(2004-06-15 00:57:28)《改行有》 51. 閉ざされた森 予備知識なしで観たのですが、冒頭の緊迫感あふれる画面と謎解きへのワクワク感が、中盤で一気に崩れてしまいました。観る者を騙そう騙そうとしているのが、ひしひしと感じられて、素直に推理する気になれない展開でしたね。そしてエンディングを迎えた時には、なんだかTVの刑事ドラマで事件が一件落着した後のデカ部屋の風景みたいで、ガックリ疲れてしまいました。連続ドラマの一話としてなら結構楽しめそうですけどね。それと、トラボルタのキャラクターが生かされていないようで残念。4点(2004-06-12 23:49:41)
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