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プロフィール
コメント数 1390
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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評価順123
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1.  となりのトトロ ジブリ作品の中では、私は最高の作品だと思います。何度観ても泣ける、笑える、わくわくする!アニメならではの極上の感動を味わえる作品です。 トトロというキャラクターも、日本映画史上、いや世界映画史上最高のものと言って、決して過言ではありません。 全ての人の心の中に住んでいるトトロ。今は居なくとも、かつては必ず住んでいたトトロ。今は見えなくても、いつかきっと目の前に現れてくれる。そう信じ続けていきたいものです。10点(2004-09-27 22:15:45)《改行有》

2.  時計じかけのオレンジ DVD買ってきて、実に20数年ぶりに鑑賞しました。ずっと忘れられなかった作品でしたけれど、いやぁ~スゴイ!やはりスゴイ!これほどに長い年月を経た後、改めて見直しても全く感想が変わりません。ストーリーの斬新さ、芸術的ともいえる台詞の数々、音楽・美術などなど、何から何まで最高です。そして何よりこのテーマ、30年以上の時を経ても色褪せていないじゃないですか。私にとって、「2001年」と並ぶキューブリックの最高傑作です。 ちなみに、仕方ないことではありますが、未来の設定にも関わらず最新式のオーディオがマイクロカセットだったり、伝票にカーボン紙が使われていたり、いかに天才的な発想をもってしても、小物の創造までは及ばなかったところに妙な共感を得たりして… それから、改めて鑑賞すると、公開当時は随分と多くの場面がカットされていたような気が。映倫の基準には時の流れを感じさせられました。10点(2004-06-15 00:54:10)《改行有》

3.  ドリームハウス 《ネタバレ》 実質1時間20分余りの作品の中に、2度のどんでん返しとホラー性とヒューマンドラマ性を盛り込んだ充実した作品。 正直、冒頭から何やら伏線を感じさせる演出に気付いたのですが、なかなか確信に至れない。非常に考え尽くされた演出です。怪しいんだけれど断言出来ない。この手の「設定」はすっかり「ありがち」になっちゃいましたけれど、これは久々の秀作です。1度目のどんでん返しがあまりにあっさり早い段階で起きるから、この後どうやって描いていくのかと不安を感じましたけどそんな心配は無用でした。 それと、監督の力量もさることながら、ここはキャスティングの妙もかなりのウェイトを占めていますね。ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ、そしてナオミ・ワッツ(正直、彼女が出ていたからレンタル屋でこの作品をチョイス)。それぞれの役柄を演じ切っていて素晴らしい。もし、無名の俳優さんでキャスティングしていたら、随分と印象は変わっていて、凡庸なB級ホラーになっていたかもしれません。 ホラーかヒューマンドラマか?これは文句なし、家族愛を描いたヒューマンドラマですね。観終わった後、「ドリームハウス」というタイトルが涙を誘います。 ちなみに蛇足ですが、ラスト近くで唯一レイチェルが起こす物理的現象。これは「あり」でしょうね。 (追記) 約10年ぶりにアマプラで再見。当初はナオミ・ワッツ観たさにレンタルして来たものの、観始めたら完璧に作品世界に取り込まれてしまった本作。今回改めて観ても矢張り良い!脚本もキャスティングも文句なし!解りやすいミステリー、程良いホラーテイスト、そしてオチを知っていても尚且つ得られる感動。当初はナオミ・ワッツ様への敬意を表して8点献上という大盤振る舞いのつもりでしたが、改めて良作との印象を深めたので1点加算させていただきます。[DVD(字幕)] 9点(2013-10-20 06:59:28)(良:2票) 《改行有》

4.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 ディズニー映画の素晴らしさを再認識させられました。泣けますね。前2作品と比較してほぼ同程度の感動を得ました。そう、素晴らしいんだけれど前作を大きく超えている訳じゃないってのが、唯一のマイナスポイントかな? 自宅でDVDで観たので残念ながら3Dなしですけれど、もともとこのシリーズ、思いの外3D感覚溢れてる訳で、2Dでも十分に遠近感、立体感を感じます。アニメーションの進化の賜物ですね。 それにしても泣ける、そして笑える、流石です。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-18 23:47:55)《改行有》

5.  トム・ヤム・クン! 凄いですね、トニー・ジャー。もう、彼無しには有り得ない作品です。 螺旋階段、4分ワンカット、49人連続関節技などなど、次から次へと展開される超絶シーンには降参するしかありません。 皆さんに厳しく評価されているストーリーも、決して雑なものではなく純粋なものとして受け止めたいところです。 良く考えれば非常に重い物語。でも、好きだな、タイ映画。[DVD(字幕)] 9点(2009-01-04 19:10:49)《改行有》

6.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 奇抜な演出だけの作品かと思っていました。とんでもなかった… とてつもなく重い。 作り手は、ドッグヴィルの住人の、つまりは人間の傲慢さ、残酷さ、醜さを描きたかったのでしょうか。いや、当然町の人々だけではなく、グレースや彼女の父親も含む全ての登場人物について同じ視点で描きたかったのでしょう。そうに違いありません。 ただ、私には、そのことを作品の内部でのみ表現しているのではなく、観ている私達観客の心の中にまで拡大して表現しているように思えます。何故なら、このラストシーン、支持しますか?スッキリしましたか?もしかしたら、「早く殺せっ!こんなヤツラは殺してしまえっ!」なんて思いませんでしたか?ラストで彼女が町に残るか、はたまた町を消すか。これだけの長編なのに、僅か数分のラストで作品全体の方向性さえ変わりかねません。 最後の選択を支持するのも傲慢、支持しないのも傲慢。結局人間とは、まだまだその程度の心しか持ち合わせていないのだ、そんなメッセージを観客の心の中に直接生じさせているのだと受け止めました。そして、一匹の犬だけが、全てを客観的を見ていた証人だったのでしょう。全てが消え去り、観察者は姿を現しました。 ちなみに、殺風景なスタジオなのに、途中から(実際には目の前にない)風景が脳裏に浮かび始めました。優れた表現力を持って書き上げられた、そんな小説を読んでいるかのような錯覚におちいったのは、私だけでしょうか?9点(2004-10-10 00:42:32)(良:2票) 《改行有》

7.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 映画「シャイニング」の続編、と言うよりも小説「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」の映画版と言った方が、幾分か理解しやすいのではないかと思われる作品ですね。 確かに、既に多くの方がレビューされているとおり映画版「シャイニング」へのオマージュ、若しくはS・キング及び映画版「シャイニング」の熱烈なファンへの気遣いのような要素は感じますが、やはり映画版「シャイニング」とはかなりテイストの異なる作品であることは間違いなく、映画版の続編と言い切るのには少なからず無理があります。 ただし、だからこそ長尺の本作を大いに楽しむことが出来ました。映画版前作を未見であれば尚更のこと、サイキックとモンスターのバトルを楽しめるSFサスペンス作品になっているのではないでしょうか。 正直なところ、映画版「シャイニング」の続編は必要ないと思っています。あれで完結。だからこそ不朽の名作になり得るように思えます。しかしながら、映画版の続編的位置付けをもって作られてしまった本作。にも関わらず、ここまで小説版続編の実写版と映画版の続編を巧みに絡み合わせることに取り組んだ作り手の方々に対し、素直に称賛の拍手を送りたいところです。[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-01 14:24:33)(良:1票) 《改行有》

8.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 不気味なオープニングで観客の方向感覚を少々狂わせておきながら、いきなりの白昼堂々粗暴空き巣犯のカス3人組登場。冒頭シーンの印象は薄れて観客は一気にカス憎しへと。 そのカスが単なる金持ち狙いから弱者狙いにシフト。観客は益々カスどもに嫌悪感。そして強盗実行。こんなカスだからいきなり番犬を殺してしまうかとヒヤヒヤしたけれどカスにそんな度胸なし。だからって、これ決して動物に優しい訳じゃない。無知なカスがどうせ人間用だろう眠剤使って即眠させてるんだから下手すりゃワンちゃん即死。やっぱカス。 そして侵入。昼間の空き巣同様の横暴ぶりに観客の怒りは増長するばかり。亡き娘の思い出のビデオを流しながら眠る盲目の老人に観客の思いは高まる。さあ早く目覚めてカスどもを始末してしまえ! まずは一人。良し!躊躇は要らない!さあ次はどっちだ。一見可哀そうな生い立ちのカス女か?知的で優し気に見えるカス坊ちゃんか?追い詰めろ追い詰めろ頑張れ爺ちゃん! ところが、あれ?地下室に誰かいるよ?厳重にロックして大金隠してるんじゃないの?何隠してるの?ここで観客啞然。ちょっと待って爺ちゃん!あんた悲劇の独居老人じゃなかったの? と、このペースで書くと駄文長文が際限なくなってしまいます。自粛。 見事に感情をコントロールされてしまいました。全く感情移入も同情も出来ない素人強盗団。悲劇の極みだったはずの退役軍人の極悪ぶり。登場人物に共通する倫理観の破綻と自らの行為の根拠なき正当化。それでもまだ老人援護の気持ちがわずかに残っていたのに「レイプはしない」というまたしても浅はかな自己正当化を耳にして揺らぐ観客。 細かな点では皆さんのご指摘もあるように粗さのある脚本や設定ですが、この大筋の部分の感情のコントロール(勿論この程度ではコントロールされないという方も多いとは思いますが)が本作の最大の醍醐味ですね。 いろんな意味で諸手を挙げて称賛は出来ないものの、サスペンスホラーの佳作として8点献上です。 ワンちゃん、助かったかな?きっと現場周辺を捜索した警察に保護してもらえただろうな。 (追記:蛇足です) この爺ちゃんは戦争で負傷して失明してしまった訳で、その後10年以上は経過しているだろうとは思えるものの、嗅覚や聴覚が失った視覚を補って余りあるほどには研ぎ澄まされてはいないと思うのです、が、靴の匂いで複数犯であることを察知する程度には鋭い訳で、室内に自分以外の者が居れば匂いで分かるでしょうね。香水の文化のある国の人たちだけに尚更。だからすぐ横をすり抜けたりすれば匂いで判りますって。それから、あんな静かな空間だったら、ひそひそ話だって聞こえますって。ドントブリーズという割には、その辺りの本筋とは関係ないのかも知れない程度の部分の演出が雑に思えました。その辺無視した方がスリリングで良いのかも知れませんが。[インターネット(字幕)] 8点(2023-08-14 15:06:48)(良:1票) 《改行有》

9.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 冒頭の逃走シーンが激しいアクション作品を思わせながら、基本的には動と静を繰り返すことでストーリーを紡いで行く。純愛と暴力のコントラストも極端だ。色調、カメラアングル、台詞回し、どれを取ってもしっかりと作りこまれている感じですね。ストーリー自体は決して斬新ではないけれど、ここには確かな作品としての価値があります。 この手の作品にハッピーエンドは期待してはいけないんだろうけれど、少しだけ主人公に感情移入してしまった。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-23 23:44:23)(良:3票) 《改行有》

10.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE これはTVシリーズの劇場版というよりも、アニメの実写版って感じ。「んなことあるわけね~だろ!」みたいなシーンが満載。実に気楽に楽しめる作品です。たまにはいいじゃないですか。徹底的に無茶苦茶なアクションを観たい向きには最高の1本![DVD(字幕)] 8点(2011-08-21 22:52:40)

11.  12ラウンド 《ネタバレ》 楽しい!非常に楽しめました。なんか、いろんな作品をコラボったみたいな気がしないでもないけれど、んでもって主役がイマイチ知的じゃないような気がしないでもないけれど、それでも楽しめました。 いいですねストレートなアクション作品。ちょっと「12ラウンド」してない気がしないでもないけれど、ま、思いっきりリラックスして観ることが出来たので、オマケの8点献上です。[DVD(字幕)] 8点(2010-10-31 21:02:31)(良:1票) 《改行有》

12.  トランスポーター3 アンリミテッド ま、ヒロインのことやら何やら、皆さん同様いろいろ言いたいことはありますけれど、ジェイソン・ステイサムのカッコよさは文句なく、満足できる1本でした。 でも、やっぱこれだけは言いたいなぁ… 何でこの仕事を彼に頼むの? それと、直前に観た「アドレナリン2」のイメージが濃すぎて、これ観てても何かにつけて下ネタに展開することを期待してしまった… 頼むよジェイソン、どっちが本当の姿?[DVD(字幕)] 8点(2010-07-11 12:34:06)《改行有》

13.  ドラゴン・キングダム 《ネタバレ》 まさに夢の競演!皆さんの中にも数多くの賞賛のご意見があるように、開始後30分余り経過したあたりで繰り広げられる、ジャッキーとリンチェイの世紀の対決!これを見ものと言わずに、いったい何が見ものでしょうか?多少はワイヤー頼みのアクションがあったけど、やっぱ本物は違うな~。 それから、これまた皆さんのおっしゃってるとおり、極めてシンプルな物語。複雑なヒネリ付きドラマも良いけれど、このシンプルさが潔いじゃないですか。 とにかくスカッとする作品でした。カンフーオタクだったら、更に10倍楽しめるかも! ところでリンチェイさん、本作では「猿」だったり、「ハムナプトラ3」では「キングギドラ」だったり、もしかしたらカブリモノ好き??[DVD(字幕)] 8点(2009-07-13 00:54:24)《改行有》

14.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 冒頭の作品紹介から始まって、戦場撮影シーン、そして監督の爆死シーンまで一気に魅せられます。でも、そのあとは少し中ダルミかな?作品のテーマ的な部分になって、一気にスピードダウンしてしまうように感じます。かと言って、無駄なシーンはないんですけどね。 結果的には言いたいことは十分伝わってると思うし、単純に観ていて楽しくもあります。でも、何かが足りない気がします。そのあたりが、日本人とアメリカ人との感性の差なのかなぁ? それと、こんな表現して、本物のヴェトナム帰還兵に怒られないか不安です。日本映画で、第二次世界大戦をテーマに作ったとして、ここまで表現できるかなぁ… 無理だろうな。 いずれにしても、コテコテのギャグの中にもキラリと光るシーンが何箇所も! お下品さの中に違和感なく散りばめられた、上質な笑いをお試しください。[DVD(字幕)] 8点(2009-05-10 22:01:05)《改行有》

15.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 原作とは、かなり、相当、全然違うので、あくまでもこの作品を観ての感想です。 映像的には、一言で言えば「良くぞ撮った!」という感じ。長回しも確かに凄いけれど、巨大なセットを使った戦闘シーンは臨場感満点。グレー主体の淡い色調が、上手い具合に全体に統一感を与えています。 ストーリーは、2時間にも満たない尺の関係からか、かなり説明を端折っているけれど、それがかえって無駄のない表現を生み出しているとも思えるし、背後関係とかについて想像を膨らまして観ることで、かえって作品を楽しめるかも。 そして肝心のテーマ。人間だけが生殖能力を失くし、犬も猫も羊も鶏も馬も鷗も…他は普通に種の存続が出来てる。その中にあって理由はともかく生まれて来た赤ん坊。子どもを失った悲しみから妻と仲違いした男が、その出産に一人立ち会うばかりか、見よう見まねで赤ん坊を取り上げる。そして、出産のため、赤ん坊の命を守るため、次々に命を投げ出す大人たち。赤ん坊の泣き声、姿を目の当たりにして、跪く難民たち、そして兵士たち。全てがひとつの「命」に向かって吸い込まれていく。 表現出来ていると思いますよ。主人公が、何かにつけて動物たちに好かれているのも象徴的。 観終わって、妙に納得してしまった1本でした。 それにしても、この邦題は困ったもんだなぁ…。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-26 18:52:42)《改行有》

16.  ドラムライン カッコいい!ただただその一言に尽きる作品。ストーリーはあまりにありふれたものですが、圧倒的なサウンドがそれを補って余りあります。これは、パーカッションを主役に据えたミュージカル。言葉は足りなくても、全てをドラムラインが物語ってくれます。主人公のあまりの身勝手さに感情移入は出来なかったけれど、思わず感動して8点献上!8点(2005-01-17 21:26:48)

17.  ドント・ウォーリー・ダーリン 《ネタバレ》 色鮮やかな映像、レトロで垂涎モノのクルマ、そしてキュートなヒロイン。幻想部分も含め、視覚的には申し分のない出来栄えですね。 その中で繰り広げられる華やかさの中に不穏な空気が常に漂う物語。中盤から何となく仕掛けが見えてしまう些か使い古された感のある物語ではありますが、大きく破綻することもなく練り上げられていて、個人的には好物分野(サイコサスペンスとか不条理系スリラー)に近い味わいのある作品とも受け取ることが出来、大いに魅力を感じました。 ただ、それならばかなりの高評価?と自らに問いかけてみるものの何か釈然としない。女性に係る社会問題的要素が見え隠れするもののメインテーマとして明確に主張されていないからなのか。ヒロインの行動や言動が尺が長い割には拙速だったり唐突だったりしているからなのか。理路整然と纏め上げるのではなく、もっと不条理な世界観に向かって欲しいと期待してしまったからなのか…。 確かに魅力的、惹き付けられる作品でしたが、総じてみればある意味古典的と言えないこともないSF作品(ジャンルに足したいところですが足すとネタバレになっちゃいますね)なのかなとも思え、個人的にはあと一歩驚愕の展開が欲しかった非常に惜しい作品でした。[インターネット(字幕)] 7点(2024-04-01 12:08:47)《改行有》

18.  毒(2023) 《ネタバレ》 コメディタッチで語られるエピソードではありますが、毒蛇が実際に居たのか居なかったのか分らない中で主人公も医師も必死になって男を助けようとする姿と、居るはずの蛇が居ないことを確かめた後の二人の反応の描き方から、人間の思い込みやそれに基づく行動などをシニカルに描いている作品と受け止めました。 勿論ハリーは、ウッズや医師を騙そうとしていたわけではなく本当に毒蛇の恐怖に震えていたのでしょうし、二人もそれは理解していたことでしょう。それだけに、帰って行く医師とそれを見送るウッズの態度や言動が尚更可笑しく感じられます。怒るに怒れず、さりとて笑い飛ばすことも出来ず。 単純に面白可笑しいショートコントと観ても良いのかも知れませんが、いろいろと考えさせてくれる人間観察ドラマの佳作として7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-22 14:14:44)《改行有》

19.  21ブリッジ 《ネタバレ》 物語的には特に目新しさや意外性はないものの、全編通じて緊迫感が途切れることはなく、仮令筋書きが先読み容易であっても十分に楽しめる作品でした。 とは言え、タイトルにまでなっている「21ブリッジ」の封鎖の困難さや市民の混乱が前面に押し出される訳でもなく、タイムリミットが迫り来る中、捜査の難航により主人公が悩み苦しむ姿が描かれることもありませんでした。サラっと流れ過ぎているという感は否めません。 クライムサスペンスとしては掴みが大雑把であり、ヒューマンドラマとしての掘り下げ方も今ひとつ、なんとなく中途半端に終わってしまった作品。勿体ないな、というのが正直な印象です。 行き場のない感情に苦しむ刑事を演じ切った今は亡きチャドウィック・ボーズマンさんに+1点の7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-01 21:30:20)《改行有》

20.  ドント・ブリーズ2 《ネタバレ》 あの「ドント・ブリーズ」の続編。主役は前作と同じく盲目の退役軍人。という予備知識のみで観始めたので正直混乱しました。フェニックスって誰?8歳ぐらい?もしかして前作で生き延びたロッキーの娘?一緒に街を出た妹じゃないし。あれ?逃げた時にはロッキー妊娠してた?この時点で頭の中は想像と妄想で一杯に。 更に、え?薬物密造所の火災から逃げ出した少女?本当の母親と父親?もしかして、これって「ドント・ブリーズ3」で「2」は見逃してる?話が進んでも混乱は収まらず、かえって錯乱してしまいました。 そして、改めてじっくりと考えて漸く理解。続編と言いつつもノーマン以外は全く別モノだったのですね。ん?彼の愛犬シャドー?前作では犬の名前は出なかったと思いますので犬種が同じだったとしても定かではありません。前作とは殆ど関係ない。けれども明らかに続編として成立。主人公のみが共通するシリーズものとも解し難い。異色の続編ですね。前作で大金掴んで逃げおおせたロッキーを、ノーマンが追いかけて行って復讐しようとするストーリーだと勝手に思い込んでた訳です。 で、肝心のレビューはと言うと、一言で言えば面白かったです。主人公が実は極悪人ということを忘れさせてくれる爽快感さえありました。敵側がいきなり罪のない女性を殺害する所からとんでもない極悪人ぶり発揮で、少女を取り返す目的に至っては前代未聞のクソ野郎ぶりを見せてくれたから尚更ですね。それを皆殺しにするノーマンは最早ヒーローです。過去のあるヒーロー。ダークヒーローですね。無敵じゃないところもいいです。そこそこ酷く負傷してますし。 ただ、前作はノーマン(作中では名前は出てなかったような?)が盲目であるが故の仕掛けが様々あり、ある程度彼の超人ぶりにも説得力がありました。が、本作では観ている者に予め彼の超人的な能力が刷り込まれていると言うか前提になってしまっている感があって、前作未見の方には視覚障害故の弱みみたいなものが感じにくかったと思います。 そんなこともあって、あくまでも前作を観てから鑑賞という条件付で7点献上します。個人的には、前作程ではないにしても大いに楽しめました。[インターネット(字幕)] 7点(2023-09-12 22:23:23)《改行有》

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