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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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21.  長脇差忠臣蔵 キャストを見れば、雷蔵・本郷功次郎・勝新の若手三大スター共演、と誰しも思うところですが・・・雷蔵以外の二人、完全にチョイ役で、待てど暮らせど出てきません。しかし心配するなかれ。多彩な脇役たちが登場し、映画を盛り上げてくれます。 タイトルは「忠臣蔵」となっていて、また実際、忠臣蔵を元にした物語なのですが、時代は幕末に置き換えられ、任侠モノとして作られています。これが意外にピタリとはまってて、うまいんです。掛川の次郎吉親分が、老中にたて突いたばかりに、理不尽に処刑されてしまう。次郎吉一家は解散し、子分たちは身をひそめながら、復讐の機会を伺うのですが、その間、周囲の誤解をじっと耐え忍ぶ姿、確かに忠臣蔵テイストを堪能できます。しかもこの復讐劇、やくざ風情が老中に立ち向かおうってんだから、本家忠臣蔵以上に大それた無謀な計画、テンション上がりまくりなのです。しかしこの無謀さが無謀なだけに終わらないのが、やはりこの幕末という時代のなせるわざ。ここにさらに、清水の次郎長親分なども登場しちゃったりして、もう何でもアリアリのハイパー忠臣蔵。 敵役の配置も本作の面白いところで、「討ち入り」に向けてただ「浪士」が潜伏してるんじゃなく、敵方もその間、追及の手を緩めない。うん、この作品、スパイ映画でもあるのです。中でも光るのが、好敵手・天知茂。もちろん、上田吉二郎オヤブンの極悪ぶりがあってこそ、この知的なクールさが光るところでもあるのですが。 という訳で、これは、楽しめますよ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-17 15:37:05)《改行有》

22.  ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 4人きょうだいのうち、今回は次男次女の二人だけがナルニア国へ行って冒険するというスッキリ構成、ただしそこにイヤミないとこもくっついていくのが、何かと騒動とユーモアを生み出して、楽しいですね。3人がそれぞれに弱みを見せる場面があり、それを乗り越えて成長していく、ってな感じですが、このいとこが(ネズ公と並んで)キャラが一番立ってるもんで、一番オイシイところを持っていっちゃいます。ところで、生贄として行方知れずになった妻を探す男がカスピアン王子一行に同行するくだり、あるいは彼の娘もこっそり船に乗ってついてくるくだりなんかは、イイなあと思うんですけれども、その割にはこの父娘にその後、大した役が与えられないまま物語が進んで行っちゃうのは、ちょっと残念でした。さまざまな冒険が描かれる楽しい作品ですけれども、欲を言えばそういうサブストーリーにももう少し光を当てていただければ、と。[地上波(吹替)] 7点(2015-06-06 16:54:00)

23.  南極物語(1983) 昔むかし、その昔、TV番組「題名のない音楽会」で司会のマユズミ御大が、本作の音楽を評し、こんな単調な音楽でヴァンゲリスは莫大な報酬を得たんだ、ってな事をおっしゃっていて、確かこの時のオチは、“それに比べ自分が薄謝で作曲した日テレスポーツのテーマ曲は未だに使われている”ってな事だったかと(ちょっと記憶あやふや)。お怒りごっとも、でもこんな雄大な映像がつけられちゃ、大抵の音楽は感動的に聴こえるってなもんです(?)。と言う訳で、とにもかくにも、雄大な自然。『八甲田山』まではいかないにしても、それに次ぐような、ド根性ロケ映画です。南極に置いて行かれた犬たちのサバイバル物語で、犬たちは次々に命を落として行っちゃうけれど、決して暗い内容ではなく、むしろ目を引くのは、大雪原を走る活き活きとした犬の姿、その生命力。それに比べると、日本に帰った人間たちのドラマ部分の、何とも不自由なことよ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-07-24 23:17:31)

24.  ナイアガラ 《ネタバレ》 ジョゼフ・コットンがナイアガラの滝になぞらえて人生の教訓を語る。と来れば、追われる彼がボートを盗んだ時点で、おいおいおいおい、と思っちゃう。何がおいおいかというと、この後待ち受けている展開はもう明らかで。本当にそんなシーン、撮れるのだろうか、と。と思ったら、はいスミマセン、ネタバレですが、この後待ち受けていた滝からの転落シーン、ちょっとカワユイ合成映像でした。ここ、『ミッション』(86年英)の冒頭シーンでスタントマンを本当に滝から落としたように(と言っても安全のための仕掛けが施されていたそうですが)、豪快な転落シーンに仕上げてくれてたら、もう10点でも20点でも差し上げちゃうんですけれど(笑)。ダメ男が美人の奥さんをもうらうと苦労するよ、というサスペンス映画。マリリン・モンローがもうちょっとカリスマ性というか神秘性というか、とにかく絶対的な悪女ぶりをみせてくれると、映画にもっと凄みが出たかもしれないけれど、いかんせん、イモっぽく見えちゃうのです。しかし、迫力ある滝の光景と矮小な人間の愛憎劇との対比、はたまた、滝の迫力の醸し出す非日常感の中で展開される、「サスペンス映画の殺人シーンの撮影って、つい凝っちゃうよね」という凝った(笑)殺人シーン。見どころイロイロ、楽しめます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-02 22:11:18)

25.  長靴をはいた猫 80日間世界一周 ハリウッドのシリーズ映画ってのもバカにできないのは、ちゃんと「前作以上のものを」と、完成度の高低はともかく、手間暇コストはかけて頑張ってます。噂によると初期のスタートレックシリーズなんかは例外のようですが。あ、あと『スーパーマンIV』、あれはもう完全な事故ですね(笑)。で、この、我らが『長靴をはいた猫』シリーズ。3作目に至って、クオリティの低下は明らか。何しろペロの声がなべおさみ、だなんて。って、それはどうでもよろしい(TV番組「生きものばんざい」を楽しんで見てた頃は、まさかあんなに悪いヒト(笑)だとはつゆ知らず)。そうではなくて、アニメーションのクオリティ。テレビ向けのような作業効率優先が感じられ、惰性によるシリーズ化、何かと制約が多くなってしまうのか。しかししかし、やたらと世界一周の行程が早く描かれていくと思ったら、クライマックスに見せ場が待っているのですね。手に汗握る、時計塔での追いかけ合い。世界一周の旅を約束の期限内に終えるには時計台に登らならければならぬ、それを何が何でも阻止しようとするモンスターのようなグルーモン卿。第一作『長靴をはいた猫』の圧倒的なクライマックス、あの興奮を蘇らせたいという作り手の思いが伝わってくる、見事なシーンだと思います。[DVD(邦画)] 7点(2013-09-22 09:06:00)

26.  楢山節考(1958) 《ネタバレ》 どうみても書割チックな背景、あまりにも明らかなセット撮影に、とりあえずはビックリするんだけれども。でもすぐに、この作品は決して「まるでドキュメンタリみたいだね」という意味でのリアリズムを狙った作品ではないこと、舞台のイメージで作られていることがわかります。いやむしろ、観ているうちに、この世界観に呑まれていき、そういう違和感自体がわかならくなっていく。そしてクライマックスの雪山の描写に至っては、これはまさに圧巻で、セット撮影はここまで表現できるのだ、という凄みに圧倒されます。で、全編の物語が、閉鎖された舞台の世界、完結した説話の世界として、描かれていたものが、最後に、実際の「姨捨駅」が写されることで、現実世界との接点を突き付けられる、という訳ですが。しかしまあ、この「姥捨駅」と、年寄りを山へ捨てたという姥捨て伝説とは関係ない、とか。そもそも姥捨てなどという風習が実在したのか、しなかったのか、とか。そういう声もあるのですけども、映画としての効果たるや、ドキリとさせられて、これは絶大なものがあります。ただ……勢いあまって隣人の息子を殺してしまうのは、ゴメン、かなり笑撃的でした(笑)。でもどうしてこんなエピソードにしちゃったの? 深沢七郎の原作を読んで感じるのは罪悪感。納得して捨てられに行く母親、そこに雪が降って「良かった」というラストは、まさに表面だけのハッピーエンドで、一皮めくればすごそこには残酷さがある。捨てられてハッピーな訳ないもんね。この残酷さの中に幸せを感じ取らねばならないことほど、残酷なことはないもんね。そしてまた結局は、捨てる側の立場としては、崖から親を落とすのと、山に置き去りにするのと、大差ないもんね。読んだ瞬間、ハッピーエンドを感じてしまい、次の瞬間、こんな残酷な物語にそれを感じてしまった自分に対し、罪悪感を感じる。しかるに本作、「隣人殺し」のエピソードを描くことは(つまり残酷な隣人と母想いのオレとは違うのだ、という主張は)、本当に必要だったのかしらん???[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-27 09:08:55)

27.  ナイト・ウォッチ(2004) 「おめー誰だ?」「おら“ナイトウォッチ”だべ。そういうおめーは?」「おら“デイウォッチ”だべ」って感じの会話を、フツーのオジサンたちが繰り広げる。おロシア国からやってきた、ナウい映画。この地味さが、泣かせる。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-29 08:07:38)(笑:1票) (良:1票)

28.  楢山節考(1983) 小説『楢山節考』と比べてしまうと、どうしても、“悲惨さ”の印象が強くなってしまいがちなのが、映像化ということの宿命か。要するに、小説、映画、それぞれの持ち味があるわけですけれども。それにそもそも、深沢七郎の小説における、人の生死を淡々と描くあの超然としたニヒルさの裏には、それに匹敵する憐れみの心が感じられてならないし、その相反する両者の帰着が独特のアナーキズムに結びついているのでしょう。本作では、土俗的なエネルギーを映像化することで、ほとんど呪術的なエゲツナサにまで発展してます。まあ、ここまでくると、監督の趣味もだいぶ入っているのかもしれませんが(笑)、「どひぇー、日本ってこんな国だったのか」と外国人をビビらせるにはもってこいの映画であります。個人的には、モノクロで撮ってくれた方が、何がしか「キレイな」作品になったんではないかといく気もしますが。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-30 17:44:53)

29.  ナショナル・トレジャー 「オトナの鬼ごっこ」ってな感じの映画。面白くて確かに楽しめるけど後に何ものこらない、アトクサレの無い映画、ですね。暇つぶしにはもってこい。現地をよく知っている人なら、また色々楽しみがあるかもしれない。次回作はぜひ、奈良を舞台にして、平城宮の財宝を巡り東大寺やら猿沢池を飛び回るオハナシにしていただければ、私も大いに楽しめると思います。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:05:07)

30.  雪崩(1970) シュールリアリズム・アクション映画とでもいいますかね。不条理感溢れるアクション映画で、くそーその手があったか、という気分7割、やっぱ無理があるんじゃないの、という気分3割、てなところでしょうか。まずタイトルのバックに流れる音楽、強烈バリバリのハード現代音楽風。映画音楽ということを忘れてるんでないの、と思えてくる程、実に気持ちよく作曲してます(このリチャード・ロドニー・ベネットという作曲家は知りませんでした。よし、憶えたゾ)。丘陵地帯を後ろ手に縛られたまま走っていく2人の男(何故か足音がデカ過ぎ)。彼らをヘリが追ってくる。で・・・それだけ! 2人が何故逃げているのか、ヘリは何故追ってくるのか、全然判らないまま映画は進み、結局最後まで何の説明もないんだナこれが。この不条理感覚の裏側には、人間存在の不安みたいなものが寓話として折り込まれてる訳なんでしょう、不安を煽る種々のイメージが、カフカや安部公房の世界のように、なかなか味のある幻想味を醸し出しております。が、悲しいかな、この映画、ヘリのアクションが実に気合い入ってて見ごたえ十分なもんで、逆に不釣り合いで「浮いてる」感じが無きにしもあらず。ヘリのアクションが好きな私としては歓迎したいところなのですが、ちょい微妙です。ところで脚色はロバート・ショウ自身、ということで、何となくいつもに増してノリノリの演技に見えなくも無く。7点(2003-12-19 21:00:41)

31.  ナバロンの嵐 ハン・ソロやらジャッカルやらアポロやら果てはジョーズまで出て来るという、超絶キャスティングが光る映画。これをミスキャストなどと言ってはバチが当たります。ほんでもって、風が吹いたら桶屋が儲かる式の、あまりにも遠大なる作戦が展開されるもんだから、ついハラハラしてしまいます。7点(2003-06-06 01:23:33)

32.  ならず者たち 南軍の部隊が逆恨みからすっかり愚連隊になってしまって、略奪殺人暴行なんでもござれ、悪辣の限りを尽くすやりたい放題。60年代の映画にしては(そりゃ近頃の映画とは比べ物ならんけど)それなりに刺激の強い映画になってます。ちょっとマカロニ風味が入ってる感じがありますね。 音楽もそうで、妙にノリがよかったり、妙に前衛っぽくなったり。 ならずもの部隊の長をつとめるジャック・パランスのエキセントリックな壊れっぷりなんかも、とても正統派西部劇の演技などではなくって、この作品、かなりマカロニを意識して作られたんじゃないか、と思えてきます。 粗削りで雑な映画の作りも、そう思える一因で、屋外シーンなんかも、撮影時に晴れていようが曇っていようがお構いなしのゴチャマゼ。 物語の軸には、部隊を率いる極悪オヤジと、それに反発して部隊を離れ真っ当な生活を送る息子との間の対立・葛藤ってのがあって、「どう見たって親子ほど歳が離れているように見えない」という難点はあれど、これが作品をユニークなものにしています。 ただ、クライマックスでは親子3代そろい踏み、という場面が待っているのだけど、ジャック・パランスがあまりにぶっ飛びすぎてるせいか、自分の前にいるのが自身の孫であることを、監督も脚本家もジャック・パランスもみんな忘れちゃってるんじゃないか、という気がしてきます。でなけりゃ、ここ、もう少し、エモーショナルなものになる場面ではないのか、と。 いや、そうでないのがやっぱり、ユニークなところなんでしょうかね。 町への放火シーンや、機関車脱線シーンなど、こんな映画にしては(失礼)、ダイナミックな見せ場もあります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-16 10:52:24)《改行有》

33.  なにはなくとも全員集合!! むかし年末年始のテレビでよくドリフの映画を放送してて、子供心に、「ドリフって、テレビでは面白いのにどうして映画ではこうもつまんないんだろう」とか思ってた訳です(『正義だ味方だ~』みたいにバカ笑いしたものもありますが)。大抵は途中で観るのをやめちゃったっけか。で、このたびBSで(しかもゴールデンの枠で)ドリフ映画を放送するってんで、こういう映画、今観たらどうなんだろう、と。はい、この映画は観たことなかったです、かつ、子供の頃の自分だったらやっぱり途中で観るのやめちゃったと思います、ドリフ、脇役だもんね。桃屋のオジサン出てるけど(笑)。あまりドタバタの要素も無いし。でも逆に言えば、「ドリフ映画」という縛り抜きで、これはこれで活きのいいコメディ作品として楽しませてくれます(まあ、タバコの取り合いをする長廻しのあたりなどは、コントを意識したサービスかも知れませんが)。鉄道職員とバス会社の対立を超えて愛を実らせる若い二人……って、コレ、元ネタは「ロミオとジュリエット」じゃないですか。志ん朝師匠と中尾ミエですけど(笑)。若いドリフが脇を固めて盛り上げる。それにしても、(ドリフのコントと“映画”との相性が良いかどうかはともかく)高木ブーだけは、テレビよりも、ちゃんと役割を振ってもらえる映画の方が、若干、活き活きしている(ように見える)のでした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-06-09 08:22:25)

34.  ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 日常から突然、普段着のまま未知の海岸にたどり着く発端が魅力的。なんだけど。そこから先、何もない。続編だからコレでいいのだ、というつもりかも知れないけど、やっぱりダメでしょ。主人公のきょうだい達、最初からいきなり、「さあ今回もいっちょやってやるぜ」みたいなノリで、最後まで超人的に大活躍。物語を通して成長するでもなければ、たいした決断をするでもなし。何ら転換点のないまま、通り一遍の戦闘シーン(いったんは敗れてみせたり、とか)を、「ほれ~すごいスペクタクルだべ」と見せられてもなあ。まるで大オーケストラでもって、ただの主和音を長時間聞かされているような気分だよ。しかし、いやまて。ワタシはこう見えても心の広い人間なのであった。いやあ、実に見事なCGで、スバラシイデス、はい。[DVD(吹替)] 6点(2010-01-04 08:27:32)

35.  ナイト ミュージアム 博物館の展示物が夜になったら動き出すなんて、あまりにも魅力的なネタ。しかし、「いいネタ思いついちゃったよ、誰かに先を越される前にとっとと映画しちゃおう」みたいな、気の抜けた作品でした。ストーリーも無理矢理だし(それにしても、無理矢理でもここまでまとめちゃう脚本家って、エライよね)。まさに“心温まる説教映画”で、背中がムズ痒くなっちゃう。映像も何だか気が利かない。特撮を使わないシーンなんてどうでもいい、とか思って撮ってないか?もう少し気合を入れてくれ。このネタで一本撮るなら、いっそパニック映画かホラー映画にして欲しかったぞ(これらには甘いのだ)。[DVD(字幕)] 6点(2007-12-30 18:00:21)

36.  NAGISA なぎさ 「昭和」の匂いが希薄なのが、どうしても残念に思えてしまいます。やっぱりどうしても期待しちゃうんですよね、映画全体から懐かしい雰囲気が滲み出て、自然に「昭和」を感じさせてくれるのを。でもここでは、『恋のバカンス』その他でちょろちょろっと「昭和風味」に味付けしただけで、その味が映画の中まで染み込んでない感じ。それこそ、どっかのさびれた観光地の観光パンフの写真なんかの方が、よほど見事に「昭和」が炸裂してたりします(←単に写真を差し替えてないだけですね。ははは)。それに、ここに出てくる子供はみんな一人っ子みたいなんですが、これもピンと来ない原因のひとつ。という訳で、むしろ「今」の匂いを感じちゃうんですね。ストーリーの方も、何だか甘いというか、主人公の少女の成長を描くのはいいのですが、あんまり安直に「成長」しちゃうと、少女の個性自体が見えなくなってしまう。「個性」がはっきり示されてこそ、「変化」に重みが出ると思うのですが・・・。少年とのエピソードの展開も何だか予想通りすぎて逆にしっくりこない。とまあ、あれこれケチつけたわりには、実はこの映画を何とか誉めたい気持ちもあるんですけどね。賑やかな海水浴場でのバイト生活と、ひと気の無い波打ち際での少年との密会生活(?)、など、少女は、大人への成長過程で次第にいくつかの生活ステージを並行して持つようになっていきます。それが映画でもうまく並行して描かれるのが、何だか心地よいのです。少女のボクトツとした好演も良(一応あれは好演なんだよっ!と言い切る)。そしてラストシーンの印象的なこと、これは特筆すべきでしょう。6点(2004-09-12 00:05:11)

37.  ナイルの宝石 前作よりだいぶスケールアップしてますが、やや裏目に。前作は現代のお伽話みたいなところがよかったんですけどね。まあ大体、ストーリー展開とキャラの設定が噛み合ってナンボだと思うんですけど、ありがちな続編って、前作のキャラクターを引きずる一方で、ストーリーも適当に盛り上げなければならず、結局ゴテゴテ詰め込んだだけで必然性の乏しい、噛み合わない映画になっちゃう。まあ、本作にもそんな印象を受けますが、一応それなりに面白いので楽しめます。6点(2003-09-20 01:43:40)

38.  ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 夜の博物館で展示物が動き出す、という一発ネタでもって、シリーズを3作も引っ張っちゃうのはやっぱり厳しい。驚きの無いところから映画を始めなきゃならないし、そもそも、勝手気ままな展示物たちにベン・スティラーが振り回される彼の困惑こそが“ナイトミュージアム”というネタのお楽しみであったものが、もはや展示物ファミリーの一員である彼には困惑も何も無いし。もちろん、この馴れ合い的な世界が、シリーズとしての楽しみであることにもまた、間違いは無い訳で。いつも通り気が合いつつ、いつも通り噛み合わない連中の掛け合いの楽しさ、そこに新キャラも参戦してギャグを散りばめ、確かにしっかり笑わせていただきました。ただ……ねえ。演出は何だか単調だし(会話シーンとか、機械的過ぎませんか)、ラスト近くの「この辺りに感動する時間帯を設けてみました」みたいな展開も嫌味な感じがするし。それに、第3作ともなりテーマとして新味が出しづらい中で、これもアタリマエのようにぶちまけられるCGを見ていると、「実写と見紛うリアルなCG」ってのが本当にイイのかとも改めて思っちゃう。かつてのストップモーションアニメには、どうしようもない違和感があった代わりに、特撮というもの自身の自己主張があり、それに対する観る側の待望も確かにあったんだけど。遠く大英博物館に舞台を移したのも、これも何の為だったのやら、博物館の外まで騒動が広がりかけたものも簡単にエピソードを収めてしまい、結局はすべてが「今まで通り」の雰囲気に落ち着いちゃう。マンネリの持つ良さもある代わり、マンネリの悪いところもかなり出てしまった第3作でした。ところで今回、ベン・スティラーは二役の登場ですが、凝ったメイクアップにビミョーなものがありまして、セリフで「二人が似ている」と言われるほどには残念ながら似ていないんですね。せっかくの二役ですが。あと、一瞬だけのちょっとしたシーンではありますが、アクション俳優でもないベン・スティラーが、走るシーンではなかなかいい走りを見せてくれます。ついでに言うと、思わぬ俳優がチョイ役で登場し、笑いを提供してくれますが、「そういやショーン・レヴィ監督って、このヒトと、あんないい映画撮ってたのになあ」ってなことも思い出しちゃうのでした。[映画館(吹替)] 5点(2015-04-05 08:58:51)(良:1票)

39.  ナイル殺人事件(1978) 監督はジョン・ギラーミン、スペクタクルならオイラにお任せ。クリスティ『ナイルに死す』の映画化とくりゃあ、これはもうゼヒとも、あの雄大な遺跡群を豪快に撮り上げてやるぜ。いや実際、ピラミッドを登るシーンなんて、どうやって撮ったんでしょうねえ。しかし・・・ごめん。実はあんまし楽しめなかったのよ。大味過ぎて。原作は確かに長いけど、それでもこの映画はチト長過ぎないかしらん。エジプトの光景を映画に織り込んで盛り上げてくれているのでしょうが、あまりメリハリが無く、意外に気分が乗りませんでしたスミマセン。ポアロが誰かを疑い問い詰めるたびにいちいち“犯行再現ダミー映像”が流れるのも食傷気味(これ、やり過ぎると、ラストの真相解明シーンまでもが並列的になり、どうでもよくなってくる)。ま、原作はクリスティ自身がお気に入りの一本だったものでもあり、プロット自体は楽しめるものに違いないんですけど・・・。ところで、前半の「落石事件」って、映画の中で“きちんと正式に”解明されてたっけか?(こういうのも、“犯行再現ダミー映像”の副作用ですよねえ)。もしかして、○○○の役を、あまりイメージに合わない△△△なんていう役者にやらせるから、この辺りの収拾がつけられなくなっちゃったの?[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-28 16:56:39)

40.  9デイズ ペラペラよく喋る黒人が調子こきまくって場当たり的大活躍する映画---さすがにもう充分です。そろそろ勘弁してくれ。第一、核兵器で大勢の市民が狙われてる、とてつもなくシリアスな状況なんでしょ?登場人物に怯えも焦りも無くて、どうやって感情移入できましょう?クライマックスで銃突き付けあっても、何だかちゃんちゃらおかしくて。ジョエル・シューマッカーだからきっと大丈夫、と思って観たら、この落差で、ダメージ大。とは言え、見どころもそれなりにあって、彼の作品と知らずに観てれば、もう少し印象よかったかも。ところで、核兵器ってのは、実際に使用せず、交渉カードとして相手の譲歩を引き出すのが効果的な使用法だと思っていたのですが??4点(2003-08-13 20:05:15)

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