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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 夏時間の大人たち HAPPY-GO-LUCKY 《ネタバレ》 ああ、ここに「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の原点があるのですね。田舎道。テレビドラマ。突如始まるイメージシーン。繰り返される過ち。オチで破壊される予定調和。錯綜する回想。階段の上にある心のしこり。後の両作ほどには突っ走っておらず、情感たっぷりな映画ではあるのですが、ヘンな人とヘンなエピソードの積み重ねは既にきっちり登場しております。キャラ的には、普段はだれ~んとしながら、一大事には田舎町を疾走して夫に一撃喰らわせる母・順子と、いつも主人公に襲いかかるペチャパイ夏子が良かったですね。少年の夏の日を通して描かれるのは、子供って生き物、大人って生き物。子供には大人が特別な生き物に見えるけれど、実は大人は子供から時間がずっと続いてるだけの生き物なのよ、と。社会も学校と似たようなもの。人生は逆上がりができたりできなかったりみたいな事がただずっと繰り返されてゆくものなのですね。経験から学ぶも人間、学ばぬも人間。[DVD(邦画)] 8点(2006-08-30 00:10:48)(良:2票) 2. ナビィの恋 《ネタバレ》 演技の素人さん達がぎこちなく画面の中で動いて喋ってるのを見てるのが苦痛で、プロの人だけの画面になると安心して、って、そんなところで上手く映画の中に入ってゆけませんでした。しょっぱなから下手クソな「ひょっこりひょうたん島」を聴かされてダメージ喰らい、そこから延々と上手かったり下手だったりする音楽を聴かされ続けるのも、いいって言い切れない感じで。それに、沖縄という独特な社会の中にある閉鎖性に対して批判的にも思えるし、一方で送り手のやたら古臭い考え方も感じるし(結局は閉じている状態を良しとするような、特にラストで婿取って子供いっぱい作って、みたいなところで)、おじぃがひたすら可哀想にしか思えなかったりで、素直に受け入れる事はできませんでした。ごめんなさい。沖縄の風景や西田尚美はとっても良かったんですけど。それにしても、みんなあんなに肌を露出してて大丈夫?って思いました。私が沖縄に行った時、日焼け止めを「これでもか!」と塗りまくって、それでもたった一日で赤く日焼けして、日焼け止めがちゃんと塗れてなかった足の甲なんかヒリヒリで、マトモに歩けない状態になったモンです。西田尚美の白さに、映画見てる間ずっとハラハラ。[DVD(邦画)] 5点(2006-08-04 00:27:09) 3. ナトゥ んー、「ウリナリ」のファン向け以外の何物でもなくって、しかもファンにとってもツラい出来で、番組終了後には、その存在自体がかな~りキビしい映画です。インドを舞台にしていますが、画面を彩るのは声優が吹き替えてるインド人と、たどたどしい日本語な中国人ケディ、台湾人ビビアン、韓国人ハン&ジニー、舌が回ってない南原に、俳優として最低必要なモノを持っていない天野、無理矢理登場する意味なしなウリナリオールスターズ。そして、アクションシーンもミュージカルシーンもキチンと撮れない大森一樹演出。インド映画界に全面的に協力してもらっているのに、それが勿体無いような「インディ・ジョーンズ」スタイルの、もーカビ生えまくりのストーリー構成、かなりダメダメ。イベントかなんかで上映する分にはいいでしょうけれど、映画館でお金取っちゃマズいでしょ、ってレベルのものでした。それにしても大森監督、映画人としてのプライドないのかなぁ・・・。ちなみにケディはたまにテレビに出てるみたいですよ。[映画館(字幕)] 1点(2003-12-14 22:26:32) 4. ナッシング・トゥ・ルーズ 《ネタバレ》 ん・・・ちょっと感想を書くのがツライ感じが・・・。えーと、基本設定は突き抜けていて面白いのに、その設定をいかに無難にまとめていくか、みたいな感じの展開に拍子抜けしてしまいました。最初の10分くらいで非常に判りやすい伏線が登場する事により、物語は戻ってゆく、つまり収束、予定調和の道を進んでゆくというのが判っちゃう。それで映画に対する興味が急速に薄れていってしまいました。だって、失うモノは何もない!ってタイトルで宣言してるんだから、どんどん暴走してゆく事を期待しちゃってるワケじゃないですか。なのにねぇ・・・。あと、ティム・ロビンスから「ほんとはいい人で、真人間としての理性を絶対に失わないお上品さ」みたいなのが終始感じられて、それはあんまり面白くないな、って。もっとキレちゃってよ!みたいな感じ。延々仏頂面の人間が主人公のコメディ、って苦手だなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-14 21:56:07)
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