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プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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21.  婦系図(1942) 《ネタバレ》 「婦系圖(婦系図)」。フィルムセンターで鑑賞。 マキノ正博(雅弘)の失われたメロドラマの傑作「白蘭の饗宴」。それに続くとされる恋愛映画の逸品。 文芸映画でセリフもやたら多いが、流石マキノの演出は退屈させてくれず総集編でもところどころの演出に恐れ入る。とにかく男と女の情景の凄味!そして謎のスパイ映画要素。 古川碌波と長谷川一夫の共演は「家光と彦左」も面白かった。 夜空の花火、祭りのにぎわい、響く花火の音、料理屋。 劇中で繰り返される火のイメージ。線香花火、煙草の火。 冒頭の軽快な会話、祭りの席で話す髭面の精悍な男。 男どもにからまれる女、腕を少し捻っただけで「あ痛い!」と本音がポロリ、荒々しさを見せる女の知り合いらしき。 一度は受け取るが、知り合いから慰めの金はいらない、自分で奪ってやる!と走り出す。 祭りでにぎわう町、仲間がリキに標的を教え、ゆっくりと近づき、「とん」、とぶつかり「気をつけろい!」と去ろうとしたら腕を掴んで捕縛。すった手をそのまま差し出させて「払っとけ」。男は一瞬解放されたようで、でっちの小僧さんと勘違いされて逃げるに逃げられないのだ。  植木を持ってきた駄賃の“お礼”に、逃げ場を失った男をあえて弟子にしてしまう、荒んだ心を優しく迎え入れてしまう、財布じゃなくて味噌でもすれとススメてしまう豪快さ。 奥さんは普通の客だと思って優しく御持て成し、男の告白、窓の手すりを掴んで煮るなり焼くなり好きにしやがれという諦めの態度。 事情が判明しても夫が連れてきた男なら大丈夫だろうと飯をススめる。飯を受け取り承知。 しかしところどころセリフのやり取りが面白い 「やい、殴るぞ」「逃げるわよ」の返し、5年前の出来事をまるで赤の他人のように語るやり取り、「未来で会え 未来で会ったら一生懸命縋り付いて離れるな 俺のような邪魔者に入られないように用心しろ」等々。 いつの間にか5年、料亭での思わぬ再会、襖で顔を隠す演出、手を掴んでうなだれ男泣き?する二人。 電灯を消した中で燃え尽きる線香花火の儚き一瞬の輝き、部屋に散乱したゴミが仕事の長さを物語る。 てい(鯛)の差し入れ、髪をリボンで結んだ女、結婚を隠さなければならない苦しみ、湯気の出る風呂場が物語る伏線。これらを盛り上げるであろうシーンがいくつかカットされていて飛び飛びなのが惜しい。 綺麗になった部屋、風呂をわかしていたのは・・・「もういい」。 散らかしておく方も悪いし、勝手に捨ててしまうのも悪い。昨日燃やして見せてくれた線香花火の印象の方が強い彼女。 奥さんがこしらえた座布団、弟分だった男にかつての自分を見て思わず殴ってしまう。 新しいタンスと茶碗、月夜、花が咲き誇る木々、散歩道での“おねだり”、蕎麦屋で食べる最初で最後の外食。この蕎麦屋は再び別れの前に過ごす場所として登場する。 黙って聞いていた男が「ぬうっ」と出てくる後姿よ・・・! 別れの列車、人込みを掻き分けて追うショットが繰り返される事でスピード感を出す。 後半42分の追い込み。 いつも芸者にうつつを抜かす男に酔って一言言いに行く男気、黙ってそれを聞き続ける男の真意とは。 髪結い、忘れられない男の花火を胸元に、闇夜につける線香花火、鏡に見る表情への反応が何とも言えない、それを見て髪結いを手伝う“母親”の表情、無意識の親孝行。 あの椅子に座って別れた日と男を思いだしもがき苦しむ、空風が悲しげに吹きすさぶ演出が凄い。 会話だけで語られ迫りくる病はちょっと違和感。倒れる描写もないし、なんかまだ元気に見えるんだよなあ。弱々しい声で喋るシーンは凄かったけどさ。  「行ってやれよ!」と叫びたくなるラスト。ふと聞こえてくる女の声、男の後ろでつぶやく幻、振り返ってももう・・・室内の電気も消える、かつて花を一緒に見た散歩道・・・。[映画館(邦画)] 9点(2014-06-14 21:58:03)《改行有》

22.  オープニング・ナイト 《ネタバレ》 「ラヴ・ストリームス」に並ぶジョン・カサヴェテス最高傑作の一つであり、ジーナ・ローランズが募らせたイライラを爆発させていくクレイジーさ・・・さながらカサヴェテス流「ガラスの仮面」ともいうべきバック・ステージ物の傑作! 「フェイシズ」や「こわれゆく女」がより鋭利な切れ味を持ったかのような作品だ。 この映画もまた、ジーナとカサヴェテスが愛を求めがならも劇中では苛立ちをぶつけまくり、舞台の上でも平手打ちといった場面が演技か本気でブチ切れているのか掴みかねるシーンが多い。 そもそも、映画というか劇そのものが演技か本気か観客を惑わす装置でもあるのだが。映画の中で進行される劇中劇は、さらに観客を惑わすために行われる。 ドアにサングラスを顔ごと打ちつけて片方を割った?シーンも、老いの恐怖に苛まれる女と若くのし上ろうとする女たちによる殴り合いも。 女は現実の自分と、そして輝きに満ちていた若き日の自分との、己との戦いにとことん疲れ果てる。そこから夫との愛を通じ過去と決別していく過程が素晴らしい。 カサヴェテスは、そうやってどんな監督よりも観客を散々惑わし、魅了してくれる人間なのだろう。 それにしても、カサヴェテス映画のジーナはどうして人が車に轢かれたり(「ラヴ・ストリームス」&「オープニング・ナイト」)車を吹き飛ばす(「グロリア」)光景ばかり目撃するのだろうか。 それをカサヴェテスの大ファンであるペドロ・アルモドバルが「オール・アバウト・マイ・マザー」でオマージュまで捧げてしまうのだから、よっぽどの事なんだろうねえ。 ダーレン・アロノフスキーの「ブラック・スワン」までこの映画を思い出させるではないかっ![DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 12:40:54)《改行有》

23.  女相続人 《ネタバレ》 日本では「ローマの休日」以前のワイラーはちょっと過小評価気味なのが解せないが、まあ日本人には少々ドギツイものがあるのかもな。俺はこういうのに逆にそそられてしまうのだけど。 「偽りの花園」と並んで最も女が怖いワイラー作品じゃないかと思う。 ワイラーの「ローマの休日」以前のドロドロとしたメロドラマは、思わずギョッとしてしまう作品が多い。 この映画も一見ヒロインが愚かなようで、実は男のダメっ振りがまざまざと刻まれた作品の一つだ。 この映画のオリヴィア・デ・ハヴィランドは「風と共に去りぬ」で良い人のままであり続けた彼女よりも魅力的に思えた。 何せ「ガス燈」のイングリッド・バーグマンがごとく今まで散々騙してきた男に復讐を実行していく過程には背筋がゾクゾクしてしまう。 男は自分の言いなりになる女のままだと思い込むが、当の本人はどんどん変わり復讐の刃をこさえて待ち構えている状況なのだから。それで本当に面白いのは、そのこさえた刃で思いきり痛めつけてやるのではなく、あえてトドメを刺さずに放置プレイでジワジワ精神的苦痛を与える戦法!さっさと楽にしてしまっては面白くない。人間嫌な事は楽しい事よりも長く感じる。それが苦痛なら尚更。生き地獄によってなぶられるのはどれほどキツいだろうか。 それを物語る、ドアの前で叫び続けるモンゴメリー・クリフトの姿が忘れられない。 彼女は、そんな姿を脳裏に描きながら家中の電気を消して過去の男の記憶も消し去っていく。 「嵐が丘」を見た人ならご存知だと思うが、あの映画でかつて愛し合った男女の関係を冷ややかに表したのがピアノの演奏だった。この映画では、女を誘惑する手段としても効果を発揮する。 父親はそれに気付き娘に警告をするが、娘は男がかけた目先の優しさに“惑わされて”骨抜き状態。そんな自分の情けなさ、怒り、父親への申し訳なさ。それが終盤の容赦の無い彼女の力になっていく。[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 06:54:36)(良:1票) 《改行有》

24.  オペラハット 《ネタバレ》 財産を相続したクーパーは世間ではドラ息子、本当は誰よりも正直者で優しい男。 本当の彼を知るのは、皮肉にも他人の秘密を暴き立てて生計を立てる新聞記者のジーン・アーサーのみ。 クーパーとアーサーは金ではなく、心からの信頼で固く結ばれる。 疑い深い新聞記者がだ。 「スミス都に行く」のジェームズ・スチュアートもそうだが、フランク・キャプラは最後の最後まで人を信じようと努力し続ける映画を撮り続けた。そんなキャプラの暖かさが滲み出た作品の一つ。とにかくクーパーファンは見て損無し。[DVD(字幕)] 9点(2014-05-08 02:01:23)《改行有》

25.  大人は判ってくれない 《ネタバレ》 俺は「アメリカの夜」の方が好きだが、彼の最高傑作はやはりこの作品になるのだろう。 トリュフォーの自伝的内容のこの映画は、「野性の少年」で描かれた内面的な自伝要素とはかなり違う。生々しい、外に向かって放たれる痛々しさ。 彼の師であるアンドレ・バザンに捧げられた言葉と共に映画は始まる。教室でテストを受ける生徒たち。彼等は教師の目を盗んでポスターを回し、不運にも先生に見つかった生徒は人身御供として差し出される。 アントワーヌは日頃からチョークを投げつける教師に目を付けられ問題児扱いされ、家に帰っても母親に「成績が悪いのも当然ね」などと平然と言い放つ厳しさ、片身の狭さ。父親と同級生が心の支えになっていたが、そんな父も母親の顔色を伺い、母も共働きで不仲。アントワーヌも無理に家事を手伝わされ宿題も手につかないという有様。 寝る場所も裏口という寒い場所。アントワーヌはタバコやワインまで飲んでしまう不良小学生となっていく。教師が彼を目の敵にすればするほど、アントワーヌの心は益々荒んでいく。円筒形のアトラクションで遊ぶアントワーヌ。遠心力で動きがままならなく様子は、人々に振り回され閉所に押し込められていくアントワーヌのその後を暗示するよう。 アントワーヌが見てしまった母の情事。アントワーヌの怒りと失望に満ちた表情。アントワーヌは父を気遣いその事を中々言い出せない。彼にとっても信じがたい、嘘であってくれという現実。 勢いで飛び出す家、路上で人に見つからぬように牛乳を盗んで飲む、証拠隠滅まで図る。それでも一応心配して彼を抱きしめ母親、体を洗ってくれる愛情の欠片。 ヒビの入った家族をどうにか繋ぎ止める映画。疲れた父親すらハッスル(嫁の胸を乳揉み)させるエネルギー、母の言葉、本との出合い。せっかくやる気になってがむしゃらに頑張っても報われない虚しさ。だからといって丸写しで停学とはいくら何でも酷い。 一度付いた嘘は延々と足を引っ張る鎖になっていく。 売れなかったとはいえ盗み出したタイプライターを一人で戻しにいく健気さ。だが子供でも罪は罪、親友すら赤の他人という素振り、親にすら半ば見捨てられ彼の心は死んでいく。子も子なら親も親。夜の市街を見つめる眼差し。 脱走し走って走って走っても見えない出口。ようやく辿り付いた浜辺で、彼は何を思うのだろうか。[DVD(字幕)] 9点(2014-05-01 21:11:46)《改行有》

26.  大いなる西部 《ネタバレ》 ドナルド・ハミルトンの小説を原作とする人間ドラマに富んだ西部劇。 ジェローム・モロスのテーマ曲に合わせて広大な大地を駆け抜ける馬車の疾走感。 後の「ベン・ハー」で見せた躍動感が、この映画には詰まっている。 チャールトン・ヘストンとグレゴリー・ペックの共演、バール・アイヴスの演技が光る。 「ビッグマディ」の水源地を巡って対立するテリル家とヘネシー家。 ヘンリー・ハサウェイ「丘の一本松」を彷彿とさせる構造だ。個人的には「丘の一本松」の方が凄い作品だと思うし、ワイラーにしても「友情ある説得」や「砂漠の生霊」の方が好きだ。 しかし本作最大の見所はやはり「水の乏しい西部においていかに水が貴重であるか」というテーマだ。 ジョセフ・H・ルイスの「テキサスの死闘」が石油を巡る対立を描いたように、本作は水を中心に対立を深めていく。人間を撃つよりも、貴重な水を保存する貯水タンクに穴を開けられる方が大打撃だ。一滴の水が村人数百人の命を左右する重み。 セシル・B・デミルの「大平原」は、その水圧で列車を破壊する「爆弾」代わりに使われてしまう。 東部出身のジム・マッケイは博愛主義の塊という感じでイライラする。俺は善良一本筋のペックが嫌いだ(大根だし(ry)。 「白昼の決闘」みたいに無理に悪ぶってみせるペックや、「ローマの休日」のように徐々に本音を打ち明けるペックの方が演技者としても深みがあるし大好きだ。「レッド・ムーン」の老将ガンマンや「アラバマ物語」の父親役も素晴らしいが、ジョン・ フランケンハイマーの「I Walk the Line」みたいなペックは滅多に見られない。 が、本作の諦めない根性や覚悟のある男気は認めざる負えない。 二人のヒロインの存在と演技もグッド。 キャロル・ベイカーの髪を結んだ時の色っぽさ、 ジーン・シモンズの服を着ていても解る腰元のエロさとふくよかな胸ゲフンッゲフッ 恋人の居ない間に人妻に接吻するような男かと思ったヘストンも、いざ戦いとなれば恩人のために共に死を覚悟する戦士としての表情を見せてくれる。危険と解って岩場に歩み寄る男たちの何と頼もしき事。ロングショットで撮られたヘストンとペックの殴り合い、ラストの決闘も中々。 アクションとして見るにはやや不足だが、西部劇の人間ドラマと馬車のスピード感を堪能できる1作。[DVD(字幕)] 8点(2014-04-09 21:36:13)(良:1票) 《改行有》

27.  オーソン・ウェルズINストレンジャー 《ネタバレ》 これは、とにかくシンプルで、力強く、ストレートで、とにかく面白い! ナチスの残党狩りを目的とし、持ち前の洞察力と行動でどんどん敵を追い詰める。 言葉では表せば極単純だが、ウェルズの大胆極まりないカットは、どんなシーンでも見る者を強烈に惹きつける。 クライマックスの時計塔!このシーンの素晴らしさよ!! よくウェルズの作品はユーモアが欠けていると言われるが、俺は毎回偉そうな顔でズカズカドカドカ入ってくるウェルズの自信満々な顔で吹いてしまう。 「どうだ スゲエだろ 褒めて褒めて」とでも言いたげで、まるで子供のようだ。 飽くなき挑戦を続けたウェルズは、俺にとってはとてもユーモラスな存在であり、常に無骨な雰囲気を作り上げてくれる素晴らしい人間でしかない。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-29 20:50:25)《改行有》

28.  折れた矢(1950) 「流血の谷」と共にインディアンを友好的に描いた最初の作品。 ちょっと説教臭い場面もあるが、少なくとも「ダンス・ウィズ・ウルブズ」よりは面白いだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:20:26)《改行有》

29.  大いなる幻影(1937) 戦争ドラマの傑作の一つ。 派手なドンパチも無い、ただ女や男たちの他愛の無いやり取り・・・これだけなのにどうしてこんなにも面白いのだろうか。 捕虜収容所に囚われたフランス軍の男たち。 騎士道精神の権化のようなエリッヒ・フォン・シュトロハイムが醸し出す風格。銃火という壁が取り払われた軍人たちが交わす、人間の本質に迫ったリアルな会話の数々。 反戦を無性に叫ぶでも、戦争を擁護過剰に擁護するワケでも無い。 ジャン・ギャバンの髪の毛の量は明らかにおかしい。それだけ収容所生活が長いのだろうか? ギャバンたちが脱獄する際の緊張感は、後のベッケルの「穴」に受け継がれたのだろう。 まるで静かに泣くように男を撃ち抜く弾丸。 シュトロハイムを始めとする登場人物たちがまとう幻想的な雰囲気。まるで血で血を争う戦争の現実から逃れ、収容所の“夢”の中へ入ったように。 ギャバンが出会う事になる女性もまた“夢”だったのかも知れない。 それでも、国境で彼らを待ち受ける銃兵は“現実”である。 常に人間味のある暖かい視線が貫かれた、戦争映画の不屈の傑作。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 17:28:16)《改行有》

30.  王になろうとした男 コネリーが好き?世界一カッコイイハゲを見たい?そんな最高のハゲメンが繰り広げる冒険アクションを見たいって?そんな人は是非ともこの傑作を御覧下さい。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-14 17:15:14)

31.  男の子の名前はみんなパトリックっていうの 「はなればなれに」に並ぶ愛らしさに溢れた逸品。「おまえ本当にゴダールか?」ってくらい毒が無い。 ゴダールが「勝手にしやがれ」を撮る前にエリック・ロメールらと組んで制作した短編。 ゴダールらしいシャレた音楽と若者たちの他愛の無い会話で構成されているが、後の作品における難解さといった観客を突き放すような演出はまだ完成されていない。 や、かえってその取っ付きづらさが無くて良かったと言うべきか。実に初々しい若さを堪能できるだろう。たった21分の中ににシンプルなストーリーとシャレたセリフの応酬を詰め込む密度。 時間が無いのでスピーディーな展開だ。 ゴダール初心者・苦手という方には「はなればなれに」や「女は女である」を今まで勧めてきたが、その前に「男の子の名前はみんなパトリックっていうの」から見てみてはどうだろうか。 それにしてもパトリックは酷え野郎だなあ~。[DVD(字幕)] 9点(2014-02-28 18:51:01)《改行有》

32.  オーソン・ウェルズのオセロ 《ネタバレ》 「マクベス」「黒い罠」「審判」に並ぶウェルズの傑作。 「オセロ」はオーソン・ウェルズのシェイクスピアに対する尊敬と愛情を感じられる無骨な造り込み。 1952年に造られカンヌ・グランプリを飾った作品であったが、不幸が重なりフィルムは消息を断つ。 1993年に眠っていたフィルムが見つかるまで、数十年もその存在と価値が知られなかった。 「市民ケーン」以上の不幸、それを乗り越えて現在に復活した本作。 アメリカを追われたウェルズが、モロッコで4年かけて造った魂の結晶であり、ウェルズの「エンターテイナー」としてではなく、元来の「舞台俳優」としての自身と誇りを堪能できる。 ファーストシーンに満ちた「死」の空気。 イングマール・ベルイマンの死の雰囲気にも似ているが、細部へのこだわりの違い。 シェイクスピアの、ウェルズの重厚な「死」の空気が漂う印象的な幕開けである。 そしてその「死」は如何にして訪れたか。 それを90分間まざまざと魅せ、語っていく。 主人公オセロの「黒」、 妻デズデモーナの「白」、この対比の鮮烈さはモノクロだからこそより印象強い。 イアーゴ演じるマイケル・マクラマーも素晴らしい。 イアーゴの言葉で疑心暗鬼になっていくオセロ。 コンプレックスに悩んできたオセロの心の脆さ。 オセロにかかる黒き影は、オセロ自身の疑念に満ちた心を表現している。 自分の心の黒き闇に喰われていくオセロの哀しみ、デズデモーナの哀しみ。 ウェルズはシェイクスピアになりたかった。 誰からも愛され、誰からも妬まれ、誰からも意識される・・・そんな偉大な作家になりたかった。 「嘘」を「本物」にする男になりたかったのだ。 野心と情熱をたぎらせながら。 「市民ケーン」はそういう男の野心と破滅を描いた。 実在の人物を笑いものにする喜劇性、 そんな男が辿る末路を予想した悲劇性、 正にシェイクスピアの喜びと悲しみを帯びた物語だった。 今回のオセロはもっと凄みがあって面白い。 この作品は「よくあるシェイクスピアものの映画」などという一言で片付けてはならない。 ウェルズがいかに役者として演技に魂を賭けているか、こだわっているか。それをひたすら感じてもらいたい。 人種差別にも踏み込んだ骨太の作品。[DVD(字幕)] 9点(2014-01-31 11:12:22)(良:1票) 《改行有》

33.  女は女である 《ネタバレ》 「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」は悪い意味で“頭がおかしい(褒めてる)”と思ったが、「女は女である」と「はなればなれに」は良い意味でイカれてる。 俺は好きだぜこういうの。 ゴダールのすっとんきょうな演出(いや思いつきの寄せ集め)も、ギャグとして昇華されていると思う。 ゴダールが苦手って奴も、この作品と「はなればなれに」を見てから判断しても遅くないだろう。 「ゴダールって怖いイメージが・・・」なんて思っている皆さんは是非とも。 ストーリーは至極単純。シンプルイズベスト。解りやすさこそ娯楽だ。 子供が欲しいと願う彼女と、中々子供を作りたがらない男の男女関係をコミカルに描く小気味良い内容。 ミュージカルコメディのような楽しい話だ。 ネオンのようなオープニング、 過去の映画に捧げるオマージュの数々、 機関銃のような痴話喧嘩の応酬、何でもあり。 BGMが爆音で鳴り響くので「音響はトチ狂ってんのか!?」と最初思ったが、音楽に合わせてアクションをかますシーンは「ああコレがやりたかったのね」と上手いなと関心。 ほうきで野球の場面とか、夫婦喧嘩の乱痴気具合など斬新な趣向に溢れている。 特にキスシーンの「バーン!」は笑っちゃったよ。 でも音が大きすぎてセリフが聞こえねえ(笑) 何処まで狙ってやってんだかわかりゃしない。 けどセリフいらずのシーンは本当に良い。 登場人物の服のカラーイメージはモチロン、 アパートの日除けの場面、 1日中抱き合ってんのかと想像してしまうアベック、 カメラ目線な通行人、 トンカチで動くシャワー、 目玉焼きの滞空時間、 “本”による会話・・・ゴダールってこんなに粋な奴だったのか。 女性のヌードも良い意味で「装飾」として花を添える。 異質と言えるほど毒気が無い。 何だかんだ言って男女が仲良くハッピーエンドを迎える最後も心地よかった。[DVD(字幕)] 9点(2014-01-25 13:42:57)《改行有》

34.  御誂治郎吉格子 伊藤大輔の演出の冴えは既に「忠治旅日記」で幾らか堪能したが、まとまったフィルムを通して改めてその凄さに驚く。 オリジナルは100分あったそうだが現存するのは79分のみ。 躍動感にあふれた描写はモチロンの事、主人公のアクションや子供が遊ぶ姿など常に画面に動きを感じさせる工夫に溢れている。 閉所での格闘シーンはかなりの見応え。 ストーリーも単潤かつテンポが良くサクサク楽しめる。 役人から逃げて来た先での恋や義理人情、三角関係、ラストの提灯の津波や太鼓の演出など最後まで楽しめた。 しかし欠損したフィルムには与力との戦闘もあり、いきなり劇中から与力が消えた理由がそこにあるようだ。其の辺は資料などで補う他ないが、それ意外は上場の娯楽として楽しめる傑作。 ちなみに断片的ではあるが、サイレント時代の大河内傅次郎の殺陣は「忠次旅日記」の一部や「長恨」「血煙高田の馬場」などで拝む事ができる。やはり凄い迫力だった。[DVD(邦画)] 9点(2014-01-10 20:59:08)《改行有》

35.  雄呂血 《ネタバレ》 脱歌舞伎の剣戟映画の開祖の一つである「雄呂血」。 「日本のグリフィス」こと牧野省三の総指揮、 監督に二川文太郎、 そして阪妻こと阪東妻三郎の驚異的な殺陣! 坂東妻三郎を始めとする俳優陣の演技と殺陣には歌舞伎には無い躍動感が溢れ「歌舞伎なんざブッ壊してやる」というエネルギーが伝わって来る。 バンツマの盟友と言われる「まぼろしの殺陣師」市川桃栗。 彼の破壊的で斬新な殺陣はいかにして生まれたのか。 その真髄に少しでも迫れるのが本作だ。 ジョセフ・フォン・スタンバーグが斬られる人数を数えるのに夢中になったと言われるぐらいとにかく斬りまくる。 オマケにサイレント特有の超早回し映像で、まるで機関銃で一人ずつ狙い打つように斬り倒していく。 坂東妻三郎が松ノ木を背に刀をかまえる場面もほんの一瞬。 その時のバンツマ(坂東妻三郎)が最高にカッコイイ。 絵になる一枚だね。 だが、本当の醍醐味は27分にも及ぶ大立ち回りではない。 一途な恋心が理解されず、誤解を重ねて追い込まれていく平三郎。 人間の本性を目の当たりにする度に、無頼漢に染まっていく平三郎の描写が良い。 奈美江に思いを寄せた後に運命に翻弄されて諸国を彷徨う平三郎。 眼がすわり、ヒゲを生やし、ボロボロになった服を着ながらも歩き続ける力強い姿が素晴らしい。 「世に無頼漢と称する者、そは天地に愧じぬ正義を理想とする若者にその汚名を着せ、明日を知れぬ流転の人生へと突き落とす、支配勢力・制度の悪ならずや」という字幕が語るように、悪党が本当に悪党なのか? 悪党と言われる者が、本当は真面目に生きる人間だったりするのだ。 そして正義と言われる者が、偽善を振舞い悪事を働くような者も世の中には溢れている。 人妻になろうと、平三郎の一途な想いは変わらない。 愛する女を守るため、己の身を犠牲にする覚悟で悪漢を叩っ斬る。 これで平三郎の覚悟は決まった。 散々に斬りまわった挙句、捕縛されて連行されていく平三郎。 民衆には平三郎は悪にしか映らず、奈美江たちには命の恩人なのだ。 その恩人を助けられない奈美江たちの悔しさと哀しみ、平三郎の無念。 解る奴は解ってくれるが、解らない奴は一生理解できない。 それがこの世の中だ。 これほどの作品を発掘し守った人々には、感謝しきれない。[DVD(邦画)] 9点(2014-01-10 19:31:46)(良:2票) 《改行有》

36.  大人の見る絵本 生れてはみたけれど 《ネタバレ》 再見。やっぱり江戸っ子時代の小津は最高に面白い。活き活きしてるね。 初っ端から桃だか種だか分からないもんから“生まれた”赤ん坊の御挨拶(股間を抑える元気な男の子です)、泥にハマッた車輪の唸り、それを見つめるおとんと息子二人。 サボるな働け押し問答、上着を着こむのは作業が終わったから。 先に行って待っていた母と子の再会。どうやら引越して来る最中だったようだ。 子供と親と態度を変える酒屋、お近づきの印に知恵の輪と“御挨拶”を喰らわせガキを泣かせてスタコラさっさ。酷いもんだ。 父親はお得意先にペコペコ頭を下げ、それをつまんなそうに見上げる子供。友達の呼び掛けに喜んで走り寄る無邪気さ。 “変な奴”とのご対面、バイキン(黴菌)みたいな顔してやがらあ、背中に注意書き貼られてやがらあ、ガキ大将の拳骨vs下駄、パンを拭いて奪うのは思いやっているから。ここの連中は新入りに拳骨でしか挨拶できんのかww けん玉を止める兄弟の泣き声、報復する相手を見つけ歩みを止めるようなキャメラの動き、子供たちだけが知る“おまじない”、「倒れろよこの野郎」とばかりに突き合い取っ組み合い逃げるが勝ち。 喧嘩して学校サボッて怒られて、子供の視点で見つめる「大人の世界」。互いに撮った映像を披露し合う発表会、映写機が映すものを見てしまった衝撃と後悔。醜態(変顔)を晒しても愛想笑いを浮かべ、夜道をトボトボと歩く子供たちの背中が語る失望。 「その夜の妻」の時といい、背中で歩き去る場面が様になりすぎ(褒め言葉)。 昔は子供だった父親も、今では大人の目線でしか子供を見られなくなってしまったのかも知れない。子供に無くて大人に無いもの、大人になって得たものと失ったもの。 ただ、そこから「どう従うか」ではなく「どう付き合うか」という事をこの映画は教えてくれる。 庭先から見える電車の疾走、風が吹き荒ぶ中を椅子に座りつっぱね続ける意地、でも母ちゃんにはちゃんと返事する微笑ましさ。 草を食べズボンの紐で押さえつける空腹、椅子の上へ握り飯を置いて行き、遠くから見守る愛情。椅子を寄せ一緒につまみ、話し合うのは仲直りするために。 食器が置かれた食卓。食器をひっくり返すのは「いつもの通り」に戻ったことを表すため。 戦前は家族の団欒を表わしていた食卓が、戦争を経た「麦秋」「お早う」等では帰らぬ者への鎮魂を現わす場ともなっていく。 列車が通り過ぎた先で見たもの。兄弟は父を見送ることを選び、兄弟の友達もまた“おまじない”で地面に倒れ、起き上がり腕を背中にまわし共に歩いていくことを選ぶ。知恵の輪が結んだもの、知恵の輪が解けてもほころばないもの。挨拶をしに走り行く友達を待ち続けてくれるのだから。[DVD(邦画)] 10点(2014-01-07 16:35:38)(良:1票) 《改行有》

37.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 「弥次喜多道中記」に並ぶオペレッタ時代劇の傑作。前者が歌と股旅映画が融合した作品ならば、この作品はミュージカルとしてより洗練された楽しさ。歌いっぱなしの「鴛鴦歌合戦」、歌ありアクションあり何でもござれの「弥次喜多道中記」。どちらも大好きな映画だ。 正月特番で作られた1時間映画だが、みんな「演じている」という堅苦しさが無い。量産性・劇団のような俳優陣の共通は何百回と稽古を積み上げた迫力を味わえる。みんな活き活きとした表情で元気に歌いあっている。当たり前だがみんな歌が絶品。ディック峰、志村喬と歌も演技も最高の面々が揃っている。 ストーリーそのものは典型的な時代劇だが、殿様見物、微妙な三角関係、価値観の崩壊(骨董収集がガラクタの山と化す志村喬)、金か愛か、ラストの踊る様な立ち回りなど見所が多い。 特に終盤の殺陣は面白い。無駄なチャンバラはせず、身のこなしだけで刀を避け敵を投げ飛ばす。 死人が出ない喜劇タッチの面白さ。 でもちょっとは斬り込めよディックさん・・・(笑) その辺ひっくるめて誠に愛らしい存在です。 ラストの展開は多少強引かなと思ったが、エンディングのカーテンコールの見事さに唸りっぱなし。 俺にとって作品の面白さに時代は関係ないんだな・・・という事を痛感させられた映画の一つです。[DVD(邦画)] 10点(2013-12-29 14:52:41)(良:2票) 《改行有》

38.  汚名 《ネタバレ》 「カサブランカ」のバーグマンは余り好きになれないが、それ以外のバーグマンはわりかし好きだ。 「サラトガ本線」でコメディやってる姿は可愛いし、 「ガス燈」の燃えるような瞳・今まで騙していた男に向かって罵倒&放置プレイでゾクゾクしたし、 「イタリア旅行」も悪くないが、ヨーロッパにおける最高傑作は「秋のソナタ」の円熟期! ただ、若い時の彼女の最高傑作を1つ挙げるとなると個人的にこの「汚名」だ。 ヒッチコックの十八番とも言えるロマンス・サスペンス作品。 ベン・ヘクトと最強の布陣なのだが・・・インパクトのあるようなアクションはそれ程なかった。 うーむ、このメンツだと「海外特派員」や「レベッカ」のような凄まじいクライマックスを迎えるだろうと否応なしに期待しちゃうよコレは。 まあそんな事は抜きにしても本作は面白かった。 ベン・ヘクトの確かな脚本で最後まで見れるし、三角関係絡みのストーリー、そしてヒッチコックの凝りに凝りまくった演出! これを元にした「M:I-2」なんかあったね。トム・クルーズがノリノリの奴。あれも充分傑作だと思うが、個人的には「汚名」の方が好き。 ストーリーは酒に酔っ払うパーティーで語らう男女のシーンから始まる。 父親の起こしたトラブルで「売国奴」呼ばわりされ酒浸りの日々を送るアリシア。 「白い恐怖」で見事な演技を見せたイングリット・バーグマン。 それを励ますようになだめる色男デヴリンを演じるケイリー・グラント。 オッサンみたいにベロンベロンになるバーグマンが可愛い。つうか運転さすなよ(爆) いつ事故るかヒヤヒヤもんだ。 今の時代なら飲酒運転で豚箱か棺桶行きです。 そうこうしている内に目覚めたアリシア、だがデヴリンはFBIの捜査員だった。 父親がナチスのスパイであり、婚約していたセイバスチャンはナチスに繋がる男だった。 グラントはその繋がりから彼女にナチス残党の居所を探らせる。 アリシアが戻って来ると喜ぶセバスチャン、自分に声をかけたデヴリンに惹かれるアリシア・・・。 一見冷たいデヴリンだが「やるかやらないかは君次第だ」と言えば「僕だってやらせたくないんだ!」本当は心配でしょうがないデヴリン。 じらすね~。 鍵を巡るやり取りなんか「お見事!」としか言えない。 無粋なセリフを徹底的に廃したやり取りが素晴らしい。 ワインをパリーン・・・てアンタFBIが何してんだよ(笑) ワインの「中身」は幸か不幸か怪我の巧妙。 セバスチャンをごまかすためにアリシアに強引にキスするダヴリン。 セバスチャン涙目。 その後の「異変」に気づきしょんぼりしょげかえるセバスチャンの顔がまた・・・。 クロード・レインズの演技が凄いんだが。 つうか煙草を冷静に吹かすババアカッコ良すぎ。 アリシアに迫る危機。 睡眠薬を飲まされ視界が歪んでいく演出・・・セバスチャンたちの影が不気味に重なる・・・懲りすぎだぞヒッチコック(超褒めてる)。 さあアリシアがピンチだ!白馬の王子ことデヴリンは敵地に乗り込む。 堂々正面、アリシアを抱きかかえて外に出て行くデヴリン。 デヴリンもまたアリシアを愛していた。 諦めるセバスチャンの姿がまた良い・・・。[DVD(字幕)] 9点(2013-12-28 02:14:51)《改行有》

39.  愚なる妻 《ネタバレ》 「グリード」に並ぶシュトロハイムの傑作。 「今時サイレント映画すら見ていないなんて話にすらならない」と言われて鑑賞。私がサイレント映画に魅せられた最初の映画でした。今の時代に無いエネルギーと狂気。 最初は淡々としたストーリー展開ですが、終盤にかけての追い込みは素晴らしいです。 カラムジン伯は様々な女性に手を出し騙くらかすような男で「騙される女が悪い」という筋金入りの悪党。他の登場人物たちが善悪で片づけられない人物像を見せるのに対し、このカラムジンだけは最後まで悪党として生をまっとうしました。「嘘泣き」の場面なんかそれを極めてます。鏡を使ってまで着替えを覗くなどド変態です。サイレント時代からこんな映画があるとは・・・。散々悪事を重ねていくカラムジン。しかし騙された事を知った女のしっぺ返しが凄いこと。火を付けられたり、挙句には襲おうとした娘の父親に返り討ちに遭う・・・因果応報という奴でしょうか。カラムジン伯の恍惚の表情で私の腹筋は破壊されました。恐らく今正に襲いかかる・・・というところでガツーンと殺られたのでしょう。或る意味幸せな最期です。[DVD(字幕)] 9点(2013-12-24 12:48:11)《改行有》

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