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プロフィール
コメント数 3874
性別 男性
年齢 53歳

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121.  男はつらいよ 寅次郎頑張れ! 《ネタバレ》 中村雅俊演じるワット君!キミ、ずいぶん薄情ではないか。自分の恋愛についてはあんなに寅さんの世話になっておきながら、自分の恋愛がさえうまくいったら、今度は寅さんの恋愛のバックアップするどころか、いきなり引導を渡してしまうとは! え?別に寅さんの世話にはなってない? まあそりゃそうなんだけどね、いひひ。しかし中村雅俊が演ってると、どうも腹黒い人物に見えてしまうのは、私だけなんですかねえ。さて、大竹しのぶを無事デートに誘い出したワット君、池のほとりで重大な告白をするのかと思いきや、「お金貸して」、財布がカラッポになっちゃったのでした。でもあの池は不忍池、上野から柴又なら運賃の安い京成電鉄で帰れる行程。ホントに完全に金欠になっちゃったのね。で、後日、プロポーズに臨むが、このシーンが天井からのカット、ちょっと意外な感じ。どうでもいいけどワット君、寅さん以上に変なヒトかもしれんなあ、と思えてきた。が、結局うまくいっちゃうのは、これはお約束。とらやでは皆大盛り上がりだが、その中で、ワット君に「見捨てられた」寅さんの階段での後ろ姿が物悲しい。場違いな「菩提樹」(シューベルト歌曲集「冬の旅」)でひとり盛り上がる店長、周りは白け切っているが、寅さんは「冬の旅」か、としみじみ。「冬の旅」もまた、恋に破れた青年の絶望的な彷徨を歌ったもの、シューベルト晩年の心境が染み渡り、死の匂いが強くたちこめた作品である。ここで我々は気付くのだ、そうか前半のワット君の自殺未遂騒動は、物語の伏線となるモチーフだったのだ、そう、これから寅さんは旅先で自らの命を絶とうとしているのだ!・・・え?考えすぎだって?いやいや、はたしてそう言い切れるのか!(←言い切れます)[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-04 19:53:22)

122.  男はつらいよ 寅次郎と殿様 アラカンが、どこまで演技でどこまで本当にトボケているのかまーったく判らない超絶的迷演技を見せてくれます。三木のり平も負けじとトボケた味を連発。登場人物を限定した分、皆それぞれが活き活きと悪ノリして、たっぷり笑わせてもらいました。殿と寅さんの関係に、スーさんと浜ちゃんの原型を見たような気が、したりしなかったり。それにしても、冒頭、帰って来た寅さんがとらやの面々と喧嘩する、お約束のシーン、今回はさすがに寅さんは悪くないんじゃないか、と可哀想になったよ。でもどうでもいいんだけどね(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-27 22:50:12)

123.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 寅さんという人は、日本地理もよく知っているし、人の名前と顔と人となりを実によく記憶し、頭の中で整理している。こんな優秀な人物、世の中そうそういません。ちゃんと就職すればビジネスマンとして大活躍しそうなもの。でも、計画性や物事の順序の判断に人並みはずれた欠陥があるもんだから、やっぱり優秀なビジネスマンにはなれないだろうな~、と思わせる、前半の結婚騒動。思わせぶりな寅さんの言動に色めきたつとらやの面々、「こりゃきっと、実はとらやの人たちの勘違いでした、というオチだろうな」と思わせて、実はやっぱり、寅さんひとりの勘違いだった、というオチがうまいところ。しかし映画後半は、『柴又慕情』の後日談をいささか都合よくまとめた感じでやや安直。寅さんは単なる狂言回しの色合いが濃く、極論すれば、別に寅さんがいなくても物語は成立するんじゃないの~。歌子さんのセリフ「寅さんに会えて本当によかった」も、少々しらじらしく聞こえてしまいます。というわけでやや物足りなかったのですが・・・でも、宮口精二がとらやを初めて訪れるシーン、皆の視線が集まる緊張感が、とても印象に残ります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-19 18:51:17)

124.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 冒頭はスプラッタ調(山田洋次作品で唯一?)、後半は社会派サスペンス風味も加わる本作。太地喜和子扮する芸者・ぼたんの、何とかわいらしいこと。そう、この作品、登場人物すべてが魅力にあふれている。謎のジジイ・宇野重吉のトボけた味わいから、チョイ役の古本屋オヤジ・大滝秀治にいたるまで、実に忘れがたい人々。タコ社長も意外な奮闘な奮闘を見せ、思わず惚れ直すこと請け合い。「ジジイのエピソード」と「ぼたんのエピソード」が絶妙に絡み合い、一方、合間に挟まるとらやでの喧嘩、これがまたいつもに増してクダラナイ原因から始まってるのが可笑しい。ややもすると重くなりそうな題材を、意外なハッピーエンドで明るくまとめた、これはまさに好編と呼ぶに相応しい作品でしょう(どうせ寅さん、失恋するんだろうけど、映画の中でそれを描かないのもまたよし)。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-13 21:45:35)(良:2票)

125.  男はつらいよ 以前にシナリオを読んだっきり、なかなかお目にかかる機会がなかった、この記念すべき第1作目。BS2の全作放送でようやく観させていただきました。あのシナリオに書かれていた寅さんが命を吹き込まれ活躍する感動、「これがあの(日曜洋画劇場でお馴染みの)長寿シリーズ第1作なんだ~」という感動、そしてみな若く活き活きとしている感動。まさに感無量ですな。失恋して落ち込む寅さんの姿に、妻と二人で観ながら「可哀想」、「可哀想」、と連発しているうちに、本当に泣けてきそうになったのはやはり、その後のシリーズ各作品での寅さんの数々の苦闘、その長い道のりが、つい頭に浮かんでしまうからでしょうか。本シリーズは、我々日本人のデオキシリボ核酸に深く浸透しているのであります。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-13 18:53:44)

126.  男はつらいよ 柴又慕情 《ネタバレ》 帝釈天の門にあるツバメの巣は、今年も空っぽのまま。「片付けようか」と言う御前様に対し、さくらは「もし来年ツバメが帰ってきて巣が無かったら可哀想」。このやりとりが直後の展開を暗示。とらやには「貸間あり」の掛札、絶妙のバッドタイミングで帰って来ちゃった寅さんがこれを目にして一騒動。こういう流れが、たまらなく可笑しいところでもあり、またホロリとくるところです。2代目おいちゃん・松村達雄も、ちょっと高めの声でまくし立て、喧嘩っ早くて涙脆そうな下町人情オヤジでなかなかの好演。そういえばとらやにナゼか突然ペプシの自販機が登場・・・これはペプシの売り込み戦略か(これは目立ちすぎてやや不自然かも)。さて、またフラリと旅に出た寅さん、旅先で女性3人組と出会うが、そのうちのひとりが吉永小百合ってんだからタマラナイ。しかも、こういう3人組って、一番の美人が、一番婚期が遅かったりするのよね。で、寅さん、御前様の持ちネタ「バタ~」なども駆使しながら彼女たちと打ち解けるうち、水が高きより低きに流れるごとく、吉永小百合演じる歌子さんにメロメロになっていっちゃう。こりゃもうしょうがないよね。でも、この後失恋するとなると、この落差はでかいぞ~。というわけで、なかなかに残酷なシチュエーションの本作ですが、ラスト、結婚後の歌子さんが近況を語る場面で、一瞬写る歌子さんの旦那が、これが実にブ男(←失礼)。ああ、これだったら、タイミングさえよければ寅さんにもチャンスはあったのだなあ、とホッとするやら、ねたましいやら。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-13 17:45:20)(良:1票)

127.  お茶漬の味 クライマックスが「お茶漬け」という、おそらく空前にして絶後の映画。この映画、まず冒頭の女性たちの異様にハイピッチな会話(ほとんど機械のよう)に始まり、やけに冷淡すぎる妻とやけに物静かすぎる夫のやりとり、そしてラストの明らかに過剰な妻のセリフまで、不自然さを隠そうともしないこの奇妙な感覚。そういえば、ラーメンをすするシーンや鉄橋を列車が渡るシーンのしつこさ、ほとんどパラノイアと言いたくなるほど。しかし、その故意の不自然さゆえなのか、あの極端にまったりした「お茶漬けシーン」が、これまた素直に受け入れられちゃったりする。実際、かなりじ~んときたよ。あくまでウソ臭く、あくまで他人事、まあ無責任な感動なのかもしれませんが、それでもいいモン見たなあ、と。その前の佐分利信が飛行機で発つシーンで、彼の姿を写さず、後のセリフで「寂しそうだった」と描写するのも効いている気がします。普段からいつも寂しそうな彼がとりわけ寂しそうに見えたんだから、余程寂しかったんじゃないか、と、ものすごーく気になっちゃう! ところで、おばちゃん(?)4人組が修善寺ではしゃいでるシーン、彼女らの浴衣の模様がまるでホルスタイン、やけに似合ってたなあ。あはは。あと、笠智衆に久しぶりに会った佐分利信の「今晩君に会えるとは思わなかったよ」というセリフ、めちゃめちゃ同感してしまった(こんな役柄でお会いするとは・・・)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-26 23:28:35)

128.  大いなる勇者 レッドフォード演じる主人公、(歌詞を信じれば)「抱えてきた悲しみをすべて忘れるために」山へと入って行く。山でいきなり出会ったのは炭素冷凍されたハン・ソロ船長。違うっての。その後も次々に奇妙な人とめぐり合う彼。そして奇妙な共同生活。やがて山での生活は残酷な一面をのぞかせる・・・。厳しい自然の中に自由はあるのか。結局そこに待ち受けているのも、厳しい「運命」ではないのか。しかし男は運命と戦い続ける。その寂寥に閉ざされた姿はあまりにも孤独だ。しかし我々は、その姿に静かなる憧れを抱かずにはいられないのである。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-25 22:13:11)(笑:1票)

129.  愚か者の船 《ネタバレ》 ↓クリムゾン・キング様御指摘の点、まさに同感であります。冒頭で「あなたもこの船に乗ってるかも?」などと言われると、一瞬、蛇足に感じ、「どうせ、この船は社会の縮図です、だってんだろ、そんなの見る前から想像つくんだよ!」な~んてことを思っちゃう訳ですが、ラストのセリフを聞いて、ああこりゃ一本取られたナ、と。普通はこの逆ですよね、最初は我々と映画との関係に距離を置き、最後に「うむ我々と無関係ではないわな」と考えさせるお決まりの公式。これを逆にする見事な効果に、一本とられました。しかも、セリフの多い本作において、このラスト前にはしばらく音楽だけが流れるんですよね。憎いぜ。さてこの映画、いわゆる群像劇というやつでしょうが、まるで、緻密に書き込まれた管弦楽曲を演奏するオーケストラを思わせます。オーケストラの各演奏家たちが、ある時は表情豊かにメロディを演奏し、またある時は内声部において楽曲に深みを与えて、万華鏡のごとく色彩を変えながら楽曲は進行していく。そこにおいては、各声部を演奏する演奏家たちの間に調和と矛盾が常に混在しており、そのバランスを指揮者がとることで、推進力が生み出されていく・・・実際には、劇中で奏される音楽以外には、音楽は多用されていない作品ですが、それでも、何か音楽的な印象を受ける映画でありました。ところで、↓へちょちょ様御指摘の、スタジオ撮影の件、これは正直、私もいささか不満に感じております。海の映るシーンでは船の左舷が多く、大抵、背景の海が右から左へと流れていく映像になってます。これもまあ、もしかしたら、時間の流れを表現しようとした意識的な演出なのやも知れませんが、この単調さが、船の空間的拡がり(あるいは空間的狭さ)の感覚を損なってしまっているように思えます。しかも、背景の海と空の映像、一部使い回してるもんだから、違う日なのに同じ形の雲が出てたりするんだもんなあ。気をつけて欲しいゾ(笑)。ま、しかし、そのくらい、敢えて船上の人間模様にこだわった作品と言う事で(船外での本来の人生についても色々語られはするが、抑え気味でやや抽象的)、貴重な映画ではないかと。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-09 23:16:13)(良:2票)

130.  オペラ座の怪人(2004) あれ、オペラ座の怪人ってこんな話だっけ?と一瞬思ったけど、原作読んだ訳でもなし(ミステリかじり始めの頃に『黄色い部屋の謎』を読んだ時の感激を大切にするためには他のルルー作品は読まない方がいいらしいので。笑)、そういや私が知ってるのって、昔、マクシミリアン・シェルが出てたオペ怪だけだもんなあ。ストーリーはあちらの方がまとまってました(少し恥ずかしいが・・・)。ってよりも、本作、「オペ怪なんぞ見た事も聞いた事もねえや」という完全白紙状態で見ても、ちゃんと意味がわかるんでしょうか、とちょっと不安。怪人は思わせぶり無く、まさにアタリマエのように飄々と登場するし。オマエ誰だよ、とクリスティーヌ以上に訊いてみたくなること請け合い。シューマカー監督、「変人」を描くのは得意だが、「怪人」は苦手なのか・・・。それに、この映画、何ともヤカマシイ感じが拭えないのも難点か。いや、音楽をたっぷり聴かせてあげようというコンセプトらしいので、それはいいんだけど、「視覚的に」ヤカマシイんだなあ。音楽に負けじと映像にもこだわろうとしているのが、さすがにチトやり過ぎ、落ち着きません。「その『画』ってホントに必要なの?」というカットが目白押し、音楽と両立してない気が。一体何がしたくてこの映画作ったの?と言いたくなるけど、まあ、要するに超豪華版「オペラ座の怪人」を作りたかったのでしょう。と好意的に捉える事に。確かに大変ゴーカに仕上がった映画ではあり、コテコテのスタミナ食のような一本であります。さて、あまり悪口書いててもヤな感じ、映画は楽しく観たいものです、だから最後にベタ褒めしておきましょう。この映画の見どころはなんと言っても、地下へ救出に向かったニーチャンが、落とし穴に落ちるシーン。スコーンと、まさに見事な落ちっぷり!実に気持ちよく、落とし穴に吸い込まれてくれます。しかもこのシーン、別に無くてもストーリー上は問題ないしなあ。まさに一瞬かつどうでもいいシーンなので、お見逃しなく!![映画館(字幕)] 7点(2005-04-09 12:22:42)

131.  大いなる幻影(1937) 《ネタバレ》 こんな歴史的名作を、私ごときが今さらもっともらしくアレコレ誉めても、大変に嘘クサイし、第一、それは多分私の役目じゃない(ははは)。でもやっぱり、こりゃスゴイ映画だと思うので書いちゃう。やっぱり各シーンが生きてます。1ショットに、空間的時間的動きが収められる手腕、全く時代を感じさせません(ってか、その後ウン十年の映画の「進歩」って、何なんでしょね?)。しかしこれ見よがしの「映像美」大安売りには決して陥らず、おかげで最後はまさに「とっておきのラストシーン」が光っています。そういや後半の、エルザがランプ片手に歩くシーン、横からスポットライトを照射して撮影してるので、後ろの壁面への影の出来方が明らかにヘンなんですけどね。でもこれも一つの映画的効果、やはり「暗闇の中で灯を持つエルザ」というモチーフのための必然性すら感じてしまう(気のせいだろうけどな)。 ま、それはさておき、ストーリー的には、作品世界自体が「大いなる幻影」である---ってオイ↓【しったか偽善者】様のレビューをパクるなっての。いや私も全く同感、いざ書こうとしたら、ずでにお書きになってた! 現実にはありえないでしょ、と思える程に人間関係が和やかで、肯定的な描き方。が、これはイコール現状肯定、という訳ではなく、「でもコッチの方がよくないかい?」みたいな感じで、そっと平和と人間讃歌を謳い上げています。だからこそ「幻影」が効果的なのでしょう。、一見、幾つかのエピソードに分かれたストーリー、しかし主題は確かに掘り進められていく。演芸会の途中で、ドゥオーモン奪還の一方が入り、舞台は中断されてラ・マルセイエーズの合唱となる。私は正直、舞台の続きが見たかった。そんな愛国心丸出しの国歌で楽しい舞台が中断されたのが残念だったのだ。フランス人が私と同じ感想を持つとは思えんけど。ま、どっちみち、前半で描かれた大脱走計画は頓挫、盛り上がったエネルギーは不発に終わる。そして、所長とボアルディエとの国境を超えた友情・敬意、それは最終的に、脱出する二人とそれを匿うエルザとの関係に託され、花開く。彼らとて、帰国しても待ってるのは軍隊生活、しかし今や新しい希望出来たのだ。雪の山岳地帯に消えていく彼らと、それを「すでに国境を超えたから」と見逃すドイツ兵。二人は自分達が「見逃されている」事に気づいたかどうか・・・。溜息の出るラストシーンであります。9点(2004-02-14 23:00:59)(良:2票)

132.  親指タイタニック 親指スター・ウォーズを観た時にはもう少し楽しめたと思ったのですが、これはイマイチ。まあスター・ウォーズとタイタニックじゃあ、観る我々としても、元ネタ映画の身に染み付いてる度合いが全然違いますからね、タイタニックのパロディなんて、作るのが早すぎるんですよ。で、そうなるともうギャグの寒さが目につき鼻につくばかり。パロり方が(そんな言葉あるのか)、とにかくフツー過ぎ、ヒネリが足り無い。パロディ作品で展開が読めてしまうのは致命的。ま、しかし、やっぱりあのおバカ顔は何とも憎めないので、キツイ事ばかり言うのもちょっと気が引けてくる・・・。3点(2004-02-07 00:58:00)

133.  狼の血族 ちょいとシュールな趣向だもんで、フツーに怖さを求めて観ちゃったりすると、「カネ返せ」ってなことになりかねないので注意。セットでの撮影が、幻想的と言えば幻想的、安っぽいと言えば安っぽい、かな。人狼モノの見所は何と言っても変身シーンですが、ここでは、口から狼がニョニョーンと出てくる斬新さ。お陰で、アボリアッツで審査員特別賞。ところで本作の元ネタはグリムの「赤ずきん」それともペローの「赤ずきん」??6点(2003-11-22 02:02:32)

134.  オープン・ユア・アイズ 《ネタバレ》 元ネタは安部公房の『他人の顔』ですかねえ。違うか。でも、「顔だち」という曖昧なものに振り回される人間の不安定さ、という点では共通したものを持っており、サスペンスとしてうまく仕上げてます。で最後どうなるのかと思ったら、何じゃそりゃ。『トータル・リコール』か? 不安定な人生そのものが夢かマボロシってか。いっそ、最後は地面に叩き付けられて木っ端微塵になったところで「完」、ってのもまたオツでよかったんじゃ?7点(2003-10-12 10:39:36)

135.  雄呂血 後の雷蔵版も捨てがたいが、この原典版もスゴイ。バンツマは絶対、古今東西最高のアクション俳優だと思います。クライマックスの息もつかせぬチャンバラは、人間の能力を超えてます。目が点になりました。8点(2003-10-12 10:14:22)(良:1票)

136.  お熱いのがお好き とにかく底抜けに楽しい! オモシロ映画を作ってやるんだという激しい意気込み、トニー・カーチスとジャック・レモンとの掛け合いの鬼気迫る気迫、な~んてものは観てる間はぜ~んぜん感じずに楽しんでしまえます。が、観終わった瞬間、映画の内容からはまるで予想もしなかった、そこはかとない感動を覚えます。10点(2003-10-05 00:10:04)

137.  親指スター・ウォーズ スターウォーズを最新のSFXを使ってリメーク。SFXが大変よく出来てます、何しろ、親指の動きに対して目の位置が合ってますからね。って、その技術をもっとマシなことに使えっての。何で親指なんでしょうね。まあ別に大して笑える訳でもないベタなギャグが多いんですけど、こういう芽は潰さないように暖かい目で見守ろうではないですか。6点(2003-09-07 01:11:03)

138.  俺たちは天使じゃない(1989) これはボギーの同名映画とどういう関係にあるんですかねえ。設定が一部似てる以外は全然違う映画ですな。どうもデ・ニーロの悪ノリ演技が気になって、ちょっとうんざりしながら観てたんですけどね、マリア像のエピソードがもうたまらなく好きで。手をとるシーンは涙出ましたよ。ボロっちい像の造形が秀逸。8点(2003-08-31 13:33:24)

139.  俺たちは天使じゃない(1955) おっさん三人がいい味出しすぎてます。って、ああ、歳食ってるのはボギーだけか。この頃のハンフリー・ボガートはまさにおっさんの中のおっさんですね。まあストーリーの方は大方予想通りに進んでいくんですけど、安心して楽しめるということで。7点(2003-08-31 13:17:08)

140.  オズの魔法使 これは特撮というよりは手品の楽しさですね。いったいどうやって撮影したのか、なんてことは、何でもできちゃう今の映画には感じなくても、こういう映画では強く感じて、それがまた楽しいんですね。ドロシーのお供の皆さんはどう見たって普通の人がかぶりものしてるだけ、の筈なんですけど、映画の中では不思議なことに違和感がない!8点(2003-08-24 14:21:46)(笑:1票) (良:1票)

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