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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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101.  鋼の錬金術師 《ネタバレ》  公開前からかなりの悪評が渦巻いていて、なんかデビルパワーを発揮している映画?ってヘンな期待をしちゃいましたが、言われてるほど酷くもなく、さりとて良くもなく、ごくフツーな印象でした。日本人が洋モノ演じる状態はヅカで慣れてますしねぇ。もっとも、ヅカみを感じたのは辛うじて蓮佛さんだけでしたが。  この映画最大の問題は、娯楽映画のクセして見せ場が極端に少ない、ってところでしょうか。冒頭にCGを駆使したアクションシーンがあって、そのノリがずっと続くのかと思ったら、あとはクライマックスまで大々的なアクションは登場しません。その間はひたすら対話シーンとミステリー展開と。その流れがちっとも面白くないのでダレるダレる。1時間40分で語れる程度の中味を2時間13分に水増ししてるような状態で。  それから、エドとアルがメインなハズなのですが、これがちっとも活躍しなくて。画面に出ている時間が長いだけで、実質的にはディーン・フジオカの映画じゃね?って感じ。まあ、監督が「綾瀬はるかが主人公だと思ってたら大沢たかおの映画でした」な『ICHI』の人ですしね・・・  マンガゆえのぶっ飛んだ設定を受容するのも大変ですし、不可解な行動する人達もなかなか理解し難いですし(小日向さんは、何を根拠にあの一つ目を自分の支配下に置けると思い込んだのでしょう?)。  それでも、そんなマンガな話でも、エドとアルの関係性というか、背負った悲劇な部分は楽しめましたし(山田涼介の演技は喜怒哀楽の単純な使い分けしかできてないように思いましたが)、それから松雪泰子姐さんは最高でしたし。『クボ 二本の弦の秘密』の闇の姉妹の実写版みたいな存在で、仮面無しであの仮面顔は恐ろしくも美しくて、ゾクゾクしましたわ。  大泉洋とか本田翼とかの、いつものまんまのイメージの人とかはツッコミどころなんでしょうけれど。  もう少し「小さい子も見にくる娯楽映画」って視点で作って欲しかったかも。そういう縛りがあるところから生まれる娯楽性っていうの、実は今の邦画に必要なものだと思うので。[映画館(邦画)] 5点(2017-12-04 22:02:57)(良:1票) 《改行有》

102.  PARKS パークス 《ネタバレ》  判りやすさとかカタルシスとか、そういうの捨てて到達した歌が結局アレで良かったんでしょうかねぇ? 私には、アレは期待したモノとは全く違ったモノにしか聴こえませんでした。っていうか、彼女が違和感を抱いたソレと変わらなかったように思えますし。  映画は冒頭から学生映画ノリで大変シンドいです。短すぎるカットと、ぎこちない長回しとの組み合わせで、そんなモンで一体何を伝えたいんだ?っていう。  それでも、真っ当な青春映画としての色を見せ始める中盤は楽しめるのですが、後半になるとセオリーを放棄して観念的世界に突入して、ああ、それは送り手側の自己完結パターンだわなぁ、と。作品世界を小説の中に閉じ込めるじゃないですか。その時点でこの映画は我々に開かれたモノではなくて、あくまで送り手の中で閉じてゆく作品なんだと。映画の舞台が井の頭公園と吉祥寺周辺だけで閉じていて外界との繋がりが見えないように。そういうのにお金払って付き合わなきゃならない身にもなってよ、と。  それでもきらきらした表情を見せる永野芽郁はとても良いですし、橋本愛も染谷将太も良いです、歌わなきゃ。  しっかと歌を聴かせてはくれない映画、でも、それでもいい、カタチを変えてでも、遠い昔の記憶が今の人達に受け継がれてゆけば、ってそこが納得できるモノになってないんですってばさ。別に卒論はどうなった?とか、彼女は何者だったの?とか、そういうのはどうでも良くて、ただちゃんと音楽映画として成立していて欲しかったなぁ、と。基本の部分で違ったモノを期待しちゃってたのかなぁ?[映画館(邦画)] 5点(2017-05-08 19:59:20)《改行有》

103.  バーニング・オーシャン 《ネタバレ》  実話ベースなゆえに八方美人的なパニック映画。あちこちバランス良く描こうとした事が、散漫でそこそこな印象の作品に繋がっちゃった、みたいな。  10歳の子供の作文や、よく振ったコーラの缶によって石油採掘施設の仕組について判りやすく説明してゆく冒頭部分は良かったと思います。  ところが、いざ事故が起こりますよ、って段になると、結局判りづらいものになってしまって。泥水と石油の関係、コンクリートテストの、そのコンクリートがどこにどう作用しているのか、圧力が設備にどうかかってゆくのか、どういう状況、過程によって最悪の事故に至ってゆくのか、そこはあまりよく判らないっていう。この映画、実は説明下手じゃね?みたいな。  差し挟まれるドラマも中途半端。主人公の奥さんや、紅一点の彼氏の存在、ラストの家族を失った人達の描写、会社の責任、それらをハッキリ描きたいのか描きたくないのか、どっちなのさ!って状態。  火災のシーンこそは圧倒的な迫力をもって描かれますが、その中でのドラマなんてのはもはやダイジェスト。何しろ状況が状況なだけに、そしてそれ以上に事実であるがゆえに、ガチャガチャとした映像の羅列状態。その上なんだか呑気に思えてしまう部分(メイン2人が事故に気付くの遅すぎじゃね?)が映画のテンションをヘンに歪めてたりして。  で、迫力ある事故シーン、なんて言ってると最後にエンドロールで実際の犠牲者の方々の生前の姿が描かれて、そういう不謹慎な事思っちゃいけませんよ、みたいに釘刺されて、一体どう見りゃいいのさ、って。  切り捨てるべきところ、もっとじっくり描くべきところ、それをもっとハッキリさせるべきだったんじゃないかと思います。  冒頭が映像の無い証言音声で、だけれどもその音声が本編の流れに対してあまり有効になっておらず、『ハドソン川の奇跡』がいかに上手い映画だったかを思い知らせてくれるような映画ではありました。[映画館(字幕)] 5点(2017-05-03 20:55:44)《改行有》

104.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》  主人公って殺人ストーカー男な訳じゃないですか。殺してないけど殺したも同然なわけで。それでこれをラブストーリーとして成立させる、っていうのに無理があるなぁ、と。ヒロインが真実を知って以降は殺るか殺られるかの密室サスペンスになった方がよっぽど自然な流れだったんじゃね?なんて思いながら見てました。  結局、主人公にとって都合のいい事故と都合のいい展開と都合のいい「ヒロインの友人の言葉」(理想を追い過ぎると云々って、主人公の行動を擁護するために存在するようなセリフな訳で)で、なんとなくいい話として収束してゆきますが、そこに贖罪が存在していないのがねぇ(せめて排熱口の手動ドアのところで贖罪のセリフでも吐いていればまだ少しはマシだったのですが)。  ツッコミどころは色々。危機的状況に対する対策が成されていなさ過ぎなシステムとか、移住先は少なくとも舞台となる年より180年以上前に探査に出発して、60年前には発見され移住可能である事が確定されている筈(30年地点で地球に送信、その後返信を受けるのに55年かかるという事はその通信の往復に30+30+55=115年距離で55年なので、植民星の120年地点では一方通行な通信で60年、送信されてきた現地のデータを信用してそれ以上の交信は無しというデンジャラスな状況だとして)、だけれども、そんな遠くに探査機を飛ばせる未来から更に180年、とても西暦2300年や2400年なんて未来の話には見えないとか。  でもまあ、そういう状況に陥ったら自分ならどう生きるんだろう、って考えるようなスキは腐るほど与えてくれますし、5200余人の4か月分の食糧を2人が50年程度食い漁りまくったとしたら、不足分の問題がどれだけ生じるかを暗算したりできる程度のヌルさもありますし(食べちゃうのはせいぜい6%程度なので、一日のご飯6%減で4か月過ごしても大した問題ではないですね。でも朝食マシンが故障してたんで朝ごはん抜きになっちゃったかも)。  それにSFデザイン関係は色々と面白く見られたので退屈はしませんでした。ハードなSFを期待してしまうと、思いきり肩透かしを食らう事になっちゃいますが。  主人公達のラブロマンス部分はデート目的で見にくる方々にお任せするとして、そのツッコミどころに色々と頭を使うという点では面白い映画だったのかもしれません。  それにしても肉っぽいカップルでしたなあ。[映画館(字幕)] 5点(2017-03-26 21:53:52)(笑:1票) 《改行有》

105.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 《ネタバレ》  画面が暗くて見辛い毎度のザック・スナイダー。いや、一応明るいIMAXで見たんですけどさ。  何がいかんって、スーパーマンとバットマンって言ったら光と影、陽と陰の戦いだと思うじゃないですか。ところがこの映画ではどっちも陰気くさいの。スーパーマンが暗くっちゃ対比になりゃしない。っていうか、このスーパーマンって腹に一物ありそうな、悪巧みしてそうな顔しててイヤンな感じ。  一方でベン・アフレックのブルース・ウェインは人生に疲れたような雰囲気が醸し出されて、いい感じでした。  で、両者ウダウダしてるわけですよ、延々と。正義とは、悪とは、って。長い上映時間のかなりの部分がウダウダに費やされて華が無さ過ぎ!(スナイダーじゃ仕方ない)って状態が続いた上で、やっとキター!っていうのがワンダーウーマン登場シーンね。だけどそこまでワンダーウーマンはドラマが存在しないですし(ただその存在が仄めかされてゆくだけで)、その成り立ちと能力についての説明が一切なくいきなりババーン!って状態のドーピングキャラ。私はリンダ・カーターのワンダーウーマンが大好きだったからこそ、燃えられたのですが、ワンダーウーマン自体知らない人が突然出てくるコレ見てどう思うのやら。  そのワンダーウーマンもあまり活かされる事なく、またバットマンも大した活躍もできず、結局また『マン・オブ・スティール』同様クリプトン野郎どもの自己完結ワールドになっちまいましたとさ。っていうかレックス・ルーサーが何やりたかったのか意味不明。  今作は『マン・オブ・スティール』の欠点をそのまま引き継いだ感じで、エピソードの繋がりが悪くて音痴な状態でキャラクターの意味不明な行動も多く、誰にも感情移入できず、またご都合主義的な展開もお馴染み。エイミー・アダムスが槍捨ててまた拾いに行って溺れるのってなんなん? それがクリプトナイトで出来てるって知ってた? 一見して理解できた? クリプトナイトがスーパーマンの弱点だって知ってたっけ?  これだけメジャーな二人の映画なのにスナイダー映画のファン向けなマニアックなシロモノになっちゃっておりますね。  っていうか、いい加減、核兵器をただのでっかい爆弾として映画の中で安易に爆発させるの、やめない?[映画館(字幕)] 5点(2016-04-04 21:25:19)《改行有》

106.  バンクーバーの朝日 《ネタバレ》  なんだかボンヤリした印象の映画。何が問題かって、明るい画でアップの多い高畑充希の表情は印象に残るけれど、肝心の主人公を始めとしてチームメンバーの表情がちっとも印象に残らないという。見終わってみて多くがカオナシ状態なんですよ。  引きの画が大半を占めていて(カフェの中で高畑がみんなに語るシーンでチームメンバー全員をシネスコフレームいっぱいに収めているショットなんか、よく撮れてるというよりは作為に過ぎる感じ)、その上暗い画面が多く、ここ一番の表情が存在していない状態。妻夫木聡はリアクションの薄いキャラとして描かれていますから、更に存在が薄く感じられます。  自分を殺して一歩退いたところで生きる事こそが日本人の美徳である、とばかりに受け身な人々の生を一歩退いた視点で描いているような感覚を受けて、あーコレもまた被害者意識の強い過去の日本人映画なんだねぇ、と。それ、昔からなんか少しでも進歩してる?  この監督、『舟を編む』以降、随分とつまんない監督になっちゃった感じがして仕方ないんですけど。優等生的な映画を撮っていたいのかな?  対象から腰が引け過ぎてるんじゃないかなぁ。[映画館(邦画)] 5点(2015-01-04 00:26:07)(良:2票) 《改行有》

107.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 《ネタバレ》  内容的には前作が「なんじゃこりゃ」って状態だったので、今回は予め覚悟できてた感じで。  今回もまた神々の子の話なのにアメリカローカルです。「魔の海」って言ったってフロリダ沖でのお話し。地球の危機、人類の危機って言いながら、ごくごく狭い範囲で戦ってまーす、って状態は相変わらず。  ただ、今回の方が神様っぷりは激しく薄まりましたが、ファンタジー色は濃くなった感じ。ポセイドンのもう一人の子や、森を守る木に転生した少女、機械仕掛けの牛、海馬等々、視覚的に刺激を受ける要素が多くて退屈はしませんでした。タクシーのところはちょっと『ハリー・ポッター』の空飛ぶ車やバスを思い出しましたが。  でも、やっぱり色々出た後での今更感は拭えないんですよね。魔法のアイテムを手に入れるために旅に出る、そのアイテムを奪い合う、もう何度も何度も繰り返されてきた物語。  それにクライマックスのクロノス復活部分、もう一刻を争う状況なのにそれを忘れて再会を喜んでたら復活しちゃいましたっていうマヌケなパターン、ああいうのはもう無しにして欲しいところです。いや、クロノスが復活しないとクライマックス丸々飛んじゃうんですけど。  あと、パーシーが前作にも増して主人公の顔してないジミな感じになっちゃって。お前さんが英雄役でいいのかいな?敵やライバルの方がカッコいいじゃん、みたいな。  ここから更なる続きが見たい!ってほどのモノではなくて、前作も見たからなんとなく惰性で見ました、って状態ではあるのですが、予め作品の器のサイズを認識していれば、そう失望することもない、といったところでした。  もっともこの映画に(原作に、ではなくて)続きがあるとは思いませんでしたが。『ダレン・シャン』や『ライラ』『エラゴン』なんかの仲間入りかと思ってましたわ・・・。[映画館(字幕)] 5点(2013-11-21 22:26:54)(良:2票) 《改行有》

108.  パラノーマル・アクティビティ4 《ネタバレ》  TOHOシネマズ渋谷でタダで見たのですが(マイル貯めて一か月無料パスポートで。普段こういう映画、お金払って見ないわぁ。これまでシリーズ一本も見た事ないし)、帰りのエレベーターの中で見知らぬオバサマに「意味判りました?」って話しかけられて。  私は「うーん、あんまりよく判りませんでしたねぇ」って答えて。  でも、本当言うと別に判らないワケではなくって、判らせようとしてないだけだよねぇ、って感じで。だって、何か明確な真相があったとして、それを説明したところで面白くなるか?っていうとその逆でしょうし。これって、ただ意味ありげな映像や音で怖がらせたい、それだけの映画なんですよね?  で、だけど怖かったのは最後のオチのとこだけなんですけど、でも2つ、見て良かったって思った点があって。  1つはヒロインが可愛かった事。可愛いヒロインが動いてるのを見るだけで、とりあえず有意義だったりしますし。別に大した事が起こらなくても、ヒロイン眺めてれば間が持ちますしね。  もう1つはマイクロソフトのゲーム機、XBOX360の周辺機器キネクトのテクノロジーが判りやすく描かれていた事。赤外線センサーをあんな風に使ってるんだ、ってその技術に感心して。あれに比べたらソニーや任天堂は二周くらい周回遅れ状態ですね。  映画としては、まあ、ほぼコメディです。怪力おばさんの存在が力技過ぎちゃっててワリと台無しにしてる感じ?  でもヒロイン可愛かったからいいや。[映画館(字幕)] 5点(2013-04-30 17:22:56)《改行有》

109.  バイオハザードV リトリビューション 《ネタバレ》 巻き戻しによって前作のラストシーンに直結してゆく冒頭、前作のファーストシーンを繰り返す偽の渋谷のシミュレーションシーン。アリスが巡ってきた旅が、果たして本当だったのか幻覚であったのか(創作であったのか)、そしてその現実あるいは幻はアリスが見たのか、それとも他の誰か(たとえば観客自身)が見たものなのか。これまでの作品世界を不確実で曖昧な意識下に広がるものとして捉えた視点はとても刺激的で良かったと思います。『バイオハザード』という映画作品を、元のゲーム作品まで含めてメタ化してみせたような感じで。だけど、肝心の映画そのものは最早ネタも尽きて袋小路に向ってダラダラと進行しているようで。『エイリアン2』及び『4』からの安直な流用を軸として、限定されたキャラクターのみで展開する状態は、ひたすら内向きに矮小化してゆくばかりに思えてしまいます。この作品における世界はもはや両手の指に足りる程度の数のキャラクターのみで動いている訳で、そこには文明の終焉の恐怖や哀惜もなく、尽きる事の無き遊びが繰り返されるばかりのようで。その不確実で曖昧な世界において、ただ肉体の運動が実存を想起させる、みたいなアクション映画であるならば良かったんですけどねぇ、それにはもうちょっとアクションをキチンと見せてくれなくちゃねぇ。フェティズムが絶対的に足らんのかなぁ。この監督じゃあ仕方ない、って言わなくちゃならないのはツラいのよ。[映画館(字幕)] 5点(2012-09-19 20:31:25)(良:1票)

110.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 全国で六本木だけ限定でR-18バージョンだったりしますが、見たくもないモノがブラブラ映ってるだけなのでむしろ通常バージョンの方が幸せかもしれません。さて、映画の内容ですが、あまりに前作ありきな、もうありがち過ぎな定石を踏みまくるパート2モノなので、あーあー、って感じで。前作を見ている事が前提で、前作の物語をなぞり、前作のネタを反復し、前作をスケールアップさせて、だけど前作よりパワーダウンしちゃってる、という。明らかに映画全体の密度が低く、ユルい出来になっちゃってるのはどうした事でしょう? 海外ロケでカーチェイス&銃撃戦まで盛り込みながら、安い続編の空気がプンプン。思うに脚本が前作に比べてユルユルになってしまっているからなのでしょうね。記憶がぶっ飛び、結婚式に間に合わない!ってシチュエーションは一緒なものの、今回は新婦の弟が居ないとか、目覚めたら居たのが小さい猿とか、大変なコトが起こってる感が薄くなって(落ちてる指は大変な事なハズですが、何故かそこを流し気味にしちゃってて)。で、前作のようには散りばめられた謎も、その謎の回収にもあまり興味が湧かない上に脚本も上手く回収しようって気がない感じで。なので前作同様、エンドクレジットで全てが語られるスタイルを取っていますが、そこで出来事が全て解明されてゆく気持ち良さも前作には遠く及びません。前作でファンがいっぱい出来たので、ファンサービスで作られた続編といった風情で、前作を見ていればそれなりに笑えますけれど、もっとパワフルにガンガン攻めてくるような続編が良かったな。[映画館(字幕)] 5点(2011-07-01 21:37:09)

111.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 前作と基本的には一緒。ダラダラと退屈な物語が連なっているばかり。映画のベクトルがそれこそ壊れたコンパスのようにまるっきりキチンとした方向を示さず、各キャラの行動も思考もバラバラ、散漫な状態が延々と続くだけなのが私がちっともノレない原因なんだと思います。物語的にはもう続編と分ける必要なんてないじゃん、ってくらいに中身が薄くて、そこはキャラを楽しんでね、っていう事なんでしょうけれども、ちっとも楽しめない身にはツラいですわ。ジャック・スパロウってドコが一体そんなにイイわけ?って感じで。ちょっとオネエ入ってるヘンな海賊、って程度で。あと、前作で『レイダース 失われたアーク』に類似したポイントが幾つかあって、影響あるのかな?って思ったのですが、今作は明らかに『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』からの引用があったりして、『インディ』シリーズの影響が濃い映画なのだな、と確信。元ネタに比べたらちっとも面白くはないですが。ただ、単なるドタバタでもコメディ要素が増えて笑えたのと、スペクタクルな要素が増えたのと、敵御一同様が海の幸珍味三昧舟盛り状態なのがちょっとステキだったので1点追加、みたいな。キーラ・ナイトレイは前半ちょっとキレイに撮れてるかな?って思ったら、後半、お兄さんみたいに勇ましく(ゴツく)映っちゃってて・・・。いや、男装してるシーンでなくてフツーのシーンで。あーあ。[DVD(字幕)] 5点(2011-05-30 18:08:21)(良:1票)

112.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 『ヒックとドラゴン』は自然で効果的な3D、『トイ・ストーリー3』は必然性の薄い地味な3D、そしてこれはとにかく立体感を見せ付けるためのワザとらしい映像に溢れた3D。3Dも色々。これだけ目の負担が大きかった3Dは初めてです。闇の中の光がボンヤリ、何が映っているのかわからない3Dなんていうの、当然ながら頭痛誘発しますね。さて、映画は始まって15分くらいは楽しめました。雨のハチ公前の印象的なタイトルバック。その地下を舞台にした派手なアクション。でも、導入部だけで息切れしちゃったような感じで、話の本体はクラシカルなゾンビワールドで立て籠もりからの脱出モノ。今更、どこまで原点回帰しちゃうつもりよ?みたいな。孤立した刑務所への策もない無理な着陸の理由が、ただ生存者がいるからという行き当たりばったり状態な時点で、この映画、脚本ユルユルだわ、って感じで。結局はラストまで大袈裟な映像表現と大騒ぎな音響、だけど新鮮さ皆無な展開が続いてゆくだけの映画でした。一応、ゲームファン向けサービスのつもり、みたいな展開はありますけれど、『2』の時のジルに比べたら添え物程度ですしねぇ。アリスの迷走っぷりに象徴されるように、そろそろネタ切れなんじゃないかなぁ。いい加減、完結させてあげてもいいんじゃない? つーか、もういちいち次回作までストーリー憶えてられないって。[映画館(字幕)] 5点(2010-09-05 10:57:54)(良:1票)

113.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 『ヒート』の自家製劣化コピー。基本は同じだけど、色々とガタが来てるカンジ。全編、頭詰まりな構図(スーパー35撮りのせいでしょうが)に、揺れまくるカメラ、被写体の前にいちいち存在する遮蔽物。見づらいったらありゃしない。そしてそれは、この映画が何かを隠したいからなのかな?と思ってしまいます。隠す事で逆に観客に伝わるものというのもある訳ですが、この映画の場合はむしろボヤかしたい、曖昧にしておきたいという意図があるように思えてなりません。それは、この時代に犯罪者を英雄として描く事の難しさなのかな、って。正義も悪もない混沌ぶりを表現しようとしたのでしょう。「デリンジャーにも言い分はありますよ」みたいな。だけど、それによって視点の曖昧な、ボヤけた映画となってしまった気がします。そのボヤけさ加減がジョニー・デップ、クリスチャン・ベールという二人のメインの存在すらも霞ませ、むしろ見終わったらヒロインやらクールな捜査官連中やらが妙に印象に残ったって感じで。ハッキリとデリンジャーを悪として明確に描いた方が、幾らか良かったのではないでしょうかねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2009-12-14 18:20:44)(良:1票)

114.  ハンコック 《ネタバレ》 本来はスルー対象レベルの映画だったんですが、ミーハーな私としては生のウィル・スミスとシャーリーズ・セロンが見られる機会は外せない!と舞台挨拶の回を見に行きました。どうして面白黒人はサービス精神旺盛で舞台挨拶で暴走してみせますかねぇ? さて、本編の方は、ヘンな映画でした。コメディとして始まったクセに、普通と違う異端な存在である事の苦悩っていうヒーローものお得意定石パターンにハマり、ホカホカとヒューマンドラマの道を進むかと思いきや、突然意外な展開によって悲恋モノに突入、孤高のヒーローとして生きるのかと思うと、なんだか甘いオチを付けたりと、軸がブレまくりな映画。マーケティングリサーチでどんどんと変化してゆきました、って過程を見せられてるようなカンジ。結局ヒーローものの大前提である「普通とは違う特殊な人」っていうのは、どうしたってジャンルやドラマのあり方、物語の方向性を限定しちゃうワケで、このところアレコレと変化球が繰り出されてきてはいるものの、自分の中で何描いてたって所詮はヒーローものだからねぇ、というところに落ち着いてしまうのですわ。これもその1つ。上映時間が短いだけマシですか。スーパーパワーを持つ者ゆえの苦悩だったら『Gガール 破壊的な彼女』くらいの割り切りがあっても良かったと思います。[映画館(字幕)] 5点(2008-08-23 15:55:45)

115.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 あの時代をモロに生きた身としては、笑えないんですよねぇ。バブルの恩恵にはさして与れなかったけれど崩壊にはキッチリ苦しめられた訳でございまして、当時バブルの波の中で生きてたホイチョイの、バブルの夢よもう一度的な面があるんでないの?という意地悪な視点を持ってしまったり。無神経なWEB広告作って思いっきりユーザーから怒られちゃったりする時代の読めなさ加減も手伝って、ホイチョイが最早過去のものであるというのを図らずも表現してしまった映画と言えない事もないかも。さて、タイムトラベルものとしては、もっといっぱい伏線張って、いっぱい回収して欲しかったかな。脚本がかなり雑で、つっかえまくりな進行にはイライラさせられますし(100円玉や雑誌よりも携帯の方がよっぽど説得力ありそうなモンですがねぇ?)、クライマックス2回のアクションシーンのヘボさ加減は、もう少しなんとかならなかったの?って感じ。馬鹿げたラストシーンは(CGがガタガタ言ってますよ・・・)随分と無責任だなぁ、って感じ。ヒロスエは可愛かったけどね。[映画館(邦画)] 5点(2007-03-03 22:15:55)

116.  春の日のクマは好きですか? 《ネタバレ》 撮影が綺麗です。うっとりほれぼれするようなカメラと色彩設計。本当に韓国映画はテクニカルな面が丁寧。でも脚本は雑なのが多くてね、これもまたね。ミステリアスな設定を置いておく点は韓国映画でおなじみのパターンなのですが、ちょっと待っておくれ、そのオチはアリなのか?と。どこかで伏線張ってあったっけ?とDVDを早送りで二度再生し直してみましたが、見つけられやしません。そして事の真相は果てしなくキモい。アレは自分にはとてもでないけれどロマンティックには感じられません。もう一人のキーになる男の方もこれまた韓国映画毎度の事ながらウジウジと情けなく、せっかく前半のペ・ドゥナが綺麗に映えてる楽しいコメディが、後半でメタメタ。第一、真相の方にヘンにウェイトかけてしまっていて、肝心のドゥナ側のドラマが半端な印象になってしまっている感じがして物語ブレまくり。せっかくの素材と技術が勿体ない映画という印象でした。それにしても韓国映画見てるとどうしても「職業意識が薄い」「携帯マナーがやたら悪い」「男がウジウジしてる」って印象ばかり受けてしまうのですが、実際どうなんでしょ?[DVD(字幕)] 5点(2007-02-03 01:07:24)(良:1票)

117.  バンジージャンプする 《ネタバレ》 リ・インカーネーションの話として見るとどうも納得しきれない心地悪さを感じますね。そこにはファンタジーとしての視点がまるっきりありませんから。むしろ生まれ変わりはエッセンスと言うか言い訳のようなもので、同性愛の映画として捉えた方が自然なのかも。生まれ変わりの上での繋がりならば最後の二人の選択はないんでないの?って気がしてしまいますし。同性愛であればこそのラストという感じで。テヒがこの世の人ではない事を最後の方までハッキリと描かずにわざと隠してある構成になっていますが、そうする事によって(ラストにあくまでテヒの存在を大きくする事によって)同性愛映画としての色を薄めるような、言い訳がましさを感じてしまったり。まー、いずれにしろ私には感動できるようなモノではありませんでした。いっその事、コメディにでもしてくれた方がよっぽど楽しめたなぁ。結局のところ、どん詰まりの物語ですもんね。[DVD(字幕)] 5点(2006-12-07 01:24:13)

118.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 最近とんと映画に疎くなってる私はこの映画をタイトルから「カオス理論のバタフライ効果について実験的症例の如く物事を対比させて描く、ちょっと硬派な科学的映画」なんてイメージを勝手に抱いてました。そしたらぜーんぜん違うの。もうびっくり。「記憶が飛ぶって『タイムリープ』かぁ、いや違う、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)の『タイムマシン』の『オーロラの彼方へ』で結局『時をかける少女』だあ!」と。これがバタフライ・エフェクトって言われたら、んー、そうかなぁ?どちらかっていうとパラドックス&平行宇宙でないの?と。現実にはどう考えたって理論的にあり得ない、ファンタジーな物語でございました、って点でもう私の見当違いも甚だしい状態。そういう映画ならそういう映画だ、って最初から割り切って見てれば面白かったのにねぇ。まあ、設定に「えええ?」って箇所もあり(基本が変化構造なのに一部に円環構造が混在していて、一本の映画内に『ターミネーター』と『T2』の矛盾が放置されている状態)、そういうのはどうしたってツッコミ入れざるを得ない訳ですけども。だけど時間操り系の映画はドクが言ってたように「細かい事は気にするな」って見方がいちばんいいんです。牛丼食べようと思って間違えて茶道教室に入っちゃったよーな私が悪いんです。ええ。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-27 00:57:45)

119.  バットマン ビギンズ ヒーローものにおけるリアリズムについて、ちょっと考え込んでしまいました。コレでいいの?と。アクションシーンがあんまり重要視されてないような気がします。何しろ、激しく動きまくりでブレまくりのカメラワークによって、アクションの具体的な姿がちっとも見えて来ません。香港映画のアクションシーンとは対極にあるような、なんとなくイメージで見て下さいと言わんばかりの、気持ち良さの全く感じられないアクション。バットマンの全身像すらも最後までハッキリさせない描き方は、まるでヒーローものとしてのケレン味を意識的に忌避しているかのような状態。一方で、じゃあドラマとして面白いのかと言えば、ベースに存在するアメコミ設定と真面目に映画であろうとする「マトモさ」との間で齟齬をきたしているような違和感があって、なんだかぎくしゃくした映画だなぁ、と。そもそも、リーアム・ニーソンが出てきて、心の闇だの恐怖の克服だの言うの、もーいいですわぁ、お腹いっぱいですわぁ、って。ひつこいよ、クワイ=ガン・ジン、って。ハリウッドの役所広司かよ!みたいな便利屋役者モーガン・フリーマンも当然でしょ、みたいな顔して出てくるし。クリスチャン・ベールとマイケル・ケインのかけあいは面白かったので、そこだけが救いではありましたが(しかし、ケインは「デンジャラス・ビューティー」の時みたいなポジションで、いつオネエ言葉で話し出すかとハラハラしちゃったい)、全体的にはだるだる~。時計見て「まだあと1時間あるよー」みたいな。私としては、中身なんてなくても、カッコいい、スタイリッシュな映画にしてくれた方が、ナンボか楽しめるんですけどねぇ。使い古しの、他の映画でいくらでも見られるようなメッセージをリピートされても、ねぇ・・・。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-16 22:38:20)(良:1票)

120.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド これの先行オールナイト、ホームページ印刷して持ってくと先着順で無料で見られる、って事でタダで見させて貰ったんですよね。だけど、前の列のグループはうるさいわ、隣に座ったカップルのお兄ちゃんの方は口臭キツいわで散々。タダほど高いモノはないって実感。さて、映画の方はゾイドもびっくりなサソリマンが、がしゃんがしゃん!とCG丸出しで動くシーン以外には、意外と印象に残らない映画でした。頭カラッポにして楽しむ系だって事は判ってるんですけれど、前半のハイテンポな展開はともかく、中盤以降は前作に比べると普通な秘境ものアドベンチャーな画面が多くて。音楽もこのシルヴェストリより前作のゴールドスミスの方がずっと良かったなぁ。5点(2003-12-19 12:42:49)

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