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プロフィール
コメント数 365
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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1.  パッチギ! 《ネタバレ》 1968年の京都の朝鮮学校(高校)に通う朝鮮人(主に不良)と主人公の日本人高校生を含めた青春群像劇。高岡蒼甫は朝鮮学校の不良のリーダー役で、その妹が沢尻エリカで、その妹に主人公の塩谷瞬が惚れているというのが大枠です。前半、血の気の多い喧嘩シーンが延々と続き、泥臭さとコミカルな味付けなのですが、これがとにかく面白くなくてとても辛かったです。監督のアイデンティティというかこだわりの部分だと思われ、好き嫌いが別れるところでしょうね。後半は、それなりにドラマが展開されて、かなり持ち直しました。総じて、ふんだんに集めた若手の役者がきちんと演技をしていて好感が持てました。特に、劇中で高岡氏に孕まされる楊原京子(現:松永京子)は良かったですね。たぶん出演者の中ではもっとも美人なのですが、色々がんばっています。後で、テレビ朝日の深夜番組「虎の門」の「こちトラ自腹じゃ!」という井筒監督の映画批評のコーナーでフォロー役をしていた娘だと知り、懐かしく感じました。まだ、テレビが面白かった時代ですね。主人公の塩谷瞬はキュート。相手役の沢尻エリカは童顔で顔が小さくて、顔のつくりもちんちくりんなのですが、体がずんぐりと厚みがあって、そのアンバランスが面白くて魅力的ですね。いままで全然興味なかったですが。本作品は、在日朝鮮人社会を扱ってますが、作者らの懐かしき記憶、過去の風景をベースに、物語を膨らませたものであり、政治的な意味合いは希薄だと思います。時代設定が1968年となっていて、全共闘の学生運動も絡めていますが、熱病的な暴発も含めて人が持つエネルギーがテーマなのかなとは思いました。[DVD(字幕)] 5点(2024-04-14 17:30:49)

2.  ハロウィン(1978) 《ネタバレ》 作品としては、アメリカのホラーと思えないくらい、すごく・・・地味です。おそらく、後の商業化成功により、作品のファーストフード化が進んでいくのでしょうが、この時点では、超スローフードと言ってもいいくらいですね。惨劇が起こるまでの間を引っ張る引っ張る。殺人鬼周りについては、一人称視点またはそれに近いカメラ位置にして、殺人鬼の近影を避けるとともに、息の荒い呼吸音を強調することで、詳細不明でなんだかわからないけど尋常でない感じを演出しています。一方、被害者周りについては、窓の外などの遠景でストーカー的に殺人鬼を神出鬼没に登場させるなど、即時的、即物的な恐怖よりも、わけのわからない気味悪さ、不気味さに重心を置いているように思えます。その点、日本的なホラーにも多少近しいところもあるような気がします。殺人鬼が被っているハロウィンマスクもスケキヨマスクに似てなくもないです。ただ、最終的には、話にひねりもないですし、視覚的な刺激も少なく、カタルシスもなければ、後に引き摺る恐ろしさもないです。[DVD(字幕)] 4点(2024-03-05 18:46:30)

3.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 映像の面白さに飽きることがないです。出動した飛行機と上空からの大パノラマ、コクピット内計器類のこだわり、首脳会議の大円卓の無駄な壮大さなどなど。内容は、アメリカがソ連向けの核爆弾攻撃を誤って発動してしまい、アメリカ首脳部が大円卓会議を開いて、てんわやんわするというもので、大統領は、ソ連の首脳にホットラインで事態を伝え相談するも・・・というようなシンプルな筋書きです。役者達の演技が、必要以上にパニックに陥ってなくて、熱演なのだけれど、どこか事の重大さが実感できてないような感じがいいです。一言で言えばシニカルなブラックコメディとなるのですが、現実もこんなものかもと思えてしまうところに怖さがあります。終盤では、初代ガンダムのカイ・シデンのお気に入りで、幼い弟妹持ちの女スパイことミハルを思い出しました。案外ありがちな事故なのかも知れません。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-11-22 17:47:09)(良:1票)

4.  ハウス/HOUSE(1977) 《ネタバレ》 女子高校生役の池上季実子が、女子高校生仲間の大場久美子や神保美喜などを連れて伯母の家に遊びに行き、様々な怪奇現象に苛まれるというお話です。映画らしくない斬新な映像で、テンポがよく、面白いです。でもセットは安っぽくはなく意外としっかりとしています。池上季実子(当時18歳)の幼く甘ったるい女子高生役が、後年のちょっとキツイ感じのネーサン役になれていた身にはとても新鮮でした。終盤には妖艶な姿も見れて、そのギャップも良かったです。クンフー役もプリプリしていてよかったです(尻的な意味で)。[DVD(字幕)] 7点(2023-08-29 18:52:42)

5.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 イラクのバグダッドは関係ないようです。アメリカの砂漠をドライブしている最中に夫婦喧嘩をし、車を飛び出した太っちょな妻がたどり着いたのは、砂漠に建つバグダッドモーテル&カフェ。店主家族、従業員、風変わりな常連との交流を描くというもの。ゆったりした時が流れる中で、なぜに店主の黒人のおっさん(女)が、こうもヒステリックなのか?ハリウッド出身の絵描きの爺さん、いいね。[DVD(字幕)] 5点(2023-07-06 18:42:41)

6.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 四半世紀前にテレビ放映で見ています。その時の感想は「過去の母ちゃん、超かわいい、わー、きゃー、結婚してー」でした。再会を楽しみにしつつの視聴だったのですが、長く抱いていたイメージに比べると、随分オバちゃんっぽい感じでした。当時の劣悪な視聴環境と、若き日の審美眼の甘さのダブルパンチで美化されていたことは否めません。顔の輪郭や凹凸がはっきりすると微妙な間延び感があるのですよね。いやいや十分魅力的ではあるのですが。娯楽としてはシンプルで分かりやすく、完成度が高いと思います。中だるみなく楽しめます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-06-05 20:57:40)

7.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 予備知識無しで見ることができて、とても満足です。半ば過ぎまでは、タイトルと記憶喪失の主人公から考えるに、時系列がシャッフルされた断片的な記憶が徐々に繋がり、最終的に因果関係が1本に集約しナルホドと納得する「メメント」のような作品かなと思ってみていました。ですが、どうも違う要素が入ってきて「???!」。事態が飲み込めたのは、結構後になってからですが、ほどよい混乱の後の納得感が心地よかったです。あまり説明的にならないバランス感覚が素晴らしいです。切ないエンディングに「魔法少女まどか」のほむらを思い出しました。とはいえ、思いのほかサラリとしててこれはこれでいいです。障害者ケースが一番残酷なんですけどね。あれで踏ん切りが付いたのかも。[DVD(字幕)] 8点(2023-05-19 17:58:41)

8.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 時代を行ったり来たりして忙しい割に、単調なんですよね。PART1から4年空いた分の復習で、PART1の現代(今は過去)と絡ませてるのですが、実質的にはジャイアンみたいなのから雑誌を取り返すだけの話で、ジャイアン自体に華がないから。PART1に比べて疾走感、爽快感も不足気味。名作と聞いてBOXで購入したので、PART3もたぶん見るとは思いますが、そうでなかったら続きは見なかったでしょうね。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2023-04-29 17:01:06)

9.  薔薇の名前 《ネタバレ》 世間から断絶した修道院の禁欲世界。抑え込むからこそ、その裏側に渦巻き、蠢く欲望。およそ人間離れした異形の形相の修道士ら。その中にあっては、ショーン・コネリーが、思わずほおずりしたくなる愛玩動物のように可愛く感じられるから不思議。ディテールが醸し出す雰囲気は最高です。ただ、フィルムグレインがかなり強いので、明るい空や、全体的に白い靄がかかるシーンに切り替わったときの瞬間的広がり感・奥行き感が減じられるのが少し残念な気はします。修道院内のシーンでは、むしろ画面が落ち着いて良いのでしょうけど。お話しとしては、大して驚くところもなく、西洋版の犬神家(犬神家ほどの外連味はなし)という感じでした。[DVD(字幕)] 7点(2023-04-18 20:47:05)

10.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》 3時間弱の戦争大作映画。戦争大好きおっさんが主人公。主人公役は熱演だと思うのですが、いかんせんストーリーが単調で起伏がなくて、どうしても退屈になってきます。戦争のドンパチも当時の映像としては凄いのでしょうが、計算された構図で、どこか切迫感に欠ける気がします。このおっさんも威勢がいい割に、戦場で活躍してるイメージが薄いんですよね。映像が断片的で、戦いの流れが掴めず、勝った負けたもよくわからないまま話が進んでいくからでしょうか。[DVD(字幕)] 5点(2023-04-12 17:50:24)

11.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 ファンタジー作品だと思っていたのですが・・・軍と反体制ゲリラとの内戦の前線が舞台で、訳あって連れてこられた少女が裏世界にいざなわれ、行き来するという話です。内戦映画、ファンタジー映画は、それぞれ数多くあるでしょうが、双方濃密に描写した上で、融合させたところに新味を感じました。少女のみがファンタジー世界に落ちる構造は、小説「ふしぎの国のアリス」に近いですが、軸足をリアル世界に置いているところが異なります。ファンタジー世界をお花畑ではなく、虫や蛙、異形がうごめく陰鬱で泥臭く生臭い世界として描いていて、その過剰なビジュアルが面白いのですが、現実世界と絡み合ったときに、マジックリアリズムのような風合いとなるのもまた面白いです。展開は、ありがちの逆を行くことが多く驚かされるのですが、奇を衒ったようには感じられず、ごく自然な流れです。最後には複雑な余韻を残す、よく練られたシナリオだと思いました。今まで映画で見てきた鬼軍人の中でも結構レベル高いな、彼は。[DVD(字幕)] 10点(2023-04-05 20:39:26)

12.  バビロンの陽光 《ネタバレ》 フセイン政権崩壊3週間後。イラク北部のクルド人のお婆さんと孫息子が、戦地で行方不明となった孫息子の父親(婆さんにとっては息子)を探す旅に出るという話。北部の乾ききった荒れ地をヒッチハイクしてバグダードまで辿り着き、そこからバスで、父親が収容されているという南部のナシリア刑務所に辿り着くが、収容者の中に父親の名前は無く、行方がわからず。そこからは、どこそこの集団墓地を探せと言われれば、それ以上の情報がないので従うしなく、集団墓地をハシゴして探し回ることに。バビロンまで来るも、結局見つからず。といったような話です。実際に戦乱による行方不明者が数十万人いて、似たような境遇の遺族がたくさんいるとのことです。大きな感動はありませんが、荒涼とした大地と、そこで暮らす人々の営みが感じられて、途中であった人たちとの交流も描かれていて、悲しみだけで終わらず、しみじみとした味わいのある作品です。イラクには映画産業が無いので(監督の話では崩壊したとのことなので元は多少なりともあったのでしょうか?)、役者という職業も無く、演じ手は皆、素人から監督が選んだ人たち。この人しかいないだろうと思わせる人選と、自然な演技。見習いたいものです。映像特典の監督インタビューが興味深かったです。映画産業が崩壊したイラクでの撮影の苦労は、我々の想像する以上のものだったことでしょう。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-30 17:47:48)

13.  バス174 《ネタバレ》 元ストリートチルドレンの黒人青年が、ピストルを片手にバスをハイジャック、乗客を人質に立てこもった事件を扱ったドキュメンタリーフィルムです。人の集まるリオの街中で発生し、テレビで生中継され注目を浴びた事件。バスという前面ガラス張りの密室で起き、犯行の一部始終が映像として残るレアなケースで、これに、犯人の知人、人質、警察関係者のインタビューなどを適宜加え、事件の背景となる、著しい格差社会・差別社会と、警察の腐敗などを浮かび上がらせる手法です。それにしても、警察の下手の打ち方が頭抱えるレベル。ネタバレになりますが、犯人狙撃のチャンスをことごとくスルーした後に、無茶して人質に弾を当てたり、生け捕った犯人を、もみくちゃの中で首締めて殺しちゃったり。BRICsとか言われていますが、どちらかというと失敗国家ですね。なるほど、こういう社会なのね、オリンピック開催してる場合じゃないわと思いました。あと、ここからは勝手な連想ですが、日本のように島国で村社会を引き摺っていると、一人勝ちしない方がいいという感覚が働くものですが、大陸、移民国家だと、そういった空気は読まず、結果、著しい格差社会が、貧困層だけでなく、富裕層の命をも危険に晒すことになり、富裕層の自業自得と言えなくもないのですよね。とは言っても発展途上国の富裕層は、たまたま既得権益を保持しているだけの存在であり、イノベーションを生み出して社会に貢献するような能力は持ち合わせておらず、国民が豊かになれば需要が拡大し自分も豊かになるというサイクルとは無縁なので、ゼロサムの利益に既得権益層がしがみつき、社会が変わりようがないという途上国あるあるパターンがあります。ブラジルもそれを抜け切れていないのかなと。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-26 15:52:06)

14.  春にして君を想う 《ネタバレ》 アイスランド映画。大きく3つのパートにわかれています。(1)田舎住まいの独り身の爺さんが、娘家族の住む都会のマンションに出てきて暮らす。(2)マンションでは家族に疎んじられ、老人ホームに移り暮らす。(3)老人ホームでたまたま出会った幼馴染みと故郷の廃村に向けて逃避行する。(1)では、「東京物語」のような、田舎から出てきた老人が、子供家族に疎んじられる内容かなと思ったのですが、(2)で、いきなり老人ホームに場所が移り、今度は、老人ホームでの様々な問題を扱った内容かなと思ったのですが、(3)で、ほどなく、幼馴染みの婆さんと一緒に車を盗んで、故郷への逃避行に出発しロードムービーになるといった具合です。季節は春なのか夏なのか(邦題からすれば春なのでしょう)、雪や氷には覆われていないものの、樹木が育つ環境にはないようで、大地は草に覆われています。その草も、葉緑素が薄く、光が透過しやすいためか、蛍光ペンのように鮮やかな色をしていて、どこか寒々しい。海は荒く波しぶきを立て、大地に靄をもたらしていて、どこかシットリ、ヒンヤリ感があるとういう、独特の自然風土が面白いです。テーマを絞って、深掘りすることはないのですが、だからといって軽薄になることはなく、アイスランドの厳しい自然、辺境、最果ての土地が持つ寂寥感と相まって、渋くて深い味わいが得られているのですよね。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-26 15:40:06)

15.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 かつてヒーロー「バードマン」(バットマン風)として人気を博した老いた映画俳優が、ブロードウェー舞台劇に主演兼演出で打って出るというような話です。業界の裏側を見せ、かつ、劇中劇と劇中現実の境界を曖昧にさせるところなどは、「脳内ニューヨーク」の感覚に似てるかなと思いました。なにせ、男女ともに、個性と主張の強い、濃ゆい人だらけで、仕事がらみだけでなく、元妻、元彼女、現彼女、子供までが、関係入り乱れて応酬を交わすので、飽きる暇が無いです。場面が変わるところでも、映像処理で長回し的に繋いだことも、テンポの良さに貢献しています。プレ講演だからとアドリブで暴れまくる人気俳優、そいつが娘にちょっかいを出すなど、主人公から見て、かなりムカつく役をムカつく顔の人が好演(後で調べると、日本語も話せるナイスガイらしい、それだけなりきって好演してたということですね)。「バットマン」の映画を見たこともないし、マイケル・キートンを初めて見ましたが、前知識が皆無でもメチャクチャ楽しめました。随所で笑えます。[DVD(字幕)] 9点(2023-03-08 18:39:05)

16.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 結構最近の事故だと思ってましたが、月日の流れるのは早いものです。機長の英断により多くの乗客の命が救われ、機長はヒーロー、めでたしめでたしで終わったものと思ってましたが、まさか、裏側でこんなことになっていたとは・・・。この知られざる事実が、どうして詳らかになったのかと思ったのですが、機長自身による原作があるようです。和訳はされていません。未読です。テーマに対して素直で、余計な表現がなくて潔いなと思ったのですが、後でクリント・イーストウッドが監督であることを知りました。なるほど、イーストウッドらしい映画です。トム・ハンクスは実際に老けたのか、老け役だったからなのか、これまでとは違う感じでした。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-27 21:01:23)

17.  ハスラー 《ネタバレ》 続編の「ハスラー2」が、若き日のトムクルーズ主演で、一般大衆受けのする作品なのに対して(見てませんが)、本作は、随分と雰囲気が異なり、勝負師の狂気であったり、メンヘラ恋人の心の闇であったりが、あまり暗くなることなく、あっけらかんと表出していて(このバランス感覚が面白いなと思いました)、英語で表現するなら”perverted”、”twisted”、”crippled”、異常で、捻れていて、傷物の世界であり、続編に比べると大衆受けしそうにない作品だなと思いました。派手なアクションはまったくなく、ビリヤードのショットや、勝負師の表情を延々と映すなど、表現としてはかなりストイックです。9割方のシーンが屋内なのですが、60年代らしいモダンな雰囲気が美しいです。ポール・ニューマンは、まだ若く、渋みがなくて、薄っぺらい感じですが、そこがかえって役に合っていて良かったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:31:05)

18.  バトル・オブ・リガ 《ネタバレ》 珍しいラトビア映画。バルト三国のどこかくらいの知識しかありませんね。第一次世界大戦後、ロシア革命のさなかの1918年。ラトビアは独立を宣言していたようです(気づかなくてスマンm(_ _)m)。本作は、独立宣言後のロシア・ドイツ統一軍による首都リガへの侵攻を扱った作品のようです。主人公男性は、ラトビアの独立のために国軍を作ろうという運動家?で、婚約者との結婚を間近に控えていたのにもかかわらず、すぐ帰ると言って出征したまま何年も帰ってこず、婚約者女性がその帰りを待ち続けることになるという出だしです。(この出征の目的がよくわからない。)主人公がようやく帰って来たところ、婚約者の女は、言い寄ってくる金持ちの男もいるし、こんなに待たせるなんて愛してないに違いないなどと言い出して、ゴタゴタするという、どうでもいい緊張感のない話が続くのが前半です。後半は、ロシア・ドイツ統一軍がリガの街に侵攻してきて、雰囲気が一転、やっと戦争映画風になります。軍隊の体を為していないラトビア軍が敵う相手ではないため、政治家は住民に対してリガの街の明け渡しを説きますが、主人公男はこれに反発して、奇跡の大逆転ウルトラC作戦を考案。住民達も賛同して、命がけで闘うことに。続きは作品をご覧ください。全体的に絵作りはとても丁寧なのですが、映像が小綺麗すぎて、臨場感や切実感、躍動感が今一つ伝わってこない感じがしました。ヨーロッパは石造りの街というイメージがありましたが、木造構造物が混じった美しい街並みでした。特に木造の橋が美しく、これが爆破される映像は見ごたえがありました。一方、ストーリーは、悪いドイツをやっつけて独立を勝ち取るという単純な勧善懲悪で、深みが感じられませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-21 17:59:30)

19.  バッド・ジーニアス 危険な天才たち タイの天才女子高生が、カンニングでお金を稼ぐことを覚え、しまいにゃ、世界をまたにかけたカンニングにまでエスカレートするという話。個人的には、テンポが少し遅く感じて、いまひとつ乗り切れませんでした。カンニングというシンプルなテーマに焦点が絞られているので、展開がある程度予想ができて、意外性がないので、密度が薄く、テンポが遅く感じて、没入しづらいのでしょうね。作品を通して、社会問題が浮かび上がるとか、友人関係や、恋愛関係など、もっと深く描くとか、別の軸が絡んでくるような、もうひとひねりのアイデアがあれば良かったかなと思います。主人公の女性は、芯があってよいし、その友人も綺麗で華があっていいし、学園ものなので若い役者が多いのですが、さほどわざとらしくなることなく、よかったと思います。映像は全体的には丁寧に作られていて、洗練された今風の映画になっています。正直、もう少し、アジア的なカオスや、はっちゃけた感じがあってもよかったかもと思わなくもないです。どうせ大してリアリティーはない話なのですから。[インターネット(字幕)] 4点(2023-02-12 15:56:54)

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