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1. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 前半は、良質なサスペンス。善良な親子がとつぜん凶悪犯に目をつけられてしまい、人質になりながら国外逃亡を無理やり手伝わされる。
果たして親子は途中で殺されてしまわないか、仮に成功したとして無事に解放されるのか。先を読めない展開に目が離せない。
子供を守ろうとする父親(H.カイテル)と、イカれた犯罪者兄弟(クルーニー、タランティーノ)の熱演、掛け合いがすばらしい。
しかし後半は、話の趣が完全に一転する。人々が唐突に吸血鬼・モンスター化していき、ハチャメチャの殺しあいをするSFスプラッタホラー。
後半部分が非常につまらない。アクション、メイク、展開、すべてがチャチ。血しぶきや内臓が激しく飛び散るが、コミカルなメイクとノリのせいでグロくも怖くもない。
カイテルとクルーニーの熱演は後半部分でも素晴らしいが、逆に存在が浮いてしまっていた。
フィクションとはいえ、親子の命運がどうなるかハラハラして前半観ていたのに、SFになった途端どうでもよくなる。
途中からSFホラーになるような前兆は途中までまったく感じさせなかったが、ホラー好きが満足するような味変でもないので、斬新とも思わなかった。
史上最低映画と評される『死霊の盆踊り』でさえ見どころがあるだけにレビューしたら1点はつけると思うが、
この映画は前半の見どころ(ストーリー)を後半で完全に打ち消してしまったので、それ以下だと思う。
前半が8点、後半はマイナス8点。結果的に2時間が無駄になった。
20年近くJTNEWSでレビューしていなかったが、これは投票所に行かなくてはと思わされた内容だった。[インターネット(字幕)] 0点(2024-01-03 19:27:57)《改行有》
2. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 社会的なサクセスばかりで、自分の一番望んだものは失った不幸な主人公。時代に翻弄されても、走り続け、そのときを一生懸命生きることの大切さ。それぞれが独自に設定したゴールに向かって走る中、ぶつかり合ったときにどこまで相手を認められるか。あえて邦題を借りるなら、ダン中尉の「(あのとき助けてくれて)ありがとう」が真の一期一会の瞬間だ。目的地(生き方)に正解はないし、残酷な現実の前では意味が無いこともある。でもそこに向かって走り続ける尊さを、それとなく教えてくれる映画だった。[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2012-03-19 00:04:18)(良:3票)
3. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 救出後、ライアンが送った平凡な人生。それがいかに、この世に生まれた人間一人一人に当たり前の権利であるか、ラストの墓地シーンから、それがよく伝わってくる。だからこそ、大勢の命と引き換えに救われたライアンの、「私は本当にそれだけの価値があったのか」と激しく自問いする眼差しから、星条旗へとゆっくり切り替わるシーンは、非常に印象に残った。こういった切り口で反戦を訴えるのは、とても斬新だと思う。9点(2004-05-21 23:43:46)(良:1票)
4. ブルーウォーターで乾杯
それぞれに“過去”や悩みを抱えた登場人物たち。小さな舞台で展開する、数々の事件。それらを通して、全員の中で“時”が経過してゆく。オトナもしょせんは子供。オトナだって成長する―――――。そんなことを考えさせられる。人間ドラマのお手本のような作品。辛い事があっても「生きよう」という気持ちにさせてくれる。はじめて観て以来、ずっと心に残っています。映像よし、音楽よし、役者も素晴らしい。DVD探してるんですけど見つからないんですよね~。なんでこんなにマイナーなんだろ?10点(2004-01-22 15:30:09)
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