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1. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 四の五の言わずに元気になりたいのなら、おススメの映画。カラフルで、リズミカルで、そしてキュートで。主役のニッキー・ブロンスキーの可愛さと、彼女の本作への愛情が溢れており、微笑が絶えない。授業中、居眠りをしてしまうシーンは特に可愛い。思わず口ずさみ、踊りだしたくなるナンバーの数々は、単純に言って素晴らしい。
舞台版にはないシーン、曲があったり、ラストシーンでミス・ヘアスプレーになるのが黒人の女の子というのも舞台とは違うオチだ。映画版へ移行するにあたって黒人への差別問題をこのあたりで配慮したのかな、とも思う。1962年の設定で今から40年以上も前のことだけど「未だこの問題に何ら進展のないアメリカって国はどうなの?」と、楽しい映画でありながら、その脇でちらりと思う。
「自分が正しいと思うことは、多少の障害があっても信念を持って貫き通せ!」、「現実は厳しいものだから、せめて映画の中だけでも楽しく、夢を見させて」という、いかにもアメリカ的な発想に満ちた作品だと思う。いじわる役を演じたミシェル・ファイファーが美しすぎて、意地悪なんだけど、愛らしいのも高得点だ。[映画館(字幕)] 7点(2007-11-24 03:46:11)《改行有》
2. 北京原人 Who are you?
この映画は、映像技術がどうの、演出がこうのと、大マジメな観点で見るものではありません。「世の中には一歩間違えば、こんな不条理もまかり通ってしまうことがあるのだ」という哲学的テーマを読み取る作品です(笑)大の大人たちが何の疑問も感じず、反省もせず、「やっぱりおかしいだろう?おかしいよ!」と振り返ることも拒否してしまうと、こんな結実が待っているという、社会への警鐘を促した反面教師の映画なのです。この世にある玉石混交のアイデアは、必ずしも様々な意見の集約や、長い思考の果てに誕生したものではなく、ある種の「勢い」と「打算」によって生まれるものが時としてある。そうしたアイデア、企画に対して誰かがストップや疑問を投げかけないと、とんでもないことになる。社会に抑止力など期待しちゃいけない。止めるのは自分なのです。それをこの映画は強く訴えているのです(笑)1点(2002-08-21 02:13:20)(笑:1票) (良:4票)
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