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1. ムーラン・ルージュ(2001)
音楽も映像もハデな映画だけれど、だからといって好きなわけでもなく。 バズ・ラーマンが一時期もてはやされた後急速にフェイドアウトしたのは、やっぱりアダ花だったからじゃないかと。 「ロミ+ジュリ」のように既存のものを自分流に作りたいのだろうけど、舞台も歌も「借り物」じゃ凝っててもお手軽な感じ。 前売券についてたミニCDもすぐ人にあげてしまったし、好きな歌が使われて喜ぶ人ばかりじゃないのだよ。 仲間として登場する画家トゥールーズ=ロートレックのファンにも好かれにくい映画ではないかと思うし、洋楽やアート好きな人はかえって抵抗あるかも。 ニコールとユアンは歌がんばってるけど、ムーラン・ルージュ(赤い風車)にあわせて赤が基調なのも落ちつかず、デコラティヴで喧騒多き猥雑さ。 いつも地味なジム・ブロードベントの派手なジドラーと、「イヴェット・ギルベールが観客に挨拶する」をアレンジしたサティーンのポスターと、ティンカー・ベルみたいなフェアリーになって飛びまわる可愛いカイリー・ミノーグかな、好きなのは。 ムーラン・ルージュの名を知らしめたかもしれないけど、「ロミ+ジュリ」と同じ点にしとこ。[映画館(字幕)] 5点(2012-01-04 07:28:58)(良:1票)
2. ムーミン谷の彗星
「楽しいムーミン一家」の劇場版。「彗星」はTVシリーズの前段の内容となるため、映画での公開となった。原作の挿画にかなり忠実なキャラクターデザインによりトーべ・ヤンソンのムーミン初期作品がスクリーンに描かれ、ムーミン一家と主要キャラ(スナフキン・スノーク・フローレン・へムレンさん)の出会いと冒険が語られる。本では「夏まつり」まで登場しないミイも、スニフとともにムーミントロールと彗星を追う旅に出る。小粒でもピリリと辛く、物事の本質を突いてみせるミイはのんびりしたムーミンワールドのスパイスとして不可欠なのだろう。自由な旅人スナフキンは何も所有しようとはしないが、立ち去る時に心にしまっておくことで「世界はみんなぼくのもの」なのだ。彼の人生観は「所有することが幸せ」と考えがちな通常の価値観を軽やかに覆してみせる。作画もすばらしいが余白を残したウォーターカラーの背景画が美しい。[映画館(吹替)] 7点(2009-12-23 07:29:20)
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