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コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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21.  盲目ガンマン 日本の『用心棒』とかという映画をパクッて一発当てた奴がいるので、それならオレは『座頭市』をパクッてみよう、という趣向でしょうか。何も無理してパクる必要も無いと思うのですが。主演のトニー・アンソニーという人が、製作、脚本。要するにこのヒトの映画。彼が演じる主人公はもちろん盲目のガンマン(じゃなかったら、この邦題なんなんだよ)。勝新気どりで、盲目の演技もノリノリ、しかしそもそもなぜ主人公を盲目という設定にしなきゃならなかったのかは、正直よくわからんのです(まあ、とりあえず「パクる」という発想だけがあったから、としか考えられないのですね)。「盲目なのに強い」というエキセントリックな役作り、は感じられず、この主人公、普通に弱いのです(笑)。顔は、勝新というよりは、新日本プロレスの中邑真輔選手に似てなくもないし、特にクネクネしている時の中邑選手の感じに近いですね。盲目というハンデ以前に、いつもフニャフニャニヤニヤしているこの主人公、基本的に弱くって、何かにつけ敵にヤラレちゃう(これがまた、「股間に爆弾をしかけられる」とか「ヒモで手足を吊るされ上下される」とか、バラエティ番組の罰ゲームのようなレベルだったりするのですが)。ただし、この激弱な主人公も、ごく稀に巧みなガンさばきを見せたり、イザという時はダイナマイトで派手な戦いを繰り広げたり、とりあえず普通レベルにはマカロニ作品らしいサービスを繰り広げております。あと特徴と言えば、やたらハダカが出てくることですかね、出演した女性は基本的に全員脱いでるんじゃないですかね。女囚映画みたいなシャワー(?)シーンがあったり。あと、天下のビートルズから約一名、出演しているというのも(主人公の仕掛けた意味不明のトラップにより、パンティに目が眩んで命を落としてしまう!?のだけど)まあ、特徴と言えば特徴でしょうか。そういう、平凡な作品です(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-16 08:17:03)(良:1票)

22.  猛吹雪の死闘 監督・脚本:石井輝男、ではありますが、これは健全な内容の山岳アクション映画です。いや、むしろ過剰な健全さが何ともアヤシゲな怪作と言えるかも。宇津井健演じる主人公が、まさに山男の中の山男、健全過ぎるというか、空気が読めないというか、要するに、「これぞヒーロー」なのですね。かつて雪崩事故により恋人を失った主人公(この人、雪山で大声ばかり出しているので、雪崩もそのせいで起きたんじゃなかろうか、と思っちゃうのだけど、それはともかく)。故なくして宝石強盗の人質となってしまい、彼らの逃亡のため、決死の雪山超えに挑む、というオハナシですが。ただ、この主人公、非常に律義。たとえ強盗たちであっても、雪山ではとにかく人命第一。彼らを見捨てるなんてことは断じてしない。吹雪に遭難しそうになったら早速ビバークし、皆を眠らせず元気を出させるためには「さぁ、歌でもうたおぅかぁ」。とても人質の発言とは思えませぬ。いや、要するに、雪山の吹雪ってのは、強盗以上の難敵なんですな。雪山ロケが厳しい雰囲気をよく伝えます。そして、雪山での容赦ない格闘シーンの撮影。映画撮影はすなわち死闘。昔の映画って、みんな本当に頑張ってますよねえ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-01-22 22:30:50)

23.  モンスター・ホテル 《ネタバレ》 そりゃま、ドラキュラのおとっつぁんが娘のために命がけで奔走するクライマックス、ホロリと来ますよ。確かにホロリと来たさ。でもね。その奔走の理由が「娘とボーイフレンドを繋ぎ合わせるため」だなんて、ちょーっとオメデタ過ぎないですかねぇ。もし娘が原節子みたいに「ワタシ、お嫁なんか行かないワ」とか言って婚期逃しかけてりゃ心配もするでしょうけど。でもコレ、どこかの誰かさんが「ビビビ婚」とか言ってたレベルじゃないですか。父親って、そんなもんかい? それとも何ですか、今どきのオヤジは、娘の恋愛のために全面協力するんですかね(私には無理です!!!)。と取り乱すくらい違和感のあるオハナシでした。設定に似たところのある『塔の上のラプンツェル』の方が余程ピンと来る。多分この作品、オドロオドロしいモンスターたちを意識的に「いい人」に描こうとし過ぎなんじゃなかろうか。だからちょっと理屈っぽくなっちゃう。それに“モンスター”を中心に持ってくる以上、オドロオドロしさをどう醸し出すかも見せ場のはず、だけど残念ながら、モンスターたちの造形も、これだけの数を出すにしてはもうひとつヒネリが無く、特徴が薄い。そしてオドロオドロしさの代わりに、単純にオゲレツ描写に走ってしまう。発想の豊かさの点でやはり水木しげる先生は偉大だと感じた次第。 ま、でも、ホロリとは来ましたから。大いに笑わせてもらいましたから。手に汗握りましたから。つまり、愉しい作品でしたから。[映画館(吹替)] 7点(2012-10-02 23:05:15)

24.  モロッコ 《ネタバレ》 トーキー作品ですが、サイレント映画の香りがありますね。ときにセリフが抑えられ、そういうシーンでは「仕草」が生きてくる。仕草が生きるから、敢えてそれを断ちきる「カット割り」が生きてくる。移動を表現するカット割り。カット割りが生きてくれば、敢えてそれを断ちきらない「移動カメラ」も生きてくる。さてこの映画、「ロマンス」の映画、なんですかねえ。ワタシにはどうしても、「瘦せガマン」の映画、に見えて仕方がない。あのヘンな指のポーズ、お寒いと言えばお寒いですが(笑)、あのキザさも、瘦せガマンの裏返しに思えてしまう。男と女の瘦せガマン。2人の間には常に意地の張り合いみたいなものがあって、何となくすれ違ってしまう。「ラストシーンの素晴らしい映画と言えば、戦前では『モロッコ』、戦後では『第三の男』」などと紹介されているのを目にしたことがありますが、そのラストシーン。二人がいよいよ結ばれました、という終わり方じゃない。男の後を、女がトボトボと追う。砂漠を、無謀な軽装で、本当に追い続けることができるのかも判らないまま。これぞまさに、“瘦せガマン中の瘦せガマン”というべきラストシーンじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-24 01:51:18)(良:1票)

25.  モンキー・ビジネス 檻から抜け出したチンパンジーが、実験室にあった薬品を適当に混ぜ合わせ、出来上がったのは若返りの秘薬。しかもこいつを飲料水に混入してしまい・・・というワケで、収拾不能、ひたすらハチャメチャな、この映画。出演者たちの怪演、また怪演、カメラの前で展開されるのは、もはやほとんど“修羅場”と言えますね。チンパンジーや赤ちゃんの演技など、本来なら観ててもう少し感心するところなのですが、周囲の怪演ぶりに圧倒され、影が薄くなってしまうほど。いやあ、笑った笑った。ちなみにワタシもその昔、化学の学生実験で、実験後の薬品を適当に混ぜまくってたけど、何か役立ちそうなものを合成できたためしはありません(マネしちゃダメよ)。あと、この映画のケーリー・グラントの役作りは見事だと思います(こういう化学者に何となく憧れるのです)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-14 23:12:18)

26.  盲獣 乱歩自身、“吐き気を催すほど”と言ったという『盲獣』、その盲獣のオハナシかと思いきや、何と、モンスターペアレンツのオハナシでしたとさ。そんでもって、怖いおっかさんと、怖い憧れの女性との間に板ばさみになった、ダメ男のオハナシでしたとさ。変態映画のように見せつつ、この辺り(映画の前半)は、妙に現実的で身につまされる部分もあります。目の見えない変態男が、女性を誘拐してきて、ヘンテコなオブジェで満たされた倉庫に監禁、彼女をモデルに「触覚の芸術」を作り上げようとする、という変態的なストーリーの中において、彼をサポートするおっかさんの、旧時代的かつ健康的な姿がかえってアブノーマル。変態の中においては、正常こそが変態とも言えますナア。ところで、船越演じる変態男、粘土コネコネしながら、「いままでにない彫刻ができそうなんだ~」とか、しきりに彫刻、彫刻、って言ってますけど、アナタが作っているソレは、「彫刻」じゃなくって「塑像」ではないでしょうか。ま、それはさておき、映画後半は、変態というより退廃路線を暴走していっちゃいますが、だんだんおかしくなっていく主人公の女性の姿に対し、妙に淡々とした彼女の独白が重なり、「アンタ、冷静なのか忘我状態なのか、どっちなんだよ。そもそもこのナレーションって必要なの?」と思っちゃうのだけど、しかし一方で、この異常な映像と淡々としたナレーションのミスマッチが、不気味さを醸し出しているのも事実。この淡々としたナレーション、お昼のワイドショーの「あなたの知らない世界」の再現VTRを思い出させます。ああコワ。[DVD(邦画)] 8点(2010-03-24 22:17:03)

27.  盲獣VS一寸法師 本作には無数の差別的表現が含まれておりますが、作品の変態性を尊重し、そのままDVD化します、ってな感じですかね。妄想炸裂、インディーズ魂あふれる一本。と言えば聞こえは良いけど(良くないか?)、ま、正直、安っぽいです(ビデオ撮影で、画質も、何だかなあ)。無理やり2本の小説をごちゃまぜにし、一本で2度おいしい、という仕掛け。実に無理やりで、そこがまた珍味。プロには出せない素人役者の妙味も見逃せない(大根とも言う)。そしてシメは、やっぱり丹波ですか。やっぱりね。って納得するなっての。ミゼットレスラーのリトル・フランキーさん、この後、亡くなってしまいました。合掌。[DVD(邦画)] 6点(2009-12-29 04:08:33)

28.  萌の朱雀 西吉野村。現在では五條市に編入されました。梅で有名な賀名生地区、一度は観梅に行きたいと思いつつも遠いのでまだ行けてません(ついに春が来たとばかり、毎年梅ばかり熱心に観に行ってたりする)。五新鉄道。五條と新宮を結ぼうという、トンデモない鉄道計画、こんなの出来てたら、世界遺産に認定されたかどうか? 工事跡が映画の中で印象的に登場。映画では鉄道の代わりに国鉄バスが走ってますが、今では我らが奈良交通がバスを走らせているらしい。なお、この路線の傍には、日本最長路線である「八木駅~新宮駅」路線が走っており、ウチの親が最近、コレで本宮まで行ったけど、意外に快適だったとか(私は本宮~新宮間しか乗ったことありませんが)。映画に出てくる光景の中では、洞川温泉が懐かしい。二度行ったことがあるけど、うち一度は新婚旅行。海外か国内かなんて聞かないでよ、県内旅行なんだから(笑)。・・・・なーんてことはすべて、この映画には実はあんまり関係なかったりするのです。もっと普遍的な、何か。いや確かに明らかにこれらの実在の場所や史実と重なる部分はあるのですが(しかも奈良県が一生懸命「奈良の映画」として持ち上げてたりするのですが)、もっと、どことも知れぬ舞台、いつとも知れぬ舞台の映画、ですね。登場する素人の出演者がこの上もなくイイ味出してて、まるで関西電気保安協会のCMみたい(みたことない人はHPで確認してください)。で、豊かな自然と、その自然の一部であるようなイイ味の地元民の皆さんの中で、プロの役者たちが、明らかに作り物である“演技”を繰り広げる。その間の溝は決して埋まることがありません。映画のストーリーとしてのドラマの外側に、「映画を作る」というドラマが、はっきり描かれる訳ではないけどはっきり感じ取ることができる、そこから生まれる不思議な感慨。ああ、そういう手があったのか、そこからこんな不思議な感覚が生まれるのか。物語が終わり、映画の製作が終わっても、この自然と、この人々の生活は、存在し続ける。しかも実は意外に近くにあるんだ、同じ県内なんだから。やっぱり、いつか、行ってみよう。[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-08-07 01:10:05)(良:1票)

29.  殯の森 奈良県は「天国にいちばん近い都道府県」なのか? ちなみに私も奈良県在住ですけどね。あくまでフィクションとは言え、前半における老人たちの表情はまさに実生活のナチュラルさ。後半、森の中を彷徨う二人の姿、それはフィクションとしての物語なのだけれども、森はそれを圧倒的に包みこみ、もはやそこは、フィクションとドキュメンタリのはざま。生きることとは「人とのつながり」、であるならば、その二人の姿は、生と死のはざまでもある。我々はカメラを通じ、そこに同席し、森を共に彷徨い、森の底に沈みゆく二人の姿を見守る。いやあ、気色悪いんだ、これが(笑)。「映画とこうあるべき」という観点からは、少し外れた映画、いわば「はざま」の映画、かもしれませんけどね。観終わったときに感じる“居心地悪さ”を、不愉快に感じるか、観てよかったと感じるか。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-17 11:47:57)

30.  モスキート・コースト 初めて“独りで”観に行った思い出の作品。ですが実は「当時、あんまり話題にならなくて、誰も誘えなかった(私一人、観たい観たいと盛り上がってた)」という事の裏返しなんですけどね~。ピーター・ウィアー監督は、前作『刑事ジョン・ブック/目撃者』で、現代文明を拒絶する人々、アーミッシュを取り上げてましたが、今作では逆に、科学技術を信奉する変人発明家が主人公。前作ではまだ若干ヒーロー色の残っていたハリソン・フォードがユニークな役作りでこの変人役に挑戦しております。この主人公もまた、現代社会から距離を置いた特異な存在、映画において現代社会を相対化し批判的に眺める存在である点は、前作のアーミッシュと同じとも言えます。彼は雇われの身でありがら、雇い主の要求に応えず自分の発明に没頭。資本主義に対して批判的、米国社会を憂いているが、購入しようとしたテープが日本製と知ると「国産品を出せ」と怒るあたりを見ると、愛国者には違いない。父なる国を愛する余り、その現状に耐えられない彼は、自分の理想実現のため、全てを投げ出しジャングルへ移住。家族もこんな親父によくついていく。食器洗いの最中に引越しという突拍子の無さにも、妻は笑顔で帯同する。さて、いよいよジャングルに移住した一家、親父の発明品の数々に囲まれた、理想の村をここに実現していく。この辺の描写は、「本当にこんな事実現できるの?」というツッコミは抜きにして、「発明」なる香具師的イメージが生み出すファンタジー世界、ユーモラスな味わいがあります。密林の中の巨大冷蔵庫。ちょっと“フィツカラってる”映像ではありませんか。しかし、“宗教”あるいは“銃(武力)”といった外部からの侵入者の前に、理想世界は挫折していく・・・。主人公が忌み嫌った「押し付けがましいアメリカ国家」、しかし結局は彼自身が家族にとって、その「国家」と同じ存在になっていく。父権を乱用し、意志を強制し、仲間を野蛮人呼ばわりし、果ては息子を裏切りもの呼ばわりする・・・。映画のラスト、主人公の息子の独白は、父を愛し、父を受け入れ、その上で「僕の世界は広がった」と語る。つまり、我々もまた、父なる国家を、その欠点を認た上で愛せよ、そして視線は自国に偏ることなく世界へ向けよ、ってな感じのメッセージ、ですかね。まさかこの息子が父と同じ“インディ・ジョーンズ”になっちまうとは、当時想像もしませんでしたが。[映画館(字幕)] 9点(2007-10-21 09:09:57)(良:2票)

31.  モンスター・パニック 子供の頃は、本作のラストを称して「エイリアンよりもスゴい映画」と呼んでいたこともありました。ああハズカシ。まず冒頭、ボロ漁船の網に半魚人がひっかかるという、上々の滑り出しに膝を打つ。こいつは素晴らしい、ノンキ過ぎるぜ。この田舎じみたノンビリムードこそが、安っぽい恐怖映画ならではの、独特の不気味な雰囲気を醸し出します。恐怖映画をパロって我々をニンマリさせてくれた『スクリーム』という映画がありましたが、さすがにこの雰囲気だけは真似することができなかった。この素朴で長閑な不気味さの中、暗躍するエロ半魚人ども。やがて祭りの最中、半魚人の集団が襲いかかる大パニックならぬ小パニックのクライマックスへ。いやあ。ヒドイ映画だ。好きだなあ。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-09 21:43:21)

32.  無問題(モウマンタイ) これはすばらしい! この陰影に富んだ映像! 華やかな映画スタントの世界を一歩離れれば、パッとしない薄暗い日常、しかしそこには必ず微かな光が射している。この陰影に溢れた世界、そこには男の孤独があり、男の哀しいサガがある。まさに一大映像叙事詩と呼ぶに相応しい映画ではなかろうか。オカムラサンの明らかに不必要で過剰と思われたセリフ、これだって実は、ここでは必然性を得ているのだ。そう、このダサさこそが本作の命。モテなくったっていい、オクテだっていい、ダサくドン臭く、しぶとく生きて行こうじゃないか。ほろ苦く、切なく、そして闇の中でキラリと光芒を放つ、愛すべき作品である。え?そんなに褒めちゃっていいのかって? 無問題、無問題![地上波(字幕)] 8点(2005-08-23 23:23:16)

33.  もっとしなやかに もっとしたたかに 妻に逃げられた亭主役を演じれば古今無双、右に出る者も左に出る者もいない、奥田英二(瑛二)。いや、さすがです。エッチシーンをあれだけヘタクソっぽく演じられるのも、かなりの演技力と見た。さて、この映画で描かれる三角関係、いや、その三角の辺が完全には閉じていないような、奇妙な関係、それを通して、この映画は何がいいたいのかというと、要するに「男ってのは、アホだ」ということですね、これは・・・。ラスト、少年がラジコン飛行機の真似をしてると、飛行機はあえなく墜落。母はタバコを燻らし、悠然とそれを見守る。この少年もいずれはアホな大人の男性になって、奥田英二の二の舞になるんでしょうなあ、きっと。いやあ、他人事ではない、切ないのう。[地上波(字幕)] 6点(2005-08-12 00:18:01)

34.  モンタージュ/証拠死体 《ネタバレ》 ラスト、犯人に捕らえられ、あわや拷問にかけられそうになる主人公! いや~、よく警官隊の救助が間に合ったもんだ。・・・っちゅうか、よく場所がわかったなあ。第一、何で隣の建物から救助に来るの? → つまりですね、ワタシが思うに、救助に来たウォシャウスキーは、ギリギリ間に合ったように見せてますが、実際にはとっくに現場に駆けつけてるんですよ、おそらく(夜も明けてるし、彼が真相を掴んでからかなり時間が経過しております)。で、まあ主人公も恐喝に荷担するヒドイ奴なのでちょっと懲らしめてやろうと、脇でこっそり眺めてたんでしょうなあ。このラストはきっとそういう意味だと思います、というのはウソですが。さてこの映画、展開に関しては大体予想通りのアリガチなサスペンスではあるのですが、どこかちょっと静かな、孤独感みたいなものが漂っており、乱闘シーンにおける「痛み」の描写ともあいまって、なかなかエエ感じの雰囲気もあります。ラストのエプロン姿など、ちょっと泣かせるではないですか・・・。[地上波(字幕)] 7点(2005-04-02 14:03:39)

35.  モータル・コンバット2/魔界来襲 相変わらず、何だかワケがわからんのですが、何となく判るのは、どうやら、人類の運命ってのは、ものすごーくしょうもない事に左右されてるんやなーって事で。判らんと言っても、ストーリーはめちゃくちゃ単純。キタナ姫が誘拐された!助けに行かねば、とテクテク歩いてると、時々敵が襲って来て、戦ってこれを倒す。これの繰り返し。前作からはスケールダウン。CGキャラはやたら早く倒される。経済的! 例えば、荒野で突然、巨大なCGモンスターに襲われるシーン。腕に変なメカ取り付けたにーちゃんにポカスカ殴られただけで、あっというまにやられちゃう。モンスターを倒したのを見て、味方のオネーチャンはほっと安堵の表情を浮かべるが、見てる私はそれ以上にほっとする。何しろ、あんな出来の悪いCG、長々と見せられちゃたまらんもんね。そういや前作にはクリストファー・ランバートが出てたと思ったが、どうやら気のせいだったらしい(笑)。その代わり、おお、ブライアン・トンプソンが出てるじゃないの、いやあ御無沙汰してます(←知合いじゃないっての)。というわけで、アクションシーンをぼーっと眺めて楽しむ、環境ビデオのような映画です。しっかし、世の中、運動神経のいい人っていっぱいいるんだねえ、としみじみ思うのでした。4点(2004-12-02 23:43:41)

36.  モータル・コンバット(1995) あっはっは。全然わからん。もともとゲームなの?知らんもん。どしたらいいの? ま、いいや。格闘シーンを楽しめばよい映画なんでしょう。ふむふむ。敵のキャラ、やられるシーンだけ見ると、どいつもこいつもメチャ弱いぞ。あっけなくやられすぎ。おーっと、味方もやられちゃった(相手は四本腕の五郎さんとかいうヤツ)。すると敵の首領のシャン・ツン、「貴様の魂はもらった!」。で、やおら目ん玉に魂(?)を吸い込んじゃう!それを見て「ノ~!!!」と叫ぶ主人公の一人!何だか恥ずかしいシーンだぞ。 それからこの映画、全体に格闘シーンが何だかトロいんじゃないですかね。何しろこっちは、日頃からプロレスみて目が肥えてるんだからなー。そんなんじゃあ、ストーカー市川にも勝てまい。ふっふっふ。いやいやでも、後半は格闘シーン良くなってきました(ホッ)。なかなかのもんです。でもシャン・ツンっちゅうヤツ、偉そうだった割に意外と弱かったなあ(がっくり)。最後にやっぱり、登場人物たちに訊きたーい。「アンタ達、一体、何者なんだよ~」 背景がわからんと、つらい。6点(2004-11-24 00:48:17)

37.  モハメド・アリ かけがえのない日々 これは観てて大興奮してしまいました。アリ vs フォアマン戦を前にした当時の熱気というものがよく伝わってきて、観てる方としても十分温まった頃に、ついに試合開始! 試合のヒトコマヒトコマをもっともらしく解説していくのがいいですね。とにかくこういうのに弱い!つい真に受けてしまい、アドレナリン噴出しまくり。「キンシャサの奇跡」一点に絞りこんでいく構成が大正解です。そして敗れたフォアマンもちゃんとフォローしてるのがさらに好感持てます(確かこれが唯一のKO負けですね?)。後の対猪木戦は茶番扱いで完全に無視されてますが、気にしません。私はG馬場派ですからね。ふふ。8点(2003-12-13 01:51:42)

38.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 私の職場には人間離れしたゴジラフリークの先輩がいまして、コレを引き合いに出して「○○対△△ってタイトルの場合、勝つ方の怪獣の名前が先に来るんだよ」と、基本的な事を教えてもらいました。いやあ勉強になるなあ。語りつくされた事かもしれませんが、ゴジラの造形が本当にスバラしい。いい顔してるね。不気味な山がのしかかってくるようなゴジラの描写、そしてダイナミックな名古屋城破壊シーン! モスラ成虫とのバトルも手に汗握る凄まじさで、ストップモーション撮影かと思ったよ(それくらい不自然だった、と言いたい訳ではない)。後半はモスラ幼虫が親の仇ゴジラへ毒霧ならぬ糸吐き攻撃! なんだモスラって親より子供の方が強いのか、と子供心にも釈然としないものを感じたのでした。今にして思えば、ゴジラに慢心があったのではないかと。7点(2003-11-02 00:38:50)(笑:1票) (良:1票)

39.  モダン・タイムス もう文句無し、大好きな映画です。とりあえずこれだけ言わせて下さい。先日、4歳の甥にビデオで見せてみたんですがね。まあ4歳児にはわかりにくい部分もあるので、私が活動弁士の役をつとめたわけですが。何と、画面を正視できないくらい腹抱えて笑い転げてるんですよ。時空を超えた笑いといいますかね、世紀を越え、国境を超え、世代を超えても、チャップリンの笑いは伝わってるんだなあ、と、何とも感動した次第です。10点(2003-07-20 09:49:56)(良:4票)

40.  モンタナの風に抱かれて ムツゴロウさん火遊びの巻!ってな感じの内容ですが(何のこっちゃ)、あまりにも雄大な大自然は、感動するなんてレベルを超えて、思わず笑ってしまうほどすごい。空撮なんかも多用して、存分に堪能できます。ムツゴロウさん役の(だから違うっての)レッドフォードも、『ナチュラル』を思い出させるクサい役づくりで、大自然に負けないイイ味出してます。ちょいと切ないけど、心和む映画です。8点(2003-06-28 01:23:08)(笑:1票)

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