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1. ラストエンペラー
史実物として考えたら賛否両論があるかもしれないけれど、これぞ映画であり一度は見ておいて間違いないくらいの稀有なる作品だと思う。西洋人からみた中国の神秘や憧れといった一種の東洋趣味が目立つものの、それがかえってこの作品のスケールや映像美につながっているように感じる。特に紫禁城での壮大なロケシーンは圧巻。CGなどのVFX技術が発達しても、実写のリアリティには遠く及ばないことを教えられる。音楽もそうだし照明や衣装小道具、ロケハンも職人芸だ。 実際の史実からは「?」と感ずる部分も多い。しかし外の世界から見た近代東アジア史の映画はそう多くないので興味深いです。数奇な人生を送った愛親覚羅溥儀の物語は西洋人には全体像をつかみにくいかもしれないけれど、ナレーションも無く淡々と進行する流れが逆に彼の人生を象徴しているように感じました。 印象的なシーンはいっぱいあったけど、オープニングとエンディングはそのなかでも強烈だった。良い悪いではなく、ただただ「凄い映画」ですね。[DVD(字幕)] 8点(2005-04-17 05:42:40)
2. ラッシュアワー
なかなかどうして、意外に良いコンビじゃないですか?少なくともオーウェン・ウイルソンとのコンビよりは好きだなあ。 さすがにジャッキーも寄る年波には勝てないのか、それともハリウッド的映画制作がそうさせるのかは分からないけどアクションは控えめです。控えめなのはいいとしても、カットを細かくしすぎです。ジャッキーのアクションは長回しで見せてこそ凄さが分かるのにぃ。 最大の見せ場は博覧会場での落下。久々の大落下アクションで、ここだけは見逃せないですね。普段は地味なおっちゃんにしか見えない領事役チー・マが意外にハマってたなあ。クリス・タッカーのマシンガントークに辟易する人がいるのもよく分かりますが、寡黙なジャッキーとのコンビとしては良い狙いだったと思います。あとは脚本をがんばってほしいですね。撮影がアダム・グリーンバーグ、音楽がラロ・シフリンというのが好印象(笑)。6点(2004-10-03 09:20:10)
3. LOVERS
《ネタバレ》 「十面埋伏」なる原題から、コテコテの武侠モノを想像していたら、あれ??完全な恋愛モノではありませぬか。しかも、三角関係でその三人ともが悲恋に終わってしまうという何ともやるせない物語。 チャン・ツィイー、ちょっと前までは中国の農村地帯にいる小姐で等身大の女の子といった風情が魅力的でしたが、もうすっかり貫禄まででてきましたね。彼女のファンなら必見でしょう。 物語は、クライマックスにあたるはずの飛刀門VS朝廷征伐軍との決戦が描かれなかったために、尻切れとんぼになってしまいましたが、人間の情のせつなさを感じさせるラストが深く印象に残ります。もし、故梅艶芳が予定通り出演していたなら全く違うラストになっていたでしょうね。 LOVERSという邦題もそうですが、何かとHなシーンが満載です。金城武も劉徳華もイチャイチャしまくり!この映画を見て「ああ、チャン・ツィイーが乱れていく!!!」とか「ぬ!私のアンディと抱き合うとはチャン・ツィイーめ!!!」と、私情丸出しにもがき苦しんだファンは相当多いだろうと推察します。もっとも、金城さんは相変わらず演技に華がないなっていう感じはしましたが、後半の真剣になった「愛のまなざし」はかなり良かったです。 ラストはウクライナで撮影したのでしょうか、猛烈に寒そうでしたね。あれだけの寒さを感じさせる映画ってあまりないかも。 というわけで、悲恋物語としては良い作品だなって感じました。観客がそれぞれのキャラクターに感情移入できるという点でも興味深いです。個人的には長年想い続けた恋人を失い、心中を選んだにもかかわらず生かされてしまった劉徳華の役柄が印象深いです。 余談ですが、この映画を見て往年のファミコンゲーム「銀河の三人」を思い出した人は相当なマニアです。[映画館(字幕)] 7点(2004-10-02 08:31:59)
4. ラスト サムライ
下積み経験四十余年。もうじき定年を迎えられるボブ・福本清三先生にこの10点を捧げます。彼こそLAST SAMURAIです。10点(2004-01-15 18:07:23)
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5 | 15 | 12.71% |
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6 | 24 | 20.34% |
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7 | 34 | 28.81% |
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8 | 22 | 18.64% |
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9 | 5 | 4.24% |
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10 | 7 | 5.93% |
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