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性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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1.  リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 この作品から伝わってくることは主に「オレ(デパルマさん)は怒っているんだぞ!」ということではないでしょうか。 …怒っている場合でも、作品として提供するとなると、そこには「オレの怒り」以外のものが注入されてエンタテインメントとして完成されていなければ、非常に痛いことになってしまうなあというのが「リダクテッド」ではないかと。 オレの怒り、それをモロに出しすぎ。 なんというか、作品としての「深み」に欠けるように私は思いました。 他人の怒りをそのまま見せられると、なんとも言いようがありません。 「そうですかあ…あなたはそんなにお怒りになっているんですね」終わり。 デパルマさんは、映画がエンタテインメントでなければならないことをちゃんと知っていますけれども、今回はそういうものは無視しました。 私はやはり映画として不特定多数の人に提供するのであれば、オレの怒りはもう少し抑えてもらいたかったと思います。 また、呼ばれもしないのによその国へ武装して乗り込んで強姦殺人をするということについて、「あの状況では仕方がなかった」とか「レイプについてはなんとも思わない」とか「殺したことだけが悪い」とかいうふうな感想を抱いてしまう一部の男性観客もいるようですから、そこまで作り手の狙いを外したおかしな感想を抱かせるということは内容に問題があるのであり、作品の作り方にももう少し工夫が必要ではないかと思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-19 18:08:25)《改行有》

2.  リアル・ブロンド 《ネタバレ》 「フルメタルジャケット」以来パッとしないままオヤジになっていくであろうマシュー・モディン主演作です。 「みんなそれぞれ無いものねだりをしている」的なことがテーマです。なおかつ「もしもそれが手に入ったら、〝本当は求めていたのはこれじゃなかった〟ということがわかる」みたいな展開です。「リアルブロンド」とはまさに、昼メロ出演中の友人が夢見ていた女性のはずなのに、手に入れたらできなくなったという、映画のテーマそのままな意味です。 正義の実現された社会を求めるマシュー・モディン(中出ししても妊娠しない女性も求めているというアホ)、イヤらしくない男性を求めるキーナー、素の自分を愛してくれる男性を求めるモデル、それらはみな無いものねだりということになっています。 けどもまあ、みんな落ち着くところに落ち着いていきます。全体的にユルい作品なので、これといった文句を言う気力も湧いてきません。 最後におばあさんの犬が戻ってくるのは、求めずに待てば訪れるという意味なんだろうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-29 18:25:59)《改行有》

3.  リベリオン 《ネタバレ》 なかなかがんばっているところもあると思います。 エミリー・ワトソンを使うとかその使いどころもツボを心得ていると思います。 ただ、この作品でとても苦しいのは「無感情」を映像で表現しなければいけなかったことで、そこはちゃんとできているとはいえないです。小説やマンガならなんでもないことでも、人間を写すとなると、「無感情」を描くのはほとんど不可能に近いことなのでしょう。 重要なテーマとして選択の問題があって、「無感情=平和」を選ぶか「感情=戦争や犯罪のリスク」を取るのかということですが、ここのところが追求しきれていないと思います。これこそが最も深いテーマであるべきで、残る作品にしたいならアクションに割く時間と労力を振り分けてでもそこを追求したほうがいいです。見ている誰もが「ふと、考え込む」くらいに。アクションなど添え物にすぎなかった「ブレードランナー」のカルト的栄華しかり、です。 そこんとこの手抜きが、イマイチこの作品を軽いものにしてしまっていて、B級でも「ブレードランナー」のようなカルトファンはつかないだろうなあ、などと思います。クリスチャン・ベールは独特の暗さがあってなかなかいいです。カレにこういう孤高なイメージは当たっていて、その後に演じた多くの暗い役柄にもつながっているように思う。白人で瞳がダークカラーの俳優さんはトクしている気がする。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-11-24 22:30:02)(良:1票) 《改行有》

4.  リング0 バースデイ 《ネタバレ》 「2」に比べればよっぽどマシでした。なるほど「予言」の監督さんですね。「予言」は悪くなかったです。 たぶん…監督さんは…仲間由紀恵を使わなければいけないことにさんざん苦しんだでしょうねえ。彼女もがんばっていたし、撮るほうも工夫をしていましたけど、しょせん「仲間由紀恵」ですから。 こういうホラーの主役に「仲間由紀恵」。よりによって、明るい日本元気な日本の旗印となっている彼女です。どういう配役じゃ。 どっちかといったら、麻生久美子でしょう。暗さは充分だし、全国的にはまだメジャーとはいえないし。ただし、受け口で顔が細いため長髪が似合わないという致命的な欠点が。 全体的には悪くなかったです。努力のあとがうかがえます。 しかし、貞子=仲間由紀恵。やっぱり無理です。 あとなあ、スーちゃんが拳銃を握って走っているほどミスマッチな画もないですよね。 スーちゃんのような純日本人体型の女性にはこの役はムリ…。スーちゃんにダークカラーのパンツスーツはダメです。スーちゃんが紋切り口調で話すのもダメ。なぜここにスーちゃんをもってきたのでせう。 ラストの一工夫も良かったと思います。努力賞、でもキャスティングがダメで賞。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-24 13:47:19)《改行有》

5.  リング2 《ネタバレ》 衛星で流しでもしなければ金払ってまで見るつもりはなかったのですが、衛星でたれ流しているのをエアチェックしてだいぶたってから見たという横着をしてもまだなにか損をした気がするリング2。 ひどいといえばあまりにあまりなリアリティ無視の姿勢が…すんごく気になったです。 専門家でも当事者でもなくなおかつ超無愛想な中谷がずんずんといろんなところに顔を出しても当然という有りえなさ。ここまでされると~やっぱホラーはリアリティですから。 有名な役者を極力使わないでリアリティを出すという姿勢はわかるが、中谷とか松嶋とか真田とか使っちゃってるわけですから、そこに柳ユーレイ他のあまり知られていない役者を用意したってさ、「中谷が何かしている」「松嶋が何かしている」の間にはさまっちゃ意味ないじゃないですかあ。まー前作だってそうだけども、結局問題ビデオのブキミさで押し切った感じですよね。 全部見るには見ましたけどすごい脱力感です。こんなんでいいのか。ダメだやっぱり呪怨の1作目みたいなものにもっとがんばってもらわないと。[CS・衛星(邦画)] 2点(2009-09-21 15:48:17)《改行有》

6.  理由(1995) 《ネタバレ》 映画というものの宿命であるが、ヒジョーに残念なのはアールが無罪放免になった時点で1時間8分経過だという事実が観客に与える影響で。 1時間8分で終わるワケがないということで、残り時間から想定されるその後の展開の予想がついてしまう。これは致命的だ。そして、予想を裏切ることなくまじめに話は進む。 つまり1時間8分のところで事実上サスペンス映画は終わっているようなもので、その後は消化試合のように眺めるのみ。 死刑囚どうしの取り引きという、あっと言わせるアイディアはなかなかいいと思うし、去勢されたことをラストで知らせることで、精液の件から保安官らがアールの犯行であると確信していたけれど表沙汰にできなかったこともはっきりする。 しかし、経過時間が原因でオチ割れしてしまうということがいかにもどうも納得が行かないというか、それだけの作品だといえばそれまでだが、もうちょっとなんとかならんもんかと思いました。時間シャッフルしかないかもしれない。エド・ハリスの凶悪犯はちょっと驚き。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-03-26 19:26:44)《改行有》

7.  リトル・チルドレン 《ネタバレ》 すごく疑問に思いますが、ボイスオーバーで丁寧に登場人物の気持ちを説明する必要があったのでしょうか。どうなんだろうこれ。なにか観客をバカにしているような気もする。 ボイスオーバーを全部やめてみたら、もっとミステリアスな感じになって質が上がったのではないかしら。 なかなか良く出来ていますし、俳優陣も女優は有名どころが2名出ています。が、男優はほぼ全員無名。 私は思うのですが、ケイト・ウィンスレットが出ると彼女の迫力にノックアウトされて逆効果になりやすいのではないでしょうか。あんまりにも存在感がありすぎるのです。 ジェニファー・コネリーだってじゅうぶん印象的な女優なのに、ウィンスレットと一緒に出てしまうとすっかり霞んでしまうというこのていたらく。バランス的には、ウィンスレットを出すのなら「アイリス」のように回想場面とかに短時間程度にしておかないと、こういうふうに全部食われてしまって「ウィンスレット以外何も残らない」という悲惨な状況に。 内容は…不倫を実行するまでの物語配分が短いので「非日常」というふうに捉えにくいかなと思います。それになんたってウィンスレットですから…何をやっても不思議ではない気がしてしまう。 不平不満を解消するために違う生き方を求めても、結局は新しい人生でまた不平不満にまみれた生活をすることになるのだよ、という話だと思います。サラだって、あの大きな家に越してくる時は、ブラッドと駆け落ちを決めた時のように幸せいっぱいだったはずですから、駆け落ちしたらしたでまた不平不満に満ちるのです。現状を変える努力をしないで新しい人生に乗り換えるのは単なる無駄といいたいのでしょうたぶん。 サラが求めるような絶対的な幸せなんてものはないのかもしれません。そこで思い出すのは変態ロニーのママのことです。息子は変態で治りません。彼女はそのことをわかっていますが、変態有りのまま息子が今より幸せになれる方法はないものかと、あきらめないで探します。絶望はしないのです。 息子の変態をどうにかしようとじたばたしたり、泣きわめいたりすることよりも、「それ込み」でより良い状況にならないものか、と行動にうつすのです。とてもとてもすごいことかもしれません。 さて変態夫を持つサラは今後、このママの生き方を学ぶのが良いでしょう。不平不満が他人を動かすことは決してないということなのですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-15 18:00:37)《改行有》

8.  リービング・ラスベガス 《ネタバレ》 原作者のオブライエン氏は非情にマジメな性格だったのだと思う。 彼の遺書ともいうべき「リービング・ラスベガス」のベンがそうであり、映画化決定後に「ちゃんと」自殺しているところからそう思う。 この「マジメさ」というのはとても「アメリカ的」なマジメさで、ヨーロッパにもアジアにも存在しない感じがします。「バカなマジメさ」「ウブなマジメさ」とでもいうのだろうか。 どうあっても酒がやめられないことがわかっているので、どうせなら積極的にこの肉体を酒に呉れてやろう、酒のせいで社会的に葬られたのなら、肉体的にも酒に滅ぼされてやろう…というようなマジメさです。約束どおり最後の瞬間までボトルをあおります。マジメです。 そして、この「アメリカ的なマジメさ」はベンのみならず、オブライエンの創造物であるセラもそうなっていて、彼女はとても「マジメに」売春をやっています。客の財布から札を抜いたりしませんし、まっとうな男性を間違えて誘ってしまったときは、直ちに謝ります。 この二人に足りないのは「ずるさ」とでもいいましょうか。とてもマジメに生きているけど、結果的に「社会のゴミ」的存在になるのです。ゴミ同様に、どこに行っても掃き出されるのです。 作者は、「ゴミの気持ち」「ゴミの主張」「ゴミの死に様」を書いてみたのではないでしょうか。そういう表現もありだと思います。でも、彼がずるいと思うのは1人で死ねないところですね。 可愛くて心優しい娼婦に最後を看取られて死にたかった…ベタな男の願望がまんま出てしまったところがNGです。傷ついた娼婦と心を通わせでもしなければ死ねない、というのがオブライエン氏の本音なのでしょうが、女はそういう都合に合わせて存在しているわけではありませんから、現実の世界では。 なので、私はこれはベンの妄想の世界と解釈しています。セラという名の売春婦と出会ったかもしれない、でも、彼女が情をかけてくれて、面倒を見てくれて、最後を看取ってくれたというのは願望で妄想です。自分が死んだあとも、愛していたと言って泣いてくれたらいいな、です。 リービング・ラスベガスは中野翠が絶賛していたために長いこと見る気がしませんでしたが、べつに見なくてもよかったような気がしますやっぱり。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-08 16:07:25)(良:1票) 《改行有》

9.  リサイクル -死界- 《ネタバレ》 パン兄弟はもう相当やばいかもしれない。 私はこれを見て、パン兄弟を見捨てる一歩手前まで来てしまった。 なんじゃこりゃ。 で、メイキングでパンのどっちかが「幽霊の出る映画は、一部の人にしか関心をもってもらえない。もっと多くの人に関心をもってもらいたいので、〝捨てたもの〟という普遍的なテーマなら…」なんて言っているのをきいて原因がわかりました。アホかおまえらは~。なんつーイージーな方向性だよ。 これではっきりわかるようにパン兄弟はCGに頼ってはいけないのである。むしろ極力使わないようにするべきなんである。そしてまた、〝幽霊〟を捨ててはいけないのである。 パン兄弟の魅力は、身近な恐怖、なのだ。ありえないファンタジー世界を体験したいなら、誰でも別の作り手の作品を見るだろう。今から「ファンタジー職人」になろうったって、それは絶対にムリ。ムリといったらムリ。 彼らは幽霊職人に徹するしか生き延びる道はないというのに、全然わかっていないようである。香港に育てば色んな可能性があるように勘違いしてしまうかもしれないけど、それは違う。 内容については…あまりにお粗末なストーリー、少女が登場してすぐにオチ割れしてしまう底の浅さ、さらに驚かせたつもりかもしれないけどそれほどのものでもなかったラスオチなど、誉めるところがほとんど無い…。「捨てられたものたち」というテーマも、私にはそれほど身に詰まされて迫ってこなかった。それを言いたいならもっと良い別のアプローチがあったろうに。 パン兄弟はやばい。[DVD(字幕)] 4点(2008-11-29 16:36:42)《改行有》

10.  リーピング 《ネタバレ》 前振りとヒラリー・スワンクにすっかり騙されて、期待して見てみたのがマチガイだった。 ヒラリー・スワンクが出ようが、やっぱり映画は作り手が問題なのだ。1に監督、2に脚本、3に製作と編集、俳優なんてのは10位以下である。ああ、しょうこりもなくまただまされてしまった。お金返して。 こんなにノレない宗教映画ははじめて見たような気がする。 登場人物の誰一人として現実味が無く、ヘイブンに着いてからは「科学」の「か」の字もカンケーなくなって、ひたすらオカルトに一直線。 なんにもコワくないので無理にでも恐怖を盛り上げようと、音などでスワンクを驚かすこと度々というお粗末さ。 それぞれのキャラクターの過去のエピソードとて、取ってつけたがごとくで何の関心も持てない。 少女のオチが割れたとて私はなんの感慨も浮かばなかった。エンディングが「ローズマリーの赤ちゃん」であろうが、これっぽっちも感心などせぬ。 どうしてこんなにつまらないんだ。こんなに退屈な宗教映画もない。…彼らはマジメすぎたのか?[DVD(字幕)] 2点(2008-07-17 19:28:29)(笑:1票) 《改行有》

11.  隣人13号 《ネタバレ》 ・監督のセンス・力量は確かである。音楽やカットの多さでごまかさず、ずばりを映し出す手法には自信を感じる。人物描写にも手を抜かず、ヤンキー一人一人に対しても存在感を吹き込んだ。 ・沈黙したまま数秒以上経過させるなどの演出を多用したことにより、冗長さを感じさせる。テンポの早い場面と、静止場面のバランスがあまり良くない。 ・グロ・スカトロ場面の思い切りが良すぎて残念。 子供の虐殺場面により、海外での公開は望めないこの作品。しかし、監督の並々ならぬ才能を確実に示している。だから、スカトロ場面が残念なのだ。宮崎勤事件以来、悪評高まったグロ・スカトロ系のとんでも映画との違いを示しにくくなってしまう。 「隣人13号」がその手のとんでも映画と同じなのかと聞かれれば、誰でも「それは違う」「なぜなら有名俳優が出演しているから」と言うだろう。けれど、小栗旬や中村獅童を知らない観客が見たらどうだろう。グロ・スカトロ以外の描写がいかに優れていても、とんでも映画との違いを説明するのが難しい。この監督に、日本では珍しいセンスを認めるからこそ、私はグロ・スカトロからは手を引いてほしい。井上靖雄はリドリー・スコットではないので、アンソニー・ホプキンスやジュリナン・ムーアを起用することができないのだから、同じくらいにグロい場面を撮ったときでもそこには決定的な違いがあるということを意識しなければいけない。「貴族の芸術的お遊び」と「特殊な愛好者向けの供給物」という違いが。 もうひとつ、過去のいじめられっ子の怨念を昇華させ、現在のいじめられっ子へ救いと問いかけを投げ、現在のいじめっ子に対してはある種の脅しとなり、過去のいじめっ子の良心を問うという映画の目的が明確すぎる点。 例えば、「麻薬はこんなにおそろしい~ドラッグの恐怖」という中高校生向けの啓蒙映画があったとしよう。そこにはどれだけの芸術性があるだろうか。「飲酒運転の恐怖~飲んだら乗るな」はどうだろう。「悲惨ないじめ~見て見ぬふりはやめよう」とか「みんな同じ人間だ~手を取り合って」とかいういじめ撲滅啓蒙映画があったらどうだろう。 目的が明確すぎるということは相対的に芸術性が落ちるということなのだ。 だから「昇華」を目的に作品を作るのは私はあまり感心しない。これはなかなかわかってもらいにくいことだが。 今後におおいに期待する。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-16 15:02:35)《改行有》

12.  輪廻(2005) 《ネタバレ》 これがあの「呪怨」と同じ監督さんの作品? 個人的には期待はずれと言っていい出来だった。私は「呪怨」には感心していたんだ…。 何が決定的に違うかといったら、強いていえば「語りすぎ」であろうか。 「サービス過剰」が顔を出して来た。 この映画の中で、観客の想像力で「その先」「その裏」を読ませる場面がどれだけあっただろうか。 「見せすぎ」である。 パン兄弟といい、ホラーでメジャーになった後の作品というのは、「見せすぎ」に流れがちなのか。 ともかく、「呪怨」の監督さんの作品としては、がっかりする作品であった。 キャストでは、意外にも出番もセリフも少ない椎名が存在感あり。この人はセリフが少ないほうが目立つようだ。あんまりしゃべらせないで、置いておくだけで「目力」を発揮するという、おもしろい俳優さんだ。 さて、問題の優香であるが、清水監督が本作に優香を使ったというその意味を考えてみたい。 事務所力とか業界政治とかいうものがもし無かったとしたなら、優香を主役に据える意味はひとつしかない。「鈍重」である。「鈍重」の効果は、「主人公の感情が観客に容易に伝わらない」である。私はずばり監督はこれを狙って優香を配したと思う。 演技巧者でない、という特色はもちろんであるが、優香という人の「鈍重」さは、なにより皮膚の厚みにある。 どんなに撮影用の特殊なメークをしていても、主役を張るような女優さんの肌というのは、普通はもっと薄く、興奮すれば容易に顔が赤くなるのが普通だ。優香はそうではない。 優香の皮膚は、厚い。興奮しても、決して顔や首に血管が浮き出たり透けて見えたりしないくらいに厚い。よって普通は主役を張る女優さんではない。 が、本作で優香を使ったことにより、清水監督は、一個しかないオチへ観客をミスリードするためのある程度の効果は上げた。あくまでも「ある程度」。次作に期待。[DVD(邦画)] 5点(2007-06-22 12:42:18)(良:2票) 《改行有》

13.  理想の結婚 《ネタバレ》 脚本構成がいかんと思う。 まず「ロバートの地位に対する危機」がストーリーを転がす第1動機であるから、その「失ってしまうかもしれない色々なもの」をある程度の時間を費やして納得のいくように説明してくれないといけない。そうじゃないと、ロバートが地位を失うことの〝大きさ〟が分からない。妻との生活がどの程度重要なものであるかも、「すべて妻のおかげです」とかセリフで説明したからそれでいいってもんじゃない。 ゴーリング邸でのゴタゴタの一夜はなかなか面白いが、ここらへんから「もしかして主人公はアーサー・ゴーリングだったのか?」という気がしてくる。 そういえばロバートというのは簡単にだまされたり、信じたり、前言撤回してしまうバカなやつ、ということになってしまっていて、人物が妙に薄っぺらい。それなら、ジェレミー・ノーザムのような濃い俳優さんを配しないほうがよかったじゃないか。 アーサーが主人公なのか、という目で見直すと、メイベルとのやりとりなどは、面白くなくもない。 「理想の夫」などという原題より、「ゴーリング卿の多忙な日々」というほうが内容にぴったりくると思う。 ジュリアン・ムーアはなかなかパンチが効いていたが、見ていたら松坂慶子を思い出してしまった。 味があったのは、ゴーリング邸の執事のフィップです。もうおじいちゃん執事なんだけど、主人が身づくろいを終えた後、自分も鏡をのぞきこんだりしてるところがなんだか可愛い。ゴタゴタの一夜の原因をつくってしまったのも、ただ主人に忠実だったというだけで、愛すべきキャラです。 この作品を見て確信したことがひとつ。「傲慢と偏見」のエリザベス・ベネットは、若い頃のミニー・ドライバーならイケたに違いない。 非常にゆるーい映画なので、とんでもなく暇だけどあんまり頭を使いたくない、という時にはいいかもしれない。[DVD(字幕)] 4点(2006-11-26 14:52:07)(良:1票) 《改行有》

14.  リクルート 《ネタバレ》 パチーノが出ているというのにどうしてこう緊迫感が足りないのかと思った。(ゴッドファーザーの見すぎか) このお話では、パチーノが「悪者」であったことがはっきりした時点で観客は「衝撃」を受けなければいけないのだがそういう気持ちにはあまりならなかったのだった。そうすると、他に見るべきところも特にないのだった。なので見たことも忘れていた。 それと、死ぬ気で挑む訓練風景に、色恋を出すのはやっぱりウザいので訓練に集中して見せて欲しかった。あちらの男女っていつもいつも色目を使って異性を釣り上げるのに余念が無いけど疲れないのか?訓練中でもそちらに精を出すことは忘れないほど異性への欲求が強いとは恐れ入る。 サル顔のコリンはやっぱりダメだ。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-30 23:13:38)(笑:1票) 《改行有》

15.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 美しいモンタナの自然に兄弟の生い立ちにレッドフォードの抑えた演出。これに登場人物の死ときたら、ウルッときそうなものだが。ところがどっこい、なんかこう、不発弾という言葉が浮かぶ。なぜでしょう。それは、この原作じたいが、兄の「言い訳」のために書かれたからじゃないかしら。「賢く美しい弟が居たけれど、若くして殺された」ていうだけの話だが。それを自伝に書いてしまうのはもう、「罪滅ぼし」としか思えないんだな。この弟っていうのは、依存症体質で、もはや自力ではやめることができないほど酒とギャンブルにのめりこんでたわけで(正規の仕事に就いているのに昼間から酒飲んで原稿書き)、兄貴はそれをわかってたはずだ。アル中もギャンブル中も、もうこうなると入院するとか隔離しないと更正できないんだわ。それでこの兄貴の腰の引けていることといったら。弟のために何をしたというのか。「何もしていない」「ほっといたら死んじゃった」このことに対する、壮大な「言い訳」として書かれたとしか思えないこの原作、これでは泣き所もなければ「心に残る名シーン」もないはずだ。主人公が自分で書いてるんだから、自分に都合の悪いことは全部カットしているだろう。本当は、もっと弟が死ぬまでに色々あったはずだ。死んだあとも、兄は一生「弟が転落していくのを傍観していたこと」の罪の意識に苦しんだはすだ。だから、あんなきれいな終わり方じゃなく、「苦しむ兄」とか、「弟の真実を知る兄」とかを入れないと、ドラマとしては「不発」なのだ。第三者でなく兄本人が書いた原作であることが、映画としての「限界」だったと思う。ブラピは「スパイ・ゲーム」の時と全く同じ演技だった。弟体質の彼はいいとして、なぜ兄がクレイグ・シェーファーじゃないといけないのか分からなかった。太ってるし、ストーカー顔だし。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 21:56:31)

16.  リアリティ・バイツ ほのかな期待をズタズタにされて金返せと叫ぶク○映画。「90年代のアメリカの若者の実態」を描く?それなら「お行儀が悪くて自己中心的で自分だけが頭がいいと思いこんでてだから自分は社会的にいい思いができるはずだと思いあがってて努力とか勤勉という言葉を知らない親がかりのお子様」ってことなんですね。それならそれでそういう姿を描いてくれてもいいが、もっと厳しい目で描く必要があるでしょう。「どうだ、こいつら甘ちゃんだろ」ってさ。ところが、傍若無人な彼らになんの罰が下ったか?何もない。この作品は彼らに現実の厳しさなんてひとつも教えてない。こんなものを「悩める若者の姿」とか言うな。まあ、カントクが自ら出演して喜んでるような若造なので、むべなるかな。こんなもの賛美するならば、努力と勤勉と辛抱を重んじる日本人としては0点をつけるしかない。[DVD(字幕)] 0点(2006-03-12 15:45:14)

17.  霊 リョン 《ネタバレ》 ストーリー頼みで演出はテキトー。テンポが悪いし、無駄なシーンが多く、撮り方は全体的にTVドラマのようだ。怖いかといったらほとんど怖くない。霊らしきものがあまりにもハッキリと出てきてしまうので、「そうですか、撮影中なんですね」といった感じしかもてぬ。ヒロインは木村佳乃似であるが整形(鼻付近)の感もあり。お母さんはあまりにもハマっていてなかなかのものだった。ストーリーはまあまあなので違う監督さんが撮ったらそれなりになったろうに。[DVD(字幕)] 4点(2006-03-04 22:34:39)

18.  理想の恋人.com 《ネタバレ》 このキャストでここまでダメダメ感を出すとは逆にすごいかも。ダイアンレインが主演なら「ユーガットメール」のような楽しく上品な大人のラブコメかと期待していたら、脚本も演出も編集も全部ダメ。特に脚本のお粗末さには恐れ入る。ロブライナーとかエフロン姉妹にあこがれている製作陣が、真似をしてはみたが、モノマネにすらならなかったという結果に。このテの映画で大外れは少ないと思っていたが、ここまで外されるとは。なんとか作品として成立させようと必死の演技が、すべて無駄になり悲しみのダイアンレイン。豪華キャストでダメダメ感を出し切ったトンデモ映画。[DVD(字幕)] 4点(2006-01-29 18:13:49)

19.  リディック 《ネタバレ》 詰めこみすぎ。悪くはないけど良いとはいえないなー。ほんとは3部作とかにしたかっただろう。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 19:30:48)

20.  利休 《ネタバレ》 1にリアル。2に美しい。勅使河原って、何かの家元?「美」である。 秀吉が顔を赤く塗って、金粉まではたいていたのは本当の話らしい。ものすごい顔だ。 救いのない話であるなあ。しかし、「偏屈」を「美」として撮ろうという発想はよい。 日本人が、宗教以外の信念で殉死するのは利休が最初かなあ。「わび」は宗教とはいえないように思う。死んでも曲げない。普通に考えたら「偏屈」。芸術家なら「自己の信念に殉じた」。 山口小夜子が怖すぎる。 [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-09 22:09:32)《改行有》

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