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プロフィール |
コメント数 |
372 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://camuson.exblog.jp/ |
自己紹介 |
自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。 もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。 |
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1. ルワンダの涙
《ネタバレ》 公立技術学校に英語教師としてルワンダにやってきた英国人青年の目を通して、まずは校内での平和的な交流が描かれますが、フツ族であるルワンダ大統領の暗殺を機に、フツ族によるツチ族の虐殺が始まり、これまで親しく接してきた友人が虐殺加害者に変貌する様、虐殺を前になすすべのない国連軍が難民を見捨てて撤収する様などが描かれて行きます。主人公も残るべきか撤収するべきか決断を迫られます。虐殺者達はもはや民兵ではなく、フツ族一般民衆が鉈や棍棒を持って、ツチ族をなぶり殺している状況で、狂気の沙汰ではあるのですが、種族団結の高揚感を共有するための行為として瞬時に一般化されてしまう、恐ろしくも、不思議な感覚に捕らわれました。あり得ることだなと納得できるリアル感がありました。虐殺を生き残り、九死に一生を得た人たちが、スタッフとして製作に関わっていることが、作品のリアリティの獲得に大きく貢献していると思われます。[DVD(字幕)] 8点(2023-06-16 18:37:37)
2. ルムンバの叫び
《ネタバレ》 冒頭、死体となったルムンバが、語り部となっているのですが、何が何やらで、わかりづらかったです。死体からはルムンバの特徴である眼鏡が外されてしまっていて、顔もはっきり写されないので、後に出てくるルムンバと同一人物だと気付けなかったし、そもそも、なんの前触れもなくいきなり死体がナレーションを始めるとは思わないので、ただのナレーションだと思ってきいていました。作品を見終わって、いろいろな知識が得られた後に冒頭のシーンを振り返れば、演出としてけっして悪くはないと思えるのですが、もうちょっと、わかりやすいうまいやり方があったかなと。ルムンバが殺害された翌日には、土に埋められた死体は掘り起こされ、硫酸で溶かされたというエピソードがあるそうで(wikipedia調べ)、もともとそういう知識がある人が見ればまた違うのかとは思います。現地人による、いろいろな政党、政治勢力があり、権力争いをしているという構図が描かれています。100年ほど前に国王が暴虐の限りを尽くしていたことを考えるに、独立前なのに、それなりに教育が行き渡り、そこそこ民主化が進んでいたのだなと言うのが率直な感想です。主人公を演じた役者は、眼光鋭く、弁も立ち、写真で見る限り、本人に似ているようだし、適任者だったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 17:25:31)
3. ルーム
《ネタバレ》 前半は母親が5歳の息子を利用して犯人を欺く脱出作戦を計画し、母息子協力して実行。脱出が成功するかどうかのサスペンスとしてのドキドキ感があります。後半はガラッと毛色が変わり、脱出後の母息子の生活に焦点が当てられます。息子が、少しずつ外の世界に慣れていく一方で、母は、PTSDに苦しむことになります。女性にとって、10代後半からの7年間、犯人の性奴隷として生きることはあまりに苛酷で、失ったものは大きく、心に重大な傷を負い、精神が不安定になるであろうことは、想像に難くないところ、母への事件についてのインタビューの不躾っぷりが、あまりにひど過ぎて(それをきっかけに母の精神が病んでいく)、今ひとつリアリティが感じられませんでした。そんなわかりやすい話にしてしまっていいのかなと思いました。また、本来の怒りの矛先であるはずの犯人に関する情報が、脱出後にまったく出てこないというのも、不自然に感じました(作品として部分部分はいいのに、何かが抜けてて、全体としてまとまらない感じがする原因かも知れない)。このようなシチュエーションに陥った場合、人の心はどうなるのだろう、周りはどうあるべきなのだろうと、いろいろと考えさせられる作品であり、その意味で価値ある作品だと思いますが・・・作品内で示されたリアクション(解答)は、自分としては感情移入できるところが少なく、あまり心が動かされませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-14 18:13:30)
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