みんなのシネマレビュー
鱗歌さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194

181.  大いなる陰謀 この「大いなる陰謀」という邦題はどう考えたらいいんですかねー。まさか、「民主党支持者のレッドフォードが、トム・クルーズ演じる共和党上院議員に一見もっともらしい事を喋らせて、必ずしも共和党ばかりが悪い訳じゃないんだよ、という体裁を取りつつ、最終的には痛烈な批判に結びつける。これこそまさに、レッドフォードの大いなる陰謀だ」ってコトなんですかね。いや、まさか。 しかしいずれにせよ、政府を茶化しさえすれば自分の役割を果たしている、と言わんばかりの言論にはもう飽き飽きしている昨今、この映画の真摯なアプローチは新鮮でもあり、訴えかけてくるものも大きいです。 この映画では、密接に関わりつつも直接には交わらない3つのオハナシ、というか「場面」が、並行して描かれます。共和党上院議員とリベラル派の記者との対話。作戦中にヘリから転落し、雪山で敵に囲まれた2人の兵士。そして2人をかつて受け持った教授と、キレ者のエリートだけどいささか斜に構えたところのある学生との対話。 いくらお題目を並べてみたところで、表向き見えないところでは、貧しき者が兵士となって戦場で命の危機にさらされている、という現実がある。その批判に対して、「じゃあ私の成績優秀さが罪なのか」という、上院議員と学生とのセリフがシンクロして。 アメリカって国は、日本よりはるかに、エリートが引っ張る国、になってます。だからこそ、エリートが現実に対し目を向けないといけない。現実を直視した上で、エリートが声を上げ、行動しなくちゃいけない、ということなんでしょう。 という訳でこの作品、社会批判ばかりではなく、そういう自己への戒めまでもが含まれているようにも感じられます。だからこそ、3つのオハナシを対立するように配置させ、トム・クルーズ上院議員の勝ち誇ったような表情と、やつれて何だか頼りないレッドフォードの表情とを、戦場の兵士の絶望感の中に容赦なく放り込んでくる構成、これが大きな効果を上げているように感じられます。 もっとも、この映画でもって、世の中が簡単に変わるものではないのですが・・・。[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-19 09:54:50)《改行有》

182.  噂の二人 《ネタバレ》 クソガキのばら撒いた噂話によって、二人の女性教師が同性愛者というレッテルを貼られ、社会生活をブチ壊される。 ということで、子供のウソに大人が振り回されて人生を狂わされてしまうオハナシ。ではあるのですが、それがウソかどうかよりも、同性愛者という理由で差別される社会こそ問題ではないか、というテーマも、見えてきます。すなわち「不寛容」のオハナシ。 さらには、人を信じること、疑うこと、のオハナシでもあります。子供を疑うのか。フィアンセを信じられるのか。自分を疑った人間を、はたして信じることができるのか。 そういったことも全て、クソガキの素晴らしいクソガキ演技があってこその演出で、アカデミークソガキ賞ってのがあったら是非差し上げたい。激戦になりそうだけど。 二人の女性教師を演じる、オードリー・ヘップバーンとシャーリー・マクレーン、髪の色に合わせるかのように、何となくオードリーの方が濃い色の服を着てて、対照的な雰囲気を出しつつも、どこか二人は双子のようにシンクロしてるようなところもあって。 ラスト間際に発生する異変、その緊迫感。我々は何が起こったのかをすでに察しつつ、オードリーの表情を正面から突きつけられることになります。くずおれた彼女の手前には、倒れた椅子と、ベッドのシーツに映る、揺れる足の影。衝撃的です。[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-18 10:33:42)《改行有》

183.  女吸血鬼 吸血鬼のくせに、満月についつい反応してしまうという狼男モドキ。吸血鬼のくせに、鏡に映らないどころか「鏡に映りまくってます」とやたら強調する演出。日光だって(ある程度は?)平気らしい。 では吸血鬼らしくないのかというと、これがとんでもない、バッチリ、これぞ吸血鬼という雰囲気出しまくり。というか、ハマー・プロっぽい雰囲気、とでも言えばいいですかね。まだ50年代で、洋画にも引けを取らない怪奇映画らしさを出してるのは、オドロキです。 西洋館には西洋館らしく、西洋の甲冑が飾ってあり、謎の西洋画が神秘性をもたらす。終盤の吸血鬼の巣窟みたいなところも、底なし沼だか底なし温泉だかがあって何だかミョーではあるものの、怪しい雰囲気はバッチシ。 満月に苦しみつつ変身する天知茂の、その怪しさに至っては、クリストファー・リーなんかにゃ絶対負けてないと思うのですが、どうでしょうか。 彼が運転するクルマのトランクから、わざとらしく(?)衣装がはみ出てる。と思ったらトランクが透けて、中に閉じ込められた女性の姿が。これってまさに、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』じゃないですか。 時代を超越しちゃってますね。さすが。[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-16 22:24:04)《改行有》

184.  不良少女 魔子 《ネタバレ》 小野寺昭が若いですねー。でもあまり変わりませんねー。特にあの独特の、張りのない声が。 さて本作、暴力・犯罪に明け暮れる破滅的で無軌道な若者たちの群像劇、といいたいところですが、もう一つ、不良指数が上がらない。まあ、結構ワルい事はしてて、お陰で敵対組織とのイザコサに発展するにはするのですが、結局のところ、主人公たる不良少女・魔子、ってのが、意外に古風な女性なんですね。だから、どちらかというと、湿っぽい方向に物語は進んでいきます。誰のせいかって? それはもちろん、小野寺昭。 魔子が兄の藤竜也を刺してしまうまでの一連のやりとりを描く場面は、なかなかでした。他はイマイチ。[インターネット(邦画)] 5点(2022-06-14 22:26:44)《改行有》

185.  網走番外地 荒野の対決 《ネタバレ》 刑務所内のシーンで映画は幕を開けますが、刑務所から外に出て射撃大会の場面になると、背景にやたら雄大な山々が見渡されて、露骨に西部劇チック。 その後の展開も、西部劇を意識してるんでしょうけど、どういうわけだか、これが不思議なくらい、西部劇っぽくないんだなあ。 これはやっぱり、北海道。そしてやっぱり、網走番外地。素晴らしきはムショ仲間たち。 悪徳牧場の様々なイヤガラセが、これでも繰り返された挙げ句、最後は殴り込み、などという展開、西部劇どころか完全に任侠映画。 と思ったら、意外な復讐譚に結びつく、というのが、意表をついた展開。意外に現代的なオハナシだったのでした。いや、意外。 大原麗子の熱演が、見どころ。[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-13 22:19:46)《改行有》

186.  新ポリス・ストーリー(1993) 最後まで見ると、コレが実際の事件をベースにした映画らしいことがわかるのですが、それもあって、シリアスな内容。これがどうも、ジャッキー・チェンという人に、イマイチ合わない。 いや、シリアスな中でも、アクションにいくつか変わったシチュエーションを持ち込んで、工夫を凝らした場面が取り入れられてるのはわかるんですけど、もともとオーバーなアクションに持ち味があるジャッキー・チェンには、いささか窮屈な作品となっている印象。爆破シーンなどでブッ飛んだ演出もなされてたりはするんですけどね。でも全体を通じて見ると、もう一つノリがよろしくないかなあ、と。 単に、メチャクチャ強い敵とタイマン対決して欲しかった、というだけのことかも知れないけれど。[インターネット(字幕)] 5点(2022-06-12 22:52:21)《改行有》

187.  ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 行方不明の少女を捜すお巡りさんが足を踏み入れた島は、エロ教団に支配されてましたとさ。と言う訳で、ややオカルトじみたサスペンス、というかエロ映画。というか、なぜかこれ、ミュージカル仕立てなんですねえ。一体、何なんでしょうか。 エロと言っても、かなり投げやりなハダカですが。 という、何だか煮え切らない映画、そうはいいつつも何となく迷宮感みたいなものが徐々に出て来た挙げ句、終盤は妙にテンション上がって盛り上がる、というのがますます訳が判らない。うん、ホント、妙に盛り上がるんです。たぶん、投げやりだからでしょう。 炎に包まれた巨大な人形が崩れた向こうに、海に沈みゆく夕日をカメラが捉えるラストシーンなどは、こんなヘンタイ映画にもったいないくらいに素晴らしくもカッコいいではないですか。ちょっと、ヤラレたな、と。[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-12 22:35:34)《改行有》

188.  ストリートファイター(1975) ウォルター・ヒルって、80年代に入ると、サム・ペキンパー亡き後のバイオレンス映画の巨匠、みたいに祭り上げられかけてたように思うのですが、本当の持ち味はやはりこういう、こぢんまりしてるけど一本筋が通ってるような、要するに「ダサい」作品、なんでしょうねえ。 ジェームズ・コバーンを始めとする登場人物のオッサンたちはだいたい、いかにもギャングです、といった感じの、ツバのついた帽子を被ってて、一方のブロンソンはというと、いかにもチンピラです、といった感じのハンチングみたいなヤツを被ってる。安っぽくも逞しいアウトロー、といった面々。 そのブロンソンが、賭けで殴り合いの勝負をする。今だったら、総合格闘技なんてのも結構お馴染みになってきてるので、こんなアメプロ風の殴り合いはそれなりにウソ臭く見えてしまう部分もあるのですが、これもまあいわば、「殴ってます!」というのをストレートに伝える、殴り合いですね。不器用さ、武骨さ、ゴツゴツ感。 こんな映画、そのうち誰も見なくなるんじゃないか。だったら今、見るべきです。[インターネット(字幕)] 7点(2022-06-12 16:36:52)《改行有》

189.  東京喰種 トーキョーグール 異様に室内シーンが多くないですか? 屋外のシーンであっても大半は屋内シーンと大差ないような場面ばかりで。ある場面からある場面にかけては、当然、登場人物は何らかの移動手段でもって移動してるんだろうから、そういうシーンをもう少し積極的に取り込むだけでも、映画に動きが出るんじゃないのかなあ。 あまりに見映えがしない場面ばかり続くもんで少々イライラしてきたら、申し訳程度に夜の都会の空撮が挿入されて、ああ一応はそういう事もやるのね、と、ちょっと笑ってしまいました。 クライマックスも、街の片隅のどこだかでひっそりとバトルが繰り広げられるだけ。ここは無人の街なのか? まさか。 ホントにこんなスケール感の無い作りで、良かったんでしょうか。[インターネット(邦画)] 4点(2022-06-12 16:00:00)《改行有》

190.  日本侠客伝 斬り込み 《ネタバレ》 一介のしがないやくざ者が、テキ屋を束ねて一家を構えるまで、みたいなオハナシなので、なかなか壮大と言えば壮大ですが、概ねいつも通り、でしょうかね。 ただ、健さんが子連れの男やもめ、ってのが、ちょっとした意外性。で、持ち前の生一本な性分から、最初は結構、無茶ばかり言ってるところがあるのですが、会うヒトにも恵まれて、運命の歯車が回り出す。 金子信雄までがイイ人だなんで、ちょっとショック(笑)で、これで渡辺文雄までイイ人だったらどうしよう、というところですが、一応ワルい人だったので安心しました。 長門裕之は、なんとも「らしい」役どころ、関西出身ということもあって、関西弁のセリフ回しも完璧ですが、早口なのでちょっと聴き取りづらいかも。 「斬り込み」というサブタイトル。冒頭にも殴り込みシーンがあるけれど、もちろんクライマックスにも。 とは言え、この映画の主題は、家族愛。ファミリー映画ですねー。[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-11 10:26:37)《改行有》

191.  追撃者(2000) 本来なら、ラジー賞なんていうメジャータイトルからお声がかかることなんて無いであろう、小品の部類に入りそうな作品なんですが、そこはそれ、やはりスタローンが主演となると、周りが黙ってない。有難いことです。 正直、ストーリーを追い掛けてると、殆ど要領を得ないオハナシと言っちゃっていいと思うのですが、いやでもこれ、なかなかシャレてて、イイと思うんですけどねー。 ド田舎なり森林なりで機関銃を乱射してるイメージの強いスタローンにしては珍しい(?)、都会の雰囲気。 雨の中、階段に座って会話を交わすシーンで、スタローンの姿はカメラに入ってないけれど、タバコの煙が彼の存在を表してる。 壁ドンの後に向き合って会話するシーンで、そばの鏡が彼の表情を捉えていたり。 ラストの墓地のシーンにおいて聞こえてくる、鳥の囀りなども、いいじゃないですか。[インターネット(字幕)] 7点(2022-06-11 09:56:24)《改行有》

192.  トゥ・ヘル 《ネタバレ》 ニコラスケイジ映画にハズレ無し。と弁護するのも、そろそろツラくなってきました・・・。 もはや、面白いくらいに、ちっともオモシロくない(笑)。でも、そんな映画を救えるのは、彼を置いて他にいない!のです。さて、無事、救えたかどうか? 「私はスターではありません」オーラ出しまくりの小汚いニコラス・ケイジが、暴漢(?)に襲われてるらしきオバチャンを助けるも、なぜかオバチャンに恨まれ、もっとよく分からないのが、なぜかそのオバチャンと意気投合してしまう。割れ鍋に綴じ蓋、と言えばそうなんですが、というかそれしか言いようがないんですが、とにかく彼は、オバチャンと娘のところに転がり込んでしまう。 オバチャンの身の上には、超常現象チックな設定がなされているのですが、映画に本当の異変が起こるのは後半。ちょっと、遅い。 要するに、社会の底辺で因縁がぐるぐる廻ってるようなオハナシで、今さら「トゥ・ヘル」も無いだろう、という救いの無さ、なんですが、映画自体にも、工夫も救いも無く、ちょっとダレちゃいます。 ニコラス・ケイジは、こう見えても粗大ゴミではなく、「燃えるゴミ」だった、というオチ。[インターネット(字幕)] 4点(2022-06-11 09:32:55)《改行有》

193.  紅顔の若武者 織田信長 織田信長の若き日を、若き日の中村錦之助が演じて、ただでもトーン高めの声が、若さが重なって殆どキンキン声。 大ウツケと言われた頃の信長役だけあって、どぎついメイクの不良顔。モノクロだからハッキリとは判らんけれど、髪の毛の色はもしかして茶髪、いやそれこそ金髪なんじゃなかろうかと。 というくらいの、なかなかのヤンチャっぽさ。ただしやってることは不良というよりは、田舎の子供、といった感じですが。 ただこの作品、どうしようも無い暴れん坊の信長が、斎藤道三に会いにいく際に突然、正気に戻ってそこで終わっちゃう。え、せめて桶狭間は?と、さすがに物足りない。いろいろキッカケはあったとは言え、唐突に真人間になった、という印象。 ところどころのシーンで、照明の当て方がイマイチなのか、背景に登場人物の影が妙な具合に映ってしまい、気になり出すとどうにも気になって仕方なくなっちゃう。もう少し巧く撮れなかったもんかなあ、と。[インターネット(邦画)] 5点(2022-06-08 22:34:58)《改行有》

194.  トップガン マーヴェリック いやはや、ここまでやられたら、もう、ぎゃふんです。参りました。終盤はほぼ、バカ映画のノリになっちゃうのですが、そういうサービス精神も含めて、感謝、感謝。 どうかと思う面もあるんですけどね。どうせ戦闘機内の映像は人物のクローズアップ主体になるのだから、ドラマ部分はもう少しクローズアップを減らしても良かったんじゃないの、とか。 出撃前のトム・クルーズがジェニファー・コネリーの元を訪れる場面は、彼女の姿を遠くから見た後、気付かれることなくそっと去って行っても良かったんじゃないの、とも思うのですが、さすがにこんなこと思うのはダサいですかね。モテる男はそっと去る必要なんてないのかも。 バイクはやっぱり、お気に入りのカワサキ。バイクをぶっ飛ばし、飛行機はさらにぶっ飛ばし、しかしそれだけではなく、トム・クルーズ自身がここでもやっぱり、映画の中で走ってみせる。なぜなら彼は、アクションスターだから。 予想以上にスゴい、というか、エゲツない作品でした。いい意味で。たぶん。[映画館(字幕)] 8点(2022-06-07 23:31:05)《改行有》

195.  博徒解散式 『解散式』(67年)とは一応、直接の繋がりは無い、ということになってるんでしょうけれど、博徒シリーズの名を借りた「解散式シリーズ続編」と言ってもよさそうな。昔気質のヤクザが、新しい勢力に押し潰されていく姿を描いている点は共通しており、丹波哲郎が何のために出てきたのかワカランところまで、同じ。いや、何のためであろうと、こういうサブストーリーが活きてるところが、深作欣二らしいと言ってよいかどうか、とにかく作品の魅力の一つとなってます。 それに比べると、死んでも放置されて誰も構ってくれない室田日出男の扱いの悪さ。 かつて連想ゲームとかのテレビ番組に渡辺文雄が張り切って出演してるのを見てた時には、まさかこんなワルい人だとは思わなかったのですが、いやはや今回もあくどいのなんの、意地悪いのなんの(←あくまで役の上の話)。そんな彼に、時代遅れの鶴田浩二とその舎弟たちが、次第に追い込まれていく、無力さ。 終盤の殴り込みの場面も、過去に行われた派手な殴り込みシーンを回想として交えつつ、それと対比するように地味な描かれ方となってます。鶴田浩二と渡辺文雄との間に交わされる長い会話は、殴り込みというイメージには程遠く、もはや男と男が意地や名誉を賭けて対決するような時代ではなくなった、ということか。 虚しさだけが、残ります。[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-07 23:10:49)《改行有》

196.  ブンガワンソロ 戦時中の何処やら、南の国を舞台にしたホームドラマ。といった感じで映画は始まります。現地人の役を演じてるのは日本人の役者さんなんですが、セリフは全部、現地語(だと思うけど、全くのデタラメ語だったりして)。字幕が入ります。ところどころ、背景が明るすぎて文字が読みづらくなるのが残念。とは言え、昔の映画の字幕ではこういうこと、時々ありましたよね。 で、そこに、道に迷ったという三人の日本兵が現れます。最初は何となくギクシャクしたところもあったけど、やがて日本兵の一人と、現地人の娘とが、いい雰囲気になってくる。しかしその幸せも長くは続かず、三人がその家に隠れていることが、他の日本兵にバレてしまう、というオハナシ。 戦後まだ6年という段階で、早くもこういう形で(多少なりとも夢を滲ませた形で)映画が作られてる、ということに、ハッとさせられます。現地ロケ、と言うわけにもなかなかいかないと思うんですけど、南国っぽさはとてもよく出てます。南国っぽく無いシーンも、無いわけでは無いですが・・・。 それより、クライマックスの追跡劇。何でしょう、これは。逃げる馬車、それを馬で追いながら発砲する兵士。そのスピード感。このシーンだけ見せられたら、誰だって西部劇の一部だと勘違いするのでは。なかなか気合いの入ったシーンでした。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-31 22:33:00)《改行有》

197.  千姫と秀頼 主演は美空ひばり。となると、途中に意味も無く歌が入ったりするんでしょ、と思ったらさにあらず。歌を封印し、しっかりと千姫を演じてます。 だったら主演は美空ひばりでなくてもいいやんか、ってなところですが、いや、これが見事にお姫様になりきってます。いかにもな女優さんが演じてない分、新鮮でもあり、妙に迫ってくるものもあります。ホントに、これぞキレちゃったお姫様、という感じ。 冒頭の大坂夏の陣の合戦シーンもダイナミックですが、映画全編を通じ、ロケ撮影の贅沢、スタジオ撮影の贅沢。双方をこれでもかと織り交ぜ、例によってエキストラも大量投入し、1時間半もない作品ながら、大作に引けを取ってません。 平幹二朗演じる出羽守の乱心シーンにおけるロングショットに圧倒され、千姫狂乱シーンにおける移動撮影に圧倒され、クライマックスの緊張感に圧倒され。このクライマックスシーンだって、こんなに大勢の人物を登場させる必要があるんでしょうか。 これぞ、贅沢。[インターネット(邦画)] 8点(2022-05-30 22:43:47)《改行有》

198.  カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇 《ネタバレ》 ラヴクラフトの「宇宙からの色」。いかん、昔読んだはずなのに何も憶えとらん。これじゃ読んだことにならないですね。 でも、たぶん、こんな話じゃなかったと思う、のだけど憶えてないんじゃしかたない、こんな話だったのかも知れん(笑)。 しかしお母ちゃんがモンスターになっちゃう、ってのはどっちかというと、エンパイア・ピクチャーズ魂が注入されちゃってるような。 隕石事件を契機に、身の回りにさまざまな怪異が発生して、よくわからん、っちゃあ、よくわからんのですが、ただ「不気味」の一言では済まないような、摩訶不思議な神秘性を感じさせて。ピンク色の花が広がる光景、なんかイヤらしい。趣味が悪い(笑)。 ヘンにオチをつけて説明しようとしたりしなかったのも、良かったんじゃないでしょうか。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-29 22:10:48)《改行有》

199.  ショッカー(1989) 神出鬼没の殺人鬼。 夢に出てくる、ってのはあったけど、あんな全身ただれツメ男ではなく、こちらはただのハゲ親父が殺人鬼で、テレビに出てくる。じゃなくて、テレビから出てくる。それだけだと貞子みたいですが、このハゲ親父、むしろテレビに入っていく方が得意のような。 最初からそんな特殊でアホな能力がある訳ではないんですが、途中からそういう、アホな展開。このデタラメさが、いや、たまらん。 時代を超えて、テレビに映るあらゆる場面に闖入し、オマエはフォレスト・ガンプか、と。[インターネット(字幕)] 8点(2022-05-29 21:53:23)《改行有》

200.  燃えよ剣(1966) 「燃えよ剣」の映画化、と言っても原作の一部だけ。土方歳三という人の規格外ぶりを描くには、やはり宮古湾の海戦までは描いて欲しいところではありますが、そこまで行ったらもう函館までもう一息、完全映画化の超大作になっちゃう。と言うわけで、この作品では池田屋騒動まで。え、それじゃまるで「坂の上の雲」を日清戦争までしか映画化しないようなもんだ、ってか? そう言うなかれ、ちゃんと、池田屋騒動の中にこの作品ならではの仕掛けを織り込んで、土方歳三にしっかり活躍の場を与えてます。 土方さんとか沖田さんとか、もっとシュッとしたイメージを持ってしまうのですが、この映画では皆さん、だいぶ暑苦しいです。ちょっとギラギラした感じがある、と言ってもよさそうなくらい。エネルギッシュです。 正直、監督さんも俳優さんの多くも、あまり馴染みが無く、松竹だし大丈夫かな、とか思っちゃうのですが、いやいや、しっかりした作品だと思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-29 20:57:46)《改行有》

030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.89%
41614.16%
53619.33%
663116.30%
7122131.55%
888522.87%
93749.66%
101012.61%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS