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プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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181.  許されざる者(1992) 《ネタバレ》 人生の黄昏時の男を美しくも切なく描いた西部劇です。昔はアウトローだった主人公。今では飼っている豚の体調を気にしている始末。それも泥だらけになりながら。子供もいる。生活もそんなに楽じゃない。かと言って這い上がる道もない。そこに、舞い込む金儲けの話。賞金首を討つという、手を洗った世界に再び身を投じることに。若くなく、射撃の腕前も馬に乗る事も軽快にはいかない。人生の残り火を絶やさないように生きて来た男が、その火をまた大きくする賭けに出ます。仲間を集め、目的を果す為に町に乗り込む・・・。この映画は西部劇という形をとった男の再生物語にも見えます。古い仲間との友情、若造との世代間のギャップ、さらに何が「悪」で何が「正義」なのかという葛藤。 人を殺す、その行為の重さ、主人公が壮絶なガンファイトを見せるラストには痛々しい感情が沸き起こります。それはまた「銃」の怖さも感じさせ、まっとうな社会を歩いてこなかった主人公のガンマンとしての終焉を描いています。人生の再生を謳い、男としての生き方を謳い、気高くもはかない存在の主人公。ラスト、夕景の中たたずむ寂しげなシルエットは、様々な事を観ている者に考えさせてくれます。イーストウッドでしか撮ることの出来ない素晴らしい映画です。9点(2004-03-15 10:00:06)《改行有》

182.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 「バイオハザード」のゲームは何作かプレイしたことはあります。恐怖の演出はよく出来ており、その当時ゲームのジャンルではなかったサバイバル・ホラー・アクションという分野を確立させた画期的なソフトであったと思います。映画化の噂はいくつも飛び交っていました。果して、あの恐怖がどのようにスクリーンに反映されているか。興味の点はそこにつきます。しかし、この作品はゲームと違い、アクション映画としてのテイストをふんだんにまぶして、視覚的な面白さを追究しています。ゲームから拝借したのは世界観だけで、全く独立したスタイルで「映画」になっています。ゲーム未プレイ、又は全く知らない人も馴染める作りには好感が持てます。ただ、やたらと多いスローなアクション演出は(緩急のメリハリだと思いますが)見慣れているせいもあってあまり新鮮さは感じず。主人公が脱出する後半の展開も施設の内容や様子が詳しく描かれていないため、そのルート、時間的な面で緊張感があまりありません。最後のクリーチャーとの戦いは面白いのですが。2が出来るラストシーンの見せ方は、それなりにショッキングな印象を与えてくれています。惜しむらくは、パニックがあったであろう街の様子を、もっと陰湿に、もっと黒い雲が街を覆い昼なお暗いという雰囲気で見せてくれればと、欲を出してしまいます。その方が、主人公のこれからどうする?という不安感を募らせる幕切れになるのでは。6点(2004-03-15 09:40:59)(良:2票)

183.  ロボコップ(1987) 日本であるならば「ロボット刑事K」というところでしょうか。TVのお子様向けの特撮番組になるような題材ですし、漫画と区別のつかない見せられ方をしそうです。ところが、アメリカではこれを真面目にお金を掛けて作り映画にしてしまうのですね。「エンターテイメント」として完成させた意気込みに感服します。ありそうもないことをどれだけの説得力で見せるか。嘘でもいいからうまい嘘をついてくれればいい。映画とはそういう物でもあるからとスクリーンで観た時、これは、期待通りでした。馬鹿馬鹿しいです。荒唐無稽です。あり得ないです。でも、映画になっているのです。まず嘘をつくという方法をこの映画は潔く捨てています。漫画でもいいじゃないか。と面白いくらい開き直っています。実に堂々と。そして、造形的にもロボコップがよく出来ています。さらに、個人的で申し訳ないですがナンシー・アレンが出ています。(好きなんです。この女優。顔が)そんなこんなで、 例えストーリーがお粗末でも、見せ切ったスタッフの勇気と熱意と創造力に敬意を表して。7点(2004-03-11 10:31:06)《改行有》

184.  街の灯(1931) 《ネタバレ》 自分ごときがチャップリンの映画を評するなんて。なぜならチャップリンの映画は、チャップリンの人生そのもの。しかも、その人生(=映画)が、どれだけ全世界のひとに「夢」「愛」「希望」「幸福」を与えてきたことか。リアルタイムで観ることなど不可能な自分に、故淀川長治先生は講演で、あらゆる著作でこの人物を、生き様を教えてくださいました。あたかも、目の前にいるかのような臨場感をもって。その時受けた感銘は、映画そのものをビデオやDVDで観ても決して薄れることなく、観る度にたまらない感動を伴って自分を包み込むのです。だから、冷静なレビューなど到底難しく、この映画の神様に対しては、どの作品も最高の評価になります。思い出として語るのを許されるのならば「街の灯」は、ビバ!チャップリンシリーズで上映された頃、満員の映画館で観ました。盲目の少女のために、その手術代を用意しようと奮闘します。自分は貧しくとも他人の不幸はみていられない。一生懸命なチャップリン。最後、目が見えて、2人が見つめあう。「あなただったのね」と分るシーン。チャップリンの少し申し訳なさそうな、それでいてうれしいような表情で映画は終わります。涙がこれでもかと流れます。この1本で一生分の涙を流すような、止まらない感動が両目からあふれます。横のおばさんが 「ええ人やねえ」と言っては、ハンカチを目にあてていました。ロビーでは、若い人がベンチに座りながらおいおい泣いていました。人が何の見返りも期待せず純粋に相手のことを思い、何かをしてあげること。「善意」を越えた「愛」をふり注ぐこと。この映画では、その大切さをしっかりしっかり伝えています。ちなみにハンカチをもってなかった自分だったので、パンフレットが濡れて大変でした。でも、それもまた思い出なので。10点(2004-03-11 10:11:46)(良:5票) 《改行有》

185.  ロング・キス・グッドナイト 《ネタバレ》 女性を主人公としたアクション物としては、設定の意外性、話の展開等の点で観ても、非常にいい出来だと思います。レニー・ハーリン監督の作り出す「困難な状況」に、ジーナ・デイビスが体を張って挑んでいるあたり、かなりの見応えがあります。映画における女性の強さが、子供を守る為に、人生を生き抜く為に、 愛に燃える為に等、過去いくつも表現されて来ました。しかし、この作品ではそうした「強さ」ではなく、闘う為に強くなる、闘う事が自己の存在意義である、およそ戦争に参加する兵士と同じ精神状態の女性を見せています。おかしな表現ですが、新しいキャラクターの創造を目指したようにも思えるのです。2階の窓から飛び下りながら、着地するべき池の厚い氷を銃で打ち抜く場面、橋の上でロープに身をまかせ銃を打つ場面、単純にたくましい女性を描くのではなく、手馴れたプロの行動として描く。アクションを先に想定して人物をはめ込む、ハーリン監督の映画ではそんな印象ばかりだったのが、この作品に限ってはそうは見えないのが、自分にこうした感想を抱かせるようになったのでしょう。(愛する女性のために一念発起とでもいうのでしょうか。「愛」の力はすごいものです)8点(2004-03-11 09:47:25)(良:1票) 《改行有》

186.  地球へ・・・ 映画が原作(漫画)を越えられなかった。漫画のコマの方がよっぽど映画的だったといえば、怒られるだろうか。竹宮恵子氏の原作で描かれていたソルジャーブルーの哀しみは、セル画になるとどっか飛んで行っちゃたんだね。情緒のある展開が魅力の内容なのに、普通のSF大作みたいに変身して。ダ・カーポの歌は、なんとも明るく、軽く、まるでジョークですみたいなノリで。「カム・ホーム・ツウ・テ~ラ」なんて。ちょっと悲しくなりました。原作は今読み返しても面白いし、名作ですね。6点(2004-03-10 17:34:55)

187.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 現時点でロバート・レッドフォード監督作品の中でもナンバーワンです。もう愛すべき映画。果てしなく愛すべき映画になってしまいました。もし無人島に行くとしたら、どのDVDを1本もって行くかと聞かれたら、迷わずコレ!にするくらい惚れてしまいました。好きなものに理由などありませぬ。生理的にも、経験的にも、今までに生きて来た自分の歴史はこの作品に出会う為とさえ思う映画です。好みが別れるのは合点承知。自分だけが認めた、自分だけが擁護できる、そんな作品があってもいいのでは。勝手な感想ですみません。10点(2004-03-10 17:12:34)

188.  ミスター・ルーキー 《ネタバレ》 う~ん、自分大坂人なんですけど、こういう見せ方しかなかったのかなあと感じます。野球は好きですが、この映画、ボールになるきわどい変化球ばかり投げてくるので、審判によっては「ストライク!」になる可能性もあります。自分的には四球を選びたい所ですね。阪神タイガースを応援しているのか、見せ物にしているのか分らないのです。最後はバースまで出て来るし。夢の中の夢のような。でも阪神ファン全てが気持ちよくなることはないんじゃないでしょうか。友人もだまってましたし。5点(2004-03-10 16:59:31)

189.  北北西に進路を取れ サスペンスが娯楽となって、誰にも分かりやすく伝わる上級クラスの映画。ヒチコック監督の手慣れたマジックを観ているかのようにあれよ、あれよと観客も巻き込まれていく。どうなるのか、先の読めない展開で、話は視覚的にもビルから列車へホテルから畑へ、山荘から彫像の山へ、めまぐるしく変化します。まるで「謎」を旅行鞄に詰めて、彷徨うように。ここらへんの突き放し加減が面白く、視覚伝達のうまさも加わり、ハラハラのバランスも丁度に。映画の教科書があるなら、こんな本なんだろうな、の作品です。特に、カメラやカット割、構図などは非常に勉強になります。まあ、そんなこと考えるのも2回目以降で、最初はやっぱり夢中になります。9点(2004-03-10 16:38:57)

190.  陽はまた昇る(2002) 不景気な世の中に元気をくれる映画。日本て元々、島国であったが故に、他国から材料を仕入れて、手先の器用な技術で加工して販売したり、輸出したりして大きくなってきた、言わば商社みたいな国。その器用さが世界のブランドになり、メーカーの信用になり、大きなマーケットを動かす存在にまでなったのでしょう。この映画はそんな日本のがんばりを、もう一度思い起こさせる景気づけの映画。俳優達の個々の演技どうのこうのより、そんな気概に満ち溢れている映画。題材がビデオデッキと言うだけで、真のメッセージは働く人、1人1人への応援のような気がします。7点(2004-03-10 16:16:38)

191.  ジャガーノート 《ネタバレ》 興奮しました。初見は確か映画館の指定席で。ぎっしり超満員で。座る所なかったものですから。場内の様子もシーンと緊張しまくりで、怖いくらい。この映画で自分は船酔いをしました。その記憶だけでも高い評価です。今は亡き、リチャード・ハリスが爆弾解体班のプロフェッショナル役で出ています。いい味だしてます。犯人との「赤か、青か」どちらの線を切るかの駆け引きは見応え十分。74年の作品ですが、あまり古さを感じません。サスペンス映画ですね。パニックというよりも。7点(2004-03-10 16:00:40)

192.  ビッグ・ウェンズデー その昔、ポパイという雑誌が若者文化のバイブルであった頃に、この映画の事を掲載していました。サーフィンなどを全くやらぬ自分には、夏に浮かれる若いモンのきゃぴきゃぴ映画かいな、と興味を持たず、真剣に読みもしなかったです。しかし、あるラジオ番組で試写会にあたり、観に行ったところ、良かったのです。胸の裏側からきゅんとなる男の友情と人生の映画だったのです。サーフィンは言わば道具。根底にあるのは、栄光や思い出、伝説といったものとの惜別。年はとるものだよ。時代は変わるものだよ。若い頃は砂浜を軍靴で踏むこともなかったのに、それが出来ちゃうんだよ。という少しつらいお話。クライマックスに来る「水曜日の大波」。伝説の波に向けて、集まる男。乗り込む勇気。いい年になってから、本当のさよならを告げる儀式に目頭が熱くなります。海のシーンも、風の吹くシーンも綺麗です。ただ、エンドクレジットで流れる日本語の歌。あれは一体何なんでしょうか。観た者に目眩を起こさせる作戦?一体何の為に?というくらいひどい歌が流れました。DVDに入って無くて幸いです。7点(2004-03-10 15:52:31)

193.  ロッキー2 《ネタバレ》 まさか続編を作るとは思わなかった。それもスタローン自らが監督として。あの1本だけで充分に伝えるべきことは伝わっているはずなのに。どうして?と聞いてみたくなります。映画は前作のラストシーンから始まります。2人とも病院に運ばれて互いに再戦しない約束を交わします。でも稼いだファイトマネーでロッキーは人が変わります。贅沢になって心が荒みます。でも子供ができます。エイドリアンは倒れます。アポロが闘うぞ!と言います。ほんでもって再びリングに立ちます。一夜にして成功した人間のその後の、波乱万丈ぶりを一気に見せてくれるワイドショー的な構成に目も眩みます。それでもファイトシーンは迫力ありますし、ボクシングそのものの熱くなれる描写もうまいと思います。でもでも、やはり続編は続編。ロッキーのその後は、観客1人1人の頭の中に委ねて、あの1本で終わっていて欲しかった。この映画のヒットで、何年か後に「ロッキー大会 1・2上映」がありました。「大会」って、ねえ・・・。どうリアクションしていいものか。5点(2004-03-10 15:39:35)(笑:1票)

194.  大地震(1974) 《ネタバレ》 センサラウンド方式という、客席が画面の地震の場面に合わせて震えるのが斬新でした。あたかもそこに地震が起こったかのような錯覚さえ覚えました。これは凄かった。気分の悪くなる人も出て。遂に映画もイベントみたいになってきた、ショーアップされてきたと幼い心に思ったものです。だとすると、この方式がなかったら、案の定、TVで観た時は普通の災害映画でした。効果って重要なんですね。最初のインパクトが効果ひとつで薄れていく怖さ。でも新しいことに挑戦する映画人の気概を感じてこの評価。よく考えればUSJのアトラクションを、もう何十年も前に先取りしてたんだな。7点(2004-03-10 13:31:52)

195.  グリース 正月映画でやってたのを並んで観ました。脳天気なスト-リーが脳天気なキャストで展開する青春ラブコメですか。舞台で好評なのを映画にしたのでしょうけど、老け過ぎていないかい。と突っ込みを入れたくなるほどの主役2人。嫌いじゃないけれど、この映画には?の気分です。音楽はさすがにノリもよく、聴いていてもヒットしたのが良く分ります。社会に出る前の自由を謳歌する、その仕方は人それぞれあるもんだ、の視点で見ると結構飽きずに観ることができます。6点(2004-03-10 13:21:57)

196.  サタデー・ナイト・フィーバー 《ネタバレ》 土曜の夜はフィーバーしよう!今なら、とても恥ずかしくて言えません。今ではフィーバーはパチンコになります。と、すれば土曜の夜はパチンコしよう!これはこれで面白いかも。(なんでやねん!)リアルタイムで観れて幸せな映画の1本。ディスコに通う若者を増大させた影響もすごいですが、そんな場所へ足も向けれない自分には新たな外来語のようなインパクトを受けました。映画でも濃い顔のあんちゃんが、ディスコで踊ることこそ人生の全てといわんばかりに踊りまくります。手を挙げて、腰をくねらせて、くるくる回って。やたらと景気のいい音楽に乗って。でも、人生踊るだけでは生きられない。踊る舞台はディスコのフロアだけじゃない。もうひとつの舞台(恋や仕事)に足を踏み出すようなラスト(恋人と過ごす)で終わります。ちゃんと青春映画しています。挫折もあり哀しみもあるけれど、生きていくんだあんちゃんは、と前向きです。どうしても退廃的なムードのあるディスコのイメージだったのが(幼かったからねえ)甲子園にも思えてきて。サントラをテープに入れてもらって、ああ早くディスコにいきたいものだと切に願った思い出の映画です。行く頃にはブームも終わって、曲も懐メロになってました。8点(2004-03-10 13:12:54)

197.  チャンプ(1979) 《ネタバレ》 その昔、前売券を買うともれなくチャンプハンカチが付いて来て、公開前から「さあ、お泣きの準備を!」と誘われているみたいで、少し引いてしまいました。誰がこんなもの持って行くかい!上映後は、ハンカチが無い事を後悔するぐらい大泣きでした。まんまと宣伝部の術中にはまってしまいました。でも、この涙は感動とは少し違っていまして、可哀想だな、の涙なのです。父親のひたむきさが確かに胸を打つのですが、死んでしまっては 駄目でしょう。こんな可愛い子供を置いて。死ぬからこそ「涙」も許されるのでしょうが(この映画の「涙のクライマックス」にはなりますが)悲劇になる要素がそのまま料理されないで出ると 美味しいけれど、後には残らない。要素をうまく加工して、メニューに載っけてくれたらよかったのに。と思います。感動した人、ごめんなさい。6点(2004-03-10 12:51:50)《改行有》

198.  駅馬車(1939) 故淀川長治先生が「西部劇の傑作!私の命のような映画」とおっしゃっておられて、これは是が非でも観なければならん。観なければ映画好きを自負できないとまで、追い詰められた忘れられない映画です。ジョン・フォードの映画は、それまでTVでよくやっていまして西部劇の巨匠として認知はしていました。しかし、この作品を観まして、西部劇の神様になりました。人物描写もさることながら、街の情景、荒れ地など、確かにモノクロなのに色のついているように見えてしまうのです。ついでに砂の匂いとか、飲んだくれ医者の酒の匂いとか。感覚とでも言うのでしょうか。そこにあるみたいな。手で触れられるみたいな。それだけ画面に映る物すべてに存在感があり、理由があるからなのでしょう。ただの西部劇とはちがうぞ。こんな作品を自分が生まれる遥か前に(まだ、空気みたいな頃に[淀川先生がよく使ってらっしゃった])作っていたなんて。今観ても充分面白いですし、退屈などしません。名画として輝き続ける1本です。9点(2004-03-10 12:34:54)(良:1票)

199.  マンハッタン 《ネタバレ》 もうメロメロです。これぞ大人の映画って感じで。タイトル文字の見せ方からして、粋。お洒落。モノクロのニューヨークが実にモダン。ガ-シュインの音楽で奏でられる街の1日の表情が、その空気を、そのムードを見事に伝えてくれます。インテリ作家のウッディ・アレンの手腕の良さ。大人の恋愛事情をはかなげに面白く見せてくれる、まさに都会的スタイルの映画。背伸びして観ていた学生の頃と違って、今ならよく分るこの味、このうまさ。 霧の中のデートシーンは名場面ですね。8点(2004-03-10 12:09:17)《改行有》

200.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 パニック映画といえばこれと「タワーリング・インフェルノ」でしょう。DVDで何度も観たいと思ったのはこの2作品だけ。それだけドラマがきっちり出来ているし、生き残る為に何が必要なのかをしっかり説いているところが感動します。この作品も、豪華客船が転覆して、上下逆さまの船内でいかに生き延びて救援を待つか。その為に、一番鉄板の薄いスクリュー近くまで、どのように行くか。ポイントの絞られ方が観ていて分りやすいのもいいです。ジーン・ハックマン扮する牧師が、最後に皆を助ける為に1人犠牲になるシーンで「神よ、何故こうも邪魔をする。助けてくれとはいわない。我々を行かせてくれ。その為に私は喜んで犠牲になろう」みたいな事を言いながら死んでいくのですが、「助けてくれ!」を言わないことにまずびっくり。信仰の厚さとでもいうのでしょうか。自分で生きる。他力本願じゃない逞しさに心打たれます。強いなあ。この人。この人自身が神なんだろうな。きっと。と、いらぬ所にまで感心する、いい映画です。9点(2004-03-10 11:59:05)

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