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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2101.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち ひょんなことから1作目を観たもんで、コチラも観ようかと。いや~久しぶりに観ました、前回観たのはいつだったか、その際にテレビ版との違いをチェックしたつもりだったけど、マトモに覚えていたのは、映画版では誰が死ぬか(誰が生き残るか、の方が正しい表現?)くらいのもの。他はもう見事に記憶がゴチャゴチャになっておりました。そーか、土方はアンドロメダの艦長じゃなかったのか、等々(アンドロメダの存在感無さすぎですね)。しかしそんなことより驚いたのが、コレ、『インデペンデンス・デイ』にものすごーく影響与えてないですか? 白色彗星帝国が停止したところで帝国の側面へヤマトが攻撃するが全く効かない、というシーンの描写。母船への攻撃がバリアで阻止させるシーンにそっくりですな。下部に弱点がある点も(笑)。そういえば敵の戦闘機の形状まで。似てるんじゃないですか。ってのが今回の一番の印象です。ストーリーは、と言うと、前作を蒸し返してネタ切れを感じさせる部分があり、ちょっと苦しいですかね(デスラーとの戦いは、ドメル戦の二番煎じだし)。ただ、全体的に白兵戦が多いのが、悲壮感を感じさせるところ。あと、テレビ版との大きな違いでもありまた大差無い点でもある(笑)ラスト、この賛否両論のある(否はあっても賛は無い?)ラストですが。前作には「大和は帰ってこなかったが、ヤマトは帰ってこられるのか」というテーマがあり、地球に向うヤマトの姿が印象的でしたが、本作のラストには、地球を背にするヤマトの姿があり、そういう意味で、対照となる2作を持ってヤマトシリーズを終えても、これはこれで良かったんではないかな、と。[DVD(邦画)] 7点(2012-01-03 13:33:00)

2102.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 髪の持つ“奇跡”を備えて生まれた少女が、かえってその“奇跡”によって囚われの身となっており、その“奇跡”を手放すことによって自由を得る。この長い長い髪がトグロを巻いているのを見ると、ごめん、どうもソーメンが食べたくなってくるのだけど、それはどうもよくて。その「自由を手に入れる」というコトが、この物語においては、「誘拐犯(一応、育ての親と言えなくもないのだけど)を見捨てる」、という矮小化された行為に過ぎないのが、何だか白けるところ。そりゃまあ、交換条件として“奇跡”を手放すことになるのだけど、どうも見てもこれが単に、“邪魔な長すぎる髪を切っただけ”(短い黒髪がまたやたら可愛く描かれてるしなあ)。でしかも、やっと手にした自由、と思いきや、今度はあんなツマラン男につかまってしまうとは、プンプン(←この辺りがいかにもオッサンのコメントですが)。と言う訳で、内容はさておくことにして、CGの表現力に圧倒される映画、でありました。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-01-03 12:40:53)

2103.  カーズ2 マックィーンなんぞというキャラは脇役に回した方がよい、という点によくぞ気付いてくれました、おかげで抜群に面白くなったこの第2作。いや続編なんてことは気にせず、単独の作品としてこの“ミステリの傑作”を楽しめばよろしいか、と。もちろんこの、スピード感あふれるアクションも。[DVD(吹替)] 8点(2012-01-03 12:21:16)

2104.  悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークス 江戸川乱歩もビックリの「舞台で行われている殺人劇は実はホントの殺人でしたとさ」という作品。「脳味噌チュルチュル」などの変態シーンの連続、かなりビョーキの作品ですが、“批評家を血祭りにあげる”などというテーマ性には、一応自覚症状も見てとることができますね。ははは。「こんな映画、どうやって終わらせるねん」と思いつつも、あまりにもヒドイ内容なので感覚がマヒしてきてしまったのか、ラストでは「おお、なるほど」と妙に納得してしまった自分がいる。 点数は一応、1点としておきますが・・・点数をつけることに何の意味もありませんけどね。[DVD(字幕)] 1点(2012-01-02 08:14:00)(良:1票)

2105.  ザ・タウン 《ネタバレ》 どうみてもベン・アフレックという人はいわゆる「残念な人」系列にしか見えないのだけど、いや~こんな凄い映画を作ってしまうとは、人は見かけによらぬもの。ここにあるのは、単純な善vs悪の構図でもないし、単純な恋愛劇でもない。描かれているのは街の光景、街を舞台に展開されるアクション、この街を支配する秩序。だからこその、ラストにおける「街を去る」ということの重み。シャレてる、と思う。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-12-31 09:13:33)

2106.  アフリカの女王 オッサン船長とオバチャンがオンボロ船“アフリカの女王”号で川を下る、その道中に待ち受けるは、敵国ドイツ軍、急流、滝(まあ、お約束ですな)、蚊の大群にヒル、ってな訳で、冒険また冒険。これが美男美女の組み合わせなら、「ええい、勝手にエッチしてろ」となるところだけれど、まあ、これなら安心感があります(何の安心感やら)。ハンフリー・ボガートが、ムサいオヤジの役柄の割にやっぱり何ともダンディなのが(自分の船なのに屋根の無いところで寝て、雨が降ってきてもレディに気を使うあたり)、そんな訳ないやろ~と言いたくなる、と言うか、冒険に主眼が置かれ過ぎて2人の関係の描写がテキトーに感じる部分でもあるのですが。あと、共に苦労し彼らの命を救う“アフリカの女王”号という船、最初から破壊される運命にあると言うより、もう「破壊する気(破壊される気)マンマン」みたいなところがあって、ちょっと描き方に思い入れが少な過ぎるんじゃないの、と、扱いの悪さが気になるところ。しかし本作を見ていると、「スピルバーグは“オルカ”号を創造するにあたって、きっとこの“アフリカの女王”号を念頭においてたんじゃなかろうか」という気がしてしょうがないのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:52:59)(良:1票)

2107.  エネミー・オブ・アメリカ 『デジャヴ(2006)』の先駆けのような作品で、「んなアホな」という設定(あと300年くらい科学技術が進めば・・・)なんですが、とりあえずこういうことが「できたとして」、好きに映像を作り込んでいこう、という趣向。コラージュ風の映像。そこにトニー・スコットらしいフェティッシュなこだわり(盗聴器が話題になれば盗聴器のアップの映像。キーボードが叩かれればキーボードのアップの映像。律義というか神経質というか)。「巻き込まれモノ」としては比較的単純な内容、ですが、ジーン・ハックマンを中盤から登場させ(しかも無駄にガブリエル・バーンも登場させ)、それなりに映画を盛り上げる工夫も(ジーン・ハックマンが妙にカッチョよいのです。ウィル・スミスとの組み合わせが、何となく『ターゲット』でのマット・ディロンとの組み合わせを思い起こさせたり。間違ってもロイ・シャイダーとかウィレム・デフォーとかとの組み合わせではナイ)。で、そうやって盛り上げておいた挙句、ラストはといいますと、自作のアノ作品からの引用、と言う以前に・・・これはもはやギャグですね、「お後がよろしいようで」としか言いようがありません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:25:27)

2108.  パプリカ(2006) ドラマが次の物語を引き起こすのではなく、ひたすらシーンが次のシーンを呼び、あるいは発散し、あるいは循環する。アニメに不可能なし、とばかり、悪乗りの極致、エネルギーの奔流にただただ圧倒される、のだけど・・・あまりに濃過ぎて、少々胸焼けが。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-28 23:07:14)(良:1票)

2109.  デルス・ウザーラ たき火を囲む人々、物音がして、デルス・ウザーラが現れる冒頭のシーン、ここを見たら「うわー(異国テイスト全開でもやっぱし)クロサワだぁ」とか思っちゃうんだけど、この作品、“上手く”撮られている映画、というタイプの作品ではなく(美しくは撮られているけれども)、自然の荒々しさをそのまま伝えるような、荒削りの感覚。ひたすらロングショット、時には人物がほとんどシルエットに近い状態にもなり、誰が誰やら、はっきり言って終盤のハバロフスクの隊長宅の場面になってようやく「ああ隊長ってこんな顔だったのか」とか思っちゃうんだけど(笑)、デルスの顔だけは、鮮明に脳裏に焼きつき、忘れられない。あまりにもいい味のオヤジ。厳しい自然を生き抜く自然児、ということで超人的な才能を発揮したりもするんだけど、その自然児ぶりたるや、あの『まあだだよ』の百閒先生に繋がるものが。しかしこちらの作品は厳しい。ひたすら厳しい。物語の中の登場人物のみならず、俳優、スタッフみな命がけ。第一部のクライマックス、夕闇が迫る中で草を刈り続けるシーン、息遣いをそのまま取り入れたもの凄い緊迫感。沈みゆく太陽の恐ろしいほどの効果、いや実際は何カットにも分け、何日もかけて撮影されたのかも知れないけれど、そんなこと考えも及ばない、寒さと恐怖を共感し、無事に朝を迎えられた時にはひたすらホッとする。これほどまでに自然は厳しいのに、しかも我々は映画冒頭でデルスに死を知らされているのに、彼は都会に住めないと言い、山へ帰っていく。その後の展開の、省略された描写が実に鮮烈。厳しい映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-28 22:57:57)

2110.  ラブ・オブ・ザ・ゲーム ベテランピッチャー最後の試合。そこに回想シーンが並行することで、彼の人となり、彼の置かれた状況、彼の抱えているものが明らかとなっていき、試合シーンに深みが加わっていく、という趣向ですが。その回想シーンとやらが、「とりあえず必要そうなエピソードを一通りさらってみました」と言わんばかりの、やっつけ仕事ぶり。それに、手の痛みと戦いつつピッチングを続けている、らしいけど「以前、大怪我をしました」というシーンを挿入するだけで、その痛みを感じて欲しいと言われても、あまり盛り上がらない。要するに何もかも八百長クサイのがこの映画の欠点。ただし、ケビン・コスナーにはこういうクサさが似合うのであって、まさに彼ならではの映画、とも言えるかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-26 23:20:31)

2111.  レインマン ダスティン・ホフマンに注目して観りゃあ、どうしたって「凄い役作りだよね」ってな事になる訳ですが、やはりここはトム・クルーズ。共演者である大俳優サマが、いくらそういう役だとは言え、目も合わせてくれず、演技のキャッチボールもままならず、と来りゃ、それはそれは大変だったんじゃないですかねえ。この映画の特に前半は、何だかバリー・レビンソンとダスティン・ホフマンが共謀してトム・クルーズを追いこんでいってるようにすら見えてきちゃう(妙にカメラが遠くに置かれるシーンが何度もあり、トム・クルーズを突き放すかのよう。ドッキリカメラの映像みたいだね)。チャーリーがレイを連れだした初日のホテルのシーン、誰に電話をかけても繋がらず、恋人にも愛想を尽かされ、孤立して焦っていく姿。そんな中で、映画中盤において、かすかな記憶がよみがえり二人の過去が重なり合う場面、これは感動的(いや、若い頃に初めて観た時には特にどうということも無かったんだけど、歳食うと、こういう「遠い過去」の話にどうも弱くなるもんです)。二人が並んで歩くシーン(チャーリーが前を歩くけどカメラが遠いので並んで見える)、二人が並んで車に乗るシーン、二人の視線が合わさることはなかなか無いのだけど、最後に二人は向き合い、額を合わせる。映画が最後、どのような結末を迎えようが、このシーンがあればもう充分、ですよね。では最後に一言。ブラックジャックでカウンティングやってるのバレたら、彼らみたいにカジノからツマミだされますからね。ご注意。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-26 22:58:27)

2112.  BALLAD 名もなき恋のうた 草ナギが缶ビールを飲んで「愉快じゃ愉快じゃ」と言っている横顔を見ていると、あの公園で脱いで捕まった時にもきっと愉快な気分だったんだろうな、と。いつまでも犯罪者呼ばわりしてちゃ気の毒になってきますね(すみません、いまだに犯罪者呼ばわりしておりました)。名もなき武士たちは歴史に埋もれ、草ナギはやがて芸能界から消える(大きなお世話だ)かもしれないが、彼らの映像は、ここに残る。戦国時代の合戦の中に、文明の利器の代表である自動車が登場する痛快さ。しかし我々現代の人間が手にした、それ以上に貴重なもの、それは“カメラ”である、ということえでしたとさ。まあそりゃいいんですけど。自動車のタイヤの跡が戦国時代の道に刻まれていく場面など、色々と工夫が凝らされているとは思うんですけど、全体的に演出の薄味な感じがしてしまうのは、「どうせ後で、CGで何とかなるから」というコト、なんですかね。もしも山崎貴演出の“NHK大河ドラマ”ってのがあれば、これはしっくり来そうな気が。[地上波(邦画)] 6点(2011-12-25 08:50:25)

2113.  X-MEN:ファイナル ディシジョン ラストのバトルは・・・何となく『キングコング2』を思い出してしまった。こんな機会でも無ければ思い出さない映画を思い出させてくれたことに感謝。[CS・衛星(吹替)] 3点(2011-12-24 09:45:08)

2114.  ワーキング・ガール 社会風刺を交えたコメディとして単純に楽しめばよいのでしょうけど・・・ウーマンリブの流れから80年に『9時から5時まで』だったアメリカが、90年にはなぜ『プリティ・ウーマン』になってしまったのか、というと、その間にあったのが例えばこの作品なのかな、と。無能な男性が出世する一方で、女性というだけで社会的に下の立場に追いやられれているという思い。男女間の差別なく公平な競争を望む夢。しかし実際に女性の社会進出が進んでみると、そこに待っていたのは「競争って、大変よね」という現実、いやむしろ、そもそも公正な競争など最初から存在しないということ、いわば“勝ち組の論理”だった、ということだった訳で。いくら「あんな無能でも男性であるが故に出世できるなんて許せない」といくら噛みついてみたところで、それは「有能な女性なら誰でも出世できること」とは別次元の話だということ。で結局、自称プリティ・ウーマンたちの一部は“競争”ではなく“白馬の王子様”を夢見ることになるのだろうけれど、本作ではまだ、ワーキング・ガールたちの“競争”に対する夢が残っている。ここでは、蹴落とすべき無能上司は、もはや男性ではなく、主人公と同じく女性。一発アイデアで成功しちゃうという単純な図式のサクセス・ストーリーではあり、ファンタジーなんだけど、そこに「成功のためには主人公の女性は様々なルール逸脱を行わざるを得ない」という現実的側面と、「素敵な男性が無条件に現れてサポートしてくれる」というプリティ・ウーマン的側面とが入り混じっている点、皮肉な感じもいたします。あとこの映画、脇をハリソン・フォードとシガニー・ウィーバーという2人で固めたのも嫌味を感じさせず、うまいキャスティングですね(この2人、あまり深く役柄を考えず「俳優はどう映ればいいかだけを気にすりゃいいのさ」という事に徹する職人、という点で共通した、貴重な役者だと思います)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-24 09:23:50)(良:2票)

2115.  ロンゲスト・ヤード(1974) まあアメフトって何て野蛮なスポーツなんざましょ。などとあまりマジメに受け取って眉をひそめられては、困るのでして。これもまあ、「極端なキャラの人々がぶつかり合って生き様を表現する」というタイプの映画、ではあるけれど、本作の場合、バート・レイノルズの軽いノリによってコメディ調が加わり(プチ・カーチェイスまである)、戯画として笑い飛ばせる作品になってます。そもそも彼がリンチにあってもあまり悲惨さが無いですしね。それに彼のキャラだけが一本筋が通っておらず、フラフラと揺れ動いていて、ユーモラス。後半はひたすら試合(乱闘?)のシーン、どうしてもカットごとに日照の向きや天候が不統一になっちゃうのですが、その違和感も最小限にとどめられていて、(ゴメンなさい、ルールはさっぱりワカランのだけど)手に汗を握って試合(乱闘?)を楽しめます。本作、囚人チームが看守チームに対し、理不尽な圧力を受けつつ試合を挑む点、何となく『勝利への脱出』の原点か、とも思わせますが、ノリはむしろ『メジャー・リーグ』の原点、という感じすらします。いや、やっぱり『キャノンボール』シリーズへの繋がりが一番大きいかもね。リチャード(クレジットではディック)・キールは存在自体がエゲツない、貴重な存在。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-17 15:51:15)

2116.  関の彌太ッぺ(1963) 映画前半はもう、エエ話のオンパレード、まさに5分に一度は炸裂する美談また美談。「いやぁエエ話だったな~」と、ここで「終」の文字が現れるんじゃないかと何度思ったことか。で、後半は突然、話は十年後へ。少々血なまぐさい展開の中、一度途切れた物語が、一度断絶した人間関係が、逆廻しのように繋がっていく、しかし決して元通りには戻れない(何しろエントロピー増大則があるからな。何のこっちゃ)。花はあの時と同じように咲き、同じようにお小夜は新しい着物を着せられている。そして、あの日と同じ、運命の森。しかし人間は、かつての自分たちには戻れないのです。ラストシーン、低い位置のカメラが捉える道端の彼岸花の赤さが、突き刺さります。・・・それにしても十朱幸代の表情、一体どう受け止めればいいのやら(そもそもこの演技でよいのやら)。[CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-15 23:19:09)(良:1票)

2117.  フロント・ページ(1974) 記者生活から足を洗いたいジャック・レモンと、それが気に食わぬウォルター・マッソー編集長。そこに発生したのは死刑囚の脱獄騒ぎ、保安官を始めとするアヤシゲな人々も騒動に加わって、てんやわんや、というお話。←これでは全然あらすじになってませんが、要するにそういう映画、なんですね。いかにも舞台劇、舞台で見たら面白いのかも知れない。でも・・・ゴメン、映画としては乗り切れませんでした、芸達者二人の丁々発止、コレがあまりにハイテンションの連続で、ついていけない。“間”の無い漫才を見せられてる気分。体調の良い時に観ましょう。って、良かったつもりなんだが。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-15 22:37:10)

2118.  シルバラード 出演者たちが皆、「やった~西部劇だ~」と楽しくノリノリに演じてる(ように見える。気のせいかも知れないけど)のが、イイですね。拳銃をクルクル回す練習、かなりしたんじゃないですかねえ、そりゃ西部劇に出演させてくれるなら私だって練習しますぜ。製作側もノリノリ、詰め込めるだけ詰め込んで(銃撃戦の充実ぶり。登場人物の多彩さ。ちょっと欲張り過ぎてまとまらない面も?)、これぞまさに娯楽大作、愉しいこと愉しいこと。善玉4人が集まるべくして集まり、一方の悪玉はいかにも悪玉で、恨みだの復讐心だのを過度に強調することなく、内面より行動、ただ戦う。理屈っぽくないのがまたよろしい。要するに、西部劇って面白いんだよ、ということを言わんとした映画で、その目的は十二分に果たされた訳です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-10 09:37:23)(良:1票)

2119.  ウォルター少年と、夏の休日 少年が預けられた伯父たちは、スーパー爺さんだった、というオハナシ。なんですが、コメディタッチだけど笑うに笑えず、ファンタジーなんだけどワクワクせず、どうも煮え切りませんなあ。どうしてこんな内容で映画作ろうと思ったのか、理解に苦しみ、私にとってはコレ、怪作のひとつ。しかし、大真面目に暴走するデュヴァルの破天荒ぶり、アホらしい話をもっともらしく語り続けるケインの茶目っ気、泣き顔オスメント君の真摯な眼差し、いずれも、そりゃ、あざといと言えばあざといかも知れないけど、時々、とってもイイ表情をして、やっぱりこのヒトたち、「持ってる」よなあ、とは思わされます。ライオンを絡めたのも上手い。でもやっぱり、ストーリーは安直でヒドイと思います。少年の成長を描いているつもり、らしいけど、はっきり言って、この少年、まったく成長してません。母に向ってついに想いを発するクライマックス、これが単なる「甘え」なんだから、もう。あと、邦題に入ってる訳のわからん読点「、」も嫌い。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-07 23:23:20)(良:1票)

2120.  エクソシスト 《ネタバレ》 愛娘が突然アバズレになって、自傷行為に走ったり、親をののしったり。コレ、原因が悪魔憑きでまだ良かったですよね。悪魔にも憑かれてないのに娘がこんな風に不良化しちゃったら、親としてはたまらない。一方、医者は「これは病気だね」と、とりあえず検査、検査。これも一種のドクハラですな。作品中でもっともホラーなシーンが、この検査シーンだったりする。と言う訳で、“積木くずし”プラス“白い巨塔”というのが、この作品。そのはざまで、なんとも御気の毒なのが、カラス神父。このヒト、本当に可哀そう。何だか自分の事で精一杯みたいなのに、こんな変な事件に巻き込まれてしまい。当然ながら何ができるでもなく。悩みを抱えつつ名もなき人生を歩み、最後は変な悪魔と対消滅するような形で、ひっそりとこの世を去る。メリン神父と悪魔との壮絶な闘いの後だけに、さらに何とも寂しい最期。なんだかこの映画、「コワイ」より「寂しい」映画、なのです。ところでこの映画では、「チューブラー・ベルズ」なる曲がまるでテーマ曲のようになってますが(私も本作でしかこの曲は知りまへん)、エンドクレジットを見てると、この曲以外にも、ペンデレツキ、ヘンツェ、クラムに、何とウェーベルンの曲まで。しっかし何ゆえわざわざ既存曲を引用せねばならんのか、と言いたくなるほど、殆どどこで使われているのかワカランものが多くて、ペンデレツキの弦楽四重奏曲第1番(特殊奏法で有名)は、サイレンの音とリミックスされちゃってるし、クラムの『ブラック・エンジェルス』(クロノスQ結成の動機となったことでも有名な曲。第1曲「電気昆虫の夜」が引用)は、こりゃ単なる効果音としか誰も思わんよ(お腹に字が浮き出るシーン)。ウェーベルンの代表作『5つの小品』は・・・ええと、どこで引用されてたのかワカリマセンでした、すみません。と言う訳でやっぱり「エクソシスト=チューブラー・ベルズ」で結構です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-07 00:05:50)

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