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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2121.  フルスピード 邦題は『フルスピード』だけど、古き良き街並みの中をクネクネトロトロ走り回るようなタイプのカーチェイス作品でして。全然フルスピード出してないのです。しかもカーチェイスものとしては、クラッシュシーンが少なくて、ちとさびしい。では、どうして邦題が「フルスピード」なのか、と申しますと・・・要するにあのヒット作『スピード』と、設定が似てなくもないので、例によって一応、まぎらわしいタイトルをつけておこうかな、ってなところでしょうか(三流作品の宿命ですな)。どこが『スピード』に似てるかというと、主人公たちの乗った車、そこには実は爆弾が仕掛けられており、カーナビを通して犯人が指示する通りに走らなかったり、シートから腰を浮かそうとすると、自動的に爆弾が爆発!・・・と言いたいところだけど、本作の場合、爆破システムは自動ではなく手動なのでした、ハイお粗末さま。上記の条件に加え、さらに犯人の気が向いて爆破ボタンを押したら、ようやく爆発する、というのが、何とも緊張感に欠けるところ。という訳で、かなり小粒な作品ではありますが、しかししかし。物語の展開が、基本を押さえているというか(あるいは古臭いというか?)、なかなかツボを押さえているのです。単なる身代金目的と思いきや、裏には裏のある、意外な展開(まあ、そこそこに、ですが)。そこに絡んでくる他の登場人物たちもいい味出してて、主人公を助け真相を暴こうとする友人は、足が不自由で車椅子、ってのがまさにサスペンスの王道。警察はというと、例によってポンコツ警部が登場し、事態を解決しようとしているのやら、混乱させようとしているのやら。この作品、全体的に見れば、「ご都合主義」「爆弾犯の意図ワケワカラン」「ツメの甘い作品」と言う人、そりゃまあ多いでしょうよ。うん、認めますよ。でもね。こういう懐かしい味わいの楽しい作品、今どき、結構貴重じゃないかなあ、とも思うんですよ。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-20 22:14:52)

2122.  ノーカントリー 《ネタバレ》 麻薬取引の大金をまんまとせしめた、通りがかりのオッチャン。彼の逃避行、そして彼を追う血も涙もない殺人鬼との対決、これらが本作のテーマ、であるかのように、一見、なっておりますが・・・。確かに前半は、映画らしい撮影技術を駆使しつつ、上記の路線で映画を盛り上げていき、中盤の対決シーンなどは、大いに盛り上がります。しかし、後半に至ると、一気に、映画の“解体”が起こります。明らかに故意の失速。うーむ。前半を我々が十分楽しんだことを見透かした上での、これまた随分イヤミな映画じゃあ、ないですか。主人公のオッチャンは、ベトナム帰りという設定。死体の山を見ても冷静、武器を拾っては着々と武装する。テントのポールとハンガーで即席のマジックハンドを作るあたりなど、まさに映画的な「ベトナム帰りのヒーロー」。当然、銃弾を浴びて流血しても決して大騒ぎなどせず、ひたすら逃避行のサバイバルを演じてみせます。彼をとりまく世界もひたすら映画的で、彼を追う殺人鬼の超人ぶり、事態を追跡する初老の保安官(←西部劇的)、そしてギャングの抗争と、死体の山。そういえば、点々と横たわる死体の中に犬の射殺体が混じっているのを見て「犬まで撃つとはヒドイ」というセリフが入るシーンがあったけど、別のシーンでは、我らが主人公も、自分を追いかける犬に容赦なく銃弾を浴びせていたんだっけか。主人公の、この冷徹さと、殺人鬼の冷血さとぶつかり合う、というのがいかにも映画っぽいオモシロさなんですが、だがしかし。映画がラストに向かうに連れ、この路線から軌道がズレ始めます。いかにも映画的な登場人物であった、ヒーロー、保安官、そして殺人鬼までもが、ひとりまたひとりと、映画から退場していく、これが本作の後半過程。確かに殺人鬼氏は、斃されることなく社会の中に紛れこむことで、いずれ復活するのかも知れない、何しろ銃弾を自分でホジリ出すくらいだから、複雑骨折だって自分で治しちゃうかも知れない、という含みもあるのかも知れません。だけど、お得意の殺人ではなく、金を払うことで生き延びようとした時点で(コレは主人公が映画の中盤で一度やって見せたコトの二番煎じでもあります)、ああ、この殺人鬼も、もう終わったな、と。という訳でこの映画、楽しんで観た分、後半の壊れぶりが、何だかイヤミだったなあ、と、後味の悪い部分もありました。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-10 05:55:22)

2123.  インクレディブル・ハルク(2008) 印象的な長廻しによって始まる、クライマックスのパニックシーンが、いいんだなあ。そうそう、こういうのが観たかったのよ、ワカッてるねえ、とうれしくなっちゃう。街のど真ん中でモンスターが暴れまわる、もうこれだけでワクワクしちゃうんだけど、ひょいと自動車をはねのけて見せる怪力ぶり(そしてその何気なさ)が、また楽しい。この手の映画、CGなのか実写なのか、もはや区別がつきかねるんだけど、少なくともこういった場面では、実写(だよね?多分)による破壊シーンで、しっかりと質感を感じさせてくれる。また、コケオドシのドアップばかりではなく、時にはモンスターをロングで遠方に小さく捉えて見せることで、これはこれでちょっとリアルなスケール感も生まれる。いやはやなかなかカッチョよいバトルシーンでありました(うれしくなったので、子供を呼んで、このシーンだけ見せてみた。反応は・・・聞かないで下さい、とほほ)。全体的には、雑な場面とか、独り合点のワケワカラン場面とかもあるんだけど、その辺は多少目をつぶるということで。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-01-04 16:37:03)(良:1票)

2124.  ビヨンド サンゲリアなんて作品はまだノンビリのほほんとした感じがあるんですけど、こちらの作品は、一応、ガンバって陰惨な雰囲気に仕上げております。オカルトとスプラッタの見事な融合! しかしこの表現は、美味しいケーキを誉めるのに「クリームとスポンジの見事な融合!」と言うようなもんであって、そりゃもともと不可分だろ、と。そこが融合してなきゃそもそもケーキじゃ無かろう、と。それに、オカルト映画とはすなわち、「イマイチ内容が要領を得ないホラー映画」のことを指してたりする訳で、本作も、まあ、よくわかりません、ハイ。ただ、残酷描写は結構エスカレートしております。というか、だいぶ自信もってやってますね。ちょっとやり過ぎで、思わず笑ってしまったりもするのですが(クモの襲撃シーン、しつこ過ぎませんか?)。本作の注目点はむしろ、音の使い方、ですかね。かすかな音によってかえって不気味な静寂感を出したり、不快なノイズのような効果音を多用したりと、ヤな雰囲気がなかなかよく出ているんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-04 07:49:39)

2125.  サンゲリア 国破れてサンゲリア、ゾンビもミミズも呼んダリア、みんな仲良く飲んダリア。と私も一応、言っておこう。さて、グロ映画の代表みたいに言われている本作ですけれども、いやこれがどうして、むしろ、なかなかの映像美が目を引きますね。冒頭、秘境の世界から都会に漂着する謎の船(ちょっと“ドラキュラ”の設定を思い起こさせる)、そして船上での謎の警官殺害事件。これが、主人公たちと我々を、秘境の世界へとおびき寄せる。秘境で待ち受けるは、ゾンビと鮫の死闘、あるいは眼球突き刺しなどの、常人の理解を超えるヘンテコな演出の数々。これだけでもこの映画を珍品化させるのに十分だけど、あくまでゾンビ大量出現は後半のお楽しみ、と、ここでは抑えた演出で、南の島の素朴な感じもよく出ております。後半は、待ってましたとばかり、土中からキタナらしい腐敗ゾンビが続々登場。と言っても、これもあくまで明るい陽光のもと、ますます素朴な美しさもあったりします。しかし、ゾンビたちを包む乾いた風と砂埃には、マカロニのニオイが漂い始め、ついにクライマックスには、銃と火炎ビンで武装した主人公たちと、ゾンビたちとの全面対決へ。まさにマカロニ全開、結構、シビれます。火炎ビンで炎上する建物、と言ってもまだ全然燃えていないくせに、上からは屋根材がバラバラと落ちてきて、危機感を演出。その落ち方がこれまたコンスタントで、いかにもスタッフが上から落としてます、ってな感じなのが、素朴でイイですね。ラストはまた都会に戻り、「無許可撮影です」ってのを隠すどころかむしろ全面に押し出したような、あの有名なラストシーンへ。本作、子供の頃は「観てはイケナイ映画」のように思ってたもんですが、いやあ、ちゃんとした映画じゃないですか。ところで、ゾンビに襲われた鮫は、やっぱりゾンビ化するんですかね?この路線でもぜひ一本。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-31 11:21:04)(良:1票)

2126.  荒野の1ドル銀貨 そりゃまあ、完成度が高いか低いかと聞かれれば、高くは無いのだけれども、波乱万丈、危機また危機で飽きさせない娯楽作品として観れば、完成度が高いか低いかと聞かれれば、決して低くは無いだろう(だからと言って高くもないだろう)、という、いかにもマカロニらしいマカロニウェスタン。わかりやす過ぎるBGMが、映画を盛り上げるとともに、映画を安っぽく見せてしまうのだけど、ここまで音楽の使い方がわかりやすいと、何かミュージカル映画でも見ている気分になって、意外に悪い気はしない。そしてこの映画、何と言っても伏線の張り方が上手い、上手過ぎる。ほとんど反則。ここまで上手いと妙な感動を呼んでしまう。これが、この映画のポイント。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-06 23:00:28)

2127.  バンコック・デンジャラス 『グラン・トリノ』と『タクシードライバー』と『季節の中で』を掛け合わせたような作品。そんな掛け算できるかい。主人公のヒットマンを演じているのは、これは一体どこのオバチャンか、と思ったら、ニコラス・ケイジでありました。観た人は皆、そう感じるはずなので、改めて言うのもどうかと思いつつ、「ケイジさん、あなた、変です」。前から変だったけど。その彼のおばちゃんヘアばかりが原因でもないのだけど、どうもこの映画、絵ヅラが悪い。このザラザラ感は、狙ったものなんだろうけど、映画を通じて感じられる、全体的な“素人クサさ”が、どうにも気になって、すっきりしません。だけれども。そこに何やら、懐かしさ、みたいなものも感じられたりして。アメリカ映画に日本の光景が登場しても、あまり日本っぽく見えなかったりするのだけど、この映画に出てくる光景は、明らかに日本じゃないのに、奇妙に日本っぽい。どこか邦画っぽいニオイがあるんですね。そして、スマートじゃなくてもエネルギーがある。この妙な“懐かしさ”も、どうやらそこから来るらしい。という感じで、いかにも「出所不明」な、得体の知れない感覚、それが魅力。そういえば、主人公のオバチャン、じゃなかったヒットマンも、いかにも出所不明、過去不明、正体不明。達観したように、人生に倦んだように、この物語に突然現れ、わざわざ自分であれこれシガラミを作って、映画が、物語が、自ら動き始める。何か、イイですね。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-05 09:03:54)

2128.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド ロメロは何故ここまでゾンビにこだわるのか?それはやはり、ゾンビというキャラの持つ、アナーキーさ・無軌道ぶり・ヤサグレ感・どこか漂う哀愁・・・。映画にいくらメッセージ性を込めても、ゾンビを登場させる限り、映画を支配するのは終末感覚であり、諦念であり、だからこそ、メッセンジャーとしてのロメロではなく、映画作家としてのロメロが活き活きとしてくるのではないか、と。ヘナチョコサスペンス『URAMI』は、やはりテーマ性が目立ち過ぎた。やはり、オブザデッド・シリーズこそが本領・・・と言う意味では、本作って、どうなんだ? テーマ性とゾンビ性(そんな言葉があるのか?)が真っ向からぶつかり合い、最後はテーマがゾンビを蹂躙した挙句に「ゾンビが血の涙を流して見せる」という問題作、それがこの『ダイアリー~』。いまや“映像”とは、命と魂をかけたプロによって提供されるものではなく、無数のアマチュアたちによって、まるで自然発生的とも言うような形で日々作りだされるもの。ネットを飛び交う出所不明の映像の数々(無論、映像に限ったことではない。この私の駄文も、その類のものである。自戒)。ひたすら、実感を伴わぬ空疎な刺激が求められ、たとえ人の死であっても、映像となった途端、それは娯楽となり、商品にすらなる。死者は好奇の目にさらされ、まるで本作のゾンビたちのように、「死んだ者をもう一度殺す」という扱いを受けることになる・・・。ところで、本作における、フェイクドキュメンタリーの手法って、本作のテーマを描くにあたっての、確かにひとつの選択ではあろうけど、でも、本当に有効であったか? あくまで映画作品たりえようとし、映画らしい技術を持ち込んでしまった結果、浮き上がってくるのは“フェイク”の部分、すなわち“ウソ”である。“ウソ”を積み上げることで“ホント”を作り上げるのが映画であったハズ、それが本作では、“ホント”に成り切れなかった“小ウソ”が知らず知らずに積み重なって“大ウソ”になっただけ、で終わってしまった気が。割り切りの足りなさ。『クローバーフィールド』は映画から逸脱し、映画作品たりえなかったことで、ひとつの完成に達した。本作は・・・割り切りが足りず、でもそうであるが故に、映画作品たりえているのもまた、事実か。[DVD(字幕)] 7点(2009-11-22 08:47:48)

2129.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー 多少ギクシャクしてようと、敢えてコマ撮りなんかにも挑戦してみるその意欲たるや良し、なかなかにご機嫌な香港オバケ映画。死霊のはらわたシリーズに影響受けつつも、逆にあちらのシリーズに影響を与えてる気もしないでもなく。本作、何とも慌ただしい内容の映画でして、1時間半ちょっとの尺で、しかも無意味に回想シーンを織り交ぜているのに、モーレツにモリダクサンな印象を受けます。それは何故かというに、「あっあぶない!」「と思ったら助かった」的なドタバタのオンパレードで、いわば“危機一髪小ネタ集”とでも言うべき装い。観てる間はボーッと楽しめて、観終わったらあなたのハートには何も残さないこと請け合い。それにしても際立つのは、ジョイ・ウオンの美しさ、ではなくて、悪の女王・ロウロウ様の魅力。あの、何ともいえぬ野太い感じが、てっきりオカマさんかと。攻撃する時の姿は、ちょっとビオランテっぽい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-15 09:15:58)

2130.  キング・アーサー(2004) キングシーサーなら知ってるけど、キングアーサーってのはあまり馴染みがないもんで、前半は、へー、ふむふむ、で、だからどうなのよ、ってな感じだったのですが(要するに、やや、右から左に抜ける感じ)、後半になると、これでもかとノリノリの時代劇が展開。思わせぶりな煙モクモクの中、さっそうと現れるアーサー、そして繰り広げられるチャンバラ。おーこれは確かに万国共通のオモシロさ。しかし、何でもかんでもそういうノリでいいのかブラッカイマー、と、小声で言っておく。勿論、嫌いではないので、あんまり大声では言わない。他の騎士たちとの友情が感動を呼び涙を誘う。とは言っても本当にこんなので泣く人はいない訳で、だけれども、他人に紹介する時はやっぱり、「この映画、泣けるぜぇ」と言ってしまう(わかりやすいので、つい)。そういうタイプの作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-03 15:32:27)

2131.  バイオハザードII アポカリプス 背中に銃を背負ったミラジョヴォの雄姿は、クノイチそのもの。まさにハリウッド版“由美かおる”である。だからこそ、最後のつけ足しみたいな入浴シーン(?)にも意味があるのだ。映画前半で急ぐようにゾンビとの戦いを描いて、ああこりゃ映画後半は物語がアサッテの方向にむかいそうだなあ、と思ってたら案の定、シアサッテの方向に向かい、コマンドーゾンビなどで盛り上げようとするも、まあ、普通にテレビゲーム的だよなあ、との印象(これでいいんだったら、何作でも作れそう)。ただ、ヘリからの攻撃を受けながら駆け抜けていくヒロインの姿がめっちゃカッチョよかったので、満足。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-11-03 08:59:59)

2132.  トロイ(2004) 「CG足してド派手に盛り上げといてよ」「とは確かに言ったけど、こりゃ幾らなんでも足し過ぎ。多すぎだあ」「でも、まあ、いいや」的スペクタクル。でも、意外に先頭シーンに違和感が無く、マスゲームとしてのスペクタクル感は十分堪能できます。あと、“人気俳優:筋肉見せっこ対決”もなかなかのもの。ま、それだけの映画と言われれば、反論しませんが(反論できませんが)。肝心の「トロイの木馬」が、最後のつけ足しみたいになっちゃってるのもオドロキ。おかげでアキレスの行動基準が理解不能。いやはや、ペーターゼン監督も、この作品と、『ポセイドン』とを考え合わせると、何か、悟ってはイケナイものを悟っちゃったんでは無かろうか、と、少々不安を感じないでもないのですが、一方では、この割り切りぶりに楽しみな部分もあったりするのでした。[DVD(字幕)] 7点(2009-11-03 08:05:57)

2133.  カーズ いや、だからさ、その「美しい自然」を破壊してきたのが、まさにこのクルマ社会なんでしょうがあ、と言いたくなるクルマ嫌いの私。私が『地球が静止する日』のクラトゥなら、こいつら全車、抹殺してやる。とまで言うといささか穏やかではありませんね、環境原理主義者(主義車?)じゃあるまいし。登場人物がクルマであろうが無かろうが、この映画から流れてくるノスタルジーには、やっぱりグッとくるものがあります。あとは、色んな意味で、このクルマを擬人化したCGキャラに、どこまで馴染めるか、ですね。あと、CGで描かれた風景を「どう、美しいでしょ~」と見せられても、う~ん、だからどうなのよ~と思ってしまう面はある訳ですが[ブルーレイ(吹替)] 7点(2009-10-25 07:03:49)

2134.  ハンコック なかなかの快作にして怪作。嫌われ者のスーパーヒーロー、と言っても、ピカレスクなヒーローでも何でもなくて、ただ単純に人から「嫌がられている」というのが何ともオカシイですね。バカバカしいくせに妙な説得力もあり、笑える中にも主人公の孤独が自然に浮かび上がってくるという、全く押しつけがましいところがないのが、この映画の魅力。ただしそれは映画前半。ふむふむこの映画はそういうタイプの映画かと思って観ていると、後半はそれをリセットせんばかりの勢いで妙な展開に突っ走り、何だか映画がグダグダになっちゃった感じ、しかも恣意的に映画をグダグダにしているらしいのが、観てて戸惑うところ。言ってみれば、映画前半は、奇抜なヒーロー像という点での、観ている我々に対する良い意味の裏切りがあったのに、後半は、さらに輪をかけて裏切りを仕掛けてきたせいで、ちょっと「悪い意味の裏切り」と感じられてしまう。結局のところ、“映画を観る側が映画を作る側に何を求めるか”ということと、その一方で“映画を作る側は映画を観る側に何を求めるか”“「観る側の期待」として何を想定するか”、ということとの間の、絶対に埋まることのないズレを、改めて意識させられる映画でもありました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-10-23 01:03:06)(良:1票)

2135.  デス・レース(2008) デス・レース2000年のリメイクかと思ったら、続編みたいな、はたまた無関係みたいな、そんなオハナシでしたけれども、いやはや。おそらくは相当な制作費をかけて、どう考えてもデス・レース2000年よりスケールアップしているはずなんだけど、どう見てもスケールダウンしているように見えてしまうのは、これいかに。まあ、これはちょうど、いくら今のプロレスラーが頑張っても往年のファンは「やっぱり猪木が最高だったよなー」と言ってしまう、あの根拠の無いノスタルジーと同じなのかも知れませんけれども。とは言えこの映画、やっぱりこれじゃアカンで、と思う部分は確かにあります。劇中に登場する「デス・レース」番組の、いかにもイマ風な感じのノリが、はっきり言って寒い。ダサい。しょーもない。「イマドキの流行り」とはすなわち「過去」だと思いたまえ。あと、登場するクルマの造形も、いささかフツーで、エキセントリックさに欠けますね。残念ながらこの映画は、デス・レース2000年のような伝説の作品となることは、絶対にありません。でも、まあ、面白かったよ。実はワタシ、子供の頃から、こういう「スーパーカーみたいなのにマシンガンとかミサイルとか積んで戦いながら競走する映画」ってのずっと夢みておりまして、観たくて観たくてしょうがなかったのです。やっと夢がかないました。でもちょっと遅かったかな。[DVD(字幕)] 7点(2009-10-05 23:06:57)(良:2票)

2136.  それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ ちょっと同性愛的な内容(?)にドギマギしてしまう本作。悪に染まったロールパンナがアンパンマンの前に立ちふさがる。カッチョいいよね。でも、悪が伝染したしょくぱんまんの、その極悪顔には、さらにさらに萌えてしまいます。本当に凶悪な顔なんだ、これが。というわけで、波乱万丈と言えば波乱万丈、いつも通りと言えばいつも通りな展開で、なかなか楽しめてしまいます、はい。 それにしても、バイキンなんていう菌はいなくて、たまたま人間に害があるバクテリアをそう呼んでるだけであって、バクテリアはバクエリアで一生懸命生きているんじゃなかろうか。こうもバイキンを悪者扱いして駆逐しようとする作品を観てると、そんなことをつい思っちゃったりする訳ですが。この映画のラストはまさに、バクテリアの大量虐殺ですね(笑)。[DVD(邦画)] 7点(2009-09-17 00:12:08)

2137.  スペースインベーダー ↓【エスねこ】様も仰っている通り、前半における“間”の取り方、『悪魔のいけにえ』を彷彿とさせる不気味さがありますね。ただしこの“間”というものが、計算されたものなのか、単なる緊張感の欠如なのか、はたまた単なる完成度の低さなのか、判然としない部分がありますが。でも、独特の「緊張感の欠如」や独特の「完成度の低さ」というものを自然に作りあげてしまうのは、これはやっぱりトビー・フーパーの持つひとつの才能、なんですよ、きっと。でまあ、彼を始めとして、この業界においてそれなりにお馴染みの、それなりにココロザシのありそうな才人が集まって作り上げた本作ですが。内容的には極力、ココロザシを排除して作っているようで、何ともスケール感に乏しいオハナシ。勿論この「スケール感の乏しさ」感、と言うヤツが本作の魅力であることは論を待たない訳ではあるのですが、でもセコイ内容。地球に乗り込んできた異星人が地球侵略のために、まさかそんなところから手をつけないだろう、という、ド田舎を舞台に、セコイ侵略劇が繰り広げられます。その意味では、人類は裏をかかれているのかもしれないんですけれども。グロテスクだけどユーモラスな風貌のエイリアンども。敵の首領に至っては、ハッキリ言ってウ●コそっくりではないですか。どっちかってとコレ、「子供のころに見た、見てる間は怖かったけど目が覚めてから思い返したらかなり笑える悪夢」みたいな内容の映画ですね。何でも新鮮で何でも怖くて何にでも好奇心を持って何でも信じ込んだ、そんな子供の頃のことを思い起こさせる、懐かしい味わいの映画。[DVD(字幕)] 7点(2009-09-16 23:18:27)

2138.  ウォーリー 主人公のウォーリーが、どうも『ショート・サーキット』のナンバーファイブに見えてしまうのは、皆さん同じかと思うのですが、ついでに相方の白いロボット(イヴって名前ですか?オスかメスか判らなかったので、ストーリーの展開に若干の警戒心を抱いたのですが、メスってことでよいのですね?)、こちらのロボットについても、目が、どうもサイバラさんの漫画の登場人物にそっくりに見えてしかたないんですけれどね~。それからそれから、宇宙船に住んでるどうしようもない人間ども、彼らを見てると、星新一の『ゆきとどいた生活』を思い出しちゃうんですけどね~。と言う訳で、ワタシの目が曇っているだけかもしれないけど、登場キャラやら設定やら物語やらに、やや目新しさに欠ける点があるかなあ、と。確かにCGの技術はスゴイとは思います。CGで人間らしいスムーズな動きを表現するよりも、やや大げさにギクシャクさせた方が面白い、ということを見せつけたのが『トイ・ストーリー』。本作もこれと同様の面白さがありますが、同時に、そこに実写と見まがうようなリアルな動きが混在することで、息を呑むようなオドロキと感動があります。前半はこれを生かして、パントマイム劇みたいな感じに仕上げ、確かにオモシロく観られました。だけど後半。結局それかよ、みたいな。ま、いいんですけどね、あんまりヒネクレた物語にしてしまうと、観ている子供たちもヒネクレてしまいますから(でもなあ、ブツブツ)。[DVD(吹替)] 7点(2009-08-15 22:38:59)

2139.  100万ドルの血斗 ちゃんとしたレビューを読みたい方は↓下の皆さんのレビューを、どうぞ。確かに、ジョン・ウェインなら何でもありかよ、みたいな内容の映画です、ハイ。まあ、これは要するに、ジョン・ウェインという西部劇の神サマのための、一種の神話なわけです。だからデタラメでもよい。んだろうかねえ。悪党団の襲撃からいきなり映画は始まり、問答無用の大虐殺と少年の誘拐。身代金の要求額は100万ドル。救助隊が赴くも、逆襲を受け、惨憺たる結果。まさにお約束ですね。そこで活躍するのが、少年の祖父であるジョン・ウェイン。ああ、お約束。ははは、これだけ聞いてもかなりショーモナイ感じがしますよねえ。かなりのご老体なのに、ムヤミに腕っ節が強い。妙に決断力があり、迷うことなくバシバシと的確やらなんやらよくわからない指示を出しまくる。あちこちで「あなたでしたか、失礼しました!」と、黄門様みたいに敬意を払われる。うん、やっぱり、神サマでなければ、こんな映画作れませんよねえ。ジョン・ウェイン、だから、スター。ジャイアント馬場、だから、馬場チョップや十六文キックが効く。理解できなくとも理解する努力を惜しむべからず。一線を越えさえすれば、あなたを快感が待ち受けていることをお約束します。でまあ、途中、100万ドルを横から強奪しようとするチンピラとも戦いつつ(まさに波乱万丈!)、ついに悪党団との対決! ここで、ジョン・ウェインが敵を干し草用のフォークとおぼしき凶器で倒すシーンがあるのだけど、カメラから見て敵役の陰になってしまっており、何を手に戦っているのやらワカリマセン。西部劇の神サマともあろう者、たいがいこの業界長いんだから、せめてカメラの死角には入らないという初歩的なことくらい、気をつけて欲しかったなあ。と言う訳で、欠点はあれど、全体的になかなか面白かったので、7点です。ダメですか?[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-14 16:12:15)

2140.  ヴェニスの商人 絢爛豪華と呼ぶに相応しい映像美。と言いたいところだけど、この映像の美しさに対し、出演者の面々、どーして揃いも揃ってバッチい感じ人たちばかりなんだろうか。キャスティングの段階で悪意を感じてしまいます。そして、このボソボソとした雰囲気、どうしてこうも暗いのか。まあ、シェイクスピアの原作戯曲からしてそんなに楽しい内容でも無い気がするけど(今まで読んだ喜劇の中で、楽しく読めたのは『お気に召すまま』くらいだなあ)、それにしたって、この映画、暗いよなあ。暗過ぎる。そして例によって、アル・パチーノはどんな役であろうと、映画に出れば熱く語りまくる。はいはい、わかりました、もういいからさあ。それにしても、ユダヤ人への差別を払拭しようと気を使った揚句、“要するにみんなヤなヤツ”という内容になってしまった、この『ヴェニスの商人』。次はぜひ、江戸川乱歩の通俗長編小説についても同じスタンスで映画化してもらいたい(かなり珍奇な作品になるでしょうなあ)。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-09 16:25:56)

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