みんなのシネマレビュー |
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2121. わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 「一家の頭である父と心臓である母」言葉通りの二人に敬服します。主人公のラストの台詞「我が谷は緑だった」に凝縮される成長記にいろいろな事を考えさせられました。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-12 22:51:09) 2122. ジョニー・イングリッシュ いやぁ、もう、声を上げて笑い通しでありました。勘違い→気づく→取り繕う 部下の存在も相まってこのサイクルがサイコー。それにしっかりとしたストーリーがあり、アクションシーンもなかなかなもの。そして嫌味で大層な悪巧みを企むジョン・マルコビッチ演ずる悪役が何ともいえない味わいがありサイコー。これぞコメディと言える快作です。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-11 03:34:05) 2123. 依頼人(1994) 《ネタバレ》 共に世間の仕組みに勝てない依頼人と弁護士。勝ち目のない戦いに挑む姿は見応えがありました。酷薄な検事は敵に相応しかったものの、その部下たちやマフィアの面々が間が抜けていて緊迫感が削がれたのがいけません。万事めでたく終わり、後味が良いと言えば良いのですが、あまりにもサクサクと事が進んだのに物足りなさを覚えました。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 03:07:49) 2124. 9デイズ 白ける程ではないにせよ、意外性がなくサクサクと進んで行き、メデタシメデタシで終わる物語を淡々と眺めていました。アンソニー・ホプキンスの魅せ方が間違っていて残念です。[DVD(字幕)] 5点(2012-03-04 22:58:58) 2125. 蜂蜜 その場に立ち、風を感じたくなる「透明感」溢れる映像に、淡々とした日々の営みの中からにじみ出る家族の絆に、「この家は僕が守る」幼きユスフの心意気に。全編を覆う静謐さに心洗われ、姿勢が正される作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-03 16:08:16)《改行有》 2126. 第9地区 特筆すべきはあまりにも汚ならしい映像。吐き気に何度も見舞われ、その都度一時停止ボタンを押す羽目に。こんな事初めて。ただのスプラッターじゃないとばかりの舞台設定及びヒトとエイリアンの交流も思わせぶりなだけで、力だけが正しいという展開に少しも盛り上がれませんでした。観た事を忘れたくても記憶から消えないであろう作品でした。[DVD(字幕)] 2点(2012-02-26 01:45:27)(良:2票) 2127. 昭和残侠伝 死んで貰います 阿漕さに欠ける悪方、淡白な情の絡み。琴線に触れないパッとしない作品でした。「所詮畳じゃ死ねない」因果な稼業を認識させられた重吉さんが見せた滅びの美学に加点。[DVD(邦画)] 5点(2012-02-17 18:18:41) 2128. ゴーストライター 《ネタバレ》 職分をわきまえない行動はハートを重視する所以か。勝ち目のない組織に対する優男の孤独な戦いを魅せるのはポランスキー監督の十八番。真綿で首を絞めるが如きの全編を覆う不穏な空気を堪能し、マカラのゴーストであってそもそもこの世に存在しなかったゴーストであったのかと思わせる無情なラストに痺れます。加えて「米国以外で引き渡し協定が無いのはイラク・リビア・北朝鮮・・・」との眼差しに御大の健在ぶりを見ました。いただけなかったググるシーンを差し引いても十分満足出来た作品です。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-13 18:01:20) 2129. 昭和残侠伝 唐獅子仁義 私がシリーズに惹かれる「滅びの美学」を本作では感じられませんでした。本作の収穫は重厚な存在感を見せてくれた志村喬。滅びの美学なんぞありゃしないと逝った姿が印象に残ります。[DVD(邦画)] 5点(2012-01-27 11:56:28) 2130. 神に選ばれし無敵の男 ナチスによるユダヤ迫害の暗雲立ち込める不気味さが漂っていました。ナチスの本質を感じ取っていたハヌッセンのキャラが際立っていたのに対して同じく感じ取っていたジシェは何とも中途半端な存在でいけません。思わせぶりなだけの弟もいけません。盛り上がりのない退屈な作品でした。[DVD(字幕)] 3点(2012-01-05 03:20:39) 2131. 愛の嵐 ゲットーでのルチアの胸中は諦めだと思っていましたが、再会からの展開を見ているとそれ以外に何かあったのか考えさせられました。しかし、これみよがしな「退廃」が前面に押し出されており、何なのかは判らずじまい。マックスはただのアブノーマルな男にしか見えず。陰鬱な画面の中での二人が辿る結末に監督の独り善がりを感じました。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-05 02:54:06) 2132. ロング・グッドバイ 原作未読。思いを振りかざさず、思いは左右されず、思いはぶれず。エリオット・グールド演ずるマーロウが探偵としての矜持を魅せてくれます。一癖も二癖もある登場人物達が物語の味わいを深めております。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-05 02:28:50) 2133. 赤い砂漠 病人の独り言をメリハリもなく延々と綴っているだけで退屈で苦痛でした。色がついていようがいまいが私にはカンケイのない事でした。[DVD(字幕)] 1点(2011-12-28 00:02:32) 2134. 戦火のかなた 戦争の非情さ。遺言として迫ってきた「無防備都市」に対して、戦時下にある人の数だけ存在する事を淡々と示した本作。共に忘却の彼方になってはいけません。異端視する姿勢の行き着く果てが戦争なのではないかと思えた第5話が印象に残ります。[DVD(字幕)] 4点(2011-12-26 23:48:08) 2135. 昭和残侠伝 血染の唐獅子 今作の風花コンビの絡みは道行きを始めとして今一つ趣きに欠けていました。しかし、 本シリーズが魅せてくれる滅びの美学を存分に堪能できました。今作では竹>染次>風間重吉でありました。個人的に苦手な津川雅彦が唖然とするほどの男振りで、文代の「あんたも行くの」に答えた台詞に涙腺決壊寸前となり、「三社祭の馬鹿踊りだいっ」に鳥肌が立ちました。[DVD(邦画)] 7点(2011-12-23 03:57:28)《改行有》 2136. 美女と野獣(1946) 有名な童話が、重厚絢爛に、おどろおどろしく、愛憎露わに、表現されています。終始ドキドキ、ハラハラし画面に目が釘付けとなりました。大変豪華な童話でありました。[DVD(字幕)] 8点(2011-12-21 21:57:01) 2137. 舞踏会の手帖 丁寧に描かれる各人の20年間の生き様。クリスティーヌ16歳の初舞踏会から20年で36歳。まだまだ長い人生をどう過ごすのだろうか、再び20年先に彼らと顔を合わせたらどんな話をするのだろうか。歳を重ねるということに考えが及ぶ作品でした。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-21 21:31:42) 2138. カビリアの夜 オスカーの真意が薄々想像出来たので重苦しい思いで見ていました。幸せなんて望むもんじゃないよ、負け組は死ぬまで負け組なんだよ。不貞腐れる私をラストで黒い涙を流しながらも前を向くカビリアが励ましてくれました。ジュリエッタ・マシーナの魅力満載の作品です。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-17 16:49:06) 2139. ドイツ零年 敗戦の廃墟の中での疲弊した暮らし。貧すれば鈍する様子をまざまざと見せつけられます。その状況で少年を炊きつけ、結果に逃げを打つナチ残党の卑劣さ。あまりの救いの無さに底冷えします。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-14 20:55:25) 2140. しあわせの雨傘 《ネタバレ》 「飾り壺」と自虐する満ち足りた暮らしをしている社長夫人。何の困難もなく社長になり議員になりメデタシメデタシ。からりとしたコメディタッチのストーリーに目くじらたてることはないのですが、お若い時からやりたい放題なさっているのを見ると白けてしまいます。「終電車」で共演した二人、30年の時を経て、ブクブクに肥えたドパルデューは痛々しく正視に耐えなかったのに対して、まろやかで艶やかなドヌーヴは一見の価値がありました。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-04 17:11:30)
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