みんなのシネマレビュー |
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2161. DRIVE SABU監督作品の中では最も豪華なキャスティングとなった今作だけれど、その個性派揃いの役者陣を生かしきれないまとまりのない展開に終始してしまった。「ポストマンブルース」以降どんどん盛り下がっていっているSABU監督作品にいよいよ危惧してきた。4点(2004-01-18 03:55:47) 2162. 害虫 ストーリー的に極めて重い後味の悪さが残るので映画的には好きだとは言い難いが、主演の宮崎あおいの存在感はあの年齢で物凄いと思った。青山真治監督作「EUREKA」で鮮烈な映画デビューを飾った彼女であるが、今作の演技で彼女の映画女優としての可能性は明確な確信へと変わった。6点(2004-01-18 03:51:24) 2163. ブラックホーク・ダウン この映画の存在意義はある意味において極めて重要なのかもしれない。それはアメリカという超大国の絶対的なエゴを何のためらいもなく正論として表現してしまったことに他ならない。もちろんこの映画を賞賛する者がアメリカにおいても少数であることを願うが、忌みじくも今作を戦争大作として世界に公開してしまった製作者側の責任は重い。この反感自体を製作側が意図していたのなら大したものであるが、9・11の直後に発表された作品だけにこの映画が描き出したものは醜悪極まりない。世界が危機的な混迷を迎えた現在だからこそ、安易な戦争映画は決して作るべきではない。0点(2004-01-18 03:09:58)(笑:1票) (良:1票) 2164. ギフト(2000) 《ネタバレ》 幽霊オチで終わってしまうストーリーはありがちと言えばそうであるが、映画全体を包み込む恐怖感は見事だった。緊張感と不穏に満ちた空気感は、サム・ライミの真骨頂だった。現代の魔女とも言える微妙な役どころを演じたケイト・ブランシェットの巧さと存在感が光る。7点(2004-01-18 02:58:17) 2165. トゥームレイダー ストーリー&内容的にはアクション映画ということを考慮しても陳腐と言わざるを得ないものだったけど、主演を張ったアンジェリーナ・ジョリーの魅力で何とかカバーしていた。個人的にあの唇とスタイルはかなりフェチなのでそれだけでも観た価値はあったと思う。5点(2004-01-18 02:53:53) 2166. ヒューマンネイチュア きわめてくだけた映画でありながら、人間の本質を鋭く描き出した異色作。珍妙なバカ映画のようなテンションでありながらテーマ性は奥深い。ブラックユーモアと人間に対する辛辣さ満載のラストが見事。7点(2004-01-18 02:33:54) 2167. ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 まずこのセンスのないタイトルを何とかしてほしい。どうも昨今の特撮映画には製作者の映画に対するセンスがことごとく欠如しているように思う。平成ガメラシリーズの金子修介監督作だけに期待はしたが、近年のゴジラ映画の駄作ぶりの例に漏れない出来栄えに落胆は隠せなかった。製作者の意図が明らかにそうであるように、ゴジラシリーズはもう子供向け映画として割り切るしかないのだろうか。3点(2004-01-18 02:01:12) 2168. メン・イン・ブラック2 こういう映画にダラダラと長い講釈は必要なく、ただそのノリに身を任せるまま楽しめればそれ以上のことはない。満足☆8点(2004-01-18 01:54:06) 2169. 夢の旅路 個人的に無類のロードムービー好きなので、ビデオのパッケージから醸し出される雰囲気に促されて観たのだけれど、ほとんど支離滅裂な破綻的な展開にマイってしまった。主演ティム・ロスというところも期待を助長しただけに、あまりのぐだぐださに落胆した。1点(2004-01-17 05:43:10) 2170. タイムマシン(2002) 予想を遥かに超えるVFXのクオリティの高さは見事で満足度も高かったが、ストーリー的に最後の最後で躓いてしまった。大筋の展開としては空想と説得力に富んだものだったのに、ラストの顛末で一気に興ざめしてしまう。その手前で終わっていれば、時間の概念を真摯に捉えた秀作に仕上がっていただけに、あまりに安易で幼稚な締めは惜しいの一言に尽きる。6点(2004-01-17 04:42:19) 2171. シャドウ・オブ・ヴァンパイア 個性派を代表するほどの名優である、ジョン・マルコヴィッチとウィレム・デフォーの競演とそれを生かすであろうと感じさせるあらすじに期待せずにはいられなかったのだけれど、内容は極めて散々だった。両名優の顔合わせによるヴィジュアルは流石に目を引くものだっただけに、陳腐すぎるストーリーが恨めしかった。1点(2004-01-17 04:37:11) 2172. エネミー・ライン 全く期待せずに当時働いていたレンタルビデオ店のサンプルを暇つぶしに観たのだけれど、リアリティを排除した潔い娯楽性が意外に楽しめる要因となった。宣伝コピーが戦争映画を想像させるが、まったくの娯楽アクション映画と割り切れば充分に楽しい映画だと思う。6点(2004-01-17 04:25:28) 2173. トレーニング デイ 今作でアカデミー賞を獲得したデンゼル・ワシントンであるが、彼が演じたキャラクターの人間性がイマイチ釈然としなかった。心底悪党なのか、悪ぶってるだけなのかという微妙なスタイルが終盤まで続き、結局歯切れの悪い小悪党として終わってしまったことが、作品のテンション自体を大きく盛り下げてしまった。対するイーサン・ホークの演技は熱がこもってして良かったと思うが、そうも良い意味でも悪い意味でもデンゼル・ワシントンの存在に打ち消されてしまったように感じた。クライマックスまでの緊張感は高かっただけに、明らかに尻すぼみのラストは残念だ。5点(2004-01-17 04:19:27)(良:1票) 2174. I am Sam アイ・アム・サム 冷静に考えると、それほど深みのある物語ではないのだけれど、私は今だかつてないほど劇場で泣き伏せてしまった。この涙腺ヒットの理由はやはり素晴らしいチャーミングさを見せた天才子役ダコタ・ファニングの演技に他ならないと思う。爽快で魅力的な彼女が演じた少女の快活さは、それだけで胸に迫るものがあった。ハリウッドきっての悪童ショーン・ペンもイメージを払拭する熱演を見せたが、明らかにダコタ・ファニングに食われてしまったことは言うまでもない。8点(2004-01-17 03:59:34) 2175. ウィズ・ユー ケビン・ベーコンの演技も悪くはなかったが、それに打ち勝つ子役の少女の演技が見事だった。愛らしく理知的な心優しい少女を実に魅力的に演じていたと思う。最近では「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングにも驚かされたが、アメリカの子役たちの演技レベルはどうしてあんなに高いのだろう。6点(2004-01-17 03:52:48) 2176. ALI アリ モハメド・アリを知らない世代の者にとっては、伝説的なボクサーの人物像は純粋に衝撃的で、一人の人間の生き様としてとても迫力を感じることができた。実際どれほどその描き方が忠実かは分からないけど、何も知らない者としては多大な説得力があった。全体的に見ると若干間延びする感はあったが、リング上の迫力がそれを打ち消してくれた。8点(2004-01-17 03:47:21) 2177. パニック・ルーム この満足感の無さは、やはりデビッド・フィンチャーへの期待が大きかったからだと思う。他作と比べるとあまりにヒネりのないストーリー展開には落胆するしかなかった。題材、映像世界には見応えはあったが、これであればデビッド・フィンチャーが撮る必要はなかったと思う。3点(2004-01-13 16:05:18) 2178. バーバー 寡黙な男の身の上にあくまで淡々と繰り広げられる人生の破綻模様が非常に秀逸なテンションで描かれる。不気味なほどに自然に流れる時間の中で、静かに崩壊していく男の人生。それは限りなく異常でありながら、その男の運命であったと確信させる。この映画、すべてが無関心な空気感の中で、無駄なものは何もない。主演俳優ビリー・ボブ・ソーントンの顔に走るひとつひとつの皴ににまで明確な意思があるような、そんな何とも言い難い説得力に満ちた映画世界から、なかなか抜け出すことが出来なかった。10点(2004-01-13 15:57:15) 2179. アザーズ ホラー・サスペンスというジャンルにおいて今作ほど優れた作品はなかなかない。絶妙に怖く、絶妙にサスペンスフルなその映画自体のバランスに魅了される。巧妙なストーリーテリングにニコール・キッドマンの妖しい美しさが混ざり合い相当に秀逸なゴシックホラーへと昇華させている。ラストの顛末を知らない初見時の衝撃は物凄いが、再度観ても存分に楽しめる傑作。9点(2004-01-13 15:43:04)(良:1票) 2180. ゴースト・ドッグ 黒人の殺し屋に武士道を語らせるという設定は実に鮮烈でインパクトの強いものだったけど、そのインパクトを生かせるだけの盛り上がりが映画自体に欠けたように感じた。ジム・ジャームッシュの作風的にエンターテイメント性に足らない部分は仕方ないのかもしれないが、設定自体は相当にエンターテイメント性に溢れるものだけに、ローテンションに終始してしまったことは残念だ。6点(2004-01-13 15:37:50)
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