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201.  サイドウェイ 正に「現代の」大人の為だけの映画。子供(つまり自活したことの無い人)が観ても面白くないだろうし、昔の大人(つまり今の高齢者。ま、老人も大人ですが…)が観ても面白くはないでしょう。大人と言っても、年を追う毎にその精神年齢は下がり続けてる訳ですが、21世紀に入って、その傾向はより顕著になってきてる様に感じる。その理由は情報過多。あらゆる情報に触れ、様々な事に目移りしてる内に成熟が遅れてしまうのです。昔ならその道の人にしか判らなかった様な事も、今では一介の英語教師が極められる様にもなった。しかし、友人にワイナリー経営を持ちかけられても端からその気は無く、教師でいることにも満足できず、小説執筆も諦められない。この中途半端な未成熟感こそ、現代の大人の姿です、7点献上。[DVD(字幕)] 7点(2005-07-17 00:09:31)(良:1票)

202.  スーパーサイズ・ミー マイケル・ムーアと言うよりも「ジャッカス」という感じもしますが、「社会問題」を扱う王道ドキュメンタリーとしてかなり面白く観れました。問題はマクドナルドという一企業にあるのではなく、アメリカ人の生活習慣自体にある(更に突き詰めれば【anemone】さんのご指摘通り、経済格差の問題になる)。私は、これは極端な例とは言い切れないと思う。例えば定食屋のメニュー(マック風に表現すれば“Grilled Fish Meal”等)を1日3食1ヶ月食い続けても、こんな結果にはならない筈。それにアメリカ人って、流石に3食マックという人は少ないでしょうけど、家でもファスト・フードみたいな物しか食べてない人も多いので、これに近い人は大量に存在するのです。個人的に一番衝撃的だったのは学校給食の実態。子供の健康に直接影響する上、嘗ては重要な躾や教育の場であった筈の食事が、平気で経済効率の犠牲になってるってんですから、これは日本以上の重症です、7点献上。[DVD(字幕)] 7点(2005-07-17 00:09:03)

203.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (またまた長めで失礼します) スター・ウォーズ熱はちょうど22年前の今時期、「ジェダイの復讐」を観終わった時点ですっかり冷めましたが、やっぱこのラスト・カットにこの音楽が被さると、何か込み上げてくるものはありましたね。それにしても今回は、ストーリーが凄い駆け足だった上、オープニングの戦争シーンだけで既にお腹も一杯。この辺はクリストファー・リーの扱いも含めて、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の影響を感じました。そしてケイシャ・キャッスル=ヒューズちゃんには、「戦国自衛隊」の薬師丸ひろ子みたいな扱いにめげず、今後も頑張って貰いたいです。ところで、一作目の「スター・ウォーズ」は、後のハリウッド映画の製作システム及びマーケティング・システムを根本から変えてしまったことでも歴史的作品だった訳ですが、28年後の今日、本家のシリーズ最終作が、自らが流れを作り上げたハリウッド大作群の中の“one of them”に埋もれてしまった様に見えるのは皮肉にも感じました…。そんなことで、無敵感漂うR2-D2の多芸ぶりと旧三部作への郷愁に、謹んで7点献上。[映画館(字幕)] 7点(2005-07-08 00:13:53)

204.  フレディVSジェイソン えれー面白かった。これは「エイリアンvs.プレデター」なんか問題にならない。ホラー・ジャンルの中でスラッシャー・ムービーは、どの映画も貧乏臭い感じがして個人的には好みじゃないんですけど、この映画のド派手さには大満足。特別、どちらのシリーズのファンでもなかったので今まで見逃してきましたが、失敗でした。また、両シリーズ共、全作品は観てないんで判りませんが、容赦ない残酷描写も本作が一番なんじゃないでしょうか。元々R指定だから、オープニングからヌードを入れてくる潔さも気持ち良いし、無理のある設定をここまで観せた脚本も素晴らしいです、7点献上。[地上波(字幕)] 7点(2005-07-08 00:12:51)

205.  赤い橋の下のぬるい水 《ネタバレ》 撮影当時、齢74を数える人間が作ったとはとても思えない、何とも艶めかしい前代未聞のファンタジック・ラヴ・コメディ。原作のある共同脚本とは言え、自らこれを書いてるのがまた凄い。水を得た魚の様に男を生き返らせるサエコの水は、正に「生命の水」であり、「目を開かせる水」。まるで間欠泉の如く、虹が架かるほど噴出する「水」をバックに、「常識で考えりゃ、こんなに水が出る訳ゃねーだろっ!」と言い放ってしまう破天荒なラスト・シーンに舌を巻く。「自分の常識は世間の非常識」とは良く使われる言葉ですが、世間は、その逆も真だということに気がついていない様子。世間もまた、常識の無い個人の集まりでしかないのです。つまり、この世には最初から常識なんてものは存在しないんですね、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-01 00:08:09)

206.  キリクと魔女 これには中々唸らされました。非常にシンプルなお伽話ではありますが、作品を構成する全ての面に於いて、誰が観ても満足できるハイレベルな品質です。教訓的で少しシュールな物語。ゴーギャンの絵の様な美術。頭の中でリフレインするアフリカ音楽。そして何より、完成された人物デッサンによるキャラクター・デザイン。動き的にはもう少し滑らかにすることも可能だったと思いますけど、このレベルで抑えて、「絵」であることを強調したのにもセンスを感じます。私は特に、一人だけ異様にテンションの低いキリクのお母さんがツボにハマりました。これはお薦めです、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-27 00:36:55)(良:1票)

207.  パンダ・コパンダ 確かこれを初めて観たのは、今は無き文芸地下の宮崎駿特集だったと思う。その後、何度か観ましたけど、いつ観ても面白いですね。とてもカンカン・ランラン来日記念便乗企画のやっつけ仕事とは思えない出来です。当時は全然気がつきませんでしたけど、良く見てみれば、本作の舞台は「となりのトトロ」の舞台にも程近い所沢市北秋津。この所沢への思い入れは何だ? そして、現実とファンタジーが近くに存在しつつも、きっちりと分かれていた「トトロ」とは異なり、本作のオチは現実に無理矢理ファンタジーを割り込ませる。この痛快感は「トトロ」では味わえませんよ、7点献上。[映画館(字幕)] 7点(2005-06-27 00:35:22)(良:1票)

208.  双生児 暗黒舞踏の雰囲気をヒシヒシと感じはしましたが、江戸川乱歩の世界観と塚本晋也のイメージが見事に融合して、それが嫌味にならず、パワフルで独特な作品に昇華してたと思います(たぶん乱歩の方が塚本監督を受け止めたんだと思う)。何とも形容し難いBGM(効果音?)も雰囲気を盛り上げてました。役者も良かった。いつもの無機的な演技に加えて、キレたモックンも中々だったし、そして何よりりょうが良い。この役は彼女以外に考えられない。眉毛の無い顔がこれだけ似合う女優は他にいないでしょう(ま、眉毛があっても怖い顔ではありますが…)。そういうことで、7点献上。[地上波(字幕)] 7点(2005-06-05 00:06:52)(良:1票)

209.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 今回のアカデミー賞では、確かに他のノミネート作を圧倒する映画的完成度なのは間違いないし、万人にとって判り易い「名演技」を披露したジェイミー・フォックスがいなければ、主演男優賞も本作が獲得していたことでしょう(個人的には音楽賞もあげたい)。私は本作を「逃げ場所を失った人達」のドラマと見ました。マギーが何故フランキーの元に押しかけて来たのかは判りませんが、とにかくフランキーが彼女の最後の逃げ場所となった。失い続けの人生を送ってきたフランキーにとっても、彼女が最後の逃げ場所となる。二人とも逃げ続けて、行き着いた場所がお互いだったのです。しかし運命は、彼らからそれさえも奪い取ってしまう。地上に逃げ場所を失った彼らの向かう所は一つしかない。…それにしても、暗い話だ。こんな暗い話では、私はとても感動できません。たまには、他人を不幸にしてでも生にしがみつく様な人達のドラマが観たいです、7点献上。[映画館(字幕)] 7点(2005-06-02 00:09:54)(良:1票)

210.  ミュリエルの結婚 ブリジット・ジョーンズが可愛く見える程、ミュリエル・ヘスロップのダメっぷりに容赦が無いのが凄い。何しろ、一家揃って痛いんです。そして、レニー・ゼルウィガーがスリムに見える程、トニ・コレットの太りっぷりが凄い。細面ながら元々体格の良い人ですけど、もうパツンパツン。で、映画のテーマはお馴染みの「変身願望」。最初のミュリエルは味噌っかすの芋虫。やがて自分の周りを嘘で塗り固めて、マリエルという名のサナギになる。最後にその殻を破って出てくるのは、華麗な蝶ではないですけど、少なくとも成熟した大人になったミュリエル。この辺が最後まで成長しないブリジットとは違う所。アバの楽曲も抜群のセンスで挿入され、物語を彩ります。これは負け犬予備軍の皆様方に、自信を持ってお薦めします、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-02 00:06:16)

211.  ロッキー・ホラー・ショー 何故か現在まで鑑賞する機会に恵まれず、最近ようやく観ることができました。これは「SF映画二本立て」を観に、実際に薄汚い名画座へ足繁く通った経験を持つ方なら感涙モノの作品だと思います。私もタイトル・バックの“Science Fiction/Double Feature”でがっしりと心を掴まれ、“The Time Warp”で異次元へと連れ去られ、“I'm just a sweet transvestite from Transexual, Transylvania”(何て馬鹿馬鹿しい歌詞なんだ!)という哀愁に満ちた歌声に涙しました。やっぱおたくってのは世界中に、そしていつの世にも存在してたもんなんですねぇ。溢れる映画愛に謹んで7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-02 00:05:49)

212.  ナビゲーター ある鉄道員の物語 1993年に始まる英国鉄道分割民営化の過程を、ある保線区の鉄道員達の視点を通して描く労働者映画。厳しくなる一方の労働条件、歯が抜け落ちる様に退職していく仲間達、毎月の様に変更される企業方針や社名、そして外注化されていく、鉄道の安全を下支えする保線業務等、効率化の名の下に行われるリストラの実態が淡々と、リアルに描写されていく。やがて鉄道員達は、その誇りさえも捨てざるを得なくなる。ここに描かれることは、今回のJR福知山線事故と根っ子は同じ。特に事故電車に乗り合わせてた運転士2名が、現場に残らずノコノコ出勤したという事実は、何よりも利益を優先する体質が、誇り高き鉄道マンをセコイ作業員に貶めてしまう実態を如実に現してたと思う。失敗に終わったとされるイギリスの民営化に対し、成功と言われてる我が国の民営化ですけど、果たしてそうだったのか、今一度立ち戻って考える時期に来ているのかもしれません、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-25 00:09:49)

213.  誰も知らない(2004) 現代の東京にあってはファンタジックにさえ見えてしまうこの状況に、「実話」という重みが有無を言わせぬ説得力を与えている。しかし映画のテーマは、元になった事件そのものには無く、「子供の生存能力」と「社会の社会性の欠如」にある(私的な印象は「サラーム・ボンベイ!」や「酔っぱらった馬の時間」等に近い)。彼らは誰にも知られないのではなく、社会性の欠落した、もはや社会とは呼べない社会に生きる我々には「見えない」のです。今この瞬間にも受難の中で生きる、我々には見えない子供達が大勢いる筈です。話は変わりますが、日本の子供にも残っていたこのサヴァイヴァル力には、不謹慎ながら私は少し嬉しくなり、何不自由無いガキ共にこそ「千と千尋の神隠し」とセットで観せたいと思いました、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-17 00:37:56)

214.  ワイルド・フラワーズ 安い設定をビデオ撮りした内輪ウケ系の寒い映画だとばかり思ってたので、これには不意打ちを食らった。面白い! モチーフそのものは目新しくないベタなスポ根ドラマの寄せ集めには違いないんですけど、登場人物それぞれのエピソードが融合し、ちゃんと一本の熱い物語を形作ってる。正々堂々と丁寧に作られてるのも良いし、ビデオ撮りを感じさせない質感のある映像も頑張ってる。プロが出演してるのでレスリング・シーンの迫力も充分。鑑賞後は、思わず女子プロレスを見に行きたくなりました。次回は予算をかけて、東京ドームでリターン・マッチして欲しいです、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-17 00:37:31)

215.  海を飛ぶ夢 (長々と失礼します) 愛と生と死を描いた、言わば禅問答の様な作品。私はこれまで、深く考えずに「尊厳死」なるものを支持してたと思う。しかし驚いたことに、本作を観てその考えが変わりました。これは明らかに単なる自殺です。借金を苦にしてビルから飛び降りるのと何ら変わりません。本作の主人公が他の人と違うのは、その自殺に人の手を借りなければならないということ。ここが最大のポイントです。「愛する人に殺させるか?」、若しくは「愛する人を殺せるか?」と問われれば、私にはとても無理です。愛とはエゴイスティックな感情。例え相手が植物状態で回復の見込みが無くても、ただ生きていて欲しいと願うのが人情ってもんです。植物状態の人間にとって命に意味は無いかもしれませんが、周りの人達にとっては、その人が「生きていること」こそ重要。他人の為に命を投げ打つのが崇高な行為なら、他人の為に生き続けることもまた崇高な行為の筈。そこに命の意味が生まれるのです。恐らくフリアはそのことに気づいたのでしょう。中身のスッカラカンなロサは気づかない。最も複雑な感情を体現していたのはマヌエラ。主人公の意思を尊重したい気持ちもあるし、愛する家族を失いたくないとも思っている。介護を負担にも感じているし、世話することに喜びを見出してもいる。ここに答はありません、たぶん何処にも無いでしょう…。それにしてもアレハンドロ・アメナーバルという人は、ホントに映画作りが巧いですね。特に序盤の、主人公の過去の見せ方には惚れ惚れしました。それでも私的に特別な感動はありませんでしたが(隣に座った女性は号泣してますた)、色々と考えるきっかけを与えて貰ったので、7点献上。[映画館(字幕)] 7点(2005-05-13 00:11:44)

216.  リチャードを探して 本作は単に映画「リチャード三世」のメイキング・フィルムではなく、まず初めに戯曲「リチャード三世」を掘り下げる為のドキュメンタリー企画があり、その企画の為に映画版「リチャード三世」を擬似的に、且つ本格的に製作し、その過程を取材しつつ一本の映画を作り上げていくという、これは何と言うか、手段の為に目的を設定すると言うか…、正に実験作という肩書が相応しいドキュメンタリー作品です。優秀なドキュメンタリーに備わる、ある種のミステリー的面白さが本作でも充分味わえたので、アル・パチーノの「実験」は一応成功したものと思われます。特に編集の切れ味は抜群(この作業は大変だったと思う)。「戯曲の真の理解者であり、民への伝達者は俳優である」という、役者馬鹿的主張も気持ち良いです、7点献上。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-13 00:10:00)

217.  運動靴と赤い金魚 ここまでの貧乏暮らしは経験ありませんが、ほんの30年前は日本でも服一着、靴一足買うのは中々大変でした。1950~60年代の邦画にも、名も無く貧しく、しかし美しく健気に生きる子供達は多数登場しています。当時はユニクロもABCマートも無かったし(地方にはユニクロはあったかな?)、馬鹿親(しつこいようですが親馬鹿ではない!)がブランド子供服を買うのに109-②に並ぶなんてのもあり得ません。最近の人は本作を観て目から鱗かもしれませんけど、日本もこんな家庭が珍しくない時代を経て現在に至っているのです。とにかく、物は大切にしましょうネ、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-09 00:37:09)

218.  白い風船 イランの首都テヘランで、7歳の女の子が傍から丸見えのガラスの金魚鉢にお札を入れて買い物に行くと、どーゆー目に遭うのかを描いたイラン版「はじめてのおつかい」。私的な印象としては「あの子を探して」に近いものがある。それは人間のサヴァイヴァルであり、生きることの正しさ。その前では、我々が常識だと思い込んでる甘っちょろい「善行」など意味を成さない。全くもって【ひのと】さんの書かれてる通り。それにしても、「運動靴と赤い金魚」と全く同じ設定なのには驚き。貧しい家族の住む集合住宅の中庭には池、そこには金魚が飼われ、主人公は幼い女の子と兄。これは何かのシリーズなんでしょうか? あと、タイトルの「白い風船」というのも解らない。コーランに登場する何かを象徴してるんでしょうか? 7点献上。[地上波(字幕)] 7点(2005-05-09 00:36:45)

219.  天井桟敷の人々 戦時下の厳しい時代にも関わらず、3時間10分かけてこの映画が描くのは、ひたすら恋愛と文化。こういう作品に触れると、つくづくフランス人ってのは豊かなんだと思う。細部まで手抜きの無い贅沢な映像と、バティストだけでなく、登場する男達がそれぞれ魅力的なのが良いですね。逆に、私にとって本作最大のウィーク・ポイントは、肝心要のアルレッティその人。「こんなオバハンがヒロインなの?」っていうのが正直な第一印象。「白い男」編になるとだいぶ慣れてきましたし、当時の大女優なのかもしれませんが、それでも幾人もの男を虜にする女には最後まで見えませんでした。あと、上映形態として、これは途中休憩が入るのではなく、元々は別々に公開されんたんじゃないですか?(未確認) で、敬意を込めて7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-01 00:05:17)

220.  コンスタンティン 《ネタバレ》 「コンスタンティン・エピソードⅠ/禁煙」って感じでしょうか(禁欲は既に実践してる様なので、次回は多分「エピソードⅡ/禁酒」。回を追う毎に戒律が厳しくなっていきそうな気がする…)。原作に拠る所が大だとは思いますが、悪魔への脅迫が贖罪だったり、地獄にも聖書(この場合、邦訳は「悪書」か?)があったり、最終的にサタンが救世主になったりと、中々面白い設定をしっかり物語にしてる良作だと思います(しかも、意外にも演出が控え目なのです)。一番の設定は、多かれ少なかれ宗教の基本的考え方ではありますが、この世が苦役であるという点。その苦役、つまり人生を全うした者だけに天国の門は開かれ、誘惑に負けたり逃げ出したりした者は地獄に堕ちる。そこに現世利益などあり得ない(現世利益を約束する新興宗教には気をつけましょうネ。正に「悪魔の囁き」かもしれません)。サタンもコンスタンティンの命を救うのではなく、天国に渡したくないのと同時に、苦役を長引かせる為に生かすのです。それを極端化したのがガブリエルの思想。だから彼(彼女?)も単純な悪ではなく、あながち間違ってもいない。次回はまた新たなヒロインが登場し、恐らくパートナーはガブリエルになるのでしょう。また、エンド・ロールの終わりまで観てないと、次回で少し戸惑うことになるかもしれませんね。そういうことで、長くなりましたが、7点献上。[映画館(字幕)] 7点(2005-04-19 00:10:28)(良:3票)

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