みんなのシネマレビュー |
|
2181. トロン サイバーパンク映画の原点。当時最先端のCGはこんなもんです(見たら笑えるかもしれませんが、純粋なCG場面は数カットしかないそうです)。むしろ電脳空間に入った主人公達のシーンが、無理矢理なコスチュームで撮影し、後のオプティカル処理で「CG」っぽくしている所が涙ぐましいです(当時のイメージはせいぜいテレビゲーム止まり)。現在リメイクしたら案外面白いかもしれません。ってことで製作者のフロンティア・スピリットに5点献上。5点(2001-08-22 16:36:37) 2182. シックス・センス この映画の一番のどんでん返しは、ホラーと思わせておいてそうじゃなかったってことでしょう。オスメント君が幽霊の予感に怯えて、シーツ(?)を覆った場所に閉じこもるじゃないですか。するとそこで死にそうな(実は死んでるんですけど…)女の子がこっち見ながら嘔吐してるじゃないですか! 怖いですよ、これは。あんまり書くとネタばれになっちゃうのでこの辺にしときます。良くできた映画です、7点献上。7点(2001-08-22 16:01:08) 2183. 機動警察パトレイバー ①ロボットの要は関節とバランス。②実用化されたロボットは最初に建設機械として運用。③ロボットは法的には大型特殊車両に分類。④ロボットが普及するにつれ事故・事件が多発し、これは警察の交通課の管轄。⑤ロボット事件対処専門に警視庁は特殊車両課設置。⑥建設機械としてロボットは「レイバー(労働者)」と呼ばれ、警察のロボットは慣例に従い「パトロールレイバー」と呼ばれる。このパトレイバーの徹底した世界観とリアリズムを見よ、公道を移動できない(大型特殊なので公道を走れない)ナンバープレートのついたロボットを見たことあるか? しかし、動きも少ないしパトレイバーも活躍しないので、映画の方はあんまり好きじゃないです。従って4点献上。4点(2001-08-21 13:10:08) 2184. エアポート’77/バミューダからの脱出 ↓そうなんですよ。当時のオールスターって過去の大名優を集めるパターンでしたよね。本当に現役第一線のスターを10人近く集めたら、それだけでとんでもないお金がかかりそう。映画自体は、航空パニックと言うより海洋パニックに近い作りです(バミューダ沖に不時着し、水没したジャンボ機を助けるって内容です)。初見時は、これまでのエアポート・シリーズより印象薄かったので6点献上。6点(2001-08-21 12:43:21) 2185. 13ウォーリアーズ 中世版「七人の侍」って感じでしょうか(こちらは13人だけど)。なぜ13番目の戦士は異国の者でなければならなかったのかが分からない(ストーリー上、全然関係ない)。映画的にはマイケル・クライトンとジョン・マクティアナンの趣味で、大量のエキストラで合戦ものを作りたかったんではないでしょうか。しかしマクティアナン、「レッド・オクトーバー」と同じに、また途中から英語劇にしやがった(オマー・シャリフと別れた時イヤな予感したんだよ)。唐突に英語を喋り始める「レッド~」よりは説得力のある移行の仕方だけど、どうせ英語喋るんだから最初から英語劇にしとけっての。これやられると、どうも気分をそがれちゃうので5点献上。5点(2001-08-20 16:19:18) 2186. アンブレイカブル もし現実にヒーローが存在したら…を作りたかったのかなぁ? 敵はやっぱり普通の犯罪者であって超人ではない。しかし、内容は「デッド・ゾーン」をこぢんまりさせたような感じで、目新しさもなく映像表現も古臭い。また、この脚本に史上最高額と言われる金額を支払った映画会社は無知で間抜け。サミュエル・L・ジャクソンの最後の台詞だけは気が利いていたと思います。ところで、スタジアムでブルース・ウィリスに麻薬所持の疑いで身体検査を受けていた男って、シャマラン監督じゃないですか? そんなことが気になるくらいだから3点献上。3点(2001-08-20 11:37:37) 2187. サタデー・ナイト・フィーバー 映画の内容も新時代(当時の)を告げる青春ストーリーでしたが、フォーク・グループだと思ってたビージーズの、耳をつんざく高音ディスコ・ミュージックが何と言っても印象的。これ以降、映画のサウンド・トラックが今の「NOWシリーズ」のようになっていきました(その後ジョルジオ・モロダーがそう持ってった)。最高に格好良かったジョン・トラヴォルタに6点献上。6点(2001-08-19 20:37:14) 2188. パトリオット・ゲーム レッド・オクトーバーより前の時代の設定なのに、アレック・ボールドウィンのお父さんのようなハリソン・フォードがジャック・ライアン? 何度も書くようですがジャックは事務方であって現場要員ではない。ハリソン主演のアクション大作シリーズに持っていこうとした製作会社が全ての敗因。映画としては可もなく不可もなくってことで5点献上。5点(2001-08-19 11:35:27) 2189. ミクロの決死圏 現在の合成技術やCGによるVFXとは確かに比較にはなりませんが、この映画の凄い所は何と言ってもその美術。人間の体内をこれほど美しく再現する感性が凄い。もちろん実際にミクロ化して体内に入ってもこんなに綺麗じゃないだろうし、もっとグロい筈。この美術を見るためだけにも一見の価値あり(ラクェル・ウェルチの美しさも見よ!)。そういう訳で8点献上。8点(2001-08-19 11:13:17)(良:1票) 2190. ユニバーサル・ソルジャー 設定やオープニング・シークェンスからもっとスケールのでかい展開に持って行けた筈なのに、最後は結局いつものヴァン・ダム映画に収束。ラングレンとヴァン・ダムの肉弾戦がクライマックスなら、こんな設定必要ないじゃん(マーシャルアーツ・チャンピオンを目指すライバルの話で充分)。戦争SFアクションを期待していただけに、4点献上。4点(2001-08-19 10:59:05) 2191. バーティカル・リミット 我が家は並の映画館より音響設備が凄いですが、特に音が大事な映画とは感じませんでした。また、予告やCMで一番面白いシーンは全部見てます(と言うことはそれしか面白いシーンがない)。スタジオとロケの映像の違い、また、背景との合成が稚拙なので今時の映画にしては今一緊迫感に欠けました。とりあえず、一緒に救出に向かう女の人のかっこ良さに4点献上。4点(2001-08-18 18:05:32) 2192. 告発 たった一人の勇気が世の中を変え、歴史を作って行くんだなぁ…。映画としてはキレ役者二人の面目躍如たる演技(でもゲイリー・オールドマンのこういう役、飽きた)と、1台のカメラをひたすら移動させながら、飽きさせず緊迫感のある長回しをする演出が新鮮(長回し好きの監督には見習って欲しい)。悲惨すぎず重すぎず、絶妙のバランスでテーマを訴えていく、見応えのあるドラマです。7点献上。7点(2001-08-18 18:04:39) 2193. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 う~ん、ガメラⅠは怪獣映画の進化形、ガメラⅡは邦画の未来、しかしガメラⅢはいつもの邦画に逆戻りっていう印象でした。確かに渋谷で暴れ回るガメラはすごいけどスケール感は縮小、それに中途半端な人間(というより、思春期少女)ドラマはいらないんじゃないかなぁ(中途半端じゃなければいいんだけど…)。前田愛ちゃんはものすごーく好みだけど、映画としては5点献上。5点(2001-08-17 19:53:42) 2194. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 エキゾチックな冒険談としては前作を踏襲する作りで、しかもドイツ軍という現実的なものから異教集団という、より怪しい展開に持ってきたのはシリーズとして正解。連続冒険活劇としての雰囲気や大団円のラストシーン(少年の顔からカメラを引いて主人公のキスシーンに持ってくる)は映画の王道を感じさせて印象的。シリーズの作り方としては大正解ながら、シリーズ故に前作程のインパクトがないので7点献上。7点(2001-08-17 19:39:05) 2195. レイダース/失われたアーク《聖櫃》 連続冒険活劇を現代に蘇らせ、尚かつ超一流のエンターテインメントに仕上げた功績は称えられるべき(それもこれも「スター・ウォーズ」と「未知との遭遇」がヒットしたおかげ)。徹底的に練られた脚本と「見せる」ことに重点を置いた演出は芸術的(職人的とも言える)。オーソドックスな演出を復活させ、更に無心で映画を楽しむことを思い出させてくれる。映画の原点とは何かを再発見させてくれたので8点献上。8点(2001-08-17 19:28:21) 2196. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 親子で同じ女と寝てるって設定を意外にサラリと流してるけど、エグいよ、逆親子どんぶりは…。そんなのをあっさりギャグとして流してる感覚がよく分からないしスピルバーグらしくない。だからヒロイン(この映画には本当のヒロインはいないけど…)は死ななきゃならなかったんだよ、生かしてたら収拾つかなくなるもん。私にとってはシリーズで一番しょーもないけど(インディの生い立ちなんか知りたくもないし)、6点献上。6点(2001-08-17 19:17:12) 2197. ポセイドン・アドベンチャー(1972) 「タイタニック」とは比べられないですけど、パニック(人間模様)映画としては出色のでき。転覆した豪華客船内のアドヴェンチャーというアイディアと、それを映像化するっていうことに敬服します(今観ちゃうとどこかで見たシーンの連続ですが、こっちが最初です)。【出木松博士】さんへ、その答えが知りたければ「ポセイドン・アドベンチャー2」がありますよ(内容は保証しません)。ってことで7点献上。7点(2001-08-16 23:39:00) 2198. ファースト・ワイフ・クラブ ゴールディの自宅が芸能人ということもあって生活感のない美しさなのに対し、ベット・ミドラーの自宅がすっごい生活感で、その対比が面白かった(ここまで生活感のある家をアメリカ映画では初めて見た。アメリカ映画に出てくる家ってどんな貧乏でも結構小綺麗に描いてる)。女性をスカッとさせるコメディとしては及第点。だから男性の描き方は正にステレオタイプ。「9時から5時まで」や「ワーキング・ガール」のように完全に女性の映画なので、男性の私としては6点献上。6点(2001-08-16 23:03:13) 2199. 交渉人(1998) ま、演技合戦と言うよりはアクションに近い設定、だからこそ飽きさせない。捜査ではなく立てこもりの中から犯人を特定していくのは、なかなか見応え有り。憎々しいデビッド・モースがラストで美味しいところを持ってちゃうのと、奥さんにネゴシエーションしてるケビンの登場シーンが好きです。設定の勝利ってことで7点献上。7点(2001-08-16 11:43:22) 2200. 紅の豚 「ベイブ」の方が何ぼかカッコ良い。「飛べない豚はただの豚だ」って、飛んでても豚は豚。中途半端なファンタジーとノスタルジーだけでろくに物語もない宮崎駿の失敗作(雰囲気だけを楽しむ環境ビデオのよう)。宮崎作品が全ていいと思ったら大間違いってことを教えてくれたので、3点献上。3点(2001-08-16 11:33:25)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS