みんなのシネマレビュー |
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2261. ドライビング Miss デイジー ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンとの人間関係が非常に濃厚に描かれている。といっても決して重苦しくならず、日常的な会話の中でお互いの真意や社会的な問題等を描き出しているあたりが、巧く、味わい深い脚本であった。紆余曲折を経てたどり着いた2人の関係は、極めて崇高なものに思えた。9点(2003-10-31 12:45:51) 2262. ミッドナイト・ラン 個人的にはロバート・デ・ニーロのキャラクターに違和感があった。デ・ニーロは曲がないとダメというわけではないが、彼にしては正直すぎる役どころだったように思う。ストーリーも盛り上がりに欠け、全体に薄い印象しか残らなかった。5点(2003-10-31 12:39:12) 2263. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版 確かに、蛇足。その一言。[DVD(字幕)] 8点(2003-10-31 12:35:04)(良:2票) 2264. ニュー・シネマ・パラダイス 何というか、映画ってやっぱりこんなに素晴らしいものなんだ、ということを再認識させてくれる映画だった。世界中のすべての人達の娯楽であり、希望であった映画という産物をいつまでも大切にしていかなければならないし、それぞれの想いをもって観続けていかなければならないと思う。叙情感を誘う展開から紡ぎ出されたラストシーンは、もう言葉にならなかった。映画はもちろん感動的であったが、同時に、映画を好きで良かったという感動がとても大きくて涙が止まらなかった。10点(2003-10-31 12:22:37) 2265. ミミック モンスター映画は好きなんだけど、それが虫でしかもゴキブリとなると気持ち悪すぎて、正直勘弁してほしかった。虫ならではのゾワゾワした悪寒は持てるが、迫力には欠ける。主演のミラ・ソルヴィーノも嫌だったろうなあ。[映画館(字幕)] 4点(2003-10-31 12:15:36) 2266. ミクロコスモス 個人的には虫は嫌いなんだけど、この映画に映し出された虫たちはとても生命体としての力強さに溢れ、人間の営みと変わらぬドラマ性を見せてくれる。これが、本来の虫の姿なのであろうが、それを粘り腰で映し続けた監督の労力は計り知れない。[映画館(字幕)] 7点(2003-10-31 12:11:49) 2267. トップガン この映画なんかのトム・クルーズを観ると、今やハリウッドのトップに君臨する彼とはギャップがあり興味深い。成長という面ではもっとも著しいハリウッドスターかもしれないと思う。大して内容のある映画ではないけれど、スピード感と音楽の良さでカバーしている。5点(2003-10-31 12:07:37) 2268. ガントレット 結局最後はどうなったんだっけ?バスに乱射されるシーンしか正直覚えていない。クリント・イーストウッドの映画人としての精力さには脱帽。4点(2003-10-31 12:03:10) 2269. JM あまり売れなかったけど、非常に可能性のある作品だったと思うし、事実面白かったと思う。全体的な演出がチープすぎたのが敗因かもしれない。しかし、登場人物のキャラクターや、ストーリーの核は斬新と言えるものだった。敵役にビートたけしを配したあたり、かなりセンスの先見性を感じるのは私だけか?今公開すれば、もっと売れた映画かもしれない。[地上波(吹替)] 6点(2003-10-31 11:55:39) 2270. レザボア・ドッグス 多くの映画はそのストーリーを中心に記憶に残るが、この映画はセリフのリズムを中心に記憶に焼きつく。そのあたりが、タランティーノのタランティーノたるゆえんであろう。カッコイイものをそのまま撮って、カッコイイ傑作に仕上げることができるのは彼をおいてほかにいないと思う。カッコイイ映画なんて簡単に言うけど、それは言葉以上に難しいことだ。「レザボア・ドッグス」という大傑作の誕生というよいりも、クエンティン・タランティーノの誕生というものが、非常に革命的である。10点(2003-10-31 11:49:23)(良:1票) 2271. エアポート’80 エアポートシリーズは今作と「大空港」しか観ていないが、あらすじはかなり面白そうなのに、実際の出来は大したことがない。いまだ、観たことがあるアラン・ドロンの映画は今作のみというのも我ながら痛い。そういえば、コンコルドは引退してしまいましたね。思い入れの深い人には、結構印象的な映画なのかもしれない。3点(2003-10-31 11:40:08) 2272. はるか、ノスタルジィ 中学生の頃、深夜テレビで放映していて、石田ひかりの魅力に魅了されてしまった。しかし、彼女に魅力を感じたのは後にも先にもその時だけだ。映画は何とも言い難いファンタジーテイストの物語で、個人的にはツボにハマってしまった。6点(2003-10-31 11:35:43) 2273. エイリアン・コップ 良いエイリアンと悪いエイリアン(どちらも見た目は人間)が出てきてヒロインを守りながら奮闘するというSFアクション映画。テイストとしては「ターミネーター」と同じような構図だった。確実にB級、いやC級映画なんだけど、なんだかラストまで集中して観れた。単純で王道的な展開は楽しめる要因かも。[地上波(吹替)] 4点(2003-10-31 11:32:22) 2274. ALIVE アライヴ 前半は原作のセリフをそのまま引用し並べているにすぎず、原作以上に漫画的な現実離れした環境は、監督の思惑よりも膨らみがなかったように思う。したがって、原作を熟知している者にとってはやや退屈だった。そこから一転、主人公が異次物と対面してからの展開は、とてもスピーディになり飽きさせることはなかった。特に北村龍平監督の得意中の得意であるアクションシーンは圧巻で、派手なアクションシーンは原作には無いものなので、映画としてのオリジナリティが出ていて良かったと思う。しかしながら、映画全体を総括すると、やはり高橋ツトムの原作が持つ、衝撃的な創造性と鮮烈な凶暴性は描き切るには及んでおらず、原作者のファンとしては満足に至らなかった。[ビデオ(邦画)] 4点(2003-10-31 11:26:00)(良:1票) 2275. ピースメーカー 一歩間違えば、ただ派手なだけの無責任なアクション映画になりがちな題材であるが、今作はクールで真摯な演出により説得力の高いエンターテイメントに仕上がっている。ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、二大スターのキャラクターはやや薄い気もするが、作風にあった抑えた演技を見せていると思う。全体的に非常に丁寧に作られているので、ドラマ性もあり、隠れた秀作と言える。8点(2003-10-31 03:37:49) 2276. 北京原人 Who are you? むしろここまで「駄作」としか言いようがない映画もない。小規模映画ならまだ、しょうもない映画として逆に個性を評価のしようもあるが、感動大作として作り出してしまっているのだから、もはや救いようもない。私は、いくら面白くない映画でも大抵は良いところを見つけてしまうのだが、これはその意欲さえわかず、ただ怒りがこみ上げるばかりだ。文句なしに最低点。0点(2003-10-31 03:30:45) 2277. 用心棒 世間の絶大な評価と人気のわりには、個人的には充足感に至らなかった。主人公のキャラクターや、有名なストーリー展開は興味深かったが、映画全体の盛り上がりには欠けた。もはや、昨今の目まぐるしく編集された映像に慣れてしまっているせいかもしれないが、映像的にも衝撃を受けるようなことはなかった。6点(2003-10-31 03:25:22) 2278. グッドモーニング,ベトナム 題材は非常にドラマ性があり興味深いものであるが、好感を持つべきはずのロビン・ウィリアムスのキャラクターにどこか共感できず、終始客観的な視点から外れることがなかった。だから映画の性質のわりに、ほとんど感動がなかった。5点(2003-10-31 03:20:13) 2279. シャロウ・グレイブ 主人公たちが、大金を前に人間性をゆがめていく様は描けているが、だからどうしたというオチが無い。だから、ただ登場人物たちの行為に不快感が残るのみで、後味が非常に悪かった。何かドラマ性なり問題提起が必要である。4点(2003-10-31 03:16:05) 2280. めぐり逢えたら 《ネタバレ》 1990年代から映画をたくさん見始めた年代の者にとって、トム・ハンクスとメグ・ライアンという俳優は「絶対的」な存在であると言って間違いない。 そんな二人のもっとも幸福な共演作こそが、この「めぐり逢えたら」だということは、この映画を観ていようが観ていまいが、映画ファンにとっては常識であろう。 今作の直後、2年連続アカデミー主演男優賞を受賞したトム・ハンクスは、コメディ出身のナンバーワン俳優としての片鱗を存分に見せつける。息子役の子役とのやり取りは“父子もの”として、映画史上に残る絶品だと思う。 ただし、このラブコメ映画において、何よりも素晴らしいのは、やはりメグ・ライアンだ。 90年代、“ラブコメの女王”として、男女問わず世界中の映画ファンと虜にした彼女のキュートさは、その存在感そのものが映画史に残る“宝物”だと思える。 彼女がこの作品で演じる“アニー”というキャラクターは、決して清廉潔白な女性ではない。 あまりに自分本位で、身勝手な愚かな女である。 「なんてクソ女なんだ!」と心の片隅では感じているはずなのに、観客のほとんどは、無意識的にそれを無視して全力で彼女の盲目的な恋の成就を願ってしまっている。 ハリウッドにメグ・ライアン以上の名女優は数多いるが、おそらく彼女以外のどの女優が“アニー”を演じたとしても、これ以上の成功は見込めなかったと思う。 この映画の中で、主演の二人が邂逅するシーンは、たった3つだが、この二人の共演でなければ、この映画の幸福感は導き出されなかっただろう。 振り返れば振り返るほど、なんて自分勝手な映画なんだと思う。 しかし、「恋」とはそもそも自分勝手なものであり、映画くらいはその自分勝手を貫き通した愛すべき人たちの姿を見たいと、世界中の人が思っている。だから、この映画は世界中に愛されている。 P.S.メグ・ライアンに一方的な婚約破棄を言い渡される誠実で可哀想過ぎる男を演じたのは、ビル・プルマン。 彼はこの3年後、アメリカ合衆国大統領としてエイリアンを迎え撃つ。 攻め込んできたエイリアンはいの一番に“あのエンパイア・ステート・ビル”をぶっ壊すので、彼にとってはいささか胸のすく思いだったはずだが、彼はそんな私情をまったく挟まず、自ら戦闘機に乗り込みエイリアンを追っ払う。 「やっぱりあの大統領は信頼できるぜ!」と、映画ファンならではの妄想が加速する。[インターネット(字幕)] 8点(2003-10-30 17:29:18)《改行有》
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