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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2281.  キングコング対ゴジラ 哺乳類の王者・キングコングと、爬虫類の王者・ゴジラはどちらが強いのか?という誰しもが決して考えない夢の対決が、ここに実現。ついでに軟体動物頭足綱の王者・大ダコまで登場というのがたまらない。前半の冒険物語のショボさは涙が出るほどだけど、それでも大ダコ大暴れシーンでは、ストップモーション(とおぼしき)特撮を(ごく一部に)駆使し、なかなかの迫力、うれしくなっちゃいます。後半にはいよいよキングコングとゴジラの死闘!キングコングの造形美には、これまた涙が出ちゃいます、ああ、ショボい。北京原人の逆襲なみ、クイーンコングなみ、キングコング(’76)なみ。じゃあ、標準レベルじゃないか・・・。それはさておき、この両者の死闘が、まさに日本中を股にかける、といった感じのスケール感あふれるダイナミズム。細かいカット割のスピード感。スーツアクターの大熱演もあって、ああなんでこんな変な戦いに興奮してしまうんだろう、とつい悔しくなっちゃうほどの興奮を呼びます。ゴジラの尻尾による「水面蹴り」など心憎く、もしかしたら故・橋本真也も参考にしたのか?とすら思えてきたりすると言えばウソになるが(どっちやねん)。実は昔は、キングコングの造形のヒドさ故、拒絶反応が出て、どっちかというと苦手な作品の部類だったのですが、久しぶりに観たら、いや、観ててちょっと燃えちゃいましたよ。ところでなんでもいいけど、この映画の結論が「人間は改めて、動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ」というセリフだなんて、これまた一体、どうしたらそんな結論が出てくるんだ???[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-17 23:49:15)(良:1票)

2282.  男はつらいよ 望郷篇 《ネタバレ》 この映画の寅さん、いかにも「ヤクザもの」の色合いが強く、言動はいつにも増して軽薄、少々コワモテの面すら感じさせます。が、これは実は、本作のテーマ、「カタギになろうと心を入れ替える寅さん」をより浮き立たせるための仕掛け。前半の、親分のために奔走するエピソードを通じ、珍しく人生について悩む寅さん、これまた珍しく無口になってしまいます。が、ここから一転、地道な人生を送ると称し、さらなる勘違いへと突っ走っていく姿が笑いを呼びます。ある意味、フツーの人っぽい挙動をするだけでこれだけ笑いを取れるというのも、うらやましい。でまあ、結局は女性目当てでしか行動していなかった寅さん、あっさり恋に破れ、約束もすっぽらかして遁走してしまうあたり、ほとんど薄情とも言えるほど。ここでは「喜劇映画的ヒーロー」としての寅さんではなく、人間的な弱さを伴った、平凡なひとりの男としての寅さんの姿があります。この『男はつらいよ』というシリーズタイトルに、非常によくマッチしているのが、実はこの作品なのかも知れません。内容的には、前半と後半のつながりにややご都合主義的なものがあり、逆につながりを弱めた感があります。が、前半の北海道での蒸気機関車の描写、これはまさに、「これを描きたいがためにのみ、舞台を北海道に設定したに違いない!」と思わせるほど、機関車の迫力を存分に伝えており、見ごたえアリ、です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-17 23:21:03)(良:2票)

2283.  鶴八鶴次郎(1938) 観てる間は「!」と思っていたのにラストで「?」となってその落差にアゼンとなる映画、ってのもたまにありますが、コレもそのひとつ。主人公は芸の道に生きる男女2人。今で言えばさしずめ、鳳敬助・京唄子みたいなものか。古いっての。そんな2人は仲良くケンカの毎日、この様子が、いかにも洒脱、コメディタッチと言ってもいいような軽やかさで描かれます。が、後半にいたって様子は一変、孤独な鶴次郎。空を流れる雲に孤独感は深まり、彼のポスターは子供らにビリビリ破かれて折り紙の舟にされ、川を流されていく、この哀れ。いや、コレはコレでちょっと風流かもね(笑)。というわけで、前半のユーモアと後半の寂寥感の対比に、ふむふむ、と見入っておりましたら、ラストの鶴次郎のセリフが・・・突然映画が親切になって頼んでもいない種明かしをしてくれたかのような、はたまた豪華料理のデザートにバナナが一本出てきたかのような、この見通し良すぎる終わり方。まさかこれは単なる負け惜しみのセリフ?・・・っぽくもないしなあ。でも本気で言ってるのなら、ちょっと歯が浮きますぜ。ダメな男を描いていたはずが、一発逆転、男の優しさが炸裂するハードボイルド映画になってしまいました、ポテチン。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-12 22:40:31)

2284.  ビッグ・フィッシュ 私は子供の頃から何でも信じやすいタチでした。親も、子供に夢を与えようとして、アレコレ真偽不明の話をするのですが、大抵は信じてましたね。テレビ番組とかも、何でも真に受けてましたし。でも年とともに、世の中ウソが多いな、と気付いてくる。もう騙されないようにしよう、と、世の中を斜に構えてみようとするようになってきて。でどうなったのかと言えば多分、信じるべきものを疑い、相変わらず疑うべきものを見逃してるだけなのかもしれない。というわけで今では結局、「斜に構えた自分」をさらに斜に構えて見つめていきたい、と思うようになり、物事の裏側を知りたい、何でも真に受けないようにしたい、と思いつつ、「でもまずはオモシロければいいんじゃないの、ゲラゲラ」、と。たとえ内容的にウソであっても、「オモシロイと感じた」という事自体、ひとつの真理として受け入れようじゃないか。ウソをウソと見抜くことも「オモシロ」ければ、ウソをウソのまま楽しむことも「オモシロ」い。一体、「オモシロイ」とはなんだろうか。それを追い求めることが例えば「映画作り」であったり、「映画鑑賞」であったり、するべきなんだろう、と。というわけで前置きが長くなりました、本作についてですが、ホラ話のスケールがもうひとつ小さいのがちょっと残念でしたね(これなら子供の頃の私なら軽くダマサレてたなあ)。あと、「ホラ話のようで、実は結構、ホントでした」というオチ、これでいいのか?「ホラ話をするオヤジ」の株は確かに上がったが、「ホラ話」というもの自体の株が落ちちゃった気がするぞ!ホラ映画作家ならもっと自信持ってよね! ・・・でも美しい映画でした。ホラ話のシーンよりも現実の室内の方が、美しかったかも・・・?[DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 15:25:41)(良:1票)

2285.  男はつらいよ 寅次郎頑張れ! 《ネタバレ》 中村雅俊演じるワット君!キミ、ずいぶん薄情ではないか。自分の恋愛についてはあんなに寅さんの世話になっておきながら、自分の恋愛がさえうまくいったら、今度は寅さんの恋愛のバックアップするどころか、いきなり引導を渡してしまうとは! え?別に寅さんの世話にはなってない? まあそりゃそうなんだけどね、いひひ。しかし中村雅俊が演ってると、どうも腹黒い人物に見えてしまうのは、私だけなんですかねえ。さて、大竹しのぶを無事デートに誘い出したワット君、池のほとりで重大な告白をするのかと思いきや、「お金貸して」、財布がカラッポになっちゃったのでした。でもあの池は不忍池、上野から柴又なら運賃の安い京成電鉄で帰れる行程。ホントに完全に金欠になっちゃったのね。で、後日、プロポーズに臨むが、このシーンが天井からのカット、ちょっと意外な感じ。どうでもいいけどワット君、寅さん以上に変なヒトかもしれんなあ、と思えてきた。が、結局うまくいっちゃうのは、これはお約束。とらやでは皆大盛り上がりだが、その中で、ワット君に「見捨てられた」寅さんの階段での後ろ姿が物悲しい。場違いな「菩提樹」(シューベルト歌曲集「冬の旅」)でひとり盛り上がる店長、周りは白け切っているが、寅さんは「冬の旅」か、としみじみ。「冬の旅」もまた、恋に破れた青年の絶望的な彷徨を歌ったもの、シューベルト晩年の心境が染み渡り、死の匂いが強くたちこめた作品である。ここで我々は気付くのだ、そうか前半のワット君の自殺未遂騒動は、物語の伏線となるモチーフだったのだ、そう、これから寅さんは旅先で自らの命を絶とうとしているのだ!・・・え?考えすぎだって?いやいや、はたしてそう言い切れるのか!(←言い切れます)[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-04 19:53:22)

2286.  スターシップ・トゥルーパーズ その昔、ウチの姉の2人の息子(つまり我が甥)の、兄の方がまだ小さくて、弟の方がさらに小さかった頃。この映画のビデオをつけると、兄の方は怖がって「消して!消して!」と逃げ回ってたのですが、弟の方は、普段は寝つきが極めて悪かったのに、このビデオを見ながらだと必ずすぅ~っと眠りについた時期がございました。その効果は実にテキメンでした。この映画にはアルファ波を誘発するような「何か」があるんでしょうかねえ。とてもそうは見えませんけどねえ。さて、原作はご存知ハインラインの『宇宙の戦士』、ま~正直、理屈っぽく退屈な小説なんですけども、その分、骨のある小説でもあるわけで、スタジオぬえの「パワードスーツ」挿絵のカッチョよさとも相まって、それなりに人気のある作品であります(わたしゃチト苦手、読みづらかった~)。ところがいざ映画化されてみると、がーん、パワードスーツが出てこない!そりゃまあそうで、バーホーベンがやりたいのはあくまで“人体損壊”、生身の兵士が(あらゆる軍事的常識を無視して)昆虫軍団と白兵戦を繰り広げることに意味がある!というわけで、だいぶ中身が乏しい映画にはなりましたが、これはこれで原作よりも面白かったりするのだから(恋のかけひきみたいなのも一応あったりして、カワユイではないの)、世の中不思議に満ちてます。ところで、バグが襲撃してくるシーン、普通は、カメラが兵士と同じ側に立ち、バグが「向こうからこちらへと」襲ってくる形でCG描写されるのが、このテの映画の常道だと思うのですが、そして実際この映画でもそのようなシーンは多いワケですが、その一方ナゼか、「向こうにいる」人間に、バグが「観客側から」襲い掛かる、ちょっとミョーなシーンもいくつかあり、これが意外にも意外な味があります(実は撮影上の都合だけだったりして)。この雰囲気、ハリーハウゼン風の味わいを少し思い起こさせますね。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-28 23:02:39)

2287.  男はつらいよ 寅次郎と殿様 アラカンが、どこまで演技でどこまで本当にトボケているのかまーったく判らない超絶的迷演技を見せてくれます。三木のり平も負けじとトボケた味を連発。登場人物を限定した分、皆それぞれが活き活きと悪ノリして、たっぷり笑わせてもらいました。殿と寅さんの関係に、スーさんと浜ちゃんの原型を見たような気が、したりしなかったり。それにしても、冒頭、帰って来た寅さんがとらやの面々と喧嘩する、お約束のシーン、今回はさすがに寅さんは悪くないんじゃないか、と可哀想になったよ。でもどうでもいいんだけどね(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-27 22:50:12)

2288.  ウィロー 映画開始早々、小さい人がたくさん出てきたのを見て、「こりゃきっとイウォーク族の中に入ってた皆さんをまた掻き集めたんだな」と思ってしまった本作。冒険SFXファンタジーという体裁ですが・・・ルーカスの頭の中ではちゃんとストーリーつながってるんですかね?なんだか脈絡ないオハナシで。ロン・ハワードにとっては出世のかかった大一番、きっと困ったでしょうなあ。そのせいかどうか、映画のまとまりよりも、(数少ない)見せ場を盛り上げるのに重点が。いやこれが、なかなか丁寧な合成映像だったり、ちょっと味のあるストップモーションだったりと、好感のもてるシーンに仕上がっている・・・ところもありますね、えへへ。特に、物語の要であるエローラ赤ちゃん、この手の映画ではえてして主人公の活躍を描くのに必死になるあまり、中盤あたりではほとんど描写してもらえなくなっちゃうのが世の常ですが、本作では、随所に赤ちゃんの表情が挿入され、優しい視線だなあ、と思うのでした。それにしても、「皇帝とルークのフォース対決」をババア同士の対決に置き換えただけ(?)のクライマックスは、何だかすごいなあ、と思ってしまうのですが。・・・ところで、ジェームズ・ホーナーの音楽ですが、どーもワタシにゃあ、ロベルト・シューマンの交響曲3番『ライン』に聴こえるんですけどねー(笑)。[地上波(字幕)] 7点(2005-11-20 22:06:47)

2289.  パリ・ルーヴル美術館の秘密 ルーヴル美術館の裏方さんたちの姿を、なんの説明も加えず、ただ興味津々カメラに収めたドキュメンタリ。普段ゼッタイに目にすることのできない美術館の裏側を見ることができるので、これからルーヴルに泥棒に入ろうとしている人、必見ですよ。まあ別にルーヴル美術館に限らず、例えばその辺の企業の工場なんかでも、裏側には意外な光景が広がっていたりするもんで、これはこれで興味をそそられるのでしょうが、特にこの美術館というやつ、扱っているモノがなかなか微妙でして、名画とは言ってもその正体は絵具と紙、それを大事に扱っている姿は、一歩離れて見ればなんとなくユーモラスでもあります。と言いつつも、意外に雑に扱われている場面を見れば、逆に「オイオイ大丈夫かよ」といらぬ心配をしてしまう。デカイ絵を立てかけるシーン、そろそろと絵を持ち上げたあと、絵の後ろから続々とおっちゃん達が出てくるのには笑いました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-20 21:25:11)

2290.  蛇姫様 陰謀あり、殺陣あり、オカルトあり、という欲張りな一本。しかし何と言っても見所は雷蔵の女形姿!!セクシー!う~ん、じゅるじゅる。一方、地のシーンでも基本的にヘナへナの優男で流麗振りを発揮、しかも時々、何だか異様に顔が細長いぞ!カツラが浮いてるんでないか、と一瞬心配になったよ。というわけで殺陣もあっさり風味。なお個人的には、一刀斎先生の暑苦しいキャラ(ワケのワカラン言動、ヘンテコリンな変装)が、もうひとつの見所かな、と思っております。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-01 23:33:08)

2291.  キートンのハード・ラック(悪運) うひゃ、なんじゃこのオチは。もしかしてこれがウワサの「チャイナ・シンドローム」ってやつですかね。はははは。でもこの飛び込みシーンには思わず「あっ」と言ってしまいました、もうビックリ。この映画、4コマ漫画を継ぎ接ぎして作ったような(それもオチがどれもこれもヘン)、行き当たりバッタリの内容ですが、キートンの驚くべき身のこなしが、ここでもたっぷり味わえます。このヒト、ほんとうに「体重」というものがあるのだろうか。オモチャみたい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-25 22:23:19)

2292.  乱れ雲 いかにもメロドラマらしいメロドラマで、確かに引き込まれはするのですが・・・なんとなく物足りない! 成瀬作品って(まだ大した数観たワケでもないんだけど)、刻一刻、次のカットが予想できないような、何か屈折した感覚があるように思ってたのですが、どうもこの作品、流れがスムーズすぎて・・・(でもやはり、ところどころは「アレッ」と思うカットが挿入されて、何だかウレしくなる)。まあ、作品がカラーである時点で、雰囲気がモノクロよりも日常に近づく分、場合によっては、映画の「神秘性」が薄らぐ原因となったりもするのでしょうが。それにしても加山雄三の笑顔がインチキ臭い。メロドラマなのに、二人が結ばれることを期待するどころか、「ああ、こんな胡散臭い男にだまされるなぁ」「くそーまた偶然を装ってバッタリ出会いやがる。ストーカーの手口だ」「熱出たくらいで甘えやがって。母親の話と違うではないか」「あっ今のは絶対セクハラだっ」こういう邪念が湧いてしまうのは、私が悪いのか、映画が悪いのか。←こういう事ばかり書いているのは、結構気に入ってる証拠だったりするわけですけどね、ははは(随所に流れる武満サウンドがグー)。でも、ラストはもう少しなんとかならなかったんですかね。この断ち切るような終わり方、鋭いようでいて実は無難なラスト、これは少々日寄っている気がしました。この重いテーマに相応しい処理の仕方だったどうか・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-23 22:55:55)(良:1票)

2293.  殺しのテクニック なんだかハウツーもののようなタイトルですが。出だしの暗殺シーンがカッチョよく、これは殺し屋の生き様を描いた実録風の映画か・・・と思いきや、そっから先は、ほどほどにアクションあり、ほどほどに謎解きあり、というフツーにハードボイルドな映画でした。しかし思わぬ展開をみせるストーリーはミステリとしてもなかなかのもの。そしていかにもガンコそうな主人公、思わぬ鋭い推理を見せたりもして(自殺死体を他殺と断定するくだりなど、推理が鋭すぎて逆にマグレとしか思えない)、意外な真相に突き進んで行く姿、やっぱりカッチョいいぞ。やる気を感じさせないカーチェイスなんかも、ああ、こういうの結構好きだなあ。カメラワークも、「部分→全体」をしつこく繰り返し、安っぽくもワイルドな味わい。そうそう、中盤でフランコ・ネロ(なのか?これが)がタコ殴りされるシーンなども、短いシーンだが忘れがたい。リンチを受けている背景には、ラジオからのベートーベン『英雄』が流れ、おお、このシーンはゼッタイに『時計じかけのオレンジ』に影響を与えているに違いない! え?そんなわけがない? いやまあ、こういう強引な態度こそが、「映画鑑賞のテクニック」というものでありましょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-21 22:33:52)

2294.  スターリングラード(2001) 燃える対岸の街に向かう船の中で、敵の攻撃に無力に晒される兵士たち。そのひとり、ジュード・ロウ扮する主人公の顔は、恐怖に引き攣るでもなく、ボーゼンと無表情、これがかえって戦争の恐怖を如実に伝えています。そして上陸し、武器も渡されずにフラフラと歩く彼のボーゼンとした顔から、砲撃音とともにカメラが振り向けば、そこは辺り一面が破壊と暴力に満ちた戦場、もはや逃げ場は無い。まさに壮絶なる一瞬です(戦闘シーンの迫力は『セブン・イヤーズ・イン・チベット』と大違いですな、ははは)。でまあ、そっから先のメインストーリーは、ヒーロー対決ものとしてサクサク楽しめてしまうわけで、「オネーチャンとイチャイチャしてるひまがあったら、もうちょっと映画で描くべきことがないのかよ~」とツッコミつつも、「ジュード・ロウがんばれ~、エド・ハリスもがんばれ~」と、ついつい力が入ってしまうのでありました。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-19 23:40:23)

2295.  エトワール(2000) カメラは一見気まぐれで、その場に居合わせた人間の視線を思わせ、臨場感たっぷり(いささか落ち着かない印象もありますが)。しかしそれは常に全体よりも、顔・手・足の「表情」を追いつづけ、ああ、この機械のごとき精密な動きは確かに、生身の人間によってなされているのだなあ、という思いが、強くします。多くを犠牲にし、ウルトラクイズ並の競争率(?)を勝ち抜いてきた彼ら。舞台の上の輝きというのは、その長い長い長い道のりの中の、ホンの一瞬の輝き、なんですねえ。そもそも、その道程を僕らが「犠牲」と呼ぶこと自体、傲慢なことなのかもしれません。少なくとも彼らは「可能性」に生きている。可能性の無意味な浪費こそが本当の「犠牲」なのかもしれない・・・。たまにはこういうキビしい世界を垣間見て、日頃の怠慢を反省するのもよいでしょう。世の中、安っぽい感傷があふれすぎている。感傷なんてのは所詮、何もしないヒマ人の寝言なのであろう。[地上波(字幕)] 7点(2005-10-12 23:29:31)(良:1票)

2296.  歓びの毒牙 連続殺人事件の犯人に間違われたアメリカ人サム・ダルマス(←アメリカ人とは言ってもどう見てもイタリア人、周囲に同化しちゃってマス。さすがにここはアングロサクソン系の役者にやってもらいたかった)。事件に関心を持ち、独自の調査を開始するのだが・・・。謎の殺し屋! 謎の画家! 謎の肉料理!(←とりあえず「謎の」を付けてみた)、というわけで謎のような物語はますます混迷の度を深め、観ている方としても、フフフ、これではきっと収拾つくまい、でもまあガンバった方だよ、と早くも冷ややかにレビュー内容を考え始める。で、案の定、かなりしょーもない手掛かりから、犯人の居場所が判明するのだが・・・・・・いやいやいや。こりゃまいった、これは極上のミステリですよ。特にクライマックスでサムが「思い出したぞ!」と叫ぶシーン。そんな細かいこと思い出せるわけないでしょうが(笑)。これぞミステリの醍醐味ですね。また本作、演出もなかなかスタイリッシュにキメてくれておりまして、恋人が襲われるシーンなど、刃のキラメキが恐怖をあおり、焦燥感に満ちた出色のシーンではないでしょうか。[地上波(字幕)] 7点(2005-09-24 11:16:28)

2297.  ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 小泉博の登場に一部のマニアが狂喜したという本作(職場の先輩にも約1名)。小泉博と小美人の対面シーンさえ観れば、あとはお釣りみたいなもの。いやそれは言い過ぎ。本作のテーマは、機龍と整備士の、生物非生物の境界を越えた禁断の愛! 子供に見せていいのか~(勿論)。本当の見所は、ゴジラ vs モスラ親子&機龍の、丸一夜にわたるハンディキャップマッチ!(モスラの幼虫、あんな速度で泳いで、よく間に合ったなあ)。出てくる怪獣もお馴染みなら、戦いの舞台も例によって東京、という一種の正攻法で勝負、しかしその一方で、地下鉄構内をバイクで疾走するアクションなども挿み、飽きさせません。ただ、ほとんど大したパニックが起こらないところと、怪獣のバトルにイマイチ盛り上がりが無いところが、物足りない気もしますが。そうそう、怪獣「カメーバ」、今回初めてそのお姿を拝見することができました。ラッキー(笑)。[地上波(字幕)] 7点(2005-09-23 13:10:54)

2298.  ボウリング・フォー・コロンバイン 多彩な映像をテンポよくまとめているのと、監督本人の行動力によって、エネルギッシュな作品になってますもんで、面白いのは確かだし、少なくとも、乱射事件の被害者の「今」の姿を見れば、いろいろ考えさせられもします。しかしもしも、銃所持肯定派の人で、この映画を観た「だけ」で否定派になった人がいたとしたら?・・・そんな人は多分、また何かのキッカケでやすやすと肯定派に戻っちゃうだろうね。そう思わせる踏み込みの甘さが、この作品には、ある。[地上波(吹替)] 7点(2005-09-16 23:56:08)

2299.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 密室劇、ってのはありますが、こりゃほとんど卓上劇、ですね。正直、オチは見え見えで、結局、意外だったのは、「実は本当の親子じゃなかった」という点、くらいですかね。そのくせやたら話をひっぱる。ポーカー親父ども、はっきり言って、オマイらうるさいねん。しかしそれでもついつい見てしまうのは、予想した通りのオチかどうか気になるから?いやそれだけではなく、見せ方のうまさ、ユーモア感覚が絶妙だから。何と言っても、ポーカーの勝負を前に禁断症状を起こすヘンリー・フォンダの表情!(この表情はジャック・レモンあたりでないと到底出せないと思っていたが、そうではなかった) ヘンリー・フォンダというと、どうもあの偽善的な顔立ちが、いかにも信用できなさそうなのだが(笑)、その彼がこんな表情を見せるのは、「演技」とは言え、実にいい気味だ・・・。じゃなくて、実にいい役者だ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-15 23:00:27)(良:1票)

2300.  めし この映画が大好きな人はきっとこう叫ぶであろう、「わしゃ、三度のメシより『めし』が好きだあ」。←意味はわからんが、どうやらかなり好きらしいということは、わかる。さて、昔の梅田~中ノ島~道頓堀の光景にのけぞってしまった本作。家庭ドラマなのにちょっとサスペンス、それは、「そろそろ原節子がブチ切れてヒステリー起こすんじゃないか」というドキドキ感。⇒つまり実は家庭こそがサスペンス、なんだな。⇒しかし時代が時代なので柔らかく描かれており、彼女の心境と彼女をとりまく人たちとの関わりが、物語の推進力。⇒しかししかし、いくら時代とは云え、こんな終わり方でいいのか~、とは思ってしまいました。多分、何の解決にもなってない(笑)。ま、人生、そんなもんなので、解決しなくてもいいんですけどね。とにかく、このラストについては、広く女性の皆さんの意見を伺ってみたいところ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-14 23:07:58)

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