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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2321.  ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀 気心の知れた連中が再び集まって作ったリメイク作。別に同じ映画2本も作らんでいいいやんか。とは言いません、やっぱりイイよなあ。普通のヒトが(一応、設定は死人とは言え)普段着のまま襲ってくる。理由も何もない。とりあえず生き残った人々は一軒の家に立てこもる。立てこもり映画って最高。ゾンビからの襲撃を防ぐために、棚板が、扉が、机が、窓に打ちつけられ、家の中の光景は非日常空間へと変容していく。人々は、まるで丑の刻参りごとく、敵の侵入防止を祈願し、ひたすら釘を、打つ、打つ、打つ(←門田泰明調)。ヒーロー役はここでもやっぱり黒人。ゾンビも、ラストに出てくるハンターも、どうやら皆、白人ばかりで、彼は結局のところ、異分子にすぎない。繰り返される衝突。板を打ち付け、銃で武装し、阿鼻叫喚の「外」に立ち向かっているはずが、結局は「外」にも「中」にも、悪夢が循環し続ける。そんな中で、一見冷静なヒロインの活躍が、本作の特徴ですが、結局は彼女も含め、すべてが狂気へと埋没するラストがやるせない。一軒屋を取り巻いていた修羅場の、その外側には、さらなる狂気が無限に広がっていた、という・・・。 (ところで、設定は8月なんですか?吐く息が白かったようですが。ここは南半球か?)[DVD(字幕)] 8点(2010-09-23 03:53:25)

2322.  エクスクロス 魔境伝説 《ネタバレ》 ナイトスクープ的表現をすれば、一種の“パラダイス”ですね、この村は。でまあ、その怪しげな村で怪しげな儀式が行われており、『2000人の狂人』を想起したところで、意表をつく“レザーフェイスvsバンボロ”の死闘が展開される、という、まあ、そういうホラーの寄せ集めみたいな映画です。そういえばトイレに隠れるシーンは、こちらは『刑事ジョン・ブック/目撃者』のパロディのようですが、監督の頭の中ではジョン・ブックもレザーフェイス系の映画ジャンルに分類されているのでしょうか? で結局、この映画の言いたかったことは、「どんなホラーより、ブサイクが一番怖い」ということだったようです、はい。[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-09-23 03:49:17)

2323.  デイ・オブ・ザ・デッド 子供の頃にはロメロの『ゾンビ』なんかもフツーにゴールデンタイムに放送されたりして、翌日には子供たちの話題になったり、それこそ“ゾンビごっこ”に興じてみたりする訳ですが、中に物知り顔のヤツが「ゾンビって、火に弱いねんで」とか言いだして、私なんぞは「なろほど、それはいかにもありそうな事だ」と、深く深く納得し、気がつけば大人になった今にいたるまでそれを何となく信じておりましたが・・・本作で、それをしっかりと確認することができました。ありがとう、スティーブ・マイナー監督(何のお礼なんだか)。それにしてもスティーブ・マイナーか、懐かしい響きですなあ(笑)。さて本作、これもまあ、最近はやりの“走るゾンビ”もの、の一本ですが、走るだけじゃなくて、ウナリ声で威嚇したりして、もはやこれは、ナマハゲか何かに近い存在ではないか、と。とりあえずサワヤカに楽しめるゾンビ映画。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 03:37:20)

2324.  眠狂四郎 女地獄 これは面白かった。まず、狂四郎が久しぶりに(?)イイ人。少年から何度も何度も「おじさん、ありがとう」と言われるのが印象的。いやもちろん、エロさは相変わらずで、近寄る女性には必ずエロい要求を。しかし心配ご無用、「近寄る女性」ってのはことごとく判で押したように、その正体は“女刺客”ですから。だからやっぱり狂四郎は今回、イイ人なのです(多分)。しかしその連発された「ありがとう」から一転、狂四郎の軽はずみな行動のために、少年と連れの女性は、命を奪われてしまう。そう、自分が彼らの命を奪ったも同然なのだ・・・と、心に傷を抱えた(のかどうかは外見からはよくわからんが)狂四郎は、やがて、藩のお家騒動に巻き込まれていく訳ですが。それぞれに心の傷を抱え屈託を持ったキャラたちが、その争いの中でドラマを生み出し、多層的な面白さがあります。そしてラストのいささか唐突の大雪、その中での対決。狂四郎は、自分のせいで罪もない少年と女性の命を奪ってしまったが、彼はその運命を背負って生きていかなければならない、それは誰しも同様、死ぬ自由など無いのだ、生き残ってしまった者は、恥も苦悩も抱えながら生き続けねばならないのだ、と。シブいぜ~。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-08 00:15:20)

2325.  野獣死すべし(1980/日本) 《ネタバレ》 なんという演出。無愛想なドキュメンタリ調かと思えば、時には凝ったカット繋ぎに神経を配り、しかし結局は“長廻し”がすべてを凌駕する。オノレの演技に酔いしれ、ついには演技が映画を支配してしまう。それでいいのか。あかんかも。でも圧巻であることは間違いない訳で。ところで、小林麻美が射殺されるシーン、彼女の体に仕込まれた火薬が銃撃の凄まじさを演出する訳ですが、火薬が多過ぎたのか、「弾に当たった」だけなのに彼女からモクモクと煙が上がってしまい、これがあたかも、「一体何がどうなってるのやら状況が理解できず、アタマの回線がショートして死んでしまった」ように見えたのが、なかなか面白かったです、どうでもいいことですが。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-07 23:55:39)(笑:1票)

2326.  オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック 片やテロリストに大使館が占拠され、片や飛行機がハイジャックされ、という、一粒で2度おいしい映画、と行きたいところですが、うーんコレ、どうなんでしょうね。いや、ハイジャックされた飛行機が、タイヤから煙を上げながら走るシーンなんか、すごくカッチョよいし、対テロの様々な作戦行動の描かれ方も、派手さは無いけどなかなか鋭い、とは思うのですが・・・全体的に若干、ヌルくないですかね。しかもそのヌルさが、こんなヌルいオチの布石だったのでは、ちょっと・・・。とは言え、なかなか楽しめましたです、はい。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-02 22:25:24)

2327.  東京暮色 《ネタバレ》 暗い内容と言われればそうなんだろうけれど、それは要するに、より現実に近い内容を孕んでいる、ということなのかも知れなくて。現実の世界、現実の人生における、喜劇的な悲劇、それは、互いのすれ違い。それも、どうしようもない程のすれ違いではなくて、ちょっとした認識のズレ、いやそれこそ、ホンの僅かの、認識のタイムラグに起因するものだったりして。ちょっとのズレさえ解消できれば、みんな理解しあえて、みんなハッピーになれるのかも知れない、だけど決して、金輪際、そのズレはこの世から無くなることはない。脇役の中村伸郎などそのズレの典型か。彼の会話はいつもズレている。もちろん、彼は悪くない、彼は何も知らされていないのだから。知らぬが故に、妻の苦悩に気付くこともなく呑気な会話を繰り返したり、妻とその娘の過去を結果的に暴いてしまうような、要らぬ一言を言ってしまったりする。このような些細なズレは、他の登場人物も皆抱えており、現実世界の我々も同様で、それが悲劇の元となりうる・・・。だけどこの映画、最後の最後に至って、皆が共通の認識に辿り着いたように見える(中村伸郎ですらすべての事情を知っている)。でも、事ここに至ってなお、娘は母の見送りに現れることは無い。最後まで溝が埋まり切ることは無い。そして、父とすらも離れる決心をする。所詮、皆が認識を共にできたところでやっぱり、全員が幸せになれる“解”など、無かったのだろうか、と。[CS・衛星(邦画)] 9点(2010-09-02 22:02:37)(良:1票)

2328.  世代 第2次大戦下のポーランドにおけるレジスタンスの物語、ではあるけれど、鬱屈した青春群像の物語でもあります。もとはと言えば単なるチンピラ、そのチンピラの単なる石炭泥棒。その石炭泥棒の延長としてのレジスタンス活動。戦争さえなければ、単なるチンピラのままあれこれ悪さをして、やがてそれを卒業して普通の大人になっていたのかも知れない。たまたま、戦時下だったから・・・。だから行動は、いきあたりばったり。仲間の女性に恋をしたり、いきなり敵を射殺してみたり。中には敵と派手に銃撃戦を演じて命を散らしてみる“運のいい”ヤツもいる(最後は“死”であるのに、このシーンのしつこいまでの長さ。派手な死という、一種の贅沢)。しかし誰もがそんなコトができる訳じゃない、何を成し遂げないまま、明日には敵にとっ捕まるかも知れない。と言う訳で、仲間も恋も失い、生きる目的すらも見えない中で、いやおうなくレジスタンス活動に身を任せざるを得ない、鬱屈した日々が流れていく。戦時下という通常ではない状況下の物語でありながら、普遍的なものを感じさせる作品でもある。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-31 00:51:10)

2329.  あらくれ大名 どこからどこまでが史実なのか(というより、多少なりとも史実を含むのか)よくわかりませんが・・・時は大坂冬の陣。市川右太衛門演じる松平直次郎、家康の息子でありながら豊臣側につき、八面六臂の大活躍。とにかくやることなすこと豪快で、何かと無茶をしでかしては「がっはっは」と高笑い。最初から最後まで、右太衛門の高笑いがこれでもかと繰り返され、観終わった時には耳の奥底にこびりついて離れなくなること請け合い。それもヤケクソみたいな高笑いで、目は全然笑ってなかったりするのがちょっとコワかったりします。でまあ、とにかく、合戦あり、陰謀あり、ちょっとした恋愛あり、と、非常に楽しませてくれる作品になっているのですが・・・映画の大詰め、家康のいる伏見城へ乗り込んでいく右太衛門の勇姿にシビれ、敵味方の関係になったとはいえ、あくまで父である家康とのやりとりにちょっとホロリと来たところで・・・え~なんじゃそりゃ~といいたくなるような腰砕けのクライマックスが。罰ゲームかいな、これは(機会があればぜひ本作を観て、のけぞって下さい)。ま、しかし、大坂夏の陣を前に、颯爽と豊臣側に去っていく右太衛門、この後の波乱を感じさせつつも大団円、というラストが、これまたホロリときますね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-31 00:21:07)

2330.  レッドライン(2007) カーアクション映画です。それ以外は、最近の諸作を参考に適当に焼きなおした感じで、他には何もありません。特に、高価なクルマを惜しげもなくクラッシュさせるところが見どころ、らしいのですが・・・ワタシのように、さっぱりクルマには興味も知識も無い人間にとっては、「どうだ、こんなクルマまで映画の中で壊しちゃうんだぞ、すげーだろ」と言わんばかりにクラッシュシーンを見せつけられても、「うーん、確かに高そうだけど、値段がわからない・・・」「値段がいくらするのか知らんけど、高いクルマ一台破壊する代わりに、安いクルマ10台クラッシュした方が面白いんだけどなあ」などと思ってしまいます。しかし、まあ、「どうやってクルマを壊すか」という、映画産業以外では許されないようなアホなことを真面目に考えて、映画作りをしている点、なかなか好感が持てます。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-08-30 23:26:49)

2331.  パリは霧にぬれて 《ネタバレ》 主人公の女性の精神状態の危うさを描く映画と思いきや、後半、真相が明らかになってくると、ノリノリのスパイ映画になっていく、という、意表をついた作品。文芸調の邦題と言い、冒頭の思わせぶりなシーンと言い、こりゃアート系の作品と思って観ていたら、まさかこんな身も蓋もない真相が待っているとは。この節操の無さが、イイですね。それにしても皆さんおっしゃる通り、ホントにフェイ・ダナウェイが綺麗です。コワイ顔のオバチャンというイメージしかなかったのですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-25 22:14:53)

2332.  桜桃の味 《ネタバレ》 クルマを運転しつづけるオッチャン。オッチャンは死ぬことを、自殺することを、考えている。で、出会う人に自殺の手助けを頼む。しかしオッチャン、一人で勝手に死ねばいいでしょう、一人で死ぬ方法なんていくらでもあるでしょう。見知らぬ人から自殺幇助を頼まれて簡単に引き受ける人なんて、そうそういないでしょう。と言う訳で、なかなか「自殺」の手助けを引き受けてくれる人には巡り合わない。オッチャンは何故死のうとしているのか、それはわからない、ただ、生への別れを告げるにあたって、誰か見知らぬ人に自殺幇助を頼む、それが、オッチャンの生に対する最後の繋がりであって、見知らぬ人との会話を通じ、その見知らぬ名もなき人たちの人生が浮かび上がる。会話は淡々と続き、車窓には荒涼とした風景が淡々と流れ、クルマは淡々と荒れ地を走り続ける。そしてついに、オッチャンは、協力者を得て、命を絶つ・・・絶った、らしい。この映画のラストは、どう解釈すればよいのか。荒涼としていた風景には緑が芽生え、撮影隊が映画の撮影を行っており、あのオッチャンもそこにいる。あくまでこれは映画なんです、という“メタ”なのか。あるいはこのシーンは、オッチャンが生き返って、心機一転、映画俳優としてデビューしたという後日談なのか(そんなアホな)。監督の意図ははっきりとはわからないし、このラストだけが本作の真価でもないはず。ただ、このラストが何となく「面白い」と感じたのは、映画本編が「自殺の手助けを見知らぬ人に頼むがなかなか引き受けてもらえない」という孤独な物語であったのに対し、このラストのオマケは「こういう孤独な内容の映画でも、こうやって大勢のエキストラを動員し、大勢の協力があって作られてるんですよ」と言っているようで、その対比が印象的だったから・・・。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-23 22:35:26)(良:1票)

2333.  サンダーアーム/龍兄虎弟 撮影時の事故のニュースは、当時の大きな話題で、私も衝撃を受けた一人でした。ああ。ジャッキーのアクションはもう見られなくなるのかと。しかし奇跡の復活をとげ、無事本作を完成。事故の影響で劇中の髪型が変わるというのが、これまた当時話題になり、さすが本当に体を張ったアクションは違うなぁ、と・・・って、あれま、気球に飛び移るシーン、上空のハズなのに、何やら木の枝みたいなのが隅の方に映っちゃってるではないか!? ・・・まあ、そういう、彼のいろんな姿がフィルムに収められた映画であります。  ⇒⇒⇒ 最近、放送されてたのを観たら、「気球の横の木の枝」は、ちゃんとトリミングされて(?)消されていました、ああよかった(笑)。ところで私、「6点」なんてつけてましたけど、とんでもないですね。これはスバラシイ作品でした、すみません。クライマックスの、体に巻きつけたダイナマイトの導火線に次々に引火していくあたりのノンストップ感覚など、実に見事で、あらためて感心しました。6点→8点。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-23 21:54:56)(良:1票)

2334.  イングロリアス・バスターズ ダラダラした会話をここまで魅力的に描き切った作品ってのも、(過去のタランティーの作品すらも含めて)なかなか無いんじゃあ、なかろうか。すべてが印象的、すべてが面白い。これまで、マカロニウェスタン風であったり、日本ヤクザ映画風であったり、カンフー映画風であったり、アメリカの底辺を彩る三流映画風であったり、と、世界の映画を漫遊してきたタランティーノが、ついに往年のハリウッドすなわち映画のド真ん中にやってきた、どこかそんな香りのする映画。でもやっぱり残酷~。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-08-17 23:08:25)(良:1票)

2335.  ゴーストライダー ニコラス・ケイジの似合わないカツラ顔(地毛だったらゴメン)に始まり、世にも情けない妖怪対決が次々に展開される、抱腹絶倒のアメコミヒーロー映画。大体、「落ちてる火を拾って投げつける」なんている攻撃方法、ありますか。この映画、意識的に笑いを狙ってますね。そこがズルイとも言えるし、痛快とも言えますな。“ゴーストライダー”の攻撃は、よくわからないモノが多いですが、とりあえず敵が焦った顔になったときは、攻撃が効いているらしい。[地上波(吹替)] 7点(2010-08-15 22:38:21)(笑:2票)

2336.  ジャガーノート 某レンタル屋を覗いてみると「面白くなかったら返金します」キャンペーンをやっていて、その対象作品が、よりによってこの『ジャガーノート』とは。ちょっと心配、でもニコニコ。逢坂剛『百舌鳥の叫ぶ夜』なり、藤原伊織『テロリストのパラソル』なり、野沢尚『魔笛』なり、爆弾モノにハズレ無し、と個人的に思い込んでいるのですが、その原点ともいうべき作品ですね。豪華客船に仕込まれた爆弾と、それに立ち向かう爆弾処理専門家との、静かで息詰まる死闘。「ナンボなんでもこんな手の込んだ大量のドラム缶爆弾を誰にも気づかれずに船に積み込むのは無理やろ」とか「犯人は、船が嵐に巻き込まれて乗客が逃げられなくなることまで予想していたのか?」など、しょーもないツッコミをしてはいけません(そういうケチをつけてレンタル屋に返金を要求してはいけません)。ただただ、緊迫感に満ちた爆弾処理が微に入り細に入り描かれる過程の、そのサスペンスを堪能すべし。配線を切断する瞬間の恐怖。爆弾に仕込まれた数々のトラップの不気味さに対して、それに立ち向かうのは、無機質な工具の数々。それらを操り冷静に作業を進めるリチャード・ハリスが、めちゃカッコいい。最後に行きつくのは、『魔笛』でも語られていた通り、赤か、青か。まさに永遠の課題、永遠のスリル。ところでどうでもいいことだけど、犯人の“ジャガーノート”の電話の声を聞くと、正体は“まんが日本昔ばなし”の常田富士男としか思えないのですが。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-15 22:37:39)

2337.  アバター(2009) え~、劇場で3Dで観なかった以上、本作を観るつもりはなかったのですが、レンタル屋店頭に大量に残ってたもんで、はい、出来心です、すみません。とりあえず、2Dでもなかなか楽しめました。内容的には『ミッション』のようで『もののけ姫』のようで『ポカホンタス』のようで、要するに結構、ベタなのかも知れませんが。ナヴィ族が変な顔だと言う声もありますが、どうしてどうして、観てると違和感なくなってきます。髪型的には、今は亡き軍事評論家のエバター氏を思い出したり。それはともかく、本作の、この入魂のCG映像には、頭が下がります。ただ、2Dで観てしまったからなんでしょうけど、これは「これまでの集大成」的なCGであって、何か「今までできなかった」ような新しい世界が開けたような気はあまりしないですね。作り物、っぽい感じ、実写に似せようとして似せ切れないアニメ。内容的にも、気になる面はあります。主人公は実生活においては下半身不随で孤独の身、一方アバターを操っている間は飛んだり跳ねたり自由の身。ってコレ、要するに、主人公がナヴィ族にシンパシーを感じるとか何とか言う以前に、そもそも自分自身の利害、打算がありますやんか。そう言って悪いなら、ナヴィ族側につくにあたって、得るものこそあれ失うものはなく、何ら「苦悩」や「決断」の必要がないじゃないですか。またこの映画、やたら長尺のくせに、この映画が終盤に近付いてくると、明らかに物語を「端折って」慌ただしくなります(違和感ありあり)。いや長尺だからこそ、この辺りでグンとスピード感を出したいところなんでしょうけど、観る側がそろそろ退屈しやしないか、という、一種の媚のようにも思えます。そんなコトが心配なんだったら、そもそももっと映画を短くすれば(可能ならその分CGのクオリティを上げれば)いいやんか、と思ってしまいます。で、クライマックスの戦闘ですが、近代兵器を操る人間たち相手に、圧倒的不利で絶望的な戦いが続くかと思いきや、実はやたら強かったりするのがナヴィ族の可愛くないところ。でもまあ、このハチャメチャな戦闘シーンが、何だか『トゥルー・ライズ』を思い出させて、ちょっとうれしくなったりもするのですが。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-08-13 23:14:56)

2338.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 “意識が過去に戻る”ネタでは、最近、乾くるみの『リピート』を読んでタマゲたところだったのですが。それに比べりゃ、この『バタフライ・エフェクト』とやら、何ともヌルいですなあ。単なる夢オチと、大して変わらん気がしちゃいます。そもそも、過去に戻って人生を変えられる、というテーマに対して、この貧弱な発想力とこじんまりしたメロドラマは、一体どうしたことなのか。この程度でいいのか。この平凡で薄っぺらなラストに感動しろっちゅうのかい。楽天的過ぎるのでは。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-13 22:34:06)

2339.  トランスポーター これぞ真性・筋肉バカ映画。まさに痛快。こういう映画が、なかなか第一線級に浮かび上がってこれなくなった中で、フランス映画、頑張ってるね。リュック・ベッソンはタランティーノを見習って、バカ映画が大好きで影響受けまくっていることを、認めなさいっての。ところでどうでもいいことだけど、主人公の名前Frank Martinは、作曲家フランク・マルタンと同じやね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-13 18:37:35)

2340.   《ネタバレ》 どうもこの映画にノリ切れないのは、何やら、カメラが「人物」ではなく「部屋」を写すことに専念しているようなところがあるから。確かに、映像にチラと写り込む幽霊、という演出において大きな効果をあげているし、「実は主人公の彼女は幽霊でした」という真相に対して説得力を与える演出にもなっているようには思います。ですが、カメラが主人公と距離を置き、主人公の「心理」に迫ろうとしない手法をとったせいで、やっぱり「恐怖」を描くには弱いかな、と。だから、オドロオドロしい割には、コワさは感じないですね。どちらかと言えば、切ない映画です。主人公の、心理ではなく行動が、切なさを表現しています。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-13 18:02:10)

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