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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
221. 永遠に美しく・・・ 《ネタバレ》 ライバル同士として、美を求める女のエゴがぶつかり合う前半はとても面白かったのですが、特殊効果大合戦となる後半になってぶち壊しになっちゃった気がします。いちいち表現がストレート過ぎて、抑制するって事を知らないような感じ。もはやスターをモノとして描いている状態になっちゃってて、嫌悪感すら覚えます。むろん、一度「死んだ」時点で人でないモノへと変化しました、って事ですから、その描き方は正しいのかもしれませんが、もっとデリケートな表現法があったと思うんですけど。マンガ的な残酷描写に、実は「トムとジェリー」みたいなカートゥーンの世界をやりたかったんだねぇ(お腹に穴開く、首がめり込む、バラバラに崩れる、まんまカートゥーンです)と、底の浅さを見ちゃったような感じ。ゼメキス監督、カートゥーンは「ロジャー・ラビット」だけで十分でしょうにねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:28:10) 222. スフィア 《ネタバレ》 怪物がマトモに出てこない「リバイアサン」「ザ・デプス」、あるいはイドの怪物がタイクツな姿してる「禁断の惑星」みたいな。一流どころが揃って、こうもB級な映画になっちゃうとねぇ。全員プロフェッショナルな人達の物語なのに、ちっともそうは見えないし(有名過ぎな役者さんばっかりなので従来作品のイメージが見えちゃう?)、魅力的に思えるキャラクターは、とっとと死んでっちゃうし。最後のオチで「この映画は、結局のところなんにもない映画です」と宣言しちゃってるよーで、「見る前に言ってよ」とツッコミたくなっちゃいました。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 22:26:21) 223. ビーン なんか、「ビーンがいい人」っていうのはヒジョーに居心地悪く、かつ気持ち悪いんですけど。物語がホームステイという形を取ってる事で、拠点が存在して移動が少なく舞台に広がり生まれないです。もっと黒々した行動でアメリカを混乱に陥れてくれるのかと思ったんですが、事の原因がビーンだったとしても、それをビーンがキチンと収束させちゃってたら面白くはならないですし、ビーンらしくもないですし。あと、ゲ○で笑い取るの禁止。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 22:24:05) 224. ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!! もっとシャープな動きの格闘シーンを見せて頂きたかったですねぇ。ターボの方、あるいはXの方、という感じで(ゲーム知らない人にはナンのこっちゃ判らん状態ですね)。それなりに丁寧だけれども、メリハリのない作画のせいで、ゲームのキモの部分を描き忘れ状態のアニメ、って感じがしました。格闘をこそ、しっかり見せてなんぼの「ストII」だと思うんですが。一方で「ベガ様ご一行の移動シーン」という、あってもなくてもどうでもいい映像が延々とこってり描かれているのは労力の無駄遣い。ところで、キャミィを尋問する春麗、なんでチャイナ服&スパイク付きリストバンド姿のまんまなんでしょう? 普段の生活から、あの姿なのか・・・。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 22:15:50) 225. 6デイズ/7ナイツ ちょっとしたラブロマンスとサスペンスがありますよ、なリゾート映画。南国気分をお楽しみください、というだけのもので、元から高い志を持って作られてるものじゃないようです。ヘビ1匹と野ブタ1匹、それにクジャクが3匹しか登場しない、水もさっさと見つかる楽園、悪役が出てきても、陰謀もなければ脅威でもない、ちょっとしたアトラクションのようなもの。ぽや~んと情緒を楽しんでれば、それでオッケー。ただ、大作系の正月映画として上映すんなよな~、というツッコミは入れさせて頂きます。1000人以上入る映画館に20人足らずの観客状態、映画の中の温度とは裏腹にあまりに寒々とした空気の中で見る事になったのですから。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:45:02)(良:1票) 226. クリフハンガー レニー・ハーリンの雑な映画作りがモロに出た映画だと思います。山の位置関係が、もう全然判らず。とりあえずてっぺんの方は吊り橋で繋がってて、で、絶壁と緩やかめな斜面、小屋、小さな湖、それに洞窟がどこにどういう風に・・・???何がどういう構造になってるのやら。要は見せ場さえ作れば、そんな細かいコトはどうでもいい、っていうんでしょうけど、その位置関係がちゃんとしてなきゃサスペンスは生まれないと思うんですけど。追う者と追われる者、それぞれがどこにいて、どれだけの距離があって、どういう道を辿ってどちらに形勢が傾いてゆくか、そういう部分に神経を使ってこそのサスペンスだと思うんですけどねぇ。この映画は見せ場がその場限りのお団子状態で繋がってるばかり。点ではなく線で繋いで一本芯を通す、っていうのは重要な事なんじゃないかなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:31:51)(良:1票) 227. G.I.ジェーン トンチンカンなフェミニズム(男に同化する事がフェミニズムの正しい姿ではないでしょー)と、戦闘シーンの「ガチョーン」なカメラワークで、笑える映画としてヘンに印象に残るモノに。リドリーの映画は、見た目の印象と全然違うテーマを抱えていたりするので油断できず、この映画も『もしやフェミニズムの現状を皮肉ってるんでは?』と思えない事もなく。だけど、どーも映画そのものがハズれてて、そのハズれ加減が笑える方向だったりするので、おバカ映画としてのポイントが高いという感じでした。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:27:45) 228. モスラ3 キングギドラ来襲 《ネタバレ》 なんで子供を誘拐するの?(エサにでもすんの?)子供と大人の差って、どうやって判断してるの? 三姉妹の謎が明かされる、って、結局謎って何だったの? ベルベラはどうして敵対してたの? キングギドラが太古の生命体だなんて、どうして判ったの?みたいな数々の疑問符が、当然の如く湧き出してくる、東宝怪獣もの独特の、かなり「あいたた~」って映画ではあります。だけど全くダメ、っていう映画ではないと思うんです。全てが惜しいところでダメ、みたいな。小林恵と羽野晶紀がいい演技してるんだから、それをキチンと活かしてあげることが出来たならば、そしてデジタル合成の画面なんて目を見張る出来を見せていたのですからそれ以外の特撮も頑張っていれば、あるいは名画になったのかもしれません。練りこみの足らなさが災いしているとしか思えません。年1本ペースで作るにしても、2年体制くらいで複数チーム動かす、なんて余裕はないんでしょうかねぇ・・・。[試写会(字幕)] 4点(2005-04-16 01:04:47) 229. どつかれてアンダルシア(仮) スペインにもどつき漫才があったのか~!と、それがまず衝撃的でした。あんまり笑えないんですけどね。実のところ、映画の中身はかなり暴力的な愛憎劇だったりしますが、これって日本人にはストレートに判る世界って気がします。あの漫才コンビの現実って、もしかしてこんななのかも、なんてヘンなリアリズムを感じる映画なのでした。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-16 00:42:15) 230. アミスタッド スピルバーグに法廷ものは撮れない、というのがハッキリしてしまってガッカリな映画。だらだらとした法廷シーンは、数多く存在する法廷ものの中でも水準以下。問題を提起したら、それを徹底的に突きつけてみせるのがスピルバーグの良さでしょうに、この映画では法廷のシーンになると途端に映画の温度がサーッと下がり、テンションが落ちるという状況。動きのないシーンでの、静かな衝撃、静かなサスペンス、というのが苦手なようで。つくづく、この人は良くも悪くもヴィジュアルの監督なんだなぁ、と思いました。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-15 00:26:13) 231. ストレイト・ストーリー 画面を流れるセンターライン、自動車事故!燃える家!リンチワールドっ!! でもダークな事は、なんにも起きません。のどかです。ゆったり、静かに流れてゆきます。人生の終盤にさしかかったおじいちゃんが旅に出て、その道程で人に親切にしたりされたり。おじいちゃんが辿った道は、おじいちゃんが生きてきた道。ドラマティックに駆け抜ける人生もあるけれど、ゆっくりのんびり進む人生もある、そんなおじいちゃんの姿が、じんわりと胸に染みてきます。心穏やかな、ほんわりとする映画でした。[試写会(字幕)] 9点(2005-04-15 00:09:55)(良:1票) 232. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 友達のYは、特撮好きですが、怪獣映画は範囲外。なので樋口特技監督と伊集院光の話は、ピンと来なかったようですが、私は大笑い。その笑ってるバカ顔が後の特典DVDの中に映り込んでしまったのは、また別の話。前2作をおさらいした上で、夜中の3時から(既に眠くてヘロヘロなんですが)始まった「ガメラ3」。凄いです、見慣れた渋谷の街が、大変な事になっちゃいます。でも、ガメラ、顔もスタイルも凶暴で、私の愛したガメラから遠く離れた存在になっちゃいました。映画も、なんかホラーっぽく、物語はちっとも流れないまま、京都が大変な事に、ガメラも大変な事に・・・。状況が投げ出されるばかりでドラマは全く流れてゆかない、それはオタク系映画、映像の悪いクセです。ガメラが人間との関わりを断ち切れなかった様に私もガメラへの思いを断ち切れない、でも、この映画のデキはかなりツラい・・・。納得できない終わり方に、すっかり無口になった私は「終わったら吉牛寄ろう」なんて言ってたクセに、そんな事忘れてYにバイバイすると、ぐったりと始発電車の座席に沈みました。[試写会(字幕)] 4点(2005-04-13 13:06:39) 233. ZIPANG 地獄極楽丸と鉄砲お百合のキャラクターは最高で、最初の30分は楽しいのですが、そのテンションがそれ以降は全く続かず、息も絶え絶えな映画になっちゃうのが残念です。古代人が喋るたびに、場内からは笑いが漏れ、でも、楽しめるのは、そんなヘンなトコだけ。単純に、主役二人のチャンバラアクション映画だったら、どんなにか面白かったことか。あー勿体ない、勿体ない。[試写会(字幕)] 4点(2005-04-13 13:00:28) 234. 黒い家(1999) 多分、フツーの人が実は恐い、っていう映画だと思うんですけど、全然フツーの人じゃない(暴走演技全開の大竹しのぶと西村雅彦じゃあねぇ)ので、そりゃそうでしょうよ、と納得してしまったり。無名のおばさんが演じた方が恐くなったんじゃないかなぁ。森田監督の作りモノめいた感じが、かなりハズレ気味だと思いました。それでも、「模倣犯」よりは数段マシですが。[試写会(字幕)] 4点(2005-04-13 12:59:54)(笑:1票) 235. ゴジラ2000 ミレニアム 最初の15分間は凄いです。「うわぁ、こりゃ『ゴジラ』の、いや、日本の怪獣映画の新しい夜明けだ!」と感激します。でも、そこまで。短距離ランナーがいきなりフルマラソンに出たかのような、グデグデの展開に唖然。物語がどんどんウソくさくなって、退屈で、目をそむけたくなるようなデジタル合成が出てきたりして、見るべきところが、ミニチュアセットはワリと良くできてるね、くらいになって。東宝はゴジラを神格化し過ぎなんじゃないでしょうか。[試写会(字幕)] 3点(2005-04-13 12:58:13) 236. モスラ(1996) 平成ゴジラと比較しても、ちょっと・・・って感じでした。兄妹で逃げてる途中で妹コケたり、崖から落ちそうになって手を伸ばしてつかまれ~とかいうノリは一体何十年前のシロモノよ?みたいな感じですし、デスギドラがどど~って流された後、一体何処行っちゃったのよ?みたいな展開とか、カットの繋がり、演技の繋がりがプロの仕事とは思えないモノだったり、これで本当にお金取って人に見せていいの?って。意味不明なキャラクターや、デジタル合成史上最低レベルのモノも登場して、本当に大丈夫なのか?東宝さん、って思った映画でしたが、唯一、羽野晶紀のベルベラが、ちょっといい個性出してたので、私のワーストワンからは逃れた、というところです。[試写会(字幕)] 1点(2005-04-13 12:56:22) 237. 死国 夏川結衣は、ドラマ「谷口六三商店」のイメージが強いので、一体いつになったらお笑い演技を見せてくれるんだろ、って期待してたんですが、最後までどんより系の演技しか見せてくれませんでした。残念。彼女に限らず、登場人物が全員どんよりしていて、陰鬱な事この上ない映画。GOGO千明嬢のどんよりストーカー演技は、コメディ一歩手前状態でしたが(ぬぼぁ~と筒井道隆の後ろから顔を出すあたり)。和風でゾンビものを撮ると、こうなります、というサンプル?(いや、彼女はゾンビとは違うんではないか~?)[映画館(字幕)] 4点(2005-04-11 00:07:43) 238. アダムス・ファミリー(1991) ソネンフェルドの笑いのツボ、というのがちっとも判らない私は、この映画を見ても戸惑うばかり。元ネタがちゃんと判ってナンボ、という映画でもあるようですが、それにしても、私が入り込むスキを全く与えてくれない、というのは、本当に困ってしまうワケで。ラウル・ジュリアとアンジェリカ・ヒューストンが醸した雰囲気は好きなんですけど、それ以上のところへは、全く入ってゆけない・・・。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-10 23:47:16) 239. 機動戦艦ナデシコ The prince of darkness 『テレビシリーズを見てない人はお断り!』って映画でした。私のように、テレビじゃアニメって見なくて、映画のアニメは見る、って人間もいる事忘れないでね~。で、この映画、映画雑誌のインタビューで監督サンがかなり自信をお持ちだったようですけど(アニメ版「ガメラ大怪獣空中決戦」の世界だ!って)、密度はあるけど緩急なしの一本調子ハイテンポ状態で、咀嚼のスキを与えてくれずにガンガン進める構成は不親切、映画を語るにゃ10年早い自信過剰ぶりだなぁ、なんて思いました。キャラクターは面白かったですけどね。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-10 23:45:48) 240. 危険な動物たち 《ネタバレ》 笑いにも旬、ってモノがあるんでしょうね。ここにあるモンティ・パイソン的な笑いなんですけれど、これがちーとも笑えず。20年前だったら笑えたのかもねぇ、なんて思いながら見ていました。笑わせる映画としては、ポジションが中途半端なんですよね。ドラマの中に笑いを盛り込むコメディ映画タイプと、登場人物全員バカなギャグ映画タイプ、その中間でどっち付かずって感じ。ゆる~い笑いで脱力、というのがお好みならば、というところです。それにしても悪い事をしたのに、それに対する罰が描かれないというのは、ブラックと言うよりは釈然としないモヤモヤが残ります。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-10 23:34:08)
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