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221.  黒猫・白猫 クストリッツァのアメリカ映画好きは「アリゾナ・ドリーム」で証明ずみ。 ここでもマフィアの親分が「カサブランカ」にホレ込んでいて、最後彼に「あのセリフ」を言わせたいがために作ったかのよう。 代表作はシリアスな「アンダーグラウンド」でも、監督の持ち味はこんな猥雑な人生賛歌にあるのかも。 前半のとっちらかり~が後半収束していくのが快感ではあれどオカズ多くてゴッタ煮状態、だけど楽しい。 この監督は宴会がお好き。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-15 07:00:05)

222.  ジュラシック・パークIII 《ネタバレ》 93分とシリーズ中最も短い第3作。 監督はジョー・ジョンストン、「遠い空の向こうに」も撮っているが元々SFの人。 ジョン・ウィリアムズの音楽も今回はテーマ曲だけだが残酷描写は少なく、殺伐として戦場のようだった2作目より好きだという人は多い。 冒頭のグラント博士とエリーは1作目のラストを考慮してのファン・サービスか、観客に一瞬夢を見せるための。 パラグライダーが効果的に使われ、緑あざやかな森の湿った空気、フォギーで深度浅く陰影ある撮影が美しく、新たにスピノサウルスとプテラノドンが登場。 パステルカラーの衣装の紅一点、ティア・レオーニも金髪であるためか髪を茶色く染めたウィリアム・H・メイシーと元妻の息子がいるのがよく、冒険には少女より少年が似合う。 最後に恐竜に卵を返すのが象徴的で、不用意に自然に手を触れるなといっているかのごとく。[映画館(字幕)] 7点(2011-10-14 07:00:07)

223.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)とサラ(ジュリアン・ムーア)が主役の第2作。 のっけから「ジョーズ」を思わせる残酷さで、子供のキャラクターも博士の娘のケリーだけ、全体的にダークなトーンで覆われ、前作とはカラーが違うのがわかる。 「グレムリン2/新・種・誕・生」のような無秩序な殺戮映画と化しており、終盤は「キング・コング」。 崖っぷちのトレーラーなど見せ場はあるものの、(クライトンの意図かスピルバーグの意向なのかはわからないが)あまり趣味がよくない気がする。 ウィリアムズのBGMも迷走気味。[映画館(字幕)] 6点(2011-10-13 07:00:02)

224.  イントゥ・ザ・ワイルド ドロップ・アウトした青年の放浪の旅には最後までそれほど惹かれずじまい。 ショーン・ペンが彼に入れ込むのは分らなくもなく自然描写もすばらしいですが、ずっとバックに歌を流すのが通俗的で、実話なので仕方ないけれどラストも後味よくなくて。 その中でも孤独な老人との邂逅は心に残り、クリステン・スチュワートが一番魅力的な作品かもしれません。 出ずっぱりではなく旅先で出会った音楽をやる少女なのが鮮烈な印象を残します。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-12 06:59:59)

225.  エクリプス/トワイライト・サーガ さすがにアキてきました★ 5年もかけてやるような話とも思えず、1作1作が間のびしていて、バッタもんTVシリーズまであるから。 クリスてんは「ランナウェイズ」の方がいいけど、ダコたんはこちらの方がきれいな感じ。(少女漫画シェリー・カーリーはツライ…目が大きすぎ…) 初めてベラのママが出てくるのですが、母の気持ちに添えない将来を見据えている娘の切なさ、申し訳なさがちょっぴり出ていました。 エドワードとジェイコブのブレスレット合戦は可愛らしいけど、彼らとしちゃ必死の攻防。(ジェイコブのは狼チャームつきの手作り!) 手がたく両人ともキープしてるベラはなかなかに罪なヒロイン。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-11 07:00:00)

226.  アレクサンドリア 《ネタバレ》 アレクサンダー大王の命により建設された古代都市アレクサンドリアを舞台に、アレハンドロ・アメナーバルが描く宗教戦争と学問に身を捧げた女性ヒュパティア(ハイパシア)。 無垢な美しさを失わないレイチェル・ワイズが美女と伝えられる女性学者に扮し、1200年後のケプラーの発見をヒュパティアが先んじてしたことになっているのは、天文ファンの心をくすぐる愉しき趣向。 彼女の元生徒だった長官オレステスと元奴隷だった修道兵士ダオスがそれぞれに彼女を慕い見守り続けるのですが。 やさしく触れるオレステスの手をすり抜けて、ヒュパティアの指は天を指す。 このシーンは非常にシンボリックに、人の愛よりも宇宙の真理を求めた彼女のキャラクターをあらわしていました。 オスカー・アイザックは「ロビン・フッド」では非人間的なジョン王でしたが、やはり役柄によって全然イメージが違い、ダオス役の若いマックス・ミンゲラも台詞の少ない難しい役、現実にはもっと悲惨だった彼女の最期にドラマティックな趣きを添えていました。 娘が男であったらと願う図書館長の父テオンのマイケル・ロンズデールも懐かしいお姿。 焚書の憂き目にあうアレクサンドリア図書館の蔵書は膨大なパピルスの巻物、盲信によりどれほどの英知が失われたのかと惜しまれます。 本国スペイン以外ではあまりヒットせず、建物をすべて建造した巨額の製作費の半分しか回収できなかったというのはわからないでもない。 娯楽性には乏しく生真面目で、キリスト教批判も手厳しい。 されど宙(そら)に恋するヒロインは珍しく、人の心を支配してしまう宗教には懐疑的で天文や古代史に関心があり、圧力に屈しない古の魂に共鳴される方には、希少な魅力をもつ作品と映るのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 8点(2011-09-30 07:00:01)(良:3票)

227.  アレキサンダー 170分余りの大作にして労作。 アキレスやアーサー王ら神話・伝説の人物と違い、生きた人間であり広域へ遠征を行ったアレキサンダー大王の波乱多き生涯をたどる。 語り部であり、物語を書記にパピルスへ口述筆記させる老プトレマイオス(アンソニー・ホプキンス)は、思い入れを持つオリバー・ストーン自身でもあるのだろう。 英雄としてよりも幼少より両親の確執に挟まれ育ったアレキサンダー(コリン・ファレル)の葛藤を出したかったように思われる。 蛇を偏愛する母オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)と隻眼の父フィリッポス(ヴァル・キルマー)を含めた3人の描写にあまり重みがない気はするけれども。 妻より美しい幼なじみヘファイスティオンとの絆や、インド奴隷に夜伽をさせるなど彼の男色嗜好もほのめかす。 度重なる戦闘シーンには食傷気味だがバビロンは壮麗であり、ヴァンゲリスの曲はしばしば史劇に使われるが単なる勇壮さ以上の効果をあげている。 冒頭と末尾にポンペイ遺跡で発掘されたモザイク壁画にある戦場のアレキサンダーが映し出される。 大きく見開かれた目。 32才と早逝ながら、その目は老人よりも多くのものを見てきたやもしれない。 アレキサンダーの名は彼が理想を夢みた都市に今も残されている。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-29 07:00:00)

228.  パリ20区、僕たちのクラス 「今日から始まる」(99)よりさらにドキュメンタリー・タッチ、その計算が見えず自然。 元教師の原作者が教師役も兼ね、多民族国家フランス・パリ多民族地区20区の中学の先生。 フランソワ先生がかっこよく見えるのは、熱血からは遠いほどほどな熱意にウソがない気がするせいか。 人種もバラバラな生徒たちの自己主張のストレートさにも驚き、本音のキャッチボール。 まるで一クラスに押しこめた世界の民族の縮図で、バトルまがいの授業に現場にいるようなリアリティに巻き込まれる。 丁々発止に渡り合う先生もついダブルミーニングな言葉「ぺタス」を使ってしまい、広がる波紋が一言の持つ重みを示し、先生が言葉を大事にするフランス語教師なのも皮肉がきいてる。 職員室は戦士たちの休息所。 服装もカラフルな生徒たちに対して先生は質素とバランスがとれ、よけいな音楽もなし。 贅肉のない骨っぽさが魅力だけど、クッションなしの映画のエネルギー消費量は少なくない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-28 06:59:59)

229.  いまを生きる 「死せる詩人の会」とは素敵なネーミングだし、英詩が好きな方は雰囲気に浸れるかも。 端正な作りなのですが、ピーター・ウィアー作品にしては物足りなさも感じてしまいました。 彼の作品の中でも平均点が高めですけど、もっとも普通っぽい作品ではないかと思います。 父親役カートウッド・スミスがツボでしたが、先生役は個人的に違う人がよかったかな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-27 07:00:00)

230.  ある公爵夫人の生涯 マリー・アントワネットと同時代を生きた英国デヴォンシャー公爵夫人の人生を、子孫である故ダイアナ妃にオーヴァーラップさせて描く。 途中までは「ブーリン家」レベル…と思えたけれども、終盤の「三つの椅子」の使い方はなかなかオツであった。 後継ぎを産む道具としてしか顧みなかった自身を反省し、何とかジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)の離れた心に近づこうと試みる公爵(レイフ・ファインズ)の歩み寄りが形として見える趣向。 前半は夫人を悲劇のヒロインとして立てるが徐々に公爵の比重も増しており、女性の立場だけに偏っていないのもよいと思う。 軽率なイメージも拭えなかったダイアナ妃とチャールズ皇太子にも、「お家」存続の犠牲者として同情を寄せているかに感じられる作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-26 06:59:59)

231.  マリー・アントワネット(2006) ソフィア・コッポラが再びキルスティン・ダンストと組んで撮ったブルボン王朝絵巻。 ソフィアは「ヴァージン・スーサイズ」もそうですが少女趣味なのですよね。 デコラティヴなお菓子・ドレス・靴の向こうに空虚さが透けて見えそうで見えないもどかしさ。 「ベルばら」ファンでなくとも、「錠前屋」ルイ16世やフェルゼンはいてもオスカルやアンドレがいない…と思ってしまう不思議。 きれいなもの、おいしいものが好きな女性の小部屋。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-25 07:00:01)

232.  ダイ・ハード2 《ネタバレ》 ビルから空港に舞台を移し、またまたマクレーン刑事大暴れ! 新監督レニー・ハーリンのハデ好みが前面に出て、必死にトーチを振るマクレーンの努力も空しく「乗客××し」ってやり過ぎ!(後味ではペーターゼンの「エアフォース・ワン」の方がいいかな) クライマックスのヘリから敵機の主翼に飛び移ってからラストまでは好きです。 よく考えたよ! 旅客機が連なって降りてくる場面は感激でした☆ 悪役大佐(ウィリアム・サドラー)は1作目のリックマンほど有名にはならなかったけど、「ショーシャンクの空に」では監獄仲間の一人になってたね。 翌年T-1000になるロバート・パトリックの姿も。 「1」の相棒も顔をだすけれど、「2」の相棒は2タイプ用意されてる。 血が少ないのがいいネ。[映画館(字幕)] 7点(2011-09-24 07:00:00)

233.  ダイ・ハード ブルース・ウィリスが頭脳派TVスターから肉体派映画スターへ移行した瞬間。 切れば血の出るボヤキ男をヒーローにしたアイディアは新鮮味あって面白かったけれど、そういう意味で苦い味もした作品。(ずっとMOONLIGHTINGを見てた人は簡単にこの映画にバンザイはしにくいのデス) それでもたくさんの人に親近感と自信を与えたのは想像にかたくなく、マクレーン刑事の白いタンクトップがだんだん汗と汚れに染まっていくのが効果的。 「ハンス」アラン・リックマンを有名にして、ブロンドに黒服のカール(アレクサンダー・ゴドノフ、アーミッシュ→テロリストなのがスゴイ)に華がある。 キャラクターの構成もよく考えられているのだけど、自分向きじゃないのは血生臭い銃撃シーンが多すぎるのと、映像的にSFアクションの方が好きなので。 「4」のルーシーちゃんはまだ幼い娘です。[映画館(字幕)] 8点(2011-09-23 07:00:01)

234.  ローラーガールズ・ダイアリー 変わり種の「ジュノ」ちゃんが全く正反対な役を演じるギャップが楽しく、個性派の方が何でもイイってわけじゃないのですよ。 こっそりバンの中でビール飲みながらフットボール観戦するパパ(「ホーム・アローン」の泥棒さんですね…)につきあう場面がいいムード。 ジュリエット・ルイスは助演に活路を見出したよう。 彼女たちのリンク名もアイアン・メイベン、ブラディ・ホリーなどちょっと笑える。 ママの最後の行動は誰でも予想がつくし、ライバルとの関係や試合結果も定番といえるかもだけど、心地よく見終えることができる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-22 07:00:02)

235.  チアーズ! キルスティンが「スパイダーマン」シリーズでブ×扱いされてたのは、赤毛が似合ってなかったのもあるのじゃない? これや「ヴァージン・スーサイズ」はきれいな子に見える。(子役時代もかわいかったし) チア・リーディングはチャラチャラしてるように見えても、立派なスポーツなんだ。 女の子が元気にとびはねてるのは見ていて気持ちがいいネ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-21 07:00:03)

236.  ゲット・ラウド/ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター 3年越しで日本でもようやく昨日公開に。 輸入盤DVDは自分のPCで見られるけれど、これはそういう初見にしたくなかったので漠然と待っていてよかった。 レッド・ゼップのジミー、U2のエッジ、ホワイト・ストライプスのジャックの3世代のギタリストを「不都合な真実」のデイヴィス・グッゲンハイムが新しいやり方で料理。 それぞれイギリス、アイルランド、アメリカをバックグラウンドに持つ彼ら。 ロック・ドキュメンタリーは大概「彼らはグレイトだ」と下から目線で神サマ扱いするのが陳腐でもあったけれど、そういうのは入れずに「ロックやっててギター弾いてる人」くらいなのが大人な感じで、ジャム・セッションも新鮮な試み。 一方で写真や映像によるコラージュや楽器としての美しさも見せ、変にアーティスト気どりではない監督のバランス感覚がナイス。 その中で彼らのずっとギターと一緒だった人生が自然と浮かび上がってくる。 自宅で自分のルーツの音楽を聴かせてくれたり想い出の地を訪れる場面もあり、4枚目を録音したヘッドリー・グランジ(思ったより内部小さめ)のジミー、「WAR(闘)」ゆかりのウォー・ハウスのエッジ。 エッジはメンバーと出会った高校へも行って、この中ではハンブルで服装も飾り気なく親しみやすい感じかもしれない。 「9才の自分」を相棒にした超個性的なジャックは粋ないでたち、年長の2人のノウハウに耳を傾ける。 前年のO2アリーナの再結成ライブからそのまま来たかのようなロング・ジャケットのジミーはリラックスしてこの場を楽しみ、見た目も三人三様。 年令や境遇の違いはあっても、ギターという無二の友を持つ彼らには響きあうものがあったはずで、抱擁を交わす3人は得難い体験だったことをうかがわせる表情だった。(未公開シーンも多いので、3人カシミールやエッジの天国への階段などはソフトで!)[映画館(字幕)] 8点(2011-09-10 07:00:02)

237.  ザ・フー/アメイジング・ジャーニー オリジナル・メンバーは2人しか残っていないザ・フー。 ヴォーカルとギターの「核」がいれば何とかやっていけるのだろう。 タイトルは彼らの長きに渡るバンド活動になぞらえているらしく映画にもなったコンセプト・アルバム「トミー」の曲から取られ、あれと「四重人格」(さらば青春の光)の2本の映画は、彼らがそれほどポピュラーではないこの国でも優れた音楽映画として認識されているはず。 「キッズ・アー・オールライト」(79)は未見だから比較はできないが、ロック・ドキュメンタリーとしてはオーソドックスな構成で、過去のライブ映像と現在の彼ら、U2やオアシスのコメントetc。 目立たない存在で堅実そうに見えたジョン・エントウィッスルを借金地獄から救うため活動した時期もあるという。 バンドは運命共同体でもあるか。 結構な年になってから金のためにツアーをこなさねばならないというのはどんな気分なものか。 その彼も今はいない、奇行で知られたキース・ムーンに続いて。 ピート・タウンゼントもスキャンダルがあったからご難続きだったはず。 それでもここまで続いたのだから、彼とロジャー・ダルトリーのどちらかが倒れるまでは断続的にでもやるのだろう。 SEE ME, FEEL ME…と歌う若きダルトリーは今の彼の息子のように若く、まだ髭のないタウンゼントが風車のように腕を振り回し飛び跳ねる。[映画館(字幕)] 7点(2011-09-09 07:00:05)

238.  クレイジー・ハート ジェフ・ブリッジス扮する落ち目の歌手バッドの物語は穏やかに進む。 カントリー界の大物プロデューサー、T=ボーン・バーネットが音楽のみならず製作にも携わり、カントリー・ミュージックの持つ温情みたいなものをそのまま映画にしたような作り。 シンプルだが素材のよさが生かされ、歌にも聴き惚れる。 ジャズの「ラウンド・ミッドナイト」同様アル中からの更生が要素の一つでも、その描写がメインでないのは察せられる。 飾り気のないジーン(マギー・ギレンホール)とのロマンスもよかったけれど、師弟のエピソードが沁み入った。 かつての弟子トミーに追い越されたバッドのプライドとの闘い、世話になった恩を忘れず師匠を引き立てようとするトミーの心遣い。 ファンへのサインの場面は切なかった。(コリン・ファレルの困ったような八の字眉が役にはまる) 渋いロバート・デュバルの顔も見える。 助力にも恵まれて再び歌手として脚光を浴びる主人公に優しい映画だけれども、最後は「楽あれば苦あり」? でも心はあの空のように澄み切っていそうだ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-08 07:00:01)

239.  サイドウェイ 売れない小説家マイルスの物語はちょっとシビア。 真面目なマイルスより身勝手なジャックが得をする理不尽。 マイルスも母親の誕生日には一応顔を出すけれど、出来合いの花束(バーコードつき)が彼のカサついた心をあらわす。 ポルノ雑誌の「新しい方」を買うのも古いのは持っていていつも買っているということ。 別れた妻への未練タラタラで仕事も順調とはいかず友人の挙動は最悪、と主人公を痛めつけるサディスティックさが辛辣。 ジアマッティの演技は巧いけれど彼だとリアルすぎて見ててツライ気がする。 エージェントから返事を聞いた後の暴挙は今までの鬱屈が爆発してヤケになったとはいえ、感じわるかった。 2人の女性も対照的でヴァージニア・マドセン演じるマヤは素敵、きれいであたたかく品があり。 「砂の惑星」(84)ではイルーラン王女だった彼女、この少しギスギスした世界で柔らかな光を放っていた。 リアリズムとロマンティシズムの融合が絶妙とはいかず過激で万人向きでもないけれど、あっさりめのラストが後味よし。 「苦あれば楽あり」[DVD(字幕)] 7点(2011-09-07 07:00:01)(良:1票)

240.  王妃マルゴ フランスのカソリックとプロテスタント(ユグノー)の和解に身を投じるレーヌ・マルゴの三つの愛。 デュマの小説を下敷きとし、極力「絵画的」な画面になることを避けたという舞台監督シェローの映像は薄闇に包まれ必ずしも見易いものではないが、それだけに時折現れる光が眩しい。 フランス映画らしく説明を省いているせいで人物関係など分りにくいことおびただしいが。 シャルル9世(ジャン=ユーグ・アングラード)らとの屈折した兄弟愛、夫アンリ(ダニエル・オートゥィユ)との友愛、そしてラ・モール(ヴァンサン・ペレーズ)との恋はマルグリットを支えもし引き裂きもする。 イタリアから美食や香水のみならず毒薬をも持ち込んだメディチ家出身のカトリーヌ・ド・メディシスは術策をめぐらし、「聖バルテルミー(バーソロミュー)の大虐殺」による累々と横たわる死者は宗教戦争の虚しさを見せつける。 雪のような純白のドレスを染めあげた血はマルゴの血涙でもあろうか。 魔女と呼ばれたのは母カトリーヌだが、アジャーニのマルゴもこの世ならぬ美しさを見せる。 「可愛いだけじゃダメかしら」で一旦地上に降りたかに見えたアジャーニを再び歴史ロマンのヒロインに立てたシェローは、彼女のオーバーアクトを懸念しトレードマークである狂気を封印させたため、この作品でのアジャーニは以前より抑制されている。[映画館(字幕)] 7点(2011-09-06 07:00:02)

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