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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2381.  君よ憤怒の河を渉れ ↓中国でヒットしたというのは私も聞いた事あります。そう思って観ると、なかなか嬉しくも恥ずかしい作品。西村寿行の原作は未読なのですが、映画に関する限り、骨太っちゅう感じじゃなくて、むしろファンタジーですね。街中に馬の群れを放すシーンは、キートンの西部成金あたりを再現してみたかったのか? そんなバカなと思いつつテンポいい展開、後半では健さんがユーモラスな演技も見せてくれて、楽しい作品であります。7点(2004-02-15 14:56:12)

2382.  許されざる者(1960) なかなか異色の西部劇。とある平和な一家。バート・ランカスターもバリバリに爽やかだ。しかし、不気味な男の登場と共に、一家に暗い影が。妹オードリー・ヘプバーンは実は先住民の血が流れているらしいのだ・・・むむ。「氷点」みたいだなア。しかしこちらは、娘を虐める話ではなく、取り合いする話です。何しろオードリーだからな、ウン、気持ちはよく判るぞ。背景にある原罪意識、これは氷点と共通のテーマでもありましょう。ひっぱりだこのオードリーは、故無く選択を迫られる訳で、運命とは残酷なものであります。さてさて、見所はカイオワ族が襲ってくるシーン、やはり一軒家に閉じこもって多数の敵と戦うシチュエーションは、たまらんのう、うふふ。しかしカイオワ族の攻撃パターンが、はっきり言ってよくわからん。真剣に襲えっての。というわけで、アクションシーンが見所だったり、見所でなかったりするのが、ジョン・ヒューストンの良い所でもあり悪いところでもあるんでしょう(どっちだよ!)。ラストは、無難と言えば無難、後味が悪いと言えば後味が悪い。文芸作品と娯楽作品の境界で妥協してしまった憾みはありますが、当時としてはこの辺が限界だったのかも知れません(じゃあ現在はその限界は無くなったのか?)。7点(2004-02-15 12:13:43)

2383.  キネマの天地 「寅さん」が「さくら」に敬語使ってる時点で違和感バリバリ。まあでも、それを言っちゃあ、おしめえよ。昭和初期の蒲田を舞台にした、一人の女優の成長記、なんですが、有森也実が意外にも意外とキレイ(失礼)で、しかしストーリーは決してキレイ事ばかりではなくて、ついハラハラしながら観てしまった記憶が。でね、最後に唐突に出てくる寛美さん、チョイ役なのに松竹新喜劇そのままの演技で、浮いてるっちゃあ浮いてるけども、関西人である私としては、やはり忘れがたき名シーンなのでした。7点(2004-02-15 01:55:39)

2384.  ファンタスティック・プラネット カンヌ映画祭特別賞受賞。切り絵をコマ撮りして4年がかりで作り上げたアニメだとか。ご苦労さんです、さすがにその労力に見合う効果が出てるとは思えませんけどもね。しかし、陰影が細かく描き込まれた原画が、その原画のままアニメーションとして動く様は、まさに、「動く絵本」といった感じを受けました。ただし・・・子供の頃あんまし好きじゃ無かった不気味なタイプの絵本、ですが。青い巨人族に虐げられる人間達の姿が描かれており、設定といい、風景といい、ハッキリ言って気持ち悪くて怖い。音楽も怖いんだけど、さすがにこれは時代を感じさせる。ストーリーは---あんまり大した話じゃない気もするけど・・・全編に渡り横溢する原始的かつ神秘的な雰囲気は、確かに大きなインパクトを残します。う~む。これだったら、日本のアニメだって戦略的に売り込んでりゃ、もっと早くから世界の表舞台で高い評価を受けてたんじゃないかという気もするが。ところで人間の走るシーン、なんで皆ヘッピリ腰なんでしょうね(無力で哀れな感じは強調されてますな)。7点(2004-02-14 19:17:31)(良:1票)

2385.  ユリシーズの瞳 マナキス兄弟って誰?ワタシャ知らないんですけどね、その彼らの未現像の3巻のフィルムを追うハーヴェイ・カイテルの漂泊の旅が、現実と幻想を交え時間を超越して描かれます。選び抜かれた場面に対して徹底的に長廻し撮影の連続、そこには確かにいろいろな要素が織り込まれてたりするわけですが、まあそれにしても長い。石像運ぶシーンとか、ね。この映画観てて、ミニマル・ミュージックを思い出しました。ミニマル・ミュージックは、選ばれた音楽の要素が微妙に変化しつつ際限なく繰り返される。一見ストイックな音楽に思えるけど実は正反対。「聴き所」を嫌という程延々聴かせてくれる。むしろ聴き所が「あっという間に過ぎ去ってしまう」音楽の方が余程ストイックで、それこそが音楽の醍醐味ではないか? この映画も、少々しつこいまでに「観たい」「観せたい」ものを思う存分見せてくれる。その分、映像に対する一期一会的緊張感に欠けてしまう。まあ確かに、アンゲロプロス作品にそんな無いものねだりをしてもしょうがないけど(カレー専門店でカレーが辛いと文句言うようなもんだ。カレー屋のカレーが必ず辛いとは限らんが、もしかしたら結構辛いかもしれんゾ、という予想と覚悟くらいして行くべきだろう。まして日本料理を基準に「素材自体の持つの風味が生かされておらず云々」などとカレーを評するのは論外。逆も成り立つ)。むしろ、この映画みたいな雰囲気もそれはそれで結構好きなんですけども、3時間はさすがに長いですなあ。観ている自分に緊張感が欠けてくるのが実感され、少々不安になってくる。7点(2004-02-14 03:29:10)

2386.  スペース・サタン とりあえずこの場を借りて叫んでおこう。「マトリックスとかイグジステンズとか、斬新な映像だとかもてはやされてるけどなあ、あの人体にプラグ付けて機械と接続する発想はコレのパクリなんだよっ!」もう一度。「パクリだよパクリっ!」ああ、すっとした。心持ち寂しいけど。でも実は、もしかしてコレも何かのパクリだったりしてな。えへへ。そうそう、ロボット「ヘクター」君が、カーク・ダグラスにチェスで負けて逆上するあたり、アレは絶対、乱歩の「鉄人Q」のパクリだな。さすがは乱歩先生。そんな妄想はさておき、ヘクター君、人間の脳(何人前?)をCPUとして使用する(あるいはメモリかな?)優れもの、顔がメチャ小さくスタイルばっちし。ファラ・フォーセットの目に入ったゴミを取ってあげるなど、なかなか器用でもある(このシーン、同じくドーネン作品の『アラベスク』での目の検査シーンのスタイリッシュさを思い浮かべ・・・ないなあ。残念ながら)。で、後半はヘクター君との死闘が描かれる訳ですが、グダグダな終わり方以外は大変良い(←じゃあダメなんじゃないか?)。う~む、ハーヴェイ・カイテルは何者だったのだろう。こりゃ深いぞ。多分。ってな訳で何と7点です。多分また怒られるな(はっはっは)。好きなもんはしょうがない。ところで原題は「サターン3」なんであって、「サターン」と「サタン」はなーんにも関係ありませーん。詳しくは洋泉社「トンデモ超常現象99の真相」あたりをお読みください。それでは。7点(2004-02-14 02:11:25)

2387.  地球防衛軍 これも日本ミニチュア特撮映画草分けの一本、なんでしょうが、子供の頃に観たので事前に何の知識もありゃしない。山崩れとともにロボット怪獣が現れ、コイツが暴れる怪獣映画かと思いきや、橋にバクダンしかけて、早々にやっつけちゃう。これが衝撃的でした。テレビのヒーロー物と違って、超人的ヒーローは助けに来てくれず、人間が直接、怪獣を倒す、この事に随分興奮したものです。しかも真の敵は高度な科学を誇る宇宙人。強い! しかしその後がどうも。宇宙人の基地からの怪光線に立ち向かうため、「怪光線を跳ね返す兵器」なんてのが登場(名前忘れた)、子供心にも「何だか都合いいなあ」と。まあ、この兵器では結局倒せないんですけども、さらに進んでクライマックス、今度は妙に人間臭い話になってしまい、う~む、正面からのガチンコ勝負を期待していたのにやや空振りか。とは言え、やっぱりワクワクさせられた映画には違いないし、今観たら別の楽しみ方ができるんじゃないかな、という気も。7点(2004-02-08 00:28:28)

2388.  戦場のメリークリスマス 全体的に妙な雰囲気。収容所という限られた舞台、という事を差し引いても、「戦争らしさ」がまるで感じられない、何か異次元世界の話のようです。日本人がわざと「外国人風のヘンな日本人観」で作ったような映画、という事もその一因でしょう。さらには坂本龍一教授扮するホスト系大尉「ヨノイ」。一体何者? ここに教授入魂の味わいのある音楽が加わり、えも言われぬ不思議な世界が展開されますが、人間臭いハラ軍曹の存在が、映画と我々の接点をうまく保ってくれます。特に、演じているのが、まだ「世界のキタノ」ではなくて、「タケちゃんマン」でしたからね、意外性もあれば必然性もある起用で、印象的でした。ところでトム・コンティ、もっと日本語練習しろよ、聞き取りにくいぞ。7点(2004-02-07 01:22:48)

2389.  東京画 まあ要するにモンド映画でしょ、コレは。だってこの日本の紹介の仕方、『世界女族物語』とか思い出させるじゃないですか(え?別に思い出さないって?・・・あ、そう)。小津作品で描かれた「東京」を求めてカメラ携え彷徨うヴェンダース。ここに記録された83年当時の東京、それは、90年代前半東京に住んでいた私が知る東京とは異なるもの。そして昨年久しぶりに訪れた東京はさらに異なったものでした(勿論変わらない部分も多々あるのですが)。従って小津作品の東京がそのまま残っているハズも無く。小津作品自体が「時代の流れ」をテーマの一つとして内在しているのだから(工場の映像が唐突に挟まったりしますね)、ヴェンダースもそんな事は百も承知なんでしょう。それでも諦め切れないように彷徨った挙げ句、変なトコばかりカメラを向けちゃう。ハハハ結構面白い。で、偶然(?)出会ったヘルツォークと映画談義。撮りたいイメージの為ならどこだって行ってやる、と息まくヘルツォーク。くわばらくわばら!彼が言うと実感こもってて怖いね、この人しまいに主演俳優殺しちゃうよ、ホント(撮りたいイメージは探してでも撮る、これぞまさにモンドの精神! しかしコレって実は当然の事では?それこそ怪獣を撮りたい人なんて、探したって撮れやしないもんで、キグルミなりCGなり使ってテマヒマかけて映像作り上げてるよね)。とは言え、この映画に出てくるインタビューの数々を聞いていると、何やら胸が熱くなってくるのでした。また、この映画、一人の映画作家が自分の「観察眼」を公然とさらけ出している、という点でも興味深い映画です。しかし音楽がショボいのだけ、何とかならんかったのか・・・。7点(2004-02-07 00:06:10)(良:1票)

2390.  ヨーロッパ これもワケワカラン系の映画ですけども、見せ方が上手ければ私ごときでも結構引込まれてしまうという一例です。線路が流れる映像に乗せて、マックス・フォン・シドーが催眠術をかけて来る。気がついたら、観る者は主人公の車掌見習いケスラーと同化している---って程うまくは行きませんが、全体的にちょっと銀色っぽいようなモノクロ映像に乗せて現れるイメージの数々、不安や焦燥感を誘います。一部カラーを交えるのは、こりゃまあ前例が無けりゃずっと強烈なインパクトあったんでしょうけど、それでも映画が単調にならないようにするのには確かに効果的ですな。この映画全体が一種の「悪夢」、しかし恐ろしい事には、どこまで行ってもその悪夢から覚めることはできない。むしろ「列車が止まった」ところから本当の重苦しい悪夢が始まるのか?死者から生者への冷たい視線で作られたような不気味な作品です。7点(2004-02-01 17:04:21)

2391.  カンパニー・マン う~ん途中でオチが完全に見えてしまった。映画でも小説でも大抵オチが読めずに驚いてばかりいる私、その私に読まれてしまうなんて、さすがにマズイのではないか?と思ったけど、まあきっと今回はマグレだったんでしょう。(少なくとも途中までは)二転三転するストーリーに振り回され、これが、ややいじりすぎ(?)の映像とマッチしており、わりと嫌いじゃないノリの映画です。地下施設とかエレベータの描写なんか見てると、ちょっとCUBEを思い出して「ふふ、やっぱりこういうの撮りたかったのね」と、ちょっとニヤリ。さらに、めったにオチが読めない人間の悲しいサガ、たまにオチが読めると逆に嬉しかったりするわけで・・・。7点(2004-01-25 00:54:31)

2392.  ガンバス これ、めっちゃオモロいかと訊かれれば、答えに窮してしまうんですが、少なくとも「楽しい」タイプの映画ですね。時は第一次大戦、アメリカの強盗2人組がひょんな事から、ポンコツ戦闘機に乗ってドイツ軍と戦うハメになるわけですが、その敵というのが、何故か「空飛ぶ巨大戦艦」、というハチャメチャな設定。『ワイルド・ワイルド・ウェスト』なんか観てる時、ふとこの映画を思い出してしまいました。と言ってもこちらは、大スターが出てる訳でも無し、特撮に気合い入っているわけでもなし。でも開き直って荒唐無稽さを前面に押し出した分、ホノボノとした味わいがあって、なかなかの好感触。7点(2004-01-25 00:33:10)

2393.  ハンニバル(2001) こりゃまあ、原作読んだ時点で「なんじゃこりゃ?」と思ってたもんで、何ともかんとも。主人公~レクター~犯人の多層構造が生み出すサスペンスはもはや見られず、構成力を犠牲にしてまでも好き勝手書きまくる暴走ぶりにはちょいとついていけませんでした。で、これを映画化ということで、う~ん、例のシーン、どうやって映像で表現するのか、と思いきや。「ホンマに映像化するなっ!」。ちょっと唖然としてしまいました。さすがにラストばかりは、原作通りっちゅう訳に行かず、映画らしいオチに変更されてて、ホッといたしました。まあ、そういう訳でですね、原作が好きになれなかった以上、あまり大きな期待は持たずに観た訳ですが、さすがにリドリー・スコット、悪趣味な描写とは別に、ちゃんと「光と陰」へのこだわりの映像を展開してくれて、これはこれで楽しめたわけです。でもやっぱり趣味悪いぞ。7点(2004-01-24 01:31:44)(良:1票)

2394.  アンダルシアの犬 冒頭いきなりの衝撃シーン(ウンコシーンを最後に持って来たピンクフラミンゴとは逆のアプローチですな)。いきなり繰り出されあ先制パンチ、「サア、オレ達これから何しでかすかわからんゼよ、観てるアンタ、覚悟しな」という宣言のようでもあります。まあしかしそっから先は基本的に無声ドタバタコメディのノリですな。テンポいいので意味ワカランでも退屈はしませんでした。むしろ、カメラアングルをあれこれ工夫してるあたり、「正気」の部分が垣間見えちゃう気がするのは、何となく残念な気もします。けど古い映画ですからね。こういった映画が後の映画に影響を与え、そういった諸作品を先に観た上で比較しちゃうのは、さすがに酷。むしろ、「こんな映画をこの当時に作るなんて、きっと作っててメチャクチャ楽しかったに違いない」などと想像すると、それだけでも、何かと触発されるものはあります。ただ、えらく短い作品なので、思い入れにも限界が。7点(2004-01-18 16:12:46)

2395.  裸の銃を持つ逃亡者 さっきもKBS京都(関西のUHF局)で放送してたんですけどね、実はコレ布石があって、先週の同時刻には『逃亡者』が放送されてる。しかも、コレの元ネタの映画・・・ではなくて何故かマイケル・チミノの『逃亡者』の方。全然関係無いんでやんの。この計算の行き届いたシラジラしさには何か感動に近いものを。ま、どうでもいいことでした。さて本作、おなじみドレビン警部、じゃなくて、役名「ライアン・ハリソン」(ナメてる)がテキトーにボケまくり、何か知らんがやっぱり笑えてしまう映画にはなってます(ところどころ、マジでオモロい)。これもまあ例によって、他の映画のパロディが多いので、万が一「初めて観た映画がコレ」なんて言う人がいたら、理解不能でしょう。エンド・クレジットの中にあれこれ一生懸命ギャグを盛り込んでるのも、本来は「探す面白さ」を楽しむべきところなんでしょうけど、字幕で出ちゃうと、ちょっとブチ壊しですね。ま、面白かったからいいや。7点(2004-01-18 02:42:34)

2396.  ポルターガイスト(1982) あんまり脚本を書かないスピルバーグ、書いた作品ってせいぜい『未知との遭遇』と『A.I.』くらいかと思ってたら、そうそう、コレも脚本に噛んでたのでした。お陰でもうこりゃ完全にスピルバーグ「監督作品」、すでに何人かの方も書かれてますね↓。しかしラストのシッチャカメッチャカぶりはここで確かにトビー・フーパーの血肉となり、ちゃんと『スペースバンパイア』でも生かされているのだ(と言い切っていいのかな?)。さて私は無類の怖がり、当時は恐怖映画なんて絶対観たくないタチで、「自分ごときがこんな恐ろしい映画に観ようなどとまさに分不相応な挑戦ではないか」と、もうドキドキして臨んだのでした。そして無事この映画をクリアした時、人生の新たな1ページが(大袈裟だなあ)。そういやこの映画、仲間内で何故か妙に流行った時期があり、「ポルターガイスト」がほとんど合言葉になってたのよね、なぜか。その位、衝撃的な映画だったのです。今観直したら、実は結構モノスゴイ内容だったという事に気づき、新たな衝撃が。まあでも、窓の外の大木の不気味さなど、怖さだけじゃなくノスタルジーを感じさせる味わい。はたまた、超常現象で娘がスワ押し潰されたか、とドキドキさせる怖さ。洗面所のシーンに至っては、つい目を覆ったね。というわけで、「人を殺さないホラー」という制約の中でもたっぷり楽しませてくれる、実にアイデア満載の映画であります。7点(2004-01-17 01:29:34)

2397.  ビッグ・マグナム77 殺された妹の復讐のために、刑事が犯人を追うという、一見何の変哲もない映画ですが、ラストがちょいと悲しいというか虚しいというか、意外にいい感じなのです。中盤のカーチェイスが何と言っても見どころ。カーチェイスと言えば、「関係ない通りすがりの車が巻き添えになって大破して行く中を、主人公の車だけが妙に無傷で颯爽と走っていく」ってのが本来の見どころ(?)なのですが、この映画のカーチェイスの場合、予算の関係なのか何なのか、追う車と追われる車がボコボコになりながら、無理矢理カーチェイスを続けていくという、見ごたえあるのか無いのかよく判らないスバラしいアクションになってます。そしてラスト!マグナムってのは、何だかものすごい威力があるんだねえ・・・。7点(2004-01-11 02:15:13)

2398.  マルホランド・ドライブ 先日久しぶりに帰省した妹が、「最近マルホランド・ドライブという映画を観たけど全然訳が判らんかった、メモ取りながらもう一度観たがやっぱり判らんかった」と言う。だもんで、ココのネタバレレビュー読ませてみると、ナルホドナルホドを連発。どうやら納得したらしく、ついでに私にも観ろと勧める(勿論私にはレビューを読ませてくれない)。だもんで、早速レンタル。何だか映画理解度をテストされてるような気分で観てたのですが・・・はは、やっぱり判らんかった。で、ニヤニヤする妹に降参してネタバレ読んでみたら。何とそういう事か。「そんなん納得いくかい!何でもアリやんけ!」。ま、事前に他の人からも、「意味は判らんけど引き込まれる映画やで」と聞かされていたので、やっぱりその通りだったなあ、と。というわけであまり目くじら立てずに映画の不思議な雰囲気を楽しみましょう。(最後に。無断で登場させてしまった妹よ、スマン。)7点(2004-01-11 01:54:25)

2399.  ラティノ オスカー2度受賞のカメラマン、ハスケル・ウェクスラーが監督・脚本をつとめております。ウェクスラーは、ドキュメンタリー映画作家でもある社会派、それだけに描き方はなかなか辛辣です。舞台は、共産革命政府と、C.I.A.の支援を受けたゲリラ勢力との紛争が打ち続く、83年のニカラグア。ゲリラ勢力支援のため、ホンジュラスとの国境附近に派遣されてくるアメリカ軍部隊の一人、エディ・ゲレロが本作の主人公なのですが・・・この人、別に取り立てて良心的でも熱血漢でもない、普通の人(某プラ◯ーンの主人公とは大違い)。ゲリラ勢力は民兵を組織しようとして一般市民を強制的に拉致してきてしまうが、エディはおよそ見て見ぬふり、むしろ現地で知合った未亡人とイチャイチャする毎日。しかしある日、「アメリカの関与を秘密にするため」軍票をつけずに特殊任務につく事を命じられる。それまで「アメリカ」の権威の下に、一段上から周りを見下ろしていた彼も、ここでは一人の非白人として「消耗品」扱いになってしまったのである。で、最後に彼がささやかな抵抗を見せる事で、一応映画としてのケリをつけてる訳ですが。まあ確かに正直すぎて少々煮え切らない映画ではあります。プ◯トーンみたいな映画を作っちゃうと、「そんな自分の傷舐めるような映画作る前に、反省する映画作れ!」とか言われちゃうんですけど、お陰でヒットして日本でもちゃんと公開される訳で。あんまり苦過ぎるアプローチをすると、本作みたいに日の当たらぬ存在となってしまう。皮肉なものであります。7点(2003-12-30 21:36:45)

2400.  マイ・スイートファミリー 学生の頃深夜放送でやってたのを偶然見始めたら、なんだかハマってしまった映画でして、何故ハマったかというと、主人公の女の子が何とも魅力的だったからですが・・・。親が離婚再婚繰り返し、義兄弟があふれかえった妙な一家、主人公の少女は何とも居心地悪く、家出してしまう。で、道中での彼女のさまざまな出会いと、家出騒動によって何となく纏まっていく一家の姿、といったものが描かれていきます。一見何の変哲もない映画ですが、主人公の少女が節々でカメラに向かって語りかける、妙な構成になってます。さらにこの少女、何かにつけガハハハと下品に大笑いする、なかなかの豪快さん。うん、いいなあ(と、独りガテン)。というわけで、印象に残ってたのですが、何と後日、オリンピック中継に彼女の姿が!? 何と、彼女ヒラリー・ウルフは女子柔道の米国代表選手。元選手で女優、というのならアリガチですが、本作主演後の五輪出場ですからね、完全に二足のワラジを履きこなしてます。ナルホド、あの豪快さだったわけです。ところで彼女、『ホーム・アローン』では、マコーレー君の姉の役。立場が逆転してますな。こういう家庭問題がコメディ映画によく取り上げられるところを見ると、米国では深刻なようです。7点(2003-12-30 02:17:14)

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