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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 681
性別 男性
年齢 58歳
自己紹介 点数基準
芸術点、技術点、俳優点、個人的感情移入度の4要素の比重で決めています。
芸術点とは、主に脚本、演出が映画の各要素、美術、音楽、などをどれだけ高次元でまとめ上げたか
技術点とは、撮影技術、特殊効果、音響効果など、技術的な部分のレベル、完成度。
俳優点とは、出演俳優の演技、存在感、作品とのマッチングなど。
個人的感情移入度とは、作品テーマや登場人物などが自分自身の価値観や好みに対してどの程度影響するか。
これらの比重を勘案して点数を出しています。
有る項目が0点に近くても、別の項目が突出して良ければ点数は上がります。
映画としての及第ラインは6点です。それ以下は落第点、マイナス評価です。

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241.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 過酷な運命に翻弄され苦悩しながらも危機を力強く乗り越えていく、という女性を彼女は良く演じるが、そういう役柄は本当にはまり役だと思う。 彼女は笑顔よりも苦悩する表情の方が美しい。 最愛の婚約者を殺され、警察も頼りにならないと悟った彼女が違法に銃を手に入れ、夜な夜な処刑人として無法者達に制裁を加えていく心情の変化が非常に丁寧に脚本に織り込まれており、ジョディ・フォスターの演技力にも助けられ最後まで一気に鑑賞できた。 しかし、あとで振り返ってみればわだかまりが残るのも事実。心情的には理解できても違法な行為である彼女の行動を正当化し、美しく際だたせるためには、悪党を単純化して記号化してしまわなければならないが、引き替えに作品の世界観、奥行きが失われる。この種の作品の限界だろうか。[DVD(吹替)] 7点(2008-03-17 14:28:49)《改行有》

242.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 原作未読。良くも悪くもよくある不死身ヒーロー復讐系ハリウッドアクション映画。ダイハード4程荒唐無稽&脳天気でもなく、適度なダークネスがあるので個人的にはこちらの方が好み。ある程度のガンマニアを満足させる銃器の描写があるが、原作を読んだ人には物足りないらしい。とはいえあまりマニアックになっても一般の観客が引いてしまうのでさじ加減が難しいところだろう。僕が一番引いたのは2発も銃弾を撃ち込まれてあれだけ逃げおおせる超人的体力。汚い川を泳いだら雑菌が入るでしょうが!肩口の傷ばかり気にしていたが横っ腹の銃創はどうしたのだろう。内臓にも達していると思うけど。肩を撃ち抜かれた人の体験談では、消毒のために棒で傷の中に脱脂綿をずぶずぶ押し込むのだそうです。相当痛いらしいです。そういえばネッド・ビーティが悪役で登場していましたがなかなかの配役だと思いました。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-13 04:52:11)《改行有》

243.  ゾディアック(2007) 原作もゾディアック事件の詳細も知らないまま観ました。158分の長丁場、正直集中力が途切れそうになりそうになりました。やはり・・・。これがもし小説ならわからなくなればページを読み返したり前の章に戻ったり出来るわけですが、DVDとはいえ途中巻き戻したりするのも野暮だしね・・・ということでそのまま最後まで鑑賞。ある程度の予備知識を得てから鑑賞すれば非常に面白い映画だと思います。秋の夜長にじっくりと越し落ち着けてね。 この映画のもう一つの見所は1968年から1991年まで変遷するサンフランシスコの風景や人々の風俗の丁寧な再現でしょうか。完全主義者のフィンチャーはさりげなくハイクオリティなVFXと贅沢な大道具小道具によってその時代を再現しています。映画美術に関心のある人にはそう言う面では158分は退屈しないと思います。[DVD(吹替)] 7点(2007-11-12 09:40:48)(良:1票) 《改行有》

244.  ラストキング・オブ・スコットランド 《ネタバレ》 独裁政権の罪はニコラス・ギャリガンには関係のないことなのだが、はっきり言って彼の今回の災難は皆自業自得の結果といえる。ウガンダの歴史も知らずこの地を訪れ、道中や診療所では女に手を出し、アミンの接待攻勢に負けて診療所をほっぽり出してしまう。あげくにはアミンの第3婦人にまで手を出すのだ。その彼の軽薄さはアフリカに対する白人、西欧社会のスタンスを皮肉っているのではないかと思える。実際、英国植民地時代のウガンダで育ったアミンは、西洋白人文明の横暴と偽善をよく知っているのだし、製作者は逃げ出そうとするギャリガンに対しても、その薄っぺらさを喝破するようなことを言わせている。 本作は社会派の硬派な部分、アミンという人物と政権の狂気、西洋白人文明の偽善も描かれるが、同時にギャリガンが自らの浅はかな行動が元で蟻地獄に落ちていく様をサスペンスタッチで描くという娯楽性も追求しており、一級のサスペンス映画としても楽しめた。[DVD(吹替)] 7点(2007-11-09 14:02:53)(良:1票) 《改行有》

245.  ツォツィ 《ネタバレ》 このコンセプトを北米やラテンアメリカ等に置き換えでも成立するだろう。しかしこの映画、舞台は南アフリカ、治安の悪さで悪名高いヨハネスブルグ、旧黒人居住区ソウェトである。この舞台設定だけでかなり類似の不良映画よりも得をしていると思われる。そしてツォツィをはじめとするチンピラ少年達の眼光の鋭さ、独特の存在感が本作の一番の宝だ。この舞台にこのキャスト、映画の成功の半分は約束されたと言っていい。 ツォツィが乳児とのふれあいから人間性を取り戻していく過程は多少無理があるような気がするのだがぎりぎり許容範囲に収まっていると感じた。ただ、彼が最終的に人間性を取り戻すにしても、それまでに犯した犯罪があまりに重大すぎる。脅迫、強盗、ふたりを殺害し、乳児の母親を半身不随に陥らせた。監督はあえてツォツィがホールドアップするところで物語を終わりにしたが、個人的にはDVDに収録されていた銃殺されるバージョンの方がバランスは取れていたように思う。[DVD(吹替)] 7点(2007-11-09 13:53:38)《改行有》

246.  グアンタナモ、僕達が見た真実 実話を基にしたセミドキュメンタリーといっても良い作品だと思います。 911に端を発した対テロ戦争においては日本も当然この戦争を支持し、「こちら側」からの情報でしかこの戦争を知ることは出来ませんでしたが、皮肉にも英国市民が巻き込まれたことで、相対するアフガンの視点からこの戦争の一面をあぶり出すことになりました。正義と人権を重んじる先進国であるはずの米国は、アフガンの地で逃げまどう市民から見れば空から爆弾の雨を降らせる悪魔以外の何者でもありません。そしてもし彼らが囚われなかったら、これも皮肉ですがこの捕虜収容所の実態が暴露されることも無かったかも知れません。 戦争を扱う映画には必ずもう一つの、相対する敵側の視点を考慮しない限りは単なるマスターベーションかプロパガンダ映画になってしまう危険性があると思いますが、本作はそう言う意味では「西側世界」では聖戦とされてきた対テロ戦争の「向こう側からの視点」を見事にあぶり出していると思います。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-09 21:05:22)《改行有》

247.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 暴力を鋭利にスタイリッシュに描くことに関しては東の北野武、西のタランティーノと勝手に思っているのですが、今作もタランティーノスタイルそのままの、人間の持つ動物的な衝動や劣情を刺激する、音楽(選曲のセンスが抜群)とエロスと血と暴力が満載でした。 前半はこれでもかと言うほど退屈なトークシーンが延々と続きますが、ある時点で一転、凄まじいバイオレンスが始まります。タランティーノはこの緩急の付け方が全く天才的に上手いと思います。それは全体の構成でも、各シーケンスのアクションでもそうです。 本作は女性が主役でもありますが、キャスティングが絶妙で、どの女優もそれ程の美女ということはいのに、人物造形が大変リアルで生々しく、安物の香水や体臭が臭ってきそうな程のある種独特な色気を感じさせます。 もうひとつこれでもかと力が入りまくったのはカーチェイス。CGに逃げない(多分使ってないと思いますが)肉弾バトルに手に汗握りました。おそらく映画史に残るカーチェイスシーンになるでしょう。 ただ、自分の生のエネルギーが衰えてきたからか、遠慮のないバイオレンスに次ぐバイオレンスには少しぐったりしてしまいました。この人は映画狂、映画オタクで、血に飢えているわけでもないと思うのだが、この映画からほとばしる暴力的パッションの源は何なのだろうと時々思います。 この作品、タランティーノの作風を知らない女性とのデートにこの映画を選ぶのは慎重になったほうがいいかもしれません。自分が観に行ったときも何組かカップルが来ていましたが、どうだったのかなあ。その他、血と暴力が苦手な人、興奮しやすくて自分の感情をコントロール出来ない人(笑)にもお勧めできません。帰り道、車の運転が乱暴になります(笑)。[映画館(字幕)] 7点(2007-09-09 19:27:40)(良:1票) 《改行有》

248.  遠い空の向こうに 自分のアイデンティティを確立できずに将来に不安を持つ若者に是非観てもらいたい映画です。目標に向かって突き進む先には困難も多く待ちかまえているだろうけど、それは必ず自分の糧になるし、将来に繋がるのだと思わされます。[DVD(吹替)] 7点(2007-07-06 21:51:40)

249.  ディパーテッド 本作が「インファナルアフェア」のリメイクだと言うことは知っていましたが、「インファナルアフェア」自体も観たことが無く、ストーリーも殆ど知らないままの鑑賞でした。この物語を最初にひねり出した人は天才ですね。よくここまで入り乱れた筋を考えたものだと観ながら感心しきりでした。ハリウッドドリームチームのような豪華キャストはやはりスコセッシの人望のなせる技なのか、ディカプリオは言うまでもなく天性を感じさせるものがありますし、特にジャック・ニコルソンのあのふてぶてしい存在感はまさに名人芸。「アバウト・シュミット」でのくたびれた初老の紳士と同一人物だとはとても思えません。大した役者、まさにスターです。 ただし、これが名匠スコセッシが映画化するにふさわしい作品なのかというと、ちょっと疑問ですね。いまだに「タクシー・ドライバー」の印象で見ているからかも知れませんが、彼にはもっと内省的で観客を挑発するような尖った作品をつくってもらいたい。 他の娯楽映画職人監督がつくったというのなら8点ですが、名匠スコセッシですから、ちょっと厳しめに7点を献上させていただきます。[DVD(吹替)] 7点(2007-06-20 16:00:32)《改行有》

250.  アポカリプト マヤ文明が舞台であること。これ以外の情報は全く知らないで観てきました。事前の予想では、マヤ、アステカ文明がスペインによって滅ぼされた時代の壮大な歴史絵巻を想像していたのですが、それは裏切られました。 歴史を俯瞰して描くと言うことよりも、もっとパーソナルな、ある男の勇気と生きる力が試される試練の物語でした。こういうテーマなら、何もこの地、この時代に舞台を持ってこなくてもいいのではないかと思いますが、メル・ギブソンには何か考えがあったのでしょう。しかし自分にはそれが何であるかはわかりませんでした。 主人公は卓越した度胸と体力、そして運を兼ね備えていますが、家族を持つ男性なら、彼に感情移入できるかも知れません。男として家族を守ること。試練に立ち向かうこと。どんな苦境でも諦めないこと。自分ならどうだろうかと。この物語ほど過酷ではない、平和な日本ではあるけれど、やはり自分に置き換えてみるのではないでしょうか。 ところでこの映画を観た後にマヤ文明について調べてみたのですが、公式サイトでははっきり「マヤ文明」と記述しているにもかかわらず、その中身はマヤ、アステカなど、メソアメリカ文明と呼ばれる中央アメリカの文明圏のディティールをごちゃまぜにしているようです。映画のような生け贄の儀式のやり方はマヤではなく、アステカ文明独特のものであり、言語もマヤ語ではありません。 「300」でもそうですが、米国の映画が他国の文化・歴史を題材にする時に、時に無神経ともいえる(製作側に悪意がなかったとしても)改ざん、脚色をして物議を醸します。本作も例外ではなく、この文明の末裔である主にメキシコの人々がどう反応するのか気になるところです。 本作は主にハイビジョンで撮られたと聞いていますが、やはり映画館の大きさではハイビジョンは解像度が足りません。最近観た映画で言うと、フィルムカメラで撮られた硫黄島二部作や「300」と比べると格段に解像度が低く、ディティールが甘いです。これはスター・ウォーズ最新3作でも、最近の邦画でも感じることです。 製作側にとってはコスト面やデジタル処理に都合が良いなど、メリットが多い規格かもしれませんが、劇場鑑賞にはやはり厳しいフォーマットであると感じました。[映画館(字幕)] 7点(2007-06-19 17:00:50)(良:1票) 《改行有》

251.  フラガール 《ネタバレ》 これ本当にあった話なんですね。最後で紹介されるまで知りませんでした。まあもちろん脚色はあるでしょうけど。導入からのテンポの良い物語の展開は好感が持てますが、途中からちょっとたどたどしさが出ましたね。平山まどかが生徒達とうち解けていく過程が急ぎすぎて唐突だし、逆に中盤の興業の旅の過程、クライマックスの大舞台は間延びに感じました。あの大舞台は製作側にとっても力の入った思い入れのあるシーンだと思いますが、そこに溺れてはいけない、溺れていると悟られてはいけない。昭和40年らしい風俗と炭坑の疲れた感じは良く表現されていて、美術部門の奮闘に拍手した気持ちですが、そんな全体のバランスを唯一ぶち壊していたのが豊川悦司。あの髪型はないでしょう。祖父の代から炭坑で生きてきた男の髪型ではない。なぜなのか。他の作品を掛け持ちしていたから?ギャラ?それとも豊川自身の作品への思い入れの無さなのか?ついでに言えば彼の東北弁も大いに違和感ありでした。邦画でいつも腹立たしいのは一部に見られるスター級役者のそういったぞんざいな役作りですね。作品としては8点でもいいのですが、彼が足を引っ張ったと言うことでー1です。[DVD(邦画)] 7点(2007-03-29 03:15:11)

252.  太陽(2005) 昭和天皇の人となりがこの通りかどうかは別として、これほどまでに天皇を一人の人間としてとらえた映画を、よりによってロシア人に撮られてしまうとは。終戦にともなう天皇の孤独や苦悩も、どこまで史実をもとにしたのか、ソクーロフの解釈が多くを占めているのかわからないが、イッセー尾形の勇気ある役作りに助けられて興味深く観ることができた。しかし劇場ではどうだったかわからないが、音声が聞き取りづらい。何を言っているのかわからないから英語字幕で確認する始末だった。[DVD(字幕)] 7点(2007-03-27 17:07:31)

253.  県庁の星 お役所のいかにもなお役所加減、民間とはいえ疲弊した場末のスーパーの停滞して疲れた現場が好対照で、リアリティを感じさせる。実際お役所もスーパーも裏側は知らないけど、ディティールが細かく丁寧に描かれていた。また、柴崎コウの存在感というか、役作りが素晴らしい。ぞんざいな喋り方から歩き方、ルーチンな仕事を長年やっていると思わせるような身のこなしやしぐさ、やはり売れっ子だけのことはある実力派の女優だと感じさせる。バイトに行くと、こういう人いるんです。誰よりも現場を知っているが、パートであるがゆえにどこか投げやりな所もある人。実はこういう現場を知り尽くしている人に社員より優秀な人が多い。そういう人を企業は採用すればいいのに、まあそうもいかないのだろう。そうもいかない企業はやはりそれなりなのかもしれないが。上映時間の都合か原作からの構成の段階で端折ったのか不明だが、ストーリーのすっ飛びはあるが、最後までぐいぐい引き付けられる良作だった。こういう企業再生ものでは米映画「ガン・ホー/突撃!ニッポン株式会社」と空気が似ている。[DVD(邦画)] 7点(2007-02-14 20:31:06)(良:1票)

254.  マイアミ・バイス 《ネタバレ》 TV版「マイアミバイス」は未見。マイケル・マンは男臭い世界やバイオレンスを描かせたらタランティーノと双璧だと思うが、今作もそれを楽しみたい向きには最高の作品。ハイビジョンカメラを用いた夜景のシーンなど、コラテラルで得た経験も生かされている。メイキングを観るとフィルムカメラも併用しているようだが、南国の暑い空気が画面によく表現されていて、これは成功だと思う。物語は特段新しいものは感じない。やり手のコンビのわりにはソニーが組織の女に簡単に落ちてしまうなど安直な面もあるが、最期彼女を逃がしたりしないで悲運な最期を遂げたりしていれば、もっと渋い作品になっていたかもしれない。まあ米国の観客には何かしら希望を持たせたラストの方が良いのかもしれないけど。[DVD(吹替)] 7点(2006-12-29 11:24:10)

255.  スーパーマン リターンズ 邪道かもしれないが、僕はスーパーマンにありきたりのスーパーマン的活躍はそれ程期待していなくて、それよりもロイスとスーパーマン、クラーク・ケントとの微妙な三角関係を観たい。その要素は本作でもしっかりあったのだが、クリストファー・リーブ版の初回スーパーマンのような味わいには若干欠けたかもしれない。スーパーマン役のブランドンは外見はスーパーマンにふさわしいものを備えているけど、まだクラーク・ケントとしてはちょっと物足りない。クラーク・ケントはダメ社員を装いながらも強さと哀しさを併せ持ったような雰囲気が必要。続編があるのならその部分の成長に期待したい。[DVD(吹替)] 7点(2006-12-29 11:07:50)

256.  ホテル・ルワンダ この映画はどんなホラー映画よりも恐ろしい。本当に恐ろしい存在とは、モンスターでも悪霊でもなく、人間そのものだということが良くわかる映画です。しかし家族を愛し、平和を願うセサバギナ達の存在もまた人間の一面です。この映画はルワンダで起こった悲劇に対して、国際社会がいかに無力で無関心であったか、先進国はじめ世界各国が己の国益のみに汲々として、ルワンダの人々の叫びに鈍感であったかということを告発しています。と同時に、危機に瀕した時、家族を守る男としての生き方を描いた優れた人間ドラマでもあります。戦争に限らず、危機的な状況に置かれたら、自分は家族や隣人を守ることができるのかと自らに問いかけながら観ました。 この映画は映像云々をあまり言う映画ではないとは思いますが、照明が平板で、編集がもっさりしていたのがちょっと残念でした。[DVD(吹替)] 7点(2006-09-10 15:49:49)《改行有》

257.  エミリー・ローズ この映画の怖さを決定付けているのは、一にも二にも、悪魔に摂り付かれたジェニファー・カーペンターの超絶演技。ハリウッド女優の層の厚さを感じさせます。ここまで自分を捨てられる女優が日本にいるだろうか。いないでしょう。[DVD(吹替)] 7点(2006-07-29 19:10:47)

258.  クラッシュ(2004) 肌の色や生まれた環境によって大方の人生が決まってしまう。誰が正義の味方でもなく、誰が悪いのでもない。ただ混沌とした社会で揉まれ、ぶつかり、苦悩しながらも生きる人々。緻密な脚本と演出でそれぞれの登場人物が見事にスクリーンの向こうに生きていたと思います。ただ、群像劇とはいえ、人間関係のつながりや構成に作為を感じてしまったのと、視点があまりに俯瞰していて、映画全体を貫く背骨というか、パワーがちょっと弱かったように感じました。[DVD(吹替)] 7点(2006-07-15 17:35:57)

259.  運命を分けたザイル エベレストに向かうルートには遭難した登山者の死体が点々としているそうですね。極限状況ゆえ、運んで降ろすわけにも行かず、放置されたままなのだとか。僕は山登りは全くの素人ですが、もし自分があのような状況に置かれていたら、と自分に問いかけながら観ました。まあ自分だったら早々に諦めてあの世に行っていたことでしょう。生還した ジョーの生命力と意志の強さには脱帽します。彼はおそらくどんな人生を送っても成功するのではないでしょうか。他の方も触れていますが、再現映像の出来が素晴らしい。いったいどうやって撮ったのか。メイキングも観てみたいですね。[DVD(吹替)] 7点(2006-06-17 18:58:49)《改行有》

260.  ハワイ・マレー沖海戦 戦時中の国策映画なので、当然メッセージとしては戦意高揚にあるわけですが、そのメッセージまで含めて、自分には大変興味深い作品でした。この時代は僕の祖父母が生きていた時代であり、両親がが子供だった時代です。ところが戦時中というと、どこか別の世界の、歴史教科書のなかの出来事として現実感を感じられなくなってきていると思います。しかしこの映画に映し出されているものは間違いなく現在と続いているまぎれもない日本の姿そのものなわけです。ロケ地にしても、当時の風俗にしても、まさにその当時そのままの姿が記録に残っている。原節子が立つ同じ日本の地、同じ空の下で、祖父母が間違いなく生きていた。作品の意図するところとは別に、僕はそんな感慨を持ちました。[DVD(邦画)] 7点(2006-04-23 12:49:00)

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