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241.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 受験を控えて「文系」か「理系」かという選択肢しか「あり得ない」という進学校っぽい高校の設定だからこそ、その流れにどこか乗りきれないという主人公3人組のキャラやグラウンドで野球という設定も生きる。そのへんのノスタルジーのくすぐり方はうまい。たとえば、功介は、親の後を継ぐ道を選びながらも(たぶん)それでいいのかという思いを抱えているからこそ、2人とつるむのだろう。そして、未来の自分が想像できず、安易に「選択」できない真琴は、青春時代にあれこれ悩んだ経験を持つ観衆の分身である。その点で何を考えているかわかりにくい千昭が、あーいう設定になるのは必然だったのだろう。そして、この3人の関係が、真琴のタイムリープをきっかけに揺れ動く過程をうまく描いていたと思う。そして、真琴が見つけたひたすら「まっすぐ」な結論にも、まあ納得はできる。ただ、そのあたりのノスタルジーのあおり方にはちょっとあざとさを感じるのも確か。「ほれ、こうすればお前たち甘酸っぱい気持ちになるだろう」なんて言われてるみたいな感じ・・・。細田監督、この作品以後では、その「あざとい」部分のほうが前面に出てくるようになって、ちょっと好きになれないのだが、この作品では、まあギリギリのバランスで成立してる、と言っていいかも。[DVD(邦画)] 7点(2012-09-12 15:40:40)(良:1票)

242.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 あの『ダークナイト』の続編、というわけで期待しないぞ、期待しないぞ、と自分に言い聞かせるように映画館に向かう。結果としては「悪くない」。実際のところ、ラスト10分までの2時間半は「これは違うぞ」と思い続け、最後のバットマンの行動で「絶対違う!見たかったのはこれじゃない」と落胆したが、最後の最後で「ええ~」っと気持ちよく裏切られ、『ダークナイト』とは正反対のラストも「悪くないかな」。3部作の完結編としては及第点だと思うが、それ以上ではなかった。個人的に印象的だったのは、昨年のNYウォール街占拠運動の「悪夢版」のようなベイン一味のテロ以後のゴッサムシティの暴走ぶり。そして、「あそこには無垢の人間なんていない」という台詞(誰だっけ?)と、「持たざる者」の代表として「持てる者」を裁くスケアクロウ(なにげに3部作皆勤賞!)。こういう暗部の描写が生き生きしてこそのゴッサムシティなんだと実感。 あと蛇足ですが、やっぱりタイトルは、「ライジズ」にすべきだったと思います。1作目の「ビギンズ」との対応を考えても、意味を考えてみても。[映画館(字幕)] 7点(2012-08-21 19:03:26)

243.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 面白い! そして短いっ! 最近はやりの前日譚モノですが、バットマンやX-MENと異なるのは、『猿の惑星』が、(コミックとして、ではなく)映画として、その歴史に名を刻む名作であること。そのオリジンとなる物語を、新人監督に任せてしまうハリウッドの懐の深さと、その重圧に負けず、そして冗長にすることなく必要最小限のカットとスピード感で見事に描いてしまう監督自身の力量に脱帽です。突っ込みどころはたくさんあります。父の病気治療のためにつくった改良版(ALZ113)が人類を滅亡させるウィルスとなるというのは、ちょっと都合よすぎる。また、シーザーの「知性」も、もっと人間との騙しあいや知能戦のような形で発揮してほしかった。それでも、つじつま合わせのための設定上の問題がどうでもよくなるくらい、本作の描く猿たちは魅力的でした。続編もありうる展開でしたが、3時間の人間vs猿の大戦争みたいなのは、あんまり見たくないので、このコンパクトな1作で終わらせてほしいな。あと、邦題は残念。少なくとも、(ジェネシス)は余分で、創世記だけのほうが、このシリーズの雰囲気にあってると思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-06 22:56:25)(良:2票)

244.  雨に唄えば サイレントからトーキーへと映画界が変わる時代を、1952年にダンスとユーモアで描いた傑作ミュージカルを、さらにその60年後の2012年にDVDと大画面テレビで楽しむ。1950年代という「古き良き」ハリウッド・ミュージカル黄金時代の魅力を堪能できます。ただ、当時の最新技術を駆使して撮ったと思われる終盤の大がかりなダンスシーンは、いまの時代に見るとちょっと興ざめで、序盤のタップダンスや有名な雨のシーンのほうが断然輝いてる。ノスタルジーとテクノロジーのバランスは難しい。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-20 15:10:13)

245.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 原作既読。「首相暗殺の犯人に仕立て上げられた男」という古今東西の巻き込まれ型エンターテインメントの典型のような設定なのに、その「真相究明」やら「主人公の逆襲」みたいなところを完全に無視して、ひたすら「逃げる」原作を、きわめて忠実に映像化してます。個人的には、この原作も映画も、サスペンス・アクションというよりも、ロードムービーなんだと思う。そこが原作の味なので、下手なCGで娯楽アクションに改悪されなくてよかった。というか、爆破シーンやラストの花火のお粗末な映像技術を見る限り、そうしてたら悲惨な映画になってただろう。とはいえ、あの宣伝の仕方じゃ壮快なエンタメを期待するなというのも無理な話だし、人間ドラマとして見れば細かい描写よりも「いい話」的な伏線回収のほうに熱心な感じなのもマイナス(これも原作者の悪い癖だと思いますが)。要するに、原作のよいところもイマイチなところも、きちんと映像化した作品ということでしょうか。原作ファンには安心の出来だと思います。[地上波(邦画)] 7点(2011-10-03 06:36:14)

246.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 期待どおりの完結編(だよね)。1作・2作目とも学生の頃にリアルタイムで見て、今作は3歳の娘といっしょに吹き替え版で2D自宅鑑賞。驚いたことに、娘はクマが持ち主と離ればなれになるシーンと、ラストのアンディとのお別れのシーンで涙を流してました。ちなみに、うちの娘が一番笑っていたのは、トルティーヤ版ポテトヘッドでした。で、私の感想はといえば、パート2でも描かれたおもちゃとの「別れ」というテーマに正面から挑んだ点は高く評価したいのですが、ラスト近くの焼却炉で最期を覚悟して手をつなぐおもちゃたちに違和感。なんか、それは『トイストーリー』とは違うような。子ども向けの映画だからこそ、あそこは最後まであきらめない姿を見せてほしかったです。また、そこからの脱出法も安易で、このへんのツメが甘かったのが残念。[DVD(吹替)] 7点(2011-04-30 20:48:22)

247.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 冒頭の会話にさまざまな伏線が張りめぐらされて、結局、マークはずっと、あの続きをしていたように思います。あのかみ合わない会話。しかし、あの会話からフェイスブックという壮大なドラマが生まれる。マークは、必死にコミュニケーションしている。そういう意味では、「the social network」という題名は、フェイスブックのことでもあり、マークを中心に「つながってるようでつながっていない」というネットワークのかたちを指しているようにもみえる。定冠詞theは、対象を限定する役割を持つわけで、the facebookからfacebookへの変化はまさにfacebookの普遍化を指している。でも、原題「the social network」から定冠詞は消えていない。それは、この映画が描くのが、まさにマークをめぐる具体的な、そして血の通った人間関係だからだ。この映画におけるマークたちの関係の描き方は、醒めているようだが、どこか温かみを感じる。かみ合わない会話のなかで生まれるコミュニケーション。フラットのなかのエモーション。友情や嫉妬などベタな物語を交えながらも、そういう「現代」をしっかりと描いたところに、フィンチャー監督の本領を感じます。そんな同時代性ゆえに、本作品の賞味期限は、フェイスブックと同様、とても短いようにも感じます。いまこれを見ることができたのは、ある意味、幸せなのかもと思います。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-11 20:15:47)(良:1票)

248.  第9地区 《ネタバレ》 期待値が高すぎたか・・・というのが正直な印象です。エイリアンを「難民」として描くアイデアはすばらしい。ただ、そのアイデアがうまく生かしきれていない。この設定で、しかも「南アフリカ」が舞台とあれば、もうちょっと「共生」への方向性が描かれてもよかったように思いました。実は、エイリアンの故郷の星は、戦争か環境破壊か何らかの事情で帰れないという設定なんだと思い込んでいました(親子の「帰れない」という会話もそんな風に解釈してた)。そんな設定のほうが、彼らがなぜあれだけの兵器と技術を持ちながら、地球での「隔離」や「差別」を受け入れてしまっていたのかが説得力あった気がするのですが・・。そう思ってたので、ラストにさっそうと帰って行く親子に拍子抜けしてしまいました(実はまだ帰ったと決まったわけではないのですが・・・)。また、ナイジェリア人たちの位置づけも、もう少し複雑な立ち位置になるのかなと思ったが、単なる悪役に終わってしまった。そんなわけで、設定やら予告編やらを見て、私自身が勝手に期待して、勝手にずっこけたわけで、この映画が悪いのではないと思います。要するに、新しい視点でよくできたB級SFでした。[DVD(字幕)] 7点(2011-01-17 00:52:16)

249.  ボーン・アルティメイタム 3部作も通して描かれる「謎」の真相は、実際にはたいしたことはない。まあ、少なくとも「非アメリカ人」の観客からすれば、「へー、それで?」っていうような内容。でも、この映画の真髄も、やっぱりそんなところではなくて、「プロフェッショナリズム」に徹して描かれるアクション・シーン。今回の見せ場も、CIAのハイテク追跡網を、あくまでローテクを駆使して見事にかわしつづけるボーンの姿にあるのでしょう。その集大成がラストシーン! 思わず拍手喝采したくなる、見事なエンディングでした。グリーングラス監督に変更してからの手ぶれ映像の多用には賛否両論あると思いますが、大作化していく続編にありがちな妙な色気を出さずに、3部作を通して地味ながらも見事なクオリティを保ちつづけたことは、賞賛に値すると思います。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-04 18:00:10)(良:1票)

250.  ミルク(アメリカ映画) 《ネタバレ》 ハーヴェイ・ミルクの物語というのは、実際には、彼を殺してしまうダン・ホワイトの物語でもあるわけで、個人的にはこの2人の関係をどう描くかがポイントかなと思っていました。この映画のなかでは、友人でもあり敵でもあるという2人の関係を丁寧に描いており、ジョシュ・ブローリン(何と『グーニーズ』のお兄ちゃん!)も、生真面目で偏執的なダンというキャラクターを静かに、見事に演じていたと思います。どこか時代に乗り切れないダンの姿は、急速に変化していく社会のなかで「大切なもの」が失われるという保守派の人々の危機感を見事に表していましたし、その「大切なもの」が実際には少数派の人々の苦難や苦しみのもとに築かれていたのだということを、ミルクやその仲間の生き方が示してくれています。ガス・ヴァン・サント監督は、この2人の人物が体現する2つの時代を、あえて対照的に表現するのを控えながらも、見事に物語の底流に位置づけたと思います。ただ、ミルクが市の執行委員になるまでの前半が、エピソードの切り貼り的になってしまって、やや退屈だったのが残念です。前半の伏線が、終盤になって生きてくるわけですが、その伏線張りだけのために前半があったような印象を受けてしまいました。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 08:01:18)

251.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 ラストにインド映画的なダンスシーンを持ってきたのは、個人的にはマイナスでした。なんというか、インド映画におけるダンスは、劇中の『ミリオネア』がそうであったように、インドの人々が現実を忘れ、束の間の夢を見る時間なのです。でも、この映画は、冒頭から最後までインドの現実の重さを重要なスパイスとすることで、主人公の人生ドラマを描いています。正直そのスパイスがなければ、クイズの答えが人生経験にあったという設定だけのベタなラブストーリーです。その現実の重さ(実はそこでの現実だって欧米やら日本からみた「インドの現実」というイメージに過ぎないのだけれど)に、ここまで頼っておきながら、ラストで突然「なんちゃって」というこの監督の演出に、なんだかがっくりしてしまったわけです。とはいえ、ダニー・ボイル監督は、これでもかというほどベタでセンチメンタルな設定を、色彩豊かな映像と音楽を交えて、見事な現代映画として仕上げています。そうであるだけに、ラストのオリエンタリズム過剰な脱線が残念なのです。[DVD(字幕)] 7点(2010-05-19 15:32:06)

252.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 前作の大味ぶりにがっかりし、ダニエル・クレイグの起用で失望に追い打ちをかけられた気分でしたが、なかなかどうして、007はしぶとい。看板はそのままでもすっかり別の映画になって見事に生まれ変わりました。クレイグのボンドは、とにかくひたすら一生懸命なんだけど、毒薬で死にそうになったり、男性なら誰もが恐れる拷問受けたりしてるシーンには、シリアスなのになぜか劇画調でコミカルな新しい味がありました。ただ、全体的にテンポが悪かったのが残念。とくに、拷問後のシーンの変調ぶりはいただけません。ポーカー→拷問で盛り上がったあとは、一気にアクションをたたみかけてほしかった。とはいえ、007が、また次回作が楽しみなシリーズとして復活したのはうれしいです。[DVD(字幕)] 7点(2009-09-11 00:19:16)

253.  バベル 《ネタバレ》 アメリカ、モロッコ、メキシコ、日本の4つの世界が「つながり」を持っているということよりも、そこに存在する「断絶」のほうが印象的でした。アメリカ人夫婦のためには政府が動き、メディアが動き、(多少遅れてブラピが焦ったとしても)ヘリが飛ぶ。日本の女子高生がいくら暴走しても「君は悪くない」と言ってくれる人がいる。でもアメリカの子どもの親代わりを真面目に勤めてきたメキシコ人のメイドは、自分の息子の結婚式に出たかったばっかりに仕事と住む場所を失い、モロッコの子どものちょっとしたいたずら心が、家族の破滅を招く。因果応報とはいいますが、小さな過ちから立ち直るチャンスを与えてもらえるのかどうか、それが私たちが生きる世界の「不平等」なのだと痛感しました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-30 15:21:27)(良:2票)

254.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで ディカプリオ演じるフランクは、妻にいつもちょっとだけ譲歩するけれど、でも最終的には自分の思う方向に夫婦関係を導いてきた。自分では「妻にこれだけしてやっている」と「いい夫」を演じつつ、そういう自分の「心遣い」をちゃんと受け止めない妻にいらだっている。ウィンスレット演じる妻のエイプリルは、そんな夫が見せかけの善意でつくりだす「檻」のなかで狂気を少しずつため込んでいる。そういう夫婦の関係性を的確に伝える冒頭の市民劇団のエピソードが秀逸。その後は、夫婦喧嘩→修復への努力→問題をさらにややこしく、という恐るべきパターンがこれでもかと描かれます。どんな夫婦も自分たちは「特別だ」と思う時があるもの。どんな夫婦にも「自分がこれだけやってるのに相手はなぜそれを理解できないのか」と思う時があるもの。しかし、そういう日常の歯車がも狂ったときに訪れる闇は果てしなく深く、そして恐ろしいのです。そして、最後のキャシー・ベイツの一言に思わず苦笑。このあたりは、まさに『アメリカン・ビューティ』を撮ったサム・メンデスの本領発揮です。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-12 21:40:36)

255.  キサラギ 《ネタバレ》 テンポよく会話が進んでいき、家元くんのファンレターのくだりまではとてもよかったと思う。けれど、その後のプラネタリウムとラスト後の宍戸錠は完全に蛇足(顔出しとダンスはよかったけど・・・)。舞台劇っぽさから脱する演出だったのかもしれないけど、そのせいで映画自体のテンポが最後の最後で失速してしまったのが残念でした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-06-26 16:14:23)

256.  ボーン・アイデンティティー ド派手な演出や大げさな音楽を廃したおかげで、主人公のプロフェッショナリズムを感じさせる無駄のない動きを堪能できます。久々に「丁寧で良質のアクション映画」を見たという感じです。ストーリーは、主人公ボーンの自分探しが主軸なんですが、冒頭からCIA側の動きも見せてしまったおかげで、こちらのサスペンス色が薄かったのがちょっと残念。それから、ヒロインのマリーも、お約束とはいえ中途半端な印象。途中の2人の押し問答がストーリー的にあまり必要なかったように思えました。それでも、CG全盛のこのご時世に、こういうプロ魂を感じるアクション映画がちゃんとシリーズ化されて高く評価されているのは、なかなかうれしいものです。未見の続編も楽しみ![地上波(吹替)] 7点(2009-06-23 14:27:24)

257.  ラストキング・オブ・スコットランド 《ネタバレ》 フォレスト・ウィテカーはオスカー受賞も納得の怪演でしたが、軽薄なスコットランド青年医師を演じたジェームズ・マカヴォイも見事でした。軽率で自業自得だけど、どこか憎みきれない(だからアミンも彼を気に入ったのでしょう)ニコラス役にはぴったりでした。そうだからこそ、アミンが最後にニコラスに対して投げかけた一言は、単なる独裁者の勝手な言い分としてだけでなく、ヨーロッパに食い物にされてきたアフリカの人々の叫びのように響いてきたのだと思います。途中まで、意図的といえるほど(この手の映画にしては)残虐描写が少なかったので「ああ、そういう描写は避けているのかな」と気を許していたぶん、終盤のたたみかけるような惨殺・拷問シーンはトラウマになりそうです。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-10 12:04:46)

258.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 シリーズ映画では、ネタが尽きてきたところでその序章的な作品をやるというパターンはよくあります。そんなわけで、ああバットマンもネタ切れなのかなと思い、結局劇場で見ることがありませんでした。しかし、いざ見てみれば、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンの見事な再創造でした! ヒーローものとは思えない渋い俳優の競演も含めて、「正義」を問い続ける新しいバットマンの誕生物語として期待以上の出来でした。ラストシーンも含めて、傑作『ダークナイト』への壮大なイントロダクションとなっています。難をいえば、忍者軍団がローマなどの堕落した文明を滅ぼしてきたという設定でしょうか・・・。あの忍者軍団にそこまでの力があるようには見えず、ここだけ子ども向け戦隊モノみたいだったのが残念でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-19 20:12:31)(良:1票)

259.  ノーカントリー 《ネタバレ》 この映画がほかのスリラー映画と一線を画しているのは、この事件を追う保安官が最後まで事件の表舞台に出ることも、「犯人」と対決することもなく、あっさりと「引退」してしまうところでしょう。彼は、現実を嘆きながらもそれでも事件を阻止しようと一度は立ち上がる。しかし、それも結局裏目にでてしまい、現実の非情さを際だたせるだけの役目を演じる羽目になってしまいます。感情を持たない殺人鬼からの逃亡劇とこの老保安官の物語を平行させたことで、金と麻薬の現実とそれを「止められない」とただ嘆く人々が作り出す「現代」という時代の深淵をコーエン兄弟はうまく描いたと思います。ぼくはコーエン兄弟作品とはあまり相性はよくないのですが、この映画は、徹底して救いのない話にもかかわらず、なぜか素直に見れました。オスカー受賞も納得。[DVD(字幕)] 7点(2009-03-16 15:33:49)

260.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 ANA国際線の機内上映で鑑賞。飛行機1機飛ばすのにこれだけ多くの人が関わっているんだというのを実感できて、じんわりと感動しました。映画の内容的にはふつうのお仕事コメディ映画で、とりたてて目新しさや発見もなかったのだけれど、飛行機のなかでみれば尋常ではないリアリティで、映画のキャラクターと実際のスタッフの方々が重なってみえました。ある意味、スタッフの「軽率なミス」がこれだけ登場し、最後には目的地にたどり着けないという映画を、機内で上映するANAの太っ腹に敬意を表したい。無事目的地に着いて飛行機を降りるときに、妙に優しい気持ちでスタッフの皆さんに感謝できたのは言うまでもないです。ちなみに、機内上映版では冒頭に「映画のなかで描かれているのは映画的な誇張が含まれています」的なメッセージがありましたが、映画版でもあったのかな。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-02-18 13:34:12)

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