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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2581.  或る夜の出来事 どうでもいいようなヘナヘナ~なお話に、大仰なカメラ。近代映画の、素晴らしさも虚しさも、この辺りから始まったんじゃないのかね~、なんぞと思ったり。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-13 21:15:03)

2582.  父親たちの星条旗 確かに、この映画を撮るならば、もう一本『硫黄島からの手紙』を撮らざるを得なかったのかも知れません、こんな“苦い”映画では、製作費を回収できない恐れがあるから。しかし、それだけに、本当に撮らなければならない映画は、コチラだったのかも知れないなあ、と。すなわち、もう一本の「よりとっつきやすい映画」とセットにして、までも。『~手紙』における、やや類型的なところのある人物像。圧倒的不利な状況で敵と戦う、明確な“絶望感”。それに比べてしまうと、こちらの作品の題材はいささかビミョー、まーはっきり言ってツマラン問題、と言う風に捉えられかねないところ。しかしその「比較されるリスク」を冒してまでも二部作の一つとして作られた本作は、時間を見事に行き来する、構成の巧みさに満ちています。テーマは、硫黄島に立てられる星条旗の写真の「捏造」問題。この有名な事件を、いまさら告発するように描くのではなく、否応なく巻き込まれた当事者の苦悩として描いています。ラストの方の断片的すぎる描写は、正直、好みではないのですが、それでも、観終わっての感想としては、「テーマだけ見ると、アンチヒーローもの。だけど、この映画で描かれる、“普通の”人たちが、“普通に”運命と戦う姿を見れば、やっぱりこれはヒーロー映画なのではないか」、と。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-13 17:43:34)

2583.  悪魔のいけにえ この映画を観てわかること、それは、チェーンソーってのはヒトを襲うのにあんまり適してないなーっちゅうことでして。何しろ、“チェーンソー”が逃した獲物を、何と“ホウキ”が仕留め、捕えてしまうという、トホホな展開。凶器として、箒にも劣るチェーンソーって、一体・・・。映画冒頭の、謎の墓アバキにあった死体と、無機質なカメラのフラッシュ。まったく主体を欠いたカメラ。この後もカメラは、短いショットを積み重ねながら、淡々と、灼熱の南部を行く若者一行の異常な体験をとらえていくのだけど…最後の「獲物」となった女性が巻き込まれる恐怖の儀式、その場面においては、カメラまでもが豹変し、客観性をかなぐり捨て、まるで儀式に参加するように、女性をいたぶり続ける。いやあ、女優生命終わりでしょう、これで(たぶん始まったばかりでしょうけど。笑)。残酷描写そのものよりも、アングラ性の方が、より強い恐怖を引き起こす、という良い例が、この映画。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-13 17:19:57)(笑:1票) (良:2票)

2584.  犬の生活 《ネタバレ》 ギャグ満載、ホロリとさせられ、何と言ってもテンポが良いのが大の魅力。浮浪者に扮したチャップリン、彼の寝床である空地の塀の傍。「塀のアチラとコチラ」を場面が行ったり来たりするギャグの後には、「カメラが引いたら警官が」というオチ。この「行ったり来たり」が映画の基調になっているようで、物語は、寝床から、屋台を経て酒場へ、あるいはまた寝床へ、という「行ったり来たり」。警官の目もそこに絡んでくるスリル。そして「目を盗んで早食い」「犬の尻尾」「秘儀:二人羽織」などのギャグが、次から次へと盛り込まれる。中でも「滝のような涙」は、フライングハイの“大汗”シーンを思い出しちゃうぞ。文句無しに楽しめる作品。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-10-05 20:54:31)

2585.  ハイウェイマン(2003) 《ネタバレ》 いやこれが、なかなかシビれた映画。ハイウェイで無差別殺人を繰り返す謎の車。しかしザ・カーと違って、ちゃんと人間が運転してるのです、ハイ。で、この殺人車に妻を殺された男が、犯人を追いかけ続けてる、という浮世離れした話なんですが、さらに浮世離れしたことには、この男、なんと、「何となく、雰囲気で」犯人を追いかけている、というのだからビックリ。いや別に驚いてませんけど(笑)。そういう訳のわからない世界に巻き込まれた女性、こりゃたまったもんじゃない。しかし、普通なら犯人の姿をもっと謎めかしたりするところなんだろうけど、この映画では途中で、犯人の正体が明らかになる。犯人は、主人公にかつて大ケガを負わされ、全身が不自由に。彼は車に乗ってるときこそ、冷酷な殺人者であるけど、車から引き離されたら無力なる存在。そして彼は、クライマックスの主人公との対決において、ついに車から引き離されてしまう! 別に何ら同情することはない殺人鬼なのに、この、車から引き離され、主人公たちに打ち倒されてしまうときの、この絶望感は一体何なのか。しかもわざわざ、抵抗できない重傷の“元”殺人鬼を、映画中もっとも常識人に思われた刑事に射殺される、という、念の入った残酷さ。ああ、この映画の真の主人公は、もしかしたらこの殺人鬼の方だったのかもしれない、と思わされる瞬間。シビれました。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-05 20:33:05)

2586.  それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき ばいきんまんのピカレスクな魅力が炸裂する本作。って、いつも通りですかね(笑)。冒頭、アンパンマンに撃退され、宇宙空間を彷徨うドキンちゃんとばいきんまん。ドキンちゃんは、流れ着いた星で、締め付けられた毎日を送るキララ姫と入れ替わる、“王子と乞食”的展開(乞食って…)。一方、鉄鋼不況に苦しむ鉄の星(?)に流れ着いたばいきんまんは、壮大なる悪の計画に着手。ふたつの物語がクロスするとき、とんでもない事態が…! それにしても、ばいきんまんは本当にスゴい。どうしたらこんな完璧な計画を立てられるのか。ばいきんまんの猛攻に、アンパンマンの仲間たちは次々に鉄球へと姿を変えられていく。まさに冷酷非情。すべて「計画通り」とウソブきながら攻撃を続けるばいきんまん、実にシビれる~。メロンパンナが勇気の花を取りに行くことまで、計画に「折り込み済み」とは、もはや、ばいきんまんは神の領域か。ってなわけで、目が離せない怒涛のクライマックスです。珍しくもないかもしれませんが(笑)。ところで本作、キララ姫の声をヒナガタあきこが演ってるんですけど、これがなかなか微妙。決して悪くないとは思うんですけど、ガンバリすぎて、ちょっと変。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-05 20:15:55)

2587.  バックドラフト 以前は、ストーリーがアホなので嫌いな映画だったけど、最近は、ストーリーがアホなので気に入ってます(わしゃ二重人格か)。いや、こういう物語が好きな方もいらっしゃるかもしれないので、アホとか言っちゃいけませんね。ただ私は、物語はあまり気にせず、ただ、炎のメラメラ感を、この映画で楽しんでます。まるで生き物のような炎。「はははウソつけ」とか言いながら、やっぱり惹きつけられますねえ。不思議な炎の表情、これだけでも本作は必見。ただしそれだけに、火事の「怖さ」「熱さ」が、やや損なわれている気はしますけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-05 19:59:41)(笑:1票)

2588.  チャップリンの移民 大揺れに揺れる船上、船べりから体を乗りだす一人の男。ああ、船酔いで苦しんでるのか、と思いきや、こちらを向いた男、すなわちチャップリンは、実は能天気に魚釣りをしていた、という冒頭のギャグ。笑えるかどうかはともかく、魚を釣り上げたチャップリンの表情が、とにかく本当にうれしそうで印象的、まさに名演技ですな、へへへ(本当に釣ったんじゃないか、と思っちゃう)。その後の、船の揺れを利用したギャグなんかもなかなか効いてますが、何と言っても、ちょっとホノボノしているようで、結局はそれをぶち壊しちゃう、映画全体のナンセンスさが、一番印象に残ります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-05 16:28:32)

2589.  昭和歌謡大全集 昭和歌謡大全集と言いながら、懐かしのアノ歌もコノ歌も抜けているではないか、村上龍め。とまあそれはともかく、オバちゃんグループと若者グループの、文字通り、戦争を描いたこの映画。私の感覚では、オバちゃんの強さと生命力は、まだまだこんなもんではないと思うが。もっともっと強くて怖そうな女優をかき集めて、そうだな、いっそ監督は市川崑がやればよかった(笑)。とまあそれはともかく、本作、なんつうかその、「日本歌謡」指数もあまり高くなく、ブラックさにも欠け、結局、何だかテンポの悪い映画(悪いのが悪いとは言わないが、悪い意味で悪い ← 意味通じますかね?)、という印象。とまあそれはともかく、(以下略)[地上波(邦画)] 5点(2008-10-05 16:20:57)

2590.  ボルサリーノ 明るいチンピラ映画から、後半はやや血生臭いギャング映画へ。とは言え、基調は割りと軽いノリのしゃれた映画で、言ってみればおっさん二人組の成長を描く青春映画、でもあります(ちょっと『明日に向かって撃て!』を連想する)。二人の背景やら何やらを細かく描かず、いきなり殴り合い、いきなりコンビを組む、というのが、いかにも“映画”らしい楽しさ。まあ、この手の映画は、アメリカの方が一日の長あり、という気がしないでもないですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-05 16:07:16)

2591.  スパイキッズ3-D:ゲームオーバー わたしゃテレビゲームをしないもんで、ゲーム世界を舞台にされると、ちょっと馴染めん部分もあるのだけど。それにしても、『トロン』の頃に比べるとすいぶん進歩したもんだなあ、と(比べるな、ってか?)。今回は登場人物を絞った代わり、敵役にはかのシルベスター・ハゲローンが登場。その他には、チョイ役で登場するアノ人も。と思ったら、クライマックスでは何と何と。あはははは。ヒマなんだなあ、このヒトたち。楽しいシリーズでした、ありがとう、ロドリゲスさん。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-05 15:51:20)

2592.  チャップリンの消防夫 後半の火災と、チャップリンのとぼけた表情のギャップが、「笑える」というか、「笑うに笑えない(人命かかってるんだから、しっかりしてくれ~)」というか、そんな映画。前半は消防署が舞台。場面は各部屋をあわただしく行き交いします。フィルム逆回転ネタもいくつか登場、重力を感じさせずにスイスイと棒を登ってきたり。その一方で、クライマックスでは、まさにジャッキー・チェンかヤマカシか、見事なビルよじ登りを披露してくれて、我々をハラハラドキドキの引きつり笑いへといざなってくれます。そうそう、このシーンでは、火災の煙が漂っているので、間違っても“逆回転ネタ”は使うことができず、チャップリンは自力でよじ登らなければならないのであります(もっとも、降りるシーンの方が危険かもしれないけどね)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-29 07:46:58)

2593.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 私は予言する「あなたは 途中で 必ず 飽きる」[DVD(字幕)] 4点(2008-09-29 07:31:00)(笑:1票) (良:1票)

2594.  アース あれはハマったなあ、NHKで放送されてた『プラネット・アース』。で、こちらの映画は、というと・・・まったく一緒やんけ、あはははは。ニッポンの吉野の桜まで出てくるもんなあ。NHK版が緒形ケンなら、こちらは渡辺ケン、ってか(吹替は観てないけど)。そうそう、NHK版では、驚愕の映像のもたらす緊張感が、トボけたケンさんの登場で急速に弛緩しまくってしまうのでした。これが味わい深かったなあ、関係ないけど。本作の方は、さすがによくまとまっています。シロクマで始まりシロクマで終わる構成も印象的。圧巻は、アシカとおぼしき獲物をホホジロザメがジャンプして捕えるシーン!パクッ!すげー!美味そう!(アホか) まあ、地球のありのままを記録した映画というよりは、「えへへ、こんな珍しいシーン撮れちゃったよ」ってのを集めたような映画で、ややキワモノ的なところもありますが、見ごたえはありますね。[DVD(字幕)] 8点(2008-09-29 07:25:42)

2595.  スパイキッズ2/失われた夢の島 冒頭からおバカ映像の連続。それに、前作があまりにもよくできたアホアホ映画だったので、その続編と思って安心して気を抜いていたら、今回は、何やらライバルが出てきたり、何やらインボーっぽいものが展開したりと、ゲゲッ、続編は何だか小難しい映画になっちまったのか、と少し不安になる(←いくらなんでも気を抜き過ぎ。普通、このレベルを小難しいと言ってるようでは日常生活にも支障をきたしかねない)。と思いきや、あははは、映画が進むに従い、今回もバッチリ、どんどんデタラメ映画になっていってくれます。後半はハリーハウゼン映画のテイストが満載。“失われた夢”であるところの、ハリーハウゼン的モンスターたちの、ハリーハウゼン的動きが、わざわざCGで表現されるという、まさにゴクローサマの極致。最後には、無意味にもプロレス技まで展開し(ブレーーーーンバスター!)、いやあ、何だかまるで、私のために映画を作ってくれたような気分にさせられるではないですか。いい映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-14 16:46:36)

2596.  スパイキッズ 「スパイとは何か」という点で根本的にマチガっている、楽しい楽しい作品。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-07 22:46:21)

2597.  奇跡(1955) 《ネタバレ》 映画の結末において、“奇跡”は起こるのか、起こらないのか。正直、途中までは「起こってほしくないなあ(ベタ過ぎるもんなあ)」と思っていたものの。いったいこの、“奇跡”を観終わったときの納得感、充実感は、一体何なのか。やはりこの映画のもつ説得力、なんですかね。厳密に、ひとつのシーンをワンカットで撮影、というわけではないけれど、かなりそれに近い構成。やや大げさにいえば、1シーン=1エピソードという印象すら持つ(シーンはしばしば、部屋に誰かが入ってくる光景で始まったりするもんだから、「前の場面からのつながり」よりも、「新しいシーンが始まった」という印象が強い)。部屋の中での人物の配置、人物の動きに合わせ、カメラがゆっくりと動き続ける場面が多いのだけど、その中で、ところどころでは細かいカットが使用され、これにハッと息をのむ。ヨハネス失踪の場面もそうだけど、やはり、インガがよみがえるシーンの緊張感(印象的な少女の表情!)。これで“奇跡”が起こらんかったら、そりゃサギやで、ってな気分にもなろうもの。ま、実は、ホントの奇跡は、人と目も合わさない頑固ジジイが宗派を超えて和解するあたりですでに起きていたのかもしれませんけどね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-07 22:32:52)(良:1票)

2598.  勇気ある追跡 父を殺された娘の復讐譚、とは言え、何とも言えぬおおらかさに満ちた作品、であります。確かに凶悪犯は出てくる、死人も出る、でも、悲惨さは感じられず、ユーモアが勝っており、登場人物みんな何だかいいヒトたちに思えてくる。ジョン・ウェイン演じる保安官も、“ヒーロー”という雰囲気ではなく、ひと癖もふた癖もある、やや屈折した役柄、それでも屈折しすぎてないところがミソ。確かに、この辺でオスカーあげておかないと、もうチャンスが無いかもしれない(ははは)。彼を始めとする、血はつながってないけど親子3代、みたいな凸凹3人組の珍道中、これが映画後半、雄大な大自然の中に(ときに小さく、小さく)ゆったりと描かれています。ラストで、蛇の穴とかなんとか無理に盛り上げてるのが、とってつけたようで、まあこれも娯楽作の宿命というか、ご愛敬、なんですけども。ロバート・デュバルはこの頃から、アタマが涼しげ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-06 16:37:33)

2599.  シンドラーのリスト スピルバーグの第2のデビュー作とでも呼びたくなる、渾身の力作。本当に撮りたい映画を、本当に撮りたいように撮る(あるいは「撮らなければならないように」撮る)。熟練の映画人が集まり、新人のごとき意気込みで撮る。そんな時に、こんな映画が生まれるのでしょう。主人公は、一見何ということもない商売人、オスカー・シンドラー。しかしこの映画には、真の主人公が別にいて、それは数多くのユダヤ人たち。いや、そのユダヤ人の“数”というものこそが、本当の主人公のように、我々を圧倒します。その2つの“主人公”の交差が、この映画のドラマであります。この映画には、山と積まれたナベ、略奪された品、散らばる鞄など、数を象徴するものが色々登場します。顔写真の山。そして、連行される生身の人間たち。死体。これに対し、後半、シンドラーが救おうとするユダヤ人もまた、1100人いう数字で表現される。そしてその上での「あと10人、いやあと1人が救えなかった」という重い事実が、シンドラーに、映画全体にのしかかります。この映画、モノクロ作品ですが、パートカラーの効果がまさに圧倒的。高みから町を見下ろすシンドラーの視線の、その遠い先に、赤い服の少女が映された瞬間、その生々しさに、鳥肌が立ち、涙が出ました。このパートカラーの意味は映画後半で明らかになるのですが、それを抜きにして、印象に強く残るシーンでした。[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-08-23 14:42:46)(良:3票)

2600.  姿三四郎(1943) 舞台は明治15年、これは講道館創設の年、まだヤワラの道にはナゾの流儀が横行していた時代。って、ほんまかいな。劇中に出てくる、ダイナミックすぎるほどの投げ技の数々、今なら金メダル間違いなしですね(いやこれが、ホントに遠くまで投げちゃうんだ)。フィルムの一部が失われた短縮版、ということですが、確かに、途中の1エピソードまるまる字幕で説明されたりして、どうもヘン。しかし、黒沢監督のデビュー作ということで、全編に工夫が凝らされた、まさに力作になってます。彼がこだわり、かつ彼が抜け出せなかった“黒澤ワールド”が、ここにあります。要所要所に映される雲が印象的。嵐の中の命懸けの対決のあと、最後に出てくる機関車が、カワイイですね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-23 14:16:05)

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