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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2621.  スパイダーマン3 このDVDを借りるときに、子供用にアンパンマンも一緒に借りたんですけどね、一方はCG満載⇔一方はアニメ、一方は冗長⇔一方は簡潔。ってなあたりをすべて無視すると、まあ結局、どちらもあんまし変わらんなあ、と(アンパンマンの方にも、砂男が出てきててたしなあ)。こういうキャラを無限に連発し続けるやなせたかしって、実はとてもエライ人なのでは、と、ハリウッド最先端のヒット作と比較して、そう思えたりもする。一方で、よくこのネタでここまで引っ張って「超大作」を捻出するもんだ、と、コチラにも少し感心させられもする。とりあえずどちらも、ひととおり何となくボンヤリとそれなりに楽しめることは間違いない。特にこちらは、トビー・マグワイアの変なダンスを見たい人にはお勧め。[DVD(字幕)] 7点(2008-06-14 22:23:05)

2622.  マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾 まったく羊頭狗肉の邦題で、中身は完全にジジイの人情ドラマなんですけどね。まあそのヌルさが結構心地よかったりもするのですけど、クライマックスの“800発の銃弾”までが、立て籠もりの緊張感もなくヌルヌルとヌルかったのが、これはどうも居心地が悪かったりする。それでも、さまざまなお約束(レオーネ風の顔面ドアップとか。銃で撃たれただけでショベルカーみたいなやつが爆発したりとか)に、クスクスと失笑交じりの笑いをもらしつつ、まー、それなりに楽しかったかなあ、と。ただし、ガキにエロいことさせるのは羨まし過ぎるので、約0.2点の減点だあ。[DVD(字幕)] 6点(2008-06-14 22:10:32)

2623.  ドラゴン怒りの鉄拳 冒頭、師匠の死を冷静に受け止めることができないブルース・リー、何の根拠もなく「師匠が死ぬ訳がない!」と泣き叫ぶ。この何ともヤな予感のする無節操なハイテンションぶりが、作品に統一感を与えています(笑)。物語はというと、全編これ、日本のよくわからん武術の道場との無節操なイガミ合い。まさに理不尽。こいつらみんな、何がしたいねん。というわけで理屈抜きで楽しめるアクション映画ですが、理屈が無さすぎるのもまた、少々ツラい。最初からテンションが高い分、全体がやや平板。せっかく敵役が得体の知れぬニホンジンどもなのであるから、もっともっとエキセントリックであってもよいだろうに、どいつもこいつもキャラの器が小さいんだ、これが。全体的に、単なるチンピラ同士の小競り合い程度にしか見えず、いささか盛り上がりに欠けます。どっちかというと、ブルース・リーのキスシーンとか変装シーンとかで盛り上がる映画ですね。上級者向け。なんでやねん。[地上波(字幕)] 6点(2008-05-18 17:08:25)(良:1票)

2624.  叫びとささやき 劇中に挿入されるバッハの無伴奏チェロ組曲第5番のサラバンド。一切の装飾抜きで、最小限の音によって表現される苦悩、それはまさに人間の原罪そのものを音楽によって表わしたもの、とも言えそう。そしてこの映画からも、これに近い印象を受ける。最小限の人間関係により表わされる、現実という名の悪夢。そこから浮かび上がる、人間が生きることそのものの辛さ、そして皮肉。その辺のホラーより、余程コワい映画。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-05-06 18:24:25)

2625.  インファナル・アフェア 終極無間 いや~、こいつぁ、考えたねえ。本シリーズにおける「時間軸」へのこだわり、それをこの3作目では極限まで進めて、さすがにこりゃ崩壊寸前か、と思わせるのが実は一種のミスディレクション、ラストの思わぬオチで一気に統一感を取り戻し、見事にシリーズをまとめ上げてくれております~。でも、やりすぎだと思うぞ、さすがに。いささか表面的で深みに欠けてくるのもまた事実。では、3作まとまて、一言。「サムって、男前だなあ」[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-06 18:10:00)

2626.  インファナル・アフェア 無間序曲 いわば“点”への収束が圧倒的だった前作。“点”であればこそ、その存在も輝く作品を、わざわざ過去に遡ってもう一度、物語として収束させようとするこの第2作…。正直、ムダなこと、だと思う。じゃあ観なけりゃいいんだけどね、えへへ。まあ、良い方向に裏切られることも多いので……。で、感想はと言うと、半分は、うーんやっちゃったなーという感じ。前作の人間関係を、形を変えつつも過去にまで引きずって行ってしまい、変なツジツマ合わせをしてしまうのにはガックリきてしまう。前作という“点”であってこその緊張感、それが、作品間にまたがる“線”となってしまうことで、否応なく削がれてしまうのがどうにも残念。で、残り半分の感想は、というと、「その割には、うまくやってるなー」と。どっちやねん。まあ、無理があるのは製作者側も百も承知でしょうから(汗)、前作と同じ路線・同じ盛り上げ方を狙うのではなく、むしろ、一見散漫な印象の中に、人物関係とドラマが緩やかに描かれており、これはこれで結構ではないかと。ところで映画前半、登場人物たちがマズそうな食べ物を口にするシーンが多いですが(何やねんあのアイスキャンディーは)、いっそ、映画の最後まで“食”で統一して欲しかったな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-05 16:59:36)(良:1票)

2627.  猿の惑星・征服 まず冒頭、前作の生き残りのサル、シーザーと、彼を保護したサーカス団長との会話で、ここまでの経緯が実に要領よく明らかになります。今さら二人が交わすまでも無い内容の会話で、明らかに彼らは、映画の観客に聞かせるために会話していますね、とほほほ。そんなに急いで映画を進めてみても、中盤はナントモカントモ締まりの無い展開。誰に感情移入することもなく淡々と映画は進み、後半(ってか終わり近く)になって、いよいよ見所であるサルの反乱が起こっても・・・・・・どう考えても唐突に反乱が始まっているハズなのに、何だかこちらも淡々と観てしまっていて、不自然なまでに違和感が感じられない。納得しているのではなくて、こちらの関心が欠如しているせいで違和感すら感じないというのは、これは重症。でもそれなりにドンパチ派手にやってくれているから、ま、いいか。こんな、到底映画にならないような題材で一応ここまでは仕上げたのは、さすがJ・リー・トンプソンと言うべきか、言わざるべきか。こちらの希望としては、過去3作の設定とか何とかはどうでもいいから、問答無用で全編、サルの襲撃のみを描いて欲しかったところ。『ゾンビ』のロメロは、やっぱりエラかった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-05-02 21:32:26)

2628.  ロマンス娘 まず冒頭の「ロマンス音頭」からして、何やらヤな予感、危険な香りが漂いますが(笑)、まあそれなりにうまくまとまっているんじゃないですかね(←完全に他人事)。例によって歌と踊りを交えつつ3人娘の活躍を描き、チョット意外な展開なんかもあったりして。それにしても江利チエミのパワーはすごい、オバケ大会での大活躍には、不本意ながらつい笑ってしまったよ、とほほほほ。それにしても、見れば見るほどドラえもんにそっくりだなあ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-02 20:47:03)

2629.  トラ・トラ・トラ! 映画の大半は、真珠湾攻撃に到るまでの日米両国の動きが描かれますが、まあ、両方の国を顔を立てるような感じの内容に仕上がっておりまして、人によっちゃあ、気に食わないと感じる方もおられるでしょう(「日本側に偏りすぎ」と思う人もいれば、「アメリカに都合よく描きすぎ」と思う人も、いるでしょうねえ。いやはや難しい・・・・・・)。しかしこの映画のニュートラルな視点が、戦争映画としての本作の大きな成功要因になっていると思います。「善」「悪」をひとまず抜きに、徐々に迫る刻限、盛り上がる緊張感がトコトン描かれ、そしてついに戦火の火蓋が切られる。あとはもう、「そこまでやるか」という、怒涛の戦争スペクタクル。これが見事なんだ、凄絶で、美しくすらあります。日本側の攻撃に、離陸することなく破壊され尽くすアメリカ側の戦闘機。巻き込まれそうになる兵士の決死のスタントには、ヒヤヒヤさせられます。あと、“黄門様”のガンコな表情も、印象的でしたね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-05-01 22:26:41)(良:1票)

2630.  新・猿の惑星 宇宙人との“ファースト・コンタクトもの”って、SFのメジャーなテーマですよね~。色んな作家が色んなケースを想定して色んな作品を作ってきたワケですが・・・。この作品はスゴイ。発見された宇宙船から現れた来訪者が、地球で言うところのサルにそっくりだったという「だけ」で、動物園送りにするとは! じゃあ何よ、もし宇宙船から出てきたのがタコ型火星人だったら、水族館にでも送致するのかね、プンプン! という、ある意味度肝を抜かれたオープニングの本作。内容もスゴイ。もともと『猿の惑星』は、人間が獣に追われ、捕らえられる、という、人間と獣の立場を逆転させたところにSFの妙味があった作品だったはず。それをわざわざ、さらにもう一捻りしてしまったところ、獣が人間に追われるという、いわゆる「ウラのウラをかいたら、元通り」という作品になっちゃった、うん、これは確かにスゴイ。前2作を踏襲しているようで、実はほとんどの設定を無視しちゃってるしなあ。でも、でも。『猿の惑星』の面白さを支える要素の中でも無視できないひとつは、ジーラとコーネリアスという、二人の猿のキャラの魅力だと思う、その点で、彼らを主人公にし、彼らの受難を描いた本作は、やっぱし何だかグッとくるものがあるのです。ああ、もう少し金と時間をかけて丁寧に作ってくれていればなあ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-01 14:27:43)(良:2票)

2631.  ヒトラー 最期の12日間 敗戦を目前にした国家の首脳陣の姿を、壮絶な市街戦を交えながら群像劇として描いた、まさに力作。『タイタニック』以上にタイナニックな沈没感覚。中でも辛いのは、子供たちが毒殺されていく光景。眠っている子供たちに毒のカプセルを飲ませ、そっと顔を隠すように、掛け布団を頭の方へ引き上げる。と、露わになる子供たちの小さな“足”、それをカメラは捉える。うん、子供が一番いとおしく感じられるのは、彼らの“手”や“足”の小ささを見る時だと思う、我が子の爪を切ってやる時なんかにそう思う。その“足”を、こういう形で見せつけられる残酷さ。・・・というわけで、なかなか感慨深い映画、ではあったのだけど、むむむ、なんか釈然としない部分も残ってしまうのは・・・この、「敗戦を前に、厭戦気分と特攻精神が相半ばしている」という、なんつーかその、“アタリマエ”っぽさ。そりゃそうだろう、と思う一方で、それだけじゃあるまい、という気がしてしまう。ドイツ人自身が作った映画でありながら、ここが限界なのか、と。「善」「悪」は当然踏まえなければならない、だけど、ほんとうの本音のどうしようもない“何か”が悲劇の背景に必ずあるのではないか(例えば映画『アマデウス』で描かれていた「ドイツ語のオペラなんてとんでもない」などというコンプレックスにもナチへの萌芽があった筈)。それをドイツ人自身の目で、心で、描けなかったのだろうか。この映画の違和感って、例えば、北●鮮で現政権が崩壊した後、『将軍様 最期の12日間』とかいう映画が作られて、やっぱり内容は「厭戦vs特攻」だったら、何か変だよなあ(アタリマエ過ぎて)、という違和感・・・・・・。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-28 22:33:05)(良:1票)

2632.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 《ネタバレ》 今回のテーマは、管理教育、学級崩壊。ってな内容をわざわざCGを多用して描く必要はないよね。で、そのあたりをバサーッと削ぎ落としてみると、要するに今回言いたかったことは、「校長って意外と強いねん」ということらしい。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-20 17:19:37)(笑:1票)

2633.  ゴーストシップ 《ネタバレ》 「ゴースト/血のシャワー」かと思ったら実は「シャイニング」で、と思ったら実は、ゴーストシップの正体は海に浮かぶ超豪華ゴキブリホイホイだった、という、トホホなお話。海面を思わせるようなチラチラとした反射光を全編に入れることで、廃船の雰囲気が出るに違いない、という安っぽい演出(しかもチラチラさせ過ぎ)が、ちょっと泣かせますね。ジョエル・シルバーとロバート・ゼメキス、もうちょっとお金を出してあげなさい。それともこのままロジャー・コーマン路線を突き進むのだろうか? あと、早くもすでに余生を送っているようなガブリエル・バーンには、誰か喝を入れてやってくださいな。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-20 16:58:04)

2634.  ノスタルジア この映画に感じる、映画音楽「として」の強い印象。ここでいう映画音楽とは、作品内で引用されるヴェルディ(レクイエム)やベートーヴェン(第九)だけを意味するのではありません。映画の背景に流れるすべての物音、あるいは静寂までもが、音楽なのですね。と、これだけ言うと何だかジョン・ケージの受け売りみたいでアホ丸出しだけど、どっちかというと、私はこの映画「音楽」から、ルイジ・ノーノの作品などを思い出してしまうのです。断続する微かな音と静寂。この作品を表現するのに、「映像的な音楽」と言っても当たらないし、「音楽的な映像」と言っても違和感がある。水、炎、霧といった原宗教的な映像と、さまざまな音、微かな音が織り成す独特の流れの世界。この映画がイタリアを舞台にしているのは、「音」としてイタリア語の響きが必要であったから、とすら思えてしまうのですが、これはさすがに穿ち過ぎでしょうか。そして、その流れの先にあるのは、静かなる高揚と、あまりにも美しい徒労。・・・・・・そういえば、この映画「音楽」より思いが馳せるルイジ・ノーノ作品のひとつ、彼の晩年の作品に、以下のようなものがありました。『進むべき道はない、だが進まねばならない・・・アンドレイ・タルコフスキー』[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-04-20 16:26:44)

2635.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 新幹線にバクダンが仕掛けられ、時速80kmを下回ると爆発してしまう!このような場合、どうすればよいのだろうか。 ・犯人グループはまずデモンストレーションとして、蒸気機関車に同じ爆弾を仕掛け、単なる脅しではない事を示した。・「蒸気機関車」に対して取り付け可能であることからすると、爆弾は、新幹線の電気系統に取り付けられたものではなく、(何らかの手段で)直接、速度を測定し爆破スイッチを起動するタイプのものであると考えられる。・とすれば、新幹線の内部ではなく外部に取り付けられていること、特に車両底部あたりが怪しいことが、この時点ですでに予想される(これは映画の中で別手段により確認される)。・そこで、対策として、関門トンネル内の線路を液体窒素でジャブ漬けにする。車両底部が浸る程度の深さが好ましい。・新幹線が通りかかると、車両底部が爆弾ごとカチンコチンに凍り、爆破機能が失われる。解凍する前に乗客を避難させる。これで万事解決。・以上が困難であれば(ってか、無理ですね)、液体窒素の代わりに、水を関門トンネル内に注入してもよい。起爆装置はショートし、機能しなくなるのである(ホント?)。・・・・・・とかいう内容ではありません、もっとオモシロイ映画です(笑)。パニック映画のような発端ですが、映画の中心的な内容は、身代金受け渡しにおける、犯人側と警察側のスリリングなやりとり(ちょっと盛り沢山のサービスし過ぎで、スリルが欠けてしまう面もありますが)。最後の“解決”まで一気に見せると同時に、そこにはどこかダーティな印象すら感じさせ、余韻を残します。・・・・・・それにしても、今観ると、「安全」に関わるセリフの数々が、ナントモ皮肉に響きますなあ。[地上波(邦画)] 7点(2008-04-20 15:59:26)

2636.  300 <スリーハンドレッド> 脳味噌まで筋肉で出来ているような映画でした。[DVD(字幕)] 5点(2008-04-19 06:40:47)(良:1票)

2637.  イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 表面的には、ギャングに立ち向かう刑事アクション映画。チャイナタウンの中国人社会を色眼鏡で見ているということで、抗議も受けたらしい。だが、そのような観方をするには、あまりにもジョン・ローンの側の描写に重点が置かれすぎているのである。これは、ミッキー・ローク演じる刑事と、中国系マフィアの中でのし上がろうとする青年の、二人の物語だ。二人の対比。ベトナム帰りのコンプレックスにさいなまれる刑事は、妻との間も破綻寸前、周囲ともうまくいっていない。映画の中では、彼は常に、フラフラ歩き回る姿で描かれ、寄る辺無い姿が強調される。一方の中国系マフィアの青年の颯爽とした姿と、その野心。二人は対象的でありながら、社会の中ではどちらもマイノリティであり、どちらも、米国社会の中であがき続ける存在である。その二人のクライマックスにおける対決に満ち溢れる苦味。そこには悶えるような苦しみがあり、「橋の向こう」に見える「光」には、決して手に届くことがない。それだけに、映画のラストにおけるハンパな希望には、妥協を感じざるを得ない。葬儀のシーンとラストで流れるマーラーの「復活」。陳腐だと思う(まー正直言って、この曲自体が好きになれないんですけどねー、えへへ)。[ビデオ(字幕)] 8点(2008-04-13 09:55:45)(良:1票)

2638.  ダニー・ザ・ドッグ 凶暴なる戦闘マシーンとして育てられたダニ-・・・という設定がさっぱりピンと来ない。はっきり言って、映画冒頭からすでに、登場人物の中でリンチェイがいちばん理性的に見えちゃうんだな。何かもう少し演出に工夫があってもバチは当たらんと思うが。それに、モーガン・フリーまんとの出会いが、これまた「出来すぎた話」。そもそも、調律師がそんなにペラペラ喋りながら仕事できるんかい(ってか、調律お手軽過ぎ)、と思ってしまう時点で、ほぼ映画全体がミエミエになってしまうんですけれども、まあ、そのミエミエ感の範囲の中で、リンチェイのカワイラシサみたいなものが、よく出ていたかなあ、と。一方で、ボブ・ホスキンスの怪人ぶりが、これはなかなかのオリジナリティを感じさせますが、途中、深いキャラのように思わせて、実は浅かったというのが、「結局、日和ってるよなあ」という印象をこの映画にもってしまう点でもあります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-13 08:20:25)(良:1票)

2639.  ハンター(1980) これも、私が子供の頃から、だーい好きな映画の1本。改めて観てみても、メッキが剥げるどころか、ますます面白さに引かれてしまう、まさにアバタもエクボとはこのことですね(笑)。車をゴチゴチぶつけて登場する、主人公の賞金稼ぎ。まずは黒人の少年をひっ捕らえ、さらにもう一軒ハシゴ、とばかり次のターゲットの住処を襲撃→室内には列車の模型が走ってる→突然登場するは(模型からは想像もしなかった)大男→大立ち回りの末、見事に捕らえる→先の少年とのバランスが悪く、車が傾いてる。ぶはははは。ああ、面白い。え?何が面白いか、ワカランって?いやあ、このナンセンスさがタマランのです。バクダン兄弟との死闘(?)もサイコー。追いつ追われつの末、畑に描かれる、ミステリーサークルもどき。バカバカしくって面白く、それでいてストーリーは、シリアスさとテンションを増し、興奮を盛り上げていく。立体駐車場のカーチェイス! 追う車と追われる車の関係が、駐車場の「上下」で描写されるなんて、面白すぎるぞ。次第に“命がけ指数”を高めた物語は、ついに、主人公が狙われる立場となる、危険な展開へ。単に賞金稼ぎのエピソードを寄せ集めただけでなく、しっかりと大きなクライマックスへと向かう、脚本の巧みさ(へー、ハイアムズだったのか。自作でこのくらい面白い脚本が書ければ・・・)。なんとなく、あちこちでダーティハリーの二番煎じっぽいところもあるのですが(バスの上ならぬ地下鉄の上に載ったり、サイコ野郎が登場したり)、晩年のマックィーンがユーモラスに演じたこの主人公の魅力は、間違いなく独特のもの。忘れられない映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-03-23 15:27:23)(良:1票)

2640.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 《ネタバレ》 長すぎた製作準備期間の末、通常では実現し得ないところまで膨張しきった妄想が、なぜか見事に実現してしまった、まさに異形の大作。時代の移り変わりの中、姿かたちを変えながら何度も現れる、同じ人物、同じ部屋、同じ街。それを描く、ありとあらゆるシーンひとつひとつが、“ドラマ”をはらみ、我々に訴えかけてくる。そう言う意味では、表面的で判りやすい要素が多いのかもしれないけど、やはり面白くてカッチョよいのだ。ここでの“ドラマ”とは、ある意味では“トリック”でもある。ラストにおけるマックスとの再会は、ストーリー上の大きなトリックであるけれど、これ以外にも細かいトリックがある。例えば、悪ガキどもの放火シーン。最初は、新聞に小便をかけていると、我々に思わせ、ああ、悪いヤツらだな、と思わせる。次のシーンで、小便ではない別の液体であることが判る。次に「タバコ→火」ときて、げげっ本当にトンデモない奴らだ、ってなことになる、この衝撃性。あるいは、晩年のヌードルスとデボラの再会シーンも面白い。女優のデボラは舞台化粧で真っ白けの顔、年齢不詳で若い頃と変わらない。初老のヌードルスと若いデボラが出遭う、不思議な瞬間。会話の中でデボラが化粧を落としていくと、年齢がその顔に現れ、時間軸は急速に合致する。このような小さなドラマが再現なく現れては消える4時間(完全版)。ラストのヌードルスの笑みは、解釈は色々あるのかもしれないけど、私には、セルジオ・レオーネ自身の満足の笑みのように思えて仕方ない・・・・・・。[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-03-23 14:55:04)(良:1票)

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