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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2701.  男はつらいよ お帰り 寅さん そりゃもう、一種の、怖いもの見たさ、ではあるんですけどね。寅さん抜きの寅さん映画、だなんて。そういやピンクパンサー映画もピーター・セラーズ亡き後に、クルーゾー失踪ということにして途轍もなくツマラない作品を作ってましたけどねえ。あるいはブルース・リー亡き後の『死亡遊戯』(いや、『死亡の塔』の方は悪くないと思いますけども)。 というか、過去のシリーズ諸作の映像を流用するという時点で、『宇宙怪獣ガメラ』を思い出してしまいます。それだけはマズい。さすがに。 ですけれども、マッハ文朱をわざわざ呼ぶまでもなく、こうやって、シリーズを支えてきた俳優陣がほぼ全員集まり(御前様代替わりを別にすると、代役は橋爪功くらいでしょうか?)、新作を撮り上げる。これってもう、一つの事件と言ってよいのでは。山田洋次監督の人徳、みたいなもんですかね。 ただ内容はと言うと、ちと薄い印象。舞台は関東近郊に限定され、満男と泉の出来レース的なやりとりだけ。シリーズとして見れば、満男の一言多い病も泉ちゃんのセリフ棒読み病も健在、ではあるけれど、そのどちらも作品にとってのマイナスでしかなくって。 過去のエピソードの引用も多分につまみ食い的。少なくともあの伝説のメロン事件は、私もちょっとこだわってしまうところ。こんな表面的な形での引用なら、して欲しくなかったなあ。 しかし皆さん、イイ感じにお爺ちゃんお婆ちゃんになって、特に倍賞千恵子は、「さくらがお婆ちゃんになったら、そりゃこんな感じになるよなあ」というのを見事に体現していて、そりゃ本人なんだから当然だといわれりゃそうなんだけど、いい歳のとり方だなあ、とつくづく思います。 それにしても気になるのは、満男と、池脇千鶴との今後。ウソです、全然気になりません。再婚するなり何なり、勝手にしてちょうだい、もう。 だいたい、満男ごときが作家になる、ってのが、あり得なさすぎ、なんですけど、まあどうせシリーズ最終作(ですよね?)なので、この際何でもアリ、ですかね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-03 20:32:20)《改行有》

2702.  アウトランダー 宇宙の果てだか未来の果てだかよくわからんけれど、どこぞの遠い世界からやってきた宇宙船が、中世ヨーロッパに墜落。宇宙船に乗せていたモンスターが解き放たれ、地球人を襲いはじめる。で、同じく宇宙船に乗っていた主人公(何星人かは不明。地球人にしか見えない)が、そのモンスターと戦う、というオハナシ。エイリアンVSマッドマックス、みたいな感じでしょうか。 主人公は早々に科学兵器を失い、当時の武器プラスアルファ、ぐらいでもって戦うので、SF仕立てでなくても成立するオハナシなんですけどね。要するに、主人公が異邦人であり、敵がメチャクチャ強い生き物であれば、良いわけで。SFでなくてもいいし、SFであってもいい。ただし、主人公がモンスターに立ち向かうには、それなりに動機付けが欲しいところだけど、そこがちょっと弱い印象。 いや、劇中では一応その動機、つまり彼の家族にまつわる過去が、示されてはいるんですけどね。それを控えめに示していくのも悪くない。どこからともなくやってきた、暗い過去をもつ主人公、確かに悪くない設定、なんですけどね。 ただ、それがどうも弱すぎるんですね。冒頭を除くと基本的に、「主人公の過去は映画の中盤過ぎにまとめて説明します」みたいな構成になっていて、主人公の普段の行動、佇まい、どうも影が感じられません。何だか、いずれヒロインと結ばれます的な雰囲気が、ずっと漂っていて。 マッドマックス2とかだったら、主人公がずっと周囲に関心なさそうな雰囲気漂わせているからこそ、最後があれほど盛り上がった訳で。 本作、CGモンスターはなかなかよくできています。なので、その点でシラケさせることは、ありません。だけど、戦闘シーンは、もう少し丁寧に見せて欲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-30 12:28:26)《改行有》

2703.  フォー・クリスマス 中年太り気味の冴えない男が美人に言い寄ろうとして、当然のように撃沈、と思いきや、あれよあれよといううちに、何だかよろしくやっちゃって、ええい、くそー、と。 タイトル出るまでにもう映画が終わっちゃったみたいな感じでですが、ここからが本筋。要するにこういう、テキトーな男女が、ひょんなことからクリスマスを互いの家族と過ごすことになる。と言ってもどちらの親も別れてるもんだから、都合、四カ所、回らないといけない。だもんで、フォー・クリスマス。 で、二人とも、ロクな家族じゃないもんだから、訪問する先々で、ドタバタの大騒動。確かに、三角締めやらムーンサルトプレスやらをキメてくる兄弟なんて、誰しも持ちたくない、いや、少なくとも恋人には見せたくないもの。 そんなわけで、ちょっとオムニバスっぽい構成のドタバタコメディで、他愛ない内容ではあるんですけどね。一応は、騒動を通じての二人の変化も描こうとはしているけれど、ほぼ、心に引っかかるもののない表面的なもので、正直、どうっちゅうことのないオハナシ。 ただ、そのドタバタぶりが、かなりおバカな領域に達していて、だいぶ羽目を外しているのには、見てて、苦笑混じりの笑みがこぼれてしまいます。二組の両親をそれそれ演じているのが意外な大御所たちなのも、ちょっとした驚き。 ま、クリスマスですから、あまり目くじら立てないことにして・・・と言おうと思ったけど、妙にクリスマス「らしくない」映画でした。[インターネット(字幕)] 6点(2021-04-25 23:08:48)《改行有》

2704.  野良猫ロック 暴走集団’71 シリーズ第5作、この最終作に至っても結局、何がノラ猫で何がロックなのか、分からなかったけど、まあ、そんなことはおいといて。 公開日の関係でタイトルには「'71」が入っているとは言え、映画の最後には「1970.12.23」という日付が入っていて、1970年という年の中を、5本が走り抜けたこのシリーズ。最終作は残念ながら(?)第2作目と同じく藤田敏八がメガフォンをとっていて、同一シリーズとは言え、第1,3,4作の長谷部監督作と第2,5作の藤田監督作とは、テイストが異なります。前者が「若者vs若者」の衝突であるのに対し、後者は若者が社会と対立、挑戦するような内容、いわば「若者vs大人」の構図。女性よりも男性の方が映画の中心にいて、特にこの第5作では、これまで中心にいた梶芽衣子の存在も影が薄くなり、いかにもビンボー臭い容貌の原田芳雄が、映画の真ん中に腰を据えている。むむむ。やっぱり、一体何がノラ猫で何がロックなんなんだ、と。 と言う訳で、ロックというより、だいぶフォークのニオイがする作品となっています。一応、ザ・モップスとかいうバンドで、モップ頭で歌う鈴木ヒロミツなんかも登場して、ロックに詳しいヒトにはもしかしたらタマランのかも知れませんが、私は疎いのでよくわかりません。むしろマチャアキが歌ってるシーンもあったりするもんだから、どちらかというと、漂っているのは昭和歌謡ムード。あと、乱交チックな場面を挿入して、多少アナーキーなところも見せたりしてます。これが、ロック? で、それが終盤には、銃やらダイナマイトやらでの闘争に発展。その舞台となっている背景のセットを見ても、いかにもマカロニウェスタンな世界。なんじゃ、こりゃ。 このぶっ飛び具合が、何となくハリキリ過ぎの作為めいたものを感じたりもするのですが、それもまた、今の観点でのうがった見方なのかも知れませぬ。この勢い。華々しい、シリーズの幕引きでした。[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-17 09:36:57)《改行有》

2705.  黄金の犬 所持するマイクロフィルムのために悪徳政治家の手先に追われる男一匹と、家から遠く離れた北海道で飼い主からはぐれた犬一匹との、逃避行。 単に可愛いはぐれ犬を夏八木勲が拾った、みたいな感じになっちゃってるのがちょっと弱い気がして、彼が犬に惹かれたことの動機付けがもう少しあってもよさそうだけど。ただ結果的に、犬が彼を鼓舞することになる、というエピソードは準備されてませす。 彼らを狙う狂犬のような男が地井武男。主人公の犬よりも獣っぽい役どころ、確かに地井さん、目付きは鋭いのですが、顔立ちが整ってて、狂気までは感じさせず、迫力不足に思えます。こういうのは安っぽい映画ほど得意なところで、メイクで顔に傷痕のひとつでも描き込んで、迫力を補うもんです。 そして事件の真相に迫る型破りな刑事が、鶴田浩二。すぐに手錠を持ち出したりして破天荒さをアピールしますが、これこそ「人の良さそうな眼鏡のオジサン」にしか見えない悲しさ。もう少し落ち着いたキャラに変更してもよかったのでは。 で、それらの登場人物たちが日本各地を転々とする、その割には、妙に易々と互いに出会っちゃう。これを安易に「ご都合主義」とは言いたくないけど、でも、ここまで簡単に出会えちゃうと、スケール感を損なってる気がして(地井さん、アナタのことですよ!)。 しかし、銃撃戦あり、カーアクションあり、海上保安庁の協力あり、犬とアザラシの死闘(?)あり、そういった点での見せ場は多く盛り込まれて、映画を盛り上げます。銃で撃たれりゃ噴き出す血ノリの量も通常の2、3倍。森田健作など、どこからそんなに湧き出るのか、という血の量に、仕込まれた火薬の煙がまるで湯気を上げているようで、まさにこれぞ熱血漢。 あと、サービスとして、一番星桃次郎とおぼしき人物まで特別出演。チョイ役なので実現しなかったけど、もしも彼が島田陽子に出会ってたら、また例によって彼女の周りにお星サマがキラキラきらめいていたんだろうか。[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-10 13:25:20)《改行有》

2706.  ドッグ 私も高校生くらいまでの頃は、「動物が人間を襲う映画ならなんでもいい」と思ってた時期があって、本作みたいな映画が深夜放送とかでやってると、必ず録画してたもんですが(ただし新聞のテレビ欄の表記に誤りがあり、ラスト前で録画が途切れてしまう悲劇が)。この映画の主人公の「巨大アリが登場するような映画」のことをバカにするようなセリフに憤慨したのも今では懐かしい思い出。思えば私もまだ若かった。 しかし、「動物が人間を襲う映画ならなんでもいい」、と言うのは、作り手側にとっても共通認識らしく、そうでも無い限りこんな「ワンちゃんが集団で襲ってくる映画」、なんて作らんでしょう。誰も作らないなら、私が作りましょう、と。 という程度のモチベーションではないかと思われるのですが、ワンちゃん映画という制約の中で、出来る限りのことはやり切った、という感はあります。見てるとどうしても、「たかが犬でしょ」という気持ちが抜けず、どうしてこんな無抵抗に皆、易々と犬ごときにヤラレちゃうんだろう、と思ってしまうのですが、徐々にパニックが広がる過程とか、屋内で大丈夫と思ってたらガラス戸が破られて修羅場化、とか、定番中の定番、戸に板を打ち付けて籠城、とか、とにかく、パニック映画の要素は驚くほど忠実に一通り盛り込んでいて。 これで題材が犬、だなんて、勿体ないとしか良いようがないですね。 ただし、結局コレって、『鳥』を焼き直して『犬』にしただけじゃないの?という気がして。ラストでそれは確信に変わります。 遠吠えの不気味さ、なんてのはイヌ系ならでは、ですけどね。[インターネット(字幕)] 6点(2021-04-06 23:03:08)《改行有》

2707.  大怪獣バラン 『大怪獣バラン』と『大怪獣モノ』とを続けて見たもんで、どっちがどっちだったか、ごっちゃになってしまって。 って、そんなワケないですよね。一方は日本怪獣映画史の初期に位置するモノクロ作品、もう一方はカラーのおちゃらけパロディ作品。 本作、すなわち前者は、火山の噴火で現れた大怪獣とプロレスラーが闘う話です。 アレ?違う? それはさておきこの大怪獣モノ。じゃなかったバラン。カラー作品のラドンから再びモノクロに戻り、出てる役者が地味ならバランが暴れる場所も地味で、存在自体が破壊を招くようなラドンに大きく水をあけられた印象。しかし四本足の怪獣がノシノシと民家を踏みつぶす光景は、モノクロ映像ならではの迫力もあって、なかなかのもの。 さらにはオレだって空飛べるんだぜ、と器用なところも見せてくれるけれど、これはその後の展開に活かされる訳でもなく、単に怪獣をいったん退場させるための方便にしかなってないですな。 とにかく、スペクタクル性ではゴジラやラドンにかなわないんですが、映画の大半を怪獣との戦いに費やしているのが本作の特徴で、ふんだんに使用されるミニチュア撮影もクオリティが高く、当時の特殊効果技術の水準の高さ、志の高さをうかがうことができます。[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-04 07:54:54)《改行有》

2708.  少林寺木人拳 少林寺に入門するも最初はダメダメなジャッキーが、思わぬ人達から秘技を伝授されつつ特訓で腕を上げ、襲いかかる木製の人形軍団に立ち向かう卒業試験を突破して山を下りるまでが、ざっと一時間ほど。映画の半分強。ちょっと中途半端な気がしないでもないけれど、前半、ジャッキーがメキメキと腕を上げていく感じは、よく出ています。 クライマックスにおける宿敵との死闘も、今見ると何だかマッタリしてますけれど、映画全編にわたって、京劇のような威勢の良い音楽が鳴り響き、それなりに盛り上がります。[インターネット(字幕)] 6点(2021-04-02 22:56:47)《改行有》

2709.  火の鳥(1978) 子供の頃、テレビでやってたのを夢中で見たという記憶はあるのですが、細部は忘れてしまって、だけどどういう訳か一部のシーンは気味が悪いほど鮮明に脳裏に焼き付いてて。見てから経った年月と、その映像の記憶の鮮明さとが余りに釣り合わず、何か他の作品の記憶が混在してるんじゃないかと、自分でも疑わしくなるのですが、後に原作の黎明編を読んでみると、確かにそこには記憶に似たシーンが存在していて。 で、今回、この映画版を40年ぶり(?)くらいに、見てみると。 おお、鉄の矢が岩を砕くシーンも、あの残酷な目潰しのシーンも、穴の底に生えたわずかな草をむさぼるシーンも、記憶通りそこにあるじゃないか! と言いたいところですが、正直、それぞれ少しずつ、実際よりも立派なシーンへと脳内変換されてたようです。ハイ。素顔のウズメがこんな由美かおる顔だとも思ってなかったし。 たぶん、子供の頃の私には、今と違ったものが見えてたんだと思う。 しかし今みると、ムダに説明じみたセリフの多さが気になってしまいますね。脚本は谷川俊太郎さん。きっとイイ人なんだろう、とか思っちゃうのは元々の氏のイメージにもよるのですが、ちょっと原作に配慮し過ぎかな、と。こういうのは、「手塚治虫がナンボのもんじゃい」というぐらいの人がやった方がいいと思う。 ただ一人、市川崑監督だけが、手塚治虫と横溝正史との区別がついていないようですが。 何にせよ、この原作のイメージを残しつつ実写化する、という困難を、アニメとの合成という大胆な手段で乗り越え、さらにはコミックだからこそ許される誇張やギャグまで、そのノリを取り込んじゃおうという、無謀な挑戦。 一方では、奇跡と言ってよいほど原作イメージ通りの、草刈・仲代両名の存在もあって。 失敗作といえばそうだろうけど、それだけで終わらせては、ちょっと勿体ないですね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-03-28 11:48:12)(良:1票) 《改行有》

2710.  女番長 野良猫ロック アッコさんがいくら実生活で強いからと言って、アクションスターになれるかというと、そうは問屋が卸さない。だけど、持ち前の長身にダイナミックな歌声、やや素人じみた演技なんかも独特の味を出していて、梶芽衣子軍団とは一線を画した存在感を放ってます。 さらにはところ構わず繰り広げられる、バイクとクルマのチェイス。ミニミニ大作戦(オリジナルの方)を彷彿させますが、追われてるのがミニミニならぬデカデカのアッコさん、というところに、妙味を感じます(勿論代役のスタントだろうけど)。 全編にわたって繰り広げられる、サイケ調の世界。何やら昨今、80年代がイケてる、みたいな言われ方もするけれど、いやいや、本当にアブなかったのは70年代、だと思うんですけどね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-03-27 22:28:22)《改行有》

2711.  サウスポー 《ネタバレ》 まず冒頭のボクシングシーンの迫真の描写にオドロキ。『ロッキー』なんかよりもずっと迫力あるのでは。 と、どうしても『ロッキー』と比べてしまう、比べられてしまう。 いっそ、クライマックスではロッキーの音楽パクって流しちゃえば、盛り上がったのにねえ。 なんて言ってはイケマセンけれども。 ボクシングシーンの出来は、やはり結局、冒頭が一番良かったのかな。クライマックスをもう少しうまく盛り上げて欲しかったところ。 妻を亡くしてボクシングに気が入らなくなり、財産も無くし、ついには娘とも引き離されようとして一念発起。ってな話で、主人公の身の回りには色々な事が起こるんだけど、結局のところ、妻と娘の二人がかりでも、あのボケーッとしたエイドリアン1人に存在感で勝てないってのが、やっぱり『ロッキー』の手ごわさ、なんでしょうか。 さすがにフォレスト・ウィテカーは、バージェス・メレディスと互角といってよさそう。あんなにアクが強くないけれど、静かな存在感を示しています。このヒト、「デカい」という印象があったんですが(初体験リッジモンドハイの時の印象か?)、この映画ではあまりデカさが目立ちませんね。[CS・衛星(吹替)] 6点(2021-03-13 15:32:18)《改行有》

2712.  南へ走れ、海の道を! 今では岩城滉一と言ったらジャワカレー食べてるおじさん、というイメージが強いけど(そうでもない?)、昔はトンがってて、その頃はこんなにカッコよかったんだよ、という映画。正確には、何とか落ち着いてきた頃、と言うべきかもしれませんが。 長髪に口髭、引き締まった体で拳銃を操り、その姿はまさに、歩くハードボイルド。 撃たれた安田成美を気遣いつつ、敵に立ち向かおうとするシーンの、どっち付かずの中途半端な仕草が、残念でしたが。 あと、主人公が浮世離れし過ぎているのも、ちょっと違和感があって。いや、この同じ役をもしも松田優作とかが演じてたら、「このヒト、どうやって生計立ててるんだろう」などという下世話なギモンが観てる最中に脳裏をよぎることも無かったんじゃないかな、と。 それが、松田優作とジャワカレーおじさんとの違い、なんですかね。 おそらくは潤沢な製作費など準備出来ないのだろうけど、沖縄ロケに、銃撃戦、血糊をふんだんに使ったバイオレンス描写など、数々の見どころを手際良くさばいてみせ、制作陣の熱い思いが伝わってくる作品となっています。[インターネット(邦画)] 6点(2021-03-07 13:52:53)《改行有》

2713.  バタリアン かつてはこんな映画でも金曜ロードショーとかで放送されてたわけですが。それでも水曜ロードショー時代よりはナンボかマシにはなってたんでしょうけど。で、本作の終了後、例によって解説の水野晴郎さんが、「さ、この映画の作者は、何を伝えたかったんでしょうか」みたいなことを言い出して、「最後は核兵器で解決しようとする恐ろしさ、ではないでしょうか」、みたいな感じで結論づけてしまう。たぶん、読みが深すぎるのか浅すぎるのか、どちらかだと思うんですが、いずれにせよ、さすがマイク水野だなあ、と。 この映画、原題を見ると明らかにロメロ作品を意識しているようなのですが、登場するゾンビの多彩さ、ユニークさは、今見ても新鮮で、創意工夫を感じさせます。『サンゲリア』が製作される際、スタッフは「ロメロ作品みたいな青い顔のゾンビは出さないと決めていた」、ってコトらしいんですが、このバタリアンと比べると、所詮はロメロ作品の二番煎じだったのかなあ、と。 ただ、本作は本作で、所詮ダン・オバノンは原作・脚本向きのヒトであって、監督としては素人っぽいですな。緊張感に欠いた手持ち無沙汰な雰囲気が、作品の多くを占めています。 それはそうと、いくら相手が死人だからといって、硝酸なんかぶっかけたら、キサントプロテイン反応起こして皮膚が黄色くなっちゃいますよ![インターネット(字幕)] 6点(2021-03-06 09:16:03)《改行有》

2714.  イルカの日 《ネタバレ》 イルカが言葉をしゃべってる時点で、そこはかとなくイヤな予感がしてくるのだけど、そしてそのイヤな予感とは、「最後はイルカ同士が英語で会話するようになっちゃうんじゃないか」ということなのだけど、さすがにそうはならず、ホッといたしました。 大体、あの口の構造で、複雑な子音を持った言語である英語をしゃべるというのが、我々英語オンチには信じられないのですが、いや、あの程度でも通じるんだから、もっと自信を持ってよいのかな、と。映画に全然関係ない話ですね、すみません。 人間には誰からも怖がられるであろう顔立ちのジョージ・C・スコットが、イルカにはどうやら好かれているらしくって、この辺り、一見奇妙なキャスティング、ではあります。彼が白いTシャツ姿で首にタオルをかけていると、ステテコ姿のオッサンにしか見えないんですけどね。その彼がこういう、動物と交流する役をやる、というのが、妙味と言えば妙味、でしょうか。ただ、ひとり顔に迫力があり過ぎて、他のヒトがイマイチ目立たない。 一方で、イルカの演技、泳ぐ姿、ってのは、これはさすが、作品の大きな見どころになってます。 あとは、サスペンスとしてもう少し盛り上げてくれれば・・・大統領暗殺という大事件のハズなのに、どうもホノボノとした感じで、悪党どもも最後まで穏やかな表情のまま爆死していく、ってのは、コレ、どうなんでしょうね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-27 10:07:38)(良:1票) 《改行有》

2715.  ある日どこかで 《ネタバレ》 テレビ放送でコレを初めて見たのは、高校生ぐらいだったと思うんですが、どの番組枠だったか、トンと思い出せません。ひっそりと深夜に放送されてたのかな。何せ、タイムトラベルもの、というSFネタの映画なのに、まあこの地味なこと。むしろ意識的にSF要素を排除して作られた映画のようにも思われます。 タイムスリップを起こす描写ですら、過去に行くのは「寝て、起きたら、到着」だし、現在に戻る場面に至っては、コインを手にしたクリストファー・リーヴがヘンな格好で固まるだけ、という描写で、まさに地味一直線(しかしこの彼が固まったヘンな格好が、妙に忘れられないんですけどね・・・)。しかも、“現在”の人間が過去に行くオハナシなのに、“現在”の知識なり道具なりを過去で活かすどころか、「“現在”を思い出してはいけない」という、およそSF的発想とは真逆の設定があって、主人公もひたすら過去の世界に自分を合わせようとする。アンチミステリ、ってのはよくあるけど、これは一種のアンチSF、ですな。 しかしコレ、主演がスーパーマンで良かったんですかねえ。不器用な感じがイイのかも知れないけれど、ちょっと不器用過ぎかな。映画が重たくなっちゃう。こんなメロドラマに出てるヒマがあったら、ニュークリアマンといつまでも戦っとけ、と言いたくなるのですが(いや、当時まだスーパーマンは2作目くらいですかね)。 その野暮ったい彼が、昔の女優の写真に一目ぼれし、タイムスリップを試みる。映画女優、ではなく、写真の中の女優。この時点ですでに、静的な雰囲気が漂います。 で、彼は野暮ったいまま、彼女にアタックし、どういう訳かウマく行ってしまう。それじゃ物語が盛り上がらずツマランので二人の仲を割こうと、クリストファー・プラマーが登場。恋を邪魔する人物の登場で、さらに恋が燃え上がる、だなんて、いやもう、何というシンプルな設定。そんな邪魔しているヒマがあったら、エーデルワイスをいつまでも歌っとけ、と言いたくなるのですが。 で、まあ結局、二人の恋は「時間」によって引き裂かれ、忸怩たる思いだけが後に残る。ちょっとしたミスが二人の別れに繋がるのだけど、人生、そういうもの。取返しがつかない過去を思い、ため息をつく。老いるとは、そういうこと。[CS・衛星(吹替)] 6点(2021-02-25 11:51:26)(良:2票) 《改行有》

2716.  たつまき奉行 この頃の大スターというのは、見た感じ、五頭身くらいしかないので、どこをどのように味わえばこれをカッコイイと感じることができるのかがまだ会得できていないのですが、そんな大スター・片岡千恵蔵が遠山の金さんを演じていて。 悪役が月形龍之介だもんで、金さんと水戸黄門が対決しているようなもんで、そうなるとどうみても千恵蔵金さんの方が分が悪く、こちらの方が悪いヒトに見えてしまう。そんな大スターの、大活躍。 物語はと言うと、佐渡丸の難破事件に端を発し、それを捜査する金さんの前に現れるさまざまな登場人物たち、その中には思わぬヒトが実は思わぬ正体だったりして、話は二転三転、最終的には陰謀が白日の下に晒される、という、同じ船の難破でもヒッチコックの『レベッカ』より数層倍、込み入ったオハナシになってます。 まさにこれぞ、エスピオナージュ。 でもちょいと、やり過ぎ、ですかね。裏の多い物語に対し、見せ場の方が追い付かず、気が付いたら事件が終わっちゃってる、みたいな印象です。演出にやや雑な部分も。 とは言え、例によって群衆シーンなんかは気合いが入っていたりして、さすがは「この頃の」東映、といったところでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-23 19:51:34)《改行有》

2717.  ノッティングヒルの恋人 くそ~何となく腹立つよな~ という、そんな映画。ああ、何という投げやりなコメント。そう羨むなっての。 とりあえず、ジュリア・ロバーツがちゃんとチャーミングに描かれていて、それ以外の人物たちがちゃんとブサイクに描かれているので、映画の所期の目標は達成できていると言ってよいのではないか、と。特にこの、ヒュー・グラントのタレ目っぷりが、もう頼りなさ全開で。かつてはイギリス美青年軍団の一翼を担っていて、実際私もいまだにこのヒトと言えば『モーリス』のイメージなんですけれども、ここではまあ見事にダメダメ感を出してくれています。周りがもっと変だから、そんなに目立たないけれど。 という訳で、いっそこの映画のタイトルは、『ノッティングヒルの変人』でどうでしょうか。←青い山脈かっての。 ・・・と、それはともかく。 浮世離れしているであろうハリウッド女優が割と普通の感覚を持った自然体の女性であり、むしろ庶民の代表のような本屋の兄ちゃんが煮え切らない態度を取って右往左往するもんだから、纏まるものも纏まらない、という、実に実に「さもありなん」なオハナシ、なんですね。いや、時々は行動を起こそうとするんですけどね、でも結局は、ただのイイ人。自分がイイ人だと、周りも何となく気を使ってしまう。それがまた本人をスポイルしてしまう。しかし本人の決断と周りの一押し二押しがシンクロすれば、それはもう鬼に金棒で、クライマックスで何で全員がクルマにすし詰めになって主人公に同行しなきゃいけないのか訳がわからんのだけど、でも実際、これが妙に盛り上がるんです。カーチェイスみたいな派手さは無いのに、カーチェイス並みに盛り上がる。 結局は、ヒュー・グラントって手がかかるよね、という事なんですけれども。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-22 20:41:23)《改行有》

2718.  暴力金脈 《ネタバレ》 ヤクザ映画も、かつての任侠モノから、組織ヤクザ・経済ヤクザが描かれるようになって、「だったらこういのもアリでしょ」とばかり、総会屋をテーマにした作品なんですけれども。若干、無理があったかな、と。でもまあ、そこがユニークだったりもします。 主演が松方弘樹で、最初は単なるチンピラみたいな彼が、やがて総会屋としてのし上がって行って、でも世の中にはさらに巨悪が存在していて単身それに立ち向かっても勝てやしない、という、一種の挫折に終わる。「茶番だ!」と世の中をあざ笑いながら。 松方弘樹がバイタリティの塊みたいにガツガツしているのが、まず迫力があって、映画の推進力になってます。が、ヤクザ社会を絡めつつもあくまでテーマが総会屋なので、あまりアクションに走ることもできず、またユーモアを絡めつつ社会批判的な要素を匂わせつつもその路線に突っ走ることもできず、やっぱりちょっと、中途半端かなあ、と。 ヤンチャな松方と冷徹な丹波が好対照。やっぱり、丹波の勝ち、ですかねえ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-12 22:17:03)《改行有》

2719.  めぐり逢えたら 《ネタバレ》 「トム・ハンクスとメグ・ライアン共演のロマンチック・ラブコメディ」などというものがすでに一つのジャンル映画みたいで何だか胡散臭く、きっと二人の共演映画が無数にあるんだろう、とか思ってたりしたもんですが、実際はこの映画で2本目、なんですね(今現在で4本らしい)。ちょっと安心。 トム・ハンクスと言えば、今では性格俳優みたいな位置づけだけど、当時の世評は、コメディのできる二枚目俳優、ってなところだったかと。でもそれはビル・プルマンだってそうでしょう。トム・ハンクスなら良くって、ビル・プルマンではダメなのか。確かにダメな気がするなあ。 本作、恋愛モノではあるんだろうけれど、なかなか二人はめぐり逢わず、二人が同じカメラに収まるシーンも殆ど無い、ってのがなかなかユニーク。めぐり逢いそうもない二人をどうやって物語の中でめぐり逢わせるのか、というのが見どころの一つになってます。と言っても正直、やや強引なところもあるんですけれど、それでも最後までハラハラさせるのは、やっぱりうまいですね。でも強引ですね。ここまで来たらいっそ、もう会わないまま映画終わっちゃえよ、と少しイジワルな気分にもなってきちゃうんですけどね。でもそれでも、ついに出会う二人の姿には、やはりグッとくるものはあります。 ビル・プルマンの元を去るメグ・ライアン、その場面で、最後にもう一度、ビル・プルマンの寂しい笑顔を映し出してくれたらなあ、とか思っちゃう。でも、こうやってひっそりと退場するのも、彼らしくて、いいかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-07 21:16:14)《改行有》

2720.  踊る大紐育(ニューヨーク) 上陸許可を得た3人の水兵さんの、ニューヨークにおける一日。ナンパしたり逆ナンパされたり、それぞれ女性とイチャイチャして、3組の男女プラス1名(?)が、歌って踊る他愛ないオハナシ。ミュージカルなので、歌って踊るたびにストーリー進行がストップしちゃうけど、もともと、進行がストップしても差し支えない程度のオハナシなので、気にせず歌とダンスが楽しめます。そしてその合間にはちょいと笑いも挟んでみたり。ちょいとカーチェイスまでやってみたり。 何せ6人で歌ったり踊ったり、なもんで、当時の1.37対1(でしたっけ?)の画面サイズには、ちと収まり切りません。もう少し横長の画面が欲しくなります。ただ、それだけじゃなくって、カメラに対し人物が重なってしまう部分があったりして、ちょっと雑な部分もあるかな、と。ミュージカルたるもの、とことん計算された画面で、とことんキメて欲しいところです。 面白いことは確かに面白いんですけれども、終盤、ややダレ気味になるのも、残念。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-01-11 21:42:59)《改行有》

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