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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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261.  アンドロメダ・・・ クライトンの小説が好きで、よく読んでます。しかし、映画になると途端にダメダメになってしまうものが多いんですね(例外として、ジュラシックパークはアドベンチャーとしてとても面白い映画でしたが)。この「アンドロメダ・・・」もその数少ない例外の一つではないでしょうか。オープニングタイトルは小説の世界観をよく表していると思います。隔離された研究室で、人類の今後を左右する目に見えない脅威との戦いはとてもスリリングです。そして、事態は一見収束したかに見えても、事件の前と後では誰も気づいていないところで世界は決定的に変化してしまい、そして以前の世界には戻ることができないという変化を描いていると思います。クライマックスの展開はちょっとサービス的でしたけどね。[DVD(字幕)] 8点(2013-03-23 12:44:59)(良:1票)

262.  愛、アムール なんとも、面白いとか面白くないとか、良いとか悪いとかで話づらい映画だなあと思いました。個人的に印象的だったのは冒頭の劇場のシーン、客席に座る人々を長回しで見せるところです。状況的にはお客さんがコンサートを聞いてる状態です。しかし映画を見ている自分は、なんだか舞台に立ち、主役として観客に観られているような気分になりました。「この映画は、遅かれ早かれ、あなたが主役として経験することですよ」と言われているような気分になりました。[映画館(字幕)] 6点(2013-03-23 12:28:38)

263.  脳男 《ネタバレ》 「単なるサスペンスアクションにしたくない」という欲のせいで、邦画特有の説明臭さが目立つ作品。ドラマを充実させたいなら「行動」で描いてこそだと思います。厳重な監視や取り調べをしておきながら、都合の良いところでザルになるし。自分の患者の個人情報を、なんの迷いも無く正義の殺人マシーンに教えてしまう松雪泰子はバカすぎでしょう(結果的に助かる命もあるけれど・・・)。病院の地図がビヨンビヨンと頭に入ってくる描写なども絶妙にダサい。クライマックスも独白でブツ切りに。しかし、なんだかんだ言って「脳男」のキャラクター自体は好きになってしまいました。他の役者がみんなオーバーなので、彼のキャラが皮肉にも引き立っちゃってます。何度傷ついても起き上がる姿はゾクゾクしますね。生田斗真のハマり役ではないでしょうか。「脳男」という設定はまるでインターネットの「炎上」みたいですね。自分を正義だと疑わず、頭だけで考え、痛みの感覚は全くなく、「悪」を完膚なきまでに徹底的に叩き潰す。モニターの前のオマイラ、自分が「脳男」になってしまう自覚や覚悟はあるのか!と問われてるような気もしました。最後の表情はちょっとやりすぎではないかな、と思いましたが(瞬きするだけ、とかでも良かったと思う)、キャラ自体はやはり好きです。彼の動向はまだまだ気になります。期待を込めて続編を希望します。そのうち「脳男VSハスミン」とかもやってください。とんでもない戦いになりそう。[映画館(邦画)] 7点(2013-03-20 02:03:48)

264.  横道世之介 《ネタバレ》  主人公たちと年代はまったく違いますが、自分にとっても懐かしいと思える青春映画です。そういう意味では青春映画というより思い出映画ですね。初めて上京してきて、なにも無いアパートの床に寝転ぶ場面など「ああ、自分もそうだったなあ」と感慨に耽りました。冒頭からこんな感じで、自分の「青春ボタン」をバシバシ押される作品です。「変な友達、オレにもいたな」「っていうか、オレ自身が変なヤツだったな」と、自分自身が経験した「何気ないドラマ」まで引っぱり出されます。  出てくる人間もみんな魅力的。とくに高良健吾と吉高由里子のカップルが可愛すぎます。現実世界ではイチャイチャするバカップルを見て「ケッ、クソどもが」と思っているんですが、映画を見ている最中はニヤニヤしてこっちまで一喜一憂する作品でした。  この映画で良いのは、基本的に蘇ってくるのが楽しい思い出ばかりだということ。実際にはもっと辛い出来事や、大変な思いをしたこともあったろうに、思わず笑顔になってしまうエピソードばかりです(おばあちゃんの死も、悲しいことではありますが、誰もが通る道です)。  個人的な思い出ですが、中学卒業以来疎遠になっていた友人が、数年前に大病で亡くなったことを思い出しました。恐らく彼の闘病生活は長く苦しいものだったと想像します。それでも、短い人生の中で楽しい瞬間、胸が躍るような体験が必ずあったはずです。  この映画は、横道世之介の人生の中での「楽しかった瞬間」をギューッと詰め込んでいます。彼の人生の結果だけをみて「かわいそう」だとか「不幸」だとか決めつけてはイカンわけです(というかそう思いたい)。  最近「桐島、部活やめるってよ」や「苦役列車」のような、「苦々しい青春」映画をよく見ていたせいか、すっかり忘れていました。自分にだって痛く苦いだけじゃない、楽しかった青春が一杯あったやないか、と。ああ、感傷的になり過ぎた。[映画館(邦画)] 9点(2013-03-20 01:01:23)(良:2票) 《改行有》

265.  キャビン 期待しすぎたせいか、面白さ半分、ガッカリ半分な感じの映画でした。 ベタな映画かと思いきや、様々なツイストが加えられ、予想外の展開に。中盤の怒濤の展開はとても楽しめます。 しかししかし、結局は王道のストーリーでした。 設定が、今の時代に昔ながらのベタ展開を見せるための小道具にしかなってないような気がします。 黒幕である組織のボスが登場する場面は、正直醒めました。こういうネタこそもう飽きた! なーにも予備知識も仕入れず期待しないで見たら最後まで楽しめたかもしれませんが。 主人公の女の子はチャーミングでとても魅力的でした。 よく映画を観るとき、「あのシーンでは、このキャラがヤられるべきでしょ」とか、「最後主人公は死んだまま終わればもっとスッキリするのに」といった感想が出るときがありますが、そんなヒドイことを思ってしまう観客への皮肉にもなっている映画だなあと思いました。[映画館(字幕)] 6点(2013-03-18 00:26:21)《改行有》

266.  フライト 《ネタバレ》 飛行機のトラブルから墜落までの展開は、観てるこっちもキンタマがヒュンッ!となります。凄い臨場感。 しかし、事件後にヒロインと共同生活を始めるあたりで、調査状況の進行が止まってしまい、そこは退屈。女優さんがキレイだからなんとか観ていられました。 後半からは、無駄にスリリングなアル中描写。そして二日酔いをごまかすために薬をキメるという衝撃の展開。なぜかこの辺だけコメディになるのは笑えました。 「英雄か?犯罪者か?」というキャッチコピーだったけれど、映画自体は、そういう二元論で答えが出るもではありませんでした。「英雄と呼ばれてる人だって、こういう面はあるよ」というところを色んな切り口で描いていると思います。現実に存在する歴史上の英雄や偉人だって、360度清廉潔白、なんてことはあり得ないわけですから。彼は英雄だ!と思っていたのに、別の面を見て裏切られた!と手のひらを返すのはおかしい。 主人公ばかりが注目された事件ですが、公聴会の最後に「乗客を救ったもう一人の英雄」を思い出すことができて、本当に良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2013-03-07 23:45:39)《改行有》

267.  珈琲時光 エンドロールで初めて、主演が一青窈だと知りました。知らない女優さんだな~と。おかげで余計な先入観もなく映画を楽しむことができました。 真冬に観たけど、夏の空気感がよく表現されていて、とても心地よかったです。 中途半端に陳腐なドラマや事件が出てこなくて本当に良かったですよ。 それでいて人物や物語はしっかりある。そして「目の前にありながら、あまり注目しない風景」を見事に映画にしていて、それだけでも嬉しくなりますね。 「有楽町の駅前をこう切り取るか~」とか、「東西線と並走する、あのちょっとした気まずい感じ」とか、観ていて楽しい。外国人監督ならではの作品かもしれません。 ホウ・シャオシェンの他の映画も観てみようと思います。[DVD(邦画)] 8点(2013-03-07 16:28:52)《改行有》

268.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 「桐島、部活辞めるってよ」を観てから、後追いで吉田監督の作品を観てみよう!ということで選んだ本作。 制作年だとこの作品よりも後だけど、「ヤング・アダルト」の日本版といった感じです。 都会に出ただけで文化人を気取る勘違い女が、糞つまらない田舎に帰ってくる。しかし、「腑抜け~」は、田舎に住む人々も一筋縄ではいかない人物ばかりでした。 個性的なタイトル、基本的に家の中で進む物語、人物の配置の仕方、そしてドロドロのストーリー。いかにも小劇場でやりそうなネタだなあ。と思ったら、実際に戯曲の映画化なんですね。よくも悪くも納得。安易な題材選びだなあと思いますが、よくあるネタでも手を抜くことなくキッチリ作られていて、飽きる事無く観る事が出来ました。とても丁寧に作られた作品です。文通相手の映画監督から「次の作品の主演女優をあなたにお願いしたい」という内容は、オチを知ってから思い出すと、ニヤリとさせられます。そういうさりげない伏線が随所に張られています。 好きなのは、クライマックスと結末の絶妙なサジ加減。戯曲ではどうなってるかは分からないけれど、吉田監督は物語の結末をどこにするかの判断が上手いなあ、と思います。「ラストが蛇足」という意見もありますけれど。「本当に面白いのはここからだ!」と宣言してまで念押しする結末。ただ恨みを発散させる絵を描いただけでは終われない。カタルシスを味わっただけでは物語は終われない。本当に作品が形になる瞬間を観られて良かったです。[映画館(邦画)] 7点(2013-03-01 02:51:30)《改行有》

269.  世界にひとつのプレイブック 性格(精神?)的に難ありな男女と、その周辺の人々が織りなすドラマ。 初めて予告編を観たときは、「また薄味な映画なんだろうなあ」と思って期待していませんでしたが、良い意味で裏切られました。監督デヴィッド・O・ラッセルの持ち味で、ハートフルならぬパワフルな映画になっています。 外へ外へとエネルギーを発散させる「ザ・ファイター」とは好対照で、内へ内へとギューッと凝縮されたような映画です(別に引きこもってるわけでは無いです)。登場人物たちの丁々発止のやりとりも楽しい。  自分も、主人公程ではありませんがカッとなりやすい性格です。そして散々一人で暴れた後、すぐ後悔するのもよく分かります。なので、周囲から理解されない主人公のもどかしさに、かなり感情移入してしまいました。 極端に感情的になるのはもちろん良いことではありませんが、まるで「感情をなくせ!」と言われているかのような周囲の反応に、結構イライラしてしまいました(汗)。周囲の人々からすればハタ迷惑なのもよく分かりますが。 ただ、「周りから理解されないもどかしさ」はとても描けていたと思いますが、逆に「他人の気持ちを察し、理解する」ことに関してはあまり掘り下げられてないような気がしました。 そこに気づけない自分が、まだまだ大人になりきれてないってことなのかなあ。[映画館(字幕)] 8点(2013-02-23 14:45:54)(良:1票) 《改行有》

270.  ダイ・ハード4.0 中学生の妄想レベルと言ってもいいほど酷いストーリーとアクションでした。ジョン・マクレーンの性格が悪い意味で変わってしまっているのが一番残念。そして、イマイチ評価されていないパート3に一番影響を受けているのはどうしたことだろう。個人的にはパート3は結構好きな作品なんです。しかし、製作者たちの「この作品こそが一作目からの正当な続編だ」というような態度はかなり気に入りません。そのくせ、パート3がああいう内容でなければ絶対にできないような作りになっていて、「ほんとにダイハード好きなの?」と疑わざるをえないものでした。ハッカーのマットと、娘のルーシー、この二人のキャラクターだけは好きです。[映画館(字幕)] 3点(2013-02-20 16:13:11)(良:1票)

271.  アイアン・スカイ 自分が観た映画館では、ほんの数人しか客が入っていなかったのに北朝鮮ネタで場内大爆笑!この映画館体験だけで満足感を味わえました(笑)。CGなどはハリウッド大作と比べるとチープな感じがするのは否めません。しかし、この映画のCGはネット上で募集した有志からの協力で作られており、そもそもハリウッド大作とも邦画とも違う作られ方をしています。かなり自主映画っぽい作り方。なので、内容や映像のアラはあるものの、作品が公開され自分の目に触れることができるだけでも嬉しくなってくるんです。個人的には映画なんて「完成して上映されるだけでも大成功」だと思っています。観客からすればそんなことどうでもいいし、その上で面白い・つまらないという感想を言い合うものなのは分かっていますけれども。[映画館(吹替)] 7点(2013-02-20 03:00:00)(良:1票)

272.  死刑台のエレベーター(1958) 主人公が「ロープを回収し忘れる」という失態を冒したうえに、エレベーターに閉じ込められる。そんな三面記事みたいな展開から物語が始まります。正直最初はあまりにもおマヌケなので「こんなんで大丈夫かい!?」と不安になりました。しかし、愛人や若いカップルが物語に絡みだすと俄然面白くなります。最後まで引きつけられました。「昔の映画補正」を抜きにしても、普通にハラハラする場面もありましたしね。愛する男の無実(?)を証明しようとすればする程、彼の本当の罪が明らかになってしまうというジレンマが絶妙でした。それ意外にも、愛人の女性が夜の街を徘徊する場面など、サスペンス以外でも印象的なシーンが沢山あります。1つの映画で色んな楽しみ方ができる作品ですね。ラストシーンは、サスペンスであると同時に、主人公と愛人の写真が次々現れるという、一風変わったラブシーンになっています。思い出してみれば、主人公と愛人の共演カットは全くありません。水面に反射する彼女の顔は今にも消え入りそうだけれど、2人が同じ空間で仲睦まじく愛し合っているのはあの写真の中だけ。まさに神がかったエンディングです。[DVD(字幕)] 9点(2013-02-20 02:18:27)(良:1票)

273.  ゼロ・ダーク・サーティ 映画開始初っ端からトイレに行きたくなり、ずーっとムズムズしながら鑑賞しました。さっさとトイレに行けば良かったものの、どうしてもスクリーンから目が離せなくなり、結局最後まで踏ん張っていました(汗)。映画を観てて思い出したのは、韓国映画「殺人の追憶」です。実際に起きた殺人事件の、あまりにも杜撰な捜査や、刑事たちの追い込まれて行く様が、「ゼロ・ダーク・サーティ」を観ていて頭をよぎりました。「殺人~」は、証拠の捏造や容疑者への拷問が日常茶飯事として描かれていて、逆に笑ってしまう程ひどいレベル。しかし今作はその「笑ってしまう程ひどい」行為を、全世界を巻き込む国家レベルで繰り広げています。これはもうゾッとするなんてもんじゃないですよ。「殺人~」を観て「こんなムチャクチャな警察がいるかよ!」とあくまで娯楽として笑っていたものが、現実として突きつけられるんですから。(「殺人~」も実話ですが、かなり脚色されたフィクションということになっています)  主人公が、そしてアメリカ自体が「殺人の追憶」に囚われてしまっているようでした。[映画館(字幕)] 8点(2013-02-17 03:45:41)

274.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 昔のダイハードシリーズが大好きで見に行ったけれど、正直言ってガッカリするようなシロモノでした。そもそも予告編の段階からイヤな予感は漂っていましたが。マクレーンのキャラクターが成長どころか劣化していて、それだけで作品の楽しさが半分以上は削がれてます。脇役キャラも魅力に乏しく、特に息子のジャックは良い歳して中学生レベルの反抗期。ストーリーが進んでも感情移入できませんでした。奥さん→娘→息子と、対立キャラを取っ替え引っ替えしているだけで、ワンパターンなのも退屈です。アクション自体は無骨ながらも、かなりド派手で迫力はあります。しかし「アクションシーンのためのアクション」といった感じ。ストーリーがその間は停滞してしまっているので、内容的にはつまらなくなっています。惜しい。不満点を言い出せばキリがないのは、自分が過去作に囚われてしまっているからでしょうか・・・。ちなみに、「娘役の女優さんは交代しちゃったのか?」と思って調べてみたら、前作から引き続き同じ人が演じてました。その割には見た目が随分変わっているように見えるんですが・・・・。前作の方が、正直チャーミングでした。[映画館(字幕)] 4点(2013-02-16 02:44:04)

275.  ゴーストライダー ただただ単純に楽しめる映画・・・と言えればいいんですが、さすがにこの出来では「単純に楽しめる」とは言えないですよ。トホホ映画だと思えば楽しめなくもないですが。良くも悪くも中二病的な映画でした。[DVD(字幕)] 3点(2013-02-12 10:22:48)(良:1票)

276.  近松物語 初めて観た時は、主人公2人の逃避行ばかりに目が行っていました。久々に観てみると、周りの人たちの人間ドラマにも目が行くようになりましたね。独りよがりで保身ばかりの奴も入れば、「あんたたちの気持ちはよう分かる」と言いつつも密告する奴もいる。自分の都合のいいように事実をねじ曲げ地位を得ようとする奴もいる。茂兵衛と父親とのエピソードは一番好きです。映画の中では登場しない母親は???などと想像もしてしまいます。いろんな登場人物がいるけれど、彼らは彼らで当時の社会の中でなんとか生きていこうとしてたんだろうな。だからこそ2人のラブストーリーが引き立つんでしょうね。下手なラブストーリーだと、主人公2人だけで盛り上がって、脇役は主人公を邪魔するだけ、みたいな作品もあるしね。そんな簡単にも割り切れられない、群像劇としても面白い映画です。[DVD(邦画)] 7点(2013-02-06 17:35:24)

277.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 自分にとっての「非日常」を「日常」として生きている人々が直面する「非日常」といった感じの映画。山下監督の映画はどれもそういう感じがするなあ。けど、最後まで見ていると、自分からはそう遠く離れたところのハナシではないなあ、と考えさせられます。途中、「あれ?なかなか乱射する気配がないぞ。もしかしてこれはアッチを乱射する映画なのか?」と思っていましたが、最後にやってくれました。そして「スイマセン。もう大丈夫です」と急にまとも(?)になるのも分かるなあ~。別に乱射する機会なんて無いけれど、「もう何もかも全部うんざりだ!ウガー!!」となったすぐ後に急に冷静になるのは分かる気がします。 賢者タイム![DVD(邦画)] 8点(2013-02-02 13:19:45)

278.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 日本版なら、主役は石原裕次郎かなあ?などと思うくらい、古風なところがあるサスペンスアクション。前半の酒場でのケンカシーンなんて、いつの時代の映画だというような展開。その場の人間たちがカット割りを意識してる感じ(笑)。けどちょっと格闘自体は今風。新旧入り交じったテイストの演出。カーチェイスシーンも70年代風で渋い。なぜジャック・リーチャーが呼ばれたのかという理由や、前半の謎解きはとても良くて好きです。かつて自分を追いつめた側の人間を信用して・・・ってのは燃えるなあ。無意味に谷間を強調する弁護士さんも、「絶世の美女!」ってわけではないけど魅力的でした。 しかし後半はちょっと大味になって残念でした。後半になって突然協力者が現れる展開も、ちょっと安直では(007/スカイフォールもそうだったけど)。ザコキャラ含めた脇役たちはとても魅力的なんですが、肝心の黒幕が、事件の真相含めてビミョーだったのが辛いとこです。7点に近い6点。けどシリーズ化したら観に行きたい![映画館(字幕)] 6点(2013-02-02 13:02:59)(良:1票) 《改行有》

279.  アマルフィ 女神の報酬 他の方も沢山言ってるように、イタリアを舞台にする意味がない映画。異国モノと言えば、日本が舞台なら「ブラック・レイン」とか「ラスト・サムライ」とかがありますね。まったく価値観の違う者同士が、時にぶつかり合いながら、時に協力しながら困難に挑む。しかしこの映画にはそれが全然ありません。イタリア人たちは賑やかしだけで、深く関わることもなく蚊帳の外に追いやられています。日本人の、ハナシが分かる者同士だけでしかやり取りが無いような、とても排他的な映画です。小学生のバス遠足で、後ろのほうで盛り上がってる連中を見てるような気分です(例え合ってる?)。別にそういうバディものにしろとは言いません。しかし、日本人同士のドラマもいい加減。基本的に、みーんな主人公・黒田の言うことを素直に聞いてくれるいい人たちばかり。文句を言ったりビンタしたりもするけど、すぐ「仕方ないナァ~」と動いてくれるツンデレ連中。だもんだから、物語もすべて主人公に都合のいいように動きます。挙げ句、犯人グループでさえ主人公の紋切り型の説得で改心(?)する始末。犯人グループには、「お前らホントに考え抜いて犯行に及んだのか」と小一時間小突き回したい。「話せば分かる」で済めば苦労しないですよ。「話しても分かり合えないことがある」ところからスタートすべき題材だったんじゃないかと思います。先に挙げたハリウッド映画には、アメリカ側の上から目線を感じる点もあったけど、「分かり合いたい」という姿勢があるだけまだ良かったです。この映画は、「自分のことを理解しないやつは存在を許さない」という態度が見え隠れする非常に傲慢な作品でした。 どうせなら、アンディ・マクナブの小説「クライシス・フォア」みたいにして、黒田と母親が信頼関係を作るも、真犯人は実は母親。偽装誘拐で黒田を利用して要人に近づくも、苦悩の末に黒田が射殺!くらいブッとばして欲しかったなあ。それはそれで変な映画だけど。[DVD(邦画)] 1点(2013-01-27 03:21:17)

280.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 ここまでファンタジー色の強い作品だったとは思わなかったです。水平線が見えなくなり、空と海の境界線がなくなって、まるで宇宙を旅しているよう。イシュ・パテルの短編アニメ「ビーズ・ゲーム」を思い出させる生命の進化の様子。人間が辿り着けないほど奥の、宇宙の行き着く先の光景。そんな幻想的な映像が、もうグワーっと強烈なイメージとなって押し寄せてきて、頭が朦朧としてきます。 途中で漂着する浮き島に至っては、もはやこの世ならぬ世界を覗き見しているようで、狂気すら感じる。ミーアキャットたちが、「もののけ姫」のコダマっぽく見えてきて、なんだかあの島に取り込まれていった人間たちの魂のように見えて怖かったです。 映画を見る前は、ろくに調べもせずに「実話の映画化」なんだろうと思っていました。が、主人公が語る物語だけでなく原作(スミマセン、読んでないw)自体も嘘か真か曖昧なものだったのも驚き。「トラと漂流した227日」というサブタイトルや、「なぜ少年は生きることができたのか」という、過去形のキャッチコピーに上手いことのせられました。 しかし、散々ファンジックな映像に真実はわからない物語、そして抽象的な人物やシチュエーションを見せられても、圧倒的なリアリティを感じる不思議な作品でした。[映画館(字幕)] 8点(2013-01-26 13:14:21)《改行有》

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