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プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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261.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 怖いです。心底怖いです。真冬の誰もお客のいないホテルを管理するという設定だけでも、もう駄目です。私ならいきません。どんなにお金をつまれても。この映画では、主人公の小説家が、ホテルに棲む亡霊たちに取込まれていくのですが、その過程がものすごく怖いです。ビデオで見直しましたが、年を重ねる程、怖さの増す映画ですね。狂気になりつつある様というのは、いきなりじゃなくて、徐々に、非常にゆっくりと進行していき、(ウィルスが蝕むように)ある日、糸がプツンと切れたようになるのですね。ニコルスンが素晴らしい狂人ぶりを演じて魅せます。何か、書いてる端からいやだな。生理的にも受け付けない部分はあるのですが、1本の映画でこれだけ影響を与えるとなると、評価せずにはいられないでしょう。8点(2004-03-03 19:16:56)

262.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 1970年代には、実にたくさんのパニック映画が作られました。この作品は、その真打ち登場といったところでしょうか。オールスター、超高層ビル火災、原作は大ベストセラー、ヒットしない要因は見あたりません。案の定、世界中で大ヒット。興行記録を塗り替えた実績を持つ名作です。しかし、今見ると、やはり古めかしさは隠せず、もったりした展開もあるにはあるのですが、古典としての見せ方というのでしょうか、パニックもののこうあるべきスタイルを固くまとめた作品でもあります。夜空にそびえ立つグラスタワーは本当に美しく、サンフランシスコの風景の中では 合成とは思えないほどマッチしておりました。あとは、よくもこれだけ揃いましたねのオールスターでしょうか。S・マックイーン、P・ニューマン、W・ホールデン、F・ダナウェイ、F・アステアなど、豪華です。映画ファンなら狂喜乱舞の顔合わせ。そして、それぞれに見せ場も用意されており、やはり古典ですね。 クラシックな味わいというのでしょうか。パニック映画なのに安心して見る事ができるのです。9点(2004-03-03 19:07:00)《改行有》

263.  エクスタミネーター 《ネタバレ》 う~ん、困った困った。なんでこの映画を見にいったんだろ。「面白い」って聞いてたのかな。始まって数分、あれ、戦争映画なの?から(ベトナム戦争らしいけれど、あまりそんな雰囲気はせず)ラストまで、主人公に感情移入できず、新聞の3面記事を読んでいるような感覚で映画館を出た記憶があります。残酷だと評判だったらしい、首切りシーンもなんだかなあ、の出来栄で、人間ミンチももひとつなんだなあ、と非常に感情の起伏の乏しい評価になってしまいます。結局、この映画、何が言いたかったのか。分りませんでした。4点(2004-03-03 18:52:18)

264.  タイタニック(1997) キャメロン監督、がんばりはったなあ。よく作ったなあ。ヒットしてよかったなあ。もちろん、感動したけれど、恋愛映画としてではなく、歴史上の大惨事として、豪華客船が沈没した、その事実を克明に絵にして見せた点にもの凄く心震えました。おそらくキャメロン監督は、妥協なき姿勢で臨んだのでしょうね。本当に水の恐怖、落ちて行く人、寒さがいやと言う程こちらに伝わってきます。あたかもドキュメンタリーのように。考えれば、乗客全てにドラマがあり、人生があったのですから。その悲劇は、劇的でないはずがありませんよね。8点(2004-03-03 18:42:12)

265.  銀河鉄道999 《ネタバレ》 数在るアニメ映画の中でも、これはダントツ!少年が大人になる、その成長を描いて、しかも、舞台は宇宙とくれば、ファンタジーのるつぼ。面白くないわけがない。鉄道という響きもよく、しかもSLなんて。夢あふれまくり。ゴダイゴの曲を聴いて、涙するというコメントもありましたが、私も同じです。40才の今もラジオから流れると泣きますね。見事に。鼻水も出るくらいに。機械の体を求めて、旅にでる鉄郎。母の仇を討つことも目的だが、テーマは母からの思い出の旅立ちともとれる。メーテルに母の面影を感じて、恋をしてしまうなんて、異性への目覚めですね。おっと、その前に男としても目覚めるんだ。ハ-ロックやトチローによってね。何とも言えん、男の子からの脱皮。友情や絆、約束や信頼、人間だからこそ感じ取れる血の通いあう熱いものに、こちらの涙腺はゆるみぱっなし。ラストは、列車を追いかける鉄郎の姿で終わりますが、あの曲がかかり鉄郎が再び走りだす と、いけません、もうゾクゾクきます。だから、「さよなら」は作って欲しくなかった。10点(2004-03-03 18:30:39)《改行有》

266.  ヤング・ゼネレーション 《ネタバレ》 劇場で公開されたにもかかわらずヒットもせずに3週間で打ち切り、セカンドシアターで映画ファンに大拍手を持って迎えられた作品です。アメリカの田舎の街が舞台。落ちこぼれ4人組が、高校を卒業しても、何になりたいのか、何をしたいのか、漠然と悶々と過ごす様子がよく描かれています。その中で1人、イタリアかぶれの主人公が、女の子に恋をして、大学を目指そうとするのですが・・・。話としては、よくあるパターンかも知れません。ただ、主人公の乗る自転車のシーンがとても好きで、すごく爽やかな印象を受けました。最後の自転車レースで、4人の鬱積したものが、放たれる場面では、えらく興奮したのを覚えています。突っ走る快感ていうんでしょうか、若いからブレーキなどかけずにやりたい事をみつけろよ、みたいなメッセージが伝わってきて、あんな生き方に憧れました。今では遅いですけど。DVDになれば即買いの作品なのに。10点(2004-03-03 17:48:10)

267.  リーサル・ウェポン 典型といえば典型。白人と黒人の凸凹コンビの刑事物なんて。でも、この映画は、魅せてしまうのですね。キャラの立ち方が他とちがうのでしょう。奥さんが死んで、自暴自棄になっている自殺願望の男と、寄る年波には勝てぬ男、変にリアルな設定で、互いに思いやり、心が癒される展開は、面白いですし、うまいですね。アクション映画と銘打つ割には、飛び抜けたアクションていうのがないんですよね。でも、ダイナミックという言葉がぴったりの場面転換であるとか、裸足で必死に犯人を追うシーンとか、非常にアナログ的な演出がいいですね。最後も格闘ですし。4まで製作されましたが、1作目の重さは後になるにつれてなくなり、コメディ路線になりかけていますが。まさか、続編ができるとは思ってなかったんでしょう。この完結スタイルも好きです。ドナー監督は手際よくまとめていますね。8点(2004-03-03 17:36:00)

268.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 内容とか、テーマとか、特撮とか、自分にとってはどうでもいいんです。この作品に限っては。何よりも、カッコ良いのは、オープニングタイトル。これだけ。この良さに惚れてDVDも購入。あの有名な曲とともに、Sのマークに続いて、文字がシュワ-と宇宙に消えていくところ。ああ、清々しい。心臓にサロンパスを貼って、コーラを飲んでいるかのような爽快感。宇宙に引き込まれるかのような躍動感。このタイトル演出だけで8点です。もやもやした日は、これ見てスカッと。なんか不純な見方ですね。8点(2004-03-03 17:25:18)(良:2票)

269.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 大団円になるであろうラストの章。予測はできていました。また、大団円でなければ、満足しないでしょう。やはり3作通して見ると、1作目だけ別物という印象を受けます。2作,3作のつながりの方が強く、それだけのドラマチック部分を充分に用意しているからですが。この作品でも、特撮はその技術力はもはや映画の常識を変えるぐらいにまで進歩し、今見てもひけを取らない出来です。21年前の作品なのに、さすがです。新キャラクターのウォークも愛くるしい出来ですし、完成度は高いと思います。しかし、親と子、この絆で見せ切った2時間は、娯楽性とは程遠い位置に在ると思います。物語であることが前提で、楽しく見ることが難しくなって来ています。子供のように、無邪気ではいられない(1作目は無邪気なものでした)作り手の成長もあるのですが、サーガにとらわれすぎた感が否めないのは事実。映画史に残るのは残る作品ですが、やはり1作目の持つ力がそうさせているのだと思います。8点(2004-03-03 17:17:21)(良:1票)

270.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 《ネタバレ》 すごく複雑な気持ちの映画です。前作が、超娯楽作として完結している描き方だったので、この作品の登場はワクワク半分、不安半分といったところだったのです。特撮やその魅せ方は、格段の進歩で、スター・ウォーズの世界へ誘うには充分。物語も続きを見たくなる展開で、「どうなるの?」の気持ちを観客にうまく持たせています。あと、ヨーダも面白いし、謎めいた雰囲気が、さすがフォースのお師匠さんといったところで、グッド。ただ、正統な続編というには、(2作,3作が連作という印象が強いです) 娯楽性よりも物語性が強く出てきていて、ダ-ス・ベイダ-がルークの父親なんて、とんでもないサーガになっていくんじゃないか?なんて、新たな不安を生み出した作品でもあります。決して出来は悪く無いし、見どころもたくさん、ダイナミックな演出に音楽も良い。単純に観れなくなってきた点だけが、少しさびしいのです。8点(2004-03-03 17:05:23)《改行有》

271.  炎のランナー 《ネタバレ》 イギリスらしいと言えばイギリスらしい映画。単なるスポーツものでなく、かといって選手の成功物語でもない。実在の人物だったことも、重みを与えているのか、映画全体のトーンはカラッとしたものでもなく、丁度オープニングの海岸線を走る、あのシーンのような空気が終始漂っています。この映画をみて、宗教そのものが素晴らしいのではなくて、信仰する人そのものが素晴らしいんだなあ、と感じた記憶があります。神のために走る若者。片や人種や差別の壁を取り払うために走る若者。スローで魅せるオリンピックのシーンは綺麗です。躍動感あふれる上に、絵画のような「美」を魅せます。アカデミー作品賞を取った映画ですが、全体の印象は地味です。でも、気高い映画です。バンゲリスの曲を聴くと、背筋がしゃんとなります。8点(2004-03-03 16:49:32)

272.  プロジェクトA 《ネタバレ》 この作品には、香港映画特有のバタ臭さは微塵もない。あるのは古き良きアメリカ・サイレント時代の体を張った、目で見て分る古典アクションが、これでもかと盛られている。酒場の乱闘シーンにはじまり、自転車でのチェイス、時計台からの落下など、ジャッキー・チェンが、バスター・キートンやあの時代のサイレント喜劇をいかに大切にしているかが分ります。古典ではあるけれど、味付けは現代風に施して、ギャグのスパイスも効かせて、 うまく出来ております。映画に命をかけるなんて、と思いますがこの作品のジャッキーを見る限り、1本1本が真剣勝負なんだなと、凄まじいまでの信念を感じます。その顕著な例が、NG集でしょうか。何度も痛い目に会いながら、テイクを重ねていくその姿、ジャッキーだけでなく共演者、スタッフの苦労も伝わり、涙が溢れてきます。アクションなのに、何故?己の肉体を酷使し、笑いへ、感動へつなげていく、最後の役者、ジャッキー・チェ ン。CGもなく、手作り感の最も優れた映画として、後世語り草になるであろう作品です。10点(2004-03-03 16:32:43)(良:1票) 《改行有》

273.  雨に唄えば 《ネタバレ》 この映画については、自分の父親からその面白さ、歌の良さ等、何度も聞かされていました。音痴な父が、上機嫌な時に、必ず「シンギン・ザ・レイン~」と唄っていたので、「あの親父を唄わせる程の映画とは、どんな映画なんだろか」と劇場での上映を待つ事、何十年。MGM傑作選だったかで、昔のミュージカルのリバイバルのラインナップでこのタイトルを見つけた時は、「やった」と思いました。朝一にも関わらず、上映前から、長蛇の列。何とか座れましたが、その客層たるや、おじいちゃんからヤング(古い表現やなあ)、一番下は小学生か、君は?まで、実に幅広く、満員の状態で、誰もがうれしそうに上映を待っているのです。さあ、始まると爆笑、爆笑、そしてうきうき、涙と、顔面柔軟体操みたいに、誰もが楽しそうに観ているのです。親父が唄っていたあの「シンギン・ザ・レイン~」のシーンになると、どこからともなく、ハミングする人もいたりして。「ああ、分るわ。分る。こんなに楽しい映画だもの。唄いたくなるよなあ」サイレントからトーキーになる、映画界の大きな節目を、ロマンチックに、時にお洒落に、そしてお笑いで描いて、終わるのが本当に惜しくなる映画です。でも、これ以上は無いハッピーエンドで、席を立つ人ももの凄く満足していました。アメリカ映画のアメリカ映画たる所以を、(明るく健全なストーリー)楽しい音楽と歌で見せつけたまさしく傑作です。どの世代にも楽しめるなんて、なんて幸せな映画なんでしょう。10点(2004-03-03 16:16:50)(良:4票)

274.  フットルース この映画には、映画ファンにあるまじき行為をしでかしてしまい、大変申し訳なく、ひたすら誤りたい思い出があります。それは、ロードショー当時、居酒屋でお酒を飲んだ後、オールナイトでも観に行こうという事で、男2人劇場に足を運んだのです。当然、オールナイトですから、終電はなく、朝まで観ようかと座席に着いたのですが、1回目、初めてだし、ストーリー知らないから 面白く観れたのですが、問題の2回目。多少のお客の入れ変わりがあり、新しいお客さんが私達の前の席に来たのですが、そんな事気にもとめずに、本編が始まると、主人公がピンチになったりすると友人曰く「こいつさっきも(1回目)同じ失敗しやがって、学習能力ないのか?」とか、「同じ曲ばかりかけやがって、さっきも聴いたわ?」と映画にいちゃもんをつけはじめたのです。私も「そうや、そうや」と合いの手を入れ、しばし漫才状態。後ろの席の人は2回目なので、笑ってましたが、前の席では怖いお兄さんが睨みを効かせてきて、私達をびびらせ、だまらせる計画を実践しだしたのです。それに、過剰に反応した我が友人は文句を言いながら、前のこわもて兄ちゃんに「ちょっと出ろや」と喧嘩を売る始末。私も「他人です」なんて顔もできずにロビーに出る事に。「何、ぺらぺらしゃべってんねん。おもろないやろが!」と向こうか切り出したら、友人一言「じゃあ、面白くしゃべってあげる」と返して、殴られていました。私も殴られました。痛かった。友人は殴られても酔いがまださめてないのか「俺の解説、間違ってたか?」ちゃうわ、アホ!眼鏡割れるし、劇場の人には怒られるし。結局、始発まで外で待ってました。映画の方は、青春MTVてな感じで、物語よりも音楽が良かったです。感想なんてところじゃなかったのが事実なんだけど。お酒を飲んでの観賞もしていませんし、人に迷惑もこれ1回こっきりです。6点(2004-03-03 15:04:29)(笑:2票) 《改行有》

275.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 はっきり言って、私はゴジラがきらいです。子供の味方なのか、敵なのか、その所在をはっきりさせて欲しい!中途半端はいけません。怪獣たるもの、その大きな図体でどっちつかずにいるなんて、狭い日本では迷惑です。なんて、全然ガメラに関係ないんだけども、怪獣映画というと過剰にゴジラアレルギーが噴き出してしまうので、ガメラも同じかと思ったら、全然違うのでビックリ。映画なのです。しっかり。それも超大作。特撮にも力入っています。セットも凄いです。効果音も耳に響きます。ガメラの造形もシャ-プで凶暴そうで、これぞ怪獣になっています。また、ドラマの盛り上げ方もうまい。自衛隊の描き方もそつが無く、きっちりまとまった作品です。特に、ガメラが地球の守護神というのがいい。大きくでたもので、地球ですか。でも、これぐらいの存在意義があった方が、他の星の怪獣と闘うには充分な理由があるというもの。納得、納得。「ガメラはレギオンを許さない」なんて名台詞ですね。普通は「やっつける」「退治する」等の言葉なのでしょうけど、「許さない」には、命に代えても守るべきものがあるという決意の現れが込められています。平成ガメラシリーズとして3作が製作されましたが、その中でもこれが1番でしょう。過去の怪獣映画のジャンルでも、この作品の完成度の高さには及ばないのでは?と思ってしまいます。9点(2004-03-03 14:40:39)(良:2票)

276.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 社会の少し端っこに生きる大人の話。オチもなく、日常の中の、ほんと煙草吸いながらのよもや話。でも、この日常というのが、一番のクセもので、そうそうドラマチックなものや事は起きないのが当り前。むしろ、映画で取り上げる要素のない題材なんだけど、日常に中にこそ、見落としたドラマがある事を教えてくれる映画。煙草屋が毎日同じ時間、同じ場所で写真を撮り続ける習慣があり、何百枚もあるプリントの中から死んだ妻を見つけた時の小説家のシーンや、嘘でも楽しめる話ならとクリスマス小説のために、語りはじめるシーンなどは、ドラマの片鱗をつまみ上げる上手い場面だと思います。煙草をくゆらせながら、熱いコーヒー片手に観たいですね。もちろんライターじゃなく、煙草はマッチで火をつけて。9点(2004-03-03 14:23:51)

277.  バックドラフト 《ネタバレ》 真夏に劇場で観たために、観終わった後、今の妻と「ビール飲みたいね」と感想をかわしたのを覚えています。それほど、炎の熱さを画面から感じました。熱いのは炎だけじゃなく、兄弟の葛藤も熱く、劇場内の温度がますますヒートアップという感じです。監督はロン・ハワード。「コクーン」が良くて、この監督が好きになったのですが、この作品もお気に入りになりました。この監督さんは、配役がうまいですね。カート・ラッセルやデ・ニ-ロ、サザ-ランドなどアクの強い俳優さん達も上手く魅せています。それぞれに見せ場を用意して。Tvなどの宣伝では、炎のシーンが頻繁に流れてましたが、あれは劇場で観た方が良いですね。USJのアトラクションでも経験しましたが、本当に熱いのと、熱い記憶が残るのとでは、劇場の方が臨場感がありました。音楽もいいですし、死んだ兄に変わって消防士として自覚をもってやっていく弟のアップで終わるのですが、音楽とすごくマッチしていてジーンと来ます。ちなみにDVDでみる時は、事前にビールを用意して観ています。8点(2004-03-03 14:06:24)

278.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 これはSF映画というよりも、青春コメディ映画と言った方がいいかも知れません。タイムマシーンを開発(凄いことですよ、これは。本来なら大発明で国中大騒ぎ!)し、その実験が夜の駐車場。テロリストから巻き上げた原料で、未来へも過去へも行ける車なんて、売ってないし(当然!)。でも、やる事と言えば、マ-ティの過去の(父の時代の)見直し。自分の存在を確認するための時間旅行。せっかくのタイムマシーンを使って、ほんとうにアメリカの大きな州の大きな町のピンポイントな舞台での、あれやこれや。時代のギャップさに笑い、現代につながる小道具に笑い、ラストの時間に間に合うのかどうかに笑い(ハラハラもあります)、何か明るい気分にさせてくれます。50年代の街並やファッションも素敵ですし、明るい色調がこの映画を非常にポップな印象にしています。まるで炭酸飲料のような爽やかな作品です。2.3も観ましたが、やはり1作目につきます。映画の最初のほうで、ドクの部屋を映すシーンがあって、様々な時計があったのですが、その中で、時計の針にぶらさがっている時計がありました。ラストを暗示するみたいで、見つけた時は、少し得した感じでした。10点(2004-03-03 13:52:07)

279.  スパイダーマン(2002) ヒーローたるもの、泣いちゃいけない。あきらめちゃいけない。どんな時も悪には勝たなきゃいけない。でも、この映画で謳われる「大いなる力には、大いなる責任が伴う」は、こんなちゃちな約束事ではない。力を備えた者として、どのように活かすか、どのように力ないものと生きるか、そして、どのように社会と関わって行くか。自分で考え、自分で決断する。スパイダ-マンがアメリカでも特別人気があるのは、学生がふとした偶然から超人になり、その生き方を成長物語として観ているからではないだろうか。映画の中では、確かに特撮はすごい、舌を巻く。あんなことや、こんなことも、もう何でも出来ちゃうんだ、今では。など、感動するが、やはり主人公の動向にこそ、注目したい。持ちたい力ではないが、実際に手に入れるとどうなるのか。力に溺れ、自分を見失う。それが叔父さんの死に繋がる。自分に問う。「何ができるのか」「何がしたいのか」その疑問に答えを出す為に、スパイダ-マンとして生きる。恋人1人の自分ではなく、自分を必要としてくれる大勢のための自分になる、その決意は熱い。その決意がこの映画の最も大きいテーマだと思います。8点(2004-03-03 13:35:47)

280.  七人の侍 《ネタバレ》 黒澤明監督の凄い部分が全て出た作品だと思います。画面から溢れ出てくる、俳優達の演技も、台詞も、炎や雨さえも、黒澤明自身の情念で描きだした産物であるかのよう。作家のパワーが、これほどまでに観客の1人1人に届いた映画も珍しいのではないでしょうか。観た人に必ず何かしらのインパクトを与えます。今よりも舞台装置や撮影技術が進んでいない時代に、娯楽性を十二分に持たせ、完成させた、当時としてはあまりにリアルな時代劇。「お茶漬けさらさらじゃなくて、分厚い肉のステーキみたいな時代劇を撮りたい」と言っていた黒澤監督。その言葉通り、今観ても、これはすごいメインディッシュです。これ1本で1週間分の食事はなくてもいいとさえ思ってしまいます。特に、雨の合戦のシーンは今だに鳥肌が立ちます。わなわなと心が震えてきます。 この迫力、この感動。同じ日本人として、誇りになる1本です。10点(2004-03-03 13:20:22)《改行有》

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