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プロフィール
コメント数 1383
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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261.  守護教師 《ネタバレ》 マ・ドンソクさんとキム・セロンさんのための作品と言っても過言ではないような作品。二人の魅力が画面いっぱいに溢れた作品ですね。行方不明のスヨン役のシン・セフィさんの切なく健気な雰囲気も良かったです。あ、あと主人公の後輩で警察官役の俳優さんの、頼りないようで頼りになる感じも良かったな。 物語としては、サスペンス或いはミステリーとしてのツボをきちんと押さえた上でラストにはサプライズも用意されており、適度な尺とも相まって間延びしたりすることなく楽しめました。が、とは言え小さく纏まった感があり、総じて言えば可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。 それにしても、鈍器で殴られようがハサミで刺されようがクルマがクラッシュしようが無敵のドンソクさん。あの二の腕で脇腹にフックを入れられたら、肋骨は勿論のこと内臓関係は大変なことになってしまいそうです。あぁ怖い。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-10 17:34:00)《改行有》

262.  マッド・ダディ 《ネタバレ》 1970年代初頭、週刊少年マガジンに永井豪さんの作品で「ススムちゃん大ショック」という短編が掲載されました。後に同氏の「デビルマン」でも同様のプロットが登場しますが、それがまさに本作に通じます。親子の絆が切れてしまった瞬間、そこには当たり前であるかの如く殺意が芽生え、無感情に我が子を手にかけてしまう。当時トラウマ級に衝撃を受けました。テーマとして同作品と本作が通じているかどうかは断言出来ないまでも、観始めてすぐにプロットの共通性に気付いた次第です。 テーマの共通性が見出せないと言うのは、本作がニコラスさんのキレ芸の延長線にあるからでしょうか。オープニングやエンドロールがインディペンデント感と言うかグラインドハウス感と言うかそんな雰囲気がたっぷりなことも含め、社会派作品という印象ではなくてバイオレンス或いはホラー寄りのB級SFエンタテインメントと言った感が強いですね。 なので堅いこと言わずに笑って楽しめば良いのかも知れませんが、やっぱり「親が我が子を殺す」というのは笑えないですね。予想はしていましたが、終盤訪ねて来るニコラスさんの親役ランス・ヘンリクセンさん(何歳になってもシブい男前!)を交えた親子三代の乱戦には笑ってしまいましたが。 予告編でニコラスさんは「最近の出演作では一番のお気に入り」みたいなことをおっしゃってますが、ファンとしては「いいの?そんなこと言っていいの?」と思わずにはいられない作品でした。 ちなみに、私も邦題には大いに疑問です。原題ではレディーファーストでマムが入ってるのに、何故今の時代にダディだけにしてしまったのか?しかも形容詞まで付けて。このセンスは謎です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-08 00:16:14)《改行有》

263.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 ひさびさにゾンビ系のコメディを鑑賞。正直なところ、観る前の予想に反して大いに楽しめましたし、さり気ない小ネタも含めてツボにハマって大笑いしてしまいました。 冒頭シーンはどう考えても某有名作品の研究所を思わせる白基調の色彩、それにBGMのリズムやアレンジも大いにパロディ。いきなり掴みはOKの雰囲気にこれはやってくれそうな予感。 案の定、次から次へとノンストップで繰り出されるネタの数々は、予測可能なものが多めにも関わらずドハマりするばかりでした。しかも、青春友情モノ的要素をしっかりと盛り込んでいるところが良いですね。意外と言っては失礼かも知れませんが、思わぬ佳作に出逢えました。 ただし、タイトルや宣伝文句で予告されている程には3人がボーイスカウトで培って来た技術が生かされる場面は少なめで、その部分では少々消化不良かも。監獄脱出シーン以外の絶体絶命の場面でも、適度にマニアックなボーイスカウトネタを持って来て欲しかったです。 それから、冒頭の清掃員、スカウトの隊長、そしてカーターみたいなキャラは、この手のアメリカンコメディには付きものだし、なくてはならない登場人物と分かってはいても、個人的には少々ウザいと思ってしまいます。早々に死亡フラグが掲げられて退場する2人はともかくとして、カーターには困りました。ただし、爆乳ゾンビの胸を触らずにいられない場面あたりからは憎めない感が出て来て、最終的には感情移入しちゃいましたが。あれ?じゃあ3人ともOKということか…。 何はともあれ、この作品はどちらかと言うとゾンビ映画好きが集まって、あーでもないこーでもないと仲間とワイワイ騒ぎながら観るのに向いてる作品かな。つまりは観る人が観ると大ウケするけれど、人によってはダメ出しの嵐という観る人を大いに選ぶ作品ですね。そんな私は大いにハマったので7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-06 11:42:57)(良:2票) 《改行有》

264.  ザ・キャビン 監禁デスゲーム 《ネタバレ》 シチュエーションとしては、本作が初めてではないにせよ某有名作にヒントを得たと思えてしまう既視感のあるものですが、現在と7年前を織り混ぜながら犯人像を浮かび上がらせていく流れは、必要以上に捏ね繰り回して雑然とすることもなく、どちらかというとシンプルに展開していくし尺も適度なので思いのほか作品世界に引き込まれました。 と言うことは、逆に言えば面白いけれど深みは今ひとつ感じられず、いくつか用意されているサプライズやどんでん返しも衝撃の事実とは言えないようなものかと。唯一、ラストシーンだけが予想外でした。もしかして、自らの後ろめたさを払拭するための殺意だったのでしょうか。 と言うことで、トータル的には非常に無難に仕上がった作品。強いて野暮なことを言えば、死体を残してロッジを脱出した3人は何事もなかったかのように元の暮らしに戻ったようですが、果たして真犯人は心の平安を得られるのでしょうか?仮令オオカミが死体を食い尽くしても、絶対バレるだろうし、その後はどう展開していくのか…。 それから、7年前のロッジでの乱痴気騒ぎの場面にストレートなセックスシーンを盛り込んでいなければ、全く18禁にする必要のない作品。敢えて挿し込んだのは何故なのでしょう?そんな疑問が無きにしもあらず。 もうひとつ。邦題はミスマッチ。事実上の「監禁」かも知れませんが監禁されていないし、まして「デス・ゲーム」はしていないような?[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-06 10:44:43)《改行有》

265.  つみきのいえ 《ネタバレ》 僅か10分余りの作品ながら、余計な説明は殆ど省き、住居の縦方向を時間軸とした表現によって、ひとりの老人の人生の喜怒哀楽にスポットを当て描き切る。柔らかなタッチの筆使いと色調も相まって、ひとりの老人の人生最後のページを決して悲観的になることなく描き切っていますね。 短編とはかくあるべき。充実の10分ちょっとでした。[インターネット(邦画)] 7点(2023-02-05 13:43:47)《改行有》

266.  マッド・ハウス(2020) 《ネタバレ》 弱さを見抜いて誘い込み、外界と隔絶した上で監禁し、恐怖と苦痛を与えて洗脳することでコミュニティを拡充していく。何と怖ろしい集団なのか。 ラストシーン、ある集合住宅だけを舞台にした事件かと思いきや、脱出するもその街の全てがその勢力下にあった。もしかしたら、もっと広いエリアが既にその集団の手に落ちてしまっているのかも。教祖的人物のインタビューのように、いずれ世界規模で広がっていくのか? 近年の宗教がらみの事件、はたまた狡猾で巧妙な犯罪事例など、さまざまな反社会的な出来事とオーバーラップしていることで、決して絵空事とは思えない恐さに7点献上します。 ちなみに、邦題はストレート過ぎるかも。原題の方が不気味さが醸し出されていて良いですね。かと言って「1LDK」とか訳してしまうのはどうかなと思いますが。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-03 16:56:19)《改行有》

267.  ザ・メニュー 《ネタバレ》 少々説明不足と言うか投げっぱなし感のある作品ではありますが、サイコなシェフとそのスタッフvsいわくありげなセレブの客たちという構図の中で展開する、意味深な豪華メニューの数々という発想は新鮮でした。 説明不足や投げっぱなし感というのは、例えば既に他の方のご指摘にもあるように謎のドアの向こう側のこととか案内役の女性の放った言葉とか、どこかで回収するのかなと思っていたらそのまんま終了みたいな幾つかの場面や、もっと本質的な部分ではシェフのご乱心の根本部分が今ひとつ曖昧なところとかです。 ホラーやミステリーを数多く鑑賞されて来た方でしたら十分に想像可能な程度かも知れませんけれども、モヤっとしたまま終了してしまう方も多いかも、と思えました。もっとも、ある程度ご想像にお任せしますのでお楽しみください、という作品であれば個人的にはそれも良しとするところですが。 とは言え、ユニークな設定とレイフ・ファインズさんのパワフルなサイコ感、ニコラス・ホルトさんのイラつくことこの上ないKY感、そして集まったセレブな客たち一人ひとりの存在感には、最初から最後まで惹き付けられました。 とりわけヒロインのアニャ・テイラー=ジョイさんは、最初の場面ではCGかと思ってしまったぐらいにハッキリとした個性的なお顔立ちだなと思っていましたが、物語が進むうちに徐々にその美しさに見とれてしまいました。彼女がチーズバーガーに齧り付くのを見て、シェフが料理を提供する喜びを思い出したのも無理はないのかなと。 それにしても本当にこんなシェフがいたら、最早教祖の立ち位置ですね。スタッフは全て完璧にマインドコントロールされていて、自らの命を平然と差し出す。訪れた客たちまでもが、やがて抵抗することを忘れて従ってしまう。手放しの称賛は狂気と隣り合わせということでしょうか。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-28 15:47:51)《改行有》

268.  アイス・ロード 《ネタバレ》 大型トレーラーを駆使したノンストップアクション。ピンチに次ぐピンチの連続。流石のリーアムさんも年齢を重ねて来て超人的な強さは見せないものの、決意を胸に秘めた男の顔が似合います。 ストーリーは単純明快。利用する者、利用される者。悪の手先と正義の勇者。良い意味でお約束どおりに物語は展開していきます。 大型トレーラーによるカーチェイス、疾走するスノーモービル、氷がひび割れ全てを飲み込む自然の脅威等々見所は尽きませんが、度々登場するウィンチを巧みに使って危機を脱する場面は、詳細が割愛されていて残念ではありますがマニアックで好きです。 7点献上かなと思いましたが、熟年のリーアムさんの健闘、弟役のマーカスさんのシブい存在感、兄を愛する女性ドライバー役のアンバーさんの愛くるしさ、そして影の功労者のネズミのスキーター君の分を加えて8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-27 16:32:24)《改行有》

269.  ファイナル・アワーズ 《ネタバレ》 感想としては↓の方のご意見にほぼ全く同感です。なのでここで書くことは自分なりに引っかかった点について。蛇足かも知れませんが書きます。 冒頭リアルなセックス描写があります。終盤で出て来る乱交パーティ会場でのセックス描写は当然必要かもしれませんが、冒頭に何故それを持って来たのか。どの道置き去りにしようとしている彼女と敢えて激しく求め合うシーンを持って来たのは、主人公の動揺ぶりを示すためだけのもの?それとも彼女との別れを決意するための行為?でも、いきなりそれを見せられて作品の方向性を早合点してしまう人もいるかも。必要だったのかなぁ? そして妊娠を告げる彼女。時が時だけにだからなのか、二股掛けた相手の妊娠にまるで動揺せずそれでも置き去りにする主人公。これもまた自らの確定的な命の危機に動揺し、半ば錯乱している主人公の有様を描いているのか? 母親と再会し素直な心を取り戻していく主人公。姉の死を告げられないのは母親への最後の優しさ。乱交パーティの会場には連れて行けないにしても、冒頭の彼女と同様に置き去りにしてしまう。自分だったら出来るだろうか? そして少女とその父の亡骸を置いて冒頭の彼女の元に走る主人公。この時点では自らを見つめ直し、人としての生き方を選んだ後だけに置き去りは止むなしといったところか?母親よりも、少女よりも、裏切り撃ち捨ててしまった自分への無垢な愛に応える道を選んだのだろう。でも、自分だったらどうだろう?老いた母親の元に駆け付けないか?はたまた幼い少女を置いて行けるだろうか? 類似の作品は幾つか観て来ましたが、この作品には考えさせられることが多かったです。 そして、特に少女の演技と愛らしさは特筆もの。それもあって、迷いましたが8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-20 10:56:14)《改行有》

270.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 原作は未読です。 子ども時代から過酷な人生を送って来たマリコ。信じられるのは親友のシーちゃんだけ。幼い頃からことあるごとにシーちゃんへの熱い思いを口にしていた彼女。しかし、突然人生を閉じてしまう。 残されたシーちゃん。どんな時も受け入れ続けて来たマリコは、彼女にとっても最早なくてはならない唯一の親友。その死を認めることなど容易ではなく、マリコの父親が彼女に与え続けて来た苦痛を知り尽くしているだけに、遺骨が彼の元にあることなど許し難い。そして遺骨を奪い取る。 マリコの希望を叶えるべく遠く離れた海辺に向かうシーちゃん。マリコとの想い出を反芻する彼女は、想い出が薄れていくことを恐れるあまり自らの死をも望みかけてしまう。 しかし生き残った彼女は、苦悩の中にあったマリコが自分を必要としていた以上に、追い詰められマリコを必要としていた自らの苦境を受け入れる。それによって初めてマリコの死と正面から向かい合えたのですね。 マリコの虐待やDV、デートDVなどはエピソードとして盛り込まれていますが、シーちゃんの家庭環境や成育歴は一切紹介されないままに物語は進んでいきます。その対比がひとつのポイントに思えます。 幼い頃からの不良じみた態度やブラック企業に勤めクソ上司と対峙する姿は描かれますが、マリコのようにその背景は描かれず仕舞いです。虐待やDVではないものの、耐えられないような孤独や苦痛の中で生きて来たのでしょう。 登場人物は少ないながらも温かみに溢れています。全てを察してシーちゃんにマリコからの最後の手紙を届けてくれた継母、八方塞の苦しみにある彼女の背中をそっと押してくれた釣り人。退職届を破り去ったクソ上司にさえ、もしや善意かと感じてしまいます。 ラストシーン。マリコの手紙にはどんなことが綴られていたのでしょうか?シーちゃんの全てを知り尽くし思いやる言葉だったのか?それともいつだって変わることのなかったマリコの言葉だったのか?いずれにしても、シーちゃんの微笑みからは無上の喜びと生きる力が感じられました。 最後になりますが、ダブルヒロインのお二人の演技は素晴らしかった。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-19 11:47:55)(良:1票) 《改行有》

271.  美女缶 予備知識なし。当然セルフリメイクのTV版と漫画版も未見のままで観ました。ネタバレしてはいけない作品だと思いますので、ネタバレなしのレビューに努めます。 個人的にストライクゾーンど真ん中の作品。約1時間という尺で非常に上手く纏められていて、予想に反する大どんでん返しには正直驚きました。金魚が象徴的ですね。公開当時に幾つか受賞したことやTVリメイク版が製作されたことにも大いに頷けます。 主役の彼に今ひとつ感情移入出来ないままに終盤を迎えましたが、どんでん返しを食らった後には妙に納得。観終わった後、哀愁に浸れました。 とは言え7点献上に留めたのは、隣人の暮らしぶりに美女缶そのものの存在に関わるような矛盾を感じてしまうこと。そこはもうひと頑張りして欲しかったです。 関係ありませんが、納豆カレーは私も好物です。[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-18 12:20:06)《改行有》

272.  テール しっぽのある美女 《ネタバレ》 太古の昔には人類を凌駕する勢いだったある種族。人類が地球上を制覇した後は、絶滅を逃れ静かに生き延びて来た種族。彼らはノルウェーの山中で静かに生き続けていた。 がしかし、ある時種族の巣穴から一体の赤ん坊が独りの軍医によって連れ出される。軍医はその子を連れて組織を離れ隠れ住む。やがて赤ん坊は美しい少女へと育っていくが、軍医の死去によって状況は大きく変わっていく。 たまたま彼女を見つけた二人の特殊清掃業者。彼女に追い迫る軍関係者。そして、彼女を連れ戻そうとする謎の種族。三つ巴の争いの後、彼女は森へと帰って行く。 プロットを簡単に纏めるとそんな感じかなと思います。 個人的に、北欧の伝説をモチーフにした作品は好むところです。美しい風景と悲しみを纏った伝説。まさに幻想的。この作品も基本的にはその路線にあり、ヒロイン・ターレの美しい姿はノルウェーの草原と森林に溶け込んでいます。 物語的には少なからず説明不足な部分はありますが、高得点を献上したくなる仕上がりだと思います。 しかし、何故6点献上止まりかというと、その理由は以下のとおりです。(長くなってすみません) ・冒頭の嘔吐シーンは繰り返しが多く、吐瀉物まで映さんでも状況は十分表現できる筈。二人の男のキャラと関係性を表したいとしてもやり過ぎでしょう。 ・ターレは人間ではないにせよ妖精とも思えない。なのに浴槽に長時間潜っていられたり、殆ど食料もなしに何年も生きていたり、テレパシー(?)で心を伝えたり受け止めたり、更には病気を治したり。超人的過ぎる生物。 ・ターレ役は美しい女優さんと思いますが、この役にしては成熟し過ぎの感あり。全裸シーンを下着姿程度にして少女程度の年齢の女優さんを起用した方がキャラに合っているように思えます。 ・軍医ともあろうものが、彼女の尻尾を切除したことで追手が来るのを防げると思う根拠なき短絡さ。 ・追手の軍関係者は何をどうしたかったのか?防護服は何から身を護るためなのか。 ・極めつけはポスターやDVDジャケットの尻尾姿。これは見てのお楽しみにしておいた方が絶対に良いと思いました。 ・とどめは邦題。「ターレ」を音的に「テール」にしたのか、それとも単純に尻尾があるから「テール」なのか、しかも副題で追い打ち掛けて「しっぽのある美女」とは。とほほ感が炸裂です。 ※ちなみに、「Thale」は北欧では一般的な男女どちらにも付けられる名前で、意味としては「高貴さ」といったところ。「tail」とは関係ないものと思います。 繰り返しますが全体としては好きな作品。それ故なんとも勿体ない。[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-16 23:17:49)《改行有》

273.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 「クローバーフィールド/HAKAISHA」のスピンオフ的作品という理解で観始めたので、冒頭のミシェルの事故は怪獣にやられたのかと思っていたら、場面変わって農場地下のシェルター、ミザリー的な監禁サスペンス?と誘導され、ところが地上はロシアか火星人の攻撃で汚染されたとかいう怪しきオジサンの説明でやっぱり異星人の攻撃??かと思いきやどうやら謎のオジサンの本性は狂暴な変質者っぽく、でも地上はやっぱし汚染されてる証拠も出たりして、さりとてオジサンやっぱし異常だし、まともな同居人はあっさり殺され、ミシェル必死で脱出したらやっぱり異星人が…等々、ものの見事に大混乱させられてしまいました。(一文が長くて失礼) これ、「クローバーフィールド」を観てなくても十分に混乱させられますね。ただ、続編かスピンオフ?みたいな先入観があった方が数倍楽しめそうです。それがないと終盤の展開に「なんじゃこりゃ~!」と怒り出す人もいるかも。他の数々の作品にもありますが、異星人とかUMAとか幽霊とかで〆られちゃうとなんでもありってことになっちゃいますから。それって飛び道具過ぎるし。 というわけで、新手のジャンルレス作品として大いに楽しめました。 ただし、失恋して彼氏との愛の園を飛び出したデザイナー志望の一般女性であるミシェルの驚異の戦闘能力・危機管理能力・強靭な正義心と使命感には少々引いてしまいました。いきなり松葉杖で槍を造り出したり、マジシャン並みの手際で鍵束掠め取ったり、シャワーカーテンとペットボトルで防護服作ったり、ギブスで固めて間もない足で全力疾走したり、塩酸やらスプレーやら巧みに活用し、挙句の果てには酒瓶で火炎びん作ってUFO撃墜!で、命からがら逃げ伸びたのに、結局はいざ戦場へ! ま、だからこそ余計に面白かったんですけどね。引いてる場合じゃありません。ヒロインが超人であってこそのSFエンターテインメント作品ということですね♪[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-15 15:23:52)(良:1票) 《改行有》

274.  イグジスツ 遭遇 《ネタバレ》 POVによって描かれる作品は数多かれど、元祖的なヒット作である「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の共同監督の1人であるエドゥアルド・サンチェス監督の作品ということで期待度高めで鑑賞しました。 全体を通してそれ程激しくない適度な緊張感。早々に登場するビッグフット(?)は、暴力的ではあるものの目を覆う様な惨劇には至らない。実に無難に纏められていて、決して退屈することはないと思います。 がしかし、例によって全く感情移入出来ない登場人物たち。危機管理能力もしくは生存本能の欠如。根拠もなく繰り返す「大丈夫だ!」の一言。決して勇敢とは言えない無謀な行動。イラつくばかりです。 そしてラストシーン。「挑発しなけらば襲って来ない」らしい相手に対して挑発しっぱなしで冒頭から死亡フラグ掲げっぱなしのお兄さんが、漸く挑発をやめて死を覚悟した途端に去って行く実に物分かりの良い怪物。あれ?子どもの仇はとらないの?あっけな過ぎるエンディング。 場面ごとの演出等は流石元祖POV!と言いたくなるものもありましたが、観終わってみると何も残らないような残念な作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-14 00:03:22)《改行有》

275.  グローリー 《ネタバレ》 南北戦争を題材にした作品というと幼い頃に観た西部劇を連想してしまうのですが、この作品はアメリカ初の黒人による部隊を描いたものであり、初めて知る史実でした。かつて観た西部劇の世界とは全く異なる切り口。黒人差別が当たり前のように存在していた時代にあって、始めは本心では黒人の文化等に馴染めていなかった主人公が、やがて命を打ち捨ててでも先陣切って彼らとともに戦っていくように変わっていく姿は感動的です。 ただ、兵士が作戦上消耗品のように扱われていた時代の戦争ものは個人的に好みません。洋の東西を問わず、人海戦術に頼り次々と倒れていく兵士の命が軽んぜられていたかのように思えてしまう戦い(現実がどうであったのかは知りませんが)には、個人的に嫌悪感ばかりが先立ってしまいます。主人公にしても、黒人兵士たちにはそれぞれの人生があり家族がいることを知りつつも、彼らを過酷な任務に敢えて送り出したという判断は手放しには賛同できません。 最後の作戦は殆ど自殺行為。思いは理解出来ないこともないのですが、何か選択肢が異なるように思えて仕方ない。平和な時代に画面越しに映像作品として観ている身としては、到底当時の真実や価値観といったものを知る由もないのですが、それでも違和感を感じざるを得ません。 デンゼルさん、モーガンさん、マシューさんを始めとした出演者たちの素晴らしい演技に支えられ、最早名作と言っても過言ではない作品とは思いますが、どうしても戦争の悲惨さからは少々距離があるように思えてならず、7点献上に留めます。[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-13 18:37:00)《改行有》

276.  フローズン・グラウンド 《ネタバレ》 実話を元にした作品ということですが、実話を参照して部分的に事実を盛り込んで作り上げたフィクションということだと思います。その観点からすると、犯人や被害者の実名を使用したことや、エンドロールに被害者の画像や状況を挿し込んだことには少なからず疑問を感じてしまいます。フィクションなのかノンフィクションなのかが曖昧にされているような…。 そのあたりのモヤモヤ感を別にすれば(いや、そこは重要なんですが)、終始緊張感が途切れることなく続く捜査劇は、エンターテインメントとしての魅力十分だと思います。決して退屈する余裕などないと。 そう、エンターテインメント作品と割り切れば、ヒロインのバカげた行動や警察の脇の甘さ、主人公の家庭生活や妻との関係等々「おいおいそりゃあないだろ!」とか「それってなんで?結局どうなったの?」的な演出も、進行上必要不可欠に思えて来ます。実話ベースだからって正確過ぎたり緻密過ぎたら興覚めですからね。納得です。 そして何より、ニコラス・ケイジとジョン・キューザックのハマりにハマった役どころは見もの。特にニコラスさんはやっぱりシリアスな、こっち系の人ですね![インターネット(字幕)] 7点(2023-01-11 23:09:55)《改行有》

277.  クワイエット・フォレスト 《ネタバレ》 難解と言うべきなのか、訳が解らないと言うべきなのか、はたまたバラバラで纏まりのない作品と言うべきなのか?それとも単に私の読解力不足なのか? 終始太陽の存在を感じさせないモノクロのような色調の世界は、北欧の作品を見ているのかと見紛うような、静寂に包まれた美しささえ感じる風景です。メキシコ映画であることは勿論、フランス合作であることも忘れてしまいそう。 ただし、出演者たちも魅力的だしビジュアル的には良いと思うのですが、いくらなんでも説明不足。いつの時代のどこなのか?一家は何故こんな暮らしをしているのか?強いられているのか自発的なのか?森の中の朽ち果てたピックアップを見ていると、人類が壊滅的なダメージを受けた終末世界なのかとも思えてしまいます。 時折り聞こえて来る怪物の咆哮、それに合わせるかのように音を発する父親の部屋の屋根裏にある装置。動くと有毒物質でも噴出するのか?だから虫が落ちる?長女が体調を崩す?誰も山小屋に近付かない? そもそも怪物は存在するのか?しないとすれば父親は誰に襲われたのか? 終始疑問が尽きることのなかった一時間半。決して面白くないということはないのですが、何を言わんとしているのか、掴めないままエンディングを迎えてしまいました。 やはり私の理解力不足・考察力不足なのでしょうか? ちなみに邦題。こりゃダメでしょう。ジャケットのコピーも含め。あの作品とはまるで違うし、そもそもそんな設定あるようには思えないし。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 11:49:50)《改行有》

278.  呪われた老人の館 《ネタバレ》 由緒ある老人施設が実は永遠の若さを望む者たちによって支配されていた、という物語。 他の入所者の生気を木の精(悪魔?)に捧げることで、満月の夜のひとときを若さを取り戻した姿で楽しむ者たち。狙われるのは弱りつつある者。主人公も狙われてしまうが、機転を利かせて窮地を逃れるものの、結局は永遠の若さを求める者たちの仲間となる。 この部分が本作のポイントなのでしょう。普通なら危機を脱した後、悪魔の手先となっている者たちを葬り去るというエンディングになりそうなものを、さして逡巡することもなく自らも永遠の若さを求めていく。しかも孫までもが一緒になって。 母子以上に強く結びついた祖母と孫だからこそ至った結論なのでしょうけれど、意外と言うより唖然と言ったところでしょうか。 悪魔モノで結局最後は悪魔が勝つ、という作品は他にも観ましたが、こうもアッサリと心変わり(変わったんじゃなくて最初からかも知れないという伏線的台詞はありましたが)してしまわれると今一つ納得出来ず、施設のスタッフに入所者の近親者が何人もいるというあたりも、若年のスタッフにとって何かメリットがあるのだろうかと思えてしまうところ。主人公の孫みたいにずっと祖母と居られることに無上の幸せを感じているからなのでしょうか? 観た後その結末にどうにもモヤモヤ感が残り過ぎ、4点献上に留めます。邦題は、少し盛ってしまいましたね。[インターネット(字幕)] 4点(2023-01-10 11:40:07)《改行有》

279.  村人 《ネタバレ》 都会から遠く離れた村の村人たちが、秘密を共有しつつ排他的に暮らしを守り、それを崩そうとする者に対しては手段を選ぶことなく対応し、人殺しさえも厭わないといった物語。このように書いてしまうと結構既視感のある物語かも知れません。 ただし、主人公自身がその村の出身者である、ということが他の作品との違いでしょうか。加えて、村人たちが排除しようとするのが純粋に余所者ではなく、一度村を離れて戻って来た者、つまりは元々は余所者ではないというところが、この作品にオリジナリティが感じられる部分です。 ただ、物語の背景はかなり省略されていて、寧ろそれがテンポをよくしているのかも知れませんが、モヤモヤ感が残る展開、そしてエンディングでした。 何故マイクはナイフ投げ事故にのめり込んで行ったのか?単に犯罪捜査官の本能が目覚めたからなのか? 何故マイクはサーカス団にすぐに村を出るよう強く訴えたのか?村人の過剰な反応と地元警察の無関心さから、報復によって更なる犠牲者が出ることを恐れたからなのか? 何故マイクは死体を発見して警察に電話したにも関わらず、自ら電話を切り単独捜査をし始めたのか?誰かを守るためなのか? そして最も理解出来なかったのは、何故マイクは自分を殺そうとしたエヴァを許したのか?ラストシーンでエヴァは身重のように見えますが、お腹の子がマイクの子なのか?だから彼女を許すのか?それとも彼もまた村人に戻ったからなのか? この他にもまだまだ何かとスッキリせず、消化不良感が激し過ぎました。なので、そこそこ楽しめましたが5点献上に留めます。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 11:30:39)《改行有》

280.  睡蓮の人 《ネタバレ》 わずか16分の尺で、寂しく生きる一人の男が一匹の亀との出逢いを契機に考えまいとしていた思い出の世界に自ら入って行き、失われつつあった温かみを取り戻していく姿が表現されています。 リアリティを排除しつつも細部にまで拘ったラフなクレイモデル。特に主人公と亀は随分とデフォルメされています。そのラフさが逆にストーリーの深みを照らし出すのに功を奏していて、表情らしい表情は作らずとも主人公の感情の移ろいが伝わって来ます。 なにせ尺の短い作品、ある意味大いに説明不足ですが、予備知識なしに観るといつの間にか主人公のこれまでの人生とこれからの人生に思いを馳せている自分がいました。 強いて言わせていただくとしたら、16分とは思えないゆったりとした時間の流れに少々退屈してしまうかも知れません。とは言え、これ以上エピソードを詰め込むのも如何かなとも思え、ショートムービーであるからこその作品なのだと理解しました。[インターネット(邦画)] 6点(2023-01-10 11:11:28)《改行有》

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