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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2801.  太陽を盗んだ男 街のど真ん中での大捕り物やカーチェイスという、実にダイナミックなシーンが目を引くものの、その反動か、細かい部分にはまーったく神経が届かず、腰砕けになった作品。原爆を手作りし国家を脅迫する中学教師、彼に見込まれ交渉の最前線に立つことになる豪腕刑事、そしてこれまたひょんな事から犯人と警察の間に立つことになるラジオの女性DJ、という三つ巴の関係が織り成すサスペンス・・・ってか?これがもう全然ダメで、この女性DJが、とにかくイモ。「先の行動が読めない」という魔性みたいなもの、があればサスペンスも盛り上がるだろうし、映画的なリアリティも充分に備わろうというもの。しかし、先が読めないどころか、いかにも「さあ今からアホな事します」「今からアホな事言います」と言わんばかりの、究極レベルの単細胞的言動の数々。ワカリヤスイにも程がある、深みも含みも一切無いキャラクター。唯一、ラジオを通して犯人を煽るため、本音を隠した発言をするシーンがあるかと思えば、わざわざ風間杜夫が横から出てきて「判った、犯人を挑発してるんだな」と注釈をのたまう。もー勘弁してくれ。肝心の、一連の犯罪描写についても、どうだろう?プルトニウム原料をドエラくあっさり盗んだり、プルトニウム抽出シーンがとにかくアヤシかったりするのは、この際、許せてしまえるレベルの話。とにかくおかしなシーン続出。中でも、現金強奪のくだりで、主人公の電話が逆探知されるシーンには、もう失笑を禁じえない(略して失禁)。主人公が使う公衆電話以外の回線が切断されていることで、警察が大規模な逆探知を行っていることに主人公は気付くんだけど、要するにこの場面、主人公以外のヒトたちは、回線が切れてから何十秒間も、揃いも揃って「もしもし!もしもし!」と受話器に向かって叫びつづけているワケですな。隣の電話の回線も切れてる&一台だけ回線が切れていない、というこの異変に、誰も気付かない(ってか、主人公より先に気付くわけにいかない。ストーリーの都合上。笑)。まさにマンガ以下の光景であり、ここまで来たら、社会派サスペンスではなくてむしろ不条理幻想映画(にしても中途半端だが)。主人公が刑事に抱く感情も、同性愛的なものなのか何なのか、結局コントのような格闘で終わってしまい、激しく消化不良。スペクタクルシーンはホントに良く撮ったと思う、それだけに、スペクタクルシーンが泣いてる。[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-08-19 11:20:05)

2802.  ブラックマスク2 アメリカ人の好みそうなジャンクフードを中華鍋にブッ込んで、オイスターソースと鶏ガラスープで軽く味付けしたような映画。うわー脂っこそう。だけど、ジャンクフードを食べ慣れていれば、結構イケなくもない。プロレスラーに特殊な処置を施して動物化させ、強~くしてやろう、という、“逆・ドクターモローの島”方式のおバカな内容。バカバカしさに怒るもよし、また私のように「おい、プロレスをナメとんのか」と怒るもよし。いずれにしろ、CG+カンフーというこの定番映像には、違和感も60%くらいに抑えられ、怒りも次第に静まることでしょう。内容はカラッポで、安心して気を抜いて鑑賞できるし。ロブ・ヴァン・ダムがこっそり(?)出演してたりするし(笑)。それにしても、主役の“ブラックマスク”とか言うやつ、黒いキャップに黒いマスク姿で、どうしても、レイザーラモンHGを思い出してしまう。[地上波(字幕)] 6点(2006-08-19 10:43:49)

2803.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集 母娘にちょっかいかける寅さん、「親子ドンブリの巻」ってか。まず前半、とにかく寅さんのデタラメぶり。満男の代理美人教師(美人教師って言っても所詮、壇ふみだけど)の家庭訪問をブチ壊しにし、これには博も大激怒。とらやを飛び出し、旅先で今度は事もあろうに無銭飲食という卑劣極まる犯罪に手を染める。連絡を受けたさくらが駆けつけると、何と現地の警官達まで寅さんに懐柔され、店屋物を頼んだり温泉に行ったりと、好き勝手の毎日。大体、無銭飲食をやらかした寅さんに対し、これをたしなめるどころか、カネも持ってないのにさらに出前を頼みまくる、なんて行為を警察が認めるか? もうメチャメチャの展開・・・だが、これには一応、映画の展開の上での必然性がある。後半、例の美人(?)教師の母親に夢中になる寅さん、しかし、その母親は余命幾ばくもない、という重いテーマが展開される。前半の寅さん(及びそれを取り巻く状況)のケーハクさは、後半のテーマの深刻さ・寅さんの真摯さとの対比になってるワケですな。しかーし。これって寅さん映画に向いたテーマだろうか?キャラの出来上がった「寅さん」で描くには不適切ではないの?いやむしろ「適切すぎて」「“そのまんま”過ぎて」「意外性がなくて」手抜きっぽく感じる。シリーズ18作にもなって今更、ここまでの単純化・図式化は、許されないのではないか・・・。それに、肝心の映画後半だって、充分ヘンテコ。年上でしかも言動がチョットおかしいオバチャンマドンナに惹かれる今回の設定には違和感バリバリ(このマドンナ、とらやに突然たずねて来て一人合点で喋りまくり。「目の小さい面白い顔の坊ちゃんはどこ?」って、アンタのすぐ隣に立ってるっての。異常なまでの浮世離れぶり)。娘も変で、先生が特定の生徒の父兄の家に入り浸って食事とかしてていいのか? というわけで、もうちょっと脚本&設定に神経を使ってくれなくちゃ、観てて困っちゃうのよね~という映画でした。ラスト、柴又駅ホームのシーン、最初は寅さんとさくらが離れて立っているが、マドンナの話題をキッカケに二人の距離が縮まる。前半の、全く会話が成立せずさくらが溜息をつく別所温泉の場面と対を成す、印象的なシーンであります。が、その直後、寅さんが乗った電車が発車するシーンでは、電車の窓にスタッフ(監督も?)と思しき姿がしっかり映りこんでて、またまたガックリきてしまったのでした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-08-16 22:05:12)(良:1票)

2804.  新・ドラゴン危機一発 黒田アーサーと雛形あきこを足し合わせて、市川雷蔵をちょびっと加えて、さらに隠し味としてゴージャス松野を少し混ぜ合わせたような、ビミョーに甘いマスクの主人公、ドニー・イェン。いやホントにこれがビミョーなんですな。しかし体のキレは最高。素晴らしいアクションを見せてくれます。でもちょっと出し惜しみし過ぎかも。映画の内容自体、何だかヘロヘロだしなあ。 ○村人に突然襲いかかるフータウ団!「大変だ、皆が襲われて血だらけだ!」「かかわるんじゃない」「僕らは医者なんだ、助けないと!」 ⇒ いきなりナゼか乱闘に参加!おいおい、医者ならまず怪我人の保護と治療が先ではないのか ○テーブルを囲んでうどんをすする団欒シーン、画面手前にはうどんを茹でる鍋が配置される。暖かい雰囲気が深く印象付けられる和やかな場面である ⇒ と思いきや、手前のうどん鍋から、湯気が出すぎで、肝心の団欒がよく見えません。 ○フータウ団が集団で闊歩するシーンは、基本的にスローモーション! 確かにワルそうだ!・・・・・・こんな感じで、艱難辛苦の映画の進行。ドニー・イェン監督、頑張れ! しかし、この後、思いもかけない予想通りの展開(笑)で、映画は結構盛り上がる。そして、ついにフータウ団と主人公の全面対決か!? ○枯れ葉舞う中、フータウ団の襲撃! 枯れ葉舞い過ぎ(笑)。しかもこの周囲だけピンポイントで枯れ葉が降ってる! ○突然流れる歌と歌詞!画面はカラオケ仕様に! ○なーんだ、あれだけ盛り上げて、クライマックスはスケール縮小、1対1の対決か。でもカッコいいんだまたこれが。[地上波(字幕)] 6点(2006-08-16 13:14:04)

2805.  ある殺し屋 物語の時間進行がバラバラになっているトリッキィな構成。なぜ寿司の折り詰めを「3つ」買うのだろう・・・? 主人公のセリフが切り詰められていることもあって、最初は謎めいたストーリー。これが、映画の進行とともに徐々に明らかになっていくところに、ハードボイルド的シブさと、謎解きのスリルがあります。雷蔵の表の顔は、7・3分けカツラ風髪型の飲み屋のオヤジ、しかし裏の顔は切れ者の殺し屋。いや、切れ者と言うのとはちょっと違うのかもしれない。ヌカリ無く着々と準備を進める有能ぶりとは裏腹に、どこか生死を超越したような、雷蔵の虚無的な表情(←いつもどおり、という話もある)。その姿はまるで死神のようでもあります。ラストの後ろ姿が実に印象的。その後の成田三樹夫のセリフは、直前の雷蔵のセリフをそのまま頂いたもので、映画のオチとしてはピシッとキマったシーン、のハズだけど・・・「おいおい、シタリ顔でそのまんまヒトのセリフをパクりやがって。オマエは寅さんか!」と、つい突っ込んでしまいました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-15 13:10:42)(笑:1票)

2806.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 面白いねえ。このリアルなようでいてどこか異質な感覚。“丁寧に描き込んで実写と見紛うばかり”ってのとは違う。やはりアニメらしさが横溢しており、フムそうですね、いわば超豪華な影絵芝居を観ているような感じ、とでも言いますか。独特の質感は、生身の人間の演技とは違った、一種の硬質な肌触りであり、これが幻想的な雰囲気を醸し出してます。そして全体的に暗い色調の中で、ラストの明るい青空がとても目を引き、何だかホッとしてしまいます。[地上波(邦画)] 8点(2006-08-14 00:28:39)(良:1票)

2807.  男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 《ネタバレ》 今回の作品は、うーむ、何だか良かったなあ。というか感動した。今回の寅さんは、男女の仲としてマドンナに惚れるんじゃなくて、いわば父親的立場からの惚れ方、なんですね。ミリオンダラー・ベイビーみたいなもんですね、本作をハリウッドでリメイクするなら寅さん役はイーストウッドで決まり、ですね(何でやねん)。やはり父親にとっての娘ってのは限りなく恋愛対象に近い、あるいはそれを超える存在ですからね(←あくまで想像。何しろウチの娘はまだ0歳でちゅからね~。笑)。だから、いわば恒例である寅さんの失恋は、今回は、「娘」が他の男のもとにはしっていくという形になるわけで、何ともタマランものがあります(想像ですが。笑。←笑ってられるのも今のうち?)。ちなみにラストのお寺は、四国八十八箇所霊場の一番札所「霊山寺」ですね。一瞬、寅さんも今回ばかりはコタえて歩き遍路に挑戦するのかと思いましたが。そんなわけでともかく、父性愛がテーマのひとつにはなっているのですけども、その一方でしっかりと寅さんが稚気を発揮してくれているのが、嬉しくもあり、また切なくもあるところ。それが定時制高校のシーン。窓の外は夜、教室の明かりのもとに様々な年齢、様々な立場の人たちが集い授業を受ける独特の雰囲気のシーンだけれども、伊藤蘭を送り迎えするうちに、ついつい学校に入り浸る寅さん、やはりここにもしっかりと馴染んじゃう、このいつものノリに、ついつい苦笑。ここで、先生役の松村達雄が実にハマってる(おいちゃん役よりもピッタリ)。詩を朗読するシーンのうまさ、私も授業を受けてる気分になっちゃう。で、寅さんも仲間になりたいと思ったか、こっそり入学願書を出していたことが最後に発覚するけど、中学を卒業してない寅さんには入学資格が無いという残酷な事実(寅さんはそうとも知らず、中学中退の件を教室で楽しそうに語っていた!)、そして願書に貼られた写真の寅さんの、何とも言えないシカメッ面。本当に切ない気持ちになるシーンであります。とまあ、結構ホロリときちゃった作品なんですけども、バラエティに富んだ脇役陣、伏線を張り巡らした脚本の上手さなど、色々な面で楽しませてくれて、非常に魅力を感じた作品であります。[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-08-14 00:09:34)(良:1票)

2808.  ファイナル・ミッション(1984) 中学~高校の頃と言うと、日曜洋画劇場ばかり観てたよ。そのラインナップってのが、今考えたら、そりゃあ随分ヒドイもんで、多分、放送される映画の半分くらいは、どこで拾ってきた(or押し付けられた)のやら判らない、得体の知れない安物アクション映画、安物サスペンス映画で、その後トンとお目にかかることも無い代物だったりする(そういった作品が、日曜洋画で半分くらい、木曜洋画なら9割以上かな、うひょひょ)。それでも、当時の私は今以上におバカだったので、それが安物だとは気が付かない。むしろ、とりあえず予告編を観て、銃がぶっ放されたり何やら爆発してたり自動車がぶっ壊れたりするシーンがあると、「おお、来週もスゴそうな映画だぞ」、と、ついつい観ちゃうのであって、お陰で、当時「これが映画だ」と信じてたこれらのモノは、タイトルも思い出せないのが多かったりするのです、しくしく。しかーし。そんな中で、当時観てて、こりゃホントにスゴイぞ、と(今思い返せば明らかにどうしようも無い映画ながら)誤って気に入っちゃった作品ってのは、その後しばらくしてからUHF局で拾われて再放送されたりして、不幸にも忘れられない一本となってしまう場合がある。その一例が、まさにこの作品!なのであります。内容的には、『ランボー』のパクリ、と言えばもう事足りるのでして、そのパクリ性についてこの映画を評し、「いやぁ、ランボーな事しますねぇ」と言ったのは日曜洋画を解説してた淀川さんだったか、KBS京都かどっかで再放送したときに解説してた桂文珍だったかは、忘れちゃったが、そんなことはどうでもよろしい。こういう明確なパクリは確かに邪道ではあるけれども、そこに加えられたサービス精神、これこそが、「もしかして『ランボー』よりもスゴイんじゃないの?」と、たとえ人生のホンの一時期ではあっても、私を勘違いさせてくれた、まさに本作の命であります。アクションシーンは確かに安っぽい、しかし質より量を追い求めるのは中高生のサガであり特権じゃないか(←違います)。そして、クライマックスの大バトルを見よ。ランボーよりもカネをかけずにランボーよりも派手に戦う勇姿が、そこにはある。要するに、とにかくホメるような映画じゃないことは確かですけども(笑)、私にとっては忘れられない青春のヒトコマ、であります。[地上波(吹替)] 7点(2006-08-13 23:03:57)

2809.  大怪獣ガメラ 先日行われた、亀田興毅選手の、ボクシング・タイトルマッチ。ボクシング(って言うより、格闘技全般)が好きな私としては、結構面白い試合だったと思うし、もともとこの業界に色々問題があることは感じていたし、ってなワケで、対戦前のマスコミのバカ騒ぎと、対戦後のマスコミのバカ騒ぎには、とてもじゃないが付き合いきれない。そんな中で、(私の目から見て)大変気の利いたコトをやってくれていた放送局が、KBS京都。亀田戦中継の裏番組として、あえて、この亀映画を放送するという快挙(しかし実際は、試合開始を21時頃まで引っ張るという暴挙のため、KBS京都で『大怪獣ガメラ』を最後まで観て、さらに中島貞夫さんの長い長い解説を最後まで聞いてなお、試合開始に間に合っちゃった、という顛末。渾身のギャグをかわされたKBS京都こそ、今回の最大の被害者かもしれない)。とまあ、それはともかく。ガメラ初登場の本作。ゴジラよりは10年以上遅れての登場ですが、いやこれがなかなかのもの、合成撮影によるガメラの巨大さのアピール、大規模なミニチュア撮影、これらが迫力をよく伝えております。が、その一方、大暴れする凶悪な大怪獣に対し、「仰向けにしちゃえば亀は自力で起き上がれないはず」、という超絶的にシンプルな作戦で立ち向かう、このワカリヤスサ。これがガメラシリーズの魅力ですかね(笑)。そして、何やら要領を得ないZ計画、従って釈然としない強引なラスト。確かにこれぞガメラ映画、かもしれない(笑笑笑)。ところで、この映画のセリフ中の“ガメラ”を、すべて“カメダ”に置き換えると、さらにわかりやすい、かもしれない(「カメダは本当はいいヤツなんだ!」「カメダは寂しがり屋だから、友達を捜してるんだ!」・・・・・・)。[地上波(邦画)] 7点(2006-08-09 22:15:11)(笑:1票)

2810.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 リリーさんと言えば北海道、しかし今回は正反対の舞台、沖縄へ! というわけで、南国のギラギラ照り付ける太陽の下、実に色彩的な映画となってます → なーんとなく、沖縄行く前の、柴又の光景すら、いつになく鮮烈な色合いになってる気がする! しかし、内容的にはいささか不満。前回リリーさんが登場した『相合い傘』、アレは私のお気に入りで、どうにも弱いんですけども、その『相合い傘』で言わば決着した寅さんとリリーさんの関係を、無理矢理蒸し返して、しかもなーんと同棲までしちゃうとは、どーいうことだ、寅さんよ(しかも同棲しておきながら、リリーとは怪しい関係じゃないとかなんとか、普通、そんな言い訳通らんよなあ)。→前回、“相合い傘”というモノに象徴させた二人の関係、本作ではその二人の関係の描き方が直接的すぎて、どうもイマイチ気分が乗らない。とは言え、前半の沖縄の光景の鮮烈さ(別世界っぽさ)と、ラスト近くの、柴又駅での別れの寂しさ(寅さんが「見送る」というのも珍しい光景では?)、その対比は、よく活かされていたのではないでしょうか。ところで気になる点 (1)沖縄に行ったまま音信不通の寅さんについて、おばちゃんのセリフ「ハブにでも噛まれて死んだんじゃないの?」は、‘テレビ版寅さん’を意識したセリフ、ですよね? では(2)沖縄から飲まず喰わずで帰ってきてフラフラの寅さんに、鰻重を用意するおばちゃん、そしてそれを夢遊病者のようにガッつく寅さん。でも昔、どの作品だったか、「鰻は嫌い」と言ってた気がするが? 果たしてこれは、「嫌いな鰻ですら食べちゃうほど飢えていた」という意味なのか、それとも脚本のミスか?[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-08 22:19:50)

2811.  ワイルドシングス 私は騙されやすいタイプなので、ミステリーを読んでて途中で犯人が判ったりトリックが判ったりした経験があまり無い。その意味では、完全にトリックが読めちゃった本作は、私に貴重な経験をさせてくれたのかもしれない(が、勿論あまり嬉しくは無い)。[地上波(吹替)] 5点(2006-08-04 22:43:05)

2812.  ヒドゥン(1987) 『ロボコップ』を破ってアボリアッツのグランプリ獲っちゃったもんで、世間の顰蹙を買ったことでもお馴染みのこの映画。そりゃあ、この映画が悪いんじゃなくて、審査の方の問題でしょうが。いやそれはともかく。そう、これも大学の頃。友人2人と、何やら聞いた事も無いミニシアター系の映画を観に行く事になってしまい、3人で銀座に繰り出したが、幸か不幸か、到着した時にはすでに最終日の最終回上映が始まっちゃった後。いやあ残念だねニコニコ、と私。結局、友人の一人の下宿で鍋でもしようかという、お決まりの展開。その前にビデオでも借りていこうと、レンタルビデオ店に寄り、「何かオモシロイ映画を借りろ」との司令に、私は早速、お気に入りの一本である、この『ヒドゥン』に飛びつく。ふふふ。日頃、ゲージュツ映画ばかり観てるコイツラに、こんなオモロイ映画を見せたら、きっと目を回して大喜びするに違いない! で。材料の調達に失敗し、肉・魚介類が皆無の野菜鍋を「やっぱパンチ力が無えなあ」とつぶやきながら味わい、続いて、いささかいかがわしいビデオを鑑賞し、夜明けが近づいて来た頃にようやく、私にとっての真打、『ヒドゥン』のビデオが登場。ふふふ、エロビデオなんぞより遥かに盛り上がるはず! さあ映画開始。これでもか、これでもかと人に乗り移り続けるエイリアン! まさに手に汗握る展開! どーだ参ったか、と2人の方を見れば---完全にキョトンとしているではないですか。結局、先ほどのビデオを見ている時よりもはるかに口数が少ないまま、映画は終わり、2人はため息を漏らす。う~そんなバカな。いやいや、改めてこの映画を見直してみると、まあ確かに、そんなにオモシロくない気もしてきちゃったんだけど。ラストも「それでいいのかよ~」というオチだし。でも、この映画の、畳み掛けるシツコい展開、これにはもーちょっと反応して喜んでくれても良かろうが。少なくともエロビより面白くないなんてことは無かろう。きっと徹夜で眠かったんだろうねえ、と、自分と『ヒドゥン』を慰める。そんなワケで、私はエロビなんて大嫌いだ。←何の話やねん。まあ、今、冷静に振り返れば、あの時、銀座にもう少し早く向かうべきだった、これが結論であることは間違いないんですけども(えへへ)。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-04 22:35:28)(笑:1票)

2813.  アンタッチャブル 初めて観たのは、学生の頃、友人宅でのビデオ鑑賞だっけ。友人の方はすでに鑑賞済みで、私が観てる横でアレコレ要らぬコメントを連発し続ける・・・「この女の子、この後『ミスター!ミスター!』って言うデ」「この金鎖の音、よう聞いとけよ」「今、A teamを『エイ・ティーム』って発音してたやろ。『ひとつのチーム』を強調した言い方やねん」「ああ、人間って弱いなあ」「ホンマに人間って弱いなあ」「う~む、人間って弱いなあ」←終わりの方、このコメントばっかし(笑)。さて、皆さんは、彼のこれらのコメントだけ聞いて、これが『アンタッチャブル』の感想だと、お分かりになるだろうか。彼には何か、他の光景が見えていたのかもしれない。映画の摩訶不思議なところだ。ちなみに彼はその後、イギリスに留学し、以来、音信不通だ。もしこれを読んでたら、連絡下さい(←伝言板に使うなっての)。ええと、話が大きく逸れましたが、上記の彼の言うところの「人間の弱さ」、つまり後半のエリオット・ネスの心の葛藤、ですけれども、コレが実に、ケビン・コスナーのイモっぽさとマッチしており、私も、こりゃなかなか適役だわい、と思った次第。これに限らず、映画全体的に、マンガっぽいわかりやすい配役ではありました。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-02 23:02:48)

2814.  マッスルモンク アンディ・ラウの筋肉ボディ肉襦袢が、とてもよく出来ていて、贔屓目に見たら85点くらいつけたくなっちゃう仕上がり(逆にいえば、どんなにオマケしても15点は減点したくなるのだ)。この筋肉が実にダイナミックで、こんな巨体は他には小橋建太くらいしか見当たらない。で、この筋肉男が、TVでお馴染みのインチキ超能力捜査官みたいに特殊能力を発揮しつつ、ナゾのクネクネ男と戦う映画・・・かと思いきや、ぞれは前半まで。後半は宗教臭いような展開、しかも「おいおいちょっと違うんじゃないか」と違和感ありまくりの展開で、先を読ませず、なかなか意表をついてくれます。ラストは筋肉男vsボロボロ仙人! って、これじゃあまるで、小橋建太と本田多聞がシングルマッチで戦ってるようじゃないか(プロレス観ない人、ごめんね)。いやはや不思議な映画でした。それにしても最近TVでよく観る超能力捜査官というやつ。まさかアレを真に受けている人はいないと思うけど、気をつけましょう。[地上波(字幕)] 7点(2006-07-30 22:48:17)(笑:1票)

2815.  浮雲(1955) 場面と場面の間の、登場人物の移動を表すもの、そしてそれに伴う時間の経過を表すものが、省略されており、各場面が、断片として積み重ねられている、この落ち着かない感覚(その中で、ラスト近くの汽車&船のシーンが、明確に移動を表現していて、とても印象的で、かつヤな予感もするのだけど)。そう、この断片感覚はまるで、男女2人のショートコント集を観てるような----とか言っちゃうと身もフタもないので-----あるいは、主人公2人をメロディとした変奏曲が展開されているような。このナルセとか言う監督はどーも油断のならない監督で(映画観ながら油断するヤツが悪いってか?)、どーも観てて疲れる、挑戦しがいのある強敵だ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-30 22:36:11)(良:1票)

2816.  ハンター(2003) 社会に馴染めない不良少年が、ハンターに弟子入りして、大自然に揉まれながら成長していく。ってな感じの映画では「一応」あるんだけども、セリフが切り詰められていることで、ストーリー的にはかなり曖昧な印象。そりゃそうだ、こんなものすごい大自然の中では、個々の人間みたいな小さな存在は、量子論の影響を受けて不確定化しちゃうのだ。しかしその中にあって、やはり自然児たる“ハンター”の存在感は、圧倒的大自然に溶け込むが故に、我々の目を引く(その無表情な表情)。この“ハンター”、オネーチャンと馬上でチョメチョメしちゃう、なかなかのハンターぶりなんだけども、そんな姿がまた、彼の「自然」な姿として、ミョーに納得できてしまう。やがて少年は、以前に起こした事件のためにとっつかまり、ムショにぶちこまれる。映画で初めて現れる文明の姿。それまでの大自然の光景からの余りの違いに、我々文明側の人間の目にすら、異様に映る。少年はその刑務所の中で成長し、一方、“ハンター”はその間も大自然の中で生き続け、そして・・・・・・。我々も時々、山に登ったり、浮世から遠く離れた寺社に行ってみたりしては、「ああ、こんな静かなトコがあったんだなあ」なんぞと思い、また雑多な日常へと帰っていくんだけれども、また会社に行って仕事をしながら、「あそこは今でも静かなんだろうなあ」なんぞとため息をつく。僕らの存在にお構いなしに、この世には様々な世界が存在しており、存在し続けている。僕らはそれらの世界に対し、「選択」することだけはできるのだ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-30 22:26:18)

2817.  ジュラシック・パークIII 冒頭で、子供がパラセーリングしてて、ふと気付くと、引っ張ってたモーターボートが破壊されて無人になってたじゃない? アレは一体何が起こったの? 翼竜はまだこの段階ではケージから出てないハズだし。まさかインジェン社は海に首長竜やら何やらを「放流」してたのか?そりゃヒドイ。生き物は最後まで責任を持って飼いましょう。なんのこっちゃ。いずれにせよ、このモーターボート事件の真相は、不明のまま。この辺りが、3作目たるものの確信犯ぶりというべきか。それに反比例して、CG恐竜はますますスゴくなっていく。昔の川柳「売り家と 唐様で書く 三代目」ってのを思い出しちゃいました。それにしても、ナゼか、大人気のティラノサウルスをそっちのけで、スピノサウルスとか言うルーキーを大いに持ち上げてしまった本作。コレって、もしかして、いわゆる「最新の考古学」とやらに従って、恐竜を描写しようとするもんで、「ティラノ大暴れは科学的にマズい」とかいう遠慮が出たんじゃあ、ないでしょーね。ああやだやだ。次回作では羽毛恐竜とか出てくるンでしょ、きっと。少年の夢をこわすな~(笑)。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-23 22:20:48)

2818.  男はつらいよ 噂の寅次郎 例によって大原麗子のクネクネぶりに、思わず背中がむず痒くなること請け合いの本作。いやあ、ホントにムズムズするこのキャラクター、こんなヒトに「好きヨ」なんて言われちゃあ、寅さん、魂抜けちゃうわな。このシーン、カメラ手前に写るおばちゃん・さくらとの遠近感で、寅さんの背中がミョーに小さく写されていて、可笑しくてたまりません。マドンナが少々影が薄い分、おしゃべりピン子やら、博の父・ウン一郎氏やらが旅先で登場、脇を固めて盛り上げます。何よりも、この旅先の風景が実に美しい! それがピン子の顔で台無しじゃないか! というのはウソで、それを差し引いても(笑)、まさに一見の価値ありの光景です。そして、旅先の宿でウン一郎氏と寅さんが語り合うシーンなども、シリアスな音楽とともに、なかなかの見所となってます。あと、ラスト近くの、電気の消えたとらやの光景が、不思議に印象に残りました。それにしても、恋愛の極意とは、昔、某女優がCMで言ってたとおり、「すこし愛して、ながぁく愛して」ってなとこ、なんでしょうなあ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-07-23 21:59:29)(良:3票)

2819.  殺人遊戯 サイレント映画に対してトーキー映画が有利な点ってなんだろう、なんぞと、浅はかながら考えまするに、ここはひとつ逆説的に、「トーキーの方が、‘静寂’や‘沈黙’をより効果的に表現できる」のではなかろうかと。サイレントは音が無いがゆえに、映像から‘音’を感じさせようとするわけですが、トーキーは音や声を直接出せるがゆえに、その対比として、音や声の無い‘静寂’‘沈黙’をサイレントよりも強いインパクトで表現できるのではないか・・・。で、ナゼか、本作について、です。なんでやねん、ははは。まあ要するにですね、普段のフニャフニャした饒舌な鳴海サンの姿があってこそ、あるいは周囲の登場人物のセリフの数々があってこそ、その対比として、鳴海さん戦闘モードの‘沈黙’が実に効果的なのであります。セガールよりよっぽど‘沈黙’だぜ。そしてその寡黙さあってこそ、クライマックスの超長回し銃撃戦の緊迫感も数層倍になるのでありますなあ。それにしても、戦闘モードの鳴海サンの姿、どー考えてもキャメロンはこれを見て『ターミネーター』の造形を考えたとしか思えないのであります(←妄想)。でもシュワにはこんな機敏な動きは出来まい、うふふふ。[地上波(邦画)] 8点(2006-07-18 21:47:03)

2820.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 小説2作目『ロスト・ワールド/~』とはあんまし関係無くって、むしろ一作目の小説『ジュラシック・パーク』と関係がある。って言っても一作目で映画化し損ねたシーンを適当に混ぜこぜしてるだけ→まさか、1作目で撮った未使用フィルムを再利用したんじゃなかろうな、と疑いつつ。それにしても散漫な内容、ハエ男に突然、黒人の娘が現れ、その親子関係が、ティラノサウルスの親子愛に見事にオーバーラップしないという、この軽薄さ。しかし恐竜CGのリアリティは内容に反比例して見事な出来栄えに!いやあ、素晴らしい(映画好きに、ではなく、恐竜好きには、もータマラン)。そして後半は一転(スピルバークがゴネてこんなデタラメなストーリーになった)、ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」を思わせる、無人の船の漂着。そして街中に恐竜参上! そーそー、こういうのが観たかったのよおおお。と、当時の私は大興奮。人間をムシャムシャ喰った恐竜を保護するという、ドアホな展開も、見なかったことにして許せちゃう。という、恐竜好きで特撮好きで下世話好きで節操の無い私には、なかなかにおもしろーい映画でしたとさ。そういや、ハンター役でコバヤシが活躍してたなあ、いいぞ~。そういや、ジダンも活躍してたなあ、いいぞ~。って、あ、ジダンじゃなくてパキセファロサウルスでした(←2006W杯決勝戦参照)[映画館(字幕)] 8点(2006-07-18 21:32:38)

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