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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2821.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 人は誰しも過去に囚われている、と言う主人公。成果を出さねばならぬという強迫観念から精神に異常をきたした過去、その過去に彼は生涯、折り合いをつけて生きていかねばならない。過去の影は現在へと投影され続け、今の我々を苦しめ続ける、それは程度の差こそあれ、誰しも経験することであろう。しかし、主人公の過去は影ばかりではない。「過去」において成し遂げた業績が、思わぬところで成熟し、思わぬ「ノーベル賞」という形になって返って来る。過去に囚われることは、人間の宿命であり、悪いこともわれば良いこともあるのだよ。ロン・ハワード監督にだって、かつてはロジャー・コーマン門下だったという暗~い過去(?)があり、だからこそ今の彼がある。過去をしっかり受け止め、前向きに生きていく人間は皆ビューティフルマインドの持ち主なのさ(このオレ様ロン・ハワードも含めてな、フフフ)、という想いが、実に美しい映像で綴られた本作。結局サイコサスペンス映画でした(ハハハ)。ところで、関係ないけど、ロクな数学的素養も持たず、ドンブリ勘定でいい加減なコメントばかりテレビで言ってる自称・経済評論家たちよ、ちったあ反省しろ! すみませんホントに関係ありませんでした。 (ついでにもひとつ。窓ガラスに計算式を書くシーン。水森亜土を思い出しました、ははは)[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-02 11:38:55)(良:1票)

2822.  デンジャーゾーン タービュランス3<TVM> 《ネタバレ》 要するに、無神論者が最後に改心するというオハナシであって、この基本コンセプトは筒井康隆の『お助け』の影響を大きく受けたものだと思われます。何でやねん。シャウト一発、気合(だけ)でジャンボを着陸させちゃうハードロッカー。顔は鉄拳みたいな白塗りのまま。これがあの、いわゆるロックンロール魂というヤツなのか。もし私がこんな役を演じるハメになったら、親にあわせる顔が無い。[地上波(吹替)] 3点(2006-07-02 10:58:18)

2823.  アザー・ファイナル 人生の教訓。上を見たらキリが無いけど、下を見たら、実は、もっとキリが無い。映画だってそうでしょ、所詮ラジー賞だなんだっつうても、話題になるのは大抵有名な作品、本当に無名で光の当たらないどうしようもない映画の数々からなる暗闇が、その下には広がっている。そこはまさに恐るべきクズ映画の底なしの深遠だ。恐るべし。とまあ、それはともかく、サッカーの世界にも、上には上がある(というのは今回の2006ワールドカップで、皆よ~くよく認識している今日この頃だと思いますが)のと同じく、下には下がある。だけど、こちらは映画の世界と違って、一応、ランキング付けが完全になされており、無限の底無しじゃない。しかも映画の世界と違って(!)、最下位にいたるまで皆、真剣にサッカーに取り組んでる。だもんで、202位のブータンと、203位(最下位)のモントセラトで、最下位決定戦をやっちゃおう、という企画。これがすごい。島国モントセラトは、火山噴火の影響で練習もままならない。が、持ち前の明るいカリビアンパワーでやる気満々、飛行機を乗り継ぎ乗り継ぎ、ブータンまでやってくる。サッカー以前にまず、つくづく世界は広いと思う。さまざまな困難を乗り越えつつ、いよいよ決戦へ、よくもまあ、こんな企画、実現したもんだ。映画はポップな演出を交え、テンポよく、その一部始終を見せてくれるが、その中で、スポーツの商業化への疑問もちゃっかり絡め、そのワカリヤスサが観てて何だか気持ちよくなっちゃう。映画的には多少安直な面があろうとも、試合の白熱ぶり、苦難にめげない選手の真摯さには、心打たれること間違いなし。できれば、試合のシーンまでポップに見せてくれなくてもよくって、も少しじっくり見せて欲しかったけど・・・。[地上波(字幕)] 8点(2006-06-25 22:05:43)

2824.  めぐりあう時間たち 映画始まってすぐ流れ始める音楽、「なんだこれ~まるで出来の悪いフィリップ・グラスみたいだぞ~」とか思って、オープニングのクレジット観てたら、ああ、すんません、本人でしたか(笑)。気を取り直して、と。時代の異なる複数の物語が重なる構成に、最初は「この映画、一体どこに落ち着くのだろう」と思いながら観てましたけど、いやはや、唸らされました。「物語」である小説、その小説そのものが、別の「物語」である映画の中で、まるで登場人物のひとりであるかのごとく重要な役割を果たしている、という、小説/映画の二重構造。映画というメディアを巧みに表現に生かしており実に効果的、かつ衝撃的。過去に書かれた物語と、未来の事象の関係が、「未来が過去をなぞった」ようでもあり「過去が未来を予言した」ようでもある、因果関係の錯綜、これが、怪しくも妖しい、本作の魅力になっているように思います。ところで、この邦題、「時間」を擬人化しちゃったタイトルになってますが、映画から受ける印象とは全く相容れず、非常に違和感を感じました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-17 23:11:26)

2825.   《ネタバレ》 思いつめ自ら命を絶った主人公、彼が必要としたのはあくまで自己完結、それのみであって、ラストシーンで剣道部員達が彼を理解し共感しようとするのは、余計な通俗化のようにも思えたのですが・・・ふと考え直して、これはこれで、映画らしい終わり方なのかもしれないなあ、などとも思ったり。映画の中で描かれる剣道部のトレーニング風景は規律正しく、非人間的でメカニックな動きのシーン。一方のラストシーンは、部員達が道場に静かに佇むシーンであり、主人公の一貫性を重視した生き方のもつ非人間性を象徴するシーンでありながら、映画全体の動的な印象とは対照的な、静的なシーンとなって、映画を締めくくる。確かに、こういうラストも、アリかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-17 22:46:02)

2826.  グレート・スタントマン まとまったストーリーみたいなものはあんまし無くて、ただ主人公のスタントマン、フーパーが、いやいや、それを演じているバート・レイノルズが、とっても楽しそうにしているだけで観ている側もなんだか嬉しくなっちゃう、そんな映画。当然、命がけのスタントには不安もある、怪我の悩みもある。でもスタントの世界記録をついつい追い求めちゃうノーテンキさ、コイツが結局は前に出てきてしまい、深刻ぶることなく、明るく楽しく映画は進んでいっちゃう。この映画の中では、バート・レイノルズは、演技ではなく、本当にナマの表情を見せているかのようであり、また同時に、スタント出身のハル・ニーダム監督の表情も間接的に映画の中にみなぎっている。そして、そんなこんなのウチに、クライマックスの、飛び抜けて危険で飛び抜けて無意味な、超絶スペクタクルへと。何でこんなアホな事に命をかけるのか、理解は不能だが、確かにどこか羨望を感じてしまう。そう、“映画の魔物”は、映画の底辺の隅々の「何でこんなアホなところにまで?」ってなトコにまで身を潜め、人々を誘惑するのですな、ああ、おそろしや。 ところで、主人公がヘリからダイブするスタントシーンで挿入されている音楽、おお、これはウルトラクイズの決勝前に流れる曲ではないですか、ワクワク。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-17 22:26:55)

2827.  蝿の王 W・ゴールディングの『蝿の王』。学生の頃読んでメチャメチャ興奮して、夜、寝付かれなくなっちゃって、翌日周りの連中に「こりゃすげー小説だ!」と薦めて回って顰蹙買いまくった、私にとって最も大事な外国小説。物語に配置された数々のメタファーが、クライマックスに向かってギリギリグリグリゴリゴリと胸を締め付けてくる恐怖、まさに飛びっきりの衝撃でしたよ。だもんで、やはりメタファーを駆使しつつもサッパリ恐怖を掘り下げられなかったキングの『シャイニング』なんて、ちょっと今まで悪口言い過ぎたかも(笑)。さて、有名な小説を映画化した作品について、ここまで小説の方を持ち上げちゃった後には、当然、映画の悪口が続くというのが世の常ですが・・・本作、いや、なかなか悪くないんじゃないスか。原作の悪夢のごとき詩情、とでもいいますか、あの息苦しさをコトサラ無理して演出しようとせず、むしろ直線的にコンパクトにまとめており、人間が野生の中でフォースの暗黒面に墜ちていく姿をスターウォーズよりも端的に描いています・・・うーむ。しかし何か物足りないのう。原作と映画は切り離して鑑賞すべき(ってか、その方が映画を「映画らしく」鑑賞できる)のかも知れんけど、いったん原作を頭から忘れ去るなんていう器用な芸当は出来んよ。「映画はストーリー(のみ)ではない」のと同じく、「小説はストーリー(のみ)ではない」。そして出版され広く知られた小説は我々共有の財産(!)、それを映画化する際には、物語の上っ面だけ借りてくるんじゃなく、小説の持つ“本質”を映画にしっかり投影して欲しーなーなんて思っちゃうのよ。比較されたくなきゃ、オリジナル脚本の映画を作ればよいよ。でも、小説をネタに日々、映画は作られ、そしてナゼか、止せばよいのに僕らもそれをついつい観ちゃう。原作と違うからと文句を言ってみたりもするが、原作にとらわれ過ぎるのなら映画化する意味が無いかもしれない。ムムム、映画って何だろう、ナゼ、人は映画を作り、またそれを観るのだろう。などと頭を悩ますことになるわけで・・・それが判らないからまた映画を観るという悪循環(笑)。ま、それはさておき、最後に、“ついつい小説と映画を比較しちゃう”視点からの素朴な感想。「小説ではクライマックスにおける主人公ラーフの“混乱”が、何よりもコワかったよ。映画ではあんまし混乱しないから、あんましコワくなかったね」[DVD(字幕)] 7点(2006-05-30 22:56:42)

2828.  友情の翼 一応「中立国」という立場のアイルランドで捕虜となった連合軍兵士とドイツ軍兵士、という、ちょっと変わった設定。もうちょっと映画の作りが丁寧なら良かったとは思うのですが、それでも、こういう独特の視点から戦争の矛盾を描くことが、本作の存在感を高めています。製作陣に名を連ねるガブリエル・バーンが、ナントモ掴み所の無い収容所長役で脇を固めてますが、捕らえられる前の逃走中の主人公がバッタリ彼と出くわすシーンが効果的、このシーンのお陰で、この所長さんがなかなか印象的な役になってます。やはりガブリエル・バーンという人、こういうフツーの人の役がとても似合ってて印象を残しますね。間違っても悪魔の役なんてのは、似合いませんね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-29 22:19:36)

2829.  男はつらいよ 葛飾立志篇 御前様の身内で大学の研究者とやらいうヒトが、とらやに下宿する、だと! どっかで聞いた話だ! そうそう、「寅次郎夢枕」だ! そのヒトって確か、米倉斉加年演じる東大の助教授。 でも肝心の米倉氏は、本作では巡査役やってるぞ! どうなってるんだ、こりゃ、米倉二役か?! と思ったら、今回は米倉ヘンテコ助教授ではなく、考古学専門の女性の助手で、これが今回のマドンナでしたとさ。いや~びっくりしたよ、もう。というわけで、次シリーズのパロディを織り込んでいるという、なかなかシュールなギャグでありました。そういえば、女子高生役の桜田ズン子のそばで、米倉巡査が現実世界での彼女のヒット曲(ようこそここへ~クッククック~)を口ずさむシーンなども、これに近いシュール・ギャグ。というわけで、今回の作品は、パラレルワールド感あふれる作品となっていますね、あはは。もう一つ付け加えてきますと、マドンナの勤め先はセリフ中では触れられないけど、彼女が本郷通りから東大正門に入っていくシーンが、しっかりと織り込まれておりまする。前置きが長くなりました。本作、いささかストレート過ぎるかな、という展開で、スッキリアッサリしております。人はなぜ学ぶのか。先生が美人だから? うんそりゃ確かにそういうハナシなら、一生懸命勉強するわな。でも、田所教授を見よ。生活にはな~んの役にも立たん知識を山ほど有している。確かにな~んの役にも立たないようなんだけども、そのおかげで、寅さん程の異色の存在に対しても一歩も引くことなく、丁丁発止と会話を弾ませていく、そのカッコよさ。そうだ、ナゼ学ぶかと言えば、自分の世界が広がるから。とっかかりはそれでいいんじゃないの。学問が幸せに直結するとは勿論限らないんだけど(ってか、学問に打ち込んだ教授と打ち込まなかった寅さんが意外に相似してたりもする)、それでも、田所先生、カッチョよいぞ。こういう存在に、憧れる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-29 20:40:47)(良:2票)

2830.  最後の戦い セリフ無しの近未来SF。いやSFと言っても小汚いおっさんばっかし出てくるんだけど。セリフ無しでもちゃんとストーリーが判る・・・ようには必ずしも作られてないこの映画。このファジーさが、ヤサグレた映像にピッタリだったりもする。まあ、正直言って、いっそセリフが無くて字幕が無いと、おかげでかえって映像に集中できちゃったりするのよね。だもんで結構面白かった・・・のはいいけど、一番印象に残ったのがジャン・レノのブリーフ姿だったりする。これはキツイ。あと、エリック・セラの音楽も、本作「は」、なかなかに魅力的だったんじゃないでしょうか、ね。[地上波(字幕)] 7点(2006-05-29 19:36:08)

2831.  マッチスティック・メン いや、楽しかったですよ。例えばデヴィッド・フィンチャーあたりが酔っ払って、バリバリ陽気になって撮ったらこんな映画できそうじゃないですか。そういう映画「も」作れる男、リドリー・スコット。この人、職人だなあ。意外さの中にもなーんとも言えない切なさのある作品でした、が・・・しかし、考えようによっては、映画の作り手というもの自体が、本作の主人公みたいな、一種の詐欺アーティストみたいなものなのかも。映画の中の世界は、あくまで虚構、人工のもの、と知りつつも、我々は自ら進んでそこに引き込まれ、時にのめりこみ、現実を忘れ、こうやって切ない気持ちになったりもする。本当の人生の難問が映画を観て解決するわけじゃない(映画で解決するのはそもそも難問じゃない。解決したあるいは救われたなどと錯覚するのは単なるセンチメンタリズムにすぎない)んだけども、「それでも」、確かに我々を惹きつけて止まないものが確かにある以上、我々は自らその世界に足を踏み入れ続ける。そういった映画の世界を作りつづける世界の映画人たちこそ、真のマッチスティック・メン、だったとさ。でも彼ら自身が足を掬われちゃったり(!)しないよう、注意すべし。なんちゃって。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-14 23:38:13)(良:1票)

2832.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 (←ネタバレ無しのつもりですが、未見の方には何がヒントになるかわからないので、一応。) 社会派サスペンスと思わせて実は、いわゆる「新本格派」風ミステリの要素が濃い作品。そもそも、「監督=アラン・パーカー」ってのがすでにミスディレクションになってますね、ますますこりゃ社会派映画だろう、と思って観ちゃいますから。冤罪を訴える元大学教授の死刑囚と、真相を追い求めるレポーター、残された日数はあと4日。まあ確かにこの設定自体、現実社会では考えにくいけど、映画の題材としては、結構盛り上がる。一日一日が刻まれていくこの映画の構成、うむ、こりゃまるで『インデペンデンス・デイ』のように実に安っぽい、じゃなかった、実に盛り上がるぜ~。正直、最後の最後のオチは、すでにその前のシーンでほぼ示唆されているので、余分な説明かとも思いましたが、これも最近のミステリのお約束、しっかり納得して見終わってスッキリいたしましょう・・・。で、結局、この映画はどういう映画かと言うと、「社会問題を土台にしつつ、また人生の悲哀なども絡めつつ、謎解きの魅力と驚きに満ちたミステリ映画です。死刑問題への賛成・反対の立場を声高に主張したイデオロギー映画ではなく、あくまで娯楽性を貫いていますが、その中において、死刑問題の実態の一端を垣間見せてくれる映画でもあり、観終わった後で、これをきっかけに一度、死刑というこの難しい問題について、話し合ってみるのもよいのではないでしょうか」 ←うひょ~ 血迷ったか、>ワタシ[DVD(字幕)] 8点(2006-05-14 23:02:18)(良:1票)

2833.  あずみ ワタシも人の子、「上戸彩主演のチャンバラ?そんなの無理無理」なんぞとつい思っちゃうワケですが、これが思うツボ、観てみたら意外なほどサマになってまして、こうやって先入観が覆されると何だか不必要かつ不用意にウレシくなっちゃうもんであります。いやはや映像マジック。女子プロレスラー役だってできるんじゃないか、この技術力なら。かつて無数の名作を生み、やることやりつくされてしまった感のあるチャンバラ映画の世界、たまにはこういう風が吹くのも、ええんでないの。[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-06 23:02:17)

2834.  皇帝ペンギン 子育てが大変なのは人間だけじゃない、ってことが、よおぉっくわかる作品。よおし、ペンギンに負けないようにがんばるぞ~。それにしても求愛のシーン、こりゃほとんどポルノだ、赤面しちゃったよ。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-06 22:41:37)

2835.  青い山脈(1963) 昨日、国民の休日の昼下がり、BS2にて「おかあさんといっしょ」~アニメ「アルプスの少女ハイジ」~映画「青い山脈」という絶妙のラインナップで放送されていたので、違和感なく観ることができました(笑)。つまり、そういう、のほほ~んとした映画です。城下町を舞台に、ロッテンマイヤーさんを彷彿とさせるイジワル女子高生軍団と対立しつつ、旧態依然の保守的な町の雰囲気に風穴をあけるスーパーカブライダー・小百合さんの大活躍!というほどではありませんが。コメディタッチのノリにもそれなりに楽しく、笑い3割・苦笑7割ってとこですかね。しかし今の目から見ると、イジワル女子高生の方になんとなく肩入れしてしまう。彼女たちは奥床しい日本の美徳を守る最後の砦。その美徳が失われ、今のオゲレツな日本の社会へと移り変わり始めたのは、まさにこの頃、なんですかなあ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-05 10:35:07)(良:1票)

2836.  キングダム・オブ・ヘブン モーレツな合戦シーン、いやはやご苦労さまでした。でも、「この合戦シーンを盛り上げるには映画の長さはこのくらい必要だナ」「じゃあ脚本をもっと水増ししないとナ」「でもネタがないナ」みたいな感じがして。スペクタクルシーンを見せたいというのが目的なんだったらもうちょっとドラマをまとめてよ、とか、ドラマを見せたいんだったらこのハデな合戦シーン本当に必要だったの?とか、でもこのイビツさもまたそれなりにオモシロかったりするんだよなあ、とか色々無責任なことを考えてしまうわけですが。映画はもっともっと、「理不尽」でよいと思うぞ。冬木を見倣え(←誰だよ)。[DVD(字幕)] 7点(2006-05-02 22:34:56)

2837.  息子のまなざし 映画的な“大局”からの視点ではなく、生身の人間の視点を思わせる生々しい映像が、ハンディカメラによってどこまでも綴られる。このため、極端なまでに断片的な印象を受けるが、次第に映画の背景が浮かび上がってくる。それでも、映画はあくまで彼ら登場人物たちの人生の、ある「一断片」を描いているに過ぎないのだが、考えてみれば我々の人生もまた、一見連続的であるようでいて、実は非連続な断片の集合体に過ぎない。この映画でも、「ある事」をたまたま「してしまった」人と、たまたま「してしまわなかった」人がいて、そこに何か明確な差があったわけではない。「ある事件」から5年たったその日、あるきっかけがあり、ある顛末となった・・・では「1年後」だったら?「4年後」だったら?あるいはそれこそ、例えば雨が降ってなかったら?それは誰にもわからない。我々もまた、たまたま何かをしちゃったり、(より多くは)何かをせずに終わったりして、無難に終わったり、後悔を残したりする(後者の方が記憶に残るために、我々は過去を思い出すたびに頭をかかえてしゃがみこんでしまうのだけど)。そこに何とか因果を見出そうとするはかない試み。人生がときに複雑怪奇に思えるのは、実は人生の断片が脈絡無く連続しているそのシンプルさが、それが実に残酷だからではないのか(ある日突然、事件・転機は訪れる。主人公の男と少年の間にも、大きな変化が発生した、にもかかわらずなお、ラストシーンは「外面的には」日常と連続している「かのような」この人生の不可解さ。これが時には救いにもなり得るのだが・・・)。この映画の演出方法は、もしかしたら映画的ではないのかもしれない、けども、人生の真実をしかるべき方法で描いた、ひとつの映画の可能性と言えるだろう。[DVD(字幕)] 9点(2006-05-02 22:17:16)

2838.  村の写真集 我が家の徳島出身者の話では、「徳島弁がヘン」だそうですが(笑)。ここはやはり出演者を徳島関係者で固めないとな。まず高橋写真館長は坂東英二だな。しゃべりまくりそうやな。じゃあジャンボ尾崎か。行方不明の姉役には、えーとえーと、瀬戸内寂聴。なんでやねん。ほんで、息子役は、困ったな、お、そうそう、大川隆法。 とかいうヨタ話はさておき。ユーモラスな人間模様と、美しい徳島の風景が、実に魅力的な映画でした。ちょっと親父を美化しすぎるセリフが過剰にも思えたものの、まあ、このくらいのサービスはあってもよいかな、と。ガンコ一徹藤竜也は、「村の風景」を写真として残すことに情熱を燃やしながら、徳島の自然あふれる「村の風景」の中に自らが溶け込み、静かに消え去っていく。写真を撮る瞬間の控えめな笑顔がたまらない。映画を観てる最中よりも、観終わった後で、あの笑顔が脳裏に浮かび、何だか泣けてくる。まさに即身仏ですよ、こりゃ。しかし村の他の人々もまた、自分達の生活を営みながら、彼同様にこの谷間の静かな村に溶け込んでいく存在なんだけども、ダム建設により村そのものが変化していきつつある、その脆さ。皮肉にも、その非永続というギリギリの線に美しさがあったりする。この先いつでも撮ることのできる映画ではない、「今撮っておかなければいけない」映画、なのでしょう。また、映画の中でかわされる、様々な「ありがとう」の言葉。藤竜也は写真を村の人々の写真を撮らせてもらうたびに頭を下げて丁重な礼を言う。その彼もまた、「生前の親父を撮ってくれたことに対して」「病身をおして山奥まで写真を撮りに来てくれたことに対して」ありがとう、の言葉を受ける。故郷・徳島に対して思い入れの無かったはずの息子もまた、徳島まで足を運び「来てよかった」と言う中国人(?)彼女に、ありがとう、の言葉を漏らす。ちょうど、この「ありがとう」の言葉が、通奏低音のごとく、映画を貫いて流れつづけます。というわけで、映画『村の写真集』はオアシス運動を応援しています、提供は立木写真館でした、なんちゃって(蛇足ですが本作の写真監修は立木義浩氏)[DVD(邦画)] 9点(2006-04-29 10:40:58)(良:1票)

2839.  水爆と深海の怪物 どうでもいいような、オジサンオバサンの三角関係を、工夫のない演出で延々と見せられて、最後にようやく巨大ダコが現れるも、これじゃあ、港に打ち上げられてアップアップしてるだけ、という感じ、こりゃ相当低予算だなあ、と思わせる、手に汗握るスペクタクル超大作。タコの活躍少なすぎ。登場人物達もあんまし真剣に戦ってなさそうだしなあ。でも火炎放射器でタコ足と戦うのが何だかとってもカッチョいいぞ! 肴はあぶったタコでいい~と八代亜紀も唄っているし。熱燗が飲みたくなるネ![CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-23 22:41:26)

2840.  未来世紀ブラジル 作品のテーマは「タテ割り行政の課題について」ですが(笑)、ギリアムおじさんの妄想が炸裂したヘンテコ映画。劇中劇ってのがありますが、この映画はさしずめ「妄想中妄想」、ですな。ほとんど一般性のない妄想に付き合うのは、観ててそれなりにエネルギーもいるが、それにしても、この観終わったときの謎のような充実感は一体何なのか。「よーわからんけど観てよかった」というこの不思議な気持ちを味わうために、映画を観るのです、にこにこ。『マトリックス』あたりの妄想は、「こう見せればカッチョ良くて一般受けがいいぞ」という、ある種一般化され記号化され人目を気にした「個性」。これはこれで実は嫌いじゃないけど(笑)、客観化された個性には新鮮味が無く、その延長上には、「自分は個性的だ」と信じ込みつつ実は同じ顔をした人々が、「“個性的”という名のステレオタイプ」に安心して嵌り込み、世の中にあふれ返ることになる。本当の個性ってのは、もっととりとめが無いものであり、それを持ち続けるには勇気と図々しさとある種の誠実さが必要であることを、この映画は教えてくれる。[DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 22:27:58)

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