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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2821.  荒野の復讐 80年代に入って、まだマカロニやってるのかよ、などと言うなかれ。いや、言ってもいいけど。でも本作、ただのマカロニ・ウェスタンじゃない、なんと「3D」というギミックを備えた珍品であります。と言っても、別に私も3Dで観た訳じゃないんですけどね、でも、観ればコレ、3Dとして作られたことは一目瞭然。何せ、弓矢やらダーツやら、飛んでくるものはすべてコチラに向いて飛んでくる。尖ったものはすべてコチラを向いている。落ちるモノはことごとく、下から構えたカメラに向かって落とされる。しまいにゃ、赤ちゃんのお尻までコチラに向かって突き出され、いくら何でもそこまでやるか、と。 内容はと言うと、悪党たちに花嫁を奪われた主人公が、妻を奪還すべく戦いを挑む、ってなオハナシですが、主演(かつプロデューサー)のトニー・アンソニーが、フニャフニャしてるばかりで凄みも何もあったもんじゃない。何だか情けなく見えるばかりで、ちっとも魅力が感じられません。そうなると、物語もまるで引き締まらないのですが、一方で、本作には独特の情緒を感じさせるものもあって、これは、3Dを別にしても、パートカラーがあったりパートモノクロがあったり、スローモーションが多用されたり、妙なコダワリが独特のマッタリ感を出しているんですね。あと、コウモリが襲ってきたり(ハリボテだけど)、ネズミが襲ってきたり(これは本物)、といったあたりは、ちょっとオカルトテイストも感じさせます。要するに、雰囲気重視で策に溺れて、中身が無くなっちゃった、という感じ(「狩人の夜」みたいに、指の背に書いた「LOVE」の文字を見せたりするのも、雰囲気作りの一環、のつもりですかね)。 でもこの雰囲気、『シン・シティ』なんかが好きな人なら、結構、楽しめるかも[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-15 12:13:53)《改行有》

2822.  座頭市千両首 やはり柱となるのは、若山富三郎と勝新太郎の兄弟対決、ってことになるのでしょうが、それにしてもまあ、それ以外のエピソードがサッパリ伸びなくって。とある墓の前に座頭市がやってくる冒頭からして、いかにも因縁話っぽいニオイを漂わせるけれど、それは結構どうでもよかったりして、オハナシは千両箱強奪事件へと。 さらには島田正吾演じる国定忠治が登場するも、これがどうにも貧乏臭くって。いやこれはそういう役柄なんだからしょうがないんですけれども、存在感自体が薄くって。他の登場人物も同様で、何しに出てきたのかよくわからないキャラが多いんです。 だから、話が伸びない。広がらない。 で、しょうがないので否応なく、兄弟対決となる訳ですが、これはさすがに気合が入ってる。体を張っている。弟・勝新が馬に引きずられてみせれば、兄・若富は(それとも城健と呼ぶべきか?)馬から真っ逆さまに転落してみせる(←顔が鮮明に写ってるわけじゃないけど多分、代役じゃなくて本人っぽい)。いや、さすが。 見せ場と言えば、野山のロングショットに巨大な雲の影が広がっていったり(こりゃほとんどインデペンデンス・デイですな)、闇の中に無数の提灯行列がうごめいたり。と、印象的な場面もいろいろあって、そういう意味では、座頭市を取り囲み罵倒し小突き回す村人たち、なんてのは、印象に残るシーンであり、存在感ある脇役、ともいえるでしょう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-10-14 15:32:48)《改行有》

2823.  すてきな片想い 私もかつては「モリー・リングウォルド=美形」と思ってた時期が確かにあったハズなのですが、本作を観てると、あの思い込みは一体何だったのかと。いや、まあ、コレはコレで、いいのですが。 姉の結婚式を迎え、自分の誕生日を家族に忘れられた少女が主人公。学校の上級生に憧れているけれど、その上級生にはグラマーな彼女がいて・・・で、だからどうというワケではなく、妙なドタバタばかりが続いていくのですが、主人公もサエないし、彼女が憧れる上級生も、何だかイケすかない。ましてやそれ以外の登場人物なんて、謎の留学生とか(こうやってすぐ東洋人を笑いものにするのもどうか、と思わんでもないけど)、例によって例のごとくアンソニー・マイケル・ホールとか、ほとんど妖怪みたいな連中ばかり。で、まあ、バカバカしい割に、そんなにオモシロくもないのですが、ひたすらとっ散らかしていく(ストーリー面だけでなく画面上も)この雰囲気、要するに「青春」ってキレイなもんでも何でもなくって、要するにこの感じ、なんだよな~、と。 登場人物たちの誰ひとりとして、積極的な好感は持てないけれど、誰もが何となく、憎めない。で、こういう町があって、こういう家族がいて、そんな中で、人間関係が微妙に変わっていく、人が成長するって、そういうもんだよね、という軽いタッチで、やっぱり映画自体もまた、何となく憎めないのです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-09 15:36:18)《改行有》

2824.  るろうに剣心 伝説の最期編 前作の最後に出てきた「謎の男」福山雅治が、実は主人公の師匠でした、ということなんですが、どうもこの師匠、貫録がない。しゃべり過ぎ。師匠なんだったら、長いアゴヒゲをさすりながら、ただうなずいていればよいものを(←それは別の映画ですが)、こうもペラペラしゃべると、いくら強くったって、弟子と同格に見えてしまう。師匠たるもの、時には背中で語ってみせろ! と思うのですが、そこがスター・福山のかなしさで、せっかく背中をカメラに向けていてもすぐに振り返ってしまうし、振り返らなければカメラの方がわざわざカットを切り替えて彼の前面にまわってしまう。 この3作目も、あいかわらず「ほらスピーディでしょスゴイでしょ」といわんばかりのチャンバラが続きますが、クライマックスは妙なコスチュームの5人が一堂に会して戦いを繰り広げ、その意味ではインパクトのあるシーンになってます。 ラストの海岸の場面、夕日でも差していれば、サマになったかも。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-13 22:49:54)《改行有》

2825.  蛇鶴八拳 ジャッキーの、髪型も変だけど、アイメイクも変。なんかホントに変です。変な上に態度がでかい。何かと言えばやたら腕組みばかりして、そんなに腕組みばかりするのは、仮面の忍者赤影か、ビバリーヒルズコップのアクセル刑事くらいのもんでしょう。 内容はというと、これがもう、全く無いよう。いやわざとダジャレ言ってるんじゃないんです、他に言いようが無いんです、不可抗力です。 「蛇鶴八歩」なる拳法の極意書をめぐっての争奪戦が、これがもうほとんど途切れなく続く感じで、10分間のうち9分61秒は戦ってるんじゃないかと。なのでおよそストーリーなんてものはありません。 このひたすら展開される戦いが、良く言えば様式美とでも言うんでしょうか。それとも言わないでしょうか。いかにもマッタリとした格闘モドキ延々と続きます。しまいにゃこちらもこのスローモーな動きに目が慣れてきて(普通とは逆ですね)、何となく楽しめてくる。ような気がしてくる。 で、ただただ刺客たちと戦い続けていたジャッキーが囚われの身となり、何とか一息つきますが、結局はカオスのような展開となった挙句、どういう訳なんだかジャッキーが敵(敵って誰だよ)のボス(だからボスって誰だよ)と唐突に一騎打ちを始める、これがクライマックス。戦っている場所はもちろんどこかの野原。やたら強い敵に、さらに『笑拳』みたいに怪しげな3人組も加わって。 まあだいぶ薄味で、スカスカですが、盛り沢山の作品でした。どっちやねん。[地上波(吹替)] 6点(2017-08-26 18:26:22)《改行有》

2826.  るろうに剣心 とりあえずイキの良いチャンバラ映画をありがとう。あっと驚くスピード感。 ただ、勢いがあるのはいいんですが、勢いだけ、という感じもして。「カンフー映画みたいなチャンバラでスゴかったな」以外にあまり印象が残らない、というのが正直なところ。それでも一見の価値は十分あるかも知れませんが。 アクションシーンが、カンフー映画か、あるいは昨今の仮面ライダーみたい、である一方、ドラマ部分は何だか妙にNHK大河ドラマっぽい撮り方で、こういうのが全体の印象を薄めちゃっている原因のひとつなのでは。 あと、語尾に「ござる」を付けさえすれば時代劇になる、とか思ってるんじゃないぞ、忍者ハットリくんじゃあるまいし、などとも思っちゃうのですが、ま、そこまで目くじら立てなくてもいいですかね。 何にしても、チャンバラ映画史にある種のインパクトを残す作品ではあるでしょう。たぶん。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-08-21 22:26:14)《改行有》

2827.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO ウルヴァリンの幼少時代から1作目X-メンの直前くらいまでを、無理やりデッチ上げて無理やり辻褄合わせしようとしたようなオハナシで、(今一つ、これでホントに辻褄あってるんだろうか、という気持ち悪さを感じつつも)その律義さには感心しない訳でもないけれど、一方でこういう企画がシリーズの神秘性を損ないかねない、という面もあって、なーんだ、全身にアダマンチウムとやらを埋め込む手術って、こんなお手軽なものだったのか、とか思っちゃったり。 とは言え、そういう「実はこうだったんです」的なシリーズもの特有のネタは、あくまで一種の賑やかしであって、そういうネタを押さえつつも、そこからどれだけ脱線できるかが、見どころでもあるのですが。 とりあえずこのリーヴ・シュレイバーの丸っこい顔が、こう見えて実は凶暴凶悪なるライバル役、ってのが、まあ大いなる脱線の第一歩としてなかなか意表をついてます。ただしそこには「最後まで憎き敵役で通せるか、この顔で(笑)」という限界もあったりして。 それよりも、中盤をもう少しロードムービー風に膨らませてくれたらなあ、などとも思ったり。ウルヴァリンの前半生を映画の中心に据え、しかも彼自身が無口で不愛想である以上、彼をとりまく人々をこそしっかり描くしかないでしょうに。 そういうマッタリ感は抜きにして、スピーディな展開、強すぎる敵との戦い、スリーマイル原発を舞台にした若干不謹慎かも知れないスペクタクル、そういったあたりが見どころ。ただせめて、囚われのミュータントたちがワラワラと脱出する場面は、もう少し感動につながるような見栄えがあってもよいでしょうに。[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-08-14 06:58:34)《改行有》

2828.  アウトバーン 2つの組織のはざまで命がけの戦いを繰り広げる主人公。と言いたいところ、なんだかグダグダになっちゃってますが。 それでも、ワイルドスピードがすっかり、物語も何もあったもんではなく、カーアクションを順番に見せていくだけの展覧会状態になっているのに比べ、一応は作品を通しての「戦い」を描いているだけ、まとまりがあるとは言えるかと。 まあ、ワイルドスピードに比べりゃアクションがもうひとつ、という声があるかも知れませんが、何もアソコまでする必要はなくって、クラッシュシーンを楽しむにはこれくらいで充分でしょう。 それにしても、ラストのあまりにもクドい説明の蛇足ぶり、メガマックスの方がなんぼマシなことか。もう一つノリが良いとは言い難い作品を、さらに失速させてしまって残念。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-08-12 14:56:58)《改行有》

2829.  ザ・トライブ こりゃたしかにカンヌが好きそうな映画だわい。ってどういう映画がカンヌの好みなのかはっきりわかってる訳でもないけど。 全編が手話で音声のセリフなし。字幕なし。こういうのは、私のようにボケーッと映画を観るともなく見てる人間には少しいいクスリになります。物語についていけるか、ちょっとプレッシャー。ちょっとした緊張感。音楽もなく、効果音ではなさそうな生々しい音だけが、耳に響いてくる。撮影はことごとく長回し。引いたカメラが出来事を淡々と映し出したり、登場人物たちのひとりであるかのように彼らの動きに淡々とついていったり。このときのカメラの移動は丁寧で、被写体をしっかり捉え、要するに「映像をひたすら、よく観ろ」ってことなんでしょうか。 で、手話でのやりとりが隅々まで理解できるわけではないのですが、物語自体はそんなにとっつきにくいものじゃないのでご安心を。ただこれ、結局は「性と暴力」ということになって、こんな思い切った表現を選んでおきながら、なーんだやっぱり題材はソレなのか、と思わないでもなく。 しかも、淡々と状況を伝えるカメラ、これまた、さすがに即物的過ぎる気がします。カメラが引くことによって、その「状況」はカメラに存分に捉えられるけれど、その分、登場人物たちの表情をしっかり捉える、ということがなかなかやりにくくなってます。表情どころか、主人公がどういう顔なのかすら、掴みにくい、ってのはちょっとツラい。メリハリの無い、均質化。 暴力もセックスも、カメラの前で淡々と、執拗に行われていて、確かにそこには、金銭を強奪なり授受が行われているのをみると人間関係の方向性らしくものが垣間見えるのだけど、やっぱりそれらのシーンを支配しているのは、基本的に均質化でしかない。 ある意味、そういったこと(この映画独特のいびつさ)を含めての「挑戦」なんだろうけれど、さすがにこれは、手段が勝ちすぎてないだろうか。 再三登場する、繰り返し。一応それは、ラストでひとつのピークを迎える。しかししかし。「繰り返し」は確かに表現手段のひとつだろうけれど、「『繰り返し』の繰り返し」となると、これはもう表現として喜んではいられないような気がするのだけど。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-08-07 22:16:28)(良:1票) 《改行有》

2830.  大空港 《ネタバレ》 あくまで飛行場の裏表の人間模様を描いた映画であって、爆弾犯の部分はオマケと思って観れば、ちょっと得した気分になるかも知れません。でもそう思わずに観たら、だいぶ損した気分になるでしょう。 ラスト、何とか雪の空港に無事着陸して九死に一生を得たのに、みなフツーにブリッジを渡って飛行機を降りてくるのがどうも緊張感無くって、ウソでも何でもいいからとりあえず非常口から脱出してくれないと、映画としてサマにならんよなあ、と。 でも飛行場でのロケ撮影に、本物らしきジェット旅客機を使った撮影、そして降り募る雪。印象的なシーンも多く、さらにはあの、最強のバアサン。実はこの人が、全編を通じた最高の見どころかも。 画面分割の多用もそれなりに面白くって、ジョージ・ケネディのラブシーンが装入されるのには、ついつい笑ってしまいます、すみません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-30 09:34:07)(良:1票) 《改行有》

2831.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 ゴジラにしても本作にしても、ギャレス・エドワーズという人は本当に、元シリーズのファンを裏切らないですね。まさにファン代表といったところ。ただ、それが限界でもあるのでしょう。夢を膨らませ続けた挙句、裏切者扱いされてしまったジョージ・ルーカスとの大きな違い。 この映画も、本当に元シリーズを大事にしてる。この作品を作った理由って、エピソード3とエピソード4との「製作時期の違いを埋めるため」ただそれだけなんじゃないか、とすら思えてくる。エピソード4のクラシカルな特撮をまーったく否定せず、腫物を触りでもするようにここに再現していて、さすがにファンに媚びを売り過ぎなんじゃないの、と思いつつも、確かにこの作品を挟めば、CG満載のエピソード3から、CG黎明期というべき発展途上の特殊効果、予算も潤沢でなかったエピソード4へ、なーんとなくうまく繋がっちゃいそう。 さらには「ローグ・ツーなんていう続編を作るつもりないですよ」とばかり、惜しげもなく登場人物たちを退場させていくわけですが・・・ そういった諸々の「遠慮」が、作品の存在感そのものを小さくしてしまっているようにも感じます。 ファンに嫌われない程度の登場人物たちが、嫌われない程度の活躍を演じて見せ、その挙句に、どうも存在感が薄くなってしまって。 スターウォーズ・サーガの陰で人知れず散っていったものたちの、忘れられてゆく哀しみ、みたいなものをここで表現したかったのかも知れないけれど、存在感自体を我々にしっかり植え付けてくれなきゃ、忘れる前にそもそも覚えられもしないワケで。それこそ、10年も経ったら映画ごと忘れられてしまわないか、ちょっと心配。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-26 23:35:25)(良:1票) 《改行有》

2832.  劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~ TVアニメの再編集だと聞いてたので、まあきっとそうなんでしょう、と思って観る訳ですが、良くも悪くもこのCGの時代、ああ、TVアニメでもこんな目まぐるしいシーンの描写ができるようになったんだなあ、と。 ただ、すみません、途中でいったん話が途切れたような繋がりの悪さを感じてしまい、何だか2話構成みたいな印象が。ガンダムもそうだろ、と言われりゃ、そうかも知れませんが。 ウチの子供たちが先に観て、あんな話だったこんな話だったと言うのを、コイツら何をワケのワカランことばっかり言ってるんだ、と思ったら、確かにその通りのオハナシでありました(笑)。 「巨人」があくまで理屈抜きの人食い生物、ってのがイイですけれど、彼らが持つオソロシさについての描写があまりないまま(とりあえず肉体損壊描写に頼ってしまう)、ただ巨人狩りの戦闘を散発的に描いている、という印象なのが、チト弱い。 一応、後編に繋がるような形で終わるものの、一応はキリのいい、一段落、という感じのラストなので、別に後編を観なくてもそんなに欲求不満はたまりませんが、まあ、「後編も面白いよ」という事なので、まあ、それでは、楽しみにしときます。[DVD(邦画)] 6点(2017-07-01 03:50:11)《改行有》

2833.  ローン・レンジャー(2013) 例によって、ちょっと長すぎるなあ、と(たぶん誰しもが)思うのですが。 ただ、引っ張るほどに何がやりたいのかわからなくなっていったパイレーツオブカリビアン、いったんリセットとばかり、「ローンレンジャー」の世界に飛び込んで、自由にノビノビと映画を作ってる感じはいたします。ノビノビ過ぎて、映画も若干ノビてしまい、やや迷走気味ですが、いえいえ、こういう行き当たりばったりの楽しさってのも、あるんです。 そしてもちろん、さらに楽しいのがクライマックスの列車を舞台にしたアクション。勝手に転がっていくような制御不能のオモシロさを、きちんと考えて演出してみせる。これが実に愉快なのです。[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-07-01 02:47:20)《改行有》

2834.  レッド・ムーン 先住民から保護された女性と、その息子。その二人を保護するグレゴリー・ペック。彼らの行脚が描かれるのなら、ロードムービーみたいなものを想像するのですが、何だかちっとも旅をしない。この時点で何だかモヤモヤしてくる。 そしてその彼らを一人の先住民がつけ狙うのだけど、それが、神出鬼没というより、もう気配みたいなものすらもなくって。迫りくる気配がまるで感じられないと、サスペンスにもならなくって、でも時々思い出したように、「どう、これ、まさにサスペンスでしょ」みたいなシーンを急に入れてくる。 ヘンな映画です。 冒頭、もったいぶることなく、そっとグレゴリー・ペックを登場させ、しかしちゃっかりと彼はヒーローの座に収まっちゃう。だったらもう少し体を張って、危機を正面から受け止めて、盛り上げてほしいところ。ラストの組んずほぐれつの戦いなんぞ、敵は棒キレで殴り掛かってくるのだけど、殴られたグレゴリー・ペックはまったくコタえた様子もなく反撃に出る。何だか、雑だなあ、と。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-10 13:52:11)《改行有》

2835.  レッド・オクトーバーを追え! 昔観た時には「セリフばかり」の印象で閉口した・・・という記憶があったのですが、いや、そんなにヒドくはないですかね。 ただやっぱり、中盤をさんざん地味に描いておきながら、クライマックスは「ダイ・ハード再び!」と言わんばかりに不自然に盛り上げようと突っ走ってしまうのは、だいぶ違和感があります。それに、中盤が地味になってしまう一因は、ショーン・コネリー演じる館長が、あまりに「得体が知れすぎている」からでしょう。彼が何を考えているのか、ソ連側にわからなかろうが、アメリカ側にわからなかろうが、我々にはわかってしまってるってのが、サスペンスの弱さ。他の登場人物にも面白味が乏しいし。途中、多少アクションを織り込んでみせたところで、どうにもこうにも。 ただ、やっぱりあの、潜水艦が水面に飛び出てくるシーンは、カッコいいねえ。 あと、ジェームズ・ボンドとダースベイダーは声が似てるなあ、と。どうでもいいけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-31 23:10:48)《改行有》

2836.  ダウンタウン物語 映画にはリアリティが必須、とか言ってるヒトを完全に門前払いする本作。ギャング映画でミュージカル、ってのがすでに十分すぎるくらいなのに、それを演じているのが全員、子ども。キッザニアじゃあるまいし。ぶっ飛び具合も、ここに極まれり。 血まみれの銃撃戦の代わりに、パイぶつけ。ははは。なめとんのか。 しかしもちろん、こういう映画だからこそ、というか、雰囲気は実にしっかりしてます。で、そのしっかりした雰囲気なのに、登場するクラシックカーは、足漕ぎ式、ってのにまたまた脱力。脱力しつつも、やっぱりミュージカルとして楽しめる。 大人の演技のねちっこさが無いおかげで、サクサクと90分少々の作品にまとめているのも、この破天荒な映画作りの、功績といえば功績。 いや、まあ、全体的に言うと、やっぱりこれじゃ表面的過ぎて物足りないなーとは思うんですけれども、ラストで子供らしさを全開させるメタな構成、結構、微笑ましかったりして。 それにしても子役をこれだけ集めて、さぞかしこの中からスターが生まれていったことだろう、と思いたくなるものですが、ジョディ・フォスターはさておきまして、クレジットの筆頭が「スコット・バイオ」ってのが、もう最大のオチといってよいかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-30 09:36:28)《改行有》

2837.  リベンジ・マッチ こんな試合、採点できるか~~~っ! と、私がジャッジだったら、叫んでいるところですが。 爺ぃボクサー2人の、遺恨マッチ。そもそも、昔々その昔にボクシング映画の代表作を持つ二人を、ボクシング映画で共演させよう、ってな発想が、エクスペンダブルズの縮小版みたいなもんですが、こちらはよりストレートに肉体勝負である分、年齢というものをしっかり感じさせ、ジジイネタ披露大会の様相を呈しております。だもんで、苦笑まじりの、何ともオフビートな笑い。確かにオモロイ。オモロイけど、ノリがあまりよろしくない。 それに、この勝負、どっちが勝とうと負けようと、知ったこっちゃない訳ですが。それでもクライマックスの試合はしっかりと盛り上げて見せ、ジャッジ泣かせとは言え、それなりに納得させてしまう展開。悪くないのでは。 ただ、もしもこれで続編とか作ったら、本気で怒るよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-29 08:02:22)《改行有》

2838.  荒野の棺桶 これは要するに「潜入捜査官モノ」の一本、ってコトになるんでしょうかね。しかしそう思って観ると何だか物足りない。強盗団の一味となった主人公が、いかにも容易く安直に、アチラとコチラ、両陣営を行き来して、そのフットワークの軽さはいったい何なんだよ、と言いたくなってきます。人目を忍んで強盗団のアジトを抜け出すサスペンスも何もなく、手っ取り早いことこの上ない。 しかし単なる潜入捜査ではなく、冒頭の歌でも示される通り(正直、冒頭からこんなネタバレソングを流さなくてもいいんじゃないの、と思うけど)、主人公の復讐譚であるところが、マカロニウェスタンのマカロニらしさ。例によって冒頭から銃撃戦を繰り広げてみせ、ラストではついに仇敵の正体が判明して一騎打ちの対決へ。ってのはいいけど、この最後に残ったヤツってのが、何だか雑魚キャラっぽい雰囲気で、あまりこんな対決で引っ張られてもなあ、と。 そもそも、主人公自体がパッとしない顔つきで、強盗団の中に入ってしまうとなんだかフツーに馴染んでいるなあ、ってのが、いかにも冴えないんですけれど、こういうバッチい連中がムダに銃撃戦を繰り広げるのがマカロニの醍醐味、ですから、そのあたりの「らしさ」を楽しめばよろしいかと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 09:12:12)《改行有》

2839.  大脱出(2013) スーパーの見切り品に「半額」シールが貼ってあったりすると、賞味期限が切れかかってるとは言え、いつもの値段で2つ買えちゃうというのは、ありがたいもんです。いや、本作とは関係の無い話です。関係ないんですけどね。それにしてもスタローンとシュワ。。。ありがたやありがたや。 こういうわかりやすいキャスティング。いい面もあれば悪い面もあって。 シュワがいきなり妙にスタローンに馴れ馴れしく話しかける、話しかけまくる。ってのは妙と言えば妙、普通なら「不自然」ってコトになるのでしょうが、でも、なにせこの二人がこうやって会話を交わすということ自体がひとつの「事件」ですからね。もはや不自然さも何もかも吹き飛んでしまう。いわば、二大スターそれぞれが持つ巨大な重力によって、すでに互いに引きつけあってる訳で、ある意味こういう投げやりな描き方が、必要にして十分なワケです。 でもその一方、「二大スター映画」たるもの、なるべくワカリヤスクしないといけない、という制約も出てしまう。面白い映画を作りたい気持ちと、ワカリヤスイ映画を作らねばという気持ち、それはしばしば、相反することだったりする。だもんで、加速しかけては失速、が繰り返されることになり、何だか最後までモヤモヤと。 結局のところ、このふたりを十分に活かせる企画って、エクスペンダブル路線しか無いってことなんですかね。[DVD(吹替)] 6点(2017-02-18 09:21:33)《改行有》

2840.  新選組(1958) 例によって豪華な出演陣、それぞれにチャンバラの見せ場を作り、でも90分少々しかないもんで、新選組映画なのやら何なのやら、もうひとつピンとこない映画ではありますが(ラストなんて、まるでオチがつかないもんで無理やり終わらせた感じ)。新選組の面々が何ともオッサン臭く、苦味走りまくってるのは、オールスター映画の宿命というか、まあこういうもんなんでしょうが、それにしたって、「山形勲フェイスの土方歳三」ってのは、なかなか正視しにくいものがありますな(笑)。 千恵蔵も例のごとく気合入りまくりで、一部、歌舞伎化しちゃってますが、クライマックスの池田屋事件などはセットを駆使したダイナミックな演出とも相俟って、まさに彼の真骨頂。いや、体形だけ見ればドラえもんか信楽焼のタヌキ、といった感じ、でもこの気合漲る凄まじい形相でのし歩く姿は、「大魔神」すらも彷彿とさせます。 チャンバラのシーンで流血が見られるのが目を引きますが、しかし、「ちょっと刀で突かれただけ」で悶絶死するってのも、どうかとは思いますけれども。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-12 08:33:19)《改行有》

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