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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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2901.  蛇姫様 陰謀あり、殺陣あり、オカルトあり、という欲張りな一本。しかし何と言っても見所は雷蔵の女形姿!!セクシー!う~ん、じゅるじゅる。一方、地のシーンでも基本的にヘナへナの優男で流麗振りを発揮、しかも時々、何だか異様に顔が細長いぞ!カツラが浮いてるんでないか、と一瞬心配になったよ。というわけで殺陣もあっさり風味。なお個人的には、一刀斎先生の暑苦しいキャラ(ワケのワカラン言動、ヘンテコリンな変装)が、もうひとつの見所かな、と思っております。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-01 23:33:08)

2902.  放浪記(1962) これもまあ、「映画としての策略」という技術的な意味では、成瀬作品のベストワークのひとつに数えてよいものやら、よくわからんのですが、まずとにかく、面白かったなあ、と思える作品です。「貧困」「惚れっぽい」「直情的」・・・誰しも何がしか、自分自身の身に憶えがあったりするのだけど、それがいささか極端でぶっ飛んだ主人公の姿、何ともコマった人でハラハラさせられもするし、また何ともいとおしくもあります。つい笑ってしまうシーンもたくさんある一方、男女関係の緊迫感もまた格別。ヒヤヒヤ。そして主人公がときに見せる、自分はこれだけではない、これだけでは終わらない、という、怒りに似た表情にも、何か我々が忘れかけているものを思い出させ、ドキリとさせられると同時に勇気づけられもします。というわけで、良い意味で、自分に身近に感じられる映画、でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-31 23:25:19)

2903.  散り行く花 手斧で襲撃してくるオヤジ!これぞまさしく元祖『シャイニング』(笑)。とまあ、それはさておき、この映画、比較的限られた光景(限られた素材=モチーフ)を組み合わせ、紡がれていっていること、そしてそれにも関わらず内容が豊かに波打っていること、に驚きを感じます。同じ光景が様々な雰囲気・様々な順序で巧みに組み合わせられていくのを見ると、ああ、映画とはまさに「構成」なんだな、と思う。まずは「構成」があり、だからこそ次に「変化」があって、それが強い印象となる。最近の映画って、観客を退屈させないようにするあまり、いきまりまず「変化」を求めすぎるのではないか。確かにそういう映画も面白い。だが、音楽で言うならば、本当に心に残る音楽・何度でも聴いても聴き返す音楽ほど、限られた素材で構築されているものであり、だからこそ無意識へと訴えかける一種の説得力を持ってるもんだ。この映画についても、そんな連想を、いたしました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-27 22:38:36)

2904.  ゴジラVSデストロイア アル中みたいな顔したゴジラがひとくさり暴れて自滅する映画。一応デストロイアなんてのも出てくるけど、これがまあ、最終・最強的な名前とは裏腹に、無意味にコケ脅かし度の高い容貌。いかにも「ウルトラマン怪獣」風で、小学生向けっぽい造形。こういう、見た目が威嚇的な生き物は、大抵強くない、と相場が決まってる。さてこの映画、登場人物たちがワケわかんないことばっかり言っており、ここまでくると何となく気味悪くなってくるほど。・「酸素原子を微小化!(=ミクロオキシゲン)」⇒わかるように説明してくれ。量子論的にちゃんと説明つくのか?辰巳琢郎。 ・「ゴジラが核爆発を起こしたら?→地球上のどんな核兵器よりも巨大な爆発エネルギー」⇒ゴジラは核実験によって蘇った古代生物ではなかったか。いつのまに生みの親の核兵器よりエラくなったんだ。 ・「ゴジラはあくまで趣味にしておきたいんです」→生意気だぞ!面白いけどな、あはは。 そんなわけで、大森一樹(脚本)、またまたやってくれたゼ!と何となく嬉しくなると同時に、こんな映画にも一応音楽を担当してくれる伊福部翁に、ちょっと感心してしまうのでした(あんまりやる気がないようにも聴こえるが)。では最後にもう一度言っておくが、辰巳琢郎、もうちょいしっかりしろよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-26 23:36:22)

2905.  キートンのハード・ラック(悪運) うひゃ、なんじゃこのオチは。もしかしてこれがウワサの「チャイナ・シンドローム」ってやつですかね。はははは。でもこの飛び込みシーンには思わず「あっ」と言ってしまいました、もうビックリ。この映画、4コマ漫画を継ぎ接ぎして作ったような(それもオチがどれもこれもヘン)、行き当たりバッタリの内容ですが、キートンの驚くべき身のこなしが、ここでもたっぷり味わえます。このヒト、ほんとうに「体重」というものがあるのだろうか。オモチャみたい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-25 22:23:19)

2906.  アミスタッド 人種問題を取り上げている時点で、どうしてもイデオロギー臭い映画に思われ勝ちですが、決してそんな一筋縄でいくような映画ではありません。怖さと美しさが同居した映像こそがこの映画のキモと言えるのではないでしょうか。囚われのアフリカ人たちが船上から錘をつけられ「処分」されるシーンのおそろしさ。「悲惨」とか「可哀想」ではなく、これは紛れも無く「恐怖」の映像。映画はしばしば、敢えて「見せない」ことで「想像に訴える」恐怖を演出するが、だからこそ、時にはこのような「想像を越える」恐怖を敢えて「見せる」ことが、驚くべき効果をもたらします。その一方では、例えば裁判のシーンでは、室内に柔らかい光が立ち込めて、むしろ穏やかな美しさにあふれています。この対比こそが、本作の持つ本当のパワーと言えるでしょう。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-24 23:24:32)(良:1票)

2907.  乱れ雲 いかにもメロドラマらしいメロドラマで、確かに引き込まれはするのですが・・・なんとなく物足りない! 成瀬作品って(まだ大した数観たワケでもないんだけど)、刻一刻、次のカットが予想できないような、何か屈折した感覚があるように思ってたのですが、どうもこの作品、流れがスムーズすぎて・・・(でもやはり、ところどころは「アレッ」と思うカットが挿入されて、何だかウレしくなる)。まあ、作品がカラーである時点で、雰囲気がモノクロよりも日常に近づく分、場合によっては、映画の「神秘性」が薄らぐ原因となったりもするのでしょうが。それにしても加山雄三の笑顔がインチキ臭い。メロドラマなのに、二人が結ばれることを期待するどころか、「ああ、こんな胡散臭い男にだまされるなぁ」「くそーまた偶然を装ってバッタリ出会いやがる。ストーカーの手口だ」「熱出たくらいで甘えやがって。母親の話と違うではないか」「あっ今のは絶対セクハラだっ」こういう邪念が湧いてしまうのは、私が悪いのか、映画が悪いのか。←こういう事ばかり書いているのは、結構気に入ってる証拠だったりするわけですけどね、ははは(随所に流れる武満サウンドがグー)。でも、ラストはもう少しなんとかならなかったんですかね。この断ち切るような終わり方、鋭いようでいて実は無難なラスト、これは少々日寄っている気がしました。この重いテーマに相応しい処理の仕方だったどうか・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-23 22:55:55)(良:1票)

2908.  殺しのテクニック なんだかハウツーもののようなタイトルですが。出だしの暗殺シーンがカッチョよく、これは殺し屋の生き様を描いた実録風の映画か・・・と思いきや、そっから先は、ほどほどにアクションあり、ほどほどに謎解きあり、というフツーにハードボイルドな映画でした。しかし思わぬ展開をみせるストーリーはミステリとしてもなかなかのもの。そしていかにもガンコそうな主人公、思わぬ鋭い推理を見せたりもして(自殺死体を他殺と断定するくだりなど、推理が鋭すぎて逆にマグレとしか思えない)、意外な真相に突き進んで行く姿、やっぱりカッチョいいぞ。やる気を感じさせないカーチェイスなんかも、ああ、こういうの結構好きだなあ。カメラワークも、「部分→全体」をしつこく繰り返し、安っぽくもワイルドな味わい。そうそう、中盤でフランコ・ネロ(なのか?これが)がタコ殴りされるシーンなども、短いシーンだが忘れがたい。リンチを受けている背景には、ラジオからのベートーベン『英雄』が流れ、おお、このシーンはゼッタイに『時計じかけのオレンジ』に影響を与えているに違いない! え?そんなわけがない? いやまあ、こういう強引な態度こそが、「映画鑑賞のテクニック」というものでありましょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-21 22:33:52)

2909.  プロジェクトV(バイオント) 史上最悪のダム災害 先日こーんなタイトルの映画を夜中に放送してたので、あー、このタイトルからするときっとパロディ映画か何かだな、たまにはこんなダメそうな映画でも観てみようかなーと思って観てみたら、これが意外にもシリアスな作品、実際に起こった災害にもとづくパニック映画、いやいや、パニック映画ですらなく、なぜこのような人災が起こったかを描いた社会派サスペンス風の映画でしたなあ。どこに焦点をあてようとしてるのやら、イマイチとりとめがなく、淡々と時間が過ぎていってしまい、「おいおい、いつまでたってもなんにも起こらないよ~、そろそろハデなスペクタクルシーンでも見せてくれよ~」とか思ってたら、最後の最後にダム津波が発生。その後のテロップを見て、あ~実はこんな悲惨な事件だったのか、ずいぶん不謹慎なこと考えちゃったなあ、とちょっとヘコんでしまったじゃないですか。ヒドイざんす。[地上波(字幕)] 6点(2005-10-20 23:43:57)(良:1票)

2910.  スターリングラード(2001) 燃える対岸の街に向かう船の中で、敵の攻撃に無力に晒される兵士たち。そのひとり、ジュード・ロウ扮する主人公の顔は、恐怖に引き攣るでもなく、ボーゼンと無表情、これがかえって戦争の恐怖を如実に伝えています。そして上陸し、武器も渡されずにフラフラと歩く彼のボーゼンとした顔から、砲撃音とともにカメラが振り向けば、そこは辺り一面が破壊と暴力に満ちた戦場、もはや逃げ場は無い。まさに壮絶なる一瞬です(戦闘シーンの迫力は『セブン・イヤーズ・イン・チベット』と大違いですな、ははは)。でまあ、そっから先のメインストーリーは、ヒーロー対決ものとしてサクサク楽しめてしまうわけで、「オネーチャンとイチャイチャしてるひまがあったら、もうちょっと映画で描くべきことがないのかよ~」とツッコミつつも、「ジュード・ロウがんばれ~、エド・ハリスもがんばれ~」と、ついつい力が入ってしまうのでありました。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-19 23:40:23)

2911.  妻よ薔薇のやうに 「いい映画ね、よくわかんないけど。」という映画。→「おまえはこういう方面はだめなのね」(笑)。 カットとカットの繋がりが、直線的なスムーズな繋がりではなく、斜めに斜めに入ってくるような・・・なんだこりゃ一種のキュビズムか?と言いたくなっちゃう、静的な中のミョーな躍動感。主人公を通して奏される、前半の「母」の主題と、後半の「父」の主題の対比、そしてそのふたつが無理矢理重ねられる二重フーガの末に、まるで解決しないことによって解決したようなラストが、心に残ります。さて勝負は判定に持ち込まれた。勝敗の行方はいかに!?[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-19 23:01:54)

2912.  エトワール(2000) カメラは一見気まぐれで、その場に居合わせた人間の視線を思わせ、臨場感たっぷり(いささか落ち着かない印象もありますが)。しかしそれは常に全体よりも、顔・手・足の「表情」を追いつづけ、ああ、この機械のごとき精密な動きは確かに、生身の人間によってなされているのだなあ、という思いが、強くします。多くを犠牲にし、ウルトラクイズ並の競争率(?)を勝ち抜いてきた彼ら。舞台の上の輝きというのは、その長い長い長い道のりの中の、ホンの一瞬の輝き、なんですねえ。そもそも、その道程を僕らが「犠牲」と呼ぶこと自体、傲慢なことなのかもしれません。少なくとも彼らは「可能性」に生きている。可能性の無意味な浪費こそが本当の「犠牲」なのかもしれない・・・。たまにはこういうキビしい世界を垣間見て、日頃の怠慢を反省するのもよいでしょう。世の中、安っぽい感傷があふれすぎている。感傷なんてのは所詮、何もしないヒマ人の寝言なのであろう。[地上波(字幕)] 7点(2005-10-12 23:29:31)(良:1票)

2913.  サボタージュ(1936) 一見エスピオナージュですが、ストーリーの中心はズバリ、「はじめてのおつかい」! 寄り道しないでちゃんとおつかいできるかな~。何しろ今回のおつかいは○○○○のお届け、寄り道なんかしていたら・・・。というハラハラドキドキ(?)な展開を、点描法のような細かい映像の積み重ね、コンパクトに折りたたんだような構成で、サクサクッと歯切れ良く見せてくれます。時に大胆すぎて「え?」と思うこともありますが、それもご愛嬌。俳句でも秀句と言われるものは、五・七・五という限られたパーツを用いて、直線的に「語る」のではなく、その3つの「線分」によって描く三角形、それによってに思わぬ広がりを「見せる」、という、切り詰められているが故の、限界の美学、とでも言うものを感じさせますが・・・本作の場合、そこまで極端ではないまでも、何かそれに近いものを感じさせ、切り詰めることへ挑戦がここには確かにあります。そういう、才気あふれる作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-07 00:17:34)

2914.  眠狂四郎 無頼剣 いやはや、実にハードボイルドなる一本。「断っておくがワシはマトモな人間ではない」とのたまう狂四郎様。なーにをおっしゃるんですか、シリーズ他作品に比べりゃ相当マトモでっせ。何しろ、全然スケベじゃない。まさか別人、このヒト本当に大塩格之助だったりして、ウヒョヒョ。←というわけで、狂四郎の人違いに始まり、裏には裏のある、なかなかに奥の深いストーリーが、紙芝居のごとき場面転換、モンタージュ風のカット挿入によって、実に小気味よく進められていきます。一方、じっくり見せるところはじっくりと。この緩急の心地よさ、まさに快作と言ってよいでしょう。さて今回の敵は、天知茂演じるところの明智小五郎、じゃなかった、ニヒルなテロリスト・愛染。ちなみにワタシの知り合いで、「眠狂四郎シリーズってたしか、敵役は毎回、天知茂が演じてたんじゃなかったっけ?」などというワケの解らない勘違いをしている人がおりました。こんな勘違いが生じるくらいだから、まさに本作の天知茂はシリーズ屈指の印象深い敵役と言ってよい、のかどうか(???)。円月vs円月という、何かヘンテコな儀式のようなクライマックスに続く、どこか悲しさと虚しさが漂うラスト、脱帽であります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-28 23:41:13)(良:2票)

2915.  奇人たちの晩餐会 私も、これ見ながら、「こりゃまるで松竹新喜劇だなあ」と思いました。このシーンではきっと客席から笑いの渦が起こるんだろう、とか、このセリフのあとでは観客から拍手が起こるんだろう、とか。→ 一度でいいから、松竹新喜劇をフランスで映画化して欲しい!(吉本新喜劇は多分映画化不可能・・・なのでこれはハリウッドに任せることにする)。[地上波(字幕)] 8点(2005-09-27 22:18:34)

2916.  脱走山脈 第2次大戦下、象の飼育を任されたイギリス人捕虜ブルックスが、ひょんなことから、象と共にスイスへの脱出を図るという、ユーモアあり、ダイナミックなアクションあり(意外なほどダイナミック!)のサービス満点映画。キャラの設定も絶妙で、トテモ面白いです。しかし、象を助ける一方で、人間はバタバタ死んじゃう。戦争アクションを盛り上げるには多少は死人が出るのはやむを得ないワケで、観る側としてもまあ、正直、こういうハデなアクションを期待してるんですけども・・・。えてして、動物愛護も過激になると「動物を虐待する人間」を攻撃し虐待する行為、になっちゃったりしてるわけで、こういうのは動物愛護の名を借りた「人間狩り」、と言わざるを得ない。この映画はそういうキナ臭いのとは一線を画している、あるいは画そうとしているのですが、やはり、「象を助ける」ことと、「敵と戦うことで死人が出る」こととの間の、なんとなく居心地の悪いバランスの悪さ、というものはどうしても付きまとってきます。で、しょうがないからバランスを補うため、とりあえず主人公ブルックスだけは設定上、一応、厭戦気分を持っておいてもらうことになる。これで一安心。ははは。まあそんなわけで、微妙な問題については各自折り合いをつけていただくことにして、この映画を楽しむことにいたしますと・・・結局、実はこのアンバランスさ(一種の「残酷さ」)こそが絶妙のユーモアの源だった、ということに気づいてしまうのですが。[地上波(吹替)] 8点(2005-09-27 00:02:12)

2917.  お茶漬の味 クライマックスが「お茶漬け」という、おそらく空前にして絶後の映画。この映画、まず冒頭の女性たちの異様にハイピッチな会話(ほとんど機械のよう)に始まり、やけに冷淡すぎる妻とやけに物静かすぎる夫のやりとり、そしてラストの明らかに過剰な妻のセリフまで、不自然さを隠そうともしないこの奇妙な感覚。そういえば、ラーメンをすするシーンや鉄橋を列車が渡るシーンのしつこさ、ほとんどパラノイアと言いたくなるほど。しかし、その故意の不自然さゆえなのか、あの極端にまったりした「お茶漬けシーン」が、これまた素直に受け入れられちゃったりする。実際、かなりじ~んときたよ。あくまでウソ臭く、あくまで他人事、まあ無責任な感動なのかもしれませんが、それでもいいモン見たなあ、と。その前の佐分利信が飛行機で発つシーンで、彼の姿を写さず、後のセリフで「寂しそうだった」と描写するのも効いている気がします。普段からいつも寂しそうな彼がとりわけ寂しそうに見えたんだから、余程寂しかったんじゃないか、と、ものすごーく気になっちゃう! ところで、おばちゃん(?)4人組が修善寺ではしゃいでるシーン、彼女らの浴衣の模様がまるでホルスタイン、やけに似合ってたなあ。あはは。あと、笠智衆に久しぶりに会った佐分利信の「今晩君に会えるとは思わなかったよ」というセリフ、めちゃめちゃ同感してしまった(こんな役柄でお会いするとは・・・)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-26 23:28:35)

2918.  うつつ UTUTU せいぜい10分~15分程度のショートフィルムにまとめて一気に見せりゃ、何とかなったかもしれないネタを、よくぞここまで引っ張りました。ある意味エライ。おかげで、うつらうつらしかねないタルーい映画になりました。しかし、ふとした瞬間に、宮沢りえが何となくりえママに似てきた気がして、これは何だか怖い。壁に変なドロドロが垂れてくるよりもよっぽど怖い。唯一怖かった。演出はあんまし細かいことにはこだわってなくて、例えば・・・この会社の社員食堂、何て静かなんだろう。この会社はもう、死んでいる(笑)。[地上波(字幕)] 1点(2005-09-25 00:52:14)

2919.  歓びの毒牙 連続殺人事件の犯人に間違われたアメリカ人サム・ダルマス(←アメリカ人とは言ってもどう見てもイタリア人、周囲に同化しちゃってマス。さすがにここはアングロサクソン系の役者にやってもらいたかった)。事件に関心を持ち、独自の調査を開始するのだが・・・。謎の殺し屋! 謎の画家! 謎の肉料理!(←とりあえず「謎の」を付けてみた)、というわけで謎のような物語はますます混迷の度を深め、観ている方としても、フフフ、これではきっと収拾つくまい、でもまあガンバった方だよ、と早くも冷ややかにレビュー内容を考え始める。で、案の定、かなりしょーもない手掛かりから、犯人の居場所が判明するのだが・・・・・・いやいやいや。こりゃまいった、これは極上のミステリですよ。特にクライマックスでサムが「思い出したぞ!」と叫ぶシーン。そんな細かいこと思い出せるわけないでしょうが(笑)。これぞミステリの醍醐味ですね。また本作、演出もなかなかスタイリッシュにキメてくれておりまして、恋人が襲われるシーンなど、刃のキラメキが恐怖をあおり、焦燥感に満ちた出色のシーンではないでしょうか。[地上波(字幕)] 7点(2005-09-24 11:16:28)

2920.  深く静かに潜航せよ 戦闘シーンが見ごたえたっぷり!な潜水艦映画。艦内では、イケイケ派のクラーク・ゲーブル艦長と、慎重派のバート・ランカスター副艦長との確執が。さすがに艦長役がクラーク・ゲーブルでは、狂気も冷酷さも感じられないもんで、ドロドロした盛り上がりには発展しません(⇔反戦映画の場合は、得てしてそういう方向に発展していくわけですが)。あくまで、緊迫の海戦を存分に描ききり、一級のアクション映画になっております。駆逐艦・秋風との死闘! 敵潜水艦との死闘! そういや「豊後水道」ってどこだっけ!(→こっそり地図で確認してみたりなんかする私。しっかりせぇ)[地上波(字幕)] 8点(2005-09-23 22:24:27)

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