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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
281. 八つ墓村(1996) 市川金田一ものの復活に、期待たっぷりだったのですが、かなりガッカリ。セット内での展開が殆どでスケール感に欠け(以前のシリーズはふんだんにロケを使ってたのに)、トヨエツの金田一や映像表現は、まるで石坂金田一のパロディのように見えてしまいました。虐殺シーンでの大量の血しぶきもやり過ぎ感が強くて「モンティパイソン」の如きコメディ風に見えてしまう始末。純日本的な華、因習、体に流れる家の血、そういう横溝ものの要素が全部薄まってしまい、過去のシリーズにあった映画を彩っていた色も褪せた印象で、残念ですが、市川監督、老いたかな・・・って思ってしまう映画でした。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-17 13:03:38) 282. メン・イン・ブラック ソネンフェルド映画は馴染めない、という事を決定的に印象付けた一編でした。いつ本題に入るのかな?と思ってたら終わってしまったという感じで、私には、この映画の中に入ってゆける瞬間が全くありませんでした。題材的には面白そうだったんですけれど(予告編の、扉に立つ二人のショットなんか、音楽共々こりゃ良さげ、って思わせたんですけどねぇ)シンプルな物語と騒々しいクリエイチャーの世界には、こちらを刺激してくれるツボがなくって。もっともっとカッコつけて欲しかったなぁ。でも、先行オールナイトに並んだら、先着で前売り券の値段の8倍もするレイバンのサングラス貰えたんで「ありがとう~」という気持ちはあります。ただ、カオのデカい私にゃ全然似合わないんだ、コレが。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-15 13:50:07) 283. メジャーリーグ3 蛇足感の強い、シリーズを永遠の眠りに就かせるような映画。タイトルに偽りありで「マイナーリーグ:メジャーリーグ3」にするべきでしょう。数人のキャラクターをシリーズから引っ張ってきて、そのキャラクターで笑わせるという流れは、まるで「ポリスアカデミー」みたいな世界。しかも、石橋登場シーンの多くが別撮り丸出しで、ヤツはそんなに大スターなのかよ?みたいな(好きじゃないんです、ごめんなさい)。ただ、何にも考えず、ゆる~く緩み切った気分で楽しめない事もなく、元からあんまり期待してないレベルに合わせた程度の出来にはなってました、って誉めてないし。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-15 12:29:50) 284. マイティ・ジョー なんだか80年代前半にいっぱい登場したお子様向け映画のような世界で、そこから進歩しているのはCGくらいのモンだなぁ、って感じの映画でした。どんどん先が読めてしまう展開、スケールはそんなに大きくないですし、かと言って私にとっては感動できるほどにドラマが迫っては来ませんでしたし。お定まりの主人公カップルのラブストーリーな展開まで含めて、見慣れた世界を見続けているような、この映画ならではの個性を味わう事ができない感じで、映画に入り込めずに退屈し続けていました。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-04 00:01:18) 285. マーズ・アタック! B級を気取ったつもりがホントにB級になってしまいました、って感じでした。だったら大スターが大挙して出てきて、大々的に予算をかけたものよりも、低予算な無名スター映画の方が私としては好感を持っちゃうワケで。ダサい特撮をわざわざ大予算かけて再現してみました、っていうのは違うんじゃないかなぁ、って思っちゃうワケです。むしろホンキで努力してミニチュア吊って撮りなさいな、宇宙人スーツ着なさいな、みたいな。B級にはB級なりの意地、マインドがあって、それをティムってバカにしてるのかなぁ?なんて思ってしまってちょっと悲しくなるB級好きな私なのでした。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-03 23:50:03)(良:2票) 286. マーキュリー・ライジング うーん・・・なんでソレを解いてしまったら、そりゃ殺さねば、という思考になっちゃうんでしょ? あの子一人だけとは限らないでしょうにねぇ。解かれちゃった以上は、ソレ自体に問題があったんだから、殺したら解決、にはならないハズなんですけどねぇ。で、そこから展開するサスペンスは、子供が主人公の行動の足かせになってしまっている状態で、イライラするばかり。彼が存在してこそのカタルシスを得られる展開があっていいと思うんですが。主人公にも、その子を守らねば、という必然的な感情の流れが見えてこないのがキツいです。冒頭の銀行強盗少年のエピソードを、もっと中身に反映させて少年に重ね合わせて描いてくれたら、感動できたかもしれないんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-03 23:18:51) 287. ボディガード(1992) 伏線かと思ったらちっとも意味なしな警備装置取り付けの部分とか子供と仲良くなる部分とか。家から離れてまたサスペンスな部分は蛇足感強いですし(屋敷の中で展開させても問題ないハズ)、アカデミー賞授賞式が安っぽ過ぎ(スターに見えないよ、みんな)な上に、ホイットニーがアレで主演女優賞取れるワケないじゃん、みたいな。私には、ケビン・コスナーの設定そのものから何から、全てが作り物感丸出しの、おままごとみたいな映画に映りました。そういうものだと割り切る寛容さを観客に求められても・・・。映画って、人と同じで饒舌さは時として底の浅さをさらけ出すもの。無駄を削ぎ落とす事で高められるものもあると思うんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-26 13:03:07) 288. ブロークダウン・パレス これって、別にタイだからって事じゃなくて、逆にアメリカでも起こり得る事ですよね。つーか、アメリカ人は自国の物騒さ加減を、それでも他国よりゃマシ、と思ってるのかなぁ? ヒロインを襲う悲劇は、異国・異文化ゆえの悲劇ではなく、自身の軽率な行動にあるのに、なーんか民主主義が通用しない世界の人達のせい、みたいな感じなのがひっかかります。異文化の価値観の違いをハナっから否定するところから始まってるよーな映画で、グローバリズムの欠如は如何ともし難いのでした。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-24 12:11:50) 289. ブルース・ブラザース2000 前作にあったキレは全くなく、意図しない哀愁が滲んでしまっているような映画です。不調続きのジョン・ランディス演出には、自信のなさが見て取れてしまうような状態。本当にそのセットでいいの?本当にその演出でいいの?そんな思いが、映画を観ている間、たびたび出てきてしまいました。ときどき一瞬だけ、前作の空気を再現し、そこには感動してしまうのですが、それは本当に一瞬で消え去っていってしまいます。エルウッドは黙っていればエルウッドに戻れるのに、今回は主役ということで喋りっ放し。私の中ではエルウッドじゃなく、ダン・エイクロイドでしかなくなってしまうんですよね。冒頭で来ないジェイクを延々待つエルウッドはエルウッドだったのに。続編なのだから、せめて前作のキャラクターが活き活きと再登場してくれれば、再会の楽しさに溢れるんですけれど、みんな一様に、時の流れを感じさせる残酷さを味わわせてくれちゃいます。皮肉な事に余計に前作を伝説化してしまった続編でした。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-24 00:36:18)(良:1票) 290. フェノミナン 《ネタバレ》 この映画、ほとんど忘れちゃってるんで当時のノートを引用してみます。「田舎の人々の暮らしや風景が魅力的、それだけだったかなぁ。私の中には感動は流れ込んでこなくて、退屈な展開と、なーんで死んじゃう映画なんか見せられてんの?って憤りばかり。ジョン・トラボルタも含めて、私にはあんまり魅力的な映画とはいえなかったのでした」との事。ただ、「プレイしてた『FF7』がヒドい展開でブルーになった」という記述もありますので、多分、この映画が私の中で評価低いのは「FF7」のせいなよーです。ちょっとオカルト風味なファンタジーだと思ってたら実は古典的な死病映画でした、って違和感が最後まで埋められなかった、ってところですかねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-22 11:21:36) 291. フェア・ゲーム(1995) 《ネタバレ》 あまりに主人公達や警察がバカで、そのせいでどんどん被害が大きくなるとゆー。刑事のクセして自分達が守ってる人間のクレジットカードを頼るなよ~。モデム使ったせいでパソコンショップの店員はボコボコ、鑑識のお姉ちゃんは殺されちゃうし。主役二人はそんな事してる場合か!って状況で発情してるし。悪人は悪人で頭はいいけど、ここ一番にヘロヘロ。お互いおりこうさんじゃアクションは成立しないって事? 自分達のバカさ加減がコトを大きくして大迷惑、な映画じゃ見てるこちらは「とほほほほ~」と思うしかないのでした。まあ、上映時間がサクっと短いのだけは良かったですけど。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-21 21:21:48) 292. 必殺! 主水死す 《ネタバレ》 主水の死を描くのであるならば、そこを中心に物語が動いて当然だと思うんですけれど、実際にはメインになるのがお城のお家騒動話で、しかもややこしい設定。主水がメインの物語となるのは、本当に最後の方。映画的なダイナミズムは全然なくって、テレビサイズに納まってしまって、シリーズにあった映像美もなし。せんとりつをもう全く無視の幕、ってずっとシリーズを見てきた人にとっちゃ納得できないんじゃ?(たまにしか見てなかった私としちゃなんとも言えないんですけど)。主水の死にしても、あわわわ~、みたいな感じでなんかカッコ悪いですし。もっと最後の花道を飾ってあげるべきだったんじゃないかなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-20 15:33:12) 293. ビーン なんか、「ビーンがいい人」っていうのはヒジョーに居心地悪く、かつ気持ち悪いんですけど。物語がホームステイという形を取ってる事で、拠点が存在して移動が少なく舞台に広がり生まれないです。もっと黒々した行動でアメリカを混乱に陥れてくれるのかと思ったんですが、事の原因がビーンだったとしても、それをビーンがキチンと収束させちゃってたら面白くはならないですし、ビーンらしくもないですし。あと、ゲ○で笑い取るの禁止。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-20 13:59:08) 294. ナッシング・トゥ・ルーズ 《ネタバレ》 ん・・・ちょっと感想を書くのがツライ感じが・・・。えーと、基本設定は突き抜けていて面白いのに、その設定をいかに無難にまとめていくか、みたいな感じの展開に拍子抜けしてしまいました。最初の10分くらいで非常に判りやすい伏線が登場する事により、物語は戻ってゆく、つまり収束、予定調和の道を進んでゆくというのが判っちゃう。それで映画に対する興味が急速に薄れていってしまいました。だって、失うモノは何もない!ってタイトルで宣言してるんだから、どんどん暴走してゆく事を期待しちゃってるワケじゃないですか。なのにねぇ・・・。あと、ティム・ロビンスから「ほんとはいい人で、真人間としての理性を絶対に失わないお上品さ」みたいなのが終始感じられて、それはあんまり面白くないな、って。もっとキレちゃってよ!みたいな感じ。延々仏頂面の人間が主人公のコメディ、って苦手だなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-14 21:56:07) 295. 永遠に美しく・・・ 《ネタバレ》 ライバル同士として、美を求める女のエゴがぶつかり合う前半はとても面白かったのですが、特殊効果大合戦となる後半になってぶち壊しになっちゃった気がします。いちいち表現がストレート過ぎて、抑制するって事を知らないような感じ。もはやスターをモノとして描いている状態になっちゃってて、嫌悪感すら覚えます。むろん、一度「死んだ」時点で人でないモノへと変化しました、って事ですから、その描き方は正しいのかもしれませんが、もっとデリケートな表現法があったと思うんですけど。マンガ的な残酷描写に、実は「トムとジェリー」みたいなカートゥーンの世界をやりたかったんだねぇ(お腹に穴開く、首がめり込む、バラバラに崩れる、まんまカートゥーンです)と、底の浅さを見ちゃったような感じ。ゼメキス監督、カートゥーンは「ロジャー・ラビット」だけで十分でしょうにねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-14 15:57:08) 296. ドーベルマン(1997) 《ネタバレ》 映像は先鋭的なのに、物語は意外に野暮ったくて退屈な状態。思うにこの映画、冒頭が「攻め」の物語になってるのに、中盤以降、延々「守り」の展開をするのが悪いんじゃないかなぁ。映画で面白いのは、逆の「守り」→「攻め」の展開だと私は思うのです。やっぱり逃げ回ってる人達見てても、あんまりカッコ良くはないです(ちょっと松田優作を思わせるヴァンサン・カッセルのスタイルはともかく)。やってる事はちっとも広がりのない、狭い世界の物語ですしね。逃げながらもどんどん攻めてく、みたいな形だったら、もっと楽しめたと思います。そう言えば、あの頭削りは昔マンガの「ダメおやじ」で見たなぁ・・・。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-13 12:58:37)(良:1票) 297. デボラがライバル オカマネタのコメディ映画なのだから、も~テンポで突っ走るっきゃないでしょ、って思うんですけど、最初の30分くらいはいいのに途中から失速、この人達で青春ドラマをマジメに語られちゃうのはシンドいんじゃないの?って感じになっちゃいます。クライマックスの試合シーンあたりになると、ああ、クサ~!って。何十年前かの青春ドラマ状態。もっとタイトにまとめて一発ネタ映画にしてくれた方が楽しめたのになぁ、って思いました。谷原章介のオカマ、喋り方がウンナンの内村演じるホワイティみたい。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-12 10:41:15) 298. ダンテズ・ピーク 《ネタバレ》 街1つがなくなっちゃうような大状況を描いた映画なのに、後半はたった4人の人間がいかに逃げるか、なサバイバルな展開、それって違うんじゃない?って思いました。こちらが見たいのは、その大状況がどう推移して街のみんながどうなっちゃうのか、ってトコなのに。にげろ~、あぶない~、たすかった~、めでたしめでたし。いや、町長と、危険を警告にきた地質学者が、めでたしで終わってたらマズいでしょ~よ。一大事を前に、今そこにある危機を乗り越えるだけの展開、なんかまるで「世界崩壊の序曲」のリメイクみたいですわなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-10 22:34:12)(良:1票) 299. TAXi 印象1:うっわ、その曲、使っちゃうかぁ? 印象2:なんかタッチが香港映画みたい。 印象3:主役のクセに脇役顔ねぇ。 印象4:スピード感は結構あるね。 印象5:警察マヌケ過ぎで楽しめないよ・・・。 印象6:でっかい女刑事、イイ。 印象7:え?もう終わり? 結論:ゲ○で笑いを取ろうとしないでくださーい、お願いします。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-10 21:00:40) 300. セブン・イヤーズ・イン・チベット ブラピがスクリーンに映ってる時間だけはたっぷりあって、でも、会話やエピソードの積み重ねで彼に人間的な魅力を持たせる、という事はあんまりしていないので、ちっとも迫ってきません。ダライ・ラマと出会ってから最後までが実は短いというのも、なんだか肩すかし。そこの部分こそ、しっかり見たかったんですけれど。実話を元にしていながら、まるでブラピのプロモーション映画。これを、映画ファンが興味を惹くであろう『マジメでドラマティックで感動的な作品』というイメージに仕立て上げた配給会社の勝ち、ってところでしょうか。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-09 16:22:54)
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