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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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281.  チャーリーズ・エンジェル フルスロットル 《ネタバレ》 やっぱり前作より落ちるか。前作ではチャーリーが狙われたわけですが、今回は元エンジェルが黒幕だったり、ディランの過去が明らかにされたりと、映画らしいスペシャルな展開となっています。しかし、そればかりではやはりちょっとな~、という気が。もう少し「普通の」エピソードも見たいもの。ボスレー役がビル・マーレイから替わったのも大きなマイナス。やせ男も再登場したのに、髪の毛にこだわる理由が明かされず、何のために出したのかよくわかりません。デミ・ムーアはなかなか健闘していたと思います。アクションはかなりパワーアップしているようですが、現実離れしてほとんどマンガかアニメのノリの部分もあり、それはどうかと思いました。あと前作もそうでしたが、この監督はスローモーションが好きなようですね。しかしこういうものはいいところで使うから効果的なのであって、しょっちゅう使っていてはかえって魅力を殺しかねないでしょう。あと、仲間とのチームワークなどを話として入れていますが、そういう要素を排除した、純娯楽作品の方がよかったと思います。 そんなこんなで、やはり評価は低くなってしまいますね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-24 20:44:41)《改行有》

282.  チャーリーズ・エンジェル(2000) 《ネタバレ》 テレビシリーズは未見(ファラ・フォーセットが嫌いだった)。映画としては、決してつまらないわけではないが、特に面白いわけでもないという困った作。コメディとしてはビル・マーレイが大奮戦で(ちょっとやり過ぎかも)、エンジェルたちも要所要所で笑わせてくれて楽しめました。ヘンテコ日本パーティーは微妙。アクションものとしては、ややキレが悪い。特にキャメロン・ディアスは、ミスキャストではないかと思います。どう見てもアクションは似合いませんよ。アジトに乗り込むときも、ノースリーブを着ることないでしょう。どちらかというと3人のコスプレが見もので、その点は満足。依頼が最初からうさんくさかったり、この手の話としては鉄板の展開で、そこは安心して見ていられました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-23 21:25:17)

283.  ひばり捕物帖 かんざし小判 《ネタバレ》 本作でのひばりの役回りは、女目明かし・阿部川町のお七。彼女が事件を解決するために、あれやこれやと変装しての潜入捜査。しかもその実体は老中阿部伊予守の妹・妙姫ときては、元ネタが『多羅尾伴内』じゃないかと思われてきます。その辺の真偽は不明ですが、この映画ではひばりの七変化が見どころ。お座敷で舞を披露したり、大詰めでは歌舞伎の弁慶役で見得を切ったり、さらにはその衣装のまま殺陣に臨んだりと、彼女の芸達者ぶりが堪能できます。ホントにこの方は、たいした人だったんですね。 しかしそれ以外はかなり低調で、事件の真相が他愛ないのはまあいいとして、とにかく全体に五月蠅すぎ。東千代之介はことあるごとに「うるさい!」と怒鳴るのですが、当の本人がいちばんうるさいって。とにかくほとんどの台詞を、話すというよりは怒鳴り散らしている。どうもこの人には合わないように思います。お七の子分は堺駿二で、この人も十分面白いと思うのですが、ここではバタバタするだけで魅力が出ていません。本作はコメディの線を狙っているようですが、その味が出ていないのです。また、五郎八が悪人を追っている間に、お七と兵馬で呑みに行くというのもいかがなものか。ひばりファンでないのなら、かなりキツイ映画でしょう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-22 22:20:56)《改行有》

284.  戦うパンチョ・ビラ 《ネタバレ》 メキシコ革命に関してはまったく知らないのですが、とりあえずパンチョ・ビラのユニークな人物像は楽しめます。まあ、どこまで本当かは知りませんが。加えて、副官のフィエロがなかなか面白く、ビラとの対話はまるで漫才のようです。その一方で、捕虜にした敵には容赦ないところなども描かれていて、革命の血なまぐさいところも忘れててはいません。ここに紛れ込んだリーは、観客の代表者として、常識的な面からビラたちをながめています。この配置もよかったと思います。国内での派閥が単純な善玉悪玉になっているような気もしますが、基本的には娯楽作として作っているようなので、その意味では悪くないでしょう。実際の革命を舞台にした映画としては、どうかわかりませんが。あと、ヒロインを演じたマリア・グラツィア・ブッチェラが可憐でかわいく、よかったと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-21 21:08:14)

285.  軍用列車 《ネタバレ》 すいません、列車に乗っている人物がほとんど把握できませんでした。途中で「牧師がいない」となっても、「え、牧師が乗ってたの?」という感じ。人物描写も通り一遍でした。おかげで前半ミステリー風の展開になっても、犯人捜しをしようという気にもならず、楽しめませんでした。まあ、そちらの方はあまり期待していませんでしたが。 しかも後半ネタがわかってしまうと、グルになった連中が部外者であるディーキンを放置しているというのは、いかにもおかしい。関係ない奴が乗っているんだから、もっと監視の目を光らせるのが普通でしょう。このあたりも、かなり不満。 最後のアクションも、ダイナマイトをどこに仕掛けたのかよくわからなかったし、どうも都合よく爆発しているという感じで、やはりよろしくない。それなりに見せるところはありますが、最初から最後までいまいちだらけでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-20 21:09:39)《改行有》

286.  続・さすらいの一匹狼 《ネタバレ》 本作の主人公、女性を助けたり、悪い奴にだまされたりして、映画としては善人に描こうとしているようなのですが、どうも完全に善人とも思えない。被害者的な役回りなのですが、あまり共感できないというか、主人公として少々弱いような気がします。こういう人物なら、もっとタフさがほしいのですが、ジュリアーノ・ジェンマのように甘いマスクではそこは期待できません。ジェンマには合っていないのでは。彼を助ける医者と保安官のコンビは面白かった。 あと本作で興味深かったのは、有力者に煽られて町の人間が主人公をリンチにかけようとするところ。これ、現代では「炎上」という呼び名で、ネット上でしばしば見かけます。この場合、有力者に煽られているわけではありませんが。要するに正義を行使したい、正義の側にいると思いたいという自己満足から、悪と思うものを集団で攻撃する。人間というものは昔から変わらないのだということを感じさせました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-20 20:49:35)《改行有》

287.  弁天小僧 《ネタバレ》 これも昔の作なので、台詞に聞き取りづらいところがあって残念。また、白浪五人男はすでにおなじみということなのか何の説明もなく出てきますが、現代なら一応説明してもらいたいところでした。中では、日本左衛門役の黒川弥太郎が、貫禄が出ていてよかったです 途中、有名な「知らざぁ言って聞かせやしょう」の場だけ舞台風になるのがすばらしい演出で、ここが一番の見せ場でした。あとは最後、捨てた息子だとわかる場面も、泣かせる展開でいい幕切れでした。 遠山の金さん役で勝新太郎が出ているのですが、出番も多くなくちょっと影が薄い。というか、やはりミスキャストという気がします。別の俳優でもよかったと思いますが、金さん役となると、そうも行かないんでしょうか。雷蔵とのからみは見ていて楽しめますが。 以前見た『切られ与三郎』と同傾向ですが、個人的にはあちらの方が好みかな。しかし、こちらもいい作だと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-20 20:40:09)《改行有》

288.  モンテ・ウォルシュ 《ネタバレ》 終わりゆくカウボーイ時代への挽歌。そんな風潮を感じつつ、前半は仲間で楽しく仕事をしている。しかしそれだけに、ちりぢりになった挙げ句殺し合いまでする後半が切ない。仕事が先細りになり、かつての仲間が結婚して転職したり、泥棒や強盗に走ったりする中、モンテの哀しさわびしさを全身で表したリー・マーヴィンに泣けてくる。友や恋人を亡くし、ひとり去ってゆく背中も泣いている。派手なアクションはなく、全体として落ち着いた雰囲気なのですが、それだけに荒馬を乗りこなす豪快さが記憶に残ります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-14 20:19:39)

289.  ウエスタン 《ネタバレ》 序盤は、人物関係やシチュエーションがわからないものの、じっくり間を持たせた撮り方が魅力的で、かえって引きつけられます。が、中盤以降に状況がわかりだしてもそれを続けていると、ワンパターンで退屈ぎみ。単なる“ええ格好しい”にしか見えなくなってきます。この作品、お話の方はけっこういいかげんで辻褄の合わない部分もあるのですが、どちらかというと映像を見せるタイプなので、その辺は端折ったと割り切るべきでしょう。が、そう考えてもあまり面白くない。理由を考えるに、悪役であるフランクに魅力が感じられないからではないか。 ヘンリー・フォンダという俳優も、この役に合っていなかったと思います。逆に、シャイアン役のジェイソン・ロバーズがかなりの好演。カルディナーレ、ブロンソンとのトリオはところどころユーモラスな味も出ていて、かなりよかった。この3人に比べると、フランクは極悪人という記号でしかありません。そのあたりがバランスが悪かったです。モリコーネの音楽もよかったけれど、全体としてはそれほど高く評価できません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-13 21:15:02)

290.  徳川家康 《ネタバレ》 同じ原作の大河ドラマを見ていたのですが、劇中の侍がやたらと泣きまくったりして、つまらなかったので早々にリタイア。で、この映画を見たら、やはり何かというと号泣しています。とすると、あれは原作通り? どうも見ている方はそこまで悲しいのかがわからず、白けてしまうのですが。 全体としてエピソードの羅列のためか、話が平板で退屈。竹千代と母のエピソードなど、ポイントで決まっているところはよかったのですが、そういう部分が少なくて残念です。金の折り鶴の使い方もいいです。しかし何より、誰が主人公なのかよくわからない話の展開には不満を覚えます。 あと、やたらと叫んでいるような台詞が多いのですが、その叫びもワンパターン。信長役の錦之助は存在感があり、この人が出てくると多少面白くなるのですが、間延びした話ではそれもたいして保ちません。どうもテレビと合わせて考えると、原作自体がつまらないんじゃないかと思えてきます。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-12 10:06:54)《改行有》

291.  許されざる者(1960) 《ネタバレ》 これは今作るとしたら、間違いなく「インディアン差別批判」の映画になるでしょう。しかし55年前には、インディアンは「家族の絆は何より大切なのだ」という、家族至上主義を主張するための道具にすぎません。なにしろ、最後には家族のためにバンバン皆殺しにしてますからね。こういう映画を見ると、改めてアメリカ人は恐ろしい(恐ろしかった?)のだと感じさせられます。今見ると何が「許されざる者」なのかもよくわかりませんが、家族のために妹の実の兄とその同胞を皆殺しにするのが許されない? それならば常識的な線ですが、この映画に常識的なものを期待していいものやら……。実はインディアンなのに、白人一家の家族になっているヒロインが許されないのか。内容からすると、こっちの方がしっくり来るように思えます。 まあ何にせよ、ひどいというかおぞましい映画でした。この手の話が2度と作られないよう祈っています。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-06 19:44:47)《改行有》

292.  怒りの用心棒 《ネタバレ》 いやぁ、まさかマカロニウェスタンで政治劇が見られるとは思いませんでした。ガーフィールド大統領暗殺事件と思わせておいて、実はケネディ大統領暗殺に材をとり、なかなか渋い政治ドラマを展開しました。 本作の面白い点は、主人公のビルは、あくまで父や友人を殺された復讐として敵を追っています。彼から狙われるピンカートン一派は、伝統的な南部の価値観を遵守しようとする保守派で、州知事や保安官も一枚噛んでいます。そして大統領や側近のマクドナルドは、もちろんアメリカという国の行く末を視野に入れて行動しています。こうした価値観の違い、個と公との視点の違いが、全編にわたって物語を支配しており、そこから生まれてくる齟齬や腹の探り合いが面白い。ある時は対立しまたある時は手を結ぶという展開は、マカロニらしいと言えるでしょう。 もちろんそれだけではなく、アクションも適度に盛り込まれてあります。ただ、主役であるジュリアーノ・ジェンマの見せ場は、意外と多くありません。ここでのジェンマは、あくまで「主要人物のひとり」という立場です。しかしそれが逆に、物語に厚みを持たせています。彼を助ける新聞社の2人もいい味を出していました。なかなか見ごたえのある拾いものです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-03 19:49:17)《改行有》

293.  独眼竜政宗 私はこの手の映画やドラマを見るとき、事実に沿っているかどうかはあまり気にしません。映画は基本的にフィクションだと思っているし、歴史のお勉強ではなく楽しむために見ているのだから、面白ければよし。本作は原作はなく、オリジナルの脚本のようですが、観客を楽しませようとドラマチックな事態を次から次へと繰り出してくるところは評価できます。アクションあり、合戦あり、主人公の葛藤ありと、90分程度の映画としては色々な要素を盛り込んでいて、飽きずに見ることができました。ヒロインはお姫様の大川恵子より、佐久間良子の方がいいポジションを取ってました。その父親が大河内傳次郎だったり、輝宗役が月形龍之介だったりと、それなりに豪華なキャストも見ものでした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-02 20:32:07)

294.  素直な悪女 《ネタバレ》 どこが悪女なんだか。まわりの男が勝手に騒いでいるだけで、それを「女がエロイせいだ」と言うのは、一方的に責任転嫁してるだけ。女が挑発したからレイプしてもいいという理屈と同じですよ。特に長男は、ジュリエットに対して「一晩寝れば十分」と言ったり、あげくの果てには売春婦扱いしたりしてますし。 しかし当のジュリエットは、長男に対する思慕を捨てきれず、ミシェルと結婚しても悶々として過ごす日々。そんな迷える娘の心情をブリジット・バルドーが繊細に演じていて、私としてはそちらの方に魅せられました。まあこれに関してはミシェルがいまいち覇気がない、ということがあるようで。鬱屈を吹き飛ばすかのように踊り狂ったあと、ミシェルに平手打ちされてやっと平静に戻るわけですが、これはミシェルが夫としての「力強さ」を示したことが原因でしょう。つまりこの映画は、とことん男目線のマッチョな思想で作られています。そのあたりがどうしようもなく古いというか、かび臭い時代遅れなわけですが、先にも書いたような、自分でもどうしようもない思いに悩むジュリエットには、青春ドラマとして現代にも通ずるところがあって、そのあたりを高く評価しておきます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-22 20:41:19)《改行有》

295.  水戸黄門(1978) 《ネタバレ》 テレビの水戸黄門をよく見ていたのは子どもの頃で、当時はご老公=東野英治郎、助さん=里見浩太朗、格さん=横内正という布陣でした。この映画では格さんが大和田伸也に替わっていますが、だいたい私のイメージ通りです。特にご老公の高笑い、やはりあの「カッ、カッ、カッ」というのでなければいけません。 お話の方は思ったよりもまとまっていて、前半のニセ黄門騒動はコミカルな味で楽しめます。遠藤太津朗や稲葉義男もなかなか笑わせてくれます。メインの悪役には安部徹と川合伸旺が登場し、安定感のある悪党ぶりを見せてくれます。 特別出演の三船敏郎は中盤に殺陣があり、最後はおとなしいのですが、やはりレギュラーに花を持たせるためにはしかたがないでしょう。ちなみに映画のためか、助さん格さんも相手を斬りまくっています。 おなじみの面々によるいつものストーリーに(序盤にはちゃんと火事もある)、それなりにリッチなゲストを迎えた楽しめる劇場版でした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-03-18 20:22:49)《改行有》

296.  スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 なかなか面白い。なにが面白いって、最初はスパルタカスによる「奴隷の反乱」を描いていたのに、だんだんとローマでの勢力争いに比重が移っていき、終わってみれば、結局そっちの方がメインだったんじゃないかと思えてくるところ。奴隷による反乱という、ローマ帝国の根底を揺るがしかねない事態でさえ、政権を握ることに利用してしまうというしたたかさ、あるいは狡猾さ。最後にバリニアとその子どもは自由の身になったように見えますが、それもクラサスに一矢を報いようとするグラッカスの思惑があってこそで、結局ローマの高官の意志ひとつでどうにでもなるという点では、自由の身からはほど遠いと思わざるをえません。こうした政治劇を描いたシナリオが、現実の政治に目配せしていることは想像に難くありません。もっとも、私はそこまで深く詮索しようとは思いませんが。単なるアクション史劇としてもそれなりに見栄えがありますが、政治劇としても見どころのある、「ひとつぶで二度おいしい(?)」作でした。であればこそ、長時間も気にならないというものです。 ただひとつ、アレックス・ノースの音楽が妙に軽くて重厚さに欠けるようなところが気になりました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-03-16 19:59:01)

297.  ロミオとジュリエット(1954) 68年版だと思って録画したら、こっちでした。しかし古典らしく落ち着いた雰囲気で楽しめました。カラーもどぎつくなく美しい。地味ですが正統派という感じで、いいんじゃないでしょうか。今の観客は、テンポが遅すぎると感じるかもしれませんが。ジョン・ギールグッドが案内役で登場するのも面白い。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-15 10:15:24)

298.  暴力脱獄 《ネタバレ》 日本の伝統的な文化が仏教と切り離せないように、欧米の文化の根底にはキリスト教があります。当然映画にもそれが反映されることが多いのですが、宗教的な要素がはっきり示された方が、むしろわかりやすいことがままあると思います。本作のように暗喩にとどめたやり方では、かなりわかりづらくなってしまいます。ということで、どうもピリッとしないという印象でした。 収容所ものとしては、ルークが次第に人気者になっていく前半が面白い。母親の死を知らされて脱走を繰り返すのは、生きる目的を見失ったのか、それとも収容所での生活が外よりも幸せだからなのか。いずれにせよ、後半はそれほど楽しめませんでしたし、“神”に語りかけるあたりも、抽象的で私の理解できる範囲ではありませんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-02 20:03:08)《改行有》

299.  バベットの晩餐会 《ネタバレ》 途中までは「おいしい食べ物は人の心を温かくする」とかなんとかいう話だろうと思っていて、実際そういう要素もありました。しかし、バベットが「芸術家は貧しくありません」というところに来て、膝を叩いたわけです。 お断りしておきますが、私は食べ物というのは栄養をとるためのものであり、味はよほどまずくなければ平気だし、料理が芸術なんてアホらしいというか、ある種の驕りだとしか考えていません。だから芸術云々はどうでもよくて、「貧しいか否か」がポイント。もちろん金銭的な貧富ではなく、精神的なものです。その点からいえば、主人公姉妹や彼女たちを取り巻く村人も、「貧しくはない」人々です。それが年を経るうちに貧しさが忍び寄ってくる。それがバベットの料理でふたたび心の豊かさを取り戻す、という結末でした。この「心の豊かさ」を描くために宗教が使われているわけですが、それはヨーロッパ人にとってわかりやすいからでしょう。信仰心が厚くても心の貧しい人はいるようで、宗教だからどうこう言うのはあまり適切とは思えません。また、姉妹に心惹かれながら去っていく男性が軍人とオペラ歌手(しかも得意なのがモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』)というあたりも暗示的で、うまく対比させていたと思います。 まあ、芸術というか、料理を作る過程もいかにもおいしそうに描いており、グルメ映画としても成功の部類でしょう。しかしそれ以上に、「清貧の高貴な魂」を慎み深く描いていたという点に引きつけられました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-28 20:13:30)《改行有》

300.  南国土佐を後にして 《ネタバレ》 渡り鳥シリーズの原型ということで見てみたのですが、話の結構は異なっていて、前科者が世間からなかなか受け入れられず、恋人を救うため一度だけ元の世界に戻るというもの。一応最後あたりは格好いいのですが、それまではうまくいかない主人公。かなり爽快感に欠けます。前科者の立ち直りと、恋人を横取りされた話のからみも、うまくないと思う。さらに、主人公に横恋慕する中原早苗がうっとうしい。どうも、悪いところばかりが目立ちます。西村晃が飄々とした役で、いい味を出していました。 私にとってペギー葉山さんといえば、子どもの頃NHKの歌番組で見た「歌のおばさん」なので、それ以前の若い頃の映像が見られたことが、個人的には収穫でした。けっこうイメージが違うというか、受ける印象が違いました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-26 20:13:05)《改行有》

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